JP2019142666A - 油圧エレベータの安全装置 - Google Patents
油圧エレベータの安全装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019142666A JP2019142666A JP2018028984A JP2018028984A JP2019142666A JP 2019142666 A JP2019142666 A JP 2019142666A JP 2018028984 A JP2018028984 A JP 2018028984A JP 2018028984 A JP2018028984 A JP 2018028984A JP 2019142666 A JP2019142666 A JP 2019142666A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- car
- emergency stop
- main rope
- safety device
- hydraulic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
Description
従来の油圧エレベータでは、油圧プランジャと乗りかごをつなぐ主ロープが弛んだり、切断した場合に、乗りかごに取り付けてある非常止め装置が作動する仕組の安全装置が設けられている。
また、油漏れが発生した場合には、油圧プランジャと制御バルブの間の油圧配管で油漏れが発生していると、たとえ制御バルブを閉めたところでそこから油漏れが続き、乗りかごを停止させることができないことがある。
図1は、本実施形態による安全装置が適用される油圧エレベータの概要を示す図である。図1において、参照番号10は、エレベータの乗りかごを示し、参照番号15は、乗りかご15を昇降させる油圧プランジャを示している。参照番号8は、乗場を示し、参照番号12は、乗りかご10の側面側にそれぞれ配置されたガイドレールを示している。油圧プランジャ15の本体16は、昇降路において鉛直に立設されており、プランジャ17の上端には、シーブ18が取り付けられている。
また、ロープヒッチ21には、押し下げロッド24の下端が下方に突き出ており、ボルトで止着されている。押し下げロッド24は、軸方向にロープヒッチ21に対して可動である。押し下げロッド24の上端には、非常止め装置26を作動させるコントロールワイヤ28が接続されている。万一、主ロープ20が緩んだり、切断したりすると、コイルばね23によってロープヒッチ21が下がり、コントロールワイヤ28を引張するので、このとき非常止め装置26が作動するようになっている。
次に、図3を参照して、非常止め装置26について説明する。
ここで、図3(a)は作動していない状態の非常止め装置26を示し、図3(b)は作動した状態の非常止め装置26を示している。非常止め装置26は、それぞれガイドレール12に対応して2箇所に設けられており、主要な要素として、リフトレバー32と、ローラ34と、セフティシュ33と、を有している。コントロールワイヤ28によりリフトレバー32を引き上げることで、ローラ34とセフティシュ33とでガイドレール12を挟む仕組みになっている。
このように既設の安全装置は、主ロープ20の緩みや切断を検知した場合に作動するというものであり、戸開走行といった他の重大な異常には対応することができない。
この実施形態では、かご下の梁部材39に固定されたブラケット41に作動部材37が取り付けられている。
既設の安全装置に追加された作動装置37は、非常止め装置26が作動する契機となる異常事由の範囲を拡張することができる。この実施形態では、乗りかご10がかごドアを開けたまま移動する戸開走行について次のように対処可能である。
図1において、各停止階では、ガイドレール12に着検板60が設置され、乗りかご10には着検板60を検出する着床スイッチ62が設けられている。また、乗りかご10には、かごドアが開いていることを検出する戸開検出器63が設けられている。着床スイッチ62、戸開検出器63は、制御盤64と接続されている。
ここで、図6は、エレベータの油圧系統に重大な油漏れが発生した時の乗りかご10の位置の変化を示す図である。図6(a)は、油漏れ発生時に着床した直後乗りかご10の位置を示し、図6(b)は、その後の所定時間経過後の乗りかご10の位置を示す。
油圧系統に油漏れが発生していなければ、乗りかご10が一旦着床した後にはその位置は下がらないはずである。この場合には、図6(a)において、着床スイッチ62が着検板60を検知すると、そのまま検知され続けることになる。
次に、図5は、本発明の他の実施形態による安全装置を示す斜視図である。この実施形態では、作動装置50をリフトレバー32の直下に配置し、リフトレバー32を直接押し上げるようにした実施の形態である。
作動装置50は、第1実施形態の作動装置37と同じように電磁式直動アクチュエータであり、また、非常止め装置26のブレーキ機構も第1実施形態と同様であり、同一の構成要素には同一の番号を付している。
この実施形態によれば、戸開走行や油漏れが発生した場合には、作動装置50によって、リフトレバー32は押し上げられ、ローラ34によるクサビが効いて、乗りかご10が非常停止する。
他方、主ロープ20に弛み、切断が生じたときには、コントロールワイヤ28によって、リフトレバー32が引き上げられて非常止め装置26は作動するが、この一連の動作に対して作動装置50は一切干渉することはない。
Claims (6)
- 乗りかごと油圧プランジャを主ロープを介して接続し、前記乗りかごを前記油圧プランジャにより上下動させる油圧エレベータにおいて、
前記乗りかごを非常停止させる非常止め装置と、
前記主ロープが止着されるロープヒッチを有し、前記主ロープに弛み、切断が発生したときに、前記非常止め装置と接続されたコントロールワイヤを引張して前記非常止め装置を作動させるロープヒッチ部と、
前記非常止め装置に配置され、前記主ロープの弛み、切断以外の作動事由が発生した時に、前記非常止め装置を作動させる拡張作動装置と、を備えたことを特徴とする油圧エレベータの安全装置。 - 前記拡張作動装置は、ガイドレールを挟み付けて制動力を発生するブレーキ機構のリフトレバーに連結される電磁式の直動アクチュエータからなり、前記主ロープに弛み、切断が発生した時の前記リフトレバーの動作に干渉しないことを特徴とする請求項1に記載の油圧エレベータの安全装置。
- 電磁式の直動アクチュエータは、前記リフトレバーの直下に前記リフトレバーを直接押し上げ可能な位置に配置され、前記主ロープの弛み、切断が発生した時は、前記直動アクチュエータは前記リフトレバーに干渉しないようにしたことを特徴とする請求項2に記載の油圧エレベータの安全装置。
- 前記作動事由は、かごドアを開けたまま乗りかごが動く戸開走行であり、前記乗りかごが着床していないのに戸開が検出された場合に、制御盤からの指令に基づいて前記拡張作動装置が作動するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の油圧エレベータの安全装置。
- 前記作動事由は、油圧プランジャの油圧系統に生じた油漏れであり、前記乗りかごが着床した後に所定時間内に乗りかごが下がった場合に、制御盤からの指令に基づいて前記拡張作動装置が作動するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の油圧エレベータの安全装置。
- 乗りかごと油圧プランジャを主ロープを介して接続し、前記乗りかごを前記油圧プランジャにより上下動させる油圧エレベータにおける既設の安全装置のリニューアル方法であって、
前記乗りかごを非常停止させる既設の非常止め装置と、前記主ロープが止着されるロープヒッチを有し、前記主ロープに弛み、切断が発生したときに、前記非常止め装置と接続されたコントロールワイヤを引張して前記非常止め装置を作動させる既設のロープヒッチ部と、をそのまま流用し、
前記主ロープの弛み、切断以外の所定の作動事由が発生した時に、前記非常止め装置を作動させる拡張作動装置を前記非常止め装置に追加する、
ことを特徴とする油圧エレベータの安全装置のリニューアル方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018028984A JP2019142666A (ja) | 2018-02-21 | 2018-02-21 | 油圧エレベータの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018028984A JP2019142666A (ja) | 2018-02-21 | 2018-02-21 | 油圧エレベータの安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019142666A true JP2019142666A (ja) | 2019-08-29 |
Family
ID=67773494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018028984A Pending JP2019142666A (ja) | 2018-02-21 | 2018-02-21 | 油圧エレベータの安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019142666A (ja) |
-
2018
- 2018-02-21 JP JP2018028984A patent/JP2019142666A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1817251B1 (en) | Safety device for use in an elevator system | |
US8136637B2 (en) | Safety device for securing minimum spaces at the top or bottom of an elevator shaft being inspected, and elevator having such safety devices | |
US8261885B2 (en) | Safety arrangements for elevators and methods for monitoring safety of elevator systems | |
KR101225919B1 (ko) | 승강기 승강실의 속도를 모니터링하는 방법 및 검출 시스템 | |
US11059697B2 (en) | Brake force verification of an elevator brake | |
CN102482054A (zh) | 用于防止电梯轿厢偏移的方法和配置 | |
US10486939B2 (en) | Breaking system for a hoisted structure and method of controlling braking a hoisted structure | |
JP7212201B2 (ja) | エレベータ装置 | |
CN109789992B (zh) | 电梯控制电路 | |
JP2008019064A (ja) | エレベータの降下防止装置 | |
US5183978A (en) | Elevator governor rope block actuation in low speed emergency situations | |
JP5939845B2 (ja) | 油圧式エレベータ、及び油圧式エレベータの戸開走行防止方法 | |
JP6498806B1 (ja) | 油圧エレベータの安全装置 | |
JP2019142666A (ja) | 油圧エレベータの安全装置 | |
KR200401410Y1 (ko) | 엘리베이터 브레이크 라이닝 마모감지 장치 | |
JP7229358B2 (ja) | エレベータ装置 | |
DK2463223T3 (en) | Device for checking the stopping position of a lift cab | |
CN110615342B (zh) | 电梯保养安全装置 | |
JP2011246241A (ja) | 巻胴式エレベータの戸開走行防止システム | |
EP3495302B1 (en) | Elevator apparatus and method | |
KR100429303B1 (ko) | 엘리베이터의 안전장치 | |
JP2008280103A (ja) | エレベータの安全装置 | |
KR200219245Y1 (ko) | 엘리베이터의 안전장치 | |
WO2018105109A1 (ja) | エレベータのインターロック装置 | |
JP7216839B2 (ja) | エレベータ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181214 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190422 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190709 |