JP2020112260A - 緩衝器 - Google Patents

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【課題】本発明は、ロッドとエンドボルトの溶接部がシール部材を傷つけるのを防止できる緩衝器の提供を目的とする。【解決手段】アウターシェル1内に軸方向に移動自在に挿入されるとともに突出側端に径方向に張り出す鍔部2を有するエンドボルト3が設けられたロッド4と、アウターシェル1の一端に嵌合されるとともに環状であって鍔部2の外径よりも内径が小径のバンプストッパ6とを備え、バンプストッパ6は、アウターシェル1の一端に嵌合される環状の外側部材7と外側部材7の内周に嵌合される内側部材8を有する。【選択図】 図2

Description

この発明は、緩衝器に関する。
従来の緩衝器は、シリンダと、前記シリンダ内を軸方向に移動自在に挿入されるロッドと、前記シリンダの開口端に設けられ前記ロッドを軸支するロッドガイドと、前記ロッドガイドに重ねられ前記ロッドの外周をシールするシール部材と、前記ロッドの先端に連結されると共に前記シリンダ内を伸側室と圧側室の二室に区画するピストンと、前記ピストンに設けられた前記伸側室と前記圧側室を連通する通路と、前記ピストンに積層され前記通路を液体が通過すると撓んで液体の流れに抵抗を与えるリーフバルブとを有する緩衝器本体を備える(例えば、特許文献1)。
そして、このような緩衝器は、例えば、車両のサスペンションに組み込まれて使用され、伸縮する際に通路を介して二室間を行き来する液体の流れにリーフバルブで抵抗を与えて二室間に差圧を生じさせて減衰力を発揮し、車体の振動を抑制する。
また、従来の緩衝器は、ロッドの基端側外周に設けられたバンプクッションと、シリンダの開口端に装着された環状のバンプストッパとを備え、前記バンプクッションと前記バンプストッパを当接させて緩衝器の最収縮時の衝撃を緩和できるようになっている。
特開2008−232343号公報
従来の緩衝器においては、ロッドの反ピストン側端に緩衝器をアッパーマウントに連結するためのエンドボルトが溶接されている。エンドボルトは、ロッドと同一軸方向に延びるとともに反ロッド側に螺子部を有する軸部と、軸部から径方向に張り出す鍔部を有している。
他方、バンプストッパは、環状であって、緩衝器本体の組立後にエンドボルトが取り付けられたロッドの基端側からシリンダの開口端に装着されるため、バンプストッパの内径は、エンドボルトの鍔部の外径よりも大径に設定されている。
よって、このような緩衝器では、車両への装着前における保管時などのバンプクッションの取付前に、ロッドがシリンダ内に押し込まれた場合、鍔部がバンプストッパの内側を通過して、エンドボルトとロッドとの間に溶接で形成される溶接部がシール部材に接触してシール部材を傷つける恐れがある。
そこで、本発明は、ロッドとエンドボルトの間の溶接部がシール部材を傷つけるのを防止する緩衝器の提供を目的とする。
前記課題を解決するための手段は、アウターシェル内に軸方向に移動自在に挿入されるとともに突出側端に径方向に張り出す鍔部を有するエンドボルトが設けられたロッドと、前記アウターシェルの一端に嵌合されるとともに環状であって前記鍔部の外径よりも内径が小径のバンプストッパとを備え、前記バンプストッパは、前記アウターシェルの一端に嵌合される環状の外側部材と前記外側部材の内周に嵌合される内側部材を有することを特徴とする。
また、前記アウターシェルの一端側に設けられ前記ロッドを軸支する環状のロッドガイドと、前記ロッドガイドに重ねられる環状の芯金と、前記芯金の内周部に設けられて前記ロッドの外周に摺接するシール部を有するシール部材とを有し、前記内側部材は、前記芯金の反ロッドガイド側に重ねている緩衝器としてもよい。この構成によると、バンプクッションがバンプストッパに勢いよく当接して内側部材を押圧する荷重が作用しても、内側部材が芯金に当接してロッドガイドで荷重を受けられるため、内側部材が外側部材に対してずれてしまう恐れがない。
また、前記内側部材が、前記エンドボルト側内側端に前記鍔部に向けて突出する突出部を有する緩衝器としてもよい。この構成によると、バンプストッパのバンプクッションと当接する部分の高さを変えずに、ロッドとエンドボルトの溶接部のシール部材への接触を確実に防止できる。
また、前記内側部材が、環状に形成されている緩衝器としてもよい。この構成によると、エンドボルトの鍔部の外径よりも内径が小径なバンプストッパを装着できる。
また、前記内側部材が、U字状に形成されている緩衝器としてもよい。この構成によると、内側部材をロッドの外周側から装着できるため、緩衝器本体の完成後にエンドボルトの鍔部の外径よりも内径が小径なバンプストッパを装着できる。
また、前記内側部材が前記外側部材の内周で回り止めされている緩衝器であってもよい。この構成によると、外側部材を内側部材の外周に圧入する際に、内側部材と外側部材との周方向の位置決めができる。
本発明の緩衝器によれば、バンプストッパの内径をエンドボルトの鍔部の外径よりも小径にしたため鍔部のシリンダ内への侵入が防止され、ロッドとエンドボルトの溶接部の接触によるシール部材の傷つけを防止できる。また、バンプストッパを内側部材と外側部材の二部材で形成するようにしたため、バンプストッパの内径を鍔部の外径よりも小径にしても、バンプストッパを容易に装着できる。
本実施の形態に係る緩衝器の正面断面図である。 図1の一部を拡大して示す図面である。 本実施の形態に係る緩衝器において、バンプクッションを取り付けた状態を示す図面である。 図1の平面図である。 本実施の形態に係るバンプストッパの第一の変形例を示す平面図である。 本実施の形態に係るバンプストッパの第二の変形例を備える緩衝器の平面図である。
以下に、図面を参照しながら本実施の形態について説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
本実施の形態に係る緩衝器Dは、アウターシェル1と、アウターシェル1内に軸方向に移動自在に挿入されるとともにエンドボルト3を有するロッド4を備えた緩衝器本体5と、アウターシェル1の一端である開口端に嵌合されるバンプストッパ6とを備えて構成されている。
以下、緩衝器Dの各部について詳細に説明する。緩衝器本体5は、図1に示すように、有底筒状のアウターシェル1内に収容される内筒10と、内筒10の図中上端に設けられて内筒10及びアウターシェル1の図中上端を閉塞するとともにロッド4を軸支する環状のロッドガイド11と、ロッド4の先端に連結されて内筒10内に摺動自在に挿入されて内筒10内を伸側室R1と圧側室R2に区画するピストン12とを備えている。
内筒10とアウターシェル1との間の環状隙間には気体と液体とが充填されたリザーバR3が形成されている。また、伸側室R1と圧側室R2には液体が充満されている。なお、本実施の形態では、液体は作動油とされているが、液体は水、水溶液、電気粘性流体、磁気粘性流体といった他の液体としてもよい。
続いて、ロッド4は、図1,図2に示すように、先端が内筒10内に移動自在に挿入されておりアウターシェル1内を出入りする。ロッド4は、内筒10内に挿入される先端にピストン12が連結されるロッド本体40と、ロッド本体40の基端に溶接固定されたエンドボルト3を備えている。
エンドボルト3は、軸部3aと、軸部3aの一端から径方向に張り出す鍔部2と、軸部3aの他端側に形成された螺子部3bとで構成されており、ロッド本体40の基端に溶接されて連結されている。ロッド本体40とエンドボルト3が溶接されているため、図2に示すように、鍔部2とロッド本体40の間には溶接部9が形成されている。
また、ロッド4の基端側外周にはバンプクッション50が取り付けされる。詳細には、図3に示すように、頂部に挿入孔(符示せず)を有するキャップ状のケース51の内周側に筒状の蛇腹を有するバンプクッション50の上端外周を嵌合させてケース51にバンプクッション50を保持させる。そして、前記挿入孔を通じてケース51をロッド4の上方から挿入し鍔部2に積み重ねれば、ロッド4の基端側外周にバンプクッション50を取付できる。
また、図示しないが、ケース51の上にアッパーマウントが組み付けられた後に、螺子部3bにナットが螺合される。これによりバンプクッション50を保持するケース51とアッパーマウントが、ナットとエンドボルト3の鍔部2とで挟持されてロッド4に固定される。
ピストン12は、伸側室R1から圧側室R2へ向かう液体の通過のみを許容するとともにこの液体の流れに抵抗を与える減衰弁13と、圧側室R2から伸側室R1へ向かう液体の通過のみを許容するチェック弁14を備える。
さらに、内筒10の図1中下端には、圧側室R2とリザーバR3を区画するバルブケース15が設けられている。バルブケース15は、圧側室R2からリザーバR3へ向かう液体の通過のみを許容するとともにこの液体の流れに抵抗を与えるベースバルブ16と、リザーバR3から圧側室R2へ向かう液体の通過のみを許容するチェック弁17とを備える。
これにより、緩衝器本体5では、緩衝器Dの伸長作動時には、圧縮される伸側室R1内の液体が減衰弁13を介して拡大する圧側室R2へ移動するため、減衰弁13の抵抗に基づく伸側減衰力が生じる。なお、緩衝器Dの伸長作動時にロッド退出体積分だけ不足する内筒10内の液体はチェック弁17を介してリザーバR3から供給される。
反対に緩衝器Dの収縮作動時には、ロッド4が内筒10内に侵入し、ロッド侵入体積分だけ過剰になった液体がベースバルブ16を介してリザーバR3へ排出されるため、ベースバルブ16の抵抗に基づく圧側減衰力が生じる。なお、緩衝器Dの収縮作動時に拡大する伸側室R1へは圧側室R2からチェック弁14を介してほとんど抵抗なく液体が移動する。
なお、本実施の形態においては、緩衝器本体5は、アウターシェル1と内筒10を備える複筒型となっているが、内筒10とバルブケース15を廃して、アウターシェル1に直接ピストン12を挿入して伸側室R1と圧側室R2を区画し、アウターシェル1の下方にフリーピストンを設けてアウターシェル内に気室を形成する単筒型の緩衝器としてもよい。このように単筒型とする場合には、フリーピストンが軸方向に移動して気室を膨縮して、緩衝器Dの伸縮作動に伴うロッド出没体積分のシリンダ内容積変化が補償される。
また、図2に示すように、内筒10の開口端に装着されたロッドガイド11の反シリンダ側にはシール部材18が積み重ねられている。シール部材18は、ロッドガイド11に重ねられる環状の芯金19と、芯金19の内周部に設けられてロッド4の外周に摺接するシール部20を有する。そして、シール部20は、芯金19からロッドガイド側に向けて延びるとともにロッド4の外周に摺接して内筒10内の液体が漏れ出るのを防止するオイルリップ20aを備える。さらに、シール部20は、芯金19から反ロッドガイド側に向けて延びるとともにロッド4の外周に摺接してアウターシェル1内へのダストの侵入を防止するダストリップ20bを備える。また、オイルリップ20aの外周には環状のガータスプリング21が装着されており、オイルリップ20aをロッド側へ附勢して、オイルリップ20aのシール性を向上させている。
また、アウターシェル1の一端である上端には、緩衝器Dの最収縮時にロッド4の基端側に取り付けられるバンプクッション50と当接するバンプストッパ6が嵌合されている。
バンプストッパ6は、図2,図4に示すように、エンドボルト3の鍔部2の外径よりも内径が大径であってアウターシェル1の図中上端に嵌合される環状の外側部材7と、外側部材7の内周に嵌合される内側部材8とを備えて構成される。
具体的には、外側部材7は、図2,図4に示すように、アウターシェル1の開口端外周に嵌合される筒部7aと、筒部7aの一端に連なってアウターシェル1の上端に当接する環状蓋部7bとを備える。そして、図4に示すように、環状蓋部7bの中心孔である嵌合孔7cは、軸方向視で真円状であって、直径がエンドボルト3の鍔部2の直径よりも大きくなるように設定されている。
内側部材8は、図2,図4に示すように、エンドボルト3の鍔部2の外径よりも内径が小径な環状基部8aと、環状基部8aの外周に形成された環状凸部8bとを備える。また、図4に示すように、環状基部8aの外周形状は、軸方向視で嵌合孔7cと符合する真円状に形成されている。そして、環状凸部8bの外周径は、嵌合孔7cの径よりも大きく設定されており、内側部材8を外側部材7の嵌合孔7cに圧入すると、環状凸部8bが外側部材7によって緊迫されて弾発力を発揮する。これにより、内側部材8は、環状凸部8bの弾発力で外側部材7と強固に固定されて、エンドボルト3の鍔部2の外径よりも内径が小径のバンプストッパ6が構成される。なお、内側部材8が外側部材7に装着されると内側部材8の内周円の中心はロッド4の軸中心に一致するようになっている。また、少なくとも環状基部8aの内径は、ロッド4が挿通するようにロッド本体40の外径よりも大径に設定されている。
ただし、内側部材8を外側部材7の内周に嵌合する方法は前記方法に限定されない。例えば、外側部材7の環状蓋部7bの内周下端から内側に向けて突出する環状のフランジを設け、内側部材8の環状基部8aの外周上端に環状凹部を設けて、フランジを環状凹部に嵌合して内側部材8を外側部材7の内周に装着してもよい。
また、環状基部8aの図2中下端には、芯金19に当接する複数の突起8cが、環状基部8aの周方向に並べて設けられている。よって、緩衝器Dの最収縮時にバンプクッション50が内側部材8に当接し、内側部材8に図2中下方へ押し下げる荷重が作用しても、ロッドガイド11が前記荷重を受けるため、内側部材8が外側部材7に対して図中下方へずれてしまう恐れがない。
また、これらの突起8cは、芯金19のみに当接する形状となっており、シール部20には干渉しないため、内側部材8がシール部20を傷つける恐れがない。
さらに、環状基部8aの図2中上端であるエンドボルト3側の内周側には、鍔部2に向けて立ち上がるように突出する突出部8dが設けられている。
続いて、本実施の形態に係る緩衝器Dの組立て手順について説明する。まず、エンドボルト3が取り付けられたロッド4の外周にロッド4の先端側から内側部材8、シール部材18、ロッドガイド11、ピストン12の順で組み付けていき、これらをアッセンブリ化する。そして、内部に内筒10とバルブケース15が収容されたアウターシェル1内に前記各部材がアッセンブリ化されたロッド4を挿入するとともに、ロッドガイド11をアウターシェル1と内筒10に嵌合しアウターシェル1を加締める。これにより、加締めによる軸力がシール部材18、ロッドガイド11、内筒10およびバルブケース15に作用し、アウターシェル1にこれらの部品が強固に固定され、緩衝器本体5が完成される。
そして、最後に外側部材7をロッド4の基端側から挿入し、内側部材8の外周に圧入するとともにアウターシェル1の外周に嵌合する。これにより、緩衝器本体5にバンプストッパ6が装着される。ここで、前述したように、外側部材7の内径は、エンドボルト3の鍔部2の外径よりも大径に設定されているため、外側部材7をロッド4の基端側から挿入可能である。
また、アウターシェル1の外周は塗装されて防錆加工がされているが、アウターシェル1の内周は塗装できないため、防錆加工ができない。ところが、緩衝器Dにおいては、図2に示すように、加締められたアウターシェル1がシール部材18に直接当接している。よって、緩衝器Dでは、アウターシェル1内への雨水などの侵入が防止され、アウターシェル1の内周が雨水にさらされて錆びる恐れはない。
また、前述したように、緩衝器Dは、アウターシェル1の一端に嵌合されるとともに、環状であってエンドボルト3の鍔部2の外径よりも内径が小径のバンプストッパ6を備え、バンプストッパ6が、アウターシェル1の一端に嵌合される環状の外側部材7と外側部材7の内周に嵌合される内側部材8とで構成されている。
この構成によると、鍔部2の外径よりもバンプストッパ6の内径、つまり内側部材8の内径が小径に設定される。そのため、ロッド4の外周にバンプクッションを取り付ける前にロッド4がアウターシェル1内に押し込まれたとしても、鍔部2がバンプストッパ6の内側部材8に当接して、ロッド4のこれ以上の侵入が規制される。よって、溶接部9とシール部材18との接触が防止され、溶接部9との接触によるシール部材18の傷つきを防止できる。
さらに、バンプストッパ6は、外側部材7と内側部材8の二部材で構成されている。そのため、前述したように緩衝器本体5の組立時に予め鍔部2の外径よりも小径な内側部材8のみを組み付けておき、緩衝器本体5の組立後に内径が鍔部2の外径よりも大径な外側部材7をロッド4の基端側から挿入すれば、外側部材7を内側部材8と嵌合できる。したがって、本実施の形態に係る緩衝器Dによれば、バンプストッパ6の内径を鍔部2の外径よりも小径としても、バンプストッパ6を容易に装着できる。
また、従来のバンプストッパでは、緩衝器本体5の組立後にロッド4の基端側から挿入できるように、内径をエンドボルト3の鍔部2の外径よりも大径に設定する必要があったが、本願のバンプストッパ6では、内径が鍔部2の外径よりも小径に設定されるため、バンプストッパ6の内径は従来よりも小さくなる。そのため、緩衝器Dの最収縮時にバンプクッション50と当接するバンプストッパ6のバンプクッション50と対向する面である当接面を大きく確保できる。
また、本実施の形態に係る緩衝器Dにおいては、内側部材8が、シール部材18の芯金19の反ロッドガイド側に重ねられている。
この構成によると、緩衝器Dの最収縮時にバンプクッション50がバンプストッパ6に勢いよく当接して内側部材8を押圧する荷重が作用しても、内側部材8が芯金19に当接していてロッドガイド11で荷重を受けられるから、内側部材8が外側部材7に対してずれてしまう恐れがない。
なお、本実施の形態においては、内側部材8の環状基部8aの下端に複数の突起8cを設け、これらの突起8cを芯金19に当接させているが、内側部材8の軸方向長さを長くして内側部材8全体を芯金19に当接させるようにしてもよい。
ただし、本実施の形態のように、内側部材8に芯金19に当接する複数の突起8cを設けるようにすれば、内側部材8全体を芯金19に当接させる場合に比べて内側部材8を形成する材料の量を少なくできる。
また、本実施の形態に係る緩衝器Dにおいては、内側部材8が、エンドボルト側内側端に鍔部2に向けて突出する突出部8dを有している。この構成によると、突出部8dの先端位置で鍔部2が当接してロッド4の移動が規制されるため、鍔部2が突出部8dに当接する際における鍔部2とシール部材18の距離が、突出部8dの高さ分だけ遠ざかる。よって、鍔部2とロッド本体40の間に形成される溶接部9が、シール部材18に接触するのを確実に防止できる。
また、バンプストッパ6の全体の肉厚を厚くしても、鍔部2がバンプストッパ6に当接する際における鍔部2とシール部材18の距離を遠ざけられる。ところが、このようにすると、バンプストッパ6とバンプクッション50との当接位置が変わってしまうため、それに合わせてバンプクッション50の取付位置の調整が必要となる。これに対し、本実施の形態では、バンプストッパ6の全体の肉厚を厚くせずに、内側部材8の内周に設けた突出部8dのみが鍔部2側に突出している。そして、図3に示すように、バンプクッション50をバンプストッパ6の当接面の突出部8d以外の部分のみに当接するように設定すれば、バンプストッパ6とバンプクッション50との当接位置が変わらないため、バンプクッション50の取付位置の調整を必要としない。また、内側部材8のみ肉厚を厚くして、鍔部2がバンプストッパ6に当接する際における鍔部2とシール部材18の距離を遠ざける手段も考えられるが、このようにすると内側部材8と外側部材7との間のバンプクッション50の当接面に段差ができてしまう。そのため、内側部材8のみ肉厚を厚くすると、バンプクッション50の当接時に、バンプクッション50を前記段差により傷つけてしまうおそれがあるが、内側部材8の内周に突出部8dを設けるようにすれば、このような問題も回避できる。
また、本実施の形態においては、内側部材8が外側部材7の内周に圧入により嵌合されているため、シール部材18のダストリップ20bの外周側にもスペースを確保できる。そのため、本実施の形態においては、ガータスプリングをダストリップ20bの外周にも装着できる。このように、ダストリップ20bの外周にガータスプリングが装着されると、ダストリップ20bのダストの侵入を防止する機能が向上する。
また、本実施の形態においては、外側部材7の内側部材8が嵌合される嵌合孔7cと、内側部材8の外周形状が軸方向視で互いに符合する真円状となっているが、図5に示すように、外側部材7の嵌合孔7cと内側部材8の外周形状を軸方向視で互いに符合する四角状としてもよい。
このようにすると、内側部材8が外側部材7の内周で回り止めされる。したがって、バンプストッパ6とバンプクッション50の衝突音を小さくするために、バンプストッパ6の当接面に放射線状に配置される凸状の消音部60を設ける場合にあっても、バンプストッパ6の組付時に、外側部材7と内側部材8に周方向にそれぞれ設けられた凸部60a,60b同士を容易に位置合わせできる。
また、図5に示す変形例では、外側部材7の嵌合孔7cと内側部材8の外周形状が軸方向視で互いに符合するため、内側部材8は、外側部材7の嵌合孔7cに嵌め込まれて固定されている。ただし、内側部材8の外周に軸方向視で嵌合孔7cから径方向に突出する突起を設けてもよい。このようにすると、内側部材8を嵌合孔7cに圧入すると、前記突起が外側部材7によって緊迫されて弾発力を発揮するため、内側部材8が前記突起の弾発力で外側部材7に強固に固定される。
なお、図5に示す変形例では、外側部材7の嵌合孔7cと内側部材8の外周形状は四角状とされているが、他の真円以外の形状(例えば、楕円、三角状等)としても良く、このような形状であれば、内側部材8を外側部材7の内周で回り止めする効果は発揮される。
また、本例では、内側部材8は環状に形成されているが、内側部材8の形状は環状には限定されず、図6に示すように、U字状に形成されてもよい。
具体的には、外側部材7の内周に内側へ向けて突出するとともに先端がロッド4の外周に沿うように湾曲するとともに、周方向の幅がU字状の内側部材8の開口幅と同程度のストッパ部7dを設ける。さらに、ストッパ部7dは、先端から外側部材7の中心点Pまでの径方向長さが、エンドボルト3の鍔部2の外周端から中心点Pまでの径方向長さよりも短くなるように設定されている。
そして、内側部材8は、内周端から中心点Pまでの径方向長さが、エンドボルト3の鍔部2の外周端から中心点Pまでの径方向長さよりも短くなるように設定されている。
これにより、図6に示すように、U字状の内側部材8の開口にストッパ部7dが嵌り込むように、内側部材8を外側部材7の内周に嵌合すると、図6中に破線で示すエンドボルト3の鍔部2の外径よりも内径が小径のバンプストッパ6が形成される。
さらに、ストッパ部7dにより、内側部材8が外側部材7の内周で回り止めされるため、図5に示す外側部材7の嵌合孔7cと内側部材8の外周形状を四角状とする変形例と同様に、バンプストッパ6のバンプクッション50と対向する当接面に凸状の消音部を設ける場合であっても、バンプストッパ6の組付時に外側部材7と内側部材8に周方向にそれぞれ設けられた凸部同士を容易に位置合わせできる。
なお、内側部材8をU字状とする場合、外側部材7の内周にストッパ部7dが設けられていなくても、鍔部2がバンプストッパ6の内側を通過することは阻止できる。ただし、ストッパ部7dを設けない場合、バンプストッパ6の当接面に内側部材8の開口による孔が開いてしまうため、バンプクッション50との当接時に当該孔に引っ掛かってバンプクッションを傷つけてしまう恐れがある。したがって、図6に示すように、ストッパ部7dを設けると、バンプストッパ6の当接面に孔が開かないため、バンプクッション50の傷つきが防止される。
続いて、図6に示すU字状の内側部材8を備えたバンプストッパ6の装着方法について説明する。図2に示したバンプストッパ6では、内側部材8をロッド4に組み付けてから緩衝器本体5を組み立てていたが、内側部材8がU字状の場合、ロッド4の側方から内側部材8を組付可能である。したがって、この場合、緩衝器本体5の組立後に、内側部材8をロッド4の外周側からロッド本体40の外周に臨ませて、シール部材18の芯金19の上に積み重ねる。そして、外側部材7をロッド4の基端側から入れて内側部材8の外周に圧入するとともにアウターシェル1の外周に圧入嵌合して、バンプストッパ6が緩衝器本体5に装着される。
このように内側部材8を装着してから外側部材7を圧入する場合、外側部材7を内側部材8の外周に圧入する工程と外側部材7をアウターシェル1の外周に圧入嵌合する工程を同時に行えるため、圧入作業が1度で済む点で作業性に優れる。
ただし、先に外側部材7をアウターシェル1の外周に圧入嵌合してから、外側部材7の内周に内側部材8を圧入するようにしてもよい。
なお、図6に示す変形例では、内側部材8がU字状に形成されているが、内側部材8はC字状に形成されてもよい。また、図4,図5,図6に示す内側部材8は一部材で構成されているが、2つ以上の部材で構成されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱なく改造、変形及び変更ができるのは当然である。
1・・・アウターシェル、2・・・鍔部、3・・・エンドボルト、4・・・ロッド、6・・・バンプストッパ、7・・・外側部材、8・・・内側部材、8c・・・突起、8d・・・突出部、11・・・ロッドガイド、12・・・ピストン、18・・・シール部材、19・・・芯金、20・・・シール部、D・・・緩衝器、R1・・・伸側室、R2・・・圧側室

Claims (6)

  1. アウターシェルと、
    前記アウターシェル内に軸方向に移動自在に挿入されるとともに突出側端に径方向に張り出す鍔部を有するエンドボルトが設けられたロッドと、
    前記アウターシェルの一端に嵌合されるとともに、環状であって前記鍔部の外径よりも内径が小径のバンプストッパとを備え、
    前記バンプストッパは、前記アウターシェルの一端に嵌合される環状の外側部材と前記外側部材の内周に嵌合される内側部材を有する
    ことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記アウターシェルの一端側に設けられ前記ロッドを軸支する環状のロッドガイドと、
    前記ロッドガイドに重ねられる環状の芯金と、前記芯金の内周部に設けられて前記ロッドの外周に摺接するシール部を有するシール部材とを有し、
    前記内側部材は、前記芯金の反ロッドガイド側に重ねられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記内側部材が、前記エンドボルト側内側端に前記鍔部に向けて突出する突出部を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
  4. 前記内側部材が、環状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の緩衝器。
  5. 前記内側部材が、U字状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の緩衝器。
  6. 前記内側部材が前記外側部材の内周で回り止めされている
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の緩衝器。
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