JP2019142181A - 帯状部材及び既設管の更生方法 - Google Patents

帯状部材及び既設管の更生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】裏込め材との一体化性を確保し、複合管設計に適した補強帯材を有する帯状部材を提供する。【解決手段】帯状部材3は、既設管1の内周に沿って裏込め充填空間5を介して製管されて更生管2となる。帯状部材3の合成樹脂からなる主帯材10の外周側に補強帯材20を設ける。補強帯材20には、裏込め充填空間5に面するアンカー作用面27aを有するアンカー作用部27を設ける。アンカー作用面27aを、内周側へ向けて傾けるか又は内周側へ向ける。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば老朽化した既設の埋設管にライニングされて更生管となる帯状部材及び既設管の更生方法に関し、特に複合管設計に適した帯状部材及び既設管の更生方法に関する。
老朽化した下水管等の既設管を更生する方法として、SPR(Sewage Pipe Renewal)工法が知られている。該工法は、硬質ポリ塩化ビニル製の帯状部材(プロファイル)を既設管の内面に沿って螺旋状に製管し、既設管との隙間には裏込め材を注入することで、既設管の強度を利用した複合管に更生するものである(特許文献1、2等参照)。
SPR工法に用いるプロファイルには、強度向上のためリブが形成されている。リブの断面はT字形状になっている。また、剛性をより高くするために、鋼鉄製の補強帯材が付加されたプロファイルも知られている。補強帯材の断面は概略W字形状になっている。該補強帯材の端部がリブの掛かり部に嵌合されることによって、補強帯材がプロファイルと一体化されている。
特開2011−194659号公報 特開2002−147650号公報
既設管の強度を利用する合理的な設計手法として複合管設計が知られている。複合管設計は、既設管、裏込め材、帯状部材(プロファイル)を一体化させることで強度を担保する。特に、プロファイルのT字断面のリブによってアンカー効果が発現し、裏込め材とプロファイルの一体化性が強化され得る。
一方、補強帯材を嵌合させたプロファイルを用いて複合管設計を行なう場合、プロファイルと裏込め材との一体化性を考慮する必要がある。例えば補強帯材がリブとリブの間に介在されることで、これらリブと補強帯材の外周側端面(既設管の内面を向く面)を結ぶように裏込め材に亀裂が走ることがないようにする必要がある。
本発明は、かかる事情に鑑み、裏込め材との一体化性を確保し、複合管設計に適した補強帯材を有する帯状部材(プロファイル)を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、既設管の内周に沿って裏込め充填空間を介して製管されて更生管となる帯状部材であって、
外周側へ開放された嵌め込み受け部を有する合成樹脂からなる主帯材と、
前記主帯材の外周側に設けられた補強帯材と、を備え、
前記補強帯材が、前記裏込め充填空間に面するアンカー作用面を有するアンカー作用部を含み、前記アンカー作用面が、内周側へ向けて傾けられるか又は内周側へ向けられていることを特徴とする。
「外周側」とは、帯状部材が更生管に製管されたとき外周ないしは径方向外側を向く側を言う。「内周側」とは、帯状部材が更生管に製管されたとき内周ないしは径方向内側を向く側を言う。
更生管と既設管との間の裏込め充填空間には裏込め材が充填される。該裏込め材にアンカー作用部のアンカー作用面が接する。曲げモーメントや振動等の外力によって裏込め材が更生管に対して相対的に外周側へ変位しようとしたときは、アンカー作用部が裏込め材に外周側から係止される。これによってアンカー効果が働き、裏込め材と帯状部材との間の界面剥離が抑えられる。この結果、既設管と裏込め材と更生管との一体化性が高まり、複合管としての性能を維持できる。
前記アンカー作用部が、前記主帯材より外周側へ突出するように配置されていることが好ましい。
これによって、アンカー作用部と裏込め材との引っ掛かりを強固にでき、一体化性が一層高まる。
前記補強帯材が、外周側へ向けて凸形状の胴部を含み、前記胴部の一対の側壁の少なくとも1つが、外周側へ向かうにしたがって他方の側壁とは反対側へ傾斜された傾斜壁部を有していることが好ましい。
前記傾斜壁部がアンカー作用部となり、前記傾斜壁部の外側面が、内周側へ向けて傾けられるとともに裏込め充填空間に面するアンカー作用面となる。これによって、アンカー効果を発現できる。
前記胴部の一対の側壁の両方が前記傾斜壁部を有していることが、より好ましい。
前記主帯材が、前記補強帯材を前記胴部の内側から保持する補強帯保持部を有していることが好ましい。
前記補強帯保持部によって、補強帯材が主帯材から外れるのを防止できる。これによって、アンカー効果を確実に発現させることができる。
前記補強帯保持部は、前記胴部の内部に挿入されて前記一対の側壁の内面に押し当てられていることが好ましい。
前記主帯材には外周側へ突出するリブが形成されており、前記リブが、前記胴部の内部に挿入されて前記側壁の内面に押し当てられことで、前記補強帯保持部となっていてもよい。
前記胴部の一対の側壁が、内周側の端部から外周側へ向かって互いに接近されるかほぼ直立された基壁部を有し、前記基壁部の外周側に前記傾斜壁部が連なっていることが好ましい。
これによって、胴部の中間部にクビレが出来、クビレから内周側へ向かって一対の側壁の基壁部どうしの間隔が広がるか、又はほぼ一定の間隔になる。したがって、帯状部材の製造時に、リブ等の補強帯保持部を胴部の内部に挿し入れ易くなる。ひいては、補強帯材を主帯材に嵌め込み易くなり、帯状部材の製造を容易化できる。
前記主帯材には幅方向に互いに離れて外周側へ突出された一対のリブが形成され、これらリブが、前記胴部の内部に挿入されて前記一対の側壁の内面にそれぞれ押し当てられていることが好ましい。
これによって、帯状部材の製造時に補強帯材を主帯材に一層嵌め込み易くなる。また、胴部を比較的幅広に形成でき、補強帯材の製造を容易化できる。前記一対のリブは前記補強帯保持部としての役割を担う。
本発明方法は、既設管の更生方法であって、前記の帯状部材を用いて、前記既設管の内周に沿って裏込め充填空間を介して更生管を製管することを特徴とする。
本発明によれば、補強帯材によってアンカー効果を発現させて、帯状部材と裏込め材の一体化性を確保することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図2(a)は、前記帯状部材によって更生された既設管の断面図である。図2(b)は同図(a)の円部IIbの拡大断面図である。 図3は、本発明の第2実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図4は、本発明の第3実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図5は、本発明の第4実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図6は、本発明の第5実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図7は、本発明の第6実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図8は、本発明の第7実施形態に係る帯状部材の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1〜図2は、本発明の第1実施形態を示したものである。図2(a)に示すように、本発明形態の帯状部材3は、地中の老朽化した既設管1の更生材料として用いられる。更生対象の既設管1は例えば下水道管である。なお、既設管1は、下水道管に限られず、上水道管、農業用水管、水力発電用導水管、ガス管等であってもよい。該既設管1が更生されることによって複合管Mが構築されている。複合管Mにおいては、帯状部材3から製管された更生管2と既設管1とが裏込め材6を介して構造的に一体化されている。更生管2だけでなく既設管1も強度を分担している。
図1に示すように、帯状部材3は、主帯材10と、補強帯材20を含む。主帯材10の材質は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂である。主帯材10は、前記合成樹脂の押出成形によって一定断面に形成され、かつ図1の紙面と直交する方向へ長尺状に延びている。主帯材10は、平坦な平帯部11と、一対(複数)の断面T字状のリブ15(以下「Tリブ15」と称す)と、嵌合部13,14を含む。一対(複数)のTリブ15は、平帯部11の幅方向(図1において左右)に互いに離れて配置され、かつ平帯部11から外周側(図1において上側)へ突出されている。図2(b)に示すように、「外周側部」とは、帯状部材3が更生管2に製管されたとき外周ないしは径方向外側を向く側部を言う。
図1に示すように、平帯部11の幅方向の一端部(図1において左端部)には第1嵌合部13が設けられている。平帯部11の幅方向の他端部(図1において右端部)には第2嵌合部14が設けられている。第1嵌合部13の外周側部(図1において上側部)には係止突起16が一体に設けられている。第2嵌合部14の外周側部には係止突起17が一体に設けられている。
主帯材10の外周側部(図1において上側部)における、係止突起16,17どうしの間に嵌め込み受け部12が形成されている。嵌め込み受け部12は、外周側(図1において上側)へ開放されるとともに前記一対のTリブ15によって3つに分割された凹溝状になっている。嵌め込み受け部12が、補強帯材20を受け入れている。
補強帯材20は、主帯材10よりも剛性が高い金属等の材質によって構成され、好ましくはスチール製の帯板によって構成されている。該帯板がロールフォーミング機などによって折り曲げ加工されることによって一定断面の補強帯材20に成形されている。詳しくは、補強帯材20は、幅方向(図1において左右)の中央の胴部21と、その両側に連なる一対の肩部22と一対の腕部23を含み、概略W字形状の断面をなして主帯材10と同方向(図1の紙面と直交する方向)へ延びている。
胴部21は、一対の側壁24と、外周側板25を有し、外周側(図1において上側)へ向けて凸形状になっている。各側壁24は、基壁部26と、傾斜壁部27を含む。一対の側壁24の基壁部26は、胴部21の内周側の端部(図1において下端部)から外周側(図1において上側)へ向かって僅かに接近されるかほぼ直立されている。
各基壁部26の外周側(図1において上側)に傾斜壁部27が連なっている。傾斜壁部27は、外周側(図1において上側)へ向かうにしたがって他方の側壁24とは反対側へ傾斜されている。胴部21の中間部にはクビレ21cが形成されている。
一対の傾斜壁部27の外周側(図1において上側)の端部どうしが、外周側板25を介して連ねられている。
各基壁部26の内周側(図1において下側)の端部に肩部22が連なっている。肩部22は平帯部11に沿って平坦になっている。肩部22の幅方向(図1において左右)の外側の端部に腕部23が連なっている。腕部23は、肩部22から外周側(図1において上側)へ斜めに折り返されている。
補強帯材20によれば、胴部21が比較的(例えば図3等と比べて)幅広であるために、ロールフォーミング等による折り曲げ成形が容易である。
外周側板25の幅寸法ひいては胴部21の幅寸法W(図2(b))は、好ましくはW=5mm〜100mm程度である。
前記補強帯材20が主帯材10の嵌め込み受け部12に外周側から嵌め込まれている。肩部22が平帯部11に宛がわれ、腕部23の先端部が係止突起16,17に係止されている。一対のTリブ15が、胴部21の内部に挿入されている。各Tリブ15のフランジ部15fが、対応する側壁24の内面に押し当てられている。Tリブ15(補強帯保持部)によって、補強帯材20が胴部21の内側から保持されている。
クビレ21cから内周側へ向かって一対の側壁24どうしの間隔が広がるか、又はほぼ一定の間隔になっているため、帯状部材3の製造時には、Tリブ15を胴部21の内部に挿し入れ易くなる。更にTリブ15が一対をなすことによって胴部21の内部に一層挿し入れ易くなる。これによって、帯状部材3の製造を容易化できる。
クビレ21c付近よりも外周側の胴部21ひいては傾斜壁部27が、主帯材10より外周側(図1において上側)へ突出されている。
該突出高さH(図2(b))は、好ましくはH=5mm〜60mm程度である。
図2(a)に示すように、前記のように形成された帯状部材3が、人孔4間の既設管1の内周に沿って螺旋状に巻回されることによって螺旋管状の更生管2となる。図2(b)に示すように、更生管2において、一周違いに隣接する嵌合部13,14どうしが凹凸嵌合されている。
既設管1と更生管2との間には裏込め充填空間5が形成される。裏込め充填空間5は、管間空間部5aと、段差空間部5bと、凹溝空間部5cとを含む。既設管1の内周面と外周側板25との間が管間空間部5aとなっている。外周側板25と嵌合部13との内外方向(図2(b)において上下方向)に沿う高低差によって、胴部21の隣接する巻き部分どうし間に段差空間部5bが形成されている。段差空間部5bは管間空間部5aと一体に連なっている。段差空間部5bの幅Wは、胴部21の隣接する巻き部分どうし間の距離と等しく、好ましくはW=20mm〜200mm程度である。また、段差空間部5bの高さは、胴部21の前記突出高さHと等しく、好ましくは5mm〜60mm程度である。
肩部22と腕部23と基壁部26とによって、凹溝空間部5cが形成されている。凹溝空間部5cは、外周側へ開放され、段差空間部5bと一体に連なっている。
図2(b)に示すように、傾斜壁部27(アンカー作用部)の外側面は、裏込め充填空間5の段差空間部5bに面するアンカー作用面27aとなっている。アンカー作用面27aは、更生管2の管軸Lと直交する面に対して、内周側へ向けて角度α27だけ傾けられている。好ましくは、傾斜角度α27は、α27=略0°〜30°である。
図2(b)に示すように、裏込め充填空間5には裏込め材6が充填される。既設管1と裏込め材6と更生管2とによって複合管Mが構築される。アンカー作用面27aを含む更生管2の外面が裏込め材6に接する。
複合管Mに曲げモーメントや振動等の外力が加えられ、裏込め材6が更生管2に対して相対的に外周側へ変位しようとしたときは、傾斜壁部27(アンカー作用部)が裏込め材6に外周側から係止される。これによってアンカー効果が働き、裏込め材6と更生管2との間の界面剥離が抑えられ、裏込め材6に亀裂が入るのを防止できる。更に、傾斜壁部27が主帯材10より外周側へ突出して配置されているため、傾斜壁部27と裏込め材6との引っ掛かりを強固にできる。この結果、既設管1と裏込め材6と更生管2との一体化性が高まり、複合管Mとしての性能を確実に維持できる。
Tリブ15(補強帯保持部)が補強帯材20を胴部21の内側から保持することによって、補強帯材20が主帯材10から外れるのを防止できる。これによって、アンカー効果を確実に発現させることができ、一体化性能を維持できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図3は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態の帯状部材3Bにおいては、平帯部11の幅方向の中央部にTリブ15が1つだけ設けられている。補強帯材20Bの胴部21は、第1実施形態よりも幅が小さくなっている。単一のTリブ15が、胴部21の内部に挿し入れられている。フランジ15fの両端部が一対の側壁24の内面に押し当てられている。これによって、補強帯材20Bが主帯材10から外れないように胴部21の内側から保持されている。
<第3実施形態>
図4は、本発明の第3実施形態を示したものである。第3実施形態の帯状部材3Cにおいては、主帯材19の平帯部11の幅方向に離れて一対のT字断面のリブ18(以下「Tリブ18」と称す)が設けられている。これらTリブ18の間に嵌め込み受け部12が形成されている。嵌め込み受け部12に補強帯材20Cが嵌め込まれている。補強帯材20Cの一対の腕部23が、Tリブ18のフランジとウエブの隅角部に係止されている。
補強帯材20Cにおいては、胴部21の各側壁24Cのほぼ全体が、外周側(図4において上側)へ向かって他方の側壁24Cとは反対側へ傾斜されている。これによって、側壁24Cのほぼ全体が、傾斜壁部すなわちアンカー作用部となっている。側壁24Cの外側面の全体が、内周側へ向けて傾けられるとともに裏込め充填空間5に面するアンカー作用面となっている。
胴部21は、Tリブ18よりも外周側(図4において上側)へ突出されている。ひいては、側壁24C(アンカー作用部)の外周側の端部(図4において上端部)が、主帯材19よりも外周側(図4において上側)へ突出されている。これによって、強固なアンカー効果が得られる。
なお、主帯材19の幅方向の一端部(図4において左端部)には雌嵌合部19aが形成されている。主帯材19の幅方向の他端部(図4において右端部)には雄嵌合部19bが形成されている。図示は省略するが、製管時には、帯状部材3Cが螺旋状に巻回されるとともに一周違いに隣接する雌嵌合部19aと雄嵌合部19bとが嵌合される。
<第4実施形態>
図5は、本発明の第4実施形態を示したものである。第4実施形態の帯状部材3Dにおいては、補強帯材20Dの胴部21がTリブ18よりも突出高さが低い。アンカー作用部となる側壁24Dの全体が、主帯材19の外周側の端部よりも内周側(図5において下側)に引っ込んで配置されている。
<第5実施形態>
図6は、本発明の第5実施形態を示したものである。第5実施形態の帯状部材3Eにおいては、補強帯材20Eの胴部21が、一対の側壁24Eと、円形頂部28を含む。一対の側壁24Eは、外周側(図6において上側)へ向かって互いの間隔が狭くなるように傾斜されている。なお、一対の側壁24Eが直立されていてもよい。これら側壁24Eの外周側の端部(図6において上端部)間に、断面円形の円形頂部28が設けられている。円形頂部28の直径は、側壁24Eの外周側の端部どうしの間隔より大きい。
円形頂部28は、主帯材19よりも外周側(図6において上側)へ突出されている。
円形頂部28における側壁24E側(図6において下側)の半部28aの外面28bは、裏込め充填空間5に面するとともに内周側(図6において下側)へ向けて傾けられるか又は内周側へ向けられ、アンカー作用面となっている。円形頂部28の半部28aが、裏込め充填空間5の裏込め材6(図2(b)参照)に外周側から係止可能なアンカー作用部となっている。
<第6実施形態>
図7は、本発明の第6実施形態を示したものである。第6実施形態の帯状部材3Fにおいては、補強帯材20Fの一対の腕部23にそれぞれカエシ部29が設けられている。カエシ部29は、腕部23の外周側の端部(図7において上端部)から他方の腕部23へ向かって突出されている。
カエシ部29の内周側面29a(図7において下面)は、内周側(図7において下側)へ向けられるとともに裏込め充填空間5に面し、アンカー作用面となっている。カエシ部29が、裏込め充填空間5の裏込め材6(図2(b)参照)に外周側から係止可能なアンカー作用部となっている。
補強帯材20Fの一対の側壁24Fは、全体が内外方向(図7において上下)に真っ直ぐ沿う直立壁となっている。
<第7実施形態>
図8は、本発明の第7実施形態を示したものである。第7実施形態の帯状部材3Gにおいては、補強帯材20Gの平坦な内周側板22Gの幅方向の中央部に、胴部に代えて、Tリブ30が設けられている。Tリブ30は、ウエブ板31とフランジ板32を有するT字鋼によって構成されている。ウエブ板31が、内周側板22Gに対して直交するようにして、内周側板22Gの外周側面(図8において上面)に突き当てられて溶接等によって接合されている。ウエブ板31の外周側の端部(図8において上端部)にフランジ板32が直交するように連なっている。
フランジ板32における、ウエブ板31を挟んで両側の内周側面32a(図8において下面)は、内周側(図8において下側)へ向けられるとともに裏込め充填空間5に面し、アンカー作用面となっている。フランジ板32が、裏込め充填空間5の裏込め材6(図2(b)参照)に外周側から係止可能なアンカー作用部となっている。
Tリブ30はTリブ18よりも突出高さが低く、アンカー作用部となるフランジ板32が、主帯材19の外周側の端部よりも内周側(図8において下側)に引っ込んで配置されている。なお、Tリブ30がTリブ18よりも外周側へ突出され、フランジ板32が、主帯材19よりも外周側(図8において上側)に配置されていてもよい。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、補強部材20,20B〜20Eの胴部21などに穴が形成されていてもよい。裏込め材6が前記穴部を通して胴部21の内部(ひいては補強部材と主帯材の間の空間)に入り込み、アンカー効果が発現するようになっていてもよい。
胴部21の一対の側壁のうち一方だけにアンカー作用部が設けられていてもよい。
螺旋管を形成するための1つの帯状部材の長さは通常数十m〜数百mであるが、1つの帯状部材が数十cm〜数m程度の長さのセグメント(短帯状)であってもよい。該セグメントを複数連結してリングにし、さらにリングを複数、軸方向に並べることで更生管としてもよい。
本発明は、例えば老朽化した下水道管の更生施工に適用できる。
M 複合管
管軸
1 既設管
2 更生管
3 帯状部材
3B〜3G 帯状部材
5 裏込め充填空間
6 裏込め材
10 主帯材
12 嵌め込み受け部
15 リブ(補強帯保持部)
19 主帯材
20 補強帯材
20B〜20G 補強帯材
21 胴部
24 側壁
24C,24D 側壁(傾斜壁部、アンカー作用部)
26 基壁部
27 傾斜壁部(アンカー作用部)
27a 外側面(アンカー作用面)
28 円形頂部
28a 半部(アンカー作用部)
28b 外面(アンカー作用面)
29 カエシ部(アンカー作用部)
29a 内周側面(アンカー作用面)
30 Tリブ
32 フランジ板(アンカー作用部)
32a 内周側面(アンカー作用面)

Claims (7)

  1. 既設管の内周に沿って裏込め充填空間を介して製管されて更生管となる帯状部材であって、
    外周側へ開放された嵌め込み受け部を有する合成樹脂からなる主帯材と、
    前記主帯材の外周側に設けられた補強帯材と、を備え、
    前記補強帯材が、前記裏込め充填空間に面するアンカー作用面を有するアンカー作用部を含み、前記アンカー作用面が、内周側へ向けて傾けられるか又は内周側へ向けられていることを特徴とする帯状部材。
  2. 前記アンカー作用部が、前記主帯材より外周側へ突出するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の帯状部材。
  3. 前記補強帯材が、外周側へ向けて凸形状の胴部を含み、前記胴部の一対の側壁の少なくとも1つが、外周側へ向かうにしたがって他方の側壁とは反対側へ傾斜された傾斜壁部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯状部材。
  4. 前記主帯材が、前記補強帯材を前記胴部の内側から保持する補強帯保持部を有していることを特徴とする請求項3に記載の帯状部材。
  5. 前記胴部の一対の側壁が、内周側の端部から外周側へ向かって互いに接近されるかほぼ直立された基壁部を有し、前記基壁部の外周側に前記傾斜壁部が連なっていることを特徴とする請求項3又は4に記載の帯状部材。
  6. 前記主帯材には幅方向に互いに離れて外周側へ突出された一対のリブが形成され、これらリブが、前記胴部の内部に挿入されて前記一対の側壁の内面にそれぞれ押し当てられていることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の帯状部材。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の帯状部材を用いて、既設管の内周に沿って裏込め充填空間を介して更生管を製管することを特徴とする既設管の更生方法。
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