JP2019143302A - 形成方法 - Google Patents

形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019143302A
JP2019143302A JP2018025866A JP2018025866A JP2019143302A JP 2019143302 A JP2019143302 A JP 2019143302A JP 2018025866 A JP2018025866 A JP 2018025866A JP 2018025866 A JP2018025866 A JP 2018025866A JP 2019143302 A JP2019143302 A JP 2019143302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall portion
wall
underground
forming
existing building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018025866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7049854B2 (ja
Inventor
義広 福田
Yoshihiro Fukuda
義広 福田
建夫 里内
Takeo Satouchi
建夫 里内
史恭 加藤
Fumiyasu Kato
史恭 加藤
晋吾 藤田
Shingo Fujita
晋吾 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2018025866A priority Critical patent/JP7049854B2/ja
Publication of JP2019143302A publication Critical patent/JP2019143302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7049854B2 publication Critical patent/JP7049854B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

【課題】新設建物に関する地下工事に要する時間及び手間を削減することが可能となる形成方法を提供すること。【解決手段】既存建物100の地下に設けられている地下壁部11を用いて、新設建物の地下工事を行うための山留壁部300を形成する形成方法であって、地下壁部11よりも既存建物100の内側に内側壁部31を形成するステップと、地下壁部11と内側壁部31との間の隙間に山留形成材32を充填することにより、地下壁部11、山留形成材32、及び内側壁部31からなる山留壁部300を形成するステップとを含み、内側壁部31を形成するステップは、SMW連続壁311を形成するステップと、H鋼柱312を設けるステップと、横矢板313を設けるステップと、を含む。【選択図】図7

Description

本発明は、形成方法に関する。
従来、旧建物の建替工事においては、地下の工事を行うためには、土圧を支持するために山留壁部を地下に新たに形成する必要があり多大な手間と時間を要していた。すなわち、従来の山留壁部の形成は、例えば、旧建物の地下壁部の内側に内側壁及び当該内側壁を支持するバットレスを形成し、旧建物の地下壁部と内側壁との間にガラ材(例えば、解体ガラ等)を充填した上で、いわゆるSMW(Soil Mixing Wall)工法にて当該ガラ材と共に底盤を掘削して旧建物の地下壁部と内側壁との間にSMW連続壁を形成することにより行われていた。ところが、前述の内側壁及びバットレス、SMW連続壁はコンクリートにて形成されていたので、固化するまでに比較的長い時間を要し、また、ガラ材の充填作業にも比較的長い時間を要し、また、SMW連続壁を形成した後は、ガラ材を撤去する必要があり、このガラ材の搬入出が手間となっていた。
そこで、旧建物の建替工事に要する時間及び手間を削減させるための技術として、建物建て替え方法が知られていた(特許文献1)。この建物建て替え方法においては、旧建物の外周壁部の内側に擁壁部を形成し、この外周壁部と擁壁部との間に解体ガラ等を充填することにより山留壁部を形成した上で、新設建物の建設を行っていた。
特開2006−266036号公報
しかしながら、このような方法では、擁壁部の形成や解体ガラの充填等に比較的多大な時間と手間を要することになり、新設建物に関する地下工事に要する時間及び手間を削減する観点において改善の余地があった。
本発明は上記事実に鑑み、新設建物に関する地下工事に要する時間及び手間を削減することが可能となる形成方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の形成方法は、既存建物の地下に設けられている地下壁部を用いて、新設建物の地下工事を行うための山留壁部を形成する形成方法であって、前記地下壁部よりも前記既存建物の内側に内側壁部を形成するステップと、前記地下壁部と前記内側壁部との間の隙間に山留形成材を充填することにより、前記地下壁部、前記山留形成材、及び前記内側壁部からなる前記山留壁部を形成するステップと、を含む。
請求項2に記載の形成方法は、請求項1に記載の形成方法において、前記内側壁部を形成するステップは、前記地下壁部よりも前記既存建物の内側の前記既存建物の底盤部よりも下側に内側壁部用下側壁部材を、前記内側壁部の一部として形成するステップと、前記地下壁部よりも前記既存建物の内側の前記内側壁部用下側壁部材の上端側に内側壁部用柱部材を、前記内側壁部の一部として設けるステップと、前記地下壁部よりも前記既存建物の内側の前記内側壁部用下側壁部材の上端側に前記内側壁部用柱部材によって支持される内側壁部用上側壁部材を、前記内側壁部の一部として設けるステップと、を含む。
請求項3に記載の形成方法は、請求項1又は2に記載の形成方法において、前記内側壁部を形成するステップを行う前に、前記地下壁部を土圧に対して支持するステップ、を含む。
請求項4に記載の形成方法は、請求項3に記載の形成方法において、前記地下壁部を土圧に対して支持するステップは、前記地下壁部にバックアンカーを打ち込むことにより前記地下壁部を支持するステップ、を含む。
請求項5に記載の形成方法は、請求項4に記載の形成方法において、前記地下壁部にバックアンカーを打ち込むことにより前記地下壁部を支持するステップは、前記地下壁部における前記バックアンカーが打ち込まれる位置よりも上方の前記既存建物の床部の一部であって、前記地下壁部側の一部を解体することによって、前記バックアンカーを打ち込むための打込開口部を前記床部に形成するステップと、前記床部における当該解体された一部以外の部分である残存床部にバックアンカー打ち込み装置を設けるステップと、前記床部における前記打込開口部を介して、前記バックアンカー打ち込み装置を用いて下方側に向かって前記地下壁部に対して前記バックアンカーを打ち込むステップと、を含む。
請求項6に記載の形成方法は、請求項4又は5に記載の形成方法において、前記山留壁部を形成するステップは、前記地下壁部における前記バックアンカーが打ち込まれる位置よりも下方まで前記隙間にコンクリートを前記山留形成材として充填するステップと、前記コンクリートが固化した後に、前記地下壁部に打ち込んだ前記バックアンカーを抜くステップと、前記バックアンカーを抜いた後に、裏込め材を前記山留形成材として充填するステップと、を含む。
請求項1に記載の形成方法によれば、地下壁部、山留形成材、及び内側壁部からなる山留壁部を形成することにより、例えば、既存建物の地下壁部を山留壁部の一部として用いることができるので、山留壁部を形成する時間及び手間を削減することができ、新設建物の地下工事に要する時間及び手間を削減することが可能となる。特に、例えば、コンクリートによるバットレスを形成したり、ガラ材を用いたりする必要がないので、バットレスを形成するコンクリートの固化を待つ必要がなく、また、ガラ材の搬入出が不要となるので、また、ガラ材と共に底盤を掘削する必要がないので、新設建物の地下工事に要する時間及び手間を削減することが可能となる。
請求項2に記載の形成方法によれば、内側壁部用下側壁部材を形成することにより、例えば、内側壁部を既存建物の底盤部よりも下側の地下部分に対して強固に固定することができるので、内側壁部を強固に支持することが可能となる。
請求項3に記載の形成方法によれば、地下壁部を土圧に対して支持するにより、例えば、既存建物の地下壁部を仮の山留壁部として用いることが可能となるので、地下壁部、山留形成材、内側壁部からなる山留壁部の形成が完了する前であっても地下壁部にて土圧を支持することができるために、新設建物に関する地下工事(つまり、旧建物の障害物の解体撤去等)を開始することができ、新設建物の施工期間を短縮することが可能となる。
請求項4に記載の形成方法によれば、バックアンカーを打ち込んで地下壁部を支持することにより、例えば、既存建物の内側に地下壁部を支持するための構造物を設ける必要がないので、地下の作業スペースを広くとることができ、作業効率を向上させることが可能となる。
請求項5に記載の形成方法によれば、打込開口部を介して、バックアンカー打ち込み装置を用いて下方側に向かってバックアンカーを打ち込むことにより、例えば、バックアンカー打ち込み装置を下側に下すことなくバックアンカーを打ち込むことができるので、バックアンカーの打ち込み作業を迅速に行うことが可能となる。
請求項6に記載の形成方法によれば、コンクリート及び裏込め材の2種類の材料を山留形成材として用いることにより、例えば、打ち込んだバックアンカーを容易に引き抜くことができるので、また、地下壁部と内側壁部との間の隙間に十分な量の山留形成材を充填することができるので、強固な山留壁部を迅速に形成することが可能となる。
本実施の形態に係る既存建物と建設予定の新設建物を示す平面図である。 既存建物の断面図である。 バックアンカーが設けられた状態の既存建物の断面図である。 SMW連続壁、H鋼柱、及び横矢板が設けられて状態の既存建物の断面図である。 図4のAA断面から見た状態の既存建物の一部の図である。 第1山留形成材が充填された状態の既存建物の断面図である。 山留壁部が形成された状態の既存建物の断面図である。 形成方法のフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る形成方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、形成方法に関する。
ここで、「形成方法」とは、既存建物の地下に設けられている地下壁部を用いて、新設建物の地下工事を行うための山留壁部を形成する方法であり、例えば、地下壁部よりも既存建物の内側に内側壁部を形成するステップと、地下壁部と内側壁部との間の隙間に山留形成材を充填することにより、地下壁部、山留形成材、及び内側壁部からなる山留壁部を形成するステップとを含む方法であり、任意で、地下壁部を土圧に対して支持するステップを含む概念である。
「既存建物」とは、既に建設されている建物であって地下構造物を有する建物であり、具体的には、1つのみの建物、複数の建物等を含むものであり、例えば、オフィスビル、病院、学校、集合住宅、及び一戸建て住宅等を含む概念である。「地下壁部」とは、山留壁部を形成するものであって、既存建物の地下に設けられているものであり、例えば、壁自体、あるいは、壁の外側に既に形成されている既存建物のための山留壁部等を含む概念である。
「新設建物」とは、新たに建設される建物であって地下階を有する建物であり、具体的には、1つのみの建物、複数の建物等を含むものであり、また、既存建物の地下構造物の内部に対応する位置に新設建物用地下壁部の少なくとも一部が形成されるものであり、例えば、オフィスビル、病院、学校、集合住宅、及び一戸建て住宅等を含む概念である。
「山留壁部」とは、土の崩壊を防ぐために用いられるものであり、具体的には、建物の地下部分において土圧を支持するものであり、例えば、新設建物の地下工事を行うために形成されるものであり、一例としては、少なくとも地下壁部、山留形成材、及び内側壁部からなるものである。
「内側壁部」とは、山留壁部を形成するものであって、地下壁部よりも既存建物の内側に形成されるものであり、例えば、少なくとも内側壁部用下側壁部材、内側壁部用柱部材、及び内側壁部用上側壁部材からなるものである。「内側壁部用下側壁部材」とは、内側壁部の一部であり、例えば、自己の少なくとも一部が既存建物の底盤部よりも下側に設けられるものであり、例えば、SMW(Soil Mixing Wall)工法にて掘削して形成さえるSMW連続壁等を含む概念である。「内側壁部用柱部材」とは、地下壁部よりも既存建物の内側の内側壁部用下側壁部材の上端側に設けられるものであり、例えば、H鋼柱等を含む概念である。「内側壁部用上側壁部材」とは、地下壁部よりも既存建物の内側の内側壁部用下側壁部材の上端側に内側壁部用柱部材によって支持されるものであり、例えば、H鋼柱に嵌め込まれる横矢板や鉄板等を含む概念である。
「山留形成材」とは、山留壁部を形成するものであり、具体的には、地下壁部と内側壁部との間の隙間に充填されるものであり、例えば、第1山留形成材、及び第2山留形成材を含む概念である。「第1山留形成材」とは、地下壁部におけるバックアンカーが打ち込まれる位置よりも下方まで前述の隙間に充填されるものであり、例えば、コンクリート、セメントミルク、流動化処理土、及び良質土(裏込め材)等を含む概念である。「第2山留形成材」とは、第1山留形成材の上側において前述の隙間に充填されるものであり、例えば、コンクリート、流動化処理土、及び良質土等を含む概念である。
「新設建物の地下工事」とは、新設建物を建設するために地下にて行うことが必要な工事であり、例えば、地下障害物の解体、地下構造物の解体、又は地下構造物の建設等を含む概念である。「地下障害物」とは、地下工事を行うために障害となるものであり、例えば、既存建物の一部(一例としては、杭(つまり、既存杭)等)、あるいは、既存建物とは異なる埋設物(例えば、岩等)を含む概念である。「地下障害物の解体」とは、地下障害物を壊すことであり、例えば、地下障害物を壊すことのみ、地下障害物を壊して撤去すること等を含む概念である。
そして、以下に示す実施の形態では、「既存建物」が地下2階分の地下構造物を有する建物であり、当該既存建物の地下壁部を利用して山留壁部を形成した上で、当該既存建物を解体する場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る形成方法が適用される建物等について説明する。図1は、本実施の形態に係る既存建物と建設予定の新設建物を示す平面図であり、図2は、既存建物の断面図であり、図3は、バックアンカーが設けられた状態の既存建物の断面図であり、図4は、SMW連続壁、H鋼柱、及び横矢板が設けられて状態の既存建物の断面図であり、図5は、図4のAA断面から見た状態の既存建物の一部の図であり、図6は、第1山留形成材が充填された状態の既存建物の断面図であり、図7は、山留壁部が形成された状態の既存建物の断面図である。
なお、図1においては、3つの既存建物100を取り壊して1つの新設建物200を建設することを示しており、説明の便宜上、既存建物100の外形を実線で示し、建設予定の新設建物200の外形を2点鎖線で示している。また、図4においては、H鋼柱については図示されておらず、また、図5においては、図4のAA断面から見た状態のH鋼柱312及び横矢板313が図示されている。図1〜図7に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が垂直方向であって、X方向及びY方向が垂直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向と称し、+Z方向を上方(上側、平面)と称し、−Z方向を下方(下側、底面)と称して説明する。
そして、以下では、形成方法の適用対象例、既存建物の構成、既存建物に適用される要素の構成について説明する。
(構成‐形成方法の適用対象例)
まず、形成方法の適用対象例について説明する。本願の形成方法は、図1に示すように、既存建物100の壁よりも当該既存建物100の内側に新設建物200の壁が設けられる領域に適用することができ、例えば、3つの既存建物100の壁100a〜100dと対向する領域であり、且つ、3つの既存建物100の内側の領域に適用することができる。ここでは、例えば、図1の領域Ar1に着目して説明する。
(構成‐既存建物の構成)
次に、既存建物100について説明する。なお、既存建物100については、公知の建物を含む任意の建物と同様にして構成することができるので、ここでは、地下部分についてのみ図示し、本願の特徴に特に関連する構成のみについて説明する。図2の既存建物100は、例えば、地下壁部11、地上1階床部12、地下1階床部13、地下2階床部14、及び底盤部15を備える。
(構成‐既存建物の構成‐地下壁部)
図2の地下壁部11は、既存建物100の地下に設けられているものである。この地下壁部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、水平方向(X軸方向)において既存建物100の内外を相互に区分しているものであり、また、高さ方向(Z軸方向)にわたって設けられているものである。
(構成‐既存建物の構成‐地上1階床部)
図2の地上1階床部12は、既存建物100の地上の床部である。この地上1階床部12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、高さ方向(Z軸方向)において既存建物100の地上1階部分と地下1階部分を相互に区分しているものであり、また、水平方向(XY平面に平行な方向)にわたって設けられているものである。
(構成‐既存建物の構成‐地下1階床部)
図2の地下1階床部13は、既存建物100の地下の床部である。この地下1階床部13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、高さ方向(Z軸方向)において既存建物100の地下1階部分と地下2階部分を相互に区分しているものであり、また、水平方向(XY平面に平行な方向)にわたって設けられているものである。
(構成‐既存建物の構成‐地下2階床部)
図2の地下2階床部14は、既存建物100の地下の床部である。この地下2階床部14の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、高さ方向(Z軸方向)において既存建物100の地下2階部分と地下2階部分よりも下の部分を相互に区分しているものであり、また、水平方向(XY平面に平行な方向)にわたって設けられているものである。
(構成‐既存建物の構成‐底盤部)
図2の底盤部15は、既存建物100の底を形成しているものである。この底盤部15の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、高さ方向(Z軸方向)において既存建物100の内外を相互に区分しているものであり、また、水平方向(XY平面に平行な方向)にわたって設けられているものである。
(構成‐既存建物に適用される要素の構成)
次に、既存建物100に適用される要素の構成について説明する。既存建物100に適用される要素とは、後述する形成方法を実行することにより、既存建物100に対して一時的に又は永続的に設けられる要素、あるいは、既存建物100に対して一時的に又は永続的に用いられる要素であり、例えば、図3のバックアンカー41、及び図7の山留壁部300を備える。
(構成‐既存建物に適用される要素の構成‐バックアンカー)
図3のバックアンカー41は、地下壁部11を土圧に対して支持するものである。このバックアンカー41の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、バックアンカー打ち込み装置400にて打ち込まれて設けられるものであって、公知のものを適用することができるが、一例としては、台座部411、引張部412、及び先端部413を備える。台座部411は、地下壁部11に対してバックアンカー41の一端を固定する固定手段であり、また、先端部413は、既存建物100の外側の土にバックアンカー41の他端を固定する固定手段であり、また、引張部412は、地下壁部11を土圧に抗して引っ張る引張手段であり、例えば、−X側に向かって引っ張るものである。
(構成‐既存建物に適用される要素の構成‐山留壁部)
図7の山留壁部300は、前述の山留壁部であり、例えば、地下壁部11、内側壁部31、及び山留形成材32を備える。
(構成‐既存建物に適用される要素の構成‐山留壁部‐地下壁部)
地下壁部11は、山留壁部300の一部を形成するものであり、前述したように、既存建物100の地下壁部である。
(構成‐既存建物に適用される要素の構成‐山留壁部‐内側壁部)
内側壁部31は、山留壁部300の一部を形成するものであり、具体的には、地下壁部11よりも既存建物100の内側に形成されるものであり、例えば、SMW連続壁311、図5のH鋼柱312、及び図5及び図7の横矢板313を備える。
SMW連続壁311は、前述の内側壁部用下側壁部材であり、例えば、自己の少なくも一部が底盤部15よりも下側(−Z方向)まで設けられて固定されるものであり、また、SMW工法にて掘削して形成されるものである。
H鋼柱312は、前述の内側壁部用柱部材であり、例えば、SMW連続壁311の上側に設けられるものであり、また、SMW連続壁311の上側(+Z方向)の端部に設けられるものである。
横矢板313は、前述の内側壁部用上側壁部材であり、例えば、図5に示すように、H鋼柱312に嵌め込まれて設けられるものであり、また、木製の平板である。
(構成‐既存建物に適用される要素の構成‐山留壁部‐山留形成材)
図7の山留形成材32は、山留壁部300の一部を形成するものであり、具体的には、地下壁部11と内側壁部31との間の隙間に充填されるものであり、例えば、第1山留形成材321、及び第2山留形成材322を備える。
図6の第1山留形成材321は、地下壁部11におけるバックアンカーが打ち込まれる位置よりも下方(−Z方向)までの、地下壁部11と内側壁部31との間の隙間に充填されるものであり、例えば、コンクリートである。
図7の第2山留形成材322は、第1山留形成材321の上方(+Z方向)において、地下壁部11と内側壁部31との間の隙間に充填されるものであり、例えば、良質土である。
(形成方法)
次に、このように構成される既存建物100に適用される形成方法について説明する。図8は、形成方法のフローチャートである。「形成方法」とは、例えば、前述したように、既存建物100の地下壁部11を用いて山留壁部300を形成する方法である。
まず、図8のSA1において既存建物100の地下壁部11を土圧に対して支持する。具体的には任意であるが、例えば、図3に示すように、地下壁部11にバックアンカー41を打ち込むことにより地下壁部11を支持する。
詳細には、まず、打込開口部121を形成する。なお、「打込開口部」121とは、バックアンカー打ち込み装置400を用いてバックアンカーを打込むための開口であり、例えば、地上1階床部12の一部を解体することにより形成されるものである。ここでは、例えば、地下壁部11におけるバックアンカー41が打ち込まれる位置(台座部411の位置)よりも上方(+Z方向)の既存建物100の地上1階床部12に、任意の手法で(例えば、公知の解体装置を用いる手法等)打込開口部121を形成する。
次に、残存床部122にバックアンカー打ち込み装置400を設ける。なお、「残存床部」122は、地上1階床部12における解体された一部以外の部分(つまり、打込開口部121以外の部分)である。ここでは、例えば、バックアンカー打ち込み装置400を運転して残存床部122における打込開口部121の周辺に設ける。
次に、バックアンカー41を打ち込む。ここでは、例えば、地上1階床部12における打込開口部121を介して、バックアンカー打ち込み装置400を用いて下方側(−Z方向)(詳細には斜め下方側)に向かって地下壁部11に対してバックアンカー41を打ち込むことにより、図3に示すように、バックアンカー41が設けられる。なお、打ち込むバックアンカー41の個数は任意であるが、ここでは、地下壁部11に対する土圧の強さ、既存建物100の周辺の環境(例えば、土質等)を考慮して個数を決定してもよい。
次に、図8のSA2において図4及び図5の内側壁部31を形成する。具体的には任意であるが、例えば、SMW連続壁311を、H鋼柱312、及び横矢板313を形成又は設けることにより、内側壁部31を形成する。
詳細には、まず、SMW連続壁311を形成する。ここでは、例えば、SMW連続壁311の少なくも一部が底盤部15よりも下側(−Z方向)まで設けられて固定されるように、また、ZY平面に沿って設けられる連続壁となるように、任意の手法(例えば、少なくともSMW工法にて掘削する公知の装置を用いる手法)でSMW連続壁311を形成する。
次に、図5のH鋼柱312を設ける。ここでは、例えば、H鋼柱312を、SMW連続壁311の上側(+Z方向)において、Y方向において所定の間隔を空けてZY平面に沿って複数本、任意の手法(一例としては、H鋼柱312の下端(−Z方向)をSMW連続壁311の上端(+Z方向)に溶接して設ける手法)で設ける。なお、このH鋼柱312については、例えば、不図示の支持手段(例えば、支持棒等)を用いて倒れることを防止してもよい。
次に、横矢板313を設ける。ここでは、例えば、図5に示すように、2本のH鋼柱312の間にて当該H鋼柱312に嵌め込んで設けるが、この場合、横矢板313は、H鋼柱312にて支持されることになり、このようにして、内側壁部31を形成する。
次に、図8のSA3において図7の山留壁部300を形成する。具体的には任意であるが、例えば、地下壁部11とSA2で形成した内側壁部31との間の隙間に山留形成材32を充填することにより、地下壁部11、山留形成材32、及び内側壁部31からなる山留壁部300を形成する。
詳細には、まず、地下壁部11とSA2で形成した内側壁部31との間の隙間に、図6の第1山留形成材321であるコンクリートを充填する。ここでは、例えば、図6に示すように、地上1階床部12に充填開口部123を形成した上で、この充填開口部123を介して任意の手法(例えば、コンクリートポンプ車等を用いる手法)で、第1山留形成材321を、バックアンカー41が打ち込まれる位置(台座部411の位置)よりも下方(−Z方向)における台座部411の付近まで充填する。
次に、第1山留形成材321であるコンクリートが固化することを待つ。ここでは、例えば、予め定められた期間(3日〜7日等)待つ。
次に、第1山留形成材321であるコンクリートが固化した後に、地下壁部11に打ち込んだバックアンカー41を抜く。ここでは、例えば、打込開口部121を介して、任意の手法(例えば、図3のバックアンカー打ち込み装置400を用いる手法、あるいは、その他の公知の装置を用いる手法等)でバックアンカー41を抜く。なお、この場合、図4に示すように、打込開口部121とバックアンカー41との間に横矢板313が設けられているが、この横矢板313について、複数の板材にて形成することにより、少なくとも一部(具体的には、打込開口部121とバックアンカー41との間の部分)を取り外し可能に構成し、この横矢板313における一部を取り外した上で、打込開口部121を介してバックアンカー41を引き抜いた後に、横矢板313における当該取り外した一部を再度設けることとする。
次に、バックアンカー41を抜いた後に、地下壁部11とSA2で形成した内側壁部31との間の隙間に、図7の第2山留形成材322である裏込め材としての良質土を充填する。ここでは、例えば、図7の充填開口部123を介して任意の手法(例えば、任意の装置を用いて行う手法、あるいは、作業員の手作業に行う手法)で、第2山留形成材322を、バックアンカー41が打ち込まれる位置(台座部411の位置)よりも上方(+Z方向)における地上1階床部12の付近まで充填する。このようにして、山留壁部300が形成されて、土圧を支持することが可能となり、例えば、新設建物200の地下工事として既存建物100の地下部分の解体等を行うことが可能となる。これにて、形成方法を終了する。
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、地下壁部11、山留形成材32、及び内側壁部31からなる山留壁部300を形成することにより、例えば、既存建物100の地下壁部11を山留壁部300の一部として用いることができるので、山留壁部300を形成する時間及び手間を削減することができ、新設建物200の地下工事に要する時間及び手間を削減することが可能となる。特に、例えば、コンクリートによるバットレスを形成したり、ガラ材を用いたりする必要がないので、バットレスを形成するコンクリートの固化を待つ必要がなく、また、ガラ材の搬入出が不要となるので、また、ガラ材と共に底盤を掘削する必要がないので、新設建物200の地下工事に要する時間及び手間を削減することが可能となる。
また、SMW連続壁311を形成することにより、例えば、内側壁部31を既存建物100の底盤部15よりも下側(−Z方向)の地下部分に対して強固に固定することができるので、内側壁部31を強固に支持することが可能となる。
また、地下壁部11を土圧に対して支持するにより、例えば、既存建物100の地下壁部11を仮の山留壁部として用いることが可能となるので、地下壁部11、山留形成材32、内側壁部31からなる山留壁部300の形成が完了する前であっても地下壁部11にて土圧を支持することができるために、新設建物200に関する地下工事(つまり、旧建物の障害物の解体撤去等)を開始することができ、新設建物200の施工期間を短縮することが可能となる。
また、バックアンカー41を打ち込んで地下壁部11を支持することにより、例えば、既存建物100の内側に地下壁部11を支持するための構造物を設ける必要がないので、地下の作業スペースを広くとることができ、作業効率を向上させることが可能となる。
また、打込開口部121を介して、バックアンカー打ち込み装置400を用いて下方側(−Z方向)に向かってバックアンカー41を打ち込むことにより、例えば、バックアンカー打ち込み装置400を下側(−Z方向)に下すことなくバックアンカー41を打ち込むことができるので、バックアンカー41の打ち込み作業を迅速に行うことが可能となる。
また、コンクリート及び裏込め材(良質土)の2種類の材料を山留形成材32として用いることにより、例えば、打ち込んだバックアンカー41を容易に引き抜くことができるので、また、地下壁部11と内側壁部31との間の隙間に十分な量の山留形成材32を充填することができるので、強固な山留壁部300を迅速に形成することが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(地下壁部の支持について)
また、上記実施の形態においては、バックアンカー41を用いて地下壁部11を支持する場合について説明したが、これに限らず、他の任意手法(例えば、切梁を用いる手法、あるいは、火打ち梁を用いる手法)で支持してもよい。
(山留形成材の支持について)
また、上記実施の形態においては、第1山留形成材321として流動化処理土を用いて、第2山留形成材322として良質土を用いてもよいし、あるいは、第1山留形成材321及び第2山留形成材322として相互に同種の流動化処理土を用いてもよい。
(開口部について)
また、図3の打込開口部121から図7の充填開口部123まで続く一体的な開口部をもうけて、当該開口部を介してバックアンカー41を打ち込んだり、内側壁部31を形成したり、あるいは、山留形成材32を充填したりしてもよい。
(付記)
付記1の形成方法は、既存建物の地下に設けられている地下壁部を用いて、新設建物の地下工事を行うための山留壁部を形成する形成方法であって、前記地下壁部よりも前記既存建物の内側に内側壁部を形成するステップと、前記地下壁部と前記内側壁部との間の隙間に山留形成材を充填することにより、前記地下壁部、前記山留形成材、及び前記内側壁部からなる前記山留壁部を形成するステップと、を含む。
付記2の形成方法は、付記1に記載の形成方法において、前記内側壁部を形成するステップは、前記地下壁部よりも前記既存建物の内側の前記既存建物の底盤部よりも下側に内側壁部用下側壁部材を、前記内側壁部の一部として形成するステップと、前記地下壁部よりも前記既存建物の内側の前記内側壁部用下側壁部材の上端側に内側壁部用柱部材を、前記内側壁部の一部として設けるステップと、前記地下壁部よりも前記既存建物の内側の前記内側壁部用下側壁部材の上端側に前記内側壁部用柱部材によって支持される内側壁部用上側壁部材を、前記内側壁部の一部として設けるステップと、を含む。
付記3の形成方法は、付記1又は2に記載の形成方法において、前記内側壁部を形成するステップを行う前に、前記地下壁部を土圧に対して支持するステップ、を含む。
付記4の形成方法は、付記3の形成方法において、前記地下壁部を土圧に対して支持するステップは、前記地下壁部にバックアンカーを打ち込むことにより前記地下壁部を支持するステップ、を含む。
付記5の形成方法は、付記4の形成方法において、前記地下壁部にバックアンカーを打ち込むことにより前記地下壁部を支持するステップは、前記地下壁部における前記バックアンカーが打ち込まれる位置よりも上方の前記既存建物の床部の一部であって、前記地下壁部側の一部を解体することによって、前記バックアンカーを打ち込むための打込開口部を前記床部に形成するステップと、前記床部における当該解体された一部以外の部分である残存床部にバックアンカー打ち込み装置を設けるステップと、前記床部における前記打込開口部を介して、前記バックアンカー打ち込み装置を用いて下方側に向かって前記地下壁部に対して前記バックアンカーを打ち込むステップと、を含む。
付記6の形成方法は、付記4又は5に記載の形成方法において、前記山留壁部を形成するステップは、前記地下壁部における前記バックアンカーが打ち込まれる位置よりも下方まで前記隙間にコンクリートを前記山留形成材として充填するステップと、前記コンクリートが固化した後に、前記地下壁部に打ち込んだ前記バックアンカーを抜くステップと、前記バックアンカーを抜いた後に、裏込め材を前記山留形成材として充填するステップと、を含む。
(付記の効果)
付記1に記載の形成方法によれば、地下壁部、山留形成材、及び内側壁部からなる山留壁部を形成することにより、例えば、既存建物の地下壁部を山留壁部の一部として用いることができるので、山留壁部を形成する時間及び手間を削減することができ、新設建物の地下工事に要する時間及び手間を削減することが可能となる。特に、例えば、コンクリートによるバットレスを形成したり、ガラ材を用いたりする必要がないので、バットレスを形成するコンクリートの固化を待つ必要がなく、また、ガラ材の搬入出が不要となるので、また、ガラ材と共に底盤を掘削する必要がないので、新設建物の地下工事に要する時間及び手間を削減することが可能となる。
付記2に記載の形成方法によれば、内側壁部用下側壁部材を形成することにより、例えば、内側壁部を既存建物の底盤部よりも下側の地下部分に対して強固に固定することができるので、内側壁部を強固に支持することが可能となる。
付記3に記載の形成方法によれば、地下壁部を土圧に対して支持するにより、例えば、既存建物の地下壁部を仮の山留壁部として用いることが可能となるので、地下壁部、山留形成材、内側壁部からなる山留壁部の形成が完了する前であっても地下壁部にて土圧を支持することができるために、新設建物に関する地下工事(つまり、旧建物の障害物の解体撤去等)を開始することができ、新設建物の施工期間を短縮することが可能となる。
付記4に記載の形成方法によれば、バックアンカーを打ち込んで地下壁部を支持することにより、例えば、既存建物の内側に地下壁部を支持するための構造物を設ける必要がないので、地下の作業スペースを広くとることができ、作業効率を向上させることが可能となる。
付記5に記載の形成方法によれば、打込開口部を介して、バックアンカー打ち込み装置を用いて下方側に向かってバックアンカーを打ち込むことにより、例えば、バックアンカー打ち込み装置を下側に下すことなくバックアンカーを打ち込むことができるので、バックアンカーの打ち込み作業を迅速に行うことが可能となる。
付記6に記載の形成方法によれば、コンクリート及び裏込め材の2種類の材料を山留形成材として用いることにより、例えば、打ち込んだバックアンカーを容易に引き抜くことができるので、また、地下壁部と内側壁部との間の隙間に十分な量の山留形成材を充填することができるので、強固な山留壁部を迅速に形成することが可能となる。
11 地下壁部
12 地上1階床部
13 地下1階床部
14 地下2階床部
15 底盤部
31 内側壁部
32 山留形成材
41 バックアンカー
100 既存建物
100a 壁
100b 壁
100c 壁
100d 壁
121 打込開口部
122 残存床部
123 充填開口部
200 新設建物
300 山留壁部
311 SMW連続壁
312 H鋼柱
313 横矢板
321 第1山留形成材
322 第2山留形成材
411 台座部
412 引張部
413 先端部
400 バックアンカー打ち込み装置
Ar1 領域

Claims (6)

  1. 既存建物の地下に設けられている地下壁部を用いて、新設建物の地下工事を行うための山留壁部を形成する形成方法であって、
    前記地下壁部よりも前記既存建物の内側に内側壁部を形成するステップと、
    前記地下壁部と前記内側壁部との間の隙間に山留形成材を充填することにより、前記地下壁部、前記山留形成材、及び前記内側壁部からなる前記山留壁部を形成するステップと、
    を含む形成方法。
  2. 前記内側壁部を形成するステップは、
    前記地下壁部よりも前記既存建物の内側の前記既存建物の底盤部よりも下側に内側壁部用下側壁部材を、前記内側壁部の一部として形成するステップと、
    前記地下壁部よりも前記既存建物の内側の前記内側壁部用下側壁部材の上端側に内側壁部用柱部材を、前記内側壁部の一部として設けるステップと、
    前記地下壁部よりも前記既存建物の内側の前記内側壁部用下側壁部材の上端側に前記内側壁部用柱部材によって支持される内側壁部用上側壁部材を、前記内側壁部の一部として設けるステップと、を含む、
    請求項1に記載の形成方法。
  3. 前記内側壁部を形成するステップを行う前に、前記地下壁部を土圧に対して支持するステップ、を含む、
    請求項1又は2に記載の形成方法。
  4. 前記地下壁部を土圧に対して支持するステップは、前記地下壁部にバックアンカーを打ち込むことにより前記地下壁部を支持するステップ、を含む、
    請求項3に記載の形成方法。
  5. 前記地下壁部にバックアンカーを打ち込むことにより前記地下壁部を支持するステップは、
    前記地下壁部における前記バックアンカーが打ち込まれる位置よりも上方の前記既存建物の床部の一部であって、前記地下壁部側の一部を解体することによって、前記バックアンカーを打ち込むための打込開口部を前記床部に形成するステップと、
    前記床部における当該解体された一部以外の部分である残存床部にバックアンカー打ち込み装置を設けるステップと、
    前記床部における前記打込開口部を介して、前記バックアンカー打ち込み装置を用いて下方側に向かって前記地下壁部に対して前記バックアンカーを打ち込むステップと、を含む、
    請求項4に記載の形成方法。
  6. 前記山留壁部を形成するステップは、
    前記地下壁部における前記バックアンカーが打ち込まれる位置よりも下方まで前記隙間にコンクリートを前記山留形成材として充填するステップと、
    前記コンクリートが固化した後に、前記地下壁部に打ち込んだ前記バックアンカーを抜くステップと、
    前記バックアンカーを抜いた後に、裏込め材を前記山留形成材として充填するステップと、を含む、
    請求項4又は5に記載の形成方法。
JP2018025866A 2018-02-16 2018-02-16 形成方法 Active JP7049854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018025866A JP7049854B2 (ja) 2018-02-16 2018-02-16 形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018025866A JP7049854B2 (ja) 2018-02-16 2018-02-16 形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019143302A true JP2019143302A (ja) 2019-08-29
JP7049854B2 JP7049854B2 (ja) 2022-04-07

Family

ID=67770966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018025866A Active JP7049854B2 (ja) 2018-02-16 2018-02-16 形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7049854B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220014113A (ko) * 2020-07-28 2022-02-04 에스케이에코플랜트(주) 기존 지하구조물의 기초를 가설기초로 활용한 지하구조물 구축방법

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054522A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Shimizu Corp 既設建築物下部への山留め壁形成方法
JP2007162338A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Takenaka Komuten Co Ltd 既存建物の地下外周壁を利用した建物の構築工法および構築構造
JP2009035997A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Takahashi Kanri:Kk 柱状改良を利用したh形鋼山留め工法
JP2010281038A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Kajima Corp 山留め工法
JP2011017188A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Toda Constr Co Ltd 既存建物の解体工法
KR101205783B1 (ko) * 2012-05-02 2012-11-28 현대산업개발 주식회사 지하구조물의 철거와 신축을 동시에 진행하는 복합 시공방법
JP2014152493A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Toda Constr Co Ltd 既存建物の建替工法と地盤アンカー用台座
JP2015124587A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 清水建設株式会社 既存地下躯体の解体を伴う新設地下躯体の施工方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054522A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Shimizu Corp 既設建築物下部への山留め壁形成方法
JP2007162338A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Takenaka Komuten Co Ltd 既存建物の地下外周壁を利用した建物の構築工法および構築構造
JP2009035997A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Takahashi Kanri:Kk 柱状改良を利用したh形鋼山留め工法
JP2010281038A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Kajima Corp 山留め工法
JP2011017188A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Toda Constr Co Ltd 既存建物の解体工法
KR101205783B1 (ko) * 2012-05-02 2012-11-28 현대산업개발 주식회사 지하구조물의 철거와 신축을 동시에 진행하는 복합 시공방법
JP2014152493A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Toda Constr Co Ltd 既存建物の建替工法と地盤アンカー用台座
JP2015124587A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 清水建設株式会社 既存地下躯体の解体を伴う新設地下躯体の施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220014113A (ko) * 2020-07-28 2022-02-04 에스케이에코플랜트(주) 기존 지하구조물의 기초를 가설기초로 활용한 지하구조물 구축방법
KR102408334B1 (ko) 2020-07-28 2022-06-10 에스케이에코플랜트(주) 기존 지하구조물의 기초를 가설기초로 활용한 지하구조물 구축방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP7049854B2 (ja) 2022-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101205783B1 (ko) 지하구조물의 철거와 신축을 동시에 진행하는 복합 시공방법
JP6103667B1 (ja) 地下構造物の構築方法
JP6274406B2 (ja) 既存地下躯体の解体を伴う新設地下躯体の施工方法
JP2013256793A (ja) 地下構造の施工方法及び地下構造
JP2017096063A (ja) 山留掘削工法及び躯体構築方法
JP7029901B2 (ja) 解体方法
JP5424669B2 (ja) 建物の解体工法
KR20090090742A (ko) 영구 스트럿을 이용한 상향식 지하구조물 구축공법
JP7049854B2 (ja) 形成方法
JP5977412B2 (ja) 既設建物を利用した新設建物の地下躯体
JP4228308B2 (ja) 既存床の補強工法および既存建物の免震化工法
KR100650134B1 (ko) 지지대 조기 해체 공법
JP5925231B2 (ja) 建物の構築方法と新設建物の地下躯体
JP6252860B2 (ja) 免震建物の施工方法
JP2016199957A (ja) 先行床工法
JP5506057B2 (ja) 建物の構築方法
JP2016079651A (ja) 支持構造
JP6691831B2 (ja) 既存建物の地下化工法
JPH0361810B2 (ja)
JP7356889B2 (ja) 構造物の施工方法
KR101415867B1 (ko) 건축물의 지하구조물 역공사 pc공법
JP7340390B2 (ja) 建設重機の支持構造
JP5382828B2 (ja) 免震化構造
JP2018021320A (ja) 建物の建替え方法
JP5123967B2 (ja) 免震化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7049854

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150