JP5295674B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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本発明は、紙幣処理装置に関し、特に、入金処理に利用される紙幣処理装置に関する。
従来の入金処理に利用される紙幣処理装置は、入金口から入金された紙幣を一時保留部に一時保留し、入金確定指示が受け付けられた後に、一時保留部に一時保留された紙幣を一時保留部から繰り出して収納部に収納する。このような紙幣処理装置として、たとえば特許文献1および特許文献2に開示されている紙幣処理装置がある。これらの特許文献に開示されている紙幣処理装置の一時保留部は、入金された紙幣を収納部に収納するまでの間の一時保留のためにのみ設けられている。
しかしながら、これらの特許文献に開示されている紙幣処理装置では、収納部と異なる構造を有する一時保留部を設けることによって、装置の大型化や制御の複雑化を招くという問題がある。
また、これらの特許文献に開示されている紙幣処理装置の一時保留部は、収納部や入金口に比べて容量が小さい。したがって、これらの特許文献に開示されている紙幣処理装置では、入金処理の対象となる紙幣の枚数が一時保留部の容量よりも多い場合には、複数回に分けて入金処理を行う必要がある。この場合には、1回目の入金処理の対象となる紙幣が一時保留部から収納部に収納された後に、2回目の入金処理の対象となる紙幣が一時保留部に取り込まれる。この時点で紙幣の返金指示が行われた場合には、2回目の入金処理の対象となる紙幣は一時保留部から機械的に返金できるが、1回目の入金処理の対象となる紙幣は収納部に収納されてしまっているため機械的に返金できない。したがって、1回目の入金処理の対象となる紙幣を返金するためには、オペレータが収納部から紙幣を取り出すといった手作業を行うことになる。その結果、このような返金指示に対応するためにオペレータが手作業を行うことになり、オペレータの作業負担が増加するという問題があった。
また、これらの特許文献に開示されている紙幣処理装置には、入金された紙幣の精査処理において用いられる精査用収納部が収納部とは別に設けられているので、装置の大型化や制御の複雑化を招くという問題もある。
特開平10−283524号公報 特開平8−7146号公報
本発明の目的は、制御が簡素化された小型の紙幣処理装置を提供することである。
本発明の第1態様によれば、
投入された紙幣を受け入れるための受入部と、
前記受入部によって受け入れられた紙幣を識別するための識別部と、
前記識別部によって識別された紙幣を収納または一時保留するための少なくとも1つの第1カセット、ならびに前記識別部によって識別された紙幣を収納するための少なくとも1つの第2カセットを有する収納部と、
前記収納部の紙幣の枚数を検知する収納検知部と、
前記第1カセットに一時保留された紙幣の入金確定指示を受け付けるための操作部と、 前記識別部によって識別された紙幣を前記第1カセットに一時保留し、前記操作部によって入金確定指示が受け付けられたときに、前記第1カセットに一時保留された紙幣を前記第2カセットに収納する制御部と、
を備え
前記制御部は、前記収納検知部によって検知された前記第2カセットの紙幣の枚数が所定枚数以上であるときに、前記第1カセットに一時保留された紙幣を前記第1カセットに収納する
ことを特徴とする紙幣処理装置が提供される。
本発明において、
前記制御部は、前記収納検知部によって検知された前記第2カセットの紙幣の枚数に基づいて前記第2カセットの空き容量を算出し、前記収納検知部によって検知された前記第1カセットの紙幣の枚数が前記第2カセットの空き容量以下であるときに、前記第1カセットに一時保留された紙幣を前記第2カセットに収納することが好ましい。
本発明において、
前記受入部に投入された紙幣の枚数を検知する投入検知部をさらに備え、
前記制御部は、前記収納検知部によって検知された前記第1カセットの紙幣の枚数に基づいて前記第1カセットの空き容量を算出し、前記投入検知部によって検知された紙幣の枚数が前記第1カセットの空き容量以下であるときに、投入された紙幣を受け入れるように前記受入部を制御することが好ましい。
本発明において、
前記制御部は、前記第2カセットに収納された紙幣を前記第1カセットに一時保留し、前記第1カセットに一時保留された紙幣が前記識別部によって識別された後に、その紙幣に対する精査処理を行い、精査処理が行われた紙幣を前記第2カセットに収納することが好ましい。
本発明において、
前記第1カセットの最大収納容量は、前記受入部の投入可能枚数より多いことが好ましい。
本発明によれば、紙幣処理装置を小型化し、その制御を簡易化することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の実施例は、本発明の実施の一形態であって、本発明の範囲を限定するものではない。
はじめに、本発明の実施例1について説明する。本発明の実施例1は、紙幣を収納するための複数のカセットのうちの1つに紙幣を一時保留する入金処理の例である。
まず、本発明の実施例1に係る紙幣処理装置の構成について図1および図2を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る紙幣処理装置10の内部構成を示す平面図であり、図2は、本発明の実施例1に係る紙幣処理装置10の制御ブロックを示すブロック図である。
図1に示されるように、この紙幣処理装置10は、受入部11、識別部12、収納部13、リジェクト部14、I/O基板15、および搬送部16を備えている。また、図2に示されるように、この紙幣処理装置10は、記憶部101、制御部102、収納検知部103、および投入検知部104をさらに備えている。
記憶部101は、制御部102のための制御プログラム101Aおよび収納部13に収納された紙幣の在高データ101Bを記憶するようになっている。また、記憶部101は、制御部102のワーキングメモリとしても機能するようになっている。
制御部102は、受入部11、識別部12、収納部13、リジェクト部14、I/O基板15、および搬送部16、ならびに記憶部101、収納検知部103、および投入検知部104に接続されている。制御部102は、記憶部101に記憶された制御プログラム101Aを起動することによって、受入部11、識別部12、収納部13、リジェクト部14、I/O基板15、搬送部16、収納検知部103、および投入検知部104を制御するようになっている。
受入部11は、オペレータによって投入された紙幣を1枚ずつ繰り出すための繰出ローラを備えている。この繰出ローラは、投入された紙幣を繰り出し、紙幣処理装置10の内部に受け入れるようになっている。たとえば、受入部11に1度に投入できる紙幣の枚数(以下、「投入可能枚数」という)は、500枚である。
識別部12は、受入部11によって受け入れられた紙幣の金種を識別するための様々なセンサ(たとえば、ラインセンサ)を備えている。また、識別部12は、紙幣の金種が識別された場合には、その金種を識別結果として制御部102に送り、搬送異常(斜行、連鎖、または重送)、媒体異常(偽券または損券)、またはその他の識別エラーなどのリジェクト要因が識別された場合には、そのリジェクト要因を識別結果として制御部102に送るようになっている。このとき、制御部102は、金種が識別された紙幣を「正常紙幣」と判定し、リジェクト要因が識別された紙幣を「リジェクト紙幣」と判定する。
収納部13は、第1カセット131、第2カセット132A乃至132C、および追加カセット・スペース133から構成されている。第1カセット131は、制御部102によって「正常紙幣」と判定された紙幣を一時保留または収納するための収納機構と、一時保留された紙幣を1枚ずつ繰り出すための繰出ローラと、を備えている。第2カセット132A乃至132Cは、それぞれ、制御部102によって「正常紙幣」と判定された紙幣を収納するための収納機構と、収納された紙幣を1枚ずつ繰り出すための繰出ローラと、を備えている。また、第1カセット131および第2カセット132A乃至132Cは、外部から引出可能に構成されている。追加カセット・スペース133は、第2カセット132A乃至132Cの他に紙幣を収納するための収納機構が設けられたカセットを外部から追加可能に構成されている。第1カセット131および第2カセット132A乃至132Cの最大収納容量は、互いに等しい容量であって、たとえば、3000枚である。なお、第1カセット131および第2カセット132A乃至132Cの最大収納容量は、受入部11の投入可能枚数より多ければ何枚でも良い。
リジェクト部14は、制御部102によってリジェクト紙幣と判定された紙幣を集積するようになっている。リジェクト部14は、集積された紙幣を外部から取出可能に構成されている。
I/O基板15には、操作部151および表示部152が接続されている。操作部151は、オペレータの指示を受け付けるための様々なキーを備えている。表示部152は、オペレータに様々な情報を表示するための液晶ディスプレイを備えている。
搬送部16は、受入部11、識別部12、第1カセット131、第2カセット132A乃至132C、およびリジェクト部14の間で紙幣を搬送するための搬送ベルト、搬送路ロ―ラ、および分岐爪、ならびにそれらを駆動するためのモータなどから構成されている。
収納検知部103は、収納部13(第1カセット131および第2カセット132A乃至132C)の紙幣の枚数を検知するためのセンサおよびカウンタを備えている。また、収納検知部103は、検知結果を制御部102に送る。
投入検知部104は、受入部11に投入された紙幣の枚数を検知するためのセンサおよびカウンタを備えている。また、投入検知部104は、検知結果を制御部102に送る。
次に、本発明の実施例1に係る紙幣処理装置10の動作について図1を参照して説明する。
図1に示されるように、この紙幣処理装置10では、受入部11に投入された紙幣が、受入部11の繰出ローラによって搬送部16へ繰り出される。この繰出ローラによって繰り出された紙幣は、識別部12によって識別される。この識別部12によって金種が識別された紙幣は第1カセット131に一時保留され、この識別部12によってリジェクト要因が識別された紙幣はリジェクト部14に集積される。第1カセット131に一時保留された紙幣は、操作部151によって入金確定指示が受け付けられた後に、第1カセット131の繰出ローラによって搬送部16へ繰り出される。この繰出ローラによって繰り出された紙幣は、搬送部16によって、第2カセット132A乃至132Cの何れかに搬送される。この第2カセット132A乃至132Cには、金種別に紙幣が収納される。
次に、本発明の実施例1に係る紙幣処理装置10の処理内容について図3乃至図5を参照して説明する。
図3は、本発明の実施例1に係る入金処理の処理手順を示すフローチャートである。
図3に示されるように、はじめに、受入処理(S301)が行われる。
図4は、本発明の実施例1に係る受入処理(図3のS301)の処理手順を示すフローチャートである。
図4に示されるように、はじめに、投入検知工程(S401)が行われる。投入検知工程(S401)では、投入検知部104が、受入部11に投入された紙幣の枚数を検知し、検知結果を制御部102に送る。
次に、第1収納検知工程(S402)が行われる。第1収納検知工程(S402)では、収納検知部103が、第1カセット131に一時保留された紙幣の枚数を検知し、検知結果を制御部102に送る。このとき、制御部102は、収納検知部103から送られた検知結果に基づいて第1カセット131の空き容量を算出する。
投入された紙幣の枚数が第1カセット131の空き容量以下である場合には(S403−YES)、受入工程(S404)が行われる。受入工程(S404)では、受入部11が、投入された紙幣を紙幣処理装置10の内部に受け入れる。
一方、投入された紙幣の枚数が第1カセット131の空き容量より多い場合には(S403−NO)、入金エラー画面表示工程(S405)が行われる。入金エラー画面表示工程(S405)では、制御部102が、入金エラーであることを示すメッセージを含む入金エラー画面を表示部152に表示させる。
受入処理(図3のS301)は、受入工程(S404)または入金エラー画面表示工程(S405)の後に終了する。
図3に示されるように、受入処理(S301)の後に、識別工程(S302)が行われる。識別工程(S302)では、識別部12が、受入工程(図4のS404)において受入部11によって受け入れられた紙幣を識別し、識別結果を制御部102に送る。このとき、制御部102は、この識別結果に基づいてこの紙幣を「正常紙幣」または「リジェクト紙幣」と判定する。また、制御部102は、「正常紙幣」と判定された紙幣の金種別の枚数または「リジェクト紙幣」と判定された紙幣のリジェクト要因を識別結果として記憶部101に書き込む。
制御部102によって「正常紙幣」と判定された場合には(S303−YES)、一時保留工程(S304)が行われる。一時保留工程(S304)では、制御部102が、「正常紙幣」と判定された紙幣を第1カセット131に一時保留する。
一方、制御部102によって「リジェクト紙幣」と判定された場合には(S303−NO)、リジェクト工程(S305)が行われる。リジェクト工程(S305)では、制御部102が、「リジェクト紙幣」と判定された紙幣をリジェクト部14に集積する。
S301乃至S305は、受入部11に投入された紙幣が0枚になるまで繰り返される(S306−NO)。
受入部11に投入された紙幣が0枚になった場合には(S306−YES)、入金確認画面表示工程(S307)が行われる。入金確認画面表示工程(S307)では、制御部102が、第1カセット131に一時保留された紙幣の枚数および入金処理内容を確定するための入金確定指示を促すメッセージを含む入金確認画面を表示部152に表示させる。
操作部151によって入金確定指示が受け付けられた場合には(S308−YES)、収納処理(S309)が行われる。
図5は、本発明の実施例1に係る収納処理(図3のS309)の処理手順を示すフローチャートである。
図5に示されるように、はじめに、第2収納検知工程(S501)が行われる。第2収納検知工程(S501)では、収納検知部103が、第1カセット131に一時保留された紙幣の枚数および第2カセット132A乃至132Cのそれぞれに収納された紙幣の枚数を検知し、検知結果を制御部102に送る。このとき、制御部102は、収納検知部103から送られた検知結果に基づいて、第2カセット132A乃至132Cの空き容量の合計を算出する。
一般的な紙幣処理装置では、一時保留部に一旦一時保留された紙幣は収納部に収納されるのであるが、本発明の実施例1では、第1カセット131に一時保留された紙幣の枚数が第2カセット132A乃至132Cの空き容量の合計より多い場合には(S502−YES)、第1カセット131の紙幣を第2カセット132A乃至132Cに収納することができないので、第1カセット131に一時保留された紙幣をそのまま第1カセット131に収納する第1収納工程(S503)が行われる。第1収納工程(S503)では、第1カセット131の紙幣を一時保留状態から収納状態(すなわち入金確定状態)として紙幣の状態を維持する。このとき、制御部102は、収納検知部103から送られた検知結果に基づいて、第1カセット131の在高データ101Bを更新する。
第1カセット131に一時保留された紙幣の枚数が第2カセット132A乃至132Cの空き容量の合計以下である場合には(S502−NO)、第2収納工程(S504)が行われる。第2収納工程(S504)では、制御部102が、第1カセット131に一時保留された紙幣を第2カセット132A乃至132Cの何れかへ収納する。このとき、制御部102は、収納検知部103から送られた検知結果に基づいて、第2カセット132A乃至132Cの在高データ101Bを更新する。
収納処理(図3のS309)は、第1収納工程(S503)または第2収納工程(S504)の後に終了する。
図3に示されるように、本発明の実施例1に係る入金処理は、収納処理(S309)の後に終了する。
なお、本発明の実施例1では、第2カセット132A乃至132Cの数が3つである例について説明したが、これに限られるものではない。
また、本発明の実施例1では、第2カセット132A乃至132Cに紙幣を収納する収納方法については、各第2カセット132A乃至132C毎に金種別に収納しても良いし、金種に関係なく各第2カセット132A乃至132Cの並び順に従って収納しても良い。このように、金種別に収納する場合には、回収後の処理を容易にすることができ、カセットの並び順に従って収納する場合には、回収作業の所要時間を短縮することができる。
また、本発明の実施例1の変形例では、第1カセット131に紙幣が一時保留されていない場合に受入工程(図4のS404)が行われ、第1カセット131に紙幣が一時保留されている場合に入金エラー画面表示工程(図4のS405)が行われても良い。
また、本発明の実施例1の変形例では、第1カセット131の空き容量が受入部11の投入可能枚数以上である場合に受入工程(図4のS404)が行われ、第1カセット131の空き容量が受入部11の投入可能枚数より少ない場合に入金エラー画面表示工程(図4のS405)が行われても良い。
また、本発明の実施例1の変形例では、第2カセット132A乃至132Cに収納された紙幣の枚数の合計に基づいて、第1収納工程(図5のS503)と第2収納工程(図5のS504)とを切り換えても良い。
本発明の実施例1によれば、紙幣を収納するための複数のカセットのうちの1つ(第1カセット131)に紙幣を一時保留するので、カセットと一時保留部とを別々に設けることによる装置の大型化および制御の複雑化を回避することができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本発明の実施例2は、第2カセットに収納された紙幣を第1カセットに一時保留して精査を行う精査処理の例である。なお、本発明の実施例1と同様の内容についての説明は省略する。
はじめに、本発明の実施例2に係る精査処理について図6を参照して説明する。精査処理は、本発明の実施例1に係る入金処理(図3)が終了し、第2カセット132A乃至132Cに紙幣が収納されている状態で所定の日時に行われる処理である。本発明の実施例2では、第2カセット132Aに収納された紙幣に対する精査処理の例を説明する。
図6は、本発明の実施例2に係る精査処理の処理手順を示すフローチャートである。
図6に示されるように、はじめに、一時保留工程(S601)が行われる。一時保留工程(S601)では、制御部102が、第2カセット132Aに収納された紙幣を第1カセット131に一時保留する。一時保留工程(S601)は、第2カセット132Aに収納された全ての紙幣が第1カセット131に一時保留されるまで繰り返される(S602−NO)。
第2カセット132Aに収納された全ての紙幣が第1カセット131に一時保留された場合には(S602−YES)、識別工程(S603)が行われる。識別工程(S603)では、制御部102が、一時保留工程(S601)において第1カセット131に一時保留された紙幣を搬送部16へ繰り出し、識別部12が、その紙幣の金種を識別する。このとき、識別部12は、金種別の紙幣の枚数を識別結果として制御部102に送る。
次に、収納工程(S604)が行われる。収納工程(S604)では、制御部102が、識別工程(S603)において識別部12によって識別された紙幣を第2カセット132Aに収納する。収納工程(S604)は、一時保留工程(S603)において第1カセット131に一時保留された全ての紙幣に対する識別が完了するまで繰り返される(S605−NO)。
一時保留工程(S603)において第1カセット131に一時保留された全ての紙幣に対する識別が完了した場合には(S605−YES)、比較工程(S606)が行われる。比較工程(S606)では、制御部102が、本発明の実施例1に係る収納処理(図5)において記憶部101に記憶された在高データ101Bと、本発明の実施例2に係る精査処理の識別工程(S603)において識別部12から送られた識別結果(金種別の紙幣の枚数)と、を比較する。
比較工程(S606)の比較結果が一致した場合には(S607−YES)、精査結果画面表示工程(S608)が行われる。精査結果画面表示工程(S608)では、制御部102が、精査結果に問題がないことを示すメッセージを含む精査結果画面を表示部152に表示させる。
一方、比較工程(S606)の比較結果が一致しなかった場合には(S607−NO)、精査エラー画面表示工程(S609)が行われる。精査エラー画面表示工程(S609)では、制御部102が、精査結果に問題があることを示すメッセージを含む精査エラー画面を表示部152に表示させる。
本発明の実施例2に係る精査処理は、精査結果画面表示工程(S608)または精査エラー画面表示工程(S609)の後に終了する。
なお、本発明の実施例2では、精査処理(図6)は、複数の第2カセット132A乃至132Cに収納された紙幣の全てに対して行われても良い。この場合には、精査処理(図6)は、第2カセット132Aに収納された紙幣に対する処理、第2カセット132Bに収納された紙幣に対する処理、および第2カセット132Cに収納された紙幣に対する処理が行われる(順不同)。
本発明の実施例2によれば、第2カセット132Aに収納された紙幣を精査するための精査処理において、その紙幣を第2カセット132Aと同じ等しい容量を持つ第1カセット131に一時保留するので、第2カセット132Aに収納された紙幣の全てを一度に第1カセット131に一時保留することができる。特に、所定の日時に行われる自動精査の場合には、第2カセット132Aに収納された紙幣の枚数が一時保留部の一時保留枚数より多いときに精査処理が行われないことがあるが、本発明の実施例2では、第2カセット132Aに収納された紙幣の枚数に関わらず、精査処理が行われる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本発明の実施例3は、第1カセットに一時保留された紙幣の再計数処理において、紙幣の表裏反転を行う例である。なお、本発明の実施例1および実施例2と同様の内容についての説明は省略する。
はじめに、本発明の実施例3に係る紙幣処理装置10の構成について説明する。
この紙幣処理装置10は、投入された紙幣を繰り出す繰出ローラに加えて、紙幣を保留するための保留機構を有する受入部11を備えている。なお、この紙幣処理装置10のその他の構成は、本発明の実施例1に係る紙幣処理装置10と同様である。
次に、本発明の実施例3に係る再計数処理について図7および図8を参照して説明する。再計数処理は、本発明の実施例1に係る入金処理の入金確認画面表示工程(図3のS307)において、入金確定指示が受け付けられなかった場合(たとえば、再計数指示が受け付けられた場合)に行われる処理である。本発明の実施例3では、再計数された紙幣を第2カセット132Aに収納する再計数処理の例を説明する。
図7は、本発明の実施例3に係る再計数処理の処理手順を示すフローチャートである。
図7に示されるように、はじめに、識別工程(S701)が行われる。識別工程(S701)では、制御部102が、第1カセット131に一時保留された紙幣を繰り出し、識別部12が、その紙幣の金種および表裏を識別する。このとき、識別部12は、金種別の紙幣の枚数および紙幣の表裏を識別結果として制御部102に送り、制御部102は、金種別の紙幣の枚数を識別結果として記憶部101に書き込む。
識別工程(S701)において識別部12から送られた識別結果(紙幣の表裏)が「裏券」である場合には(S702−YES)、保留工程(S703)が行われる。保留工程(S703)では、制御部102が、識別部12によって表裏が識別された紙幣を受入部11に保留する。このとき、識別工程(S701)および保留工程(S703)の搬送経路は、図8(A)に示されるような搬送経路となる。
次に、第1収納工程(S704)が行われる。第1収納工程(S704)では、制御部102が、保留工程(S703)において受入部11に保留された紙幣を第2カセット132Aに収納する。このとき、第1収納工程(S704)の搬送経路は、図8(B)に示されるような搬送経路となる。このとき、制御部102は、収納検知部103から送られた検知結果に基づいて、第2カセット132Aの在高データ101Bを更新する。
一方、識別工程(S701)において識別部12から送られた識別結果(紙幣の表裏)が「表券」である場合には(S702−NO)、第2収納工程(S705)が行われる。第2収納工程(S705)では、制御部102が、識別部12によって表裏が識別された紙幣を第2カセット132Aに収納する。このとき、第2収納工程(S705)の搬送経路は、図8(C)に示されるような搬送経路となる。このとき、制御部102は、収納検知部103から送られた検知結果に基づいて、第2カセット132Aの在高データ101Bを更新する。
S701乃至S705は、第1カセット131に一時保留された全ての紙幣に対する識別が完了するまで繰り返される(S706−NO)。
本発明の実施例3に係る再計数処理は、第1カセット131に一時保留された全ての紙幣に対する識別が完了したときに終了する(S706−YES)。
本発明の実施例3によれば、第1カセット131に一時保留された紙幣の再計数処理において、表券と識別された紙幣と裏券と識別された紙幣とを異なる搬送経路で第2カセット132A乃至132Cに収納するので、第2カセット132A乃至132Cに収納される紙幣の表裏を揃えることができる。特に、表裏反転機構を設けることなく紙幣の表裏を揃えることができるので、紙幣処理装置10のコストを削減することができる。
次に、本発明の実施例4について説明する。本発明の実施例4は、受入部の投入可能枚数以上の紙幣を継続的に処理する入金処理の例である。なお、本発明の実施例1乃至実施例3と同様の内容についての説明は省略する。
はじめに、本発明の実施例4に係る入金処理について図9を参照して説明する。
図9は、本発明の実施例4に係る入金処理の処理手順を示すフローチャートである。
図9に示されるように、はじめに、受入処理(S901)が行われる。この受入処理(S901)は、本発明の実施例1に係る受入処理(図4)と同様に行われる。
次に、識別工程(S902)が行われる。識別工程(S902)では、識別部12が、受入工程(図4のS404)において受け入れられた紙幣を識別し、識別結果を制御部102に送る。このとき、制御部102は、この識別結果に基づいてこの紙幣を「正常紙幣」または「リジェクト紙幣」と判定する。また、制御部102は、「正常紙幣」と判定された紙幣の金種別の枚数または「リジェクト紙幣」と判定された紙幣のリジェクト要因を識別結果として記憶部101に書き込む。
制御部102によって「正常紙幣」と判定された場合には(S903−YES)、一時保留工程(S904)が行われる。一時保留工程(S904)では、制御部102が、「正常紙幣」と判定された紙幣を第1カセット131に一時保留する。
一方、制御部102によって「リジェクト紙幣」と判定された場合には(S903−NO)、リジェクト工程(S905)が行われる。リジェクト工程(S905)では、制御部102が、「リジェクト紙幣」と判定された紙幣をリジェクト部14に集積する。
S901乃至S905は、受入部11に投入された紙幣が0枚になるまで繰り返される(S906−NO)。
受入部11に投入された紙幣が0枚になった場合には(S906−YES)、継続入金画面表示工程(S907)が行われる。継続入金画面表示工程(S907)では、制御部102が、第1カセット131に一時保留された紙幣の枚数、入金処理内容を確定するための入金確定指示を促すメッセージ、および受入部11への追加の紙幣の投入を促すメッセージを含む継続入金画面を表示部152に表示させる。
操作部151によって継続入金指示が受け付けられ、オペレータによって追加の紙幣が受入部11に投入された場合には(S908−YES)、S901に戻る。
一方、操作部151によって入金確定指示が受け付けられた場合には(S908−NO)、収納処理(S909)が行われる。この収納処理(S909)は、本発明の実施例1に係る収納処理(図5)と同様に行われる。
本発明の実施例4に係る入金処理は、収納処理(S909)の後に終了する。
本発明の実施例4によれば、受入部11の投入可能枚数の紙幣を第1カセット131に一時保留する処理を継続的に繰り返すので、受入部11の投入可能枚数を超えた紙幣の入金処理を一回の取引で行うことができる。
本発明の実施例1に係る紙幣処理装置10の内部構成を示す平面図である。 本発明の実施例1に係る紙幣処理装置10の制御ブロックを示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る入金処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る受入処理(図3のS301)の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る収納処理(図3のS309)の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る精査処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る再計数処理の処理手順を示すフローチャートである。 (A)乃至(C)は、本発明の実施例3に係る再計数処理の搬送経路を示す平面図である。 本発明の実施例4に係る入金処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 紙幣処理装置
101 記憶部
102 制御部
103 収納検知部
104 投入検知部
11 受入部
12 識別部
13 収納部
131 第1カセット
132A〜132C 第2カセット
133 追加カセット・スペース
14 リジェクト部
15 I/O基板
151 操作部
152 表示部
16 搬送部

Claims (5)

  1. 投入された紙幣を受け入れるための受入部と、
    前記受入部によって受け入れられた紙幣を識別するための識別部と、
    前記識別部によって識別された紙幣を収納または一時保留するための少なくとも1つの第1カセット、ならびに前記識別部によって識別された紙幣を収納するための少なくとも1つの第2カセットを有する収納部と、
    前記収納部の紙幣の枚数を検知する収納検知部と、
    前記第1カセットに一時保留された紙幣の入金確定指示を受け付けるための操作部と、 前記識別部によって識別された紙幣を前記第1カセットに一時保留し、前記操作部によって入金確定指示が受け付けられたときに、前記第1カセットに一時保留された紙幣を前記第2カセットに収納する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記収納検知部によって検知された前記第2カセットの紙幣の枚数が所定枚数以上であるときに、前記第1カセットに一時保留された紙幣を前記第1カセットに収納する
    ことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記制御部は、前記収納検知部によって検知された前記第2カセットの紙幣の枚数に基づいて前記第2カセットの空き容量を算出し、前記収納検知部によって検知された前記第1カセットの紙幣の枚数が前記第2カセットの空き容量以下であるときに、前記第1カセットに一時保留された紙幣を前記第2カセットに収納する
    ことを特徴とする請求項に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記受入部に投入された紙幣の枚数を検知する投入検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記収納検知部によって検知された前記第1カセットの紙幣の枚数に基づいて前記第1カセットの空き容量を算出し、前記投入検知部によって検知された紙幣の枚数が前記第1カセットの空き容量以下であるときに、投入された紙幣を受け入れるように前記受入部を制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記制御部は、前記第2カセットに収納された紙幣を前記第1カセットに一時保留し、前記第1カセットに一時保留された紙幣が前記識別部によって識別された後に、その紙幣に対する精査処理を行い、精査処理が行われた紙幣を前記第2カセットに収納する
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記第1カセットの最大収納容量は、前記受入部の投入可能枚数より多い
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の紙幣処理装置。
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