JP2019143360A - 太陽電池の設置構造、屋根および屋根の補修方法 - Google Patents

太陽電池の設置構造、屋根および屋根の補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外観に優れるとともに、経済的に優れる太陽電池モジュールの設置構造を提供すること。【解決手段】屋根220の傾斜屋根面222の横方向の両側に複数の太陽電池モジュール50(標準モジュール51,端部モジュール52)が設置された端部モジュール群510,510と、横方向で、両端部モジュール群510,510の間に設けられた非設置領域530と、非設置領域530に設置された複数のダミーモジュール60と、を備える太陽電池モジュールの設置構造とした。【選択図】図12A

Description

本開示は、太陽電池の設置構造、屋根および屋根の補修方法に関するものである。
従来、建物の屋根に所定の大きさの太陽電池モジュールを配置するのにあたり、効率良く配置するさまざまな工夫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の発明では、矩形の太陽電池モジュールを、屋根面に千鳥状に配置し、横方向の端部の太陽電池モジュールと、屋根の隅棟との間の三角形状の余白部分に三角形の化粧板を設置している。
また、北向きの屋根面など、太陽電池モジュールの非設置部分に、太陽電池モジュールを模したダミーモジュールを設置することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に記載発明では、太陽電池モジュールの非設置部分も外観が太陽電池モジュールに類似したダミーモジュールを設置するため、屋根全体に太陽電池モジュールが設置されているような外観を得ることができ、外観品質に優れる。
特開2008−88687号公報 特開2001−27023号公報
ところで、太陽電池モジュールは、所定の基本寸法に基づいて形成されているため、その大きさの種類がある程度限られる。
それに対し、屋根は、建物の面積に応じて様々な大きさになるため、全ての建物の屋根に、その屋根面の全面に亘って太陽電池モジュールを設置するのは難しい。
このような場合、太陽電池モジュールが設置されない太陽電池モジュール非設置領域が生じるが、従来、特許文献1に記載のように、太陽電池モジュール非設置領域は、太陽電池モジュールの設置領域の外周に設けるのが一般的である。
しかしながら、このような太陽電池モジュール設置領域の外周の太陽電池モジュール非設置領域は、屋根面(建物)の大きさに応じて、様々な大きさや形状になる。このため、このような太陽電池モジュール非設置領域に、ダミーモジュールを設置しようとすると、ダミーモジュールとして多様な大きさ、形状が必要になり、コストアップを招く。
特に、寄棟屋根、入母屋屋根、方形屋根などのように、屋根面の形状が、その横方向両端縁部が傾斜した形状である場合、太陽電池モジュール非設置領域の大きさ、形状が多種多様になり易い。
本開示は、上述の問題に着目して成されたもので、太陽電池モジュールの非設置領域の形状の単純化を図ることで、ダミーモジュールの形状の単純化を図り、外観に優れるとともに、経済的に優れる太陽電池モジュールの設置構造、屋根およびその補修方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するため、本開示の太陽電池モジュールの設置構造は、
屋根の屋根面の横方向の両側に複数の太陽電池モジュールが設置された第1の太陽電池モジュール群および第2の太陽電池モジュール群と、
前記横方向で、前記第1の太陽電池モジュール群と前記第2の太陽電池モジュール群との間に設けられた、太陽電池モジュール非設置領域と、
前記太陽電池モジュール非設置領域に設置された複数のダミーモジュールと、
を備える太陽電池モジュールの設置構造とした。
また、本開示の屋根は、本開示の太陽電池モジュールの設置構造を備える屋根である。
さらに、本開示の屋根の補修方法は、
前記ダミーモジュールを前記屋根面から取り外し、前記太陽電池モジュール非設置領域を補修作業用スペースとするステップと、
補修作業終了後に、前記太陽電池モジュール非設置領域に、前記ダミーモジュールを再び取り付けるステップと、
を備える屋根の補修方法とした。
本開示の太陽電池モジュールの設置構造では、屋根面の横方向の両側に第1の太陽電池モジュール群および第2の太陽電池モジュール群を設け、その間に太陽電池モジュール非設置領域を設けた。
したがって、太陽電池モジュール非設置領域は、屋根面の形状にかかわらず、矩形形状とすることが可能となる。
よって、ダミーモジュールの形状の単純化を図ることが可能であり、これにより外観に優れるとともに、経済的に優れる太陽電池モジュールの設置構造および屋根を提供できる。
また、本開示の屋根の補修方法では、前記ダミーモジュールを前記屋根面から取り外し、太陽電池モジュール非設置領域を補修作業用スペースとする。したがって、屋根面の端縁部からの作業と比較して、作業性に優れ、配線などの補修作業が容易である。
また、補修作業の終了後は、太陽電池モジュール非設置領域に、ダミーモジュールを再び取り付ける。これにより、屋根面の良好な外観を得ることができる。
実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造を備える屋根を備えるユニット建物の概略を示す斜視図である。 実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造を示す断面図であって、図1のS2−S2線の位置における断面を示す。 実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造に用いる第1の下地鋼板を示す斜視図である。 実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造に用いる第2の下地鋼板を示す斜視図である。 前記第1の下地鋼板の下地鋼板受金具の端部を示す斜視図である。 前記第2の下地鋼板の下地鋼板受金具の端部を示す斜視図である。 屋根および太陽電池モジュールの設置構造の一例を示す平面図である。 前記屋根の南側の屋根面における太陽電池モジュールの設置例を示す正面図である。 前記屋根の東(西)側の屋根面における太陽電池モジュールの設置例を示す正面図である。 太陽電池モジュールの前記第1の下地鋼板への取付構造の説明図である。 太陽電池モジュールの前記第1の下地鋼板への取付構造の要部を示す斜視図であって、図7のY8A線に囲まれた部分を示す。 太陽電池モジュールの前記第1の下地鋼板への取付構造の要部を示す断面図であり、図7のS8B−S8B線の位置での断面を示す。 太陽電池モジュールの前記第1の下地鋼板への取付構造の要部を示す断面図であり、図7のS8C−S8C線の位置での断面を示す。 太陽電池モジュールの前記第1の下地鋼板への取付構造の要部を示す断面図であり、図7のS8D−S8D線の位置での断面を示す。 実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造を備える屋根を示す平面図である。 実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造を備える屋根の南側の屋根面および太陽電池モジュールの配置を示す正面図である。 実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造を備える屋根の東(西)側の屋根面と太陽電池モジュールおよび非設置領域の配置を示す正面図である。 実施の形態1の太陽電池モジュールの端部太陽電池モジュール群における配線構造を示す図である。 実施の形態1との比較例の屋根を示す平面図である。 前記比較例の南側の屋根面および太陽電池モジュールの配置を示す正面図である。 前記比較例の東(西)側の屋根面および太陽電池モジュールの配置を示す正面図である。 実施の形態1における配線構造の説明図である。 実施の形態1との比較例の配線構造の説明図である。 他のダミーモジュールを示す平面図である。 前記他のダミーモジュールを示す断面図であって、図13のS14−S14線の位置での断面を示す。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
まず、本開示の実施の形態1の太陽電池の設置構造および屋根を適用するユニット建物UBについて説明する。
(ユニット建物の構成)
図1は、戸建住宅などのユニット建物UBを示す斜視図である。
このユニット建物UBは、複数の建物ユニット10と、これらの建物ユニット10の上に設置された屋根20とを備える。
建物ユニット10は、予め工場で製造され、それぞれが、平面視で四角形の直方体状に形成されている。そして、これらの建物ユニット10を建築現場へ搬送して、建築現場で組み立てることにより、短期間のうちにユニット建物UBを構築できるようにしたものである。
屋根20は、中央に平面視で矩形状を成す水平かつ平坦な水平屋根面21を有するとともに、水平屋根面21の外周の矩形の四辺の位置から下り勾配で傾斜した4つの傾斜屋根面22,23,24,25を有する寄棟屋根となっている。
なお、図1においてSが南、Eが東、Wが西、Nが北を示す。
傾斜屋根面22,23,24,25は、それぞれ平面視で略台形状を成し、隣接するものどうしの間に、斜めに降りる稜線を有して山状に合わされる隅棟26が形成されている。
したがって、傾斜屋根面22,23,24,25は、それぞれ、三角部TRと矩形部REとを備える。すなわち、三角部TRは、隅棟26と各軒先22a,23a,24a,25aとの間に形成される部位である。また、矩形部REは、水平屋根面21の外周縁を成す四辺と各軒先22a,23a,24a,25aとの間に形成される部位である。
また、屋根20は、建物ユニット10の上に設置された骨組状の屋根構造体30(図2参照)に、略パネル状のパネル構造体40を斜めに傾けて設置して形成されている。
そして、本実施の形態1では、水平屋根面21、東、南、西を向いた3面の傾斜屋根面22,23,24に設置されたパネル構造体40は、太陽電池モジュール50(図6B参照)、あるいは後述するダミーモジュール60(図12A参照)を備える。
(パネル構造体の説明)
以下に、太陽電池モジュール50が設置されたパネル構造体40について説明する。
図2は、屋根20の図1においてS2−S2線の位置での傾斜屋根面23の断面を示す断面図である。
パネル構造体40は、野地板41と下地鋼板42と太陽電池モジュール50とを備える。
野地板41は、例えば、木製の合板などによりの板状に形成され、屋根構造体30の小梁31に固定されている。また、野地板41は、傾斜に沿う方向の全長が、傾斜屋根面23の傾斜方向(矢印SLに沿う方向)の略全長に亘る長さに形成され、図示の位置では、屋根構造体30の桁屋根梁32と、建物ユニット10の梁11とに掛け渡すことができる長さに形成されている。
下地鋼板42は、ステンレス鋼(SUS)などの金属により薄板状に形成され、野地板41の上面を覆って設けられている。図3Aは、下地鋼板42を示す斜視図であり、本体421、下地鋼板受金具422、水上受鋼板423、軒先受金具424を備える。なお、矢印SLが屋根20に設置した際の傾斜方向を示し、矢印LEが設置時の横方向を示している。
本体421は、長方形の薄板状に形成されている。
下地鋼板受金具422は、本体421の屋根面設置時の横方向(矢印LE方向)両端に固定され、図4に示すように、ベース部422a、立上部422b、上部フランジ422cを備える。ベース部422aは、本体421の横方向(矢印LE方向)の両端縁部の上面に重ねられて、ねじ425(図3A参照)により固定され、接着性を有した防水シート426が、上から貼付されている。
なお、図3Aは、水上側端部が水平屋根面21(図1参照)に沿って配置された下地鋼板42を示しているが、水上側端部が隅棟26(図1参照)に沿って配置されたものは、野地板41、下地鋼板42は、共に隅棟26に沿う形状に形成される。
さらに、本体421には、図7、図8Aに示す取付ブラケット70が固定され、この取付ブラケット70に太陽電池モジュール50が着脱可能に取り付けられている。なお、この取付構造の詳細については、後述するが、太陽電池モジュール50は、図2に示すように、下地鋼板42に対して上方に一定の間隔をあけて、本体421の略全面を覆って取り付けられている。
また、最も水上に配置された太陽電池モジュール50の水上端縁部と、水平屋根面21との間は、ステンレス鋼(SUS)などの金属製の仕上パネル27により覆われている。なお、下地鋼板42、太陽電池モジュール50、仕上パネル27は、黒色などの略同一色に着色されている。
図3Bは、第2の下地鋼板43を示す。
この第2の下地鋼板43は、本体431、下地鋼板受金具432、水上受鋼板433、軒先受金具434を備える。この第2の下地鋼板43は、本体431の横方向の幅寸法が図3Aに示す下地鋼板42の本体421と異なる。そして、下地鋼板43の横方向の両端に設けられた下地鋼板受金具432の形状が、下地鋼板42の下地鋼板受金具422の形状と異なる。
図5は、下地鋼板受金具432の端部を示す斜視図であり、図において右側の端部に立ち上げられた立上フランジ432aから、図において左方向に向かって、第1ベース部432b、立上門部432c、第2ベース部432d、立上部432e、上部フランジを432f備える。
第1ベース部432bおよび第2ベース部432dは、本体431の上面にねじ435により固定される。また、第2ベース部432dは、ねじ435による固定に加え、下面に設けられた両面接着テープ432gによっても接着される。
(太陽電池モジュールの配置)
次に、太陽電池モジュール50の屋根20における配置について図6A,図6B,図6Cに基づいて説明する。これら図6A,図6B,図6Cでは、東西および南側の屋根面22〜24に、後述するダミーモジュール60を設置することなく太陽電池モジュール50のみを設置した例を示している。
なお、図6Aは屋根20を示す平面図であり、図6Bは、南側の傾斜屋根面23への太陽電池モジュール50の配置例を示す正面図であり、図6Cは、東側の傾斜屋根面22への太陽電池モジュール50の配置例を示す正面図である。
前述したように、太陽電池モジュール50は、水平屋根面21および3面の傾斜屋根面22,23,24に設置されている。なお、以下の説明において、水平屋根面21における太陽電池モジュール50の設置については、説明を省略する。
まず、図6Bに示す南側の傾斜屋根面23における太陽電池モジュール50の配置について説明する。
図6Bに示すように、太陽電池モジュール50は、傾斜屋根面23において横方向で隅棟26と隅棟26との間のほぼ全面に亘って設置されている。
そして、この傾斜屋根面23では、設置される太陽電池モジュール50として、矩形の標準モジュール51と、隅棟26に沿って配置される端部モジュール52とが用いられている。
標準モジュール51は、図示のように、平面視の形状が矩形状に形成されている。なお、標準モジュール51として、幅(横方向の寸法)が異なる複数種類のものが設定されている。図6Bでは、標準モジュール51において符号51の後ろに(a)を付したものが、最も標準的な寸法のものを示し、符号51の後ろに(b)を付けたものが、前記の最も標準的な寸法のものよりも幅広のワイドタイプのものを示している。
端部モジュール52は、平面視の形状が台形に形成されている。すなわち、端部モジュール52は、台形の底辺と脚の一方とが直角を成し、もう一方の脚と底辺とがなす角度が、傾斜屋根面23の軒先23aに対する隅棟26の角度に略一致する角度に形成されている。さらに、端部モジュール52は、底辺に直角の脚の長さが、標準モジュール51の傾斜屋根面23の傾斜方向に沿う辺の長さと同寸法に形成され、かつ、底辺が、標準モジュール51の横方向に沿う辺の長さと同寸法に形成されている。
したがって、端部モジュール52は、標準モジュール51に対して、横方向および傾斜方向のいずれの方向にも並設可能であるとともに、傾斜した脚を隅棟26に沿わせて設置することができる。
したがって、傾斜屋根面23では、太陽電池モジュール50は、横方向の両端部の前述した三角部TRに配置される端部モジュール群510,510と、これらに挟まれた矩形部REに配置される矩形部モジュール群520とを形成して設置されている。
端部モジュール群510は、隅棟26に沿って配置された3つの端部モジュール52と、これらの端部モジュール52と軒先23aとの間に設置された標準モジュール51により形成されている。
矩形部モジュール群520は、水平屋根面21と軒先23aとの間に、標準モジュール51を複数列、複数行並設して形成されている。
そこで、本実施の形態1では、太陽電池モジュール50を設置するにあたり、傾斜屋根面22,23,24,25の傾斜方向の寸法および傾斜角度を一定としている。そして、ユニット建物UBの大きさ(平面積)の違いには、水平屋根面21の寸法で対応するようにしている。
したがって、図6Bに示す傾斜屋根面23では、ユニット建物UBにおける屋根20の大きさが変化した場合、端部モジュール群510は、一定とし、矩形部モジュール群520の標準モジュール51の配列における列数により対応する。
図6Cは、東側の傾斜屋根面22における太陽電池モジュール50の配置の一例を示している。なお、西側の傾斜屋根面24における太陽電池モジュール50の配置も、この東側の傾斜屋根面22と同様であるため、説明を省略する。
この傾斜屋根面22も、太陽電池モジュール50の設置にあたり、横方向の両端部の端部モジュール群510,510と、両端部モジュール群510,510に挟まれた矩形部モジュール群520とを備える。
したがって、ユニット建物UBによって屋根20の大きさが変化した場合、上記度同様に、端部モジュール群510は、一定であり、矩形部モジュール群520の横方向の幅、すなわち、標準モジュール51の列数により対応する。
(太陽電池モジュールの取付構造)
次に、太陽電池モジュール50の下地鋼板42への取付構造について説明する。
なお、この太陽電池モジュール50の取付構造を説明するのにあたり、矩形部モジュール群520における標準モジュール51の固定構造を説明するが、端部モジュール群510においてもその取付構造自体は同様である。
図7は、太陽電池モジュール50の標準モジュール51の下地鋼板42への取付構造の要部を示す斜視図である。
図示のように、標準モジュール51は、1枚の下地鋼板42に対し、3枚の標準モジュールを傾斜方向(矢印SL方向)に直列に並べたものを、横方向(矢印LE方向)に2列に並べて取り付けられている。
図8A、図8B、図8Cは、標準モジュールの取付構造の要部を示す図であり、図8Aは図7におけるY8Aの箇所を示す斜視図、図8Bは図7のS8B−S8B線の位置での断面を示す断面図、図8Cは図7のS8C−S8C線の位置での断面を示す断面図である。
ここで、図8B、図8Cにより標準モジュール51を含む太陽電池モジュール50の構造について説明を加える。
太陽電池モジュール50は、板状の本体54を備え、この本体54は、上側から順にガラス板54a、セル(不図示)、バックシートフィルム54bを順に積層して形成されている。
そして、本体54の傾斜方向の両端部に、支持フランジ部材53が取り付けられている。
各標準モジュール51は、4箇所のコーナ部の傾斜方向の端部を、それぞれ、下地鋼板42に固定された取付ブラケット70に固定されている。
取付ブラケット70は、図8A、図8Bに示すように、支持パネル71が、両端の脚部72,72により支持されて下地鋼板42から上方に離間して配置された略ハット断面状に形成されている。また、支持パネル71には、上下方向に取付穴71aが貫通され、支持パネル71の裏面に、取付穴71aと同軸にウエルドナット71bが固定されている。なお、ウエルドナット71bに代えて、取付穴71aの内周をねじ加工(タップ切り)してもよい。
この取付ブラケット70は、脚部72がドリルねじ(不図示)により下地鋼板42に固定されている。そして、標準モジュール51の傾斜方向の両端部に取り付けられた支持フランジ部材53が、取付ブラケット70の支持パネル71にボルト73により締結固定されている。したがって、ボルト73を緩め締結を解除すれば、標準モジュール51を含む太陽電池モジュール50を下地鋼板42から取り外すことが可能となっている。
取付ブラケット70は、全て共通しているため、図8Bに示すように、屋根傾斜方向で一対の標準モジュール51,51どうしの間に配置された取付ブラケット70には、一対の標準モジュール51,51が取り付けられている。なお、このボルト73の締結部位は、図7などに示すカバー部材74により覆われる。
また、標準モジュール51において、屋根傾斜方向の端部では、図8Cに示すように、1つの取付ブラケット70の支持パネル71に1つの標準モジュール51の支持フランジ部材53が固定される。そして、支持パネル71において支持フランジ部材53が固定されない取付穴71aには、ボルト73を締結した状態でカバー部材75により覆われている。
なお、標準モジュール51の横方向の両端部は、図8Dに示す端部枠体55が取り付けられている。また、標準モジュール51において横方向で下地鋼板42の端部に位置する箇所では、下地鋼板42の下地鋼板受金具422のフランジ422fとの間に間隔SPを空けて対向して配置されている。この間隔SPは、所定の寸法となるように管理されている。
また、端部モジュール52についても、図示は省略するが、傾斜方向の両端部で、上述した取付ブラケット70の支持パネル71に対し、ボルト73により固定され、横方向の両端部には、端部枠体55が取り付けられている。
このように、太陽電池モジュール50(各モジュール51,52)は、それぞれ、取付ブラケット70により略同一の高さに支持され、連続的に配置されて各屋根面21,22,23,24の表面を一体的に形成する。また、傾斜方向に連続する太陽電池モジュール50どうしの間に、カバー部材74が太陽電池モジュール50と同じ高さに配置され、太陽電池モジュール50の連続性を高めることができる。
また、横方向には、太陽電池モジュール50の端部枠体55と、下地鋼板受金具422のフランジ422fとの間に、僅かな間隔SPしか設けられていない。加えて、横方向に隣り合う下地鋼板42は、下地鋼板受金具422どうしを、間隔SPと同等の不図示の僅かな隙間を介して背中合わせで設けられている。これにより、横方向にも太陽電池モジュール50の連続性が得られる。
(ダミーモジュールの説明)
次に、本開示の特徴であるダミーモジュール60(図12A参照)について説明する。
ここで、まず、ダミーモジュール60を用いる理由について説明する。
ユニット建物UBは、設置する建物ユニット10の数や大きさにより、床面積が決定され、それに応じて屋根20および各屋根面21〜25の大きさ(平面積)が決定される。そして、各屋根面21〜25の大きさにより、設置可能な太陽電池モジュール50の数も決定される。
したがって、ユニット建物UB毎に、設置可能な太陽電池モジュール50の数が変わる。
さらに、建物ユニット10は、所定の基本となる寸法(モジュール)に基づいて形成されているが、屋根20は傾斜しているため、屋根20の形式、形状により、その面積が異なることになる。よって、一定の基準寸法に基づく大きさの太陽電池モジュール50だけでは、北側を除く各屋根面21〜24の全面を覆うことができない場合が生じる。
図9A〜図9Cは、実施の形態1の太陽電池モジュール設置構造を適用した屋根220の一例を示す。すなわち、図9A〜図9Cの屋根220は、図6A〜図6Cに示した屋根20に対して、南北方向の寸法を狭めた屋根220を示している。なお、図9Aは屋根220の平面図であり、図9Bは南側の傾斜屋根面223の正面図であり、図9Cは東側の傾斜屋根面222の正面図である。
この屋根220は、屋根220(ユニット建物UB)の寸法を南北方向に狭めた例である。このように、屋根220(ユニット建物UB)の大きさが変わる場合、前述したように、水平屋根面221の寸法により対応する。
この屋根220は、屋根20と比較して、水平屋根面221の南北方向の寸法を狭めるとともに、東西側の傾斜屋根面222,224における矩形部(屋根20における矩形部モジュール群520)の横方向の寸法を狭める。この屋根220の場合は、矩形部分の面積が、太陽電池モジュール50の標準モジュール51の幅よりも狭く、標準モジュール51を設置できない太陽電池モジュール非設置領域530(以下、単に非設置領域530と表記する)が生じる。
なお、非設置領域530の横方向の両側であって、傾斜方向で隅棟26に重なる箇所は、端部モジュール群510を設置する。この端部モジュール群510は、屋根20に設置したものと同様のものである。
ここで、図9Cでは、屋根220の寸法を狭めることで非設置領域530が生じた例を示しているが、このような太陽電池モジュール50を設置しない非設置領域530は、このように寸法を狭めた場合に限って設置するものではない。この非設置領域530は、要は、太陽電池モジュール50を設置しない領域であって、例えば、図9Bに示す傾斜屋根面223に設置してもよい。
この場合は、例えば、矩形部モジュール群520を横方向に2つに分け、その2つの矩形部モジュール群520の間に、非設置領域530を設けることができる。あるいは、矩形部モジュール群520と、端部モジュール群510との間に非設置領域530を設けてもよい。
そして、図10Cに示す非設置領域530は、太陽電池モジュール50の標準モジュール51の幅寸法と異なる幅寸法である例を示しているが、非設置領域530は、標準モジュール51の幅寸法と同一の幅寸法としてもよい。例えば、屋根20,220に対して設置可能な太陽電池モジュール50の数に対して、必要容量の関係などにより実際に設置する太陽電池モジュール50の数が少ない場合などにも、非設置領域530を設定することができる。このような場合には、非設置領域530は、太陽電池モジュール50を設置可能な幅を有する。
上述のような非設置領域530が生じた場合に、本実施の形態1では、ダミーモジュール60(図12A参照)を設置する。
ここで、実施の形態1で用いるダミーモジュール60は、太陽電池モジュール50の標準モジュール51から発電要素である不図示のセル(太陽電池素子)を除いて形成している。すなわち、ダミーモジュール60は、図8Bに示す標準モジュール51の本体54のガラス板54a、バックシートフィルム54b、支持フランジ部材53および図8Dに示す端部枠体55を共用して形成されている。したがって、ダミーモジュール60については、断面構造の図示は省略するが、図8B、図8Dにおいてセルの図示を省略した標準モジュール51と同様の構造である。
よって、ダミーモジュール60は、その上面が太陽電池モジュール50の上面と同じ高さに配置される。これにより、ダミーモジュール60と太陽電池モジュール50とにより、一体的に傾斜屋根面222(224)の表面を形成する。
また、図9Cの非設置領域530に設置するダミーモジュール60は、標準モジュール51に対して横方向の幅寸法を小さく形成されている。また、非設置領域530には、下地鋼板42(図2など参照)が設置され、この下地鋼板42に、図8B、図8Cに示した標準モジュール51の取付構造と同様の構造を用いてダミーモジュール60が設置される。
したがって、ダミーモジュール60は、標準モジュール51と同様の構造に基づいて、傾斜屋根面222に設置された下地鋼板242に対して着脱可能に取り付けられている。
なお、建物ユニット10は、予め設定された寸法規格(モジュール)に基づいて設計されているため、上記の非設置領域530が生じる場合に、その寸法も予め分かっている。そこで、ダミーモジュール60の幅寸法は、予め1または複数の種類のものが設定されている。ここで、ダミーモジュール60の幅寸法が1通りの場合は、これを横方向に複数組み合わせることで、所定の幅の非設置領域530に設置可能な幅に設定することが好ましい。
(太陽電池モジュールの配線構造)
次に、非設置領域530を有する傾斜屋根面223における太陽電池モジュール50の配線構造を図10基づいて説明する。
図10は、端部モジュール群510と端部モジュール群510との配線521,512を示す平面図である。この図に示すように、端部モジュール群510の配線511,512は、それぞれ独立して形成されている。そして、配線511,512は、それぞれ、各端部モジュール群510を形成する各標準モジュール51および端部モジュール52を直列に接続している。具体的には、配線511,512は、それぞれ、3つの端部モジュール52,52,52を、水上側から軒先側に直列に接続し、さらに、標準モジュール51を、軒先側から水上側に向かって直列に接続して形成されている。
(実施の形態1の作用)
<課題の説明>
実施の形態1の作用を説明するにあたり、まず、図11A、図11B、図11Cに示す一般的な寄棟式の屋根020、すなわち、実施の形態1で示した水平屋根面21を有しない屋根020の場合の課題について説明する。なお、図11Aは屋根020の平面図であり、図11Bは南側の傾斜屋根面023の正面図であり、図11Cは東側の傾斜屋根面022の正面図である。
このような一般的な寄棟式の屋根020は、建物(屋根020)の大きさ(間口、奥行き)に応じ、各傾斜屋根面022,023の横方向および傾斜方向の長さ、すなわち、棟02の長さ、および隅棟026の長さが変動する。
このため、寸法が予め決まっている大型の太陽電池モジュール50(標準モジュール51および端部モジュール52)を設置する場合、各傾斜屋根面022,023の横方向の中央から外側の隅棟26にむかって取り付けていくのが、一般的である。この場合、傾斜屋根面022,023の大きさに応じ、外周部に、寸法の余りによる余白屋根部028が生じる。そして、このような余白屋根部028には、小割りの瓦材(不図示)を設置するのが一般的である。
この場合、屋根020の大きさに応じて、その都度、小割りの瓦材を設置することになり、コストおよび手間の増大を招く。
上記課題に対し、本実施の形態1で示した、水平屋根面21,221を備えた屋根20,220では、屋根20,220の大きさの変動を、水平屋根面21,221の大きさの変動により調整することができる。これにより、各傾斜屋根面22〜25、222〜225の傾斜方向の寸法および傾斜角度を一定にすることができる。よって、寸法の限られた標準モジュール51および端部モジュール52を設置しても、余白屋根部028が生じないようにすることができ、前述のような小割の瓦材を設置する材料および手間を削減できる。
しかしながら、この場合も、ユニット建物UBの大きさ、すなわち、屋根20,220の大きさによっては、図10Cで説明したような寸法の余りが生じる場合がある。
このような場合、太陽電池モジュール50の幅を調整して、各傾斜屋根面22〜24の全面を覆うようにすると、太陽電池モジュール50の大きさの種類が増し、大幅なコストアップを招く。
また、図10Cに示すような傾斜屋根面222において、傾斜屋根面222の横方向の中央から太陽電池モジュール50を設置した場合、横方向の両端部モジュール群510の太陽電池モジュール50と隅棟26との間に、寸法の余りが生じる。
このように、太陽電池モジュール50と隅棟26との間に、寸法の余りが生じた場合、この部分に、前述したような小割の瓦材を設置すると、にコスト、手間の増大を招くとともに、2種類の異なる素材により屋根面を覆うことにより、外観品質の低下を招く。
一方、図10Cに示す傾斜屋根面222において、非設置領域230に何も設置しない場合、上記と同様に外観品質の低下を招くのに加え、風雨が端部モジュール群510.510の太陽電池モジュール50の裏側に回り込むおそれがある。この場合、太陽電池モジュール50や配線511,512の破損を招くおそれも生じる。
<実施の形態1による課題解決の説明>
上記の課題に対し、本実施の形態1では、非設置領域530を、端部モジュール群510,510の間の横方向の中央に配置し、かつ、この非設置領域530に、太陽電池モジュール50(標準モジュール51)を模したダミーモジュール60を設置した。
このため、太陽電池モジュール50と隅棟26との間に、寸法の余りが生じることが無く、小割の瓦材の設置が不要となり、コストおよび手間の増加を防止できる。
しかも、ダミーモジュール60は、太陽電池モジュール50と部品を共用しているため、外観の差異を抑え、高い外観品質を得ることができる。
加えて、ダミーモジュール60の面材(ガラス板54aなど)にて風荷重を受け止めることができ、安定した強度を得ることができる。しかも、両端部モジュール群510,510の裏側への風雨の進入を抑制し、太陽電池モジュールの50や配線511,512の破損も抑制できる。
<配線の単純化の説明>
次に、図12A、図12Bにより配線512,521の単純化について説明する。
図12Aに示すように、本実施の形態1では、東側および西側の傾斜屋根面222、224では、非設置領域530を挟んで、端部モジュール群510,510を対称に配置している。そして、両端部モジュール群510,510の配線511,512も、横方向で対称に形成している。
したがって、配線511,512の共用化を図ることができ、コスト、手間を抑えることができる。
それに対し、図12Bは、端部モジュール群510,510の一方に、非設置領域を設け、ダミーモジュール60を配置した例を示している。
この場合、3つの配線512、513,514が必要となる。
配線512は、図において右側に位置する端部モジュール群510の各モジュール51,52を接続する。配線514は、横方向中央の矩形部分に配置された標準モジュール51,51,51を接続する。配線513は、図において、左端に位置する3つの端部モジュール52,52,52を接続する。
このように、3種類の異なる配線512,513,514が必要になり、複雑化を招き、コスト、手間が増加する。
本実施の形態1は、このような問題を解決する。
<補修作業の説明>
次に、実施の形態1の作用として、両端部モジュール群510,510のいずれか一方、あるいは両方に異常が発生するなどした場合の補修時の作業手順を説明する。
この場合、まず、非設置領域530に設置したダミーモジュール60を下地鋼板42から取り外し、非設置領域530を作業用通路とする。
なお、このダミーモジュール60の取り外しの際には、まず、カバー部材74,75を取り外し、さらに、ボルト73を緩め締結状態を解除して、取り外す。
よって、作業者は、作業用通路としての非設置領域530を移動して傾斜屋根面222などにおける補修作業を行うことができる。また、作業用通路としての非設置領域530を通って、水平屋根面221へ移動することも可能であり、作業性に優れる。
そして、端部モジュール群510,510は、配線511,512を、図10に示すように、非設置領域530に面して配索しているため、これら配線511,512に関する作業性にも優れる。
なお、各モジュール51,52は、ダミーモジュール60と同様に、ボルト73を外せば屋根20から取り外すことが可能となっているため、この補修において、各モジュール51,52の交換作業なども容易に行うことができる。
そして、補修作業が終了したら、一旦取り外したダミーモジュール60を元の位置に戻し、ボルト73を締結して、固定することができる。したがって、補修前と同様の外観に戻すことができる。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造などの効果を列挙する。
(1)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造は、
屋根220の傾斜屋根面222,224の横方向の両側に複数の太陽電池モジュール50(51,52)が設置された端部モジュール群510,510と、
横方向で、両端部モジュール群510,510の間に設けられた、太陽電池モジュール非設置領域としての非設置領域530と、
非設置領域530に設置された複数のダミーモジュール60と、
を備える。
したがって、非設置領域530は、傾斜屋根面222,224の形状にかかわらず、矩形状とすることが可能となる。
よって、ダミーモジュール60の形状の単純化を図ることが可能であり、これにより外観に優れるとともに、経済的に優れる太陽電池モジュールの設置構造を提供できる。
さらに、非設置領域530を設けた屋根面は、傾斜屋根面222,224であるため、略水平な陸屋根などと比較して、建物の大きさに応じて傾斜や長さが変わることが多い。
しかしながら、非設置領域530およびダミーモジュール60を、傾斜屋根面222,224の横方向の中間に設けたため、端部モジュール群510などの横方向の端部に設ける場合と比較して、ダミーモジュール60の平面形状の単純化を図ることができる。
(2)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造は、
太陽電池モジュール50とダミーモジュール60は、上面が略同一面に位置して設置されている。
したがって、太陽電池モジュール50とダミーモジュール60とにより、傾斜屋根面222(224)の表面を一体的に形成することができる。
(3)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造は、
傾斜屋根面222,224は、横方向で中央の矩形部REと、その両側の三角部TRとを備え、
端部モジュール群510には、三角部TRの横方向端部の隅棟26に沿う傾斜部(台形の脚)を有する端部モジュール52が含まれる。
したがって、非設置領域530は、隅棟26に沿う端部モジュール52を含む端部モジュール群510の間に配置することになる。
よって、非設置領域530に設置するダミーモジュール60として、三角部TRに配置する異形の形状のものが不要であり、ダミーモジュール60の単純化を図って、コスト、手間を抑えることができる。
すなわち、本実施の形態1のように非設置領域530およびダミーモジュール60を矩形部REに配置したため、ダミーモジュール60は、平面形状を矩形形状のみとすることができる。よって、ダミーモジュール60として端部モジュール52のような異形の形状のものが不要であり、その分、コスト、手間を削減できる。
(4)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造は、
非設置領域530およびダミーモジュール60は、矩形部REの横方向の中央に設けられている。
したがって、太陽電池モジュール50は、横方向に対称に配置することができ、既存のものをそのまま使用しやすく、コスト、手間を抑えることができる。
具体的には、実施の形態1では、非設置領域530の左右の端部モジュール群510は、他の傾斜屋根面223,224に用いるものを共用できる。
また、実施の形態1の傾斜屋根面222では、非設置領域530が矩形部REと同一の領域であったが、例えば、図6Cに示す傾斜屋根面22において、その左右方向の寸法を拡大し、その中央に非設置領域530およびダミーモジュール60を設けることができる。この場合、図6Cに示す矩形部REに配置された標準モジュール51をそのまま設置することができる。また、この場合、図7に示すパネル構造体40を2つ設置すればよく、上記のように、コスト、手間を削減できる。
なお、図6Cに示す傾斜屋根面22において、矩形部REに設置されるパネル構造体40の傾斜方向に並ぶ一列の標準モジュール51,51,51に替えてダミーモジュール60を設置することもできる。
(5)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造は、
ダミーモジュール60は、傾斜屋根面22,24に対して着脱可能に取り付けられている。
よって、ダミーモジュール60を取り外して、非設置領域530を作業スペースとして利用することが可能となる。
(6)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造は、
端部モジュール群510,510は、それぞれ、独立した配線511,512を有し、かつ、配線511,512が非設置領域530に沿って配索されている部位を有する。
したがって、上記(4)に記載したように、非設置領域530を作業スペースとして設置作業や補修作業を行った場合において、配線511,512に関する作業の作業性に優れる。
(7)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造は、
傾斜屋根面22,24を覆って下地鋼板42が設けられ、
太陽電池モジュール50およびダミーモジュール60は、下地鋼板42に立設された取付ブラケット70に取り付けられている。
したがって、太陽電池モジュール50およびダミーモジュール60を傾斜屋根面22,24に取り付ける部材の共用化を図ることができる。また、同じ、取付ブラケット70に対して、太陽電池モジュール50とダミーモジュール60を選択的に取り付けることが可能となり、太陽電池モジュール50の設置領域、非設置領域530の設計自由度に優れる。
(8)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造を備える屋根20は、
上記(1)〜(7)の効果を有する屋根20を提供することができる。
(9)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造を備える屋根20,220は、
矩形の1面の水平屋根面21,221と、
水平屋根面21,221の矩形の水平屋根面21,221の四辺から軒先に向かって傾斜した4面の傾斜屋根面22〜25、222〜225と、
を備え、
傾斜屋根面22〜25、222〜225の傾斜方向の寸法および傾斜角度が一定に設定されている。
したがって、この屋根20,220を備えたユニット建物UBの大きさに応じて、傾斜屋根面22〜25,222〜225の傾斜方向の寸法および傾斜角度を一定としつつ、水平屋根面21,221の面積をユニット建物UBの大きさに応じて設定することができる。
これにより、傾斜屋根面22〜25,222〜225のいずれかに太陽電池モジュール50およびダミーモジュール60を設置するにあたって、太陽電池モジュール50およびダミーモジュール60を設置しない、余分な寸法である余白部分が生じるのを抑えることができる。よって、余白部分に設置が必要な小割の瓦などが不要となり、コストおよび手間の削減を図ることができる。
加えて、各傾斜屋根面22〜25,222〜225の形状変化を抑えることで、非設置領域530およびこれに設置するダミーモジュール60の形状の単純化を図ることも可能となる。
(10)実施の形態1の太陽電池モジュールの設置構造を備える屋根20は、
水平屋根面221と、傾斜屋根面222〜225との少なくとも一面が太陽電池モジュール50およびダミーモジュール60により覆われている。
したがって、太陽電池モジュール50とダミーモジュール60とにより一体的に覆われた屋根面(傾斜屋根面222、224)を形成することができる。
(11)実施の形態1の屋根の補修方法は、
ダミーモジュール60を傾斜屋根面22,24から取り外し、非設置領域530を補修作業用スペースとするステップと、
補修作業終了後に、非設置領域530に、ダミーモジュール60を再び取り付けるステップと、
を備える。
ダミーモジュール60には配線などが設けられていないため、これらのダミーモジュール60の取り外し作業は、太陽電池モジュール50を取り外す場合と比較して、容易に行うことができる。また、ダミーモジュール60を取り外した後の非設置領域530においても、配線や配線のための部材が設置されていないため、太陽電池モジュール50を取り外し屋根面を作業用スペースとして用いる場合と比較して、作業性に優れる。
さらに、補修作業の終了後は、非設置領域530に、ダミーモジュール60を再び取り付けることにより、傾斜屋根面22,24の良好な外観を得ることができる。
(他の実施の形態)
図13は、他のダミーモジュール260を示す平面図、図14は、ダミーモジュール260の図13のS14−S14の線の位置での断面を示す断面図である。
このダミーモジュール260は、実施の形態1で示したダミーモジュール60と構成が異なり、複数のアルミ製の型材260cを用いて形成した例である。
このダミーモジュール260は、横方向の両端部に、略コの字断面状のアルミ製の枠材260aを有し、かつ、一対の枠材260a,260aに架け渡した複数の補強材260bの上に、横方向に型材260cを複数並設した構造となっている。
型材260cは、薄板状のアルミパネルにより形成され、下地鋼板42の傾斜方向の全長に等しい長さを有している。
したがって、設置する型材260cの数を変えることで、ダミーモジュール260の幅を異ならせることができる。
なお、ダミーモジュール260は、太陽電池モジュール50と同様の色(例えば、黒色)に着色されている。
したがって、このダミーモジュール260は、アルミ製であるため、実施の形態1で示したダミーモジュール60と比較して安価かつ容易に製造することができる。
しかも、型材260cは、下地鋼板42の全長と等しい全長を有するため、部品点数を抑えることができ、コスト的に有利である。
加えて、型材260cの並設する数によりダミーモジュール260の横方向の幅を異ならせるため、ことなるサイズのダミーモジュール260を容易に製造することができる。
以上、実施の形態の太陽電池の設置構造、屋根および屋根の補修方法について説明したが、本開示の太陽電池の設置構造、屋根および補修方法は、本実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を変更しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、実施の形態では、屋根としてユニット建物の屋根を示したが、ユニット建物以外の屋根にも提供することができる。また、屋根の形式も、寄棟式に限定されず、陸屋根など寄棟以外の屋根にも適用することができる。
また、図11A〜図11Cに示した水平屋根面を有しない寄棟屋根の傾斜屋根面(022〜025)にも適用することができる。この場合、具体的には、図11Cに示す標準モジュール51の横方向の中央の列を非設置領域とし、この部位にダミーモジュール60を設置することが可能である。
また、実施の形態では、太陽電池モジュールおよびダミーモジュールの取り付けにあたり、ボルトとウエルドナットや、ねじとタッピング加工とを示したが、各モジュールを着脱可能に取り付けることができるものであれば、これに限定されない。
また、実施の形態では、太陽電池モジュール非設置領域およびダミーモジュールを傾斜屋根面に設けた例を示したが、これらは、水平屋根面に設けてもよい。特に、傾斜屋根面に設けた太陽電池モジュール非設置領域に連続して、水平屋根面に太陽電池モジュール非設置領域を設けた場合、補修作業時に、補修作業用スペースを傾斜屋根面から水平屋根面に連続させることができ、作業性に優れる。
50 太陽電池モジュール
51 標準モジュール
52 端部モジュール
60 ダミーモジュール
220 屋根
221 水平屋根面
222 傾斜屋根面
223 傾斜屋根面
224 傾斜屋根面
225 傾斜屋根面
230 太陽電池モジュール非設置領域(非設置領域)
260 ダミーモジュール
510 端部モジュール群(第1の太陽電池モジュール群、第2の太陽電池モジュール群)
511 配線
512 配線
RE 矩形部
TR 三角部

Claims (11)

  1. 屋根の屋根面の横方向の両側に複数の太陽電池モジュールが設置された第1の太陽電池モジュール群および第2の太陽電池モジュール群と、
    前記横方向で、前記第1の太陽電池モジュール群と前記第2の太陽電池モジュール群との間に設けられた、太陽電池モジュール非設置領域と、
    前記太陽電池モジュール非設置領域に設置された複数のダミーモジュールと、
    を備える太陽電池モジュールの設置構造。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールの設置構造において、
    前記太陽電池モジュールと前記ダミーモジュールは、上面が略同一面に位置して設置されている太陽電池モジュールの設置構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュールの設置構造において、
    前記屋根面は、傾斜屋根面である太陽電池モジュールの設置構造。
  4. 請求項3に記載の太陽電池モジュールの設置構造において、
    前記傾斜屋根面は、前記横方向で中央の矩形部と、その両側の三角部とを備え、
    前記第1の太陽電池モジュール群と前記第2の太陽電池モジュール群には、前記三角部の横方向端部に設けられた隅棟に沿う傾斜部を有する端部モジュールが含まれる太陽電池モジュールの設置構造。
  5. 請求項4に記載の太陽電池モジュールの設置構造において、
    前記太陽電池モジュール非設置領域および前記ダミーモジュールは、前記矩形部の前記横方向の中央に設けられている太陽電池モジュールの設置構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの設置構造において、
    前記ダミーモジュールは、前記屋根面に対して着脱可能に取り付けられている太陽電池モジュールの設置構造。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの設置構造において、
    前記第1の太陽電池モジュール群と前記第2の太陽電池モジュール群とは、それぞれ、独立した配線を有し、かつ、前記配線が前記太陽電池モジュール非設置領域に面して配索されている部位を有する太陽電池モジュールの設置構造。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの設置構造を備える屋根。
  9. 請求項8に記載の屋根において、
    矩形の1面の水平屋根面と、
    前記水平屋根面の四辺から軒先に向かって傾斜した4面の傾斜屋根面と、
    を備え、
    前記傾斜屋根面の傾斜方向の寸法および傾斜角度が一定に設定された屋根。
  10. 請求項9に記載の屋根において、
    前記水平屋根面と、前記傾斜屋根面との少なくとも一面が前記太陽電池モジュールおよび前記ダミーモジュールにより覆われている屋根。
  11. 請求項8〜請求項10のいずれか1項に記載の屋根の補修方法であって、
    前記ダミーモジュールを前記屋根面から取り外し、前記太陽電池モジュール非設置領域を補修作業用スペースとするステップと、
    補修作業終了後に、前記太陽電池モジュール非設置領域に、前記ダミーモジュールを再び取り付けるステップと、
    を備える屋根の補修方法。
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