JP2019140153A - 半導体受光素子、光電融合モジュール、半導体受光素子の製造方法 - Google Patents

半導体受光素子、光電融合モジュール、半導体受光素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光電変換効率を高める。【解決手段】信号光を受光する導波路が形成されている導波路型の半導体受光素子100aであって、信号光を吸収する吸収領域108と増倍領域106とが分離しているSAM構造のアバランシェフォトダイオードとして形成されており、吸収領域108と接合するp−Si領域107と、増倍領域106に接合するn−Siコンタクト領域104とを備え、吸収領域108は、増倍領域106を包含する導波路の上面に積層されており、増倍領域108、及び吸収領域106は、真性半導体で形成されており、吸収領域108とp−Si領域107とは、上面と同一面内で接合している。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体受光素子、光電融合モジュール、半導体受光素子の製造方法に関し、例えば、光ファイバ通信で使用される半導体受光素子や、光回路及び電気回路を融合した光電融合モジュールに関する。
現在、導入が進展しているFTTH(Fiber to the Home)システム、特にPON(Passive Optical Network)システムは、1本の光ファイバで双方向通信を行う一芯双方向通信モジュールを使用することが多い。この一芯双方向通信モジュールは、従来、個別に実装していたLD(Laser Diode)やPD(Photo Diode)等の電子デバイスを、光回路の基板表面に実装することにより小型化を実現している。
光回路は、Siを材料として用いる光導波路を採用している。例えば、Siをコアとして用い、且つSiよりも極めて屈折率が小さいSiOをクラッドとして用いたSi細線導波路が知られている。Si細線導波路は、コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きいために、光をコアに強く閉じ込めることが可能である。その結果、Si細線導波路を用いた光学装置は、例えば、曲げ半径を1μm程度まで小さくした、小型の曲線導波路等、非常に微細なサブミクロンオーダの導波路を形成することが可能である。そのため、Si細線導波路は、Si電子デバイスと光デバイスとを同一のチップ上で融合することができる可能性を秘めた技術として注目されている。
ところで、非特許文献1は、リブ型導波路に導波路型のPIN構造のフォトダイオード(以下、PIN−PDとも称する)を集積する技術を開示している。この集積技術は、SOI(Silicon On Insulator)ウエハのトップSi層を半導体プロセスにより成形したSiコアを光導波路とし、テーパ導波路を介した端部に対して不純物添加することでp型、又はn型の導電型を持たせた構造を採用している。そして、PIN−PDは、Siコアの導電型を持たせた部分の領域と、その領域に、例えば、Geを積層し、積層されたGe表面に不純物を添加することでSiコアと逆の導電型(Siがp型ならn型、Siがn型ならp型)をGeに持たせた領域と、p型領域とn型領域の中間に設けたi型領域とを備えた構造を採用している。
非特許文献2は、ダイオードの雪崩降伏現象を利用し、PIN−PDよりも高い受光感度を得ることができるアバランシェフォトダイオード(以下、APDとも称する。)を開示している。この非特許文献2に開示されたAPDは、Si導波路を集積し、吸収(Absorption)領域と、チャージ(Charge)領域と、増倍(Multiplication)領域とが分離(Separate)された集積SACM構造を成している。
非特許文献3もSACM構造のAPDを開示している。非特許文献3に開示されているAPDは、Siスラブ導波路にイオン注入を施し、これをチャージ領域とすることで、Siスラブ導波路上には吸収領域だけ形成してSiスラブ導波路上の段差を小さくしている。
このように、Si細線導波路にSACM構造のAPDを集積する場合、SOIウエハのトップSi層によるSiスラブ導波路上にSACM構造を構築する必要がある。受光素子集積のためにトップSi層上にエピタキシャル成長させる回数は、非特許文献2では、増倍層と吸収層との2回である。一般に、Si電子デバイスと光デバイスとを集積する量産工場では、低欠陥でエピタキシャル成長させる必要がある。このため、成長面となるトップSi層表面の前処理や洗浄を慎重に行う必要があり、同時に、低成長レートにするため、エピタキシャル成長は非常に長い時間を要する。したがて、非特許文献2の場合、生産性に問題があった。
上記、エピタキシャル成長の回数が多く生産性が低いという課題を克服するために考案されたのが非特許文献3のSACM構造のAPDである。非特許文献3のAPDは、Siスラブ導波路にイオン注入を施してこれをチャージ領域としている。また、そのAPDは、同じSiスラブ導波路にイオン注入を施して形成した電極とのコンタクト領域n−Siとの間にi−Si領域を設けることで、これを増倍領域としている。
このように、非特許文献3のAPDは、エピタキシャル成長が1回だけなので、非特許文献2の生産性が低いという問題が克服されている。しかし、非特許文献3では、Siスラブ導波路上にもGe吸収領域にもコンタクトホールを形成してコンタクト電極を設ける必要がある。つまり、非特許文献3のAPDは、下地の材質が異なる2種類のコンタクトホールを形成しなければならならない。したがって、非特許文献3のAPDの製造方法は、エッチング条件の異なるコンタクトホール形成工程が2回必要ということに繋がる。
特に、GeとSiOとは、選択比が低くドライエッチングのストップ層とはならない。また、Geは、水に溶けやすいので、ドライエッチングでGe表面が傷つくと後工程の洗浄工程で溶け出してしまう危険性がある。このように、Ge表面へのコンタクトホール形成という非特許文献3の工程は、難易度が高く、プロセス条件管理が厳しく生産性が低い問題があった。
なお、特許文献1のFig8aは、一般にSAM構造と呼ばれる、吸収(Absorption)領域と、増倍(Multiplication)領域が分離(Separate)する構造を有したAPDを開示している。つまり、特許文献2のSAM構造は、コンタクト領域p−Si領域とi−Si領域とを形成したトップSi層の上にGe吸収層を積層し、p−Si領域とGe吸収層とに接触面がある。しかしながら、Fig8aのSAM構造は、n−Si領域とGe吸収層に接触面が無く、i−Si領域を介在させて、このi−Si領域を増倍領域としている。
また、特許文献1(Fig1,2)、及び特許文献2は、Ge吸収層がp−Si領域にもn−Si領域にも接触面を有し、p−Si領域がP、Ge吸収層がI、n−Si領域がNとなるPIN構造を開示している。
Tao Yin,et.al,"31GHz Ge n-i-p waveguide photodetectors on Silicone-on-Insulator substrate",OPTICS EXPRESS,Vol.15,No.21,2007,pp.13965-13971 Zhihong et.al,"Ge/Si Waveguide Avalanche Photodiodes"IEEE Group Four Photonics,2010,FA2,p.320,321 Shiyang et.al,"Waveguided Ge/Si Avalanche Photodiode With Separete Vertical SEG-Ge Absorption,Lateral Si Charge,and Multiplication Configuration"IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS,VOL.30,No.9,2009,pp.934-936
米国特許第7397101号明細書(Fig.8a) 米国特許出願第2007/0104441号明細書
特許文献1のFig8aに記載のAPDは、p−Si領域610の上にp型Ge層615が形成されており、i−Si領域625の上にi−Ge領域620が形成されている。このため、p型電極の接触抵抗が小さくなるように、p−Si領域610へのイオン注入濃度を高くすると、p−Si領域610の上のp型Ge層615の成膜レートとi−Si領域625上のi−Ge吸収領域620の成膜レートとの間に大きな差が生じる。つまり、p−Si領域610とi−Si領域625との境界付近で、Ge吸収領域中に結晶転位が生じやすくなる。この結晶転位が暗電流の増加や光電変換効率の低下を招いてしまう。
また、p型Ge層615は、i−Ge領域620と異なり、不純物準位が存在するため、不純物準位を介した光吸収が生じることから、光電変換効率の低下を招くこととなる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、光電変換効率を高めることができる半導体受光素子、光電融合モジュール、半導体受光素子の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、第1発明の半導体受光素子は、信号光を受光する導波路が形成されている導波路型の半導体受光素子であって、前記信号光を吸収する吸収領域(108a)と増倍領域(106a,106b)とが分離しているSAM構造のアバランシェフォトダイオードとして形成されており、前記吸収領域と接合する第1導電型領域(p−Si領域107)と、前記増倍領域に接合する第2導電型のコンタクト領域(n−Siコンタクト領域104a)とを備え、前記吸収領域は、前記増倍領域を包含する前記導波路、及び前記第1導電型領域の上面に積層されており、前記増倍領域、及び前記吸収領域は、真性半導体で形成されていることを特徴とする。
真性半導体で形成されている吸収領域は、第1導電型領域、及び増倍領域と接合している。真性半導体は、不純物準位が極めて少ないので不純物準位を介した光吸収も極めて少なく、光吸収の多くは価電子帯の電子を伝導帯へ励起することで発生する光電流に寄与する。このため、半導体受光素子は、光電変換効率を高めることができる。
また、第1発明の半導体受光素子は、信号光を受光する導波路が形成されている導波路型の半導体受光素子であって、前記信号光を吸収する吸収領域を含むPINフォトダイオードとして形成されており、前記吸収領域と接合する第1導電型領域と、前記吸収領域に接合する第2導電型領域とを備え、前記吸収領域は、前記第2導電型領域を包含する前記導波路、及び前記第1導電型領域の上面に積層されており、前記吸収領域は、真性半導体で形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、光電変換効率を高めることができる。
本発明の第1実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の平面図である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図(1)である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図(2)である。 光軸に対して垂直であって、基板に平行な方向における距離と電界強度との関係を示す図である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(1)である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(2)である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(3)である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(4)である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(5)である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(6)である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(7)である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(8)である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(9)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の平面図である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図である。 光軸に対して垂直であって、基板に平行な方向における距離と電界強度との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(1)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(2)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(3)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(4)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(5)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(6)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(7)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(8)である。 本発明の第3実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図である。 本発明の第3実施形態である半導体受光素子の平面図である。 本発明の第3実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(1)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(2)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(3)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(4)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(5)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(6)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(7)である。 本発明の第2実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明する説明図(8)である。 本発明の比較例である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図である。 本発明の第1実施形態である半導体受光素子を適用した光電融合モジュールの構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
(構成の説明)
図1は、本発明の第1実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図であり、図2は、その平面図である。つまり、図1は、z軸を光の進行方向にしたときの(図2参照)、x−y断面図である。また、図2は、x−z平面図であるが、i−Ge吸収領域108a、及び上部クラッド111を除いた状態の平面図である。
半導体受光素子100aは、支持基板としてのSi基板101と、該Si基板101の表面に堆積された下部クラッド102と、該下部クラッド102の表面に形成されたSiスラブ導波路103、n−Siコンタクト領域104a、p−Siチャージ領域105、ノンドープの増倍領域106a、及びp−Si領域107と、p−Siチャージ領域105、Siスラブ導波路103、及びp−Si領域107の上に積層されたi−Ge吸収領域108aと、p−Si領域107の内部のp−Siコンタクト領域117と、これらを覆う上部クラッド111と、n−Siコンタクト領域104a、及びp−Siコンタクト領域117に接触する2箇所のAl電極110aとを備える。
図2において、Siスラブ導波路103と増倍領域106aとSi細線導波路115とテーパ導波路116とは、コアが同一のSi層により一体形成されている。このため、Si細線導波路115とテーパ導波路116との境界と、テーパ導波路116とSiスラブ導波路103との境界、Siスラブ導波路103と増倍領域106aとの境界は、破線で示している。
Siスラブ導波路103は、平面視長方形状であり、光軸に対して平行に配列している増倍領域106a、p−Siチャージ領域105等と併せて、光軸方向に光が導波される導波路を構成している。つまり、半導体受光素子100aは、導波路型のアバランシェフォトダイオードとして機能する。
テーパ導波路116は、Siスラブ導波路103に光学的に結合しており、信号光をSiスラブ導波路103まで導光する光導波路である。i−Ge吸収領域108aは、光軸を通っており、n−Siコンタクト領域104a、p−Siチャージ領域105、ノンドープの増倍領域106a、Al電極110a等は、i−Ge吸収領域108aの両側に、光軸に対して平行に配列している。
図1の説明に戻り、Si基板101は、例えば、厚さt=525μmの支持基板である。下部クラッド102は、例えば、厚さt=3μmのSiOであり、Si基板101の全面に堆積された絶縁層である。Siスラブ導波路103は、例えば、厚さt=300nmのSiである。Siスラブ導波路103は、光軸方向(z方向)に形成されており、図1の断面図では、光軸中心に左右の2箇所、及び中心部に形成されている。
n−Siコンタクト領域104aは、Siスラブ導波路103と同一深さt=300nmの領域であり、例えば、キャリア濃度1×1020cm−3でP(リン)がイオン注入されている。p−Siチャージ領域105は、例えば、キャリア濃度1×1017cm−3でB(ホウ素)がイオン注入されている。つまり、p−Siチャージ領域105は、n−Siコンタクト領域104aよりもキャリア濃度が低く導電性が低い。
増倍領域106aは、ノンドープSi(i−Si)であり、n−Siコンタクト領域104aとp−Siチャージ領域105との間に形成されている。i−Ge吸収領域108aは、p−Siチャージ領域105、Siスラブ導波路103、及びp−Si領域107の上に、例えば、厚さt=0.5μmで形成されている。
p−Si領域107は、Siスラブ導波路103の厚さと同じ厚さt=300nmであり、キャリア濃度1×1019cm−3で形成されている。つまり、p−Si領域107のキャリア濃度1×1019cm−3は、p−Siチャージ領域105のキャリア濃度1×1017cm−3よりも極めて大きい。p−Si領域107の内部には、i−Ge吸収領域108aと接触しないように、p−Siコンタクト領域117が形成されている。p−Siコンタクト領域117は、厚さt=100nm、キャリア濃度1×1020cm−3で形成されている。
Al電極110aは、n−Siコンタクト領域104a、及びp−Siコンタクト領域117の上に、例えば、厚さt=1μmで形成されている。
上部クラッド111は、厚さt=1μmのSiOからなり、Siスラブ導波路103とi−Ge吸収領域108aとを覆い、2つのAl電極110a,110aが露出するよう形成されている。また、p−Siチャージ領域105の上面は、上部クラッド111とi−Ge吸収領域108aとの双方で覆われている。つまり、p−Siチャージ領域105の一部がi−Ge吸収領域108aと接合している。
(動作の説明)
図3,4は、本発明の第1実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図であり、特に、図3は、光軸に平行なy−z断面図であり、図4は、光軸に垂直なx−y断面図である。
本実施形態の半導体受光素子100aは、SACM構造を有する導波路型アバランシェフォトダイオードと同様の動作原理である。
先ず、図3に示す通り、Si細線導波路115、テーパ導波路116及びSiスラブ導波路103を伝搬してきた信号光は、屈折率がSi(波長1550nmにおいて3.478)よりも高いi−Ge吸収領域108a(波長1550nmにおいて4.35)ヘエバネッセント結合するため、低損失にSiスラブ導波路103からi−Ge吸収領域108aに移行し、i−Ge吸収領域108aを伝搬する。
次に、図4に示す通り、i−Ge吸収領域108aは信号光を吸収し、キャリアである電子及び正孔を発生させる。このとき、同図に示す通り、直流電源Eが逆バイアス(n−Siコンタクト領域104a側が正、p−Siコンタクト領域117側が負)を印加すると、電子はn−Siコンタクト領域104aの方向にドリフトし、正孔はp−Si領域107の方向に、i−Ge吸収領域108内部の電界に従ってドリフトする。この結果、i−Ge吸収領域108aで発生した電子は、p−Siチャージ領域105、及び増倍領域106aを介して、n−Siコンタクト領域104aに流れる。なお、比誘電率εsがSi(εs=12.0)よりもGe(εs=18.9)の方が大きいので、n−Siコンタクト領域104aとp−Si領域107との間の電界強度は、i−Ge吸収領域108aの方がSiスラブ導波路103よりも低い。
図5は、光軸に対して垂直であって、基板に平行な方向における距離と電界強度との関係を示す図である。なお、距離xの基準をp−Si領域107の端部としている。
本実施形態の半導体受光素子100aは、SACM構造を有し、i−Ge吸収領域108aの内部電界が低く抑えられる。このため、半導体受光素子100aは、逆バイアス電圧を高くしても、主に電界はi−Siの増倍領域106aに印加されるので、i−Ge吸収領域108aでは雪崩増倍が発生しにくく、絶縁破壊し難い特徴がある。
そして、i−Ge吸収領域108aで発生した電子は、p−Siチャージ領域105をドリフトして通り抜け、i−Si増倍領域106aに到達する。i−Siの増倍領域106aに到達した電子は、i−Si増倍領域106a内部の高い電界によりドリフトが加速し、これにより雪崩増倍が発生して多数の電子が発生する。増倍領域106aで増倍した電子は、そのままドリフトしてn−Siコンタクト領域104aまで到達し、Al電極110aを介して発生電流として外部回路に出力される。一方、i−Ge吸収領域108aで発生した正孔は、i−Ge吸収領域108aの内部電界によりドリフトして、p−Si領域107まで到達し、p−Siコンタクト領域117、及びAl電極110aを介して発生電流として外部回路に出力される。
なお、Siは、真性キャリア濃度がGeよりも低く、抵抗率が高い。このため、アバランシェフォトダイオードは、Siを増倍領域に用い、Geを吸収領域に用いた方が、より高い電界を印加でき、効率的である。また、半導体材料によって、各キャリアの増倍率に固有の値が存在する。例えば、Siは電子増倍率が正孔よりも10倍程度大きいので、i−Si増倍領域が電子を増倍できるように、アバランシェフォトダイオードは、Ge側をp型にし、Si側をn型にするのが効率的である。
(製造方法の説明)
図6は、本発明の第1実施形態である半導体受光素子の製造方法を説明するためのフローチャートである。
製造者又は製造装置は、まず、SOI基板を準備し(S1)、Siスラブ導波路を形成し(S3)、n−Siコンタクト領域を形成し(S5)、p−Siチャージ領域を形成し(S7)、p−Siコンタクト領域を形成する(S9)。次に、製造者又は製造装置は、形成されたSOI基板のトップSi層に対して、i−Ge吸収領域を選択成長する(S11)。次に、製造者又は製造装置は、上部クラッド層を堆積し(S13)、コンタクトホール形成後(S15)、n−Siコンタクト領域104a及びp−Siコンタクト領域117にAl電極を接合する(S17)。
図7A乃至図7Iは、第1実施形態の半導体受光素子の製造方法の一例を説明するための工程図である。半導体受光素子100aは、通常の半導体製造プロセスで作成することができる。
まず、製造者又は製造装置は、Si基板101の表面にSiOによる下部クラッド102とトップSi層112とを積層したSOI基板113を準備する(図7A、S1)。次に、SOI基板113に対して、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングによって、トップSi層112をパターニングして、Siスラブ導波路103を形成する(図7B、S3)。
次に、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、Siスラブ導波路103の一部分に、例えばP(リン)をイオン注入して、n−Siコンタクト領域104aを形成する(図7C、S5)。
次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、Siスラブ導波路103の一部分に形成したn−Siコンタクト領域104aの間で、増倍領域106aが形成されるように間隔を開けて、例えば、B(ホウ素)をイオン注入し、p−Siチャージ領域105を形成する(図7D、S7)。
次に、製造者又は製造装置は、Siスラブ導波路103のn−Siコンタクト領域104aの反対側に、例えば、B(ホウ素)をイオン注入し、p−Si領域107、及び厚さt=100nmのp−Siコンタクト領域117を形成する(図7E、S9)。
次に、製造者又は製造装置は、i−Ge吸収領域108aを選択成長させる(図7F、S11)。
次に、製造者又は製造装置は、化学気相成長法により、例えば、SiO膜を厚さt=1μmに堆積させて上部クラッド111とする(図7G、S13)。次に、製造者又は製造装置は、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングにより、上部クラッド111をパターニングして、n−Siコンタクト領域104a及びp−Siコンタクト領域117上にコンタクトホール114を形成する(図7H、S15)。
最後に、製造者又は製造装置は、コンタクトホール114を覆うようにAl膜をスパッタにて形成し、フォトリソグラフィ及びドライエッチングによるパターニングを行い、厚さt=1μmのAl電極110a,110aとすることで、本実施形態の半導体受光素子100aが製造される(図7I、S17)。
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態の半導体受光素子100a(SACM構造を有する導波路型のアバランシェフォトダイオード)は、i−Ge吸収領域108aと、Siスラブ導波路103及びp−Si領域107とが接合している。また、p−Si領域107のイオン注入濃度は、キャリア濃度1×1019cm−3で形成されている。p−Siコンタクト領域117は、キャリア濃度1×1020cm−3で形成されている。つまり、p−Si領域107のイオン注入濃度は、p−Siコンタクト領域117よりも低く設定されており、真性半導体(Siスラブ導波路103)に近い。
このため、p−Si領域107上のi−Ge吸収領域108aの成膜レートとSiスラブ導波路103上のi−Ge吸収領域108aの成膜レートとの差を少なくすることができる。結果的に、i−Ge吸収領域108aは、p−Si領域107とSiスラブ導波路103との境界付近において、吸収領域の結晶転位が生じにくい。このため、低暗電流で高光電変換効率のSACM構造を得ることができる。
また、半導体受光素子100aは、下記のSACM構造としての作用効果を有する。
1.i−Ge吸収領域108aで発生したキャリアがp−Siチャージ領域105をドリフトして通過するので、通過に時間を要することなく、動作速度が速い。つまり、キャリア(電子)は、p−Siチャージ領域105に流れるので、実効的な電流経路が短い。
2.p−Siチャージ領域105での電圧降下が小さいので、増倍に必要な印加電圧を低く抑えられる。
3.キャリア(電子)がp−Siチャージ領域105をドリフトする間の再結合確率が小さいため、所望の受光感度を得やすい。
(第2実施形態)
第1実施形態の半導体受光素子100aは、SACM構造のAPDとしたが、p−Siチャージ領域105を省略して、SAM構造のAPDとすることができる。
(構成の説明)
図8は、本発明の第2実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面図である。つまり、図8は、信号光の方向をz方向としたときのx−y断面図である。
半導体受光素子100bは、前記第1実施形態の半導体受光素子100a(図1)に比較して、p−Siチャージ領域105が省略されている点で相違する。つまり、半導体受光素子100bは、支持基板としてのSi基板101と、該Si基板101の表面に堆積された下部クラッド102と、該下部クラッド102の表面に形成されたSiスラブ導波路103、n−Siコンタクト領域104a、ノンドープの増倍領域106bと、p−Si領域107と、Siスラブ導波路103、及びp−Si領域107の上に積層されたi−Ge吸収領域108aと、p−Si領域107の内側のp−Siコンタクト領域117と、これらを覆う上部クラッド111と、n−Siコンタクト領域104a、及びp−Siコンタクト領域に接触する2箇所のAl電極110aとを備える。
(動作の説明)
図10は、本発明の第2実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図であり、光軸に垂直なx−y断面図である。
本実施形態の半導体受光素子100bは、SAM構造を有する導波路型アバランシェフォトダイオードと同様の動作原理である。
前記第1実施形態の図3と同様に、Si細線導波路115、及びSiスラブ導波路103を伝搬してきた信号光は、屈折率がSiよりも高いi−Ge吸収領域108aヘエバネッセント結合する。このため、信号光は、低損失にSiスラブ導波路103からi−Ge吸収領域108aに移行し、i−Ge吸収領域108aを伝搬する。
次に、i−Ge吸収領域108aは、信号光を吸収し、吸収された信号光がキャリアである電子、及び正孔を発生させる。このとき、直流電源Eが逆バイアス(n−Siコンタクト領域104a側が正、p−Siコンタクト領域117側が負)を印加すると、電子はn−Siコンタクト領域104aの方向にドリフトし、正孔はp−Si領域107の方向に、i−Ge吸収領域108aの内部電界に従ってドリフトする。また、i−Ge吸収領域108aで発生した電子は、増倍領域106bを介して、n−Siコンタクト領域104aに流れる。なお、誘電率εsがSi(εs=12.0)よりもGe(εs=18.9)の方が大きいので、n−Siコンタクト領域104aとp−Si領域107との間の電界強度は、i−Ge吸収領域108aの方が増倍領域106bよりも低い。つまり、増倍領域106bを通過する電子は、加速する。
図11は、光軸に対して垂直であって、基板に平行な方向における距離と電界強度との関係を示す図である。
i−Ge吸収領域108aとi−Si増倍領域106bとの抵抗率の差によって、電界強度は、i−Siの増倍領域106bの方が大きい。このため、増倍領域106bに到達した電子は、増倍領域106bの高い内部電界によりドリフトが加速し、これにより雪崩増倍が発生して多数の電子が発生する。増倍領域106bで増倍した電子は、そのままドリフトしてn−Siコンタクト領域104aまで到達し、Al電極110aを介して発生電流として外部回路に出力される。一方、i−Ge吸収領域108aで発生した正孔は、i−Ge吸収領域108aの内部電界によりドリフトして、p−Si領域107まで到達し、p−Siコンタクト領域117、及びAl電極110aを通じて発生電流として外部回路に出力される。
(製造方法の説明)
図12A乃至図12Hは、第2実施形態の半導体受光素子の製造方法の一例を説明するための工程図である。半導体受光素子100bは、通常の半導体製造プロセスで作成することができる。
まず、製造者又は製造装置は、Si基板101と、その表面にSiOによる下部クラッド102と、トップSi層112とを積層したSOI基板113を準備する(図12A)。次に、SOI基板113に対して、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングによって、トップSi層112をパターニングして、Siスラブ導波路103を形成する(図12B)。
次に、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、Siスラブ導波路103中に部分的に、例えばP(リン)をイオン注入して、n−Siコンタクト領域104aを形成する(図12C)。
次に、製造者又は製造装置は、Siスラブ導波路103のn−Siコンタクト領域104aの反対側に、例えば、B(ホウ素)をイオン注入し、p−Si領域107、及び厚さt=100nmのp−Siコンタクト領域117を形成する(図12D)。これにより、Siスラブ導波路103の部分にi−Siの増倍領域106bが形成される。
次に、製造者又は製造装置は、i−Ge吸収領域108aを選択成長させる(図12E)。このとき、i−Ge吸収領域108aの一端がn−Siコンタクト領域104aと一定の間隔を開けるように、i−Ge吸収領域108aを選択成長させる。以下は、前記第1実施形態の製造方法と同様である(図12F〜図12H)。
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態の半導体受光素子100b(SAM構造を有する導波路型のアバランシェフォトダイオード)は、前記第1実施形態の半導体受光素子100aと同様に、i−Ge吸収領域108aに結晶転位が生じない。このため、低暗電流で高光電変換効率のSAM構造を得ることができる。
(第3実施形態)
第1実施形態の半導体受光素子100aは、SACM構造のAPDとし、第2実施形態の半導体受光素子100bは、SAM構造のAPDとした。本実施形態では、PINフォトダイオードとして構成する。
(構成の説明)
図13は、本発明の第3実施形態である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図であり、図14は、その平面図である。つまり、図13は、z軸を光の進行方向にしたときの(図14参照)、x−y断面図である。また、図14は、x−z平面図であるが、i−Ge吸収領域108a、及び上部クラッド111を除いた状態の平面図である。
半導体受光素子100cは、前記第1実施形態の半導体受光素子100a(図1)に比較して、p−Siチャージ領域105、及び増倍領域106aが省略されている。また、半導体受光素子100cは、n−Siコンタクト領域104a(図1)の代わりに、n−Siコンタクト領域119及びn−Si領域118が形成されている点で相違する。
つまり、半導体受光素子100cは、支持基板としてのSi基板101と、該Si基板101の表面に堆積された下部クラッド102と、該下部クラッド102の表面に形成されたSiスラブ導波路103、n−Si領域118、p−Si領域107と、n−Si領域118、Siスラブ導波路103、及びp−Si領域107の上に積層されたi−Ge吸収領域108aと、n−Siコンタクト領域119と、これらを覆う上部クラッド111と、n−Siコンタクト領域119、及びp−Siコンタクト領域117に接触する2箇所のAl電極110aとを備える。
言い換えれば、半導体受光素子100cは、p−Si領域107及びp−Siコンタクト領域117と、i−Ge吸収領域108aと、n−Siコンタクト領域119及びn−Si領域118とでPIN構造が形成されている。
(動作の説明)
図15は、本発明の第3実施形態である半導体受光素子の動作を説明するための断面図であり、光軸に垂直なx−y断面図である。なお、光軸に平行なy−z断面図については、図3と同様なので、説明を省略する。
本実施形態の半導体受光素子100cの動作原理は、一般的な導波路型PINフォトダイオードと同様である。
前記第1実施形態の図3と同様に、Si細線導波路115、及びSiスラブ導波路103を伝搬してきた信号光は、屈折率がSiよりも高いi−Ge吸収領域108aヘエバネッセント結合する。このため、信号光は、低損失にSiスラブ導波路103からi−Ge吸収領域108aに移行し、i−Ge吸収領域108aを伝搬する。
次に、i−Ge吸収領域108aは、信号光を吸収し、吸収された信号光がキャリアとしての電子、及び正孔を発生させる。このとき、同図に示す通り、直流電源Eが逆バイアスを印加すると、電子はn−Si領域118の方向にドリフトし、正孔はp−Si領域107の方向に、i−Ge吸収領域108aの内部電界に従ってドリフトする。
また、i−Ge吸収領域108aで発生した電子は、そのままドリフトして、n−Si領域118を介して、n−Siコンタクト領域119に到達する。そして、n−Siコンタクト領域119に到達した電子は、Al電極110aを介して、発生電流として外部回路に出力される。一方、i−Ge吸収領域108aで発生した正孔は、i−Ge吸収領域108aの内部電界によりドリフトして、p−Si領域107を介して、p−Siコンタクト領域117に到達する。p−Siコンタクト領域117に到達した正孔は、Al電極110aを介して、発生電流として外部回路に出力する。
(製造方法の説明)
図16A乃至図16Hは、第3実施形態の半導体受光素子の製造方法の一例を説明するための工程図である。半導体受光素子100cは、通常の半導体製造プロセスで作成することができる。
まず、製造者又は製造装置は、Si基板101と、その表面にSiOによる下部クラッド102と、トップSi層112とを積層したSOI基板113を準備する(図16A)。次に、SOI基板113に対して、フォトリソグラフィ、及びドライエッチングによって、トップSi層112をパターニングして、Siスラブ導波路103を形成する(図16B)。
次に、フォトリソグラフィによるレジストマスクを用いて、Siスラブ導波路103中に部分的に、例えばP(リン)をイオン注入して、n−Si領域118、及びn−Siコンタクト領域119を形成する(図16C)。
次に、製造者又は製造装置は、Siスラブ導波路103のn−Si領域118の反対側に、例えば、B(ホウ素)をイオン注入し、p−Si領域107、及び厚さt=100nmのp−Siコンタクト領域117を形成する(図16D)。
次に、製造者又は製造装置は、i−Ge吸収領域108aを選択成長させる(図16E)。このとき、i−Ge吸収領域108aの一端と他端とがそれぞれp−Si領域107とn−Si領域118とに接合するように、i−Ge吸収領域108aを選択成長させる。以下は、前記第1実施形態の製造方法と同様である(図16F〜図16H)。
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態の半導体受光素子100c(導波路型のPIN−フォトダイオード)は、前記第1,2実施形態の半導体受光素子100a,100bと同様に、i−Ge吸収領域108aに結晶転位が生じない。このため、低暗電流で高光電変換効率のPIN−フォトダイオードを得ることができる。
(PIN−PDとAPDとの比較)
ここで、PIN−PDとAPD(例えば、SACM構造のAPD)とを比較する。
PIN−PDの受光感度R(PDへの入力光パワーPinで発生電流Iphを除した値[A/W])は、一般に、電子素量をe[C]、外部量子効率をη、プランク定数をh[mkg/s]、光の振動数をν[/s]とすると、次式で表される。
R=eη/hν
上式から、波長1490nmの光を受光する場合、外部量子効率を理想状態の1にまで高めることができたとしても、PIN−PDでは受光感度は約1.2[A/W]が上限である。
(比較例)
図17は、本発明の比較例である半導体受光素子の光軸に対して垂直な断面を示す断面図である。
半導体受光素子100dは、Si基板101と、Si基板101の表面に堆積された下部クラッド102と、下部クラッド102の表面に形成されたSiスラブ導波路103、n−Si領域104b、ノンドープの増倍領域106dと、p−Si領域107と、Siスラブ導波路103、及びp−Si領域107の上に積層されたi−Ge吸収領域108bと、p型Ge層121と、p−Si領域107の内部に積層されたp−Siコンタクト領域117と、これらを覆う上部クラッド111と、n−Si領域104b、及びp−Siコンタクト領域に接触する2箇所のAl電極110aとを備える。
ここで、半導体受光素子100dは、第2実施形態の半導体受光素子100b(図8)に比較して、増倍領域106d、及びi−Ge吸収領域108bの形状が増倍領域106b、及びi−Ge吸収領域108aの形状と異なる点と、i−Ge吸収領域108bとp−Si領域107との間にp型Ge層121が介挿されている点である。
具体的には、増倍領域106dは、中央部がn−Si領域104bやp−Si領域107の高さよりも高く形成された凸状を成している。i−Ge吸収領域108bは、増倍領域106dの凸状部に対応する部分が削られた形状を成している。
半導体受光素子100dは、p型Ge層121とp−Si領域107とが接合している。p型Ge層121は、i−Ge領域620と異なり、不純物準位が存在するため、不純物準位を介した光吸収が生じ、これが光電流の発生を阻害することになる。このため、半導体受光素子100dは、光電変換効率の低下を招くこととなる。
これに対して、第2実施形態の半導体受光素子100b(図8)は、i−Ge吸収領域108aとp−Si領域107とが接合している。このため、i−Ge領域620は、不純物準位が存在せず、不純物準位を介した光吸収が生じない。つまり、半導体受光素子100bは、半導体受光素子100dよりも、光電変換効率が高い。また、p−Si領域107のイオン注入濃度を真性半導体領域にまで下げれば、i−Ge吸収領域108aとp−Si領域107との境界付近において、i−Ge吸収領域108aの結晶転位が生じ難くなる。
p型Ge層121は、i−Ge吸収領域108bとp−Si領域107との間に介挿されている。同様に、SACM構造である半導体受光素子100a(図1)に対して、i−Ge吸収領域108aとp−Si領域107との間にp型Ge層121を介挿し、さらに、i−Ge吸収領域108aとp−Siチャージ領域105との間に、他のp型Ge層を介挿することを考える。
この場合、p−Siチャージ領域105の幅は、0.1〜0.2μmと狭いため、p−Siチャージ領域105とp型Ge層との位置合わせが難しい。このため、p−Siチャージ領域105からのドーパントの外拡散によってp型Ge層を形成する方法を採用する。このときでも、p−Siチャージ領域105の不純物濃度は、1×1017cm−3程度であり、p−Si領域107のキャリア濃度1×1019cm−3よりもきわめて低濃度である。
このため、i−Ge吸収領域108aとp−Siチャージ領域105との間に介挿した他のp型Ge層の不純物濃度は、i−Ge吸収領域108aとp−Si領域107との間に介挿したp型Ge層121の不純物濃度に比較して、非常に少なくなる。つまり、i−Ge吸収領域108aとp−Siチャージ領域105との間に介挿した他のp型Ge層のドーパントの外拡散量は、極めて少量となり、所望のp型Ge層の不純物濃度が得られにくい。言い換えれば、SAM構造の半導体受光素子100dから、SACM構造の特徴構成であるp−Siチャージ領域105の上に、他のp型Ge層を積層することに想到することは困難である。
(光電融合モジュール)
図18は、本発明の第1実施形態である半導体受光素子を適用した光電融合モジュールの構成図である。
光電融合モジュール200は、例えば、PONシステムに使用される一芯双方向通信モジュールであり、Si基板101に積層された下部クラッド102の表面に光回路210、及び電気回路220とが形成されている。ここで、光回路210は、スポットサイズ変換器211と波長合分波器212とから構成されており、波長合分波器212は、光導波路としてのSi細線導波路115から構成されている。また、電気回路220は、半導体受光素子100と半導体発光素子としてのレーザダイオード222とトランスインピーダンスアンプ221とモニタ用フォトダイオード223とを備えている。つまり、光電融合モジュール200は、前記したSi細線導波路115と半導体受光素子100(100a,100b,100c)とが結合された構成になっており、光回路210、及び電気回路220とが一体化されている。
波長合分波器212は、レーザダイオード222が発光した信号光をスポットサイズ変換器211に導き、スポットサイズ変換器211から導かれた信号光を半導体受光素子100に入射させるものであり、テーパ導波路116(図2)を含む。また、1本の光ファイバで、双方向通信を行うため、モニタ用フォトダイオード223が入射する光の波長は、光ファイバの他端に設けられているレーザダイオードが発光した光の波長を遮断するようにしている。例えば、レーザダイオード222の送信波長を1.310nmとし、半導体受光素子100の受信波長を1.55nmとした場合、半導体受光素子100が入射する光の波長は、光ファイバの他端に設けられているレーザダイオードが発光した光の波長1.310nmを遮断するようにしている。なお、Si細線導波路115は、コア材をシリコンとし、クラッド材を石英とする光導波路であり、従来から用いられる石英光導波路に比べて光の経路を鋭く曲げることができる。
スポットサイズ変換器211は、図示しない光ファイバとシリコン細線導波路との間を結合するものであり、先細テーパ型を用いている。つまり、スポットサイズ変換器211は、光のビームスポットの大きさを変換する機能を持ち、光入出力における光パワー損失を低減するために設けられている。なお、レーザダイオード222と導波路との間は、テーパ型スポットサイズ変換を用い、半導体受光素子100と導波路との間は、グレーティング型を採用している。
トランスインピーダンスアンプ221は、半導体受光素子100の両端電圧を仮想接地させつつ、半導体受光素子100が発生する電流を電圧に変換するものである。
モニタ用フォトダイオード223は、レーザダイオード222の光出力をモニタして帰還制御するためのものであり、レーザダイオード222と近接配置されている。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記第1実施形態の半導体受光素子100aは、p−Siコンタクト領域117/p−Si領域107/i−Ge吸収領域108a/p−Siチャージ領域105/i−Siの増倍領域106a/n−Siコンタクト領域104aの構成である。この構成は、Siは、真性キャリア濃度がGeよりも低く、抵抗率が高いので、Siを増倍領域に用い、Geを吸収領域に用いた方が、より高い電界を印加できるから採用している。また、Siの増倍率は、電子の方が正孔よりも10倍程度高いことが知られており、増倍領域106aが電子を増倍できるように、Ge側をp型にし、Si側をn型にしているからである。言い換えれば、Siを吸収領域に用い、Geを増倍領域に用いることが可能である。また、p型、n型の導電型を入れ替えることも可能である。また、チャージ層をn型にすることも可能である。
(2)前記各実施形態の半導体受光素子100a,100b,100cは、Al電極を用いたが、SiやGeとオーミック接触を形成できる金属材料であればこれに限らない。例えば、Cuなども可能である。半導体受光素子100a,100b,100cは、上クラッド材料にSiOを用いたが、使用波長範囲でSi及びGeよりも屈折率の小さな透明材料であればこれに限らない。例えば、SiONなども可能である。
(3)前記各実施形態の半導体受光素子100a,100b,100cは、Si層上に直接Ge層が存在する構成及び製造方法を示したが、Si層とGe層との間にはSiGe層等のバッファ層を介在させても構わない。同様に、Ge層上にSi層等の保護層を設けても構わない。
(4)前記各実施形態の半導体受光素子100a,100b,100cは、Si層上へのGe層選択成長について説明したが、材料の組み合わせはこれに限らない。例えば、Si層上へのSiGe混晶層選択成長等の他、下地材料上に選択成長できる材料を組み合わせることが可能である。
100,100a,100b,100c,100d 半導体受光素子
101 Si基板(支持基板)
102 下部クラッド
103 Siスラブ導波路(真性半導体領域)
104a n−Siコンタクト領域
104b n−Si領域
105 p−Siチャージ領域
106a,106b,106d 増倍領域
107 p−Si領域
108a,108b i−Ge吸収領域
110a,110b Al電極
111 上部クラッド
114 コンタクトホール
115 Si細線導波路(光導波路)
116 テーパ導波路(光導波路)
117 p−Siコンタクト領域
118 n−Si領域
119 n−Siコンタクト領域
121 p型Ge層
200 光電融合モジュール
前記目的を達成するために、第1発明の半導体受光素子は、信号光を受光する導波路が形成されている導波路型の半導体受光素子であって、前記信号光を吸収する吸収領域(108a)と増倍領域(106a,106b)とが分離しているSAM構造のアバランシェフォトダイオードとして形成されており、前記吸収領域と接合する第1導電型領域(p−Si領域107)と、前記増倍領域に接合する第2導電型のコンタクト領域(n−Siコンタクト領域104a)とを備え、前記吸収領域は、前記増倍領域を包含する前記導波路、及び前記第1導電型領域の上面に接合されており、前記増倍領域、及び前記吸収領域は、真性半導体で形成されていることを特徴とする。

Claims (10)

  1. 信号光を受光する導波路が形成されている導波路型の半導体受光素子であって、
    前記信号光を吸収する吸収領域と増倍領域とが分離しているSAM構造のアバランシェフォトダイオードとして形成されており、
    前記吸収領域と接合する第1導電型領域と、
    前記増倍領域に接合する第2導電型のコンタクト領域とを備え、
    前記吸収領域は、前記増倍領域を包含する前記導波路、及び前記第1導電型領域の上面に積層されており、
    前記増倍領域、及び前記吸収領域は、真性半導体で形成されている
    ことを特徴とする半導体受光素子。
  2. 請求項1に記載の半導体受光素子であって、
    第2導電型のコンタクト領域は、第1電極に接触しており、
    前記第1導電型領域は、前記第2導電型のコンタクト領域よりもキャリア濃度が低く、第1導電型のコンタクト領域を介して第1電極に接触している
    ことを特徴とする半導体受光素子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の半導体受光素子であって、
    前記アバランシェフォトダイオードは、前記吸収領域と前記増倍領域との間にチャージ領域が介挿されているSACM構造を成しており、
    前記導波路は、前記チャージ領域と前記増倍領域とが互いに隣接して形成されており、
    前記チャージ領域は、前記第1導電型領域の極性を有している
    ことを特徴とする半導体受光素子。
  4. 請求項3に記載の半導体受光素子であって、
    前記チャージ領域のキャリア濃度は、前記第1導電型領域のキャリア濃度よりも低い
    ことを特徴とする半導体受光素子。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の半導体受光素子であって、
    前記第1導電型領域は、p型領域であり、
    前記第2導電型は、n型である
    ことを特徴とする半導体受光素子。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の半導体受光素子であって、
    前記吸収領域は、真性のGeで形成されており、
    前記増倍領域は、真性のSiで形成されている
    ことを特徴とする半導体受光素子。
  7. 信号光を受光する導波路が形成されている導波路型の半導体受光素子であって、
    前記信号光を吸収する吸収領域を含むPINフォトダイオードとして形成されており、
    前記吸収領域と接合する第1導電型領域と、
    前記吸収領域に接合する第2導電型領域とを備え、
    前記吸収領域は、前記第2導電型領域を包含する前記導波路、及び前記第1導電型領域の上面に積層されており、
    前記吸収領域は、真性半導体で形成されている
    ことを特徴とする半導体受光素子。
  8. 信号光を受光する導波路が形成されている導波路型の半導体受光素子であって、
    前記信号光を吸収する吸収領域とチャージ領域と増倍領域とが分離しているSACM構造のアバランシェフォトダイオードとして形成されており、
    前記吸収領域と接合する第1導電型領域と、
    前記増倍領域に接合する第2導電型のコンタクト領域とを備え、
    前記チャージ領域は、前記第1導電型領域の極性を有しており、
    前記導波路は、前記チャージ領域と前記増倍領域とが互いに隣接して形成されており、
    前記吸収領域は、前記増倍領域を包含する前記導波路、及び前記第1導電型領域の上面に積層されており、
    前記増倍領域、及び前記吸収領域は、真性半導体で形成されている
    ことを特徴とする半導体受光素子。
  9. 信号光を受光する導波路が形成されている導波路型の半導体受光素子と、前記信号光を前記導波路まで導光する光導波路との双方が支持基板上に一体形成された光電融合モジュールであって、
    前記信号光を吸収する吸収領域と増倍領域とが分離しているSAM構造のアバランシェフォトダイオードとして形成されており、
    前記吸収領域と接合する第1導電型領域と、
    前記増倍領域に接合する第2導電型のコンタクト領域とを備え、
    前記吸収領域は、前記増倍領域を包含する前記導波路、及び前記第1導電型領域の上面に積層されており、
    前記増倍領域、及び前記吸収領域は、真性半導体で形成されており、
    前記光導波路は、コアが前記増倍領域と一体形成されている
    ことを特徴とする光電融合モジュール。
  10. 光導波路を介して、信号光を受光する導波路がSOI基板に形成されている導波路型の半導体受光素子の製造方法であって、
    前記半導体受光素子は、前記信号光を吸収する吸収領域と増倍領域とが分離しているSAM構造のアバランシェフォトダイオードとして形成されており、
    前記光導波路と前記増倍領域とを、前記SOI基板のSi層に形成するSi層形成過程と、
    p−Si領域、及びn−Siコンタクト領域を形成する工程と、
    前記増倍領域、及び前記p−Si領域の上にGeの吸収領域を、真性半導体で成長する吸収領域成長過程とを備える
    ことを特徴とする半導体受光素子の製造方法。
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