JP2019143723A - ロック構造及びプロテクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェルドの発生によるロック割れの恐れがなくて、メスロック部とオスロック部間のロック作業性が良く、しかも、ロック結合力が強いロック構造等を提供する。【解決手段】ロック構造10は、メスロック部11とオスロック部20を備え、メスロック部11は、プロテクタ本体2の側壁部2bに突設されたロック用枠12と、側壁部2bとロック用枠12で囲まれた差込空間13と、側壁部2bに設けられ、差込空間13に開口する撓み用孔14とを有し、オスロック部20は、蓋体6より延設された差込片部21と、差込片部21の外面に突設された係止爪22とを有し、差込片部21を差込空間13に差し込む過程で、係止爪22がロック用枠12から受ける反力によって差込片部21が撓み用孔14に入り込む方向に撓むことで差込片部21の差込みが許容される。【選択図】図4
Description
本発明は、本体と蓋体間をロック結合するロック構造、及び、このロック構造を用いたプロテクタに関する。
この種のロック構造の第1従来例としては、図6に示すものがある。ロック構造50は、プロテクタ本体2に設けられたメスロック部51と蓋体6に設けられたオスロック部60とを備えている。
メスロック部51は、プロテクタ本体2の側壁部2bに突設されたロック用枠52と、側壁部2bとロック用枠52で囲まれた差込空間53とを有する。
オスロック部60は、蓋体6より延設された差込片部61と、差込片部61の外面に突設された係止爪62とを有する。
差込片部61を差込空間53に差し込むと、係止爪62がロック用枠52から受ける反力によって、ロック用枠52が外側に膨らむ方向に撓み変形して係止爪62の差込空間53への差込みが許容される。係止爪62が差込空間53を完全に通過した位置で、係止爪62がロック用枠52の下面に係止する(図6の状態)。これにより、プロテクタ本体2と蓋体6がロック結合される。
第2従来例のロック構造としては、図7及び図8に示すものがある(特許文献1参照)。ロック構造70は、プロテクタ本体2に設けられたメスロック部71と蓋体6に設けられたオスロック部80とを備えている。
メスロック部71は、プロテクタ本体2の側壁部2bに突設されたロック用枠72と、側壁部2bとロック用枠72で囲まれた差込空間73と、側壁部2bに形成された2箇所のスリット74と、2箇所のスリット74に囲まれた側壁部2bに突設された係止爪75とを有する。
オスロック部80は、蓋体6より延設された差込片部81と、差込片部81に開口された係止孔83とを有する。
差込片部81を差込空間73に差し込むと、図8(a)に示すように、差込片部81が係止爪75に突き当たる。この位置より更に差込片部81を差し込むと、係止爪75が差込片部81から受ける外力によって、2つのスリット74で囲まれた側壁部2bの部位が内側に撓み変形して差込片部81の差込空間73への差込が許容される。差込片部81の係止孔83の位置が係止爪75の位置に一致するまで差し込まれると、2つのスリット74で囲まれた側壁部2bの部位が撓み復帰方向に変位し、差込片部81の係止孔83に係止爪75が入り込んで係止爪75が差込片部81の係止孔83の下面に係止する(図8(b)参照)。これにより、プロテクタ本体2と蓋体6がロック結合される。
前記第1従来例では、差込片部61の差込空間53への差込過程では、ロック用枠52が外側に膨らむように撓み変形する。ここで、ロック用枠52の肉厚を薄くすると、差込力が低減して作業性が向上するが、樹脂成形によるウェルドが発生した場合に、ロック割れが発生し易くなる。一方、ロック用枠52の肉厚を厚くすると、樹脂成形によるウェルドが発生した場合でもロック割れを防止することができるが、差込力が増加して作業性が低下する。
前記第2従来例では、2つのスリット74で囲まれた側壁部2bの部位が容易に撓み変形するよう形成されているため、差込力を低く押えることができ、作業性の向上が図れる。そして、ロック用枠72には外力が発生しないため、樹脂成形によるウェルドが発生した場合でもロック割れの恐れがない。しかし、メスロック部71とオスロック部80のロック完了状態にあって、2つのスリット74で囲まれた側壁部2bの部位に外力F(図8(b)に示す)が作用すると、容易に内側に撓み変形するため、ロック結合力が弱いという問題がある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、ウェルドの発生によるロック割れの恐れがなくて、メスロック部とオスロック部間のロック作業性が良く、しかも、ロック結合力が強いロック構造、及び、このロック構造を用いたプロテクタを提供することを目的とする。
本発明は、本体に設けられたメスロック部と蓋体に設けられたオスロック部とを備え、前記メスロック部と前記オスロック部が係止されることで前記本体と前記蓋体をロック結合するロック構造であって、前記メスロック部は、前記本体の壁部に突設されたロック用枠と、前記壁部と前記ロック用枠で囲まれて形成された差込空間と、前記壁部に設けられ、前記差込空間に開口する撓み用孔とを有し、前記オスロック部は、前記蓋体より延設された差込片部と、前記差込片部の外面に突設された係止爪とを有し、前記差込片部を前記差込空間に差し込む過程で、前記係止爪が前記ロック用枠から受ける反力によって前記差込片部が前記撓み用孔に入り込む方向に撓むことで前記差込片部の差込みが許容され、前記係止爪が前記差込空間を通過した位置で、前記差込片部が撓み復帰方向に変位して前記係止爪が前記ロック用枠に係止することを特徴とするロック構造である。
本発明によれば、差込片部を差込空間に差し込む過程で、差込片部が撓み用孔に入り込む方向に撓むことで差込片部の差込が許容されるため、樹脂成形時にウェルドが発生した場合でもロック割れを防止するためにロック用枠を所望の肉厚に形成でき、しかも、差込片部の撓み変形によって差込みできるため差込力が増大しない。又、本体の壁部側を撓み変形させないため、ロック完了状態では、壁部に外力が作用しても壁部が容易には撓み変形しない。以上より、ウェルドの発生によるロック割れの恐れがなくて、メスロック部とオスロック部間のロック作業性が良く、しかも、ロック結合力が強い。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1〜図4は本発明の一実施形態を示す。ワイヤーハーネスの外装品であるプロテクタ1は、プロテクタ本体(本体)2と、プロテクタ本体2とは連結されていない別体の蓋体6とを備えている。プロテクタ本体2は、底壁部(図示せず)と底壁部の両側より立設された2つの側壁部2bとを有し、内部が電線収容室3になっている。プロテクタ本体2の上面は、開口されている。この開口より電線(図示せず)が収容される。
図1〜図4は本発明の一実施形態を示す。ワイヤーハーネスの外装品であるプロテクタ1は、プロテクタ本体(本体)2と、プロテクタ本体2とは連結されていない別体の蓋体6とを備えている。プロテクタ本体2は、底壁部(図示せず)と底壁部の両側より立設された2つの側壁部2bとを有し、内部が電線収容室3になっている。プロテクタ本体2の上面は、開口されている。この開口より電線(図示せず)が収容される。
蓋体6は、プロテクタ本体2の上面を隙間なく塞ぐプレート形態である。プロテクタ本体2と蓋体6の側端部には、プロテクタ本体2と蓋体6をロック結合するロック構造9,10が複数個所に設けられている。ロック構造9,10の一種に本発明のロック構造10が用いられている。以下、そのロック構造10について説明する。
ロック構造10は、プロテクタ本体2に設けられたメスロック部11と蓋体6に設けられたオスロック部20とを備えている。
メスロック部11は、プロテクタ本体2の側壁部2bに突設されたロック用枠12と、側壁部2bとロック用枠12で囲まれた差込空間13と、側壁部2bに設けられ、差込空間13に開口する撓み用孔14とを有している。
ロック用枠12は、2つの垂直壁12aとこの2つの垂直壁12aの間を連結する係止壁12bとを有する。係止壁12bの内面の上端部(係止爪22が差込み開始される部位)は、テーパ面12cに形成されている。ロック用枠12は、樹脂成形時にウェルドが発生した場合でもロック割れを防止できる肉厚e(図4(b)に示す)に形成されている。
撓み用孔14は、ロック用枠12の係止壁12bの上面より更に上方位置まで開口している。撓み用孔14は、ロック用枠12の係止壁12bの下面より更に下方位置まで開口している。撓み用孔14は、下記する係止爪22が差込空間13に入り込む直前位置より差込片部21が撓み変形でき、係止爪22が差込空間13を完全に抜け出る位置まで差込片部21が撓み変形できる大きさに形成されている。
オスロック部20は、蓋体6より延設された差込片部21と、差込片部21の外面に突設された係止爪22とを有する。
差込片部21は、蓋体6の側端より下方に垂直に延設されている。差込片部21は、先端側の両側面が先端に向かうに従って互いに近づく方向に傾斜するテーパ面(特に符号を付さず)に形成されている。つまり、差込片部21は、先端側が先端に向かうに従って幅方向の寸法が狭くなる先細り形状である。
係止爪22は、差込方向側の面がテーパ面22aに形成されている。係止爪22は、差込方向と逆側の面が垂直面22bに形成されている。係止爪22と差込片部21のトータル最大肉厚d1(図4(b)等に示す)は、差込空間13の間隔d2(図4(b)等に示す)よりも十分に大きい寸法に設定されている。係止爪22と差込片部21のトータル最大肉厚d1は、係止爪22の差込後端位置であり、差込空間13の間隔d2は、側壁部2bの外面と係止壁12bのテーパ面12cとされていない内面との間隔である。
ロック構造10は、仮保持手段Aを備えている。仮保持手段Aは、差込片部21を差込空間13に差し込む過程にあって、係止爪22がロック用枠12に係止する手前位置で、メスロック部11とオスロック部20を仮保持状態とする。
仮保持手段Aは、メスロック部11の壁部2bに突設された仮保持突部15と、オスロック部20の差込片部21の係止爪22より先端側に設けられた仮保持爪部23とを有する。
仮保持突部15は、撓み用孔14の直ぐ下方位置に設けられている。仮保持突部15は、その上面(差込過程で仮保持爪部23が摺動する面)が差込方向に向かって徐々に高くなるテーパ面15a(図4(c)にのみ示す)に形成されている。仮保持突部15は、差込先端側の面が垂直面15b(図4(c)にのみ示す)に形成されている。
仮保持爪部23は、差込片部21の係止爪22よりも先端位置に設けられ、差込片部21の内面より突設されている。仮保持爪部23は、その上面(差込過程で仮保持突部15に摺動する面)が差込方向に向かって徐々に低くなるテーパ面23a(図4(c)にのみ示す)に形成されている。仮保持爪部23は、その差込方向の後端部が最も突出し、後端面が垂直面23b(図4(c)にのみ示す)に形成されている。
差込片部21を差込空間13に差し込む過程では、仮保持爪部23が仮保持突部15を乗り越えた位置で、仮保持爪部23が仮保持突部15に係止して、差込片部21の差込方向とは反対側への付勢力に抗して仮保持する。
仮保持手段Aによる仮保持位置は、図4(b)に示すように、係止爪22がロック用枠12から反力を受ける手前位置に設定されている。
次に、ロック構造10のロック作業を説明する。図3(a)、(b)に示すように、オスロック部20の差込片部21をメスロック部11の差込空間13に差し込む。すると、この差し込み過程では、オスロック部20の仮保持爪部23がメスロック部11の仮保持突部15に突き当たるが、双方のテーパ面のガイド機能等によって、差込片部21が撓み変形して仮保持爪部23が仮保持突部15を乗り越える。そして、図4(a)、(b),(c)に示すように、仮保持爪部23が乗り越えた位置で差込片部21が撓み復帰変形方向に変位し、仮保持爪部23が仮保持突部15に係止される。この差込位置では、オスロック部20の係止爪22のテーパ面22aがロック用枠12の上縁部に突き当たる。
つまり、仮保持突部15を仮保持爪部23が乗り越えた位置では、仮保持突部15と仮保持爪部23が係止することで差込片部21の差込方向とは反対側への移動が規制され、且つ、係止爪22がロック用枠12に干渉することで差込片部21の差込方向への移動が規制される。
次に、この差込位置より更に差込片部21が差し込まれると、図5(a)、(b)に示すように、係止爪22がロック用枠12から受ける反力によって差込片部21が撓み用孔14に入り込む方向に撓み、この撓み変形によって差込片部21の差込空間13への差込が許容される。
係止爪22が差込空間13を完全に通過する位置まで差し込まれると、図2(a)、(b)に示すように、差込片部21が撓み復帰方向に変位して係止爪22がロック用枠12の下面に係止される。これで、プロテクタ本体2と蓋体6がロック構造10によってロック結合される。
以上説明したように、ロック構造10は、メスロック部11とオスロック部20とを備え、メスロック部11は、プロテクタ本体2の側壁部2bに突設されたロック用枠12と、側壁部2bとロック用枠12で囲まれて形成された差込空間13と、側壁部2bに設けられ、差込空間13に開口する撓み用孔14とを有し、オスロック部20は、蓋体6より延設された差込片部21と、差込片部21の外面に突設された係止爪22とを有する。
従って、差込片部21を差込空間13に差し込む過程で、係止爪22がロック用枠12から受ける反力によって差込片部21が撓み用孔14に入り込む方向に撓むことで差込片部21の差込空間13への差込みが許容される。そのため、実施形態のように樹脂成形時にウェルドが発生した場合でもロック割れを防止できるようにロック用枠12を所望の肉厚に形成でき、しかも、差込片部21の撓み変形によって差込みできるため差込力が増大しない。又、プロテクタ本体2の側壁部2bには、この実施形態のように側壁部2b自体に撓み変形可能な部位を設ける必要がないため、ロック完了状態では、側壁部2bに外力が作用しても側壁部2bが容易には撓み変形しない。以上より、ロック用枠12は、ウェルドの発生によるロック割れの恐れがなくて、メスロック部11とオスロック部20間のロック作業性が良く、しかも、ロック結合力が強い。
ロック構造10は、差込片部21を差込空間13に差し込む過程にあって、メスロック部11とオスロック部20を仮保持状態とする仮保持手段Aを備えている。従って、ロック作業過程中で最終的なロック状態とする手前で、例えばプロテクタ本体2内の電線の収容状態を最終確認する際に作業性が向上する。例えば、プロテクタ本体2内より電線が外部にはみ出している場合には、電線をプロテクタ本体2の電線収容室3に押し込むが、その際に蓋体6が開位置側に変位するのを防止できる。そして、はみ出した電線を電線収容室3に押し込んだ後も、仮保持手段Aによって蓋体6が開位置側に移動しないため、蓋体6を閉位置方向に単に押圧すれば、オスロック部20の係止爪22がロック用枠12に係止され、これでロック作業が完了する。
仮保持手段Aは、メスロック部11の壁部2bに突設された仮保持突部15と、オスロック部20の差込片部21の係止爪22より先端側に設けられた仮保持爪部23とを有し、差込片部21を差込空間13に差し込む過程で、仮保持爪部23が仮保持突部15を乗り越えた位置で、仮保持爪部23が仮保持突部15に係止して仮保持状態とされる。従って、壁部2bに仮保持突部15を、差込片部21に仮保持爪部23をそれぞれ付加するだけで仮保持構造Aを構成できる。
この実施形態では、仮保持手段Aによる仮保持位置では、係止爪22がロック用枠12に干渉することで差込片部21の差込方向への移動が規制されるため、蓋体6の閉位置側及び開位置側の双方の移動が規制されるようになっているため、プロテクタ本体2内の電線の収容状態を最終確認する際に作業性が更に向上する。
仮保持手段Aによる仮保持位置は、係止爪22がロック用枠12から反力を受ける手前位置に設定されている。詳細には、図4(b)に示すように、係止爪22がロック用枠12に突き当たった位置である。つまり、仮保持位置は、差込片部21が撓み変形前の差込位置であるため、差込片部21の撓み変形によるダメージを回避しつつ仮保持状態を確保できる。換言すれば、差込片部21が大きく撓み変形する差込位置に仮保持位置に設定すると、仮保持状態が長い時間継続されると、差込片部21が塑性変形する等のダメージを受けることになるが、仮保持状態が長い時間継続されても差込片部21へのダメージを極力防止できる。
差込片部21は、先端側が先端に向かうに従って幅方向の寸法が狭くなる先細り形状である。従って、差込片部21を差込空間13に差し込む差込作業が容易である。
撓み用孔14は、ロック用枠12の係止壁12bの上面より更に上方位置まで開口し、且つ、ロック用枠12の係止壁12bの下面より更に下方位置まで開口している。従って、差込過程にあって、係止爪22が差込空間13に入り込む際には、係止爪22の下端(差込方向の先端)がロック用枠12の係止壁12bに最初に干渉し、係止爪22が係止壁12bからの反力を最初に受ける時点ですでに差込片部21が撓み用孔14に入り込む方向に撓み変形可能となっている。又、係止爪22が差込空間13から抜ける際に、係止爪22の上端(差込方向の後端)がロック用枠12の係止壁12bより最後に干渉を受けることになるが、係止爪22が係止壁12bからの反力より開放されるまでは、差込片部21が撓み用孔14に入り込む方向に撓み変形可能となっている。以上より、係止爪22と差込片部21が差込空間13に入り込む差込み初期から差込空間13から抜け出す差込後期までスムーズな差込作業が可能である。
係止爪22と差込片部21のトータル最大肉厚(係止爪22の差込後端位置)d1は、差込空間13の間隔(側壁部2bの外面と係止壁12bの内面までの間隔)d2よりも十分に大きい寸法に設定されている。従って、メスロック部11とオスロック部20のロック完了状態では、係止爪22がロック用枠12の係止壁12bに十分な係止代を持って確実に係止される。
(変形例)
前記実施形態では、プロテクタ本体2と蓋体6は、連結されていない別部材よりそれぞれ形成されているが、プロテクタ本体2と蓋体6は、ヒンジ部を介して一体に形成されるものであっても良い。プロテクタ本体2と蓋体6をヒンジ部を介して連結された場合には、ヒンジ部の撓み復帰力によって蓋体6が開位置側に付勢されることも想定されるが、仮保持手段Aによって仮保持状態を保持することができ、差込片部21を差込空間13に差し込む差込作業が良い。
前記実施形態では、プロテクタ本体2と蓋体6は、連結されていない別部材よりそれぞれ形成されているが、プロテクタ本体2と蓋体6は、ヒンジ部を介して一体に形成されるものであっても良い。プロテクタ本体2と蓋体6をヒンジ部を介して連結された場合には、ヒンジ部の撓み復帰力によって蓋体6が開位置側に付勢されることも想定されるが、仮保持手段Aによって仮保持状態を保持することができ、差込片部21を差込空間13に差し込む差込作業が良い。
前記実施形態では、撓み用孔14は、四角形であるが孔の形態は限定されない。丸孔形状であっても良い。
前記実施形態では、ロック構造10は、ワイヤーハーネスの外装品であるプロテクタ1に適用されているが、本発明のロック構造10は、本体2とこの本体2に取付される蓋体6をロックする箇所であれば適用可能である。例えば電気接続箱にも適用可能である。
1 プロテクタ
2 プロテクタ本体(本体)
3 電線収容室
6 蓋体
10 ロック構造
11 メスロック部
12 ロック用枠
13 差込空間
14 撓み用孔
15 仮保持突部
20 オスロック部
21 差込片部
22 係止爪
23 仮保持爪部
A 仮保持手段
2 プロテクタ本体(本体)
3 電線収容室
6 蓋体
10 ロック構造
11 メスロック部
12 ロック用枠
13 差込空間
14 撓み用孔
15 仮保持突部
20 オスロック部
21 差込片部
22 係止爪
23 仮保持爪部
A 仮保持手段
Claims (6)
- 本体に設けられたメスロック部と蓋体に設けられたオスロック部とを備え、前記メスロック部と前記オスロック部が係止されることで前記本体と前記蓋体をロック結合するロック構造であって、
前記メスロック部は、前記本体の壁部に突設されたロック用枠と、前記壁部と前記ロック用枠で囲まれて形成された差込空間と、前記壁部に設けられ、前記差込空間に開口する撓み用孔とを有し、
前記オスロック部は、前記蓋体より延設された差込片部と、前記差込片部の外面に突設された係止爪とを有し、
前記差込片部を前記差込空間に差し込む過程で、前記係止爪が前記ロック用枠から受ける反力によって前記差込片部が前記撓み用孔に入り込む方向に撓むことで前記差込片部の差込みが許容され、
前記係止爪が前記差込空間を通過した位置で、前記差込片部が撓み復帰方向に変位して前記係止爪が前記ロック用枠に係止することを特徴とするロック構造。 - 請求項1記載のロック構造であって、
前記差込片部を前記差込空間に差し込む過程にあって、前記係止爪が前記ロック用枠に係止させる手前位置で、前記メスロック部と前記オスロック部を仮保持状態とする仮保持手段を備えたことを特徴とするロック構造。 - 請求項2記載のロック構造であって、
前記仮保持手段は、前記メスロック部の前記壁部に突設された仮保持突部と、前記オスロック部の前記差込片部の前記係止爪より先端側に設けられた仮保持爪部とを有し、
前記差込片部を前記差込空間に差し込む過程では、前記仮保持爪部が前記仮保持突部を乗り越えた位置で、前記仮保持爪部が前記仮保持突部に係止することを特徴とするロック構造。 - 請求項3記載のロック構造であって、
前記仮保持手段による仮保持位置は、前記係止爪が前記ロック用枠から反力を受ける手前位置に設定されていることを特徴とするロック構造。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のロック構造であって、
前記差込片部は、先端に向かうに従って幅方向の寸法が狭くなる先細り形状であることを特徴とするロック構造。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のロック構造をプロテクタ本体と蓋体とのロック結合に用いたことを特徴とするプロテクタ。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113937688A (zh) * | 2020-07-13 | 2022-01-14 | 住友电装株式会社 | 保护器及线束 |
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2018
- 2018-02-21 JP JP2018028528A patent/JP2019143723A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113937688A (zh) * | 2020-07-13 | 2022-01-14 | 住友电装株式会社 | 保护器及线束 |
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