JP2019139635A - 紙幣処理ユニット、紙幣処理方法、及び紙幣処理プログラム - Google Patents

紙幣処理ユニット、紙幣処理方法、及び紙幣処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】紙幣収納カセットの入れ違いを検出することができる紙幣処理ユニットを提供する。【解決手段】紙幣処理ユニット1は、紙幣収納カセット41、42、5を着脱自在に形成された収納空間を複数設けている。複数の収納空間毎に対応付けられたカセット関連情報を記憶する記憶部21と、収納空間毎に紙幣収納カセット41、42が着脱されたことを検出するカセット検出部23と、カセット検出部23によって紙幣収納カセット41、42が収納空間に装着されたことを検出した場合、紙幣収納カセット41、42のカセット情報を取得する取得部24と、カセット情報とカセット関連情報とを照合して適正であるか否かを判定する判定部25と、カセット情報とカセット関連情報とが適正でないと判定された場合、通知を行う通知部26と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、紙幣を収納し、本体に着脱自在の紙幣収納カセットを使用する紙幣処理ユニット、紙幣処理方法及び紙幣処理プログラムに関する。
従来、紙幣処理ユニットには、投入された紙幣を他の利用者に対してつり銭として利用しないものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の紙幣処理ユニットは、本体に対して着脱自在の紙幣処理カセットを備えている。紙幣搬送部は、紙幣投入口に投入された紙幣を紙幣搬送路に沿って紙幣収納カセットに搬送する。
特許文献1に記載の紙幣処理ユニットでは、1つの紙幣収納カセットが使用され、この紙幣収納カセットには、無線通信媒体が取り付けられている。無線通信媒体は、紙幣収納カセットを紙幣処理ユニット本体に装着した状態であるときに、紙幣処理ユニット本体側に設けられたアンテナによって形成される無線通信エリア内に配置されている。無線通信媒体の制御部は、無線通信媒体本体各部の動作を制御する。無線通信媒体の制御部は、紙幣処理ユニット本体での使用にかかるデータ等を記憶するメモリを有している。このデータは、紙幣収納空間に収納している紙幣の金種毎の枚数と合計金額である。
特開2015−228108号公報
しかしながら、紙幣処理ユニットには、紙幣収納カセットを着脱自在に形成した収納空間が複数設けられていることがある。つまり、紙幣処理ユニットでは、複数の収納空間に着脱可能な紙幣収納カセットが使用される。複数の紙幣収納カセットには、例えば、それぞれに異なる金種の紙幣が収納されている。各紙幣収納カセットは、複数の収納空間のそれぞれに対して装着可能であるので、利用者(例えば、管理者)が、紙幣収納カセットを収納空間に装着する時に入れ違えてしまうことがある。これにより、紙幣処理ユニットは、紙幣収納カセットが入れ違って装着されたことを検出せずに動作してしまうことがある。
この発明の目的は、紙幣収納カセットの入れ違いを検出する技術を提供することにある。
この発明にかかる紙幣処理ユニットは、上記目的を達するために、以下のように構成している。
この紙幣処理ユニットは、紙幣収納カセットを着脱自在に形成した収納空間が複数設けられた紙幣処理ユニットにおいて、前記複数の収納空間毎に対応付けられたカセット関連情報を記憶する記憶部と、前記収納空間毎に前記紙幣収納カセットが着脱されたことを検出する検出部と、前記検出部によって前記紙幣収納カセットが前記収納空間に装着されたことを検出した場合、当該収納空間に装着された前記紙幣収納カセットが有するカセット情報を前記紙幣収納カセットから取得する取得部と、前記収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、当該収納空間に対応付けられたカセット関連情報とを照合して適正であるか否かを判定する判定部と、前記判定部によって前記収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と当該収納空間に対応付けられたカセット関連情報とが適正でないと判定された場合、通知を行う通知部と、を備える。
この構成では、紙幣収納カセット毎にカセット情報を取得して、収納空間毎に対応付けられたカセット関連情報と取得したカセット情報とを照合して適正であるか否かを判定する。そして、この構成では、収納空間毎に対応付けられたカセット関連情報と取得したカセット情報とが適正でないと判定した場合、上位装置、例えば自動券売機、に通知を行って、紙幣収納カセットの入れ違いを検出することができる。
また、紙幣処理ユニットでは、前記検出部によって前記紙幣収納カセットの着脱が検出される毎に、着脱された当該紙幣収納カセットの前記カセット情報と、当該紙幣収納カセットが着脱された日時とを記憶するログ記憶部をさらに備えてもよい。
このように構成すれば、利用者が紙幣収納カセットの着脱日時を知ることができるので、防犯などに役立たせることができる。
また、紙幣処理ユニットでは、前記判定部は、前記複数の収納空間のうち1つの収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、前記1つの収納空間に対応付けられたカセット関連情報とが適正でないと判定した場合、前記1つの収納空間とは別の収納空間に対応付けられたカセット関連情報と前記1つの収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報とを照合して適正であるか否かを判定するのが好ましい。前記通知部は、前記判定部が前記1つの収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、前記別の収納空間に対応付けられた前記カセット関連情報とが適正であると判定し、かつ前記別の収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、前記1つの収納空間に対応付けられた前記カセット関連情報とが適正であると判定した場合に通知を行うことが好ましい。
このように構成すれば、紙幣処理ユニットは、1つの収納空間に装着された紙幣収納カセットと、別の収納空間に装着された紙幣収納カセットが、互いに入れ違って装着していることを検出することができる。
また、紙幣処理ユニットでは、前記複数の収納空間のうちの1つが第1収納空間であり、前記複数の収納空間のうちの前記第1収納空間とは異なる収納空間が第2収納空間であって、前記第1収納空間に対応付けられた第1カセット関連情報と、前記第2収納空間に対応付けられた第2カセット関連情報とが前記記憶部に記憶されていた場合、前記判定部は、前記第1収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第1カセット関連情報とが適正でないと判定した場合、前記第1収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第2カセット関連情報とを照合して適正であるか否かを判定するのが好ましい。前記通知部は、前記判定部が前記第1収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第2カセット関連情報とが適正であると判定し、かつ前記第2収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第1カセット関連情報とが適正であると判定した場合に通知を行うことが好ましい。
このように構成すれば、紙幣処理ユニットは、第1収納空間に装着された紙幣収納カセットと第2収納空間に装着された紙幣収納カセットとが入れ違って装着されたことを検出することができる。
また、紙幣処理ユニットでは、前記判定部が前記第1収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第2カセット関連情報とが適正であると判定した場合、紙幣が搬送される搬送元を切り替える紙幣搬送部をさらに備えることが好ましい。
このように構成すれば、紙幣収納カセットが入れ違って装着された場合でも、搬送元を切り替えることで、適正な金種の紙幣を搬送することができる。
この発明によれば、紙幣収納カセットの入れ違いを検出することができる。
紙幣処理ユニットの主要部の構成を示すブロック構成図である。 紙幣処理ユニットの内部構造を示す概略図である。 複数の収納空間毎に対応付けられたカセット関連情報の対応表を示す図である。 紙幣処理ユニットの動作の一例を示すフローチャートである 紙幣処理ユニットの電源をオフ状態からオン状態に切り替えた場合の動作の一例を示すフローチャートである。 変形例にかかる紙幣処理ユニットの動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施形態の1つである、紙幣処理ユニット1、紙幣処理方法、及び紙幣処理プログラムの例について図面を参照して説明する。
<1.適用例>
図1は、紙幣処理ユニット1の主要部の構成を示すブロック構成図である。図2は紙幣処理ユニット1の内部構造を示す概略図である。紙幣処理ユニット1は、制御部2と、紙幣識別部3と、複数(図1では2つ)の出金カセット41、42と、入金カセット5と、上位入出力インタフェース6とを備えている。出金カセット41、42、及び入金カセット5は、この発明にかかる紙幣収納カセットを示す。なお、以下の説明において、出金カセット41、42を特定せずに説明する場合、出金カセット4で説明する。
この例にかかる紙幣処理ユニット1は、駅等に設置されている自動券売機に使用されている。紙幣処理ユニット1には、図2に示すように、筐体に紙幣投入口101と紙幣返却口102とが設けられている。紙幣処理ユニット1では、利用者が投入した紙幣が紙幣搬送路221、222、223、224、に沿って搬送され、紙幣識別部3を通過して入金カセット5に収納される。
この例にかかる紙幣処理ユニット1は、利用者によって投入された紙幣をつり銭紙幣として使用しない。紙幣処理ユニット1は、利用者につり銭紙幣を放出する場合、出金カセット41、42に収納されている紙幣を使用する。
出金カセット41、42には、予め定められた金種の紙幣が収納されている。例えば、出金カセット41には、金種X1の紙幣が収納されている。また、出金カセット42には、金種Y1の紙幣が収納されている。以下において、金種X1は金種Y1と異なる金種として説明する。
この紙幣処理ユニット1の筐体には、出金カセット4が着脱自在に形成された複数(図2では2つ)の収納空間111、112が設けられている。例えば、出金カセット41は、収納空間111及び収納空間112に対して着脱自在に形成されている。また、例えば、出金カセット42は、収納空間111及び112に対して着脱自在に形成されている。例えば、出金カセット41及び出金カセット42は、同じ又は略同じ形状で形成されている。このように、出金カセット41、42が同じ又は略同じに形成されることで、出金カセット41、42の生産効率が向上する。なお、収納空間111は、この発明にかかる第1収納空間を示し、収納空間112は、この発明にかかる第2収納空間を示す。
また、紙幣処理ユニット1の筐体には、入金カセット5を着脱可能に形成した収納空間113が設けられている。入金カセット5には、金種に関係なく紙幣投入口101から投入された紙幣が収納される。なお、入金カセット5には、出金カセット41、42から繰り出した紙幣が収納される場合もある。
紙幣処理ユニット1には、収納空間111、112毎に対応付けられたカセット関連情報が記憶されている。カセット関連情報は、例えば、32バイトのデータであって、出金カセット4を識別する固有のID番号である。図3は、複数の収納空間111、112毎に対応付けられたカセット関連情報の対応表70を示す図である。紙幣処理ユニット1では、図3に示すように、収納空間111とID0001(第1カセット関連情報)が対応付けられている。また、紙幣処理ユニット1では、収納空間112とID0002(第2カセット関連情報)が対応付けられている。
各出金カセット41、42は、識別可能な固有のID情報を示すカセット情報を有している。カセット情報は、各出金カセット41、42が有する記憶媒体に記憶されている。この例にかかる出金カセット41のカセット情報は、ID0001である。また、この例にかかる出金カセット42は、カセット情報はID0002である。
各出金カセット4がカセット情報を有することで、紙幣処理ユニット1は、収納空間111、112に対応表70で対応付けられたカセット関連情報と、収納空間111、112毎に装着された出金カセット4のカセット情報とを照合して適正であるか否かを判定する。言い換えると、紙幣処理ユニット1は、収納空間111、112に対応付けられたカセット関連情報と、これらカセット関連情報と一致するカセット情報を有する出金カセット4が適宜収納空間111、112に装着されているか否かを判定する。
例えば、紙幣処理ユニット1は、収納空間111に、ID0001を示すカセット情報を有する出金カセット41が装着されているか否かを判定する。また、紙幣処理ユニット1は、例えば、収納空間112に、ID0002を示すカセット情報を有する出金カセット42が装着されているか否かを判定する。
さらに、この例にかかる紙幣処理ユニット1において、ID0001を示すカセット情報を有する出金カセット41には、金種X1の紙幣が収納されている。また、この例にかかる紙幣処理ユニット1において、ID0002を示すカセット情報を有する出金カセット42には、金種Y1の紙幣が収納されている。つまり、管理者は、出金カセット4のカセット情報を知ることで、この出金カセット4に収納する金種の紙幣を知ることができる。
ところで、紙幣処理ユニット1において、出金カセット41、42に紙幣を補充する場合、管理者は、例えば、紙幣処理ユニット1の電源をオフ状態にして、出金カセット41、42を、一旦収納空間111、112から取り外す。管理者は、取り外された出金カセット41、42に紙幣を補充した後、出金カセット41、42を再び収納空間111、112に装着する。このとき、管理者による出金カセット41、42の入れ違いが発生することがある。
管理者は、出金カセット41、42を装着して、紙幣処理ユニット1の電源をオン状態にする。紙幣処理ユニット1は、例えば、電源がオン状態にされた時に、収納空間111、112毎に、対応付けられたカセット関連情報と装着された出金カセット4のカセット情報とが一致するか否かを判定する。そして、紙幣処理ユニット1は、収納空間111、112毎に、対応付けられたカセット関連情報と装着された出金カセット4のカセット情報とが一致していなければ、上位装置(例えば、自動券売機)の制御部へ通知を行う。
例えば、管理者は、出金カセット41を収納空間111から取り外し、さらに、出金カセット42を収納空間112から取り外したとする。管理者は、出金カセット41に、金種X1の紙幣を補充し、また、出金カセット42に金種Y1の紙幣を補充する。そして、管理者は、出金カセット42を収納空間111に装着し、出金カセット41を収納空間112に装着したとする。この場合、紙幣処理ユニット1は、対応表70で収納空間111に対応付けられたID0001と、収納空間111に装着された出金カセット42のカセット情報(ID0002)とが一致しないので、上位装置へ通知を行う。また、紙幣処理ユニット1は、対応表70で収納空間112に対応付けられたID0002と、収納空間112に装着された出金カセット41のカセット情報(ID0001)とが一致しないので、上位装置へ通知を行う。
管理者が出金カセット41、42を入れ違えたままで、紙幣処理ユニット1が入れ違いを検出せずに動作を行うと、適正ではない金種の紙幣がつり銭として放出されることになる。そこで、この例にかかる紙幣処理ユニット1は、収納空間111、112毎に、対応表70で対応付けられたカセット関連情報と、このカセット関連情報と一致しないカセット情報を有する出金カセット4が装着されたことを検出することができる。そして、紙幣処理ユニット1は、これを上位装置に通知することで、上位装置は、紙幣処理ユニット1の動作を停止するなどして、紙幣処理ユニット1の動作を制限する。これにより、紙幣処理ユニット1は、適正ではない金種の紙幣がつり銭として放出されることを防止することができる。
なお、カセット関連情報及びカセット情報は、出金カセット4を識別する固有のID番号に限定されず、例えば、金種を示す情報でもよい。
<2.構成例>
各出金カセット41、42は、記憶媒体(例えばEEPROM)を有している。各記憶媒体には、固有のID番号を示すカセット情報(例えば、ID0001、ID0002)が記憶されている。出金カセット41には、金種X1の紙幣を収納する。また、例えば、出金カセット42には、金種Y1の紙幣を収納する。言い換えると、カセット情報がID0001の出金カセット41は、金種X1の紙幣を収納する。また、カセット情報がID0002の出金カセット42は、金種Y1の紙幣を収納する。
また、各出金カセット41、42は、有線又は無線インタフェースを備える。各出金カセット41、42が収納空間111、112に装着されると、インタフェースは、収納空間111、112に設けられているインタフェースなどに機械的又は電気的に接続される。後述する制御部2の取得部24は、各インタフェースを介して、各カセット情報を取得する。
この例にかかる入金カセット5は、収納空間113に装着可能に形成されている。入金カセット5は、例えば、入金カセット示すカセット情報が付与された記憶媒体を備えている。入金カセット5のカセット情報は、例えば32バイトのデータであって、入金カセット5を識別する固有のID番号である。入金カセット5は、有線又は無線インタフェースを備える。入金カセット5が収納空間113に装着されると、インタフェースは、収納空間113に設けられているインタフェースなどに機械的又は電気的に接続される。制御部2の取得部24は、このインタフェースを介して、入金カセット5のカセット情報を取得する。なお、入金カセット5のカセット情報は、固有のID番号に限定されない。
紙幣識別部3は、紙幣搬送路221に沿って搬送される紙幣の金種及び真偽を識別する。紙幣識別部3は、紙幣の光学パターン及び磁気パターン等を読み取り、金種及び真偽を識別する。紙幣識別部3については公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
上位入出力インタフェース6は、この紙幣処理ユニット1を使用する上位装置(この例では、自動券売機)との間におけるデータの入出力を行う。例えば、後述する制御部2の通知部26は、上位入出力インタフェース6を介して上位装置に通知を行う。また、上位入出力インタフェース6は、例えば、投入された紙幣の合計金額を示すデータを上位装置に入力する。また、上位入出力インタフェース6には、上位入出力装置から発券完了の通知等が入力される。
制御部2は、図1に示すように、記憶部21と、紙幣搬送部22と、カセット検出部23と、取得部24と、判定部25と、通知部26と、ログ記憶部27とを備えている。
制御部2は、紙幣搬送部22、カセット検出部23、取得部24、判定部25、通知部26及びログ記憶部27の各部を制御する。紙幣搬送部22は、図2に示すように、紙幣搬送路221、222、223、224、225、226、227に沿って紙幣を搬送する。
紙幣搬送路221は、紙幣投入口101と紙幣返却口102とを結ぶ。紙幣搬送路221は、紙幣処理ユニット1の本体10の内部でUターンさせた搬送路である。また、紙幣搬送路221は、紙幣が紙幣識別部3を通るように形成されている。
紙幣搬送路222は、分岐22aにおいて、紙幣搬送路221から分岐した搬送路である。紙幣搬送路222は、紙幣搬送路221と紙幣搬送路223とを結ぶ搬送路である。紙幣搬送路223は、紙幣投入口101に投入された紙幣を一時的に保持する保持部として利用される。紙幣搬送路223が保持する紙幣の枚数は、1枚とは限らない。紙幣搬送路223は、複数枚の紙幣を重ねた状態で保持してもよい。
紙幣搬送路224は、分岐22bにおいて、紙幣搬送路222から分岐した搬送路である。紙幣搬送路224の一端は、入金カセット5につながっている。つまり、紙幣搬送路224は、入金カセット5に収納する紙幣を搬送する搬送路である。
また、紙幣搬送路225は、分岐22cにおいて、紙幣搬送路221から分岐した搬送路である。紙幣搬送路226は、分岐22dにおいて、紙幣搬送路225から分岐した搬送路である。紙幣搬送路226の一端は、出金カセット41につながっている。つまり、紙幣搬送路226は、出金カセット41に収納されている紙幣を搬送する搬送路である。
また、紙幣搬送路227は、分岐22dにおいて、紙幣搬送路225から分岐した搬送路である。紙幣搬送路227の一端は、出金カセット42につながっている。つまり、紙幣搬送路227は、出金カセット42に収納されている紙幣を搬送する搬送路である。
分岐22a、分岐22b、分岐22c及び分岐22dには、紙幣の搬送先又は搬送元を切り替えるフラッパが設けられている。紙幣搬送部22は、フラッパを制御することで、紙幣の搬送先又は搬送元を切り替えている。紙幣搬送部22は、例えば、分岐22dのフラッパを制御することで、つり銭紙幣の搬送元である出金カセット41及び出金カセット42を切り替える。
また、紙幣搬送路222、223の紙幣の搬送方向は、双方向である。言い換えると、紙幣搬送部22は、紙幣搬送路222で搬送される紙幣を、紙幣搬送路221から分岐22bに向かう方向、又は分岐22bから紙幣搬送路221に向かう方向の何れにおいても搬送する。また、紙幣搬送部22は、紙幣搬送路223で搬送される紙幣を、分岐22bに向かう方向、又は分岐22bからの方向の何れにおいても搬送する。
紙幣搬送部22は、紙幣搬送路222、223に沿って搬送される紙幣の搬送方向を個別に切り替える。具体的には、紙幣搬送部22は図示していないモータの回転方向を制御することによって、紙幣搬送路222、223における紙幣の搬送方向を切り替える。紙幣搬送路222、223は、例えば、図示していないモータの駆動制御によって搬送ローラを駆動する。
なお、紙幣搬送部22は、紙幣搬送路221、222、223、224、225、226、227の複数の位置にセンサを設けており、各センサの検出位置おける紙幣の有無を検知している。
カセット検出部23は、収納空間111、112毎に出金カセット41、42が装着されていることを検出する。カセット検出部23は、収納空間113に入金カセット5が装着されていることを検出する。
例えば、各収納空間111、112には、図示していないスイッチが設けられている。各スイッチは、出金カセット4の着脱に応じてオン又はオフになる。これにより、カセット検出部23は、出金カセット4の着脱を検出する。また、収納空間113には、例えばスイッチが設けられている。このスイッチは、入金カセット5の着脱に応じてオン又はオフになる。これにより、カセット検出部23は、入金カセット5の着脱を検出する。
取得部24は、カセット検出部23が、出金カセット4が各収納空間111、112に装着されていることを検出した場合、収納空間111、112毎に出金カセット4のカセット情報を取得する。例えば、収納空間111に出金カセット4が装着されていれば、取得部24は、収納空間111に設けられたインタフェースを介して、出金カセット4のカセット情報を出金カセット4の記憶媒体から取得する。また、例えば、収納空間112に出金カセット4が装着されていれば、取得部24は、収納空間112に設けられたインタフェースを介して、出金カセット4のカセット情報を出金カセット4の記憶媒体から取得する。さらに、取得部24は、収納空間113に設けられたインタフェースを介して、入金カセット5のカセット情報を入金カセット5の記憶媒体から取得する。
記憶部21には、収納空間111、112毎に対応付けられたカセット関連情報が記憶されている。図3で示される対応表70には、収納空間111とID0001、及び収納空間112とID0002がそれぞれ対応付けられている。
判定部25は、収納空間111、112毎に、装着された出金カセット4のカセット情報と、対応表70で対応付けられたカセット関連情報のID0001、ID0002とが一致するか否かを判定する。
例えば、収納空間111に出金カセット4が装着されていた場合、判定部25は、収納空間111に対応付けられたカセット関連情報のID0001とこの出金カセット4のカセット情報とが一致するか否かを判定する。また、例えば、収納空間112に出金カセット4が装着されていた場合、判定部25は、収納空間112に対応付けられたカセット関連情報のID0002とこの出金カセット4のカセット情報とが一致するか否かを判定する。
判定部25が収納空間111に対応付けられたカセット関連情報(ID0001)と、収納空間111に装着された出金カセット4のカセット情報(ID0001)とが一致すると判定することで、紙幣処理ユニット1は、収納空間111に出金カセット41が装着されていると特定する。また、判定部25が収納空間112に対応付けられたカセット関連情報(ID0002)と、収納空間112に装着された出金カセット4のカセット情報(ID0002)とが一致すると判定することで、紙幣処理ユニット1は、収納空間112に出金カセット42が装着されていると特定する。これにより、紙幣処理ユニット1は、収納空間111、112毎に、対応表70で対応付けられたカセット関連情報と一致するカセット情報を有する出金カセット4が装着されていることを検出することができる。この結果、紙幣処理ユニット1は、適宜、適正な金種の紙幣をつり銭紙幣として放出することができる。
また、例えば、判定部25が収納空間111に対応付けられたカセット関連情報(ID0001)と収納空間111に装着された出金カセット4のカセット情報が一致しないと判定した場合、紙幣処理ユニット1は、収納空間111には、出金カセット41以外の出金カセット4が装着されていることを検出する。さらに、判定部25が収納空間112に対応付けられたカセット関連情報(ID0002)と収納空間112に装着された出金カセット4のカセット情報が一致しないと判定した場合、紙幣処理ユニット1は、収納空間112には、出金カセット42以外の出金カセット4が装着されていることを検出する。
判定部25が、収納空間111、112毎に、対応付けられたカセット関連情報と、装着された出金カセット4のカセット情報とが一致しないと判定した場合、通知部26は、上位入出力インタフェース6を介して上位装置に通知を行う。
ログ記憶部27は、カセット検出部23が、出金カセット41、42又は入金カセット5の着脱を検出した場合、検出した出金カセット41、42又は入金カセット5のカセット情報及び、着脱された日時を記録する。これにより、管理者は、出金カセット4の着脱の日時を知ることができる。
この例にかかる紙幣処理ユニット1は、収納空間111、112毎に、出金カセット4の入れ違いを検出することができる。また、この例にかかる紙幣処理ユニット1は、上位装置に、出金カセット4の入れ違いの通知を行うことで、上位装置によって動作が制限されて、適正ではない金種の紙幣がつり銭として放出されることを防止することができる。
なお、紙幣処理ユニット1の制御部2は、ハードウェアCPU、メモリ(記憶部)21、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、本実施形態にかかる紙幣処理プログラムを実行したときに、カセット検出部23と、取得部24と、判定部25と、通知部26として動作する。また、メモリ(記憶部)21は、本実施形態にかかる紙幣処理プログラムを展開する領域や、この紙幣処理プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御部2は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、本実施形態にかかる紙幣処理方法を実行するコンピュータである。
<3.動作例>
この例にかかる紙幣処理ユニット1の動作を、図4を参照して説明する。図4は、この例にかかる紙幣処理ユニット1の動作の一例を示すフローチャートである。
紙幣処理ユニット1のカセット検出部23は、出金カセット4が収納空間111に装着されたか否かを検出する(S11)。カセット検出部23が収納空間111に、出金カセット4が装着されたことを検出した場合(S11:Yes)、紙幣処理ユニット1の取得部24は、この出金カセット4のカセット情報を取得する(S12)。紙幣処理ユニット1では、カセット情報によって、出金カセット4が収納する紙幣の金種が決められているので、紙幣処理ユニット1は、装着された出金カセット4が収納する紙幣の金種を知ることができる。
紙幣処理ユニット1の判定部25は、収納空間111に装着された出金カセット4のカセット情報と、収納空間111に対応付けられたカセット関連情報(ID0001)とが一致するか否かを判定する(S13)。判定部25が当該カセット情報と収納空間111に対応付けられたカセット関連情報(ID0001)とが一致すると判定した場合(S13:Yes)、カセット検出部23は、出金カセット4が収納空間112に装着されたか否かを検出する(S15)。カセット検出部23が収納空間112に、出金カセット4が装着されたことを検出した場合(S15:Yes)、紙幣処理ユニット1の取得部24は、この出金カセット4のカセット情報を取得する(S16)。紙幣処理ユニット1の判定部25は、当該カセット情報と、収納空間112に対応付けられたカセット関連情報(ID0002)とが一致するか否かを判定する(S17)。判定部25は、当該カセット情報とカセット関連情報(ID0002)が一致すると判定した場合(S17:Yes)、処理を終了する。
これにより、紙幣処理ユニット1は、収納空間111に、ID0001のカセット情報を有する出金カセット41が装着されたことを検出する。つまり、収納空間111には、金種X1を収納する出金カセット41が装着されていることを検出する。また、紙幣処理ユニット1は、収納空間112には、ID0002のカセット情報を有する出金カセット42が装着されたことを検出する。つまり、収納空間112には、金種Y1を収納する出金カセット42が装着されていることを検出する。
一方、判定部25が、収納空間111に装着された出金カセット4のカセット情報と収納空間111に対応付けられたカセット関連情報(ID0001)とが一致しないと判定した場合(S13:No)、紙幣処理ユニット1の通知部26は、上位装置に通知を行う(S14)。
また、判定部25が、収納空間112に装着された出金カセット4のカセット情報とカセット関連情報(ID0002)とが一致しないと判定した場合(S17:No)、紙幣処理ユニット1の通知部26は、上位装置に通知を行う(S14)。
つまり、紙幣処理ユニット1は、収納空間111に、対応表70で対応付けられたカセット関連情報(ID0001)と一致するカセット情報を有する出金カセット41が装着されていないことを検出する。つまり、収納空間111には、金種X1を収納する出金カセット41が装着されていないことを検出する。また、紙幣処理ユニット1は、収納空間111に、対応表70で対応付けられたカセット関連情報(ID0002)と一致するカセット情報を有する出金カセット42が装着されていないことを検出する。つまり、収納空間112には、金種Y1を収納する出金カセット42が装着されていないことを検出する。
紙幣処理ユニット1は、収納空間111に出金カセット41が装着されていない場合又は収納空間112に出金カセット42が装着されていない場合、上位装置に通知を行う。紙幣処理ユニット1は、上位装置によって動作が制限され、収納空間111又は収納空間112に装着された出金カセット4から、つり銭紙幣として紙幣が放出することを防止する。
次に、紙幣処理ユニット1の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられた場合の動作の一例について図5を参照して説明する。図5は、紙幣処理ユニット1の電源がオフ状態からオン状態に切り替えられた場合の動作の一例を示すフローチャートである。ここで、電源がオフ状態からオン状態に切り替えられた場合とは、メンテナンス等で、紙幣処理ユニット1の電源が切り替えられることである。例えば、管理者は、紙幣処理ユニット1の電源をオフ状態にし、出金カセット41、42を取り外し、出金カセット41、42に紙幣を補充する。さらに、管理者が出金カセット41、42を収納空間111、112に再び装着させた後、紙幣処理ユニット1の電源をオン状態にする場合を想定する。
紙幣処理ユニット1のカセット検出部23は、収納空間111、112毎に、出金カセット4が装着されていることを検出する(S21)。紙幣処理ユニット1の取得部24は、収納空間111、112毎に、装着された出金カセット4のカセット情報を取得する(S22)。
紙幣処理ユニット1の判定部25は、収納空間111、112毎に、取得したカセット情報と、収納空間111、112毎に対応表70で対応付けられたカセット関連情報とが一致しているか否かを判定する(S23)。より詳細には、判定部25は、収納空間111に装着されている出金カセット4のカセット情報と、カセット関連情報(ID0001)とが一致しているか否かを判定する。さらに、判定部25は、収納空間112に装着されている出金カセット4のカセット情報と、カセット関連情報(ID0002)とが一致しているか否かを判定する。判定部25が、収納空間111に装着された出金カセット4のカセット情報とカセット関連情報(ID0001)とが一致し、かつ収納空間112に装着された出金カセット4のカセット情報とカセット関連情報(ID0002)とが一致したと判定した場合(S23:Yes)、紙幣処理ユニット1のログ記憶部27は、当該カセット情報と日時を記憶する(S24)。ログ記憶部27がカセット情報と日時を記録することで、管理者は、出金カセット41、42がいつ着脱されたかを知ることができる。
また、判定部25が、収納空間111、112の少なくとも一方で、出金カセット4のカセット情報と対応表70で対応付けられたカセット関連情報と一致していないと判定した場合(S23:No)、紙幣処理ユニット1の通知部26は、上位装置に通知を行う(S25)。これにより、管理者は、出金カセット4の入れ違いに気づくことができる。
この例に係る紙幣処理ユニット1は、収納空間111、112毎に、対応付けられたカセット関連情報と、装着された出金カセット4のカセット情報とが一致するか否かを判定する。これにより、この例にかかる紙幣処理ユニット1は、収納空間111、112毎に、対応付けられたカセット関連情報と、このカセット関連情報と一致するカセット情報を有する出金カセット4が装着されていないことを検出することができる。つまり、この例にかかる紙幣処理ユニット1は、収納空間111、112毎に、適正な金種の紙幣を収納する出金カセット4が装着されていないことを検出することができる。これにより、この例にかかる紙幣処理ユニット1は、上位装置によって動作を制限され、適正ではない金種の紙幣がつり銭として放出されることを防止することができる。
<4.変形例>
変形例に係る紙幣処理ユニット1では、収納空間111にID0002のカセット情報を有する出金カセット42が装着され、かつ収納空間112にID0001のカセット情報を有する出金カセット41が装着されている場合を想定する。変形例にかかる紙幣処理ユニット1では、収納空間111に出金カセット42が装着され、かつ収納空間112に出金カセット41が装着された場合でも、つり銭紙幣の搬送元(出金カセット4)を切り替えることで、適正な金種の紙幣をつり銭紙幣として放出することができる。
変形例にかかる紙幣処理ユニット1の動作の詳細について図6を参照して説明する。図6は、収納空間111、112毎に、適正な出金カセット4以外の出金カセット4が装着された場合の一例を示す紙幣処理ユニット1の動作を示すフローチャートである。
なお、処理S31からS33は、上述の処理S11からS13までと同じ処理であるので、説明を省略する。また、以下の説明において、収納空間111に装着されている出金カセット4のカセット情報を第1カセット情報、収納空間112に装着されている出金カセット4のカセット情報を第2カセット情報として説明する。
判定部25が収納空間111に装着されている出金カセット4の第1カセット情報とカセット関連情報(ID0001)とが一致しないと判定した場合(S33:No)、カセット検出部23は、収納空間112に出金カセット4が装着されているか否かを検出する(S34)。カセット検出部23が収納空間112に、出金カセット4が装着されたことを検出した場合(S34:Yes)、取得部24は、この出金カセット4の第2カセット情報を取得する(S35)。判定部25は、第2カセット情報と、収納空間112に対応付けられたカセット関連情報(ID0002)とが一致するか否かを判定する(S36)。
判定部25は、収納空間112に装着された出金カセット4の第2カセット情報と、収納空間112に対応づけられたカセット関連情報(ID0002)とが一致しないと判定した場合(S36:No)、収納空間112に装着されている出金カセット4の第2カセット情報と収納空間111に対応表70で対応付けられているカセット関連情報(ID0001)とが一致している否かを判定する(S37)。判定部25は、第2カセット情報と収納空間111に対応付けられたカセット関連情報(ID0001)とが一致すると判定した場合(S37:Yes)、第1カセット情報と収納空間112に対応表70で対応付けられたカセット関連情報(ID0002)とが一致するか否かを判定する(S38)。判定部25が第1カセット情報と収納空間112に対応付けられたカセット関連情報(ID0002)とが一致すると判定した場合(S38:Yes)、紙幣搬送部22は、搬送元を切り替える(S39)。
変形例にかかる紙幣処理ユニット1は、収納空間111にID0002の第2カセット情報を有する出金カセット4(42)が装着され、かつ収納空間112にID0001の第1カセット情報を有する出金カセット4(41)が装着されていることを検出することができる。つまり、変形例にかかる紙幣処理ユニット1では、2つの出金カセット4が入れ違って装着された場合を検出することができる。これにより、紙幣処理ユニット1は、紙幣搬送部22によって搬送元である出金カセット4を切り替えることで、動作を停止するなどの制限を受ける必要がない。
一方、判定部25が第2カセット情報と収納空間111に対応付けられたカセット関連情報(ID0001)とが一致しない場合(S37:No)、通知部26は、上位装置に通知を行う(S40)。この場合、紙幣処理ユニット1は、収納空間112には、ID0001及びID0002の何れにも該当しないカセット情報を有する出金カセット4が装着されていることを検出する。
また、判定部25が第1カセット情報と収納空間112に対応付けられたカセット関連情報(ID0002)とが一致しない場合(S38:No)、通知部26は、上位装置に通知を行う(S40)。この場合、紙幣処理ユニット1は、収納空間111には、ID0001及びID0002の何れにも該当しないカセット情報を有する出金カセット4が装着されていることを検出する。
管理者が、例えば、この検出結果を知ることで、変形例にかかる紙幣処理ユニット1は、適正ではない金種の紙幣がつり銭として放出されることを防止することができる。
また別の変形例にかかる紙幣処理ユニット1は、自動券売機だけに使用されるものではなく、例えば、両替機、又はATMなどに使用されてもよい。
また、別の変形例にかかる紙幣処理ユニット1は、3つ以上の出金カセット4を着脱自在に形成した収納空間を複数備えていてもよい。
また、別の変形例にかかる紙幣処理ユニット1は、2つ以上の入金カセット5を着脱自在に形成した収納空間を複数備えていてもよい。
上述の例では、出金カセット41、42の入れ違いに関して説明したが、上述の例は、複数の入金カセット5の入れ違いの際にも適用することもできる。
また、別の変形例にかかる紙幣処理ユニット1では、出金カセット情報は、出金カセット4が収納する金種を示す情報でもよい。例えば、出金カセット41のカセット情報は、金種X1を示す。また、例えば、出金カセット42のカセット情報は、金種Y1を示す。この場合、記憶部21には、収納空間111、112毎に、金種を示すデータ(例えば、金種X1、金種Y1)を対応付けて記憶する。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
さらに、この発明にかかる構成と上述した実施形態にかかる構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
紙幣収納カセット(41、42、5)を着脱自在に形成された収納空間(111、112)が複数設けられた紙幣処理ユニット(1)において、複数の収納空間(111、112)毎に対応付けられたカセット関連情報(ID0001、ID0002)を記憶する記憶部(210)と、収納空間(111、112)毎に紙幣収納カセット(41、42)が着脱されたことを検出する検出部(23)と、検出部(23)によって紙幣収納カセット(41、42)が収納空間(111、112)に装着されたことを検出した場合、紙幣収納カセット(41、42)が有するカセット情報を取得する取得部(24)と、カセット情報とカセット関連情報(ID0001、ID0002)とを照合して適正であるか否かを判定する判定部(25)と、判定部(25)によってカセット情報とカセット関連情報(ID0001、ID0002)とが適正でないと判定された場合、通知を行う通知部(26)と、を備える、紙幣処理ユニット(1)
1…紙幣処理ユニット
5…入金カセット(紙幣収納カセット)
21…記憶部
23…検出部(カセット検出部)
24…取得部
25…判定部
26…通知部
41…出金カセット(紙幣収納カセット)
42…出金カセット(紙幣収納カセット)
111…収納空間(第1収納空間)
112…収納空間(第2収納空間)
ID0001…カセット関連情報
ID0002…カセット関連情報

Claims (7)

  1. 紙幣収納カセットを着脱自在に形成した収納空間が複数設けられた紙幣処理ユニットにおいて、
    前記複数の収納空間毎に対応付けられたカセット関連情報を記憶する記憶部と、
    前記収納空間毎に前記紙幣収納カセットが着脱されたことを検出する検出部と、
    前記検出部によって前記紙幣収納カセットが前記収納空間に装着されたことを検出した場合、当該収納空間に装着された前記紙幣収納カセットが有するカセット情報を前記紙幣収納カセットから取得する取得部と、
    前記収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、当該収納空間に対応付けられたカセット関連情報とを照合して適正であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と当該収納空間に対応付けられたカセット関連情報とが適正でないと判定された場合、通知を行う通知部と、
    を備える、
    紙幣処理ユニット。
  2. 前記検出部によって前記紙幣収納カセットの着脱が検出される毎に、着脱された当該紙幣収納カセットの前記カセット情報と、当該紙幣収納カセットが着脱された日時とを記憶するログ記憶部をさらに備える、
    請求項1に記載の紙幣処理ユニット。
  3. 前記判定部は、前記複数の収納空間のうち1つの収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、前記1つの収納空間に対応付けられたカセット関連情報とが適正でないと判定した場合、前記1つの収納空間とは別の収納空間に対応付けられたカセット関連情報と前記1つの収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報とを照合して適正であるか否かを判定し、
    前記通知部は、前記判定部が前記1つの収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、前記別の収納空間に対応付けられた前記カセット関連情報とが適正であると判定し、かつ前記別の収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、前記1つの収納空間に対応付けられた前記カセット関連情報とが適正であると判定した場合に通知を行う、
    請求項1又は2に記載の紙幣処理ユニット。
  4. 前記複数の収納空間のうちの1つが第1収納空間であり、前記複数の収納空間のうちの前記第1収納空間とは異なる収納空間が第2収納空間であって、
    前記第1収納空間に対応付けられた第1カセット関連情報と、前記第2収納空間に対応付けられた第2カセット関連情報とが前記記憶部に記憶されていた場合、
    前記判定部は、前記第1収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第1カセット関連情報とが適正でないと判定した場合、前記第1収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第2カセット関連情報とを照合して適正であるか否かを判定し、
    前記通知部は、前記判定部が前記第1収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第2カセット関連情報とが適正であると判定し、かつ前記第2収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第1カセット関連情報とが適正であると判定した場合に通知を行う、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の紙幣処理ユニット。
  5. 前記判定部が前記第1収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と前記第2カセット関連情報とが適正であると判定した場合、紙幣が搬送される搬送元を切り替える紙幣搬送部をさらに備える、
    請求項4に記載の紙幣処理ユニット。
  6. 紙幣収納カセットを着脱自在に形成した収納空間が複数設けられた紙幣処理ユニットのコンピュータが、
    前記収納空間毎に前記紙幣収納カセットが着脱されたことを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップによって前記紙幣収納カセットが前記収納空間に装着されたことを検出した場合、当該収納空間に装着された前記紙幣収納カセットが有するカセット情報を取得する取得ステップと、
    前記収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、当該収納空間に対応付けられたカセット関連情報とを照合して適正であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって前記収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と当該収納空間に対応付けられたカセット関連情報とが適正でないと判定された場合、通知を行う通知ステップと、を
    実行する紙幣処理方法。
  7. 紙幣収納カセットを着脱自在に形成した収納空間が複数設けられた紙幣処理ユニットのコンピュータに、
    前記収納空間毎に前記紙幣収納カセットが着脱されたことを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップによって前記紙幣収納カセットが前記収納空間に装着されたことを検出した場合、当該収納空間に装着された前記紙幣収納カセットが有するカセット情報を取得する取得ステップと、
    前記収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と、当該収納空間に対応付けられたカセット関連情報とを照合して適正であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって前記収納空間に装着された前記紙幣収納カセットの前記カセット情報と当該収納空間に対応付けられたカセット関連情報とが適正でないと判定された場合、通知を行う通知ステップと、を
    実行させる紙幣処理プログラム。
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