JP2019143715A - 緩衝器 - Google Patents

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昌弘 三輪
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Abstract

【課題】リバウンド部材の軸方向長さを長くしても、コイルばねの圧縮時に、胴曲がりが生じず、リバウンド部材の軸方向長さに制約がなく、リバウンド部材の効き始めのタイミングについて調整の自由度が高い緩衝器の提供を目的とする。【解決手段】本発明の緩衝器Dは、シリンダ1内に摺動自在に挿入されるピストン2と、シリンダ1内を軸方向に移動自在に挿入されるとともに一端にピストン2が連結されたロッド3と、ロッド3の外周に直列配置されるとともに縦横比がそれぞれ4以下に設定される複数のコイルばねS1,S2と、各コイルばねS1,S2の内周に嵌合されてコイルばねS1,S2同士を連結する環状のコネクタ11と、ピストン側端に配置されたコイルばねS1のピストン側端に嵌合される環状の一方側ホルダ12と、反ピストン側端に配置されたコイルばねS2の反ピストン側端に嵌合される環状の他方側ホルダ13とを備える。【選択図】 図2

Description

この発明は、緩衝器に関する。
従来の緩衝器は、シリンダと、前記シリンダ内を軸方向に移動自在に挿入されるロッドと、前記シリンダの開口端に装着され前記ロッドを軸支するロッドガイドと、前記ロッドの先端に連結されると共に前記シリンダ内を二室に区画するピストンと、前記二室を連通する通路と、前記通路を通過する液体の流れに抵抗を与えるバルブとを備える。
そして、このような緩衝器は、例えば、車両のサスペンションに組み込まれて使用され、伸縮する際に通路を介して二室間を行き来する液体の流れにバルブで抵抗を与えて二室間に差圧を生じさせて減衰力を発揮し、車体の振動を抑制する。
また、このような緩衝器の中には、シリンダからロッドが最大限退出した伸切時の衝撃を緩和するために、ロッドの外周に固定されるストッパ部材とロッドガイドとの間にリバウンド部材を設けるものがある(例えば、特許文献1)。
そして、リバウンド部材は、内方にロッドが挿通されてロッドの外周に配置されるコイルばねと、コイルばねの両端部に嵌合される一対のホルダとを備えており、緩衝器の伸切時に圧縮されるコイルばねの反力により、緩衝器の伸切時の衝撃を緩和する。
特開2004−084776
このようなリバウンド部材にあっては、コイルばねの軸方向長さを調整して、リバウンド部材がロッドガイドに当接するリバウンド部材の効き始めのタイミングを調整する場合がある。
この際、リバウンド部材の効き始めのタイミングを早くしたい場合には、リバウンド部材の軸方向長さを長くする必要がある。
ところが、コイルばねは、軸方向長さが長くなる程、圧縮時に胴曲がりを生じやすくなる。そして、コイルばねが胴曲がりを生じると、コイルばねがロッドの外周やシリンダの内周に当接して異音発生の原因となる。
したがって、従来のリバウンド部材では、コイルばねの軸方向長さを胴曲がりが生じない程度の長さに設定する必要があるため、リバウンド部材の軸方向長さに制約があって、リバウンド部材の効き始めのタイミングについて調整の自由度が低かった。
そこで、本発明では、リバウンド部材の軸方向長さに制約がなく、リバウンド部材の効き始めのタイミングについて調整の自由度が高い緩衝器の提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段は、シリンダ内に摺動自在に挿入されるピストンが一端に連結されたロッドと、前記ロッドの外周に直列配置されるとともに自由長を中心径で除した値である縦横比がそれぞれ4以下に設定される複数のコイルばねと、各コイルばねの内周に嵌合されて前記コイルばね同士を連結する環状のコネクタと、前記ピストン側端に配置された前記コイルばねのピストン側端に嵌合される環状の一方側ホルダと、反ピストン側端に配置された前記コイルばねの反ピストン側端に嵌合される環状の他方側ホルダとを備えることを特徴とする。
また、前記コネクタが、前記ロッドの外周に摺接するようにしてもよい。この構成によると、コネクタがロッドの外周に予め当接しており、コネクタの径方向移動が抑制されるため、コイルばねの圧縮時にコネクタが径方向に移動してロッドに当たることによる異音の発生が防止される。
また、前記各コイルばねが同一形状、同一材料で形成されてもよい。この構成によると、各コイルばねの圧縮時の撓み量が等しくなるため、一つのコイルばねだけが大きく撓むような事態が起こらず、異音の発生がより確実に防止される。
本発明の緩衝器によれば、リバウンド部材が、コネクタで連結された複数のコイルばねを備えているため、リバウンド部材の軸方向長さを長くしても、各コイルばねの軸方向長さを短くできる。そのため、コイルばねの圧縮時に、胴曲がりが生じず、リバウンド部材の軸方向長さに制約がなくなり、リバウンド部材の効き始めのタイミングについて調整の自由度が高くなる。
本実施の形態に係る緩衝器の縦断面図である。 本実施の形態に係る緩衝器の要部を拡大して示した縦断面図である。
以下に、図面を参照しながら本実施の形態について説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は同じ部品を示す。
本実施の形態に係る緩衝器Dは、図1に示すように、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されるピストン2と、シリンダ1内を軸方向に移動自在に挿入されるとともに一端にピストン2が連結されたロッド3と、ロッド3の外周に配置されたリバウンド部材Aとを備える。
以下、緩衝器Dについて詳細に説明する。図1に示すように、シリンダ1の外周にはシリンダ1を覆う外筒4が配置されている。また、シリンダ1の図中上端には、シリンダ1及び外筒4の図中上端を閉塞するとともにロッド3を軸支する環状のロッドガイド5が設けられている。
また、ロッドガイド5の図1中上端には、環状のシール部材30が積み重ねられている。シール部材30は、内周がロッド3の外周に摺接して、緩衝器Dの内部に泥や塵などのダストが侵入するのを防止するとともに緩衝器Dの内部に収容された液体が外部に漏れ出ないようにシールする。
また、シリンダ1の図1中下端には、圧側室R2とリザーバR3を区画するバルブケース8が装着されている。そして、外筒4の図1中下端には外筒4を閉塞するキャップ31が装着されている。
そして、外筒4の図1中上端を加締めることで、バルブケース8とロッドガイド5によりシリンダ1が挟持されて、シリンダ1は、外筒4内に固定される。
ロッド3は、シリンダ1内に軸方向移動自在に挿入されるとともに、一端である先端に、シリンダ1内を摺動自在に移動可能なピストン2が連結されている。そして、シリンダ1内はピストン2によって伸側室R1と圧側室R2の二室に区画されている。
また、シリンダ1と外筒4との間の環状隙間には気体と液体とが充填されたリザーバR3が形成されている。また、伸側室R1と圧側室R2には液体が充満されている。なお、本実施の形態では、液体は作動油とされているが、液体は水、水溶液、電気粘性流体、磁気粘性流体といった他の液体としてもよい。
ピストン2は、伸側室R1と圧側室R2を連通する伸側ポート2a及び圧側ポート2bを有する。そして、ピストン2の図1中下側である反ロッド側端には、複数の環状板からなる減衰弁6と、減衰弁6の内周を支持する環状のバルブストッパ16が積層されている。減衰弁6は、伸側ポート2aを開閉し伸側室R1から圧側室R2へ向かう液体の通過のみを許容するとともにこの液体の流れに抵抗を与える。また、ピストン2の図1中上側であるロッド側端には、環状のチェック弁7と、チェック弁7の内周を支持する環状のバルブストッパ17が積層されている。チェック弁7は、圧側ポート2bを開閉し圧側室R2から伸側室R1へ向かう液体の通過のみを許容する。
バルブケース8は、圧側室R2とリザーバR3を連通する排出ポート8a及び吸込ポート8bと、排出ポート8aを開閉し圧側室R2からリザーバR3へ向かう液体の通過のみを許容するとともにこの液体の流れに抵抗を与えるベースバルブ9と、吸込ポート8bを開閉しリザーバR3から圧側室R2へ向かう液体の通過のみを許容するチェック弁10とを備えている。
また、ロッド3の外周であってピストン2の図1中上方には、ストッパ部材20が固定されている。ストッパ部材20は、ロッド3の外周に溶接等により固定される筒状の連結部20aと、この連結部20aの上端から外側に向けて張り出す環板状のフランジ部20bとを備えている。
次に、リバウンド部材Aについて説明する。リバウンド部材Aは、図1,図2に示すように、ロッド3の外周に直列配置された二つのコイルばねS1,S2と、各コイルばねS1,S2同士を連結する環状のコネクタ11と、ピストン2側に配置されるコイルばねS1のピストン2側端に嵌合される環状の一方側ホルダ12と、反ピストン側に配置されるコイルばねS2の反ピストン側端に嵌合される環状の他方側ホルダ13とを備えて構成されている。そして、リバウンド部材Aは、図1に示すように、ストッパ部材20のフランジ部20bによって支持されて、ストッパ部材20とロッドガイド5との間に配置されている。
各コイルばねS1,S2は、同一形状、同一材料で形成された同一のばねで構成されている。ただし、各コイルばねS1,S2は、同一のばねでなくともよく、例えば、軸方向長さやばね定数がそれぞれ異なっていてもよい。
また、各コイルばねS1,S2は、コイルばねS1,S2の自由長を中心径(コイルばねの内径とコイルばねの外径の平均値)で除した値である縦横比(以下、単に「縦横比」という)が、圧縮時に胴曲がりが生じにくい値、具体的には4以下になるように設定されている。また、コイルばねS1,S2の縦横比の下限値は0.8であって、縦横比が0.8以上あればコイルばねS1,S2は、有効巻数を確保できる。なお、本実施の形態に係るコイルばねS1,S2は素線の断面形状が円形であるが、四角であってもよい。
コネクタ11は、樹脂製であって、図2に示すように、図中下側に配置されるコイルばねS1の上端と図中上側に配置されるコイルばねS2の下端を支持する環状の本体部11aと、本体部11aの上側内周端から起立してコイルばねS2の内側に圧入される上側圧入部11bと、本体部11aの下側内周端から起立してコイルばねS1の内側に圧入される下側圧入部11cとを備える。ただし、コネクタ11の材質は特に限定されず、樹脂以外の材料で形成されてもよい。
また、コネクタ11の本体部11aの内周部には、ロッド3の外周に摺接可能なリブ14が、周方向に少なくとも3つ以上設けられており、これにより、コネクタ11がロッド3の外周に摺接しつつ軸方向に移動できるようになっている。
一方側ホルダ12は、コイルばねS1の下端に当接する環状の当接部12aと、当接部12aの内周端から起立してコイルばねS1の内側に圧入される圧入部12bとを備える。また、一方側ホルダ12の内周部には、周方向に複数の突起12cが設けられている。これらの突起12cの内周径はロッド3の外径よりも小さく設定されており、一方側ホルダ12をロッド3の外周に圧入すると、突起12cが圧縮されて弾発力を発揮して、ロッド3を強く締め付けるので一方側ホルダ12はロッド3の外周に強固に固定されている。
他方側ホルダ13は、コイルばねS2の上端に当接する環状の当接部13aと、当接部13aの内周端から起立してコイルばねS2の内側に圧入される圧入部13bとを備える。また、他方側ホルダ13とロッド3との間にはクリアランスが設けてあり、他方側ホルダ13は、ロッド3に対して軸方向へ移動可能となっている。ただし、他方側ホルダ13はロッド3に対して軸方向移動可能になっていればよく、他方側ホルダ13とロッド3との間にクリアランスを設けずに、他方側ホルダ13の内周をロッド3の外周に摺接させてもよい。
また、本実施の形態においては、他方側ホルダ13の上端は平面とされているが、他方側ホルダ13の上端に複数の突起を設けてもよい。すると、緩衝器Dの最収縮時における他方側ホルダ13とロッドガイド5の当接部分が少なるため、他方側ホルダ13とロッドガイド5の衝突音を低減できる。
次に、緩衝器Dの作動について説明する。まず、緩衝器Dが収縮作動すると圧縮される圧側室R2内の液体が拡大する伸側室R1内へ圧側ポート2bを介して移動するとともに、シリンダ1内へロッド3が侵入するため、ロッド3の侵入体積分の液体が過剰となる。そのため、過剰分の液体は排出ポート8aを介してリザーバR3へ排出される。これにより、ベースバルブ9の抵抗に基づく圧側減衰力が発揮されるとともに、リザーバR3により体積補償がなされる。
反対に、緩衝器Dが伸長作動すると、圧縮される伸側室R1内の液体が拡大する圧側室R2へ伸側ポート2aを介して移動するとともに、ロッド3がシリンダ1内から退出するため、ロッド3の退出体積分の液体が不足する。そのため、不足分の液体が吸込ポート8bを介してリザーバR3から供給される。これにより、減衰弁6の抵抗に基づく伸側減衰力が発揮されるとともに、リザーバR3により体積補償がなされる。
さらに、緩衝器Dが伸長してロッド3がシリンダ1から退出していくと、リバウンド部材Aは、ロッド3とともにシリンダ1に対して軸方向に移動して、ロッドガイド5に接近し、そのまま緩衝器Dが伸長すると、やがて他方側ホルダ13がロッドガイド5に当接する。そして、他方側ホルダ13がロッドガイド5に当接したまま緩衝器Dがさらに伸長を続けると、リバウンド部材Aがロッドガイド5とストッパ部材20との間で圧縮されるようになる。リバウンド部材Aは圧縮されるとコイルばねS1,S2が縮んで圧縮に抵抗する弾発力を発揮して緩衝器Dの伸切時の衝撃を緩和する。
ここで、ロッド3の外周に配置される各コイルばねS1,S2の縦横比は、それぞれ圧縮時に胴曲がりが生じにくい値である4以下に設定されている。そのため、本実施の形態に係るリバウンド部材Aにおいては、緩衝器Dが伸長して、各コイルばねS1,S2が圧縮される際にも、各コイルばねS1,S2の胴曲がりが抑制される。
また、仮にリバウンド部材A全体が一つのばねとして振る舞って全体が胴曲がりするような場合であっても、リバウンド部材Aの中間位置にコネクタ11が配置されているため、金属製のコイルばねS1,S2よりも先に樹脂製のコネクタ11がシリンダ1またはロッド3に当接する。そのため、本実施の形態に係るリバウンド部材Aでは、リバウンド部材A全体が胴曲がりしたとしても、金属製のコイルばねS1,S2がシリンダ1またはロッド3に当接する場合に比べて、当接音が生じにくい。その上、シリンダ1の内周面やロッド3の外周面への傷つきも防止される。
なお、本実施の形態においては、緩衝器Dは、シリンダ1と外筒4を備える複筒型となっているが、外筒4とバルブケース8を廃して、シリンダ1の下方にフリーピストンを設けてシリンダ1内に気室を形成する単筒型の緩衝器としてもよい。このように単筒型とする場合には、フリーピストンが軸方向に移動して気室を膨縮して、緩衝器Dの伸縮作動に伴うロッド出没体積分のシリンダ内容積変化が補償される。
以上のように、本実施の形態に係る緩衝器Dは、ロッド3の外周に直列配置されるとともに縦横比がそれぞれ4以下に設定される複数のコイルばねS1,S2と、各コイルばねS1,S2の内周に嵌合されてコイルばねS1,S2同士を連結する環状のコネクタ11と、ピストン2側端に配置されたコイルばねS1のピストン2側端に嵌合される環状の一方側ホルダ12と、反ピストン側端に配置されたコイルばねS2の反ピストン側端に嵌合される環状の他方側ホルダ13とを備える。
この構成によると、リバウンド部材Aの効き始めのタイミングを早くするためにリバウンド部材Aの軸方向長さを長く設定する場合であっても、コイルばねS1,S2一つ当たりの軸方向長さを短くできる。これにより、各コイルばねS1,S2の縦横比を圧縮時に胴曲がりが生じにくい値である4以下に設定できるため、圧縮時におけるコイルばねS1,S2の胴曲がりが抑制される。したがって、本実施の形態では、コイルばねS1,S2がシリンダ1またはロッド3に当接しないため、異音の発生が抑制される。
このように、本実施の形態に係るリバウンド部材Aでは、リバウンド部材Aの軸方向長さを長くしても胴曲がりが生じず異音を発生させないため、リバウンド部材Aの軸方向長さに制約がなくなり、リバウンド部材Aの効き始めのタイミングの調整の自由度が高い。
また、本実施の形態においては、コネクタ11が各コイルばねS1,S2の内周に嵌合されており、コイルばねS1,S2の外周側が拘束されないため、コイルばねS1,S2として、径の大きいものを選択できる。
ここで、コイルばねは、コイルのピッチが変わらない場合、径が大きい方が、ばね定数が小さくなる。そして、リバウンド部材Aの軸方向長さを長くしようとする場合には、一般的に、ロッド3のストロークを長くして、緩衝器Dの伸切時の衝撃をゆっくりと緩和する特性を出すことが望まれるため、コイルばねS1,S2のばね定数は小さい方が好ましい。
したがって、本発明の緩衝器は、コネクタ11を各コイルばねS1,S2の内周に嵌合して、ばね定数の小さいコイルばねS1,S2を選択できるため、伸切時の衝撃をゆっくりと緩和する特性を出しやすく、ロッド3のストロークを長くしたい要求も満たせる。
なお、リバウンド部材Aを構成するコイルばねの数は二つに限定されず、リバウンド部材Aの軸方向長さに応じて、適宜コイルばねの数を増やして、各コイルばねが胴曲がりの生じない程度の軸方向長さになるようにしてもよい。
また、本実施の形態に係るコネクタ11は、ロッド3の外周に摺接している。ここで仮に、コネクタ11とロッド3の外周との間にクリアランスがある場合、コネクタ11の径方向移動が許容されるため、コイルばねS1,S2の圧縮時にロッド3の外周にコネクタ11が当接して異音が発生する恐れがある。
これに対して、本実施の形態においては、コネクタ11がロッド3の外周に予め当接しており、コネクタ11の径方向移動が抑制されるため、コイルばねS1,S2の圧縮時にロッド3の外周にコネクタ11が当たって当接音が生じるのを防止できる。
ただし、コネクタ11をロッド3の外周に摺接させずに、コネクタ11とロッド3との間にクリアランスがあってもよい。
また、本実施の形態に係る各コイルばねS1,S2は、同一形状、同一材料で形成されている。この構成によると、各コイルばねS1,S2の圧縮時の撓み量が等しくなるため、一つのコイルばねだけが大きく撓むような事態が起こらず、より確実に異音の発生を防止できる。その上、各コイルばねS1,S2を同一のものにすると、各コイルばねS1,S2が共通部品になるため、部品の種類も少なくなる。
ただし、各コイルばねS1,S2は、それぞれ異なっていてもよく、例えば、各コイルばねS1,S2のばね定数を変えて、リバウンド部材Aの弾発力を調節するようにしてもよい。あるいは、各コイルばねS1,S2のピッチを違うものにして、コイルばねの一方が最収縮するとリバウンド部材Aのばね定数が変化するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、リバウンド部材Aは、ストッパ部材20によって支持されているが、ストッパ部材20を省略して、リバウンド部材Aをバルブストッパ17に直接載置するようにしてもよい。この構成によると、リバウンド部材Aの軸方向長さを長くできるため、リバウンド部材Aを構成するコイルばねS1,S2の軸方向長さをより長くできる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱なく改造、変形及び変更ができるのは当然である。
1・・・シリンダ、2・・・ピストン、3・・・ロッド、S1,S2・・・コイルばね、11・・・コネクタ、12・・・一方側ホルダ、13・・・他方側ホルダ、D・・・緩衝器

Claims (3)

  1. シリンダと、
    前記シリンダ内に摺動自在に挿入されるピストンと、
    前記シリンダ内を軸方向に移動自在に挿入されるとともに一端に前記ピストンが連結されたロッドと、
    前記ロッドの外周に直列配置されるとともに自由長を中心径で除した値である縦横比がそれぞれ4以下に設定される複数のコイルばねと、
    各コイルばねの内周に嵌合されて前記コイルばね同士を連結する環状のコネクタと、
    前記ピストン側端に配置された前記コイルばねのピストン側端に嵌合される環状の一方側ホルダと、
    反ピストン側端に配置された前記コイルばねの反ピストン側端に嵌合される環状の他方側ホルダとを備える
    ことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記コネクタが、前記ロッドの外周に摺接する
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記各コイルばねが同一形状、同一材料で形成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
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