JP2019143173A - 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 - Google Patents
金属硫化物の加圧酸化浸出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019143173A JP2019143173A JP2018025694A JP2018025694A JP2019143173A JP 2019143173 A JP2019143173 A JP 2019143173A JP 2018025694 A JP2018025694 A JP 2018025694A JP 2018025694 A JP2018025694 A JP 2018025694A JP 2019143173 A JP2019143173 A JP 2019143173A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slurry
- chamber
- sulfide
- autoclave
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
Description
第2発明の金属硫化物の加圧酸化浸出方法は、ニッケル硫化物、およびコバルト硫化物のうちのいずれか一または複数からなる金属硫化物を含む原料スラリーを、直列に配置された複数の反応室を有するオートクレーブに連続供給し、該金属硫化物を加圧酸化浸出して金属硫酸塩水溶液を得るにあたり、前記複数の反応室のうち前記原料スラリーが最初に供給される第1室内のスラリーの液温を140〜174℃に調整することを特徴とする。
第3発明の金属硫化物の加圧酸化浸出方法は、第2発明において、前記第1室に冷却水を供給することにより該第1室内のスラリーの液温を調整することを特徴とする。
第4発明の金属硫化物の加圧酸化浸出方法は、第3発明において、前記複数の反応室の一部または全部に前記冷却水を供給し、前記複数の反応室への前記冷却水の全供給量を、前記オートクレーブで発生する全反応熱と同量の蒸発潜熱を消費する量以下とすることを特徴とする。
第5発明の金属硫化物の加圧酸化浸出方法は、第1、第2、第3または第4発明において、前記金属硫化物はニッケル硫化物であり、前記原料スラリーの固形分濃度は200〜300g/Lであり、前記金属硫化物のニッケル含有率は55〜60重量%であることを特徴とする。
第2発明によれば、第1室内のスラリーの液温を174℃以下に調整することで、第1室における金属硫酸塩の析出を抑制できる。そのため、未反応の原料の表面に金属硫酸塩が析出して、原料の加圧酸化浸出が阻害されることを抑制できる。その結果、浸出液の固形分濃度を低減でき、回収目的金属のロスを低減できる。
第3発明によれば、第1室に冷却水を供給するので、スラリーの液相の金属硫酸塩濃度の上昇を抑制できる。これによっても、金属硫酸塩の析出を抑制できる。
第4発明によれば、オートクレーブへの冷却水の全供給量を、オートクレーブで発生する全反応熱を消費するのに過剰な量としないことで、浸出液の液相の回収目的金属濃度を高くできる。
第5発明によれば、ニッケル硫化物の加圧酸化浸出において、浸出液の固形分濃度を十分に低減できる。
本発明の一実施形態に係る金属硫化物の加圧酸化浸出方法は、金属硫化物を加圧酸化浸出して金属硫酸塩水溶液を得る方法である。この加圧酸化浸出方法には、図1に示すようなオートクレーブ1が用いられる。
オートクレーブ1は液密性、気密性を有する横長の槽10を有している。槽10の一端には原料スラリーを供給する供給口11が設けられている。槽10の他端には浸出液を排出する排出口12が設けられている。槽10の内部には一または複数の隔壁13が立設している。この隔壁13により、槽10の内部は長手方向に並んだ複数の反応室14a〜14eに分割されている。
つぎに、加圧酸化浸出方法の基本的な手順を説明する。
まず、原料をレパルプして原料スラリーを調製する。原料として金属硫化物が用いられる。金属硫化物としてニッケル硫化物、コバルト硫化物が挙げられる。原料としてこれらの金属硫化物のうちの一つを用いてもよいし、複数を用いてもよい。
上記の加圧酸化浸出方法において、浸出液の固形分濃度が高くなる場合がある。浸出液に含まれる固形分は後工程において系外に排出される。固形分に回収目的金属が含まれていると、回収目的金属のロスとなる。回収目的金属のロスを低減するため、浸出液の固形分濃度、および固形分の回収目的金属濃度を低減することが求められる。
本実施形態の加圧酸化浸出方法は、オートクレーブ1内のスラリーの液温を適切に調整することにより、金属硫酸塩の析出を抑制することを特徴としている。以下、原料がニッケル硫化物である場合を例に説明する。
(式1)
Q1=N1×q ・・・(1)
(式2)
NiS+2O2→NiSO4 ΔH=−0.80MJ/mol ・・・(2)
ここで、ΔHは標準生成エンタルピーである。反応式(2)に示す反応が生じると、硫化ニッケル(II)1molあたり0.80MJの反応熱が生じる。
(式3)
Q1[MJ]=N1[mol]×0.80[MJ/mol] ・・・(3)
(式4)
I1-min[L]=Q1[MJ]÷2.25[MJ/L] ・・・(4)
(式5)
It-min[L]=Qt[MJ]×0.26[L/MJ] ・・・(5)
(式6)
It-max[L]=Qt[MJ]×0.44[L/MJ] ・・・(6)
図1に示すオートクレーブ1を用いて加圧酸化浸出を行なった。運転の条件はつぎの通りである。
原料:ニッケルとコバルトの混合硫化物
原料のニッケル含有率:57.6〜58.2重量%
原料スラリーの固形分濃度:225〜262g/L
原料スラリーの供給量:32〜81L/分
オートクレーブ内の圧力(ゲージ圧):1.8〜1.9MPaG
10 槽
11 供給口
12 排出口
13 隔壁
14a〜14e 反応室
15 撹拌機
16 冷却水供給管
17 圧力調整弁
18 温度計
Claims (5)
- ニッケル硫化物、およびコバルト硫化物のうちのいずれか一または複数からなる金属硫化物を含む原料スラリーをオートクレーブに連続供給し、該金属硫化物を加圧酸化浸出して金属硫酸塩水溶液を得るにあたり、
前記オートクレーブ内のスラリーの液温を140〜174℃に調整する
ことを特徴とする金属硫化物の加圧酸化浸出方法。 - ニッケル硫化物、およびコバルト硫化物のうちのいずれか一または複数からなる金属硫化物を含む原料スラリーを、直列に配置された複数の反応室を有するオートクレーブに連続供給し、該金属硫化物を加圧酸化浸出して金属硫酸塩水溶液を得るにあたり、
前記複数の反応室のうち前記原料スラリーが最初に供給される第1室内のスラリーの液温を140〜174℃に調整する
ことを特徴とする金属硫化物の加圧酸化浸出方法。 - 前記第1室に冷却水を供給することにより該第1室内のスラリーの液温を調整する
ことを特徴とする請求項2記載の金属硫化物の加圧酸化浸出方法。 - 前記複数の反応室の一部または全部に前記冷却水を供給し、
前記複数の反応室への前記冷却水の全供給量を、前記オートクレーブで発生する全反応熱と同量の蒸発潜熱を消費する量以下とする
ことを特徴とする請求項3記載の金属硫化物の加圧酸化浸出方法。 - 前記金属硫化物はニッケル硫化物であり、
前記原料スラリーの固形分濃度は200〜300g/Lであり、
前記金属硫化物のニッケル含有率は55〜60重量%である
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の金属硫化物の加圧酸化浸出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018025694A JP7027935B2 (ja) | 2018-02-16 | 2018-02-16 | 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018025694A JP7027935B2 (ja) | 2018-02-16 | 2018-02-16 | 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019143173A true JP2019143173A (ja) | 2019-08-29 |
JP7027935B2 JP7027935B2 (ja) | 2022-03-02 |
Family
ID=67771981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018025694A Active JP7027935B2 (ja) | 2018-02-16 | 2018-02-16 | 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7027935B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021025060A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 住友金属鉱山株式会社 | 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 |
JP2021143391A (ja) * | 2020-03-12 | 2021-09-24 | 住友金属鉱山株式会社 | 加圧酸化浸出方法、分析プログラムおよび分析装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016003360A (ja) * | 2014-06-17 | 2016-01-12 | 住友金属鉱山株式会社 | 硫酸ニッケル溶液の製造方法 |
JP2017149609A (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル水溶液の製造方法 |
JP2017186589A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 住友金属鉱山株式会社 | 粗硫酸ニッケル溶液の製造方法 |
-
2018
- 2018-02-16 JP JP2018025694A patent/JP7027935B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016003360A (ja) * | 2014-06-17 | 2016-01-12 | 住友金属鉱山株式会社 | 硫酸ニッケル溶液の製造方法 |
JP2017149609A (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル水溶液の製造方法 |
JP2017186589A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 住友金属鉱山株式会社 | 粗硫酸ニッケル溶液の製造方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021025060A (ja) * | 2019-07-31 | 2021-02-22 | 住友金属鉱山株式会社 | 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 |
JP7306142B2 (ja) | 2019-07-31 | 2023-07-11 | 住友金属鉱山株式会社 | 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 |
JP2021143391A (ja) * | 2020-03-12 | 2021-09-24 | 住友金属鉱山株式会社 | 加圧酸化浸出方法、分析プログラムおよび分析装置 |
JP7363608B2 (ja) | 2020-03-12 | 2023-10-18 | 住友金属鉱山株式会社 | 加圧酸化浸出方法、分析プログラムおよび分析装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7027935B2 (ja) | 2022-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7027934B2 (ja) | 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 | |
CN104736225B (zh) | 气体洗涤器的海水量控制装置、气体洗涤器的海水量控制方法、碱量控制装置及碱量控制方法 | |
JP5763185B2 (ja) | 未処理の塩水を用いることによる塩化水素またはその水溶液の製造方法および電気透析システム | |
US4465658A (en) | Chlorine dioxide process | |
JP2019143173A (ja) | 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 | |
JP5569116B2 (ja) | フッ素ガス生成装置 | |
KR102110617B1 (ko) | 선박 배기가스 처리장치 | |
CN111254455B (zh) | 一种氯碱生产中电解槽阳极室副反应生成的氯酸盐的分解装置、方法及所涉及的加酸工艺 | |
FI72107B (fi) | Framstaellning av klordioxid under anvaendande av en syrablandning saosom inmatning | |
WO2020085434A1 (ja) | 水素及び酸素生成システム並びに水素及び酸素生成方法 | |
WO2007105421A1 (ja) | 第2級ブタノールの製造方法 | |
JP7306142B2 (ja) | 金属硫化物の加圧酸化浸出方法 | |
WO2009123155A1 (ja) | ガスハイドレートの製造方法とその製造装置 | |
KR20160103119A (ko) | 해수 전해 시스템 및 전해액 주입 방법 | |
JP5906742B2 (ja) | フッ素ガス生成装置 | |
JP5101749B2 (ja) | アセチレン発生設備、アセチレン発生設備の制御方法及びアセチレンガスの製造方法 | |
JP2019128053A (ja) | ボイラの防食方法及びボイラ設備 | |
JP2009191362A (ja) | 溶融塩電解装置及びフッ素ガスの発生方法 | |
JP6430451B2 (ja) | 湿式脱臭装置および脱臭方法 | |
JP2021112686A (ja) | オートクレーブおよびオートクレーブの操業方法 | |
EP0131378B1 (en) | Process for the production of chlorine dioxide | |
KR20160009350A (ko) | 선박 배기가스 처리장치 | |
JP6101740B2 (ja) | バイオガスの生物学的脱硫方法 | |
JP6436015B2 (ja) | 脱塩素設備およびその制御方法 | |
WO2010064607A1 (ja) | 火力発電における亜硫酸ガスの処理方法及び処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201019 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211012 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220131 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7027935 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |