JP7216839B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動操作器によって作動する非常止め装置を備えるエレベータ装置に関する。
エレベータ装置には、乗りかごの昇降速度を常時監視して、所定の過速状態に陥った乗りかごを非常停止させるために、ガバナおよび非常止め装置が備えられている。一般に、乗りかごとガバナはガバナロープによって結合されており、過速状態を検出すると、ガバナがガバナロープを拘束することで乗りかご側の非常止め装置を動作させ、乗りかごを非常停止するようになっている。
このようなエレベータ装置では、昇降路内に長尺物であるガバナロープを敷設するため、省スペース化および低コスト化が難しい。また、ガバナロープが振れる場合、昇降路内における構造物とガバナロープとが干渉しやすくなる。
これに対し、ガバナロープを用いない非常止め装置が提案されている。
ガバナロープを用いない非常止め装置に関する従来技術として、特許文献1に記載された技術が知られている。本従来技術では、乗りかごの下部に、楔状のブレーキシューを有するブレーキユニットが設けられ、ブレーキシューにはブレーキリンクが接続される。制御部からの指令によりソレノイドが作動すると、ソレノイドに連動する機構によりブレーキリンクが上方へ動く。これにより、ブレーキシューが上方へ引き上げられ、乗りかごが制動される。
特開2013-189283号公報
上記のように、ソレノイドのような電動操作器により作動する従来の非常止め装置では、非常止め装置が制動状態にあることを検出するために制動状態検知スイッチを設けると、停電により非常止め装置が制動状態になると、制動状態検知スイッチが投入される。このため、専門技術者によって投入状態が解除されるまで、エレベータを再稼働できないという問題がある。
そこで、本発明は、電動操作器によって作動しながらも、停電時に制動状態検知スイッチが投入されることを防ぐことのできる非常止め装置を備えるエレベータ装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明によるエレベータ装置は、乗りかごに設けられる非常止め装置と、非常止め装置を作動させる電動操作器とを備えるものであって、非常止め装置の制動状態を検出する制動状態検知スイッチを有し、制動状態検知スイッチは、非常止め装置の制動子によって作動させる機構によって操作され、電力供給消失時における制動子の変位に対しては、制動状態検知スイッチは非投入状態であり、非常止め装置の制動時における制動子の変位に対しては、制動状態検知スイッチが投入される。
本発明によれば、非常止め装置の非常制動動作を確保しつつ、停電時には、電動操作器が動作しても制動状態検知スイッチは投入されない。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1であるエレベータ装置の概略構成図である。 実施例1における、非常止め装置の詳細な構成を示す構成図である。 実施例1の制動状態検知スイッチの電力供給消失時における動作状態を示す図である。 実施例1の制動状態検知スイッチの非常制動時における動作状態を示す図である。 実施例2であるエレベータ装置が備える非常止め装置の詳細な構成を示す構成図である。 実施例2の制動状態検知スイッチの電力供給消失時における動作状態を示す図である。 実施例2の制動状態検知スイッチの非常制動時における動作状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、実施例1~2により、図面を用いながら説明する。なお、各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の実施例1であるエレベータ装置の概略構成図である。
図1に示すように、エレベータ装置は、乗りかご1と、位置センサ2と、電動操作器3と、リンク機構4と、非常止め装置5とを備えている。なお、図1では、非常止め装置5は簡略に図示し、非常止め装置5の詳細な構成については後述する(図2)。
乗りかご1は、建築物に設けられる昇降路内に主ロープ(図示せず)により吊られており、ガイド装置を介してガイドレール7に摺動可能に係合している。駆動装置(巻上機)により主ロープが摩擦駆動されると、乗りかご1は昇降路内を昇降する。
位置センサ2は、乗りかご1に備えられ、昇降路内における乗りかご1の位置を検出するとともに、検出された乗りかご1の位置から乗りかご1の昇降速度を常時検出する。したがって、位置センサ2により、乗りかごの昇降速度が所定の過速度を超えたことを検出することができる。
本実施例1では、位置センサ2は、画像センサを備え、画像センサによって取得されるガイドレール7の表面状態の画像情報に基づいて、乗りかごの位置および速度を検出する。例えば、予め計測され記憶装置に記憶されるガイドレール7の表面状態の画像情報と、画像センサによって所得される画像情報を照合することにより、乗りかご1の位置が検出される。
なお、位置センサ2としては、乗りかごに設けられ、乗りかごの移動とともに回転するロータリーエンコーダを用いてもよい。
電動操作器3は、本実施例1では電磁操作器であり、乗りかご1の上部に配置される。電磁操作器は、例えば、ソレノイドもしくは電磁石によって駆動される、可動片もしくは可動杆を備えるものである。電動操作器3は、位置センサ2が乗りかご1の所定の過速状態を検出したときに作動し、リンク機構4を変位させて非常止め装置5を制動状態にする。
リンク機構4は、電動操作器3によって駆動されるリンクシャフト40、リンクシャフト40に連動可能にリンクする引き上げリンク41、および引き上げリンク41に連結される引き上げロッド42を有しており、電動操作器3の作動に応じて引き上げリンク41を介して乗りかご1の左右に配置された引き上げロッド42を略同時に引き上げる。これにより、引き上げロッド42に取り付けられる、非常止め装置5の制動子51が、制動位置まで引き上げられると、制動子51はガイドレール7を挟持する。
非常止め装置5は、乗りかご1の左右に一台ずつ配置される。非常止め装置5が備える制動子51は、後述するように制動位置および非制動位置の間で可動であり、制動位置においてガイドレール7を挟持し、さらに、乗りかご1の下降により相対的に上昇すると、制動子51とガイドレール7との間に作用する摩擦力により制動力を生じる。これにより、非常止め装置5は、乗りかご1が過速状態に陥ったときに作動し、乗りかご1を非常停止する。
なお、非常止め装置5には、後述する制動状態検知スイッチ(図1では図示せず)が固定的に設けられる(図2における符号「6」参照)。制動状態検知スイッチは、制動子51によって操作され、乗りかご1の左右に配置される非常止め装置5が制動状態にあることを検出する。制動状態検知スイッチとしては、ボタンやレバーなどの機械的操作により電気接点が開閉される機械的スイッチ、例えば、マイクロスイッチなどが適用される。
本実施例1のエレベータ装置は、ガバナロープを用いない、いわゆるロープレスガバナシステムを備えるものであり、乗りかご1の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(例えば、定格速度の1.3倍を超えない速度)に達すると、トラクションシーブを駆動する駆動装置(巻上機)の電源およびこの駆動装置を制御する制御装置の電源を遮断する。また、乗りかご1の下降速度が第2過速度(例えば、定格速度の1.4倍を超えない速度)に達すると、乗りかご1に設けられる電動操作器3を電気的に駆動して、非常止め装置5を作動させて、乗りかご1を非常停止する。
本実施例1において、ロープレスガバナシステムは、画像センサを備える位置センサ2と、位置センサ2の出力信号に基づいて、乗りかご1の過速状態を判定する安全制御装置とから構成される。この安全制御装置は、位置センサ2の出力信号に基づいて乗りかご1の速度を計測し、計測される速度が第1過速度に達したと判定すると、駆動装置(巻上機)の電源およびこの駆動装置を制御する制御装置の電源を遮断するための指令信号を出力する。また、安全制御装置は、計測される速度が第2過速度に達したと判定すると、電動操作器3を駆動するための指令信号を出力する。
なお、ロープレスガバナシステムは、位置センサとして、画像センサに限らず、乗りかごに設けられ、乗りかごの移動に応じて、信号を出力するセンサ(例えば、ロータリエンコーダなど)を用いてもよい。
図2は、本実施例1における、非常止め装置5(図1)の詳細な構成を示す構成図である。
リンク機構4(図1)は、前述したように引き上げリンク41および引き上げロッド42を有しており、電動操作器3の作動に応じて引き上げリンク41が変位する。引き上げリンク41は、引き上げロッド42の上端に連結されている。また、引き上げロッド42の下端には、非常止め装置5の制動子51が載置される台座43が連結されている。したがって、引き上げリンク41が上方向に変位すると、引き上げロッド42および台座43も上方向に変位し、連動して制動子51が上方向に変位する。
非常止め装置5は、制動子51と、傾斜体52と、弾性体53とを有している。
制動子51は、くさび状の形状を有しており、上側に行くにつれ幅が狭くなる。制動子51において、ガイドレール7に対向する側面はほぼ垂直面を成しており、反ガイドレール側の側面は平滑面を成している。そして、制動子51は、上下方向における制動位置および非制動位置の間で可動である。図2では、制動子51は、非制動位置に位置しており、垂直面はガイドレール7から離れている。制動位置に位置する時、垂直面はガイドレール7に接触し、制動子51はガイドレール7を挟持する。
制動子51は、制動子取り付けピン45によって、台座43に取り付けられる。制動子取り付けピン45は、その一端が制動子51に固定され、台座43を摺動可能に貫通する。制動子取り付けピン45の長さは、非常時に非常止め装置5が作動した場合に、制動子取り付けピン45が台座43から抜けないような長さに設定される。なお、制動子取り付けピン45の他端には、制動子取り付けピン45の台座43からの抜けを防止するために、ストッパ部46が設けられる。
傾斜体52は、制動子51に対して、反ガイドレール側に位置する。傾斜体52は、くさび状の形状を有しており、下側に行くにつれ幅が狭くなる。傾斜体52において、制動子側の側面は傾斜した平滑面を成しており、反制動子側の側面は、ほぼ垂直面を成している。
弾性体53は、傾斜体52の外側に配置されており、傾斜体52に弾性力を付勢する。例えば、弾性体53は、U字状バネで構成され、一対の制動子51および一対の傾斜体52を、外側から挟み込む。
なお、本実施例1では、制動子51と傾斜体52および弾性体53は、枠体状もしくは筐体状のボディ部9内に配置される。
制動状態検知スイッチ6は、後述するようなスイッチ投入機構により投入されると、非常止め装置5が非常制動状態(図4参照)にあることを検出する。なお、本実施例1において、制動状態検知スイッチ6は、図2に示すように、ボディ部9の上部水平部の外側表面上に設けられる。
制動状態検知スイッチ6が設けられるボディ部9の上部水平部の外側表面の裏面、すなわちボディ部9の上部水平部の内側表面上には、制動子51の上部の直上に位置する当て板片71が設けられる。さらに、当て板片71における制動子51の上部に対向する表面には、後述するストッパ部83と同じ厚さのスペーサ72が設けられる。非常制動時において、制動子51の上部は、スペーサ72およびストッパ部83を介して当て板片71に当接する。非常制動時における制動子51の変位量は、当て板片71の厚さによって調整される。なお、当て板片71を設けず、制動子がスペーサ72およびストッパ部83を介してボディ部9に当接するようにしてもよい。
本実施例1におけるスイッチ投入機構は、ボディ部9の上部水平部を摺動可能に貫通するカム取り付けピン82と、ボディ部9の上部水平部の外側表面上でカム取り付けピン82の一端に設けられるカム81と、ボディ部9の内側に位置するカム取り付けピン82の他端においてカム取り付けピン82のボディ部9からの抜けを防止するために設けられるストッパ部83とから構成される。なお、カム取り付けピン82、カム81、ストッパ部83は、一対の制動子51の一方の上部の直上に位置する。また、制動子51の長手方向、カム取り付けピン82の長手方向、およびカム81は、略一直線状に配置される。
電動操作器3が作動すると、制動子51が上方へ第1変位位置まで変位するが(図3参照)、制動子51は、第1変位位置までは、ストッパ部83を押し上げない。このため、カム81によって制動状態検知スイッチ6のレバー部10は操作されず、制動状態検知スイッチ6は非投入状態に保持される。
非常停止時には、乗りかご1がさらに下降することにより、制動子51はストッパ部83を押し上げる。そして、制動子51が第1変位位置から第2変位位置まで変位すると(図4参照)、カム81が上方へ変位する。これにより、カム81によって制動状態検知スイッチ6のレバー部10は操作され、制動状態検知スイッチ6は投入状態になる。
このような、スイッチ投入機構により、エレベータ装置への電力供給消失による電動操作器3の作動時に制動状態検知スイッチ6の非投入状態が保持されるとともに、非常止め装置5が非常制動状態になる時に制動状態検知スイッチ6が投入される。
ここで、制動状態検知スイッチ6の投入動作について、図2~4を用いて説明する。
図3は、本実施例1の制動状態検知スイッチ6の電力供給消失時における動作状態を示す図である。また、図4は、本実施例1の制動状態検知スイッチ6の非常制動時における動作状態を示す図である。なお、前述の図2は、エレベータ装置の通常運転時における制動状態検知スイッチ6の動作状態を示している。
通常運転時において、電動操作器3は作動しておらず、図2に示すように、非常止め装置5の制動子51は、ガイドレール7から離れた非制動状態にある。
商用電源に停電が生じ、エレベータ装置への電力供給が消失すると、電動操作器3は作動状態となる。
電動操作器3が作動すると、引き上げリンク41が変位して、図3に示すように、引き上げロッド42および台座43が引き上げられ、台座43および台座43に載置される制動子51が上方へ第1変位位置まで変位する。このとき、制動子51は傾斜体に挟まれながら上方へ変位するので、制動子51のガイドレール7に対向する側面はガイドレール7に近づき、第1変位位置において、ガイドレール7は制動子51によって挟持される。
また、カム取り付けピン82の端部に設けられるストッパ部83は一対の制動子51の上面の直上に位置するが、制動子51は、非動作状態の位置から第1変位位置までは、ストッパ部83に近づくがストッパ部83を押し上げない(図3参照)。このため、カム81によって制動状態検知スイッチ6のレバー部10は操作されず、制動状態検知スイッチ6は非投入状態に保持される。
なお、引き上げロッド42の引き上げに応じ、非常止め装置5の制動子51も引き上げられてガイドレール7と接触するが、停電のため乗りかご1は移動しておらず、電力供給消失状態から電力供給状態への復旧により、すなわち停電復旧により、電動操作器3が再び非作動状態すなわち通常状態に復帰して引き上げロッド42および台座43が下降すると、図2に示すように、制動子51も下降し、制動子51はガイドレール7から離れた非制動状態に戻る。
このように、停電による電力消失時には、引き上げロッド42および台座43が引き上げられて、制動子51は上方へ変位するが、カム81は制動状態検知スイッチ6を投入しない。これにより、専門技術者による制動状態検知スイッチ6の投入状態解除を要することなく、エレベータ装置を再稼働することができる。
また、乗りかご1の下降速度が第2過速度に達して、電動操作器3が作動すると、引き上げリンク41が変位して、引き上げロッド42および台座43が引き上げられるとともに、図3に示すように、非常止め装置5の制動子51も第1変位位置まで引き上げられて、制動子51はガイドレール7と接触する。
このような状態から、乗りかご1がさらに下降すると、図4に示すように、制動子51は、乗りかご1に対して相対的に上昇して第2変位位置まで変位し、かつ、傾斜体52に案内されて水平方向に移動し、ガイドレール7を噛み込む。なお、このとき、一対の制動子51の一方(図4中左側)および他方(図4中右側)は、それぞれスペーサ72およびストッパ部83を介して、当て板片71に当接する。
図4に示す状態では、弾性体53の弾性力が傾斜体52を介して制動子51に付勢され、この弾性力に比例する摩擦力(比例係数は「摺動摩擦係数」)が制動子51とガイドレール7の間に発生する。これにより、乗りかご1は減速して停止する。
制動子51が第1変位位置まで変位した後、制動子51がガイドレール7を挟持する状態で乗りかご1がさらに下降することにより、制動子51が乗りかご1および乗りかご1に固定されるボディ部9に対して相対的に上方へ変位すると、制動子51は、カム取り付けピン82の下端におけるストッパ部83を押し上げる。そして、制動子51が第1変位位置から第2変位位置まで変位すると、ストッパ部83が設けられるカム取り付けピン82の上端に固定されるカム81がボディ部9に対して相対的に上方へ変位する。これにより、カム81によって制動状態検知スイッチ6のレバー部10は操作され、制動状態検知スイッチ6は投入状態になる。
このようにして乗りかご1が非常制動される場合には、専門技術者により、制動状態検知スイッチ6の投入解除を含むエレベータ装置の復旧がなされる。
以上説明したように本実施例1によれば、非常止め装置5のボディ部9に設けられる制動状態検知スイッチ6が、電動操作器3に連動する非常止め装置5における制動子51によって作動するスイッチ投入機構によって操作され、電力供給消失時における制動子51の変位に対しては、制動状態検知スイッチ6の非投入状態が保持され、非常制動時における制動子51の変位に対しては、制動状態検知スイッチ6が投入される。これにより、非常止め装置5の非常制動動作を確保しつつ、停電時には、電動操作器3が動作しても制動状態検知スイッチ6は投入されないので、停電復旧すれば、直ちにエレベータを再稼働できる。
また、本実施例1によれば、制動状態検知スイッチ6が、制動子51によって作動するスイッチ投入機構によって操作されるので、制動子51の動作状態を正確に検出できる。
また、本実施例1によれば、スイッチ投入機構がカム81およびカムが固定されるカム取り付けピン82を有し、制動子51の上方向の変位によってカム取り付けピン82が駆動されて押し上げられることで、カム81が上方へ変位することにより、制動状態検知スイッチ6が投入される。これにより、制動子51の動作状態を正確に検出できる。
また、本実施例1におけるスイッチ投入機構によれば、非常止め装置においてスイッチ投入機構が占有する空間を低減できるので、非常止め装置5を大きくすることなく非常止め装置5に制動状態検知スイッチ6を実装することができる。
図5は、本発明の実施例2であるエレベータ装置が備える非常止め装置の詳細な構成を示す構成図である。なお、エレベータ装置の概略構成は、実施例1(図1)と同様である。
以下、主に実施例1と異なる点について説明する。
図5に示すように、本実施例2においては、実施例1(図2)と異なり、制動状態検知スイッチ6がボディ部9内に設けられる。より具体的には、制動状態検知スイッチ6は、ボディ部9の下部水平部のボディ部9内に露出する表面上に設けられる。
一対の制動子51の一方(図5中右側)に一端が固定される制動子取り付けピン45の他端には、制動状態検知スイッチ6を操作するカム81が設けられる。なお、カム81は、ストッパ部46と同様に台座43からの制動子取り付けピン45の抜けを防止する。なお、スイッチ投入機構を構成する制動子取り付けピン45およびカム81は、一対の制動子51の一方の下部の直下に位置する。また、制動子51の長手方向、制動子取り付けピン45の長手方向、およびカム81は、略一直線状に配置される。
また、本実施例2においては、非常制動時に、制動子51の上部が、スペーサ72(図2)などの部材を介することなく、当て板片71に直接当接する(図4参照)。
ここで、制動状態検知スイッチ6の投入動作について、図5~7を用いて説明する。
図6は、本実施例2の制動状態検知スイッチ6の電力供給消失時における動作状態を示す図である。また、図7は、本実施例2の制動状態検知スイッチ6の非常制動時における動作状態を示す図である。なお、前述の図5は、エレベータ装置の通常運転時における制動状態検知スイッチ6の動作状態を示している。
実施例1と同様に、通常運転時において、電動操作器3は作動しておらず、図5に示すように、非常止め装置5の制動子51は、ガイドレール7から離れた非制動状態にある。また、商用電源に停電が生じ、エレベータ装置への電力供給が消失すると、電動操作器3は作動状態となる。
電動操作器3が作動すると、引き上げリンク41が変位して、図6に示すように、引き上げロッド42および台座43が引き上げられ、台座43および台座43に載置される制動子51が上方へ第1変位位置まで変位する。このとき、制動子51は傾斜体に挟まれながら上方へ変位するので、制動子51のガイドレール7に対向する側面はガイドレール7に近づき、第1変位位置において、ガイドレール7は制動子51によって挟持される。
また、制動子51は、非動作状態の位置から第1変位位置までは、台座43に接したまま台座43とともに上方へ変位する。ここで、制動子取り付けピン45の長さは、第1変位位置までは、カム81が制動状態検知スイッチ6のレバー部10に近づきはするがレバー部10を操作しないような長さに設定されている。このため、図6に示すように、第1変位位置において、制動状態検知スイッチ6のレバー部10はカム81によって操作されず、制動状態検知スイッチ6は非投入状態に保持される。
また、乗りかご1の下降速度が第2過速度に達して、電動操作器3が作動すると、引き上げリンク41が変位して、引き上げロッド42および台座43が引き上げられるとともに、図6に示すように、非常止め装置5の制動子51も第1変位位置まで引き上げられて、制動子51はガイドレール7と接触する。
このような状態から、乗りかご1がさらに下降すると、図7に示すように、制動子51は、実施例1(図4)と同様に、乗りかご1に対して相対的に上昇して第2変位位置まで変位し、かつ、傾斜体52に案内されて水平方向に移動し、ガイドレール7を噛み込む。なお、このとき、本実施例2では、一対の制動子51の一方(図7中左側)および他方(図7中右側)は、ともに当て板片71に直接当接する。
制動子51が第1変位位置まで変位した後、制動子51がガイドレール7を挟持する状態で乗りかご1がさらに下降することにより、制動子51が乗りかご1および乗りかご1に固定されるボディ部9に対して相対的に上方へ変位すると、制動子取り付けピン45の下端に固定されるカム81がボディ部9に対して相対的に上方へ変位する。これにより、カム81によって制動状態検知スイッチ6のレバー部10は操作され、制動状態検知スイッチ6は投入状態になる。
以上説明したように本実施例2によれば、非常止め装置5のボディ部9に設けられる制動状態検知スイッチ6が、電動操作器3に連動する非常止め装置5における制動子51によって作動するスイッチ投入機構によって操作され、電力供給消失時における制動子51の変位に対しては、制動状態検知スイッチ6の非投入状態が保持され、非常制動時における制動子51の変位に対しては、制動状態検知スイッチ6が投入される。これにより、非常止め装置5の非常制動動作を確保しつつ、停電時には、電動操作器3が動作しても制動状態検知スイッチ6は投入されないので、停電復旧すれば、専門技術者による制動状態検知スイッチの投入状態解除を要することなく、直ちにエレベータを再稼働できる。
また、本実施例2によれば、制動状態検知スイッチ6が、制動子51によって作動するスイッチ投入機構によって操作されるので、制動子51の動作状態を正確に検出できる。
また、本実施例2によれば、スイッチ投入機構が制動子取り付けピン45および制動子取り付けピン45に固定されるカム81を有し、制動子取り付けピン45が制動子51によって駆動されて上方へ変位することにより、すなわち制動子51とともに制動子取り付けピン45およびカム81が上方へ変位することにより、制動状態検知スイッチが投入される。これにより、制動子51の動作状態を正確に検出できる。
また、本実施例2におけるスイッチ投入機構によれば、非常止め装置においてスイッチ投入機構が占有する空間を低減できるので、非常止め装置5を大きくすることなく非常止め装置5に制動状態検知スイッチ6を実装することができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、電動操作器3は、乗りかご1の上方部のほか、下方部や側方部に設けられてもよい。また、電動操作器は、リニアアクチュエータを備えるものでもよい。
1…乗りかご、2…位置センサ、3…電動操作器、4…リンク機構、5…非常止め装置、6…制動状態検知スイッチ、7…ガイドレール、9…ボディ部、10…レバー部、41…引き上げリンク、42…引き上げロッド、43…台座、45…制動子取り付けピン、46…ストッパ部、51…制動子、52…傾斜体、53…弾性体、71…当て板片、72…スペーサ、81…カム、82…カム取り付けピン、83…ストッパ部

Claims (9)

  1. 乗りかごに設けられる非常止め装置と、前記非常止め装置を作動させる電動操作器とを備えるエレベータ装置において、
    前記非常止め装置の制動状態を検出する制動状態検知スイッチを有し、
    前記制動状態検知スイッチは、前記非常止め装置の制動子によって作動させる機構によって操作され、
    電力供給消失時における前記制動子の変位に対しては、前記制動状態検知スイッチは非投入状態であり、
    前記非常止め装置の制動時における前記制動子の変位に対しては、前記制動状態検知スイッチが投入されることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ装置において、
    前記制動状態検知スイッチは、前記非常止め装置のボディ部に設けられ、
    前記機構は、前記制動状態検知スイッチを操作するカムと、前記カムが設けられるピンとを有し、
    前記ピンが前記制動子によって駆動されることを特徴とするエレベータ装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータ装置において、
    前記機構は、前記制動子の直上または直下に位置することを特徴とするエレベータ装置。
  4. 請求項3に記載のエレベータ装置において、
    前記制動子と前記ピンと前記カムは、直線状に配置されることを特徴とするエレベータ装置。
  5. 請求項2に記載のエレベータ装置において、
    前記制動状態検知スイッチは、前記ボディ部の上部の外側に設けられ、
    前記ピンは前記ボディ部の前記上部を貫通し、
    前記カムは、前記ピンの両端の内、前記ボディ部の前記上部の前記外側に位置する一端に設けられ、
    前記制動子は、前記非常止め装置の前記制動時に、前記ピンの他端を押し上げることを特徴とするエレベータ装置。
  6. 請求項2に記載のエレベータ装置において、
    前記制動状態検知スイッチは、前記ボディ部の内側に設けられ、
    前記ピンの一端は前記制動子に固定され、
    前記カムは、前記ピンの他端に設けられることを特徴とするエレベータ装置。
  7. 請求項1に記載のエレベータ装置において、
    電力供給消失状態から電力供給状態へ復旧すると、前記電動操作器は、通常状態に復帰することを特徴とするエレベータ装置。
  8. 請求項1に記載のエレベータ装置において、
    前記制動状態検知スイッチは、機械的スイッチであることを特徴とするエレベータ装置。
  9. 請求項1に記載のエレベータ装置において、
    前記電動操作器は、電磁操作器であることを特徴とするエレベータ装置。
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