JP5955612B2 - 太陽電池パネルの設置構造 - Google Patents

太陽電池パネルの設置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5955612B2
JP5955612B2 JP2012083014A JP2012083014A JP5955612B2 JP 5955612 B2 JP5955612 B2 JP 5955612B2 JP 2012083014 A JP2012083014 A JP 2012083014A JP 2012083014 A JP2012083014 A JP 2012083014A JP 5955612 B2 JP5955612 B2 JP 5955612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
cell panel
panel
tread
installation structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012083014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013214564A (ja
Inventor
秀樹 大江
秀樹 大江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2012083014A priority Critical patent/JP5955612B2/ja
Publication of JP2013214564A publication Critical patent/JP2013214564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5955612B2 publication Critical patent/JP5955612B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

本発明は、太陽電池パネルを設置する際の設置構造に関するものである。
近年、環境に対する関心の高まりや、政府のエネルギー政策を受けて、太陽光のエネルギーにより発電する太陽光発電システムが急速に普及している。このような太陽光発電システムとして、太陽電池パネルをビルや住宅といった建造物の屋上に設置するものや、太陽電池パネルを屋外の土地に設置するものが知られている。
太陽電池パネルを屋外の土地に設置する設置構造としては、例えば、特許文献1に開示されている設置構造がある。特許文献1には、コンクリート等で形成されたブロック状の基礎構造体を設置現場に形成した後、太陽電池パネルを保持するための架台を基礎構造体上に固定する設置構造が開示されている。
また、他の設置構造として、特許文献2に開示されているような設置構造がある。特許文献2には、太陽電池パネルを保持するための架台を、下端側を地中に埋め込んだ支柱によって支持する設置構造が開示されている。
また、建屋の屋根上に太陽電池パネルを設置する構造として、特許文献3や特許文献4に開示されているような設置構造がある。
特開平11−177114号公報 特開平5−3335号公報 特開2001−291889号公報 特開2004−204535号公報
ところで、近年、所謂メガソーラーと称される、広大な敷地に膨大な数の太陽電池パネルを並べて形成される大規模な太陽光発電システムの建設が推進されている。このような太陽光発電システムでは、総発電量を高めるため、限られた敷地内により多くの太陽電池パネルを並べることが望ましい。
しかしながら、膨大な数の太陽電池パネルを隙間なく敷き詰めて並べていくと、太陽光発電システムのメンテナンス作業が困難になってしまうという問題がある。
具体的に説明すると、平面視が矩形状となるように膨大な数の太陽電池パネルを隙間なく面状に並べていくと、面の端部よりの部分に位置する太陽電池パネルと、面の中央よりの部分に位置する太陽電池パネルとが離れた位置に配されることとなる。ここで、面の中央よりの部分に位置する太陽電池パネルに異常が発生し、交換する必要が生じたとする。この場合、通常、面の端部よりの部分の太陽電池パネルを取り外し、作業者が面の中央よりの部分に位置する太陽電池パネルまで近づくための経路を確保してから、太陽電池パネルの交換作業を実施する必要がある。即ち、太陽電池パネルを隙間なく面状に配してしまうと、面の端部側から面の中央側までの間で作業者が移動するための領域もなくなってしまうので、中央よりに位置する部分の太陽電池パネルのメンテナンス作業が困難になってしまうという問題がある。
また、太陽光発電システムのメンテナンス作業には、上記した太陽電池パネルの交換作業に加えて、太陽電池パネルの受光面等を清掃する清掃作業や、太陽電池パネルと近接した位置から目視でその状態を確認する目視検査、さらに、太陽電池パネルを一時的に取り外して正常に動作しているか否かを検査する動作確認作業がある。このようなメンテナンス作業においても、上記した理由と同様の理由により、作業が困難になってしまうという問題がある。
そこで本発明は、大規模な太陽光発電システムを形成した場合であっても、メンテナンス作業等を容易に実施可能な太陽電池パネルの設置構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、列状及び複数行状に平面的な広がりをもって太陽電池パネルを並べる太陽電池パネルの設置構造であって、前記太陽電池パネルは、太陽電池パネル本体と、長尺状の補強桟とを有しており、太陽電池パネル本体の裏面側に補強桟が一体に取り付けられており、複数の太陽電池パネル支持架台を有し、当該太陽電池パネル支持架台は、前記太陽電池パネルを直接又は間接的に取付けるためのパネル固定部と、所定の作業時に使用する平板状の踏板を支持するための踏板支持部とを備えており、少なくとも一組の前記太陽電池パネル支持架台が前記太陽電池パネルの前後方向に間隔を空けてそれぞれ配され、前記太陽電池パネルは、組を成す前記太陽電池パネル支持架台のうちの一方のパネル固定部と、他方のパネル固定部とにそれぞれ直接又は間接的に取り付けられており平板状の前記踏板の下面を前記踏板支持部と前記太陽電池パネルの上端部分によって支持することで、前記踏板と前記太陽電池パネルとが略隙間なく接触できるものであり、前記踏板支持部の前記踏板と接触する部分の高さをL7とし、前記踏板と接触する太陽電池パネルの上面において最も前記踏板支持部に近接する部分の高さをL21とし、太陽電池パネルの厚さをL18としたとき、前記踏板支持部と前記踏板とが接触する部分の高さが下記式(1)を満たし、且つ、前記太陽電池パネルの前方側に位置する太陽電池パネル支持架台の踏板支持部の上端面から、前記太陽電池パネルの上端面の前端部分までの水平方向の長さをL8とし、前記太陽電池パネルの前方側に位置する太陽電池パネル支持架台の踏板支持部の上端面から、前記太陽電池パネルの上端面の前端部分までの高さ方向の長さをL9とし、前記太陽電池パネルの設置時の傾斜角度をθとしたとき、前記太陽電池パネルの前方側に位置する太陽電池パネル支持架台の踏板支持部が下記式(2)を満たすことを特徴とする太陽電池パネルの設置構造である。
L7≦L21+L18/3・・・(1)
0.8θ≦tan -1 (L9/L8)≦1.2θ・・・(2)
本発明の太陽電池パネルの設置構造では、太陽電池パネル支持架台(以下、単に架台とも称す)が踏板を支持するための踏板支持部を有している。そして、この踏板支持部によって踏板の少なくとも一部を支持すると、架台に取り付けられた太陽電池パネルと、踏板とが略隙間なく密着した状態となる。このような構成によると、メンテナンス作業等の所定の作業を実施する作業者は、太陽電池パネルを架台から取り外すことがなく、太陽電池パネルの上方に配された踏板に乗って歩行することができる。
具体的に説明すると、仮に、作業者が太陽電池パネルの上に直接乗ってしまうと、太陽電池パネルの表面が作業者に踏まれることにより、汚れたり、破損してしまったりするおそれがある。そして、太陽電池パネルの表面が汚れたり、破損してしまったりすることは、太陽電池パネルが発電できない状態となったり、漏電してしまうといった故障の原因となり得るので、通常、太陽電池パネルの上に作業者が直接乗ることはできない。
これに対して、本発明の太陽電池パネルの設置構造によると、作業者は太陽電池パネル上の踏板に乗ることになるので、太陽電池パネルに直接乗るときのように太陽電池パネルの表面を汚してしまうことがない。
また、本発明の太陽電池パネルの設置構造によると、踏板が踏板支持部に支持されると共に、太陽電池パネルと略隙間なく密着し、踏板と太陽電池パネルとの接触面積が比較的広くなっている。したがって、作業者が乗ることで踏板へとかかる荷重が踏板支持部と、太陽電池パネルの広範囲に亘る部分とに分散されるので、太陽電池パネルの上に作業者が直接乗る場合のように、太陽電池パネルの局所に荷重が集中することがない。そのため、太陽電池パネルの表面が作業者の自重による荷重によって破損してしまうことがない。
さらに加えて、踏板を踏板支持部で支持することにより、単に太陽電池パネル上に踏板を載置した場合とは異なり、作業者が踏板上で歩行しても踏板がずれてしまうことがないように踏板を載置できる。
即ち、本発明の太陽電池パネルの設置構造によると、太陽電池パネルを架台に取り付けた状態のまま、太陽電池パネルを汚したり、破損させたりすることなく、作業者が太陽電池パネルの上方に配された踏板に乗って歩行できる。このことにより、太陽電池パネルを隙間なく面状に配してしまっても、面の端部から面の中央付近までの間に位置する太陽電池パネルの上方を作業者が移動できるようになるので、太陽電池パネルを架台から取り外したりすることなく、面の中央よりに位置する部分の太陽電池パネルのメンテナンス作業を実施できる。つまり、本発明の太陽電池パネルの設置構造によると、架台から太陽電池パネルを取り外す作業を実施することなく、メンテナンス作業を実施できるので、太陽電池パネルの交換作業、清掃作業、目視検査、動作確認作業等メンテナンス作業を容易に実施可能となる。
なお、本発明の太陽電池パネルの設置構造によると、上記したメンテナンス作業の簡易化だけでなく、例えば太陽電池パネルの設置作業の円滑化も可能となる。即ち、膨大な数の太陽電池パネルを並べていくとき、すでに設置した太陽電池パネルの上側に作業者が立った状態で設置作業を実施できるので、作業者はより作業をやり易い位置で太陽電池パネルの設置作業を実施することができる。このことにより、太陽電池パネルの設置作業をより円滑に実施できる。
即ち、本発明の太陽電池パネルの設置構造は、上記した太陽電池パネルの交換作業、清掃作業、目視検査、動作確認作業等のメンテナンス作業を実施する場合において特に優れた効果を奏するが、メンテナンス作業以外の作業を実施するために採用してもよい。
このような本発明の太陽電池パネルの設置構造は、前記踏板支持部が前記踏板を支持した状態において、前記踏板支持部の前記踏板と接触する部分の高さをL7とし、前記踏板と接触する太陽電池パネルの上面において最も前記踏板支持部に近接する部分の高さをL21とし、太陽電池パネルの厚さをL18としたとき、前記踏板支持部と前記踏板とが接触する部分の高さが下記式(1)を満たすように形成されている。
L7≦L21+L18/3・・・(1)
本発明の太陽電池パネルの設置構造は、前記パネル固定部は、高さ方向に異なる位置に形成された上側固定部と下側固定部とを有し、前記太陽電池パネルは、組を成す前記太陽電池パネル支持架台のうちの一方の下側固定部と、他方の上側固定部とにそれぞれ直接又は間接的に取り付けられて傾斜した姿勢をとり、前記踏板の少なくとも一部を前記踏板支持部によって支持すること、前記踏板が傾斜した状態で支持できる形態特に好適である(請求項)。
請求項3に記載の発明は、前記太陽電池パネルは、薄膜太陽電池セルを複数配し、ガラス製の裏面封止材を用いて封止するガラス封止型のものであり、外周に金属製のフレームを用いないフレームレスの太陽電池パネルであって、前記太陽電池パネルが前記パネル固定部に取り付けられており、上下方向に垂直に交わる面を水平面とした場合、太陽電池パネルの傾斜角度が前記水平面に対して0度以上30度未満となるように傾斜した状態で取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池パネルの設置構造である。
本発明の太陽電池パネルの設置構造では、上記したように、太陽電池パネルを汚したり、破損させたりすることなく、作業者が太陽電池パネルの上方に配された踏板に乗って歩行できる。したがって、ガラス製の裏面封止材を使用し、且つ、他の部分よりも強度の高い金属製のフレームを設けないフレームレス太陽電池パネルを設置する場合、即ち、端部部分における上方からの荷重に対する強度が比較的低い太陽電池パネルを設置する場合であっても、メンテナンス作業等の各種作業を容易に実施できる。
請求項4に記載の発明は、前記踏板支持部は、太陽電池パネルから延びる配線の配線経路となる配線領域を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池パネルの設置構造である。
本発明の太陽電池パネルの設置構造では、メンテナンス作業等の作業時に使用する踏板を支持するための踏板支持部に、太陽電池パネルから延びる配線の配線経路となる配線領域が設けられている。このように踏板支持部が踏板を支持する部分と、配線経路となる部分とを兼ねることにより、これらを別途設ける構成に比べて架台の形状を簡易化できる。
本発明では、前記一組の前記太陽電池パネル支持架台は、前記太陽電池パネルの前後方向にそれぞれ配されるものであって、前記太陽電池パネルが前記太陽電池パネル支持架台に取り付けられた状態において、前記太陽電池パネルの前方側に位置する太陽電池パネル支持架台の踏板支持部の上端面から、前記太陽電池パネルの上端面の前端部分までの水平方向の長さをL8とし、前記太陽電池パネルの前方側に位置する太陽電池パネル支持架台の踏板支持部の上端面から、前記太陽電池パネルの上端面の前端部分までの高さ方向の長さをL9とし、前記太陽電池パネルの設置時の傾斜角度をθとしたとき、前記太陽電池パネルの前方側に位置する太陽電池パネル支持架台の踏板支持部が下記式(2)を満たすように形成されている。
0.8θ≦tan-1(L9/L8)≦1.2θ・・・(2)
請求項5に記載の発明は、前記パネル固定部は、高さ方向に異なる位置に形成された上側固定部と下側固定部とを有し、当該下側固定部は後方へと突出する突出片部を備え、前記踏板支持部は、断面略L字状で延びるものであり、太陽電池パネルから延びる配線の配線経路となる溝状の配線領域を備え、前記突出片部に太陽電池パネルが直接的又は間接的に載置されるものであり、前記踏板支持部と突出片部の水平方向の距離が20mm乃至200mmであり、前記踏板支持部と突出片部の高さ方向の距離が10mm乃至80mmであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池パネルの設置構造である。
本発明の太陽電池パネルの設置構造は、これらのような構造であることがさらに好ましい。
本発明の参考例である発明は、上記した太陽電池パネルの設置構造において太陽電池パネルを支持する太陽電池パネル設置架台であって、上側固定部と下側固定部とを有するパネル固定部と、所定の作業時に使用する踏板を支持するための踏板支持部とを有し、上下方向における前記上側固定部と前記下側固定部との間に踏板支持部が位置することを特徴とする太陽電池パネル設置架台である。
この参考例となる太陽電池パネル設置架台は、所定の作業時に使用する踏板を支持するための踏板支持部を有している。このことにより、上記したように、メンテナンス等を実施する作業者が太陽電池パネルを汚したり、破損させたりすることなく、太陽電池パネルの上方に配された踏板に乗って歩行可能なように踏板を支持できる。そのため、太陽電池パネルを隙間なく面状に配してしまった場合であっても、面の端部から面の中央付近までの間に位置する太陽電池パネルの上方を作業者が移動できるので、太陽電池パネルを架台から取り外したりすることなく、面の中央よりに位置する部分の太陽電池パネルのメンテナンス作業を実施できる。このことにより、メンテナンス作業が容易に実施可能となる。
本発明の太陽電池パネルの設置構造では、踏板支持部によって踏板の少なくとも一部を支持すると、踏板と、架台に取り付けられた太陽電池パネルとが略隙間なく密着した状態となる。このことにより、メンテナンス作業等を実施する作業者が、太陽電池パネルを汚したり破損させたりすることなく乗って歩行可能なように、太陽電池パネルの上方で踏板を支持できるという効果がある。即ち、本発明の太陽電池パネルの設置構造では、作業者の足場を太陽電池パネルの上方に形成することにより、メンテナンス作業等の各種作業を容易に実施可能にできるという効果がある。
また、このような太陽電池パネルの設置構造で採用される太陽電池パネル設置架台は、メンテナンス作業等の各種作業を容易に実施可能なように太陽電池パネルを固定できるという効果がある。
本発明の実施形態に係る太陽電池パネルの設置構造を示す概念図である。 図1の架台を示す斜視図である。 図1の架台を後方側からみた状態を示す斜視図である。 図1の架台の底面図である。 図1の架台の右側面図である。 図1の太陽電池パネルを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る設置構造の施工手順を示す斜視図であり、地中へと打ち込んだ支柱によって架台が支持されている状態を示す。 本発明の実施形態に係る設置構造の施工手順を示す斜視図であり、前後方向において離間した位置でそれぞれ支持される2つの架台に対して、太陽電池パネルを仮置きしている状態を示す。 本発明の実施形態に係る設置構造の施工手順を示す説明図であり、太陽電池パネルを2つの架台に仮置きしている状態を示すものであって、太陽電池パネルから延出される配線を省略して示す。 本発明の実施形態に係る設置構造の施工手順を示す説明図であり、太陽電池パネルから延出される配線を架台の配線領域に収納した状態を示す。 本発明の実施形態に係る設置構造の施工手順を示す斜視図であり、前方側で太陽電池パネルを支持する架台に対してクリップナットを取り付ける様子を示す。 本発明の実施形態に係る設置構造の施工手順を示す斜視図であり、後方側で太陽電池パネルを支持する架台に対してクリップナットを取り付ける様子を示す。 本発明の実施形態に係る設置構造の施工手順を示す説明図であり、太陽電池パネルを2つの架台に固定する様子を示す。 本発明の実施形態に係る設置構造において、太陽電池パネル上に踏板を載置して作業者の足場を形成する様子を示す説明図であり、(a)〜(c)の順で足場が形成される。 本発明の実施形態に係る設置構造において、太陽電池パネル上に踏板を載置した状態を示す斜視図である。 図1とは異なる形態の太陽電池パネルの設置構造を示す概念図である。 図1、図16とは異なる形態の太陽電池パネルの設置構造を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、特に断りがない限り、上下左右前後の位置関係は、図1で示される通常の設置位置を基準に説明する。即ち、図1のX方向を前後方向とする。また、図1のY方向を左右方向とし、図1のZ方向を上下方向とする。
本実施形態の太陽電池パネルの設置構造1(以下単に設置構造1とも称す)は、図1で示されるように、土台部2と架台3(太陽電池パネル設置架台)によって、太陽電池パネル4を地表より所定の高さだけ離れた位置で固定するものである。具体的には、この設置構造1では、土台部2が複数の支柱2aを有しており、各支柱2aは下端部分が地中に打ち込まれた状態で立設されている。そして、この支柱2aの上側部分に金具(図示せず)等を介して架台3が取付けられており、この架台3上に太陽電池パネル4が固定されている。
架台3は、図2、図3で示されるように、アルミニウム合金といった適宜の金属を加工して形成される長尺状の部材であって、最も下側に位置する略長方形平板状の下板部10と、この下板部10の前端部分が上方に折り曲げられて略垂直に立設された前板部11と、前板部11の上端部分と連続すると共に下板部10と上下方向で対向する位置にある略長方形平板状の第1パネル固定部12(上側固定部)を備えている。
さらに、この架台3には、図2、図3で示されるように、前板部11の後端面に一体に形成される鉤状部13(踏板支持部)と、下板部10の後端側に形成される第2パネル固定部14(下側固定部)とを備えている。
下板部10には、図4で示されるように、下板部10を上下方向(厚さ方向)に貫通する架台取付用孔18が複数設けられている。この架台取付用孔18は、いずれも左右方向に沿って延びる長孔となっている。そして、架台取付用孔18は、下板部10の前後方向の中心近傍となる部分に設けられて、左右方向に所定の間隔を空けて並列している。より具体的には、この架台取付用孔18は、各孔の間隔が所定の長さL1となるように間を空けて設けられる屋根用取付孔19と、各孔の間隔が所定の長さL2となるように間を空けて設けられる台付柱用取付孔20と、下板部10の長手方向の両端部からそれぞれ所定の長さL3だけ離れた位置に設けられる埋込柱用取付孔21によって構成されている。
なお、台付柱用取付孔20間の間隔の長さL2は、屋根用取付孔19間の間隔の長さL1より長くなっている。そして、下板部10の端部から埋込柱用取付孔21までの長さL3は、台付柱用取付孔20間の間隔の長さL2より短く、屋根用取付孔19間の間隔の長さL1より長くなっている。
ここで、架台取付用孔18を構成する屋根用取付孔19、台付柱用取付孔20、埋込柱用取付孔21は、それぞれ異なる土台への取付けに使用されるものとなっている。
より具体的に説明すると、本実施形態の架台3は、下端部分を地中に打ち込むことで支柱2aを立設してなる土台(土台部2)のほか、コンクリートブロック等の基礎構造体を地表に設置する土台にも取り付けが可能となっている。さらに、本実施形態の架台3は、折板屋根といった建屋の屋根上にも直接取り付け可能となっている。即ち、本実施形態の架台3は、建屋の屋根を土台として使用することが可能となっている。
そして、本実施形態のように、下端部分が地中に打ち込まれて立設される支柱2aに対して架台3を取り付ける場合は、埋込柱用取付孔21を使用して架台3を取り付ける。対して、コンクリートブロック等の基礎構造体に対して架台3を取り付ける場合(詳しくは後述する)は、台付柱用取付孔20を使用して架台3を取り付ける。また、架台3を折板屋根等の屋根に載置して固定する場合は、屋根用取付孔19を使用して架台3を取り付ける。
このように、本実施形態の架台3は、土台となる部分の形状等に基いて、複数の架台取付用孔18から所定の貫通孔(屋根用取付孔19、台付柱用取付孔20、埋込柱用取付孔21)を選択して使用している。このことにより、土台となる部分の形状、架台3と土台の取付け位置等が変わった場合であっても、架台3の姿勢が安定した状態を維持するように、架台3の土台への強固な取り付けが可能となっている。
なお、本実施形態の土台部2は、下端部分が地中に打ち込まれて立設される支柱2aを有する土台であるので、埋込柱用取付孔21を使用して架台3を取り付ける(詳しくは後述する)。
前板部11は、図2で示されるように、正面視が略長方形状となる平板状の部分となっている。そして、この前板部11には、前板部11を前後方向(厚さ方向)に貫通する配線挿通孔24が複数設けられている。
配線挿通孔24は、開口形状が略円形の貫通孔であって、前板部11の上下方向の略中心となる部分において、左右方向に所定の間隔を空けて並列している。より具体的には、間隔が所定の長さL4となるように配された2つの配線挿通孔24が組を成しており、この2つの配線挿通孔24によって形成される組が複数設けられている。そして、各組の間隔の長さL5は、組を成す2つの配線挿通孔24の間隔L4より長くなっている。
第1パネル固定部12は、図2、図5で示されるように、平面視が略長方形状となる平板状の部分であり、下面において前端よりもやや後側の部分で前板部11と連続している。ここで、図5で示されるように、第1パネル固定部12は、前端側が後端側に対して低くなるように傾斜した状態となっている。より具体的には、第1パネル固定部12の傾斜角度α1、即ち、水平面(上下方向に対して垂直に交わる面)と第1パネル固定部12の下面とがなす角度α1が0度以上30度未満となるように、第1パネル固定部12と前板部11とが連続している。
そして、第1パネル固定部12の後端側の部分には、図2で示されるように、第1パネル固定部12を厚さ方向(上下方向)に貫通するパネル取付孔26が複数設けられている。このパネル取付孔26は、左右方向に所定の間隔を空けて並列している。
鉤状部13は、前板部11の後端面から後方へ突出する下方板部30と、下方板部30の突出端(後端)が略垂直上方に折り曲げられて立設される後端立壁部31とを有している。この下方板部30と後端立壁部31とは、いずれも略長方形平板状の部分となっている。
下方板部30は、前板部11の後端面から略垂直後方へと突出しており、下板部10との対向面が互いに略平行となるように配されている。ここで、下方板部30は、前板部11の上下方向の中心よりも下方側に位置する部分から後方へと突出するものであり、より具体的には、前板部11の下端から下方板部30の突出位置までの長さL6は、前板部11の上下方向の長さの略3分の1程度の長さとなっている。また、この下方板部30は、詳しくは後述する第2パネル固定部14の上端よりもやや高い位置に形成されている。
後端立壁部31は、下方板部30の後端から略垂直上方に突出するように形成された壁状の部分である。ここで、前板部11の下端から後端立壁部31の上端までの長さL7は、前板部11の上下方向の長さの2分の1よりやや短い長さとなっている。即ち、後端立壁部31の上端は、前板部11の上下方向の中心よりやや低い位置となっている。
ところで、鉤状部13(下方板部30、後端立壁部31)と前板部11とによって囲まれた部分には、上方が開放された空間である配線領域32が形成されている。この配線領域は32は、断面形状が略長方形状で架台3の長手方向に沿って延びる溝状の部分となっている。また、この配線領域32の上方には第1パネル固定部12が位置しており、第1パネル固定部12は、庇のように、配線領域32から上方に離れた位置で配線領域32を覆うように設けられている。別言すると、第1パネル固定部12が傘のように配線領域32に差し掛けられた状態となっている。
第2パネル固定部14は、図2、図5で示されるように、下板部10の後端部分から上方へ向かって突出するように形成された立板部40と、立板部40から後方へと突出する突出片部41とを有している。立板部40と突出片部41とはいずれも略長方形平板状の部分となっている。
立板部40は、図5で示されるように、下方側に位置する立板部本体40aと、立板部本体40aの上側に位置する上方片部40bとによって形成されている。
立板部本体40aは、下板部10の後端部分が略垂直上方へと折り曲げられて形成されており、上方片部40bは、立板部本体40aの上端部分がさらに前方へと折り曲げられて形成されている。したがって、上方片部40bは、立板部本体40aの上端から前方上側へと突出した状態となっている。換言すると、立板部40は、直立した平板状の部分であって、その上側部分が前方へと折り曲げられた状態となっている。
突出片部41は、立板部40の上方片部40bと連続しており、上方片部40bの下端近傍から後方へと突出するものである。このとき、突出片部41の基端側の部分(前側の部分)は、自由端側の部分(後側の部分)よりも低くなっており、突出片部41は傾斜した状態となっている。換言すると、突出片部41は後方上側へ突出した状態となっている。より具体的には、突出片部41の傾斜角度α2、即ち、水平面(上下方向に対して垂直に交わる面)と突出片部41の下面とがなす角度α2が0度以上30度未満となるように突出片部41が突出した状態となっている。
ここで、この突出片部41の上面と、立板部40の一部である上方片部40bの後端面とは略垂直に交わっている。即ち、突出片部41と上方片部40bとは断面形状が略「L」字状となるように連続している。そして、上記したように、上方片部40bは前方へ折り曲げられて鉛直方向(上下方向)に対して傾斜しているので、突出片部41と上方片部40bによって形成される部分もまた、立板部本体40aの上方で傾斜した状態となっている。
また、突出片部41の後端側の部分には、図3で示されるように、突出片部41を厚さ方向に貫通するパネル取付孔27が複数設けられており、このパネル取付孔27が左右方向に所定の間隔を空けて並列した状態となっている。換言すると、突出片部41の天面から下面までを貫通するパネル取付孔27が列状に配された状態となっている。
ここで、図3で示されるように、第1パネル固定部12に形成されたパネル取付孔26の数と、突出片部41に形成されたパネル取付孔27の数とは等しくなっている。そして、第1パネル固定部12で列を形成するパネル取付孔26のそれぞれと、突出片部41で列を形成するパネル取付孔27のそれぞれとは、左右方向の位置が同一となっている。
より具体的に説明すると、第1パネル固定部12のパネル取付孔26のうち最も右側(図3では左側)に位置するパネル取付孔26aと、突出片部41のパネル取付孔27のうち最も右側(図3では左側)に位置するパネル取付孔27aとは左右方向の位置が同じとなっている。そして、右(図3では左)から2番目に位置する第1パネル固定部12のパネル取付孔26bと、右(図3では左)から2番目に位置する突出片部41のパネル取付孔27bもまた左右方向の位置が同じとなっている。以下同様に、第1パネル固定部12のパネル取付孔26c,26d・・・と、突出片部41のパネル取付孔27c,27d・・・とが左右方向の位置が同じとなっている。
つまり、突出片部41において列を形成する複数のパネル取付孔27は、そのそれぞれのパネル取付孔27が、第1パネル固定部12において列を形成する複数のパネル取付孔26のそれぞれに対して左右方向の位置が同一となるように設けられている。
太陽電池パネル4は、図6で示されるように、太陽電池パネルそのものに対して図示しないケーブル等の周辺部材を取付けて形成される太陽電池パネル本体45と、長尺状の補強桟46とを有しており、太陽電池パネル本体45の裏面側に補強桟46が一体に取り付けられて形成されている。
太陽電池パネル本体45は、平面視が矩形状となっており、太陽光受光面から、透明ガラス基板、封止材(充填材)、薄膜太陽電池セル、封止材(充填材)、バックシート(裏面封止材)が少なくとも位置するように形成されている(層構造については図示せず)。即ち、太陽電池パネル本体45は、薄膜太陽電池セルを封止材で封止し、それを透明ガラス基板とバックシートとで挟んだ構造となっている。ここで、本実施形態の太陽電池パネル本体45は、ガラス製のバックシートを使用する、所謂ガラス封止型とも称されるものとなっている。さらに、本実施形態の太陽電池パネル本体45は、剛性を有する金属性のフレームを周端部に設けない構造となっているので、所謂フレームレス太陽電池パネルとも称されるものでもある。
補強桟46は、アルミニウム等の所定の金属を加工して形成される長尺状の部材であって、断面形状が略長方形状である中空角パイプ状の部材となっている。ここで、この補強桟46の長手方向の両端部では、上下方向で対向する天板部分と底板部分とにそれぞれ切欠溝48が設けられている。
切欠溝48は、補強桟46の長手方向の端部から中心側へ向かって延びる切欠き部分である。この切欠溝48の開口形状は、補強桟46の長手方向の端部よりに位置する部分が略長方形状となっており、補強桟46の長手方向の中心よりに位置する端部部分が丸みを帯びた形状となっている。より具体的には、この端部部分の開口形状は、補強桟46の長手方向の中心側へ向かって丸みを帯びて凸となっている。
また、この切欠溝48は、補強桟46の上方部分と下方部分とにそれぞれ設けられている。そして、この2つの切欠溝48は上下方向で対向しており、平面視で略重なるように形成されている。
次に、本実施形態の設置構造1の施工手順について説明する。
まず、図7で示されるように、太陽電池パネル4の設置場所となる土地に、土台部2を構成する複数の支柱2aを所定の間隔を空けて打ち込んでいく。このことにより、各支柱2aは、下部が地中に埋没すると共に上部が地上に露出した状態で立設されることとなる。この状態において、複数の支柱2aに対して架台3を取り付ける。
詳細に説明すると、架台3の下板部10に形成された架台取付用孔18(図4参照)の一部である埋込柱用取付孔21と、支柱2a、又は支柱2aに取付けられる固定用金具等に形成された貫通孔(図示せず)とを重ね合わせた状態とする。そして、重ね合わせた埋込柱用取付孔21と貫通孔とに締結要素を挿通し、締結要素を介して架台3と支柱2aとを固定する。
なお、本明細書において「締結要素」とは、ボルト、ネジ、釘、鋲等の上位概念であるものとして説明する。
このようにして、架台3に対して複数の支柱2aのそれぞれを固定していくと、架台3が複数の支柱2aによって支持される状態となる。そして、同様の手順により、他の架台3を複数の支柱2aに固定していくと、図7で示されるように、複数の架台3が前後方向及び左右方向において列状に配される状態となる。
ここで、図8で示されるように、前後方向において所定の間隔を空けて位置する2つの架台3に対して太陽電池パネル4を仮置きする。より具体的には、図9で示されるように、太陽電池パネル4の補強桟46の長手方向における両端部分を、前方側に位置する架台3aの第2パネル固定部14と、後方側に位置する架台3bの第1パネル固定部12とにそれぞれ載置する。
ここで、上記したように、突出片部41と第1パネル固定部12とは、いずれも水平面(上下方向に対して垂直に交わる面)に対して所定の角度となるように傾斜した状態となっている。そのため、太陽電池パネル4の補強桟46を突出片部41と第1パネル固定部12とに載置すると、太陽電池パネル4は所定の角度で傾斜した姿勢となる。具体的には、太陽電池パネル4の傾斜角度α3、即ち、水平面(上下方向に対して垂直に交わる面)と太陽電池パネル4の下端面とがなす角度α3が0度以上30度未満となるように、突出片部41と第1パネル固定部12とが傾斜している。
なお、特に限定されるものではないが、太陽電池パネル4の傾斜角度α3が0度以上30度未満となるように、突出片部41と第1パネル固定部12とが傾斜していることが望ましい。より具体的には、太陽電池パネル4の傾斜角度α3が5度程度となるように突出片部41と第1パネル固定部12とが傾斜していることがさらに望ましい。太陽電池パネル4の傾斜角度α3を5度程度とすると、傾斜角度α3が30度以上となるような構造に比べて、風の吹き上げによってかかる荷重を低減することができる。
具体的に説明すると、太陽電池パネル4を設置したとき、太陽電池パネル4の裏面側へと風が吹き込んで太陽電池パネル4へと当たることにより、太陽電池パネル4に対して浮き上がらせる方向へ力が加わってしまうことがある。このとき、太陽電池パネル4を傾斜角度α3が低角度となるように設置すると、この浮き上がらせる方向へと加わる力が低減される。このため、太陽電池パネル4の単位面積当たりの重量を重くしたり、支柱2aを地中深く埋め込んで強く固定したりすることなく、風による太陽電池パネル4の飛散等を防止できるので望ましい。
また、2つの架台3に対して太陽電池パネル4を仮置きすると、前方側に位置する架台3aでは、太陽電池パネル4の補強桟46が第2パネル固定部14の上方片部40bに後方から当接した状態となっている。このことにより、傾斜した状態で設置される太陽電池パネル4の自重による前方下側への移動、即ち、太陽電池パネル4が滑ってしまうことで発生する位置ずれを防止可能となっている。
そして、図9で示されるように、2つの架台3に対して太陽電池パネル4を仮置きした状態において、後方側に位置する架台3bの配線領域32に太陽電池パネル4から延びる配線50(図9では図示せず、図10参照)を収容する。
詳説すると、太陽電池パネル4から延出した配線50を後方側へと引いていき、図10で示されるように、架台3bの前板部11に形成された配線挿通孔24に配線50を挿通した状態とする。そして、配線50の前板部11より後方側(図10では手前側)に位置する部分を、架台3bの配線領域32に沿うように引いていく。このことにより、配線50は配線領域32内で左右方向に沿って延びた状態で配される。つまり、架台3bの配線領域32が、太陽電池パネル4から延出した配線50の配線経路の一部を形成する。
なお、複数の太陽電池パネル4のそれぞれから延出した配線50は、適宜接続されてまとめられ、パワーコンディショナー等の機器を介して送電線へと接続される。
さらに、太陽電池パネル4から延びる配線50が配線領域32に収容された状態において、太陽電池パネル4を2つの架台3に対して取り付ける。ここで、太陽電池パネル4の取付けに際して、図11、図12で示されるように、2つの架台3に公知のクリップナット52を取付けておく。
より具体的には、図11で示されるように、前方側に位置する(図7参照)架台3aの第2パネル固定部14のうち、突出片部41にクリップナット52を取り付けておく。即ち、クリップナット52の上板部53と下板部54とで突出片部41を挟み込むことで、突出片部41にクリップナット52を固定した状態とする。このとき、クリップナット52の上板部53に形成された貫通孔53a、突出片部41のパネル取付孔27、クリップナット52の下板部54に形成された貫通孔54aが重なるように固定することで、これらが連通された状態とする。
また、図12で示されるように、後方側に位置する(図7参照)架台3bの第1パネル固定部12にも、クリップナット52を取り付けておく。即ち、クリップナット52の上板部53と下板部54とで第1パネル固定部12を挟み込むことで、第1パネル固定部12にクリップナット52を固定した状態とする。このとき、クリップナット52の上板部53に形成された貫通孔53a、第1パネル固定部12のパネル取付孔26、クリップナット52の下板部54に形成された貫通孔54aが重なるように固定することで、これらが連通された状態とする。
そして、図13で示されるように、太陽電池パネル4の補強桟46の長手方向における両端部分を、前方側に位置する架台3aの第2パネル固定部14と、後方側に位置する架台3bの第1パネル固定部12とにそれぞれ固定する。
具体的に説明すると、前方側に位置する架台3aの第2パネル固定部14では、上記したように、突出片部41にクリップナット52が取り付けられた状態となっている。そして、突出片部41のクリップナット52が取り付けられた部分に補強桟46の前端部分が載置された状態となっている。ここで、補強桟46の切欠溝48(図6参照)と、クリップナット52の上板部53に形成された貫通孔53a(図11参照)、突出片部41のパネル取付孔27(図11参照)、クリップナット52の下板部54に形成された貫通孔54a(図11参照)とが重なって連通した状態となっている。この状態において、図13で示されるように、これらに締結要素56の軸部分を挿通し、締結要素56の軸部分に形成されたネジ山とクリップナット52とを螺合することで、補強桟46と突出片部41とを締結要素56を介して固定した状態とする。
さらに、後方側に位置する架台3bの第1パネル固定部12においても、上記したように、クリップナット52が取り付けられた状態となっている。そして、第1パネル固定部12のクリップナット52が取り付けられた部分に補強桟46の後端部分が載置された状態となっている。ここで、補強桟46の切欠溝48(図6参照)と、クリップナット52の上板部53に形成された貫通孔53a(図12参照)、第1パネル固定部12のパネル取付孔26(図12参照)、クリップナット52の下板部54に形成された貫通孔54a(図12参照)とが重なって連通した状態となっている。この状態において、図13で示されるように、これらに締結要素56の軸部分を挿通し、締結要素56の軸部分に形成されたネジ山とクリップナット52とを螺合することで、補強桟46と第1パネル固定部12とを締結要素56を介して固定した状態とする。
このように、太陽電池パネル4の補強桟46の長手方向における両端部分を、前方側に位置する架台3aと、後方側に位置する架台3bとにそれぞれ固定することにより、太陽電池パネル4の架台3への取り付けが完了する。そして、同様の手順により、図1で示されるように、前後方向において所定の間隔を空けて位置する2つの架台3a,3bに対し、太陽電池パネル4を固定していく。さらに、この取り付けにおいて後方側に位置する架台3bと、この架台3bのさらに後方側に位置する架台3cとの間にも、同様の手順によって太陽電池パネル4を固定していく。
つまり、前後方向において最も前側の架台3aと前から2番目に位置する架台3bの間、前から2番目に位置する架台3bと前から3番目に位置する架台3cとの間、前から3番目に位置する架台3cと前から4番目に位置する架台3dとの間・・・という具合に、前後方向において離間位置に並列して配される2つの架台3の間に太陽電池パネル4を固定していく。このことにより、複数の太陽電池パネル4が行列状に並列して配された状態で架台3に固定される。
以上で、本実施形態の設置構造1の施工手順についての説明を終了する。
本実施形態の設置構造1では、上記したように、架台3が比較的高い位置にある第1パネル固定部12と、比較的低い位置にある第2パネル固定部14とを有している。そして、2つの架台3を前後方向に間隔を空けて配置し、前方側の架台3の第2パネル固定部14と、後方側の架台3の第1パネル固定部12とに太陽電池パネル4の前後方向の両端部分をそれぞれ取り付けることにより、太陽電池パネル4を傾斜した姿勢で取り付けている。このような本実施形態の設置構造1では、前後方向に離れた位置にある2つの架台3の形状を同一の形状とし、2つの架台3の設置高さを同じ高さとした状態で、太陽電池パネル4を傾斜させて取り付けることができる。
このため、本実施形態の設置構造1によると、太陽電池パネル4を傾斜させるために、前側の架台を支持する支柱と後側の架台を支持する支柱の長さを変えたり、前側の架台と後側の架台の形状を異なるものとするような構造とは異なり、施工作業の簡易化や施工費用の低減が可能となる。
即ち、太陽電池パネル4の前後方向の両端部分をそれぞれ支持する架台3の形状を同一とすることにより、それぞれ異なる形状の架台で太陽電池パネル4を支持する場合とは異なり、架台3の量産化が可能となるので架台3の製造費用を低減できる。このことをもって、施工費用の低減が可能となる。
また、同形の架台3を同じ高さに取り付ける構造とすることにより、設置場所に架台3を固定するときの架台3の固定作業を同一の作業とすることができる。例えば、異なる形状の架台を使用する場合、架台の土台部分への固定作業は架台毎に異なる作業となってしまう。即ち、架台の形状に応じた土台部分への取付け作業を実施する必要が生じてしまう。また、それぞれの架台を異なる高さに取り付ける場合も同様に、架台の土台部分への固定作業が架台毎に異なる作業となってしまう。これらの場合、必然的に作業の種類が増えてしまうので、施工作業が煩雑になってしまう。それに対し、本実施形態の設置構造1によると、同形の架台3を同じ高さに取り付ければよく、すべての架台3を同一の作業で固定できるので、施工作業を簡易化できる。
また、本実施形態の設置構造1では、上記したように、下板部10が屋根用取付孔19、台付柱用取付孔20、埋込柱用取付孔21を備えており、それぞれ異なる土台への取付けに使用される構造となっている。したがって、例えば、下端部分が地中に打ち込まれて立設される支柱2aに対して架台3を取り付ける場合は、埋込柱用取付孔21を使用し、屋根用取付孔19、台付柱用取付孔20は使用しない構造となっている。このことにより、雨が下板部10の上側に降り込んでしまった場合や、雨が太陽電池パネル4の補強桟46を伝って下板部10上に流れ込んでしまった場合、使用していない取り付け用の孔(例えば、屋根用取付孔19、台付柱用取付孔20)から下方へと排水することができる。このことにより、架台3上に雨水が溜まらない構造となっている。
加えて、本実施形態の設置構造1では、上記したように、第1パネル固定部12が配線領域32の上方で、配線領域32を覆うように設けられている。このことにより、雨が配線領域32へと降りこんでしまうことがなく、配線50を雨水から防護することができる。
ここで、本実施形態の設置構造1によると、架台3に固定した太陽電池パネル4上に踏板60(図14参照)を載置したとき、踏板60上に人が乗って歩行することが可能となる。そのため、太陽電池パネル4の設置作業時や、太陽電池パネル4のメンテナンス作業時において、作業者が移動又は作業するための足場を太陽電池パネル4上に形成することができる。
本実施形態の設置構造1の特徴的な構成であるところの、作業者の足場を形成する構造につき、以下で具体的に説明する。
足場を形成する際に太陽電池パネル4に載置される踏板60は、例えば、木製の平板であり、詳細には、複数の薄い木板をその繊維方向がそれぞれ90度ずつずれるように重ね合わせて形成された合板となっている。また、この踏板60は、コンクリートパネルのような木製の平板であってもよい。
太陽電池パネル4上に踏板60を載置する場合、図14(a)、図14(b)で示されるように、架台3の鉤状部13と太陽電池パネル4に対して踏板60を上方から近接させていく。そして、鉤状部13と太陽電池パネル4に踏板60を載置した状態とする。別言すると、鉤状部13の上端部分と太陽電池パネル4の上端部分によって、踏板60の下面を支持した状態となる。
さらに具体的に説明すると、図14(b)で示されるように、鉤状部13の上端部分となる後端立壁部31の上端部分が、踏板60の下面の前端よりもやや後方側の部分と接触した状態となっている。このことにより、後端立壁部31が踏板60の前端よりもやや後方側の部分を下方から支持した状態となっている。
そして、踏板60の下面の後方側に位置する大半の部分と、太陽電池パネル4の上端面、即ち、太陽電池パネル本体45の上端面とが広く面接触した状態となっている。このことにより、太陽電池パネル本体45が踏板60の下面を広範囲に亘って支持した状態となっている。
ここで、図15で示されるように、踏板60の傾斜角度α4、即ち、水平面(上下方向に対して垂直に交わる面)と踏板60の下面とがなす角度α4と、太陽電池パネル4の傾斜角度α3とは同一(略同一)の角度となっている。したがって、踏板60の下面の傾斜角度α4と、太陽電池パネル本体45の上面の傾斜角度α3とは、その角度が同じ(略同じ)となっている。このことにより、踏板60の下面と、太陽電池パネル本体45の上端面との間には隙間がない(又は略隙間がない)状態となっており、これらは密着した状態(又は略密着した状態)といえる。
つまり、架台3の鉤状部13は、架台3に太陽電池パネル4を取り付けた状態において、鉤状部13の上端部分、即ち、後端立壁部31の上端部分が太陽電池パネル4の上面前端63より僅かに低い位置となっている。そのため、踏板60を鉤状部13及び太陽電池パネル4上に載置したとき、踏板60が撓んだりすることのない通常の状態で、踏板60の下面と太陽電池パネル本体45の上端面とを密着した状態(又は略密着した状態)とすることができる。
また、架台3の鉤状部13は、架台3に太陽電池パネル4を取り付けた状態において、太陽電池パネル4の上面前端63より前側に位置するように設けられている。そしてさらに、架台3の鉤状部13は、鉤状部13の上端面13aから太陽電池パネル4の上面前端63までの水平方向(前後方向)の長さをL8とし、鉤状部13の上端面13aから太陽電池パネル4の上面前端63までの高さ方向(上下方向)の長さをL9とし、太陽電池パネル4の設置時の傾斜角度α3をθとしたとき、下記式(2)を満たすように形成されている。
0.8θ≦tan-1(L9/L8)≦1.2θ・・・(2)
さらに具体的には、本実施形態の架台3は、前板部11の下端から下方板部30の突出位置までの長さL6が10mm乃至70mmとなっており、より好ましくは20mm乃至60mmとなっており、さらに好適には、30mm乃至60mmとなっている。
また、前板部11の下端から後端立壁部31の上端までの長さL7が15mm乃至110mmとなっており、より好ましくは25mm乃至90mmとなっており、さらに好適には、35mm乃至85mmとなっている。
また、鉤状部13の上端面13aから太陽電池パネル4の上面前端63までの水平方向(前後方向)の長さL8が20mm乃至150mmとなっており、より好ましくは50mm乃至130mmとなっており、さらに好適には、80mm乃至110mmとなっている。
また、鉤状部13の上端面13aから太陽電池パネル4の上面前端63までの高さ方向(上下方向)の長さL9が1mm乃至14mmとなっており、より好ましくは3mm乃至12mmとなっており、さらに好適には、5mm乃至10mmとなっている。
また、第1パネル固定部12の前端から後端までの長さL10が10mm乃至100mmとなっており、より好ましくは10mm乃至80mmとなっており、さらに好適には、10mm乃至50mmとなっている。
また、前板部11の高さ(上下方向の長さ)L11が80mm乃至220mmとなっており、より好ましくは100mm乃至200mmとなっており、さらに好適には、120mm乃至180mmとなっている。
また、下方板部30の前端から後端までの長さL12が5mm乃至40mmとなっており、より好ましくは5mm乃至30mmとなっており、さらに好適には、5mm乃至25mmとなっている。
また、下板部10の前端から後端までの長さL13が25mm乃至240mmとなっており、より好ましくは25mm乃至130mmとなっており、さらに好適には、65mm乃至105mmとなっている。
また、立板部40の上方片部40bの突出方向の長さ(下端から上端までの長さであって傾斜方向に沿う方向の長さ)L14が2mm乃至50mmとなっており、より好ましくは5mm乃至25mmとなっており、さらに好適には、5mm乃至15mmとなっている。
また、立板部40の立板部本体40aの高さ(上下方向の長さ)L15が10mm乃至100mmとなっており、より好ましくは10mm乃至50mmとなっており、さらに好適には、10mm乃至30mmとなっている。
また、突出片部41の突出方向の長さL16が10mm乃至100mmとなっており、より好ましくは10mm乃至80mmとなっており、さらに好適には、10mm乃至50mmとなっている。
また、踏板60の厚さL17が2mm乃至70mmとなっており、より好ましくは2mm乃至50mmとなっており、さらに好適には、2mm乃至30mmとなっている。
また、太陽電池パネルの厚さL18が20mm乃至70mmとなっており、より好ましくは30mm乃至60mmとなっており、さらに好適には、40mm乃至50mmとなっている。
また、鉤状部13の後端立壁部31から第2パネル固定部14の突出片部41までの長さ(鉤状部13と突出片部41の水平方向の距離)L19が20mm乃至200mmとなっており、より好ましくは20mm乃至100mmとなっており、さらに好適には、60mm乃至80mmとなっている。
また、第2パネル固定部14の突出片部41の下端部分から鉤状部13の後端立壁部31の上端部分までの長さ(鉤状部13と突出片部41の高さ方向の距離)L20が10mm乃至80mmとなっており、より好ましくは20mm乃至60mmとなっており、さらに好適には、30mm乃至50mmとなっている。
そして、前板部11の下端から太陽電池パネル本体45の上面前端63までの長さ(太陽電池パネル4の上面前端部分の高さ)L21が16mm乃至140mmとなっており、より好ましくは40mm乃至120mmとなっており、さらに好適には、65mm乃至100mmとなっている。
本実施形態では、上記したように架台3の鉤状部13を形成しているので、踏板60の下面と太陽電池パネル4の上端面との間に隙間がない(又は略隙間がない)状態とし、踏板60と太陽電池パネル4の接触面積を大きくすることができる。このことにより、踏板60に人が乗ることにより、下方に向かってかかる荷重を広範囲に分散できるので、太陽電池パネル4の上に人が直接乗る場合のように、太陽電池パネル4の局所に荷重が集中することがない。そのため、図14(c)で示されるように、踏板60上に人が乗った状態であっても、人が乗ることで下方側に向かってかかる荷重によって太陽電池パネル4が破損することがない。
またここで、鉤状部13と太陽電池パネル4に踏板60を載置した状態では、踏板60の前端部分が、架台3の前板部11に後方から当接した状態となっている。このことにより、踏板60の前方下側への移動を防止できるので、踏板60上で人が歩行したりすることで踏板60に荷重が加わっても、踏板60の位置がずれてしまうことがない。即ち、踏板60上で人が作業をしているときに、不意に踏板60が太陽電池パネル4上を滑ってしまうことがない。そのため、人が踏板60上に乗った状態で各種作業を実施することができる。
上記した実施形態では、架台3に太陽電池パネル4を取り付けた状態において、後端立壁部31の上端部分が太陽電池パネル4の上面前端63より僅かに低い位置とする例について説明した。即ち、踏板60を撓ませたりすることなく、踏板60の下面と太陽電池パネル本体45の上端面とを密着した状態(又は略密着した状態)となるように形成した例を示したが、本発明はこれに限るものではない。架台3に太陽電池パネル4を取り付けた状態において、後端立壁部31の上端部分が太陽電池パネル4の上面前端63と同じ高さとなってもよく、後端立壁部31の上端部分が太陽電池パネル4の上面前端63よりもやや高くなってもよい。即ち、踏板60をやや撓み変形させた状態で鉤状部13と太陽電池パネル4とに載置してもよい。踏板60の下面と太陽電池パネル本体45の上端面とを密着した状態(又は略密着した状態)となればよい。しかしながら、踏板60を大きく変形させる場合、踏板60が破損してしまうおそれがあるので好ましくない。即ち、踏板60の撓み量は一定量以下となることが望ましい。
具体的には、架台3に太陽電池パネル4を取り付け、鉤状部13及び太陽電池パネル4に踏板60が載置された状態のとき、前板部11の下端から後端立壁部31の上端までの長さ(鉤状部13において踏板60と接触する部分である後端立壁部31の高さ)をL7とし、太陽電池パネルの厚さをL18とし、前板部11の下端から太陽電池パネル本体45の上面前端63までの長さ(太陽電池パネル4の上面前端部分の高さ)をL21としたとき、下記式(1)を満たすような構造であれば、踏板60を大きく変形させることなく鉤状部13と太陽電池パネル4とに載置できる。
L7≦L21+L18/3・・・(1)
上記した実施形態では、下端部分が地中に打ち込まれる支柱2aを有する土台部2によって架台3を支持する例を示したが、本発明の太陽電池パネルの設置構造で採用される土台部はこれに限るものではない。例えば、図16で示されるように、地表に設置されるコンクリートブロック等の基礎構造体102aに対して支柱102bを固定した土台部102によって架台3を固定してもよい。即ち、架台3を支持する支柱は、必ずしも下端部分を地中に埋没させた状態で固定しなくてもよい。
また、本発明の太陽電池パネルの設置構造で採用される土台部には、必ずしも支柱部分を設けなくともよい。例えば、図17で示されるように、コンクリート等によって形成されたブロック状の土台部202を採用してもよい。この際、土台部202に、図示しないアンカーボルト等のボルト状の部材の一部を埋め込んだ状態とし、このボルト状の部材の外側に露出した部分を上記した台付柱用取付孔20(図4参照)に挿通した状態でナット等を締めつけて、架台3と土台部202とを固定してもよい。
これに加えて、本発明の太陽電池パネルの設置構造では、架台3を屋根上に取り付けてもよい。即ち、架台3を折板屋根等の建屋の屋根上に直接取り付けてもよい。
上記した実施形態では、架台3と支柱2aを締結要素を介して固定する例について説明した。しかしながら、本発明の太陽電池パネルの設置構造は、これに限るものではない。例えば、支柱2a側に、外側へ向かって突出するボルト状の部材を一体に取り付け、このボルト状部材を架台3の架台取付用孔18(図4参照)に挿通した後、ナット等を締めつけて、架台3と支柱2aを固定してもよい。また、締結要素を用いずに、溶接等で架台3と支柱2aとを固定してもよい。架台3と土台部2とが一体に固定できればよい。
また、太陽電池パネル4の補強桟46と架台3とを固定する際も同様に、締結要素56を介して固定する構造に限らず、溶接等で固定する構造としてもよい。
しかしながら、締結要素を介して固定する構造によると、溶接等で固定する構造に比べて、太陽電池パネル4を設置した後で撤去する必要が生じた場合に撤去作業が容易となるので望ましい。
1 設置構造(太陽電池パネルの設置構造)
3 架台(太陽電池パネル設置架台)
4 太陽電池パネル
12 第1パネル固定部(上側固定部)
13 鉤状部(踏板支持部)
14 第2パネル固定部(下側固定部)
32 配線領域
41 突出片部
50 配線
60 踏板

Claims (5)

  1. 列状及び複数行状に平面的な広がりをもって太陽電池パネルを並べる太陽電池パネルの設置構造であって、
    前記太陽電池パネルは、太陽電池パネル本体と、長尺状の補強桟とを有しており、太陽電池パネル本体の裏面側に補強桟が一体に取り付けられており、
    複数の太陽電池パネル支持架台を有し、
    当該太陽電池パネル支持架台は、前記太陽電池パネルを直接又は間接的に取付けるためのパネル固定部と、所定の作業時に使用する平板状の踏板を支持するための踏板支持部とを備えており、
    少なくとも一組の前記太陽電池パネル支持架台が前記太陽電池パネルの前後方向に間隔を空けてそれぞれ配され、前記太陽電池パネルは、組を成す前記太陽電池パネル支持架台のうちの一方のパネル固定部と、他方のパネル固定部とにそれぞれ直接又は間接的に取り付けられており
    平板状の前記踏板の下面を前記踏板支持部と前記太陽電池パネルの上端部分によって支持することで、前記踏板と前記太陽電池パネルとが略隙間なく接触できるものであり、
    前記踏板支持部の前記踏板と接触する部分の高さをL7とし、
    前記踏板と接触する太陽電池パネルの上面において最も前記踏板支持部に近接する部分の高さをL21とし、
    太陽電池パネルの厚さをL18としたとき、
    前記踏板支持部と前記踏板とが接触する部分の高さが下記式(1)を満たし、
    且つ、
    前記太陽電池パネルの前方側に位置する太陽電池パネル支持架台の踏板支持部の上端面から、前記太陽電池パネルの上端面の前端部分までの水平方向の長さをL8とし、
    前記太陽電池パネルの前方側に位置する太陽電池パネル支持架台の踏板支持部の上端面から、前記太陽電池パネルの上端面の前端部分までの高さ方向の長さをL9とし、
    前記太陽電池パネルの設置時の傾斜角度をθとしたとき、
    前記太陽電池パネルの前方側に位置する太陽電池パネル支持架台の踏板支持部が下記式(2)を満たすことを特徴とする太陽電池パネルの設置構造。
    L7≦L21+L18/3・・・(1)
    0.8θ≦tan -1 (L9/L8)≦1.2θ・・・(2)
  2. 前記パネル固定部は、高さ方向に異なる位置に形成された上側固定部と下側固定部とを有し、
    前記太陽電池パネルは、組を成す前記太陽電池パネル支持架台のうちの一方の下側固定部と、他方の上側固定部とにそれぞれ直接又は間接的に取り付けられて傾斜した姿勢をとり
    前記踏板の少なくとも一部を前記踏板支持部によって支持すること、前記踏板が傾斜した状態で支持できることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネルの設置構造。
  3. 前記太陽電池パネルは、薄膜太陽電池セルを複数配し、ガラス製の裏面封止材を用いて封止するガラス封止型のものであり、外周に金属製のフレームを用いないフレームレスの太陽電池パネルであって、
    前記太陽電池パネルが前記パネル固定部に取り付けられており、上下方向に垂直に交わる面を水平面とした場合、太陽電池パネルの傾斜角度が前記水平面に対して0度以上30度未満となるように傾斜した状態で取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池パネルの設置構造。
  4. 前記踏板支持部は、太陽電池パネルから延びる配線の配線経路となる配線領域を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池パネルの設置構造。
  5. 前記パネル固定部は、高さ方向に異なる位置に形成された上側固定部と下側固定部とを有し、当該下側固定部は後方へと突出する突出片部を備え、
    前記踏板支持部は、断面略L字状で延びるものであり、太陽電池パネルから延びる配線の配線経路となる溝状の配線領域を備え、
    前記突出片部に太陽電池パネルが直接的又は間接的に載置されるものであり、
    前記踏板支持部と突出片部の水平方向の距離が20mm乃至200mmであり、前記踏板支持部と突出片部の高さ方向の距離が10mm乃至80mmであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池パネルの設置構造。
JP2012083014A 2012-03-30 2012-03-30 太陽電池パネルの設置構造 Active JP5955612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012083014A JP5955612B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 太陽電池パネルの設置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012083014A JP5955612B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 太陽電池パネルの設置構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013214564A JP2013214564A (ja) 2013-10-17
JP5955612B2 true JP5955612B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=49587721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012083014A Active JP5955612B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 太陽電池パネルの設置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5955612B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9482449B2 (en) * 2011-01-14 2016-11-01 Sunpower Corporation Support for solar energy collectors
JP6345451B2 (ja) * 2014-03-17 2018-06-20 株式会社伍代産業 太陽光パネル設置具及び太陽光パネル設置構造
KR101475001B1 (ko) * 2014-11-11 2014-12-23 김영권 지붕형 태양광 모듈 지지용 베이스 브래킷
JP6453170B2 (ja) * 2015-06-23 2019-01-16 株式会社エクソル 太陽電池パネル支持架台及び太陽光発電装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2944560B2 (ja) * 1997-03-25 1999-09-06 積水化学工業株式会社 太陽電池付屋根ならびに太陽電池付屋根への踏み板取付構造
JP3605328B2 (ja) * 1999-04-28 2004-12-22 積水化学工業株式会社 屋根上作業用梯子
JP4078399B2 (ja) * 2002-12-25 2008-04-23 沖縄電力株式会社 太陽電池モジュールの設置構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013214564A (ja) 2013-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5955612B2 (ja) 太陽電池パネルの設置構造
EP1617008B1 (en) Complex system of vegetation and solar cell
JP5912098B2 (ja) 太陽光発電パネル架台
JP2012028584A (ja) 太陽電池モジュールの設置構造及び太陽電池モジュール用支持脚
JP2013213350A (ja) 支持部材の取付け構造、支持構造の施工方法、及び支持部材の取付け構造を用いた太陽光発電システム
JP2013256802A (ja) ソーラーモジュール取付構造、ソーラーモジュール取付方法、および屋根
JP2014043720A (ja) 太陽エネルギー利用設備取付け架台及び太陽光発電装置
JP5891109B2 (ja) 太陽電池モジュールの固定構造および太陽電池モジュールの固定方法
JP2001152619A (ja) 太陽電池パネルの支持構造
JP2000008591A (ja) 太陽電池フロア
JP2019056276A (ja) 太陽光発電ユニットシステム
JP5945407B2 (ja) 太陽電池パネルの敷設構造及び太陽電池パネルの中間保持部材
JP7090427B2 (ja) 太陽電池モジュールの配置構造および太陽光発電システム
JPWO2013103131A1 (ja) パネル支持架台
JP4078399B2 (ja) 太陽電池モジュールの設置構造
US11689147B2 (en) Photovoltaic module mounting structure
JP4125334B2 (ja) 太陽電池モジュール
US20140224751A1 (en) Solar panel mounting stand
JP5882704B2 (ja) 太陽電池パネルの敷設構造及び太陽電池パネルの固定部材
JP2017002656A (ja) 太陽光発電パネル取付用架台及び太陽光発電装置
JP3166958U (ja) 太陽電池設置構造
JP2001234619A (ja) 太陽電池屋根および太陽電池屋根の雪止め構造
JP2017066806A (ja) 太陽電池モジュールの設置構造、設置方法、及びその設置構造を用いた太陽光発電システム
JP4749865B2 (ja) 太陽電池モジュール一体型屋根材、これに用いる固定部材及び太陽電池モジュールの交換方法
CN215445634U (zh) 一种森林物候信息自动观测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5955612

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250