JP2019145929A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子の駆動により像振れを補正する装置であって、駆動負荷を抑えつつ、撮像素子からの熱を放熱することが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置は、撮像素子600を保持し、撮像光学系の光軸と異なる方向に移動する可動部を有する振れ補正機構を備える。可動部は、撮像画像に係る像振れの補正時に、第1の移動領域に移動し、撮像素子からの熱の放熱時に、第1の移動領域の外側の領域である第2の移動領域に移動して、熱伝導部材に当接する。【選択図】図8

Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関する。
撮像素子の高画素化や高速読み出し化によって、撮像素子からの発熱量が増加しており、撮像素子の熱を効率良く逃がすことのできる放熱構造を持った撮像素子が求められている。また、撮像素子ユニットを光軸と異なる方向(例えば、光軸と直交する方向)に移動させることによって、手振れによる像振れを補正する振れ補正機構を備えた撮像装置が提案されている。特許文献1は、可動式の撮像素子ユニットの放熱構造を有する撮像装置を開示している。
特開2014−81504号公報
特許文献1が開示する撮像装置は、可動部と筐体(固定部)とを、可撓性を有する放熱部材で接続する構成を有しているので、像振れ補正の実行時に撮像素子ユニットを移動させる際、放熱部材が影響して駆動負荷が増加する。本発明は、撮像素子の駆動により像振れを補正する装置であって、駆動負荷を抑えつつ、撮像素子からの熱を放熱することが可能な撮像装置の提供を目的とする。
本発明の一実施形態の撮像装置は、撮像画像に係る信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子を保持し、撮像光学系の光軸と異なる方向に移動する可動部を有する振れ補正部と、熱伝導部材とを備え、前記可動部は、前記撮像画像に係る像振れ補正を実行する場合には、第1の領域に移動し、前記撮像素子からの熱を放熱する場合には、前記第1の領域の外側の領域である第2の領域に移動して、前記熱伝導部材に当接する。
本発明によれば、撮像素子の駆動により像振れを補正する装置であって、駆動負荷を抑えつつ、撮像素子からの熱を放熱することが可能な撮像装置を提供することが可能となる。
撮像装置の外観を示す図である。 撮像装置の分解斜視図の一例である。 メインフレームの一例を説明する図である。 撮像装置が備える振れ補正機構の一例を説明する図である。 センサープレートの一例を説明する図である。 可動枠とセンサープレートを説明する図である。 撮像装置の動作例を説明するフローチャートである。 振れ補正機構の動作例を説明する図である。 振れ補正機構の動作例を説明する図である。 振れ補正機構の動作例を説明する図である。
(実施例1)
図1は、本実施形態の撮像装置の外観を示す図である。
以下では、撮像装置として、コンパクトタイプのデジタルカメラを例にとって説明する。図1(A)は、撮像装置1を前方向から見た場合の斜視図を示す。撮像装置1には、撮像光学系を有するレンズ鏡筒ユニット2が固定されている。レンズ鏡筒ユニット2は、沈胴式のズームレンズである。レンズ鏡筒ユニット2は、撮影状態でない時(例えば、ユーザが撮像装置1を携帯している時)は、撮像装置1の中に沈胴している。
レンズ鏡筒ユニット2の後方には、被写体光を光電変換して、撮像画像に係る信号を出力する、CCDやCMOSイメージセンサ等の撮像素子が実装されている。CCDは、Charge Coupled Deviceの略称である。また、CMOSは、Complementary Metal Oxide Semiconductorの略称である。
また、撮像装置1には、撮像素子が出力する信号をデジタル情報に変換する処理回路を載せた主基板が実装されている。主基板には、カードI/F等を含む記録媒体スロットや撮像部、画像処理部、システム制御部、LCD表示部、シリアルI/F、シリアル接続端子等が実装されている。LCDは、Liquid Crystal Displayの略称である。システム制御部は、例えばCPUを備える。CPUは、Central Processing Unitの略称である。システム制御部によって、撮像装置1全体が制御される。また、主基板には、電源供給切換回路、DC/DCコンバータ、操作スイッチ(SW)、ビデオI/F、ビデオ接続端子、外部電源入力端子等が実装されている。
撮像装置1の右上方には、内臓式のストロボユニット3が設けられている。ストロボユニット3は、撮影時に被写体の明るさが足りない場合に、自動的に繰り上って、発光窓を露出させ、発光する。撮像装置1の上面には、レリーズボタン4が設けられている。レリーズボタン4は、2段階の押圧操作が可能である。レリーズボタン4に対して、1段階の半押し操作をすると、撮影準備動作(測光動作や測距動作等)が開始される。レリーズボタン4に対して、2段目の全押し操作をすると、撮像装置1は、被写体を撮影し、収納室(不図示)に装着した記録媒体に被写体像の画像データを記録する。
レリーズボタン4の外周には、回転操作型のズームレバー5が取り付けられている。ズームレバー5は、操作者による操作入力を受け付ける操作手段である。ズームレバー5を撮像装置1の上面から見て時計周りに回転させると、ズームレンズが、Tele側(画角が狭くなる方向)にズーム動作を行う。ズームレバー5を反時計周りに回転させると、撮影レンズがWide側(画角が広がる方向)にズーム動作を行う。ズームレバー5の横には、電源ボタン6が設けられている。電源ボタン6の両隣りには、撮像装置に内蔵したマイクに音声を取り込むマイク穴7が設けられている。
モード設定ダイヤル8は、撮像装置1に対して回転可能に支持されている。モード設定ダイヤル8の天面には、各種の撮影モードに応じた複数のマーク(不図示)が印刷されており、このマークに撮像装置の指標を合わせることで、マークに応じて静止画撮影モード、動画撮影モ−ド、撮影画像再生モ−ド等の設定を行うことができる。撮像装置1の下方には、電池蓋9が設けられている。電池蓋9によって、電源となる主電池を収納する収納室および撮影された被写体像を記録する記録媒体を収納する収納室が開閉可能となる。主電池は、使い切り式の一次電池であってもよいし、充電式電池であってもよい。電池蓋9を開くことによって、収納室が開口し、主電池と記録媒体が挿脱可能になる。
アクセサリーシュー10は、外付けのストロボ発光装置、光学式または電子式の外付けファインダー等のアクセサリーを装着するための部材である。アクセサリーシュー10には、アクセサリーシュー10の内部のコネクタを保護するためのシューカバー10aが取り付けられている。アクセサリーシュー10に、外付けのストロボ発光装置や、光学式または電子式の外付けファインダー等のアクセサリーを装着する際は、シューカバー10a を撮像装置の背面側に取り外してから装着する。
図1(B)は、撮像装置を後方向から見た場合の斜視図を示す。撮像装置1の側面には、電源や信号の入出力用ジャック(不図示)が設けられている。入出力用ジャックは、ジャック保護用のジャックカバー部11で覆われている。ジャックカバー部11を開くことで、入出力用ジャックへの各種ケーブル類の抜き差しが可能となる。
撮像装置1の背面には、液晶等の表示装置(LCD)21を有する可動式の表示ユニット20が設けられている。表示装置21は、撮像される被写体像の確認や、撮像画像の再生表示に用いられる。表示装置21は、保護窓21bと静電容量方式等のタッチパネル(不図示)および表示パネル(不図示)を有する。保護窓21bは、表示パネルおよびタッチパネルをキズ・汚れから保護するパネルである。保護窓21bとして、一般的には、強化ガラスが用いられる。保護窓21bの厚さは、例えば0.5〜1.0mm程度である。保護窓材料には、光線の透過率の高いアクリル樹脂、ポリカーボネイト等の透明樹脂を使用することもできる。保護窓21bの外形は、表示パネルよりも大きく、表示パネル全体を保護している。また、保護窓21bによって保護されるタッチパネルは、静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネルの配線は、透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide)によって形成される。一般には、タッチパネルの配線は、ガラスで形成されるが、透明であってITOのアニール等の温度に耐えることができれば、プラスチック基板でもよい。透明樹脂としては、例えば、アクリル、ポリカーボネイト等を使用することができる。
表示ユニット20の横には、複数の操作ボタン群12が設けられている。複数の操作ボタン群12の中央に配置された十字ボタンは、上下左右4箇所と中央部1箇所に対して押し込み操作が可能となっている。複数の操作ボタン群は、例えば撮影条件の変更、表示装置の表示形態の変更、再生画面への切換えなどの機能を指示する際に用いられる。
図2は、本実施形態の撮像装置の分解斜視図の一例である。図2には、本実施形態の説明に必要な構成要素のみを示している。また、図3は、メインフレームの一例を説明する図である。図2および図3を参照して、撮像装置の構成について説明する。
図2に示す撮像装置は、ベース部材30、シャッター部材40、振れ補正機構100、メインフレーム50、主基板60を備える。ベース部材30は、マグネシウムダイキャスト若しくはアルミダイキャストなどの金属で形成された部材であり、高い剛性を有している。ベース部材30は、図1に示すレンズ鏡筒ユニット2を保持固定している。ベース部材30には、ビス穴31a、31b、取り付け穴32a、32b、32cが設けられている。
シャッター部材40は、不図示のシャッター幕を開口、閉口させる機構を有している。シャッター幕の開口によって、撮像素子(不図示)に所望の時間、被写体を投影することができる。シャッター部材40は、穴41a、41bを有しており、不図示のビスによってベース部材30のビス穴31a、31bにビス固定される。振れ補正機構100は、撮像素子を保持する可動部を光軸と異なる方向に移動することによって、撮像画像に係る像振れ補正を実行する振れ補正部として機能する。振れ補正機構100の構成については後述する。
メインフレーム50は、高い熱伝導率を有する金属(例えば、アルミ、銅)によって形成された固定部材である。メインフレーム50には、位置決めボス51a、51b、ビス穴52a、52b、52cが設けられている。メインフレーム50は、取り付け部53a、53bによって、不図示の本体構成部品にビス固定される。図3に示す通り、メインフレーム50には、立ち曲げ部54a、54bが設けられている。立ち曲げ部54a、54bには、熱伝導部材である熱伝導シート55a、55bが、接着等により固定されており、放熱部56a、56bを形成している。熱伝導シート55a、55bは、シリコンや柔軟性アクリル等の弾性力を有し、かつ高い熱伝導率を有した部材である。熱伝導シート55a、55bには、熱伝導率が1W/m・K以上の材質のものを用いるのが望ましい。
図2の説明に戻る。主基板60は、電子回路を構成した回路基板である。主基板60の表面には、CPU64、コネクタ65a、65bなどの回路部品が実装されている。主基板60には、メインフレーム50の位置決めボス51a、51bに対応する箇所に、位置決め穴61a、61bが設けられている。また、メインフレーム50のビス穴52a、52b、52cに対応する箇所に、穴62a、62b、62cが設けられている。主基板60は、ビス23a、23b、23cによって、メインフレーム50に固定される。
図4は、撮像装置が備える振れ補正機構の一例を説明する図である。図4(A)は、振れ補正機構の斜視図を示す。図4(B)は、振れ補正機構の分解斜視図を示す。また、図5は、センサープレートの一例を説明する図である。また、図6は、可動枠とセンサープレートとが固定された状態を説明する図である。図4乃至図6を参照して、振れ補正機構の構成を説明する。
振れ補正機構100は、フロントヨーク200、可動枠300、リアヨーク400、ベース板410、センサープレート500、撮像素子600、可動基板610、フレキシブル基板650、670を備える。フロントヨーク200には、磁石250a、250b、250cが接着固定されている。ボール240a、240b、240cは、後述する可動枠300の受け部303a、303b、303cとの間で挟持される。また、フロントヨーク200には、図2を参照して説明したベース部材30の取り付け穴32a、32b、32cに対応する箇所に、穴201a、201b、201cが設けられている。フロントヨーク200とベース部材30との間に、バネ210a、210b、210cが配置される。そして、フロントヨーク200は、ベース部材30にビス220a、220b、220cによって固定される。フロントヨーク200とベース部材30との間に、バネ210a、210b、210cを配置することで、ビス220a、220b、220cの締め量によって振れ補正機構100の傾き調整が容易となる。
ベース板410には、磁石420a、420b、420cが接着固定されている。リアヨーク400が、磁石420a、420b、420cの片側面を覆う位置に配置されて、接着固定される。フロントヨーク200、磁石250a、250b、250c及び、リアヨーク400、磁石420a、420b、420cが、磁気回路(閉磁路)を為している。磁石250a、250b、250cと磁石420a、420b、420cは、それぞれ撮像光学系の光軸方向(図4(B)の分解方向)に磁束密度が生じるように着磁されている。フロントヨーク200とベース板410の間には強い吸引力が生じる。したがって、フロントヨーク200とベース板410の間は、スペーサー230a、230b、230cで一定の間隔が保たれている。
ベース板410には、穴411a、411b、411cが設けられている。また、フロントヨーク200には、ビス穴202a、202b、202cが設けらている。スペーサー230a、230b、230cは、穴411a、411b、411cとビス穴202a、202b、202cの間に位置され、不図示のビスによって固定される。スペーサー230a、230b、230cの胴部には、ゴムが配置されており、可動枠300の機械的端部(いわゆるストッパー)を形成している。
可動枠300は、マグネシウムダイキャストまたはアルミダイキャストで形成されており、軽量で剛性が高い。可動枠300は、フロントヨーク200とベース板410との間に位置する部材である。可動枠300には、位置決めボス301a、301bが形成されており、さらにビス穴302a、302bが形成されている。また、可動枠300には、前述したボール240a、240b、240cの転動面を形成する受け部303a、303b、303cが形成されている。また、可動枠300には、磁石250a、250b、250cと磁石420a、420bに対向する位置にコイル350a、350b、350cが接着固定されており、フレキシブル基板670にはんだ付けすることで、電気的導通が確保される。フレキシブル基板670は、不図示の位置検出素子を備える。位置検出素子は、例えば、ホール素子であり、前述した磁気回路を利用して位置を検出できる。ホール素子は小型であるので、コイル350a、350b、350cの巻線の内側に位置するように配置が可能である。フレキシブル基板670は、接続部671を備えている。フレキシブル基板670は、接続部671によって、図2の主基板60に実装されるコネクタ65bに接続される。
可動基板610の片側の面には、撮像素子600が実装されている。撮像素子600が実装される反対側の面には、回路素子として温度検出素子611が実装されている。本実施例では、温度検出素子611として、サーミスタが用いられる。可動基板610には、不図示のコネクタが実装されており、フレキシブル基板650が接続される。フレキシブル基板650は、接続部651を備えており、主基板60に実装されるコネクタ65aに接続される。
センサープレート500は、撮像素子600を保持する保持部材である。センサープレート500は、高い熱伝導率を有する金属(例えば、アルミ、銅など)によって形成されている。センサープレート500には、開口部503が形成されている。開口部503に可動基板610の撮像素子600が配置され、UV接着固定される。図5に示す通り、センサープレート500には、曲げ加工によって、当接部505a、505bが形成されている。センサープレート500には、可動枠300の位置決めボス301a、301bに対応する箇所に、位置決め穴501a、501bが形成されている。また、センサープレート500は、可動枠300のビス穴302a、302bに対応する箇所に、穴502a、502bを備えており、ビス550a、550bによって、可動枠300に固定される。
また、図6に示す通り、センサープレート500と可動枠300とは、固定されて、光軸と異なる方向に移動可能な可動部の一部となる。センサープレート500と可動枠300とが固定された状態では、センサープレート500に設けられている当接部505a、505bが、可動枠300の外郭側に位置する。当接部505aは、撮像素子600の上端側に設けられ、当接部505bは、撮像素子600の右端側に設けられている。また、当接部505aは、コイル350cに対して撮像素子600を挟んで反対側に配置され、当接部505bは、コイル350a、350bに対して撮像素子600を挟んで反対側に配置される。すなわち、当接部505a、505bは、可動部において、コイル350a,350b,350cが配置されていない側の端部に設けられている。撮像装置1が、コイル350に電流を流すことで、フレミング左手の法則に従ったローレンツ力が発生し、可動枠300およびセンサープレート500を、光軸と異なる方向(例えば、光軸と直交する方向)に移動させることができる。これにより、撮像素子600が、光軸と異なる方向に移動し、撮像装置1に生じる振れにより撮像画像に生じる像振れを補正する(振れ補正制御を実行する)ことができる。
図7は、撮像装置の動作例を説明するフローチャートである。図7を参照して説明する処理は、撮像装置1が備えるシステム制御部が有するCPUによって制御される。また、図8、図9は、振れ補正機構の動作例を説明する図である。
図8(A)に示すように、冷却モード時でない場合には、振れ補正制御の動作時に、撮像素子600を保持する可動部が、点線で囲まれた領域(第1の領域)に移動する。冷却モードは、撮像素子600からの熱を放熱する動作モードである。冷却モード時つまり撮像素子600からの熱の放熱時には、可動部は、図8(B)の矢印で示すように、可動部が、第1の領域の外側の領域である第2の領域に移動し、放熱部に当接する。
図9を参照して、振れ補正機構の動作について詳述する。図9(A)は、振れ補正機構の通常動作位置を示す。図9(B)は、振れ補正機構の冷却モード時の位置を示す。冷却モードは、撮像素子600からの熱を放熱する動作モードである。なお、図9では、説明に必要な構成要素のみを表している。
図9(A)に示すように、振れ補正制御がなされていない状態では、コイル350a、350b、350cへ通電することにより、可動枠300つまりは撮像素子600が光軸の中心となる位置で保持される。このとき、メインフレーム50に構成された放熱部56a、56bに対向する位置に、センサープレート500に形成された当接部505a、505bが隙間G、Hを介して配置される。
振れ補正制御の動作時、つまり撮像画像に係る像振れの補正の実行時には、コイル350a、350b、350cへ通電することにより、可動枠300が、図9(A)中のX、Y方向、さらには回転方向に移動する。これにより、可動枠300およびセンサープレート500を含む可動部が、第1の領域に移動する。
振れ補正制御の動作時において、放熱部56a、56bと当接部505a、505bとの間に隙間が生じるように、隙間量G、Hが設定されている。つまり、放熱部56a、56bは、振れ補正制御の動作時に可動部が移動する第1の領域の外側の領域である第2の領域に配置されている。隙間量Gが設定されていることにより、通常の振れ補正制御の動作時に、放熱部56aの熱伝導シート55aと、当接部505aとは当接しない。また、隙間量Hが設定されていることにより、通常の振れ補正制御の動作時に、放熱部56bの熱伝導シート55bと、当接部505bとは当接しない。
図7を参照して、実施例1の撮像装置の冷却モード時の動作について説明する。
通常の振れ補正制御時(通常の撮影時)には、放熱部56a、56bと当接部505a、505bとが当接することなく動作する。また、撮像装置1は、可動基板610に実装される温度検出素子611によって、撮像素子600の温度を検出している。
S100において、撮像装置1が、動作中に温度検出素子611の検出温度(サーミスタ温度)が規定値以上(閾値以上)であるかを判断する。温度検出素子611の検出温度が規定値未満である場合は、処理が終了する。連続撮影などにより撮像素子600が発熱し、温度検出素子611の検出温度が規定値以上である場合は、処理がS101に進む。
S101において、冷却モードが開始される。続いて、S102において、撮像装置1が、撮像素子600を非駆動状態(非通電状態)とする。つまり、冷却モード中は、撮像動作ができない状態となる。冷却モード中は、再生や設定など、撮像素子600が非駆動状態での動作のみ可能となる。
次に、S103において、撮像装置1が、コイル350a、350b、350cへ通電する。S104において、可動部が、第2の領域、つまり振れ補正制御の動作時に移動する第1の領域の外側の領域に移動する。そして、S105において、メインフレーム50に設けられた放熱部56aの熱伝導シート55aと、センサープレート500に形成された当接部505aとが当接する。また、メインフレーム50に設けられた放熱部56bの熱伝導シート55bと、センサープレート500に形成された当接部505bとが当接する。
図9(B)は、可動部の第2の領域への移動を示す。撮像装置1が、コイル350a、350b、350cへ通電することにより、可動枠300が移動する。このとき、可動枠300は、図9(B)の矢印A方向(XY斜め方向)へ移動するように制御駆動される。
XY斜め方向は、撮像装置の水平方向(X方向)と垂直方向(Y方向)の両成分を有する方向である。可動枠300の移動により、センサープレート500に設けられた複数の当接部505a、505bが、メインフレーム50に配置された熱伝導シート55a、55bにほぼ同時のタイミングで当接し、押し当てられた状態で保持される。この状態において、撮像素子600からの熱は、センサープレート500の当接部505a、505bから、熱伝導シート55a、55bを介してメインフレーム50へ放熱される。
本実施形態では、当接部505は、センサープレート500に2か所設けられている。また、当接部505aは、コイル350cに対して撮像素子600を挟んで反対側に配置され、当接部505bは、コイル350a、350bに対して撮像素子600を挟んで反対側に配置される。したがって、撮像素子600の近傍を熱伝導シートに当接させることができ、より高い放熱効果を奏することができる。
熱伝導シート55aと当接部505aとを当接(Y方向へ移動)させた後、熱伝導シート55bと当接部505bと当接(X方向へ移動)させる動作をした場合を想定する。この場合には、当接部505aのX方向への移動中に、熱伝導シート55aと当接部505aの当接による摩擦による影響で、不意な挙動が発生することがある。本実施形態では、当接部505a、505bを熱伝導シート55a、55bにほぼ同時のタイミングで当接するように移動させることによって、当接による摩擦の影響を軽減させることができる。これにより、可動枠300が不意な挙動をすることを防止できる。
図7の説明に戻る。S106において、撮像装置1が、温度検出素子611によって温度を検出し、検出温度が規定値以上であるかを判断する。温度検出素子611の検出温度が規定値以上である場合は、処理がS105に戻り、当接部505a、505bと放熱部56a、56bが当接された状態が続く。
温度検出素子611の検出温度が規定値未満(閾値未満)である場合は、処理が、S107に進む。S107において、撮像装置1が、コイル350a、350b、350cへの通電制御によって、可動枠300を通常位置(図9(A)に示す位置)へ移動させる。具体的には、撮像装置1は、図9(B)に示す矢印A方向と反対方向(XY斜め方向)へ可動枠300が移動するように通電制御する。これにより、当接部505a、505bと放熱部56a、56bとが離れる(離間する)。当接部505a、505bと放熱部56a、56bとが離れることによって、当接部505a、505bによる熱伝導シート55a、55bへの摩擦が軽減される。これにより、熱伝導シート55a、55bがメインフレーム50から剥がれることが防止される。
また、S107において、当接部と放熱部とを離間させる時にコイルへ通電する電力は、S103において当接部と放熱部とを当接させる時における電力より高く設定している。すなわち、可動部を熱伝導シートから離れる方向に移動させる場合のコイルの通電電力は、可動部を熱伝導シートに当接する方向に移動させる場合のコイルの通電電力よりも高い。高電力の通電による高い駆動力で当接部と放熱部とが離間することで、当接部と熱伝導シートとが密着されている場合でも離間が可能となる。
次に、S108において、冷却モードが終了する。そして、撮像装置1が、通常の撮像動作が可能な状態となり、処理が終了する。以上説明した実施例1の撮像装置によれば、駆動負荷を増加させることなく、振れ補正機構の放熱が可能となる。
(実施例2)
図10は、実施例2の撮像装置が備える振れ補正機構の動作を説明する図である。
以下に、図7と図10とを参照して、実施例2の撮像装置の動作について、実施例1の撮像装置の動作との差異を中心に説明する。
実施例2の撮像装置は、図7のS107において、可動枠300を回転移動させることで、当接部505a、505bと放熱部56a、56bとを離間させる。すなわち、撮像装置は、可動部を、当接部と熱伝導シートとが当接する位置から、光軸に垂直な面上で回転移動する。具体的には、図10(A)に示すように、撮像装置は、センサープレート500の当接部505bの下端である端部560を回転中心として、可動枠300を矢印B方向に回転移動(ロール駆動)する。これにより、当接部505aと熱伝導シート55aは、端部570a側から離間し、当接部505bと熱伝導シート55bは、端部570b側から離間する。続いて、図10(B)に示すように、撮像装置は、センサープレート500の当接部505aの端である端部570aを回転中心として、可動枠300を矢印C方向に回転移動(ロール駆動)した後、図9(B)の矢印A方向と反対方向へ移動させる。以上説明した実施例2の撮像装置によれば、当接部505a、505bと熱伝導シート55a、55bが、端部570a、570bから離間することとなり、熱伝導シート55a、55bがメインフレーム50から剥がれることを防止できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 振れ補正機構
300 可動枠

Claims (11)

  1. 撮像画像に係る信号を出力する撮像素子と、
    前記撮像素子を保持し、撮像光学系の光軸と異なる方向に移動する可動部を有する振れ補正部と、
    熱伝導部材とを備え、
    前記可動部は、
    前記撮像画像に係る像振れ補正を実行する場合には、第1の領域に移動し、前記撮像素子からの熱を放熱する場合には、前記第1の領域の外側の領域である第2の領域に移動して、前記熱伝導部材に当接する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記可動部は、前記撮像素子からの熱を放熱する場合には、前記撮像装置の水平方向と垂直方向の両成分を有する方向に移動することによって、前記熱伝導部材に当接する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記可動部は、前記熱伝導部材に当接する複数の当接部を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記熱伝導部材が設けられた固定部材を備え、
    前記可動部は、前記撮像素子を保持する保持部材を有し、
    前記保持部材は、前記固定部材に設けられた第1の熱伝導部材に当接する第1の当接部と、前記固定部材に設けられた第2の熱伝導部材に当接する第2の当接部とを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の当接部と前記第1の熱伝導部材とは、前記可動部が前記第1の領域に移動した場合には当接せず、
    前記第2の当接部と前記第2の熱伝導部材とは、前記可動部が前記第1の領域に移動した場合には当接しない
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記可動部には、前記可動部を移動させるためのコイルが設けられており、
    前記第1の当接部と前記第2の当接部は、前記可動部の、前記コイルが設けられていない側の端部に設けられている
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像素子の温度を検出する検出手段を備え、
    前記可動部は、前記検出された温度が閾値以上である場合に、前記第2の領域に移動して、前記熱伝導部材に当接する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記可動部は、前記熱伝導部材に当接した後、前記検出された温度が閾値未満となった場合に、前記熱伝導部材から離れる方向に移動する
    ことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記可動部を前記熱伝導部材から離れる方向に移動させる場合の前記コイルの通電電力は、前記可動部を前記熱伝導部材に当接する方向に移動させる場合の前記コイルの通電電力よりも高い
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記可動部が、前記当接部と前記熱伝導部材とが当接する位置から、前記光軸に垂直な面上で回転移動することによって、前記当接部と前記熱伝導部材とが離れる
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の撮像装置。
  11. 撮像画像に係る信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子を保持し、撮像光学系の光軸と異なる方向に移動する可動部を有する振れ補正部とを備える撮像装置の制御方法であって、
    前記可動部が、前記撮像素子からの熱を放熱する場合には、撮像画像に係る像振れ補正を実行する場合に移動する第1の領域の外側の領域である第2の領域に移動して、熱伝導部材に当接する工程を有する
    ことを特徴とする制御方法。
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