JP6967446B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
この特許文献1の尾栓取り付け構造では、軸筒と尾栓との嵌合力は軸筒の内径寸法および尾栓の外径寸法に依存しているため、装着時の嵌合力にはバラツキが発生し易く、必要に応じて接着剤等を併用して固着する必要があった。
この特許文献2の構造では、クリップ部材が、外方へ露出する外筒部と、軸筒の開口部内に挿入される内筒部とを有し、内筒部の外周面に係合突起とガイド用突起が形成され、軸筒の開口部の内壁面に軸方向に延びるガイド溝と係合孔とが形成され、クリップ部材の内筒部のガイド用突起を軸筒のガイド溝に挿嵌しつつクリップ部材の内筒部を軸筒内に挿入し、軸筒の係合孔とクリップ部材の係合突起とを係合させることで、軸筒に対してクリップ部材を装着している。このため、クリップ部材は軸筒に対して回転方向を決められた状態で係合される。
また、軸筒に対してクリップ部材を装着する際、クリップ部材の内筒部の外周面に設けた切欠部により内筒部が軸径方向に撓み、クリップ部材の係合突起が軸筒の内周面を乗り越えて係合孔に係合するよう構成されている。
「1.後端部に開口部を備えた軸筒と、前記開口部に装着される尾栓と、を備えた筆記具であって、
前記尾栓は、後端に有底部を備えた筒状に形成されると共に、前記軸筒の後端部に当接する鍔部と、前記軸筒の内壁に設けた被係止部に係止する係止部と、外周部に外方へ向って突出するよう形成されたガイド部と、外周部に内外を貫通するように形成され軸方向に延びる切欠部と、を具備し、
前記ガイド部は、軸方向に延びる第一ガイド部と、軸周方向に延びる第二ガイド部と、を有し、前記第一ガイド部の外側面に、溝状に形成され軸周方向に延びる第一溝部を備えると共に、前記第ニガイド部の外周面に、溝状に形成され軸周方向に延びる第二溝部を備え、前記第一溝部と前記第ニ溝部とが連通するよう形成され、
前記軸筒の内壁に、前記第一ガイド部が挿入される内溝部と、前記第二ガイド部と摺接する内側部と、が形成され、
前記尾栓のガイド部が、前記第一溝部及び前記第ニ溝部により軸方向に分断されて形成されていることを特徴とする筆記具。
2.前記切欠部により前記第ニガイド部の少なくとも一部が軸周方向に分断されていることを特徴とする前記1項に記載の筆記具。
3.前記第二ガイド部の前端が前記第一ガイド部の前端より後方に形成されていることを特徴とする前記1項または2項に記載の筆記具。」である。
尚、切欠部の軸方向の長さは特に限定されないが、尾栓を装着する際、当該尾栓の内筒部が撓み易くなるよう、内筒部の全長の1/2以上とすることが好ましい。
尚、切欠部により第ニガイド部を軸周方向に分断することで、軸筒の後端付近まで通気するための通路が形成されることから、軸筒内と筆記具の外部とを連通させ空気交代するための通気口を形成することが容易となる。
また、本実施例では、軸筒の長手方向において、ボールペンチップがある方を前方と表現し、その反対側を後方と表現する。更に、軸筒の軸径方向において、ボールペンレフィルがある方を内方と表現し、その反対側を外方と表現する。
尚、説明を分かりやすくするために、図面中の同様の部材、同様の部分については同じ符号を付してある。
本発明の筆記具1(ボールペン)は、図1から図7に示すように、筒状に形成した後軸2の前部に同じく筒状に形成した前軸3を螺合することで固定し、更に、前軸3の前部に筒状の先口4を螺合することで固定してある。また、筆記具1は、後軸2と前軸3と先口4とで軸筒5を形成してあり、先口4の前端開口部から筆記先端部7aが突出するようにボールペンレフィル7を軸筒5内に収納し、後軸2(軸筒5)の後端に尾栓6を装着してある。更に、ボールペンレフィル7と先口の内段との間に、弱い弾発力で形成したコイルスプリング11が配設してあり、コイルスプリング11によりボールペンレフィル7を後方へ弾発してある。
このボールペンレフィル7で筆記すると、ボールペンチップ8のボールの回転と筆圧によって、ボールがボールペンチップ8の先端開口部の底壁側に移動して、先端開口部の内壁とボールに隙間を生じ、インキ収容筒9内に収納した筆記具用水性ゲルインキを吐出して筆記することができる。
尚、内突起2d(被係止部)の前端には、図2及び図5に示すように、軸方向に対して直交する方向に延びる前方壁部2fと、前方壁部2fの内方端には先端角部2gと、が形成してある。また、リブ2cの後端の内周部は拡径された内側部2hが形成してある。
尚、切欠部6fのの軸方向(長手方向)長さを、内筒部6fのの軸方向(長手方向)長さに対して1/2以上の長さとすることで内筒部6fは軸径方向に撓み易くなる。このため、本実施例では、具体的な数値として、内筒部6fの長さを14.8mmで形成してあり、切欠部6fの長さは10.0mmで形成してある。
また、切欠部6fの後端は第二溝部6jまで達しており、前部第二ガイド部6i1は、切欠部6fにより軸周方向にも分断されるよう構成してある。また、前部第一ガイド部6h1の前端は尖形状に形成してある。
尚、具体的には、第一溝部6jの幅は1.0mmで形成し、第二溝部6kの幅を1.6mmで形成した。
図5に示すように、尾栓6の内筒部6cを前方にした状態で、後軸2の後部内周部2bに内筒部6cを挿入すると、尾栓6の係止突起6g(係止部)が後軸2の内突起2dと当接するより先に、尾栓6の前部第一ガイド部6h1の尖形状に形成した前端が後軸2の内溝部2eに挿入され、前部第一ガイド部6h1により尾栓6の軸周方向の位置が案内される。そして、後軸2の内側部2hまで尾栓6の前部第二ガイド部6i1が進むと、内側部2hに前部第二ガイド部6i1が挿入され、後軸2に対して尾栓6の軸径方向の位置が案内される。更に、尾栓6を前方へ押し込むと、尾栓6の係止突起6g(係止部)が後軸2の内突起2dに対して乗り越え嵌合する。この際、尾栓6の第一ガイド部6hは第一溝部6jにより軸方向に対して前後に分断され、第二ガイド部6iは第二溝部6kにより軸方向に対して前後に分断されると共に、第一ガイド部6hの前部第一ガイド部6h1が、切欠部6fにより軸周方向に対して分断されていることから、乗り越え嵌合時に係止突起6g(係止部)が内突起2d(被係止部)により内方側に押圧されると、内筒部6cは内方側へ撓み易くなるよう構成してある。このため、後軸2(軸筒5)に対して尾栓6を容易に装着することができた。
具体的には、後軸2に対して尾栓6を引き抜くのに必要な力(引抜力)は75.4Nであり、取り付け時の押圧力19.6Nと比べて高いことから、装着が容易で抜け難い筆記具となった。
本発明の第二の形態としては、図8に示すように、筆記具100は、尾栓60の形状を、切欠部60fが内筒部60cの前端部から後方へ延びるスリット状に形成してある。本実施の形態では、尾栓60の内筒部60cの前端部が閉じていないため、尾栓60を軸筒5に取り付ける際、内筒部60cが軸径方向へ撓み易くなる。このため、本実施例では、尾栓60の取り付けが更に容易になると共に、尾栓60の前端部を閉じなくて済む分、尾栓60の内筒部60cの長さを短くできる利点があり、軸筒5の全長を短くしたい場合や、ボールペンレフィルの全長を延ばしたい場合、または、尾栓の装着時の押圧力を更に低くしたい場合等に効果を奏する。
また、本実施の形態では、尾栓を装着し易くした分、抜け易くもなるため、尾栓で軸筒内部のレフィルなどの部品を支える必要の無い、例えば一般的な万年筆、または、マーカーやサインペンなどの塗布具等に用いることが好適である。
2…後軸、2a…雌螺子部、2b…後部内周部、2c…リブ、
2d…内突起(被係止部)、2e…内溝部、2f…前方壁部、2g…先端角部、
2h…内側部、2i…後端面、
3…前軸、3a…前部雄螺子部、3b…後部雌螺子部、
4…先口、4a…雄螺子部、
5…軸筒、
6…尾栓、6a…内孔、6b…有底部、6c…内筒部、6d…鍔部、6e…後筒部、
6f…切欠部、6g…係止突起、6h…第一ガイド部、6h1…前部第一ガイド部、
6h2…後部第一ガイド部、6i…第二ガイド部、6i1…前部第二ガイド部、
6i2…後部第二ガイド部、6j…第一溝部、6k…第二溝部、
6m…後方傾斜部、6n…後方壁部、
7…ボールペンレフィル、7a…先端部、
8…ボールペンチップ、
9…インキ収容筒、
10…チップホルダー、
11…コイルスプリング、
50…軸筒、
60…尾栓、60c…内筒部、60f…切欠部、
100…筆記具。
Claims (3)
- 後端部に開口部を備えた軸筒と、前記開口部に装着される尾栓と、を備えた筆記具であって、
前記尾栓は、後端に有底部を備えた筒状に形成されると共に、前記軸筒の後端部に当接する鍔部と、前記軸筒の内壁に設けた被係止部に係止する係止部と、外周部に外方へ向って突出するよう形成されたガイド部と、外周部に内外を貫通するように形成され軸方向に延びる切欠部と、を具備し、
前記ガイド部は、軸方向に延びる第一ガイド部と、軸周方向に延びる第二ガイド部と、を有し、前記第一ガイド部の外側面に、溝状に形成され軸周方向に延びる第一溝部を備えると共に、前記第二ガイド部の外周面に、溝状に形成され軸周方向に延びる第二溝部を備え、前記第一溝部と前記第二溝部とが連通するよう形成され、
前記軸筒の内壁に、前記第一ガイド部が挿入される内溝部と、前記第二ガイド部と摺接する内側部と、が形成され、
前記尾栓のガイド部が、前記第一溝部及び前記第二溝部により軸方向に分断されて形成されていることを特徴とする筆記具。 - 前記切欠部により前記第二ガイド部の少なくとも一部が軸周方向に分断されていることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
- 前記第二ガイド部の前端が前記第一ガイド部の前端より後方に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具。
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JP2017246774A JP6967446B2 (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 筆記具 |
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JP2017246774A JP6967446B2 (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 筆記具 |
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JP2019111723A JP2019111723A (ja) | 2019-07-11 |
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Family Applications (1)
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JP2017246774A Active JP6967446B2 (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 筆記具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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