JP2019147292A - 筆記具 - Google Patents
筆記具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019147292A JP2019147292A JP2018033169A JP2018033169A JP2019147292A JP 2019147292 A JP2019147292 A JP 2019147292A JP 2018033169 A JP2018033169 A JP 2018033169A JP 2018033169 A JP2018033169 A JP 2018033169A JP 2019147292 A JP2019147292 A JP 2019147292A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clip
- slit
- writing instrument
- decorative body
- locked
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Clips For Writing Implements (AREA)
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Abstract
【課題】クリップに装着体を取り付ける際、クリップ及び装飾体の変形を最小限に押さえ、装飾体が装着し易すく、且つ、外れ難い筆記具を提供すること。【解決手段】軸筒4が被狭持物を狭持するためのクリップ10を備え、クリップ10が、軸筒4の後部から前部へ向って延びるように形成されたクリップ本体10aと、クリップ本体10aの前部に、軸筒4の外周面に向って突出する突起部10gと、を有し、クリップ本体10aに表示部12gを有する装飾体12を装着し、突起部10gの側面に、突起状の係止部10hを備え、装飾体12が、後端部に開口部12aを備えた装着部12bと、装着部12bの軸筒外周面側にスリット部12dと、スリット部12dの側面にクリップ10の係止部10hと係止する被係止部12e、を備え、スリット部12dの最小幅部が、突起部10gの横幅より大きくなるよう形成する。【選択図】図6
Description
本発明は、軸筒外周部に設けたクリップに装飾体を装着可能に構成した筆記具に関するものである。
従来から、この種の筆記具として、軸筒外周面に設けたクリップに装飾体を装着する構造は良く知られており、例えば、特許文献1には、クリップ本体の前端を合成樹脂で形成された装飾体に差し込むことで、装飾体をクリップ本体に装着する構造が開示されている。
この特許文献1の装飾体の取り付け構造によれば、クリップ本体の前端が、合成樹脂で形成された装飾体の裏面に形成された袋状の固定部に差し込まれ、固定部のスリットに形成した一対の係止突起がクリップ本体の玉部(抜け止め突起)に係止することで装飾体をクリップ本体に固定することができる。
しかしながら、特許文献1の構造では、クリップ本体の玉部(抜け止め突起)を利用して係止する構造になっており、クリップ本体の玉部(抜け止め突起)は、本来、クリップで被狭持物を挟んで狭持することを目的としたものであるため、差し込み易く、且つ、引き抜き易くなるよう半円状などの曲率面で形成されることが多い。 このため、装飾体をクリップ本体に対して抜き差しする動作は容易となるが、反面、装着した装飾体がクリップ本体から外れ易くなる虞があった。
また、クリップ本体の玉部(抜け止め突起)に装飾体の係止突起を係止する際、一対の係止突起の間を広げつつ装着する構造であるため、装飾体をクリップに対して真っ直ぐに装着することが難しく、取り付け時に傾くことでクリップや装飾体に負荷がかかり、破損する虞があった。
また、クリップ本体の玉部(抜け止め突起)に装飾体の係止突起を係止する際、一対の係止突起の間を広げつつ装着する構造であるため、装飾体をクリップに対して真っ直ぐに装着することが難しく、取り付け時に傾くことでクリップや装飾体に負荷がかかり、破損する虞があった。
本発明は、前記問題を鑑みてなされたものであって、クリップに装着体を取り付ける際、クリップ及び装飾体の変形を最小限に抑え、装飾体が装着し易く、且つ、外れ難い筆記具を提供することを目的とした。
本発明は、
「1.軸筒に被狭持物を狭持するためのクリップを備え、前記クリップが、前記軸筒の後部から前部へ向って延びるように形成された舌片状のクリップ本体と、当該クリップ本体の前部に、前記軸筒の外周面に向って突出する突起部と、を有し、前記クリップ本体に表示部を有する装飾体を装着した筆記具であって、
前記クリップの突起部の側面に、突起状の係止部を備え、
前記装飾体が、後端部に開口部を備えた装着部と、前記装着部の軸筒外周面側に当該装着部の後端から前方へ向って延びるように形成されたスリット部と、当該スリット部の側面に前記クリップの係止部と係止する被係止部と、を備え、
前記スリット部の最小幅部を、前記突起部の横幅より大きくなるよう形成し、前記スリットが前記装飾体を装着する際に位置合わせ用のガイドとなることを特徴とした筆記具。
2.前記突起状の係止部が、前端から後端にかけて突出量が増加するよう傾斜させて形成したことを特徴とする前記1項に記載の筆記具。
3.前記スリット部のスリット幅は、後端が一番広く、前記被係止部に向って狭くなるよう構成したことを特徴とする前記1項または2項に記載の筆記具。
4.前記装飾体を前記クリップ本体に装着する際に必要になる押込力を50N以下とすると共に、取り外すのに必要な引抜力を前記押込力より大きくしたことを特徴とする前記1項ないし3項の何れか1項に記載の筆記具。」である。
「1.軸筒に被狭持物を狭持するためのクリップを備え、前記クリップが、前記軸筒の後部から前部へ向って延びるように形成された舌片状のクリップ本体と、当該クリップ本体の前部に、前記軸筒の外周面に向って突出する突起部と、を有し、前記クリップ本体に表示部を有する装飾体を装着した筆記具であって、
前記クリップの突起部の側面に、突起状の係止部を備え、
前記装飾体が、後端部に開口部を備えた装着部と、前記装着部の軸筒外周面側に当該装着部の後端から前方へ向って延びるように形成されたスリット部と、当該スリット部の側面に前記クリップの係止部と係止する被係止部と、を備え、
前記スリット部の最小幅部を、前記突起部の横幅より大きくなるよう形成し、前記スリットが前記装飾体を装着する際に位置合わせ用のガイドとなることを特徴とした筆記具。
2.前記突起状の係止部が、前端から後端にかけて突出量が増加するよう傾斜させて形成したことを特徴とする前記1項に記載の筆記具。
3.前記スリット部のスリット幅は、後端が一番広く、前記被係止部に向って狭くなるよう構成したことを特徴とする前記1項または2項に記載の筆記具。
4.前記装飾体を前記クリップ本体に装着する際に必要になる押込力を50N以下とすると共に、取り外すのに必要な引抜力を前記押込力より大きくしたことを特徴とする前記1項ないし3項の何れか1項に記載の筆記具。」である。
本発明の筆記具は、クリップの突起部の側面に形成した係止部と、装飾体の被係止部とを係止することでクリップに装飾体を装着することができる。
また、装飾体のスリット部の最小幅部を突起部の横幅より大きくなるよう形成し、装飾体をクリップ本体に装着する際に、最小幅部が位置合わせ用のガイドとなるよう構成することで、装飾体をクリップ本体にガイドに沿って真っ直ぐに挿入できる。このため、装飾体の装着時に、装飾体の被係止部及びクリップ本体の係止部に負荷が掛かることで破損してしまうことを防止できる。
また、装飾体のスリット部の最小幅部を突起部の横幅より大きくなるよう形成し、装飾体をクリップ本体に装着する際に、最小幅部が位置合わせ用のガイドとなるよう構成することで、装飾体をクリップ本体にガイドに沿って真っ直ぐに挿入できる。このため、装飾体の装着時に、装飾体の被係止部及びクリップ本体の係止部に負荷が掛かることで破損してしまうことを防止できる。
尚、クリップの係止部と装飾体の被係止部とを係止する際、係止部及び被係止部が装着時の負荷で変形したり、傷ついたりすると、装着後に装飾体がクリップから外れやすくなることから、係止部が被係止部を乗り越える際に負荷が掛かる時間が短くなるよう、係止部及び被係止部の突出量(高さ)、長さ、幅等を調整することが好ましい。また、係止部は、クリップの突起部の両側面に形成してもよく、片側面のみに形成してもよいが、片側面のみに係止部があると、装飾体を装着する際に、当該装飾体が傾くことでクリップ自体に負荷が掛かったり挿入し難くなるため、両側面に均等に形成することが好ましい。
また、係止部は、前端から後端にかけて突出量が増加するよう傾斜させた状態で形成することが好ましく、この場合、装飾体の被係止部が係止部と係止する際に、被係止部が係止部を乗り越え易くなると共に、係止後は抜け難くなる効果を奏する。
更に、スリット部のスリット幅は、後端が一番広く、被係止部に向って狭くなるよう構成してもよく、この場合、スリット部が後端から被係止部に向って徐々に狭くなることで、スリット部へクリップの突起部を挿入し易くなると共に、突起部が、スリット部によりセンタリングされ正しい取り付け位置に自然に誘導されることから、装着時に装飾体が取り付け方向に対して傾くことを防止でき、より装着し易くすることができる。
また、本発明の筆記具は、装飾体を着脱可能に装着する構成でもよいが、装飾体には、企業名や広告などを記載する場合もあり、不用意に外れないことが好ましい。
具体的には、クリップ本体の係止部に対して装飾体の被係止部を押し込み、係止するための押込力は、クリップに負荷が掛からずに装着できるよう、50N以下とすることが好ましく、35N以下がより好ましい。また、クリップ本体に対して装飾体を引き抜く際に必要な引抜力は、装飾体を装着した状態で筆記具をしても簡単には外れないよう、押込力より大きくすることが好ましく、具体的には35Nより大きくすることが好ましい。
尚、前記押込力及び引抜力は、プッシュプルゲージを用いることで計測することができる。
具体的には、クリップ本体の係止部に対して装飾体の被係止部を押し込み、係止するための押込力は、クリップに負荷が掛からずに装着できるよう、50N以下とすることが好ましく、35N以下がより好ましい。また、クリップ本体に対して装飾体を引き抜く際に必要な引抜力は、装飾体を装着した状態で筆記具をしても簡単には外れないよう、押込力より大きくすることが好ましく、具体的には35Nより大きくすることが好ましい。
尚、前記押込力及び引抜力は、プッシュプルゲージを用いることで計測することができる。
また、装飾体の形状は特に限定されるものではないが、略円形、多角形、星形等、適宜選択して用いることができる。特に略円形の場合にはクリップに装着するために真っ直ぐに押し込むことが滑りやすく困難になることから、本発明の効果は顕著となる。
本発明により、クリップに装着体を取り付ける際、クリップ及び装飾体の変形を最小限に押さえ、装飾体が装着し易すく、且つ、外れ難い筆記具を提供することができた。
次に図面を参照しながら、本発明の筆記具をスライド式の多芯筆記具を用いて説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
また、本実施例では、軸筒の長手方向において、ボールペンチップがある方を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。更に、軸筒の軸径方向において、ボールペンレフィルがある方を内方と表現し、その反対側を外方と表現する。
尚、説明を分かりやすくするために、図面中の同様の部材、同様の部分については同じ符号を付してある。
また、本実施例では、軸筒の長手方向において、ボールペンチップがある方を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。更に、軸筒の軸径方向において、ボールペンレフィルがある方を内方と表現し、その反対側を外方と表現する。
尚、説明を分かりやすくするために、図面中の同様の部材、同様の部分については同じ符号を付してある。
実施例1
図1〜図7に示す筆記具1は、前軸2の雄螺子部2aと、後軸3の雌螺子部3aと、を螺合により着脱自在に取り付けた軸筒4内に、複数本(3本)の筆記体5が前後方向に移動可能に収容されている。また、筆記体5の後部には、当該筆記体5をスライドさせるための操作部となり、筆記体5のインキ収容筒6に収容した筆記具用油性インキと同色の摺動体8を配設してあり、各々の筆記体5は、コイルスプリング9により後方に弾発してある。そして、軸筒4の後部には、クリップ本体10aと尾冠10bを備えたクリップ10が装着され、3本の筆記体5を軸筒4内に配設した従来公知のスライド式の出没機構を備えた筆記具1を形成してある。
尚、クリップ10のクリップ本体10aには、略円形の表示部12hを供えた装飾体12を装着してある。
図1〜図7に示す筆記具1は、前軸2の雄螺子部2aと、後軸3の雌螺子部3aと、を螺合により着脱自在に取り付けた軸筒4内に、複数本(3本)の筆記体5が前後方向に移動可能に収容されている。また、筆記体5の後部には、当該筆記体5をスライドさせるための操作部となり、筆記体5のインキ収容筒6に収容した筆記具用油性インキと同色の摺動体8を配設してあり、各々の筆記体5は、コイルスプリング9により後方に弾発してある。そして、軸筒4の後部には、クリップ本体10aと尾冠10bを備えたクリップ10が装着され、3本の筆記体5を軸筒4内に配設した従来公知のスライド式の出没機構を備えた筆記具1を形成してある。
尚、クリップ10のクリップ本体10aには、略円形の表示部12hを供えた装飾体12を装着してある。
筆記体5について詳述すると、図2及び図3に示すように、インキ収容筒6の先端部に、φ0.7mmのボールを回転自在に抱持したボールペンチップ7からなる筆記部を装着してある。また、3本の筆記体5のインキ収容筒6の内部には、各々異なる筆記具用の油性インキを収容してある。
前軸2は、筒状に形成してあり、前部にはボールペンチップ7が出没可能な前部開口部2bを形成してある。また、前軸2の外周面には2色成形によって、常温でゴム弾性を有する熱可塑性エラストマーを用いてグリップ部2cを形成してある。そして、グリップ部2cの表面には網目状の溝部2dが形成され、グリップ部2cを手で把持した際に、溝部2dにより滑り難くなるよう構成してある。
後軸3の後部には、前後方向に延び細長状に形成された3本の摺動溝3bを形成してあり、互いに、120度間隔に形成すると共に、摺動溝3bの後方は開口した状態で形成してある。また、後軸3の後端部は略円筒状に形成してあり、後軸3の外面には予めフィルム転写を施してある。
後軸3の内部には、略円筒状の基部11aを備えたスプリング支持部11を固着してある。このスプリング支持部11の基部11aには、3本の筆記体5が挿通される内孔が軸方向に3箇所貫設され、スプリング支持部11の基部11aと、各々の摺動体8と、の間には、コイルプリング9が配設され、各々の筆記体5及び摺動体8を後方へ弾発してある。
また、後軸3の後部には、軸方向(長手方向)に沿って延びる凹状の装着溝3dを形成してある。この装着溝3dは、図3に示すように、横断面形状が軸心方向に一つの頂部を備えた略3角形状で形成してある。更に、後軸3の後部には後方へ向って突出する円柱状の突起部3fが形成してあり、突起部3fの後部には、軸周方向に沿って延び、外方へ向って突出する掛止部3eを形成してある。
クリップ10は、図2から図4に示すように、円筒状に形成された尾冠10bと、尾冠10bの前端から前方へ延びるように形成されたクリップ台10cと、クリップ台10cの外方側に、当該クリップ台10cに連設され、且つ軸方向に延びる舌片状に形成されたクリップ本体10aと、により構成されている。
尾冠10bには、内部に後端部から前方へ延びるように形成された内延部が形成してあり、内延部の内周面の前端部には、内方へ向って突出するように被掛止部10dを形成してある。また、クリップ本体10aは支持部10eによってクリップ台10cに支持されると共に、支持部10eは尾冠10bの外周面から連設して形成してあり、クリップ本体10aをクリップ台10cと尾冠10bの両方で支持することで、クリップ片10aの強度と耐久性を向上させてある。そして、クリップ台10cは、後軸3の装着溝3dに挿入され、被掛止部10dを後軸3の掛止部3eに掛止することで、クリップ10を後軸3に固着してある。
クリップ本体10aの裏面10fには内方(軸筒4の外周面側)へ向って突出する突起部10gが形成してあり、突起部10gは後軸3(軸筒4)の外周面3cに常に当接するように、クリップ本体10aを若干撓ませた状態で取り付けてある。
また、突起部10gの両側面には、外方(図5または図6における左右の方向)に向って突出する係止部10hが形成してあり、係止部10hは後方へ向って突出量が大きくなるように傾斜した状態で形成し、これによりクリップ10に装飾体12を装着し易くしてある。
尚、具体的には、係止部の突出量は0.2から0.4mmで形成してあり、係止部の軸心に沿った方向に対する傾斜角度は15°で形成した。
また、突起部10gの両側面には、外方(図5または図6における左右の方向)に向って突出する係止部10hが形成してあり、係止部10hは後方へ向って突出量が大きくなるように傾斜した状態で形成し、これによりクリップ10に装飾体12を装着し易くしてある。
尚、具体的には、係止部の突出量は0.2から0.4mmで形成してあり、係止部の軸心に沿った方向に対する傾斜角度は15°で形成した。
装飾体12は、図2、図5及び図6に示すように、後端に開口部12aを有し、前端が閉じた袋状の装着部12bを形成してあり、装着部12bの裏面12bには、装着部12bの後端から前方へ向って延びるスリット部12dを形成してある。そして、スリット部12dには、両側面から向かい合うように突出する一対の被係止部12eを形成してあり、被係止部の内端面12fには装飾体12をクリップに装着する際にガイドとなるガイド部12gが形成してある。また、装飾体12の表面には円板状に形成した表示部12hが形成してあり、表示部12hの表面に文字や絵柄などの加飾を施すことで、外観の向上や筆記具1の識別力を向上することができる。
尚、図5に示すように、ガイド部12gにおけるスリット幅は、クリップ本体10aに装飾体12を装着する際にガイド部12gに突起部10gを挿入し易くするために、スリット部12dの後端の最大幅部L1及び被係止部12eの部分の最小幅部L2の両方が、クリップ本体10aの突起部10gの幅L3よりも大きく形成することが好ましく、具体的には、L1を2.0mm、L2を1.0mmで形成すると共に、L3を0.8mmで形成してある。また、被係止部12eに係止部10hが係止した際の係止長さ(ラップ量)は、0.1から0.3mmで形成してある。
尚、図5に示すように、ガイド部12gにおけるスリット幅は、クリップ本体10aに装飾体12を装着する際にガイド部12gに突起部10gを挿入し易くするために、スリット部12dの後端の最大幅部L1及び被係止部12eの部分の最小幅部L2の両方が、クリップ本体10aの突起部10gの幅L3よりも大きく形成することが好ましく、具体的には、L1を2.0mm、L2を1.0mmで形成すると共に、L3を0.8mmで形成してある。また、被係止部12eに係止部10hが係止した際の係止長さ(ラップ量)は、0.1から0.3mmで形成してある。
ここで、図5及び図6を用いて、クリップ10に装飾体12を装着する状態を説明する。
図5に示すように、装飾体12を、クリップ10のクリップ本体10aの前端部が装着部12bの開口部12aに入るように後方へ押し込むと、同時に、装飾体12のスリット部12dにクリップ10の突起部10gが挿入される。このとき、スリット部12dの幅を後端から被係止部12eに向って段階的に狭くなるよう構成しているため、スリット部12dにより装飾体12は、クリップ本体10aの突起部10gに合わせて徐々に中心位置に誘導される。そして、スリット部12dのスリット幅の最小幅部(図5のL2の位置)に突起部10gが入ると装飾体12の装着位置が完全に位置決めされ、その状態で、更に装飾体12を後方へ押し込むと、スリット部12dの最小幅部L2に形成された被係止部12eが突起部10gの係止部10hを乗り越え、被係止部12eと係止部10hとが係止し、クリップ本体10aに対する装飾体12の装着が完了する図6の状態となる。
尚、被係止部12eが係止部10hを乗り越える際、前述したように、被係止部12eと係止部10hとの係止時のラップ代を0.3mm以下となる0.1から0.3mmで形成していることから、係止時の係止部10h及び被係止部12eの変形を最小限に抑えると共に、係止部10hの後端及び被係止部12dの前端をクリップ本体10aの長手方向に対して直交する方向に延びるように形成しているため、係止後は係止部10hと被係止部12eとがしっかり係止され、クリップ本体10aに対して装飾体12を前方へ引っ張っても簡単には外れないよう構成してある。
図5に示すように、装飾体12を、クリップ10のクリップ本体10aの前端部が装着部12bの開口部12aに入るように後方へ押し込むと、同時に、装飾体12のスリット部12dにクリップ10の突起部10gが挿入される。このとき、スリット部12dの幅を後端から被係止部12eに向って段階的に狭くなるよう構成しているため、スリット部12dにより装飾体12は、クリップ本体10aの突起部10gに合わせて徐々に中心位置に誘導される。そして、スリット部12dのスリット幅の最小幅部(図5のL2の位置)に突起部10gが入ると装飾体12の装着位置が完全に位置決めされ、その状態で、更に装飾体12を後方へ押し込むと、スリット部12dの最小幅部L2に形成された被係止部12eが突起部10gの係止部10hを乗り越え、被係止部12eと係止部10hとが係止し、クリップ本体10aに対する装飾体12の装着が完了する図6の状態となる。
尚、被係止部12eが係止部10hを乗り越える際、前述したように、被係止部12eと係止部10hとの係止時のラップ代を0.3mm以下となる0.1から0.3mmで形成していることから、係止時の係止部10h及び被係止部12eの変形を最小限に抑えると共に、係止部10hの後端及び被係止部12dの前端をクリップ本体10aの長手方向に対して直交する方向に延びるように形成しているため、係止後は係止部10hと被係止部12eとがしっかり係止され、クリップ本体10aに対して装飾体12を前方へ引っ張っても簡単には外れないよう構成してある。
具体的には、被係止部12eを係止部10hに係止するのに必要となる押込力、及び、係止部から被係止部を引き抜くのに必要な引抜力をプッシュプルゲージを用いて計測したところ、押込力は31Nであり、引抜力は39Nであったことから、押込力より引抜力の方が大きくなり、クリップ本体10aに対する装飾体12の装着は、装着し易く、且つ、外れ難いものとなった。
尚、本実施例では、図7に示すように、係止部10hと被係止部12eが係止した際、略同時にクリップ本体10aの表裏両面と、装飾体12の装着部12aの内面部と、が周方向の複数箇所(本実施例では4箇所)について同時に当接するよう構成してある。このため、係止部10hと被係止部12eの係止によりクリップ本体10aの前後方向のガタツキを防止すると共に、クリップ本体10aの長手方向に対して直交する方向(図1における左右方向及び図2における左右方向)に対してもガタツキを防止することができた。
本発明の筆記具は、ボールペン、シャープぺンシル、万年筆、マーカー、修正具等、クリップを有している筆記具であれば特に限定されることなく広く実施可能である。
1…筆記具、
2…前軸、2a…雄螺子部、2b…前端開口部、2c…グリップ部、2d…溝部、
3…後軸、3a…雌螺子部、3b…摺動溝、3c…外周面、3d…装着溝、
3e…掛止部、3f…突起部、
4…軸筒、
5…筆記体、
6…インキ収容筒、
7…ボールペンチップ、
8…摺動体、8a…操作部、8b…係止突起、
9…コイルスプリング、
10…クリップ、10a…クリップ本体、10b…尾冠、10c…クリップ台、
10d…被掛止部、10e…支持部、10f…裏面、10g…突起部、10h…係止部、
11…スプリング支持部、11a…基部、
12…装飾体、12a…開口部、12b…装着部、12c…裏面、12d…スリット部、
12e…被係止部、12f…内端面、12g…ガイド部、12h…表示部。
2…前軸、2a…雄螺子部、2b…前端開口部、2c…グリップ部、2d…溝部、
3…後軸、3a…雌螺子部、3b…摺動溝、3c…外周面、3d…装着溝、
3e…掛止部、3f…突起部、
4…軸筒、
5…筆記体、
6…インキ収容筒、
7…ボールペンチップ、
8…摺動体、8a…操作部、8b…係止突起、
9…コイルスプリング、
10…クリップ、10a…クリップ本体、10b…尾冠、10c…クリップ台、
10d…被掛止部、10e…支持部、10f…裏面、10g…突起部、10h…係止部、
11…スプリング支持部、11a…基部、
12…装飾体、12a…開口部、12b…装着部、12c…裏面、12d…スリット部、
12e…被係止部、12f…内端面、12g…ガイド部、12h…表示部。
Claims (4)
- 軸筒に被狭持物を狭持するためのクリップを備え、前記クリップが、前記軸筒の後部から前部へ向って延びるように形成された舌片状のクリップ本体と、当該クリップ本体の前部に、前記軸筒の外周面に向って突出する突起部と、を有し、前記クリップ本体に表示部を有する装飾体を装着した筆記具であって、
前記クリップの突起部の側面に、突起状の係止部を備え、
前記装飾体が、後端部に開口部を備えた装着部と、前記装着部の軸筒外周面側に当該装着部の後端から前方へ向って延びるように形成されたスリット部と、当該スリット部の側面に前記クリップの係止部と係止する被係止部と、を備え、
前記スリット部の最小幅部を、前記突起部の横幅より大きくなるよう形成し、前記スリットが前記装飾体を装着する際に位置合わせ用のガイドとなることを特徴とした筆記具。 - 前記突起状の係止部が、前端から後端にかけて突出量が増加するよう傾斜させて形成したことを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
- 前記スリット部のスリット幅は、後端が一番広く、前記被係止部に向って狭くなるよう構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具。
- 前記装飾体をクリップ本体に装着する際に必要になる押込力を50N以下とすると共に、取り外すのに必要な引抜力を前記押込力より大きくしたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018033169A JP2019147292A (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018033169A JP2019147292A (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | 筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019147292A true JP2019147292A (ja) | 2019-09-05 |
Family
ID=67849956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018033169A Pending JP2019147292A (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019147292A (ja) |
-
2018
- 2018-02-27 JP JP2018033169A patent/JP2019147292A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3199627U (ja) | ボールペンのリフィルアダプター | |
JP2019147292A (ja) | 筆記具 | |
JP2006281586A (ja) | 軸筒の連結構造 | |
JP2013052633A (ja) | 押圧操作部と尾栓と軸筒との取り付け構造 | |
US8348535B2 (en) | Stick-shaped material propelling container | |
JP2011042035A (ja) | ノック式筆記具 | |
JP7057124B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2009034879A (ja) | ボールペン | |
JP6774331B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP7032925B2 (ja) | スライド式の多芯筆記具 | |
JP2010042643A (ja) | 多芯筆記具 | |
JP5431052B2 (ja) | 多芯筆記具 | |
KR101539396B1 (ko) | 볼펜 | |
JP4429432B2 (ja) | 頭冠または尾冠の装着構造 | |
JP6967446B2 (ja) | 筆記具 | |
JP7038540B2 (ja) | 筆記具用クリップ構造 | |
CN212706498U (zh) | 收纳装置 | |
JP2012030374A (ja) | 筆記具 | |
JP4485842B2 (ja) | 複合筆記具 | |
JP4424976B2 (ja) | シャープペンシルの消しゴム支え | |
JP2005313339A (ja) | 複合筆記具 | |
JP2023094086A (ja) | 摩擦具及び摩擦具の製造方法 | |
JP2006181794A (ja) | 固定構造 | |
US20020031393A1 (en) | Cap fixing construction | |
JP4530403B2 (ja) | 筆記具 |