JP2019139492A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電が復旧して電源が再投入された際、装置本体にダメージを与える可能性を低減することができる電子機器を提供する。【解決手段】停電検知部203は、停電が発生したことを検知すると(ステップS101)、EEPROM208に停電発生フラグを立てる。CPU201は、EEPROM208に記憶された情報を用いて過去10分間の停電発生回数が5回を超えたか否か判定する(ステップS104)。そして、停電発生頻度が所定の閾値を超えた場合、CPU201は、EEPROM208に記憶された自動復帰機能フラグを無効にし(ステップS105)、その後、自動復帰機能フラグを無効にした旨をUI126に表示してユーザに報知する(ステップS206)。【選択図】 図3

Description

本発明は、電子写真プロセス方式を採用した複写機、プリンターをはじめとする電子機器に関する。
従来から、電子機器としての、例えば、画像形成装置においては、停電した商用電源が復旧した場合、ユーザの操作を介することなく停電前の電源スイッチ(電源SW)の状態に応じた電源状態に自動的に復帰させる制御が実施されている。この場合、電源SWとして、状態を保持できるシーソースイッチが使用されており、電源SWがオン状態のまま停電した場合は、常に電源オン状態に自動復帰させるという制御が行われている。
ところで、画像形成装置における電源再投入方法に関する先行技術文献として、特許文献1が挙げられる。特許文献1には、電源スイッチをオフした後、再度電源スイッチをオンにしても所定時間内は電源の再投入を禁止することによって、画像形成装置自体の異常動作を回避する技術が開示されている。
特開2002−108512号公報
しかしながら、停電が復旧した際、一旦切断された電源が自動で復旧する構成では、例えば、新興国のような電源事情があまり良くなく、何回も停電を繰り返す地域においては、電源の遮断と復旧が短時間に複数回繰り返えされる。これでは、画像形成装置の構成部品である、例えばハードディスク(HDD)などの構成機器にダメージを与える可能性が大きくなる。また、電源が復旧される毎に、色ずれ調整や濃度調整などの調整動作を含む画像形成を可能にするための準備動作が実行されてしまい、装置部品の寿命を短くしてしまう虞がある。
また、上述の特許文献1に記載の技術では、停電のような予期しない電源の遮断については何ら考慮されておらず、電源が復旧した際、画像形成装置が自動復帰するか否かも不明である。これでは、FAXを受信する等ために常に電源を入れておきたいというユーザの要求を満たすことができない。
本発明は、停電が復旧して電源が再投入された際、装置本体にダメージを与える可能性を低減することができ、しかも、ユーザにとって使い勝手がよい電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の電子機器は、商用電源からの電力の供給を受けて動作する電子機器であって、電力の供給が遮断されたことを検知する停電検知手段と、停電が発生する前に前記電子機器が起動していた場合、停電が復旧した際、停止した前記電子機器をユーザの操作を介することなく復帰させる復帰手段と、前記復帰手段を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記停電検知手段の検知結果の履歴に係わる情報に基づいて、停電が復旧した際、前記復帰手段を制御して前記停止した前記電子機器をユーザの操作を介することなく復帰させるか否かを切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、停電が復旧して電源が再投入された際、停電検知手段の検知結果に応じて電源を自動復帰させるか否かを切り替える。これによって、停電する頻度が高い場合は電子機器を自動復帰させないようにすることによって、ユーザにとって使い勝手のよさを保持しつつ、停電復旧時に機器本体に与えるダメージを低減することができる。
実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 図1の画像形成装置で実行される第1の停電発生処理の手順を示すフローチャートである。 通電断時刻と停電発生フラグ及び自動復帰機能フラグとの関係を示す図である。 画像形成装置における停電発生時の装置状態と、停電復旧時の装置状態を比較して示す図である。 停電時及び停電復旧時の停電検知部の動作を示すタイミングチャートである。 図1の画像形成装置で実行される第1の停電復旧処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態で実行される第2の停電発生処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態で実行される第2の停電復旧処理の手順を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
図1において、電子機器としての画像形成装置100は、一定の間隔をおいて略水平に配置された4つのプロセスカートリッジ103Y、103M、103C、103Kを備えている。プロセスカートリッジ103Y〜Kは、装置本体に対して着脱自在に構成されており、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の画像を形成する。
各プロセスカートリッジ103Y〜Kは、それぞれ像担持体としての感光体ドラム104Y〜Kを備えている。感光体ドラム104Y〜Kは、負帯電のOPC感光体からなりアルミニウム製のドラム基体上に光導電層を有しており、駆動装置(図示省略)によって所定のプロセススピードで回転駆動される。
各プロセスカートリッジ103Y〜Kは、同様の構成である。従って、以下、代表してプロセスカートリッジ103Yの構成について説明する。プロセスカートリッジ103Yの感光体ドラム104Yの周囲には、現像装置105Y、一次帯電器109Y、ドラムクリーナ112Yが配置されている。一次帯電器109Yは、帯電バイアス電源(図示省略)から印加される帯電バイアスによって感光体ドラム104Yの表面を負極性の所定電位に帯電する。
現像装置105Yは、現像剤としてのトナーを内蔵し、感光体ドラム104Y上に、後述するレーザ露光装置108によって形成される静電潜像にイエロー色のトナーを供給してトナー像として可視化する。現像装置105Yは、装置本体に対して着脱自在に構成されたトナーボトル130Yと連結している。トナーボトル130Yは、対応する現像装置105Yにイエロー色のトナーを補給する。ドラムクリーナ112Yは、クリーニングブレード等を有しており、中間転写ベルト101へのトナー像の転写後に感光体ドラム104Y上に残留したトナーを回収、除去する。
プロセスカートリッジ103Yは、また、レーザ露光装置108を備えている。レーザ露光装置108は、一次帯電器109Yと現像装置105Yとの間の下方からレーザ光を照射して感光体ドラム104Yを露光する。レーザ露光装置108は、与えられる画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応した発光を行うレーザ発光手段として機能する。レーザ露光装置108は、感光体ドラム104Yをはじめ各感光体ドラム104M〜Kを露光することによって、各感光体ドラム104Y〜Kの表面に画像情報に応じた静電潜像を形成する。
プロセスカートリッジ103Y〜Kの各感光体ドラム104Y〜Kとそれぞれ当接して回転するように中間転写ベルト101が配置されている。中間転写ベルト101は、二次転写対向ローラを兼ねる駆動ローラ116をはじめとする複数のローラによって回転可能に張架されている。中間転写ベルト101を介して駆動ローラ116と対向するように二次転写ローラ117が配置されている。駆動ローラ116と二次転写ローラ117との当接部が二次転写部Teとなる。
中間転写ベルト101を介して各感光体ドラム104Y〜Kとそれぞれ対向するように中間転写ベルト101の内側に一次転写ローラ114Y〜Kが配置されている。一次転写ローラ114Y〜Kは、それぞれ感光体ドラム104Y〜Kに向けて付勢可能に構成されている。感光体ドラム104Y〜K上で現像されたトナー像は、それぞれ一次転写ローラ114Y〜Kの作用により中間転写ベルト101に転写される。
画像形成装置100の下部には、用紙(シート)Pを収容する用紙収容部121が配置されている。そして、画像形成装置100は、用紙収容部121に収容された用紙Pを用紙搬送路140を通って二次転写部Teまで搬送し、その後、二次転写部Teで中間転写ベルト101上のトナー像が用紙Pに転写される。用紙搬送路140は、用紙Pが用紙収容部121から上方に向かって搬送される縦パス構成となっており、レジストローラ123及び用紙Pを排紙トレイ125に排紙する排紙ローラ124を備えている。
用紙搬送路140における二次転写部Teの下流側には、定着装置150が配置されている。定着装置150は、定着ローラ118と加圧ローラ119を備えている。画像形成装置100の上部には、原稿読取装置120、及びユーザが当該画像形成装置100を操作するためのユーザーインターフェース(UI)126が設けられている。
次に、図1の画像形成装置100の制御構成について説明する。
図2は、図1の画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。図2において、画像形成装置100は、制御部としての制御基板200を備えている。制御基板200には、CPU201が内蔵されている。
CPU201は、ASIC202、RTC204、ROM206、RAM207、EEPROM208とそれぞれアドレスバス又はデータバスで接続されている。また、CPU201は、RTC204を介して電池209と接続されており、EEPROM208を介して停電検知部203と接続されている。停電検知部203は、電源300を介して商用電源の出力を監視している。また、CPU201は、ASIC202を介して定着着脱機構213及び一次転写着脱機構214とそれぞれ接続されている。
CPU201は、ASIC202を介して定着着脱機構213及び一次転写着脱機構214に駆動信号を発行し、定着ローラ118と加圧ローラ119を加圧又は離間させ、一次転写ローラ114と感光体ドラム104を加圧又は離間させる。電源300は、商用電源からDC電源を生成して制御基板200に供給する。図においては、電源300から制御基板200への1系統の電源供給線を記載してあるが、電源300から制御基板200へ電源を供給する電源系統は必ずしも1つに限定されるものではない。また、停電検知部203は、例えば、電源300の出力系統のうちの、商用電源からの電源供給に連動する電源系統である常夜電源の出力部に接続されている。常夜電源とは、画像形成装置100のメインスイッチがオフであっても当該画像形成装置100に供給される直流電源をいう。
電源300からの電源入力部分を構成する停電検知部203は、電源300から制御基板200へ入力される入力電圧を検知し、また、電源が遮断されることによって発生する停電も検出する。電池209は、電源300からの電力供給が無くなった場合でもRTC204を動作可能に保持するものであり、RTC204へ電力を供給する。RTC204は、時計機能を備えている。ROM206は、CPU201で実行される各種プログラムを格納する。また、RAM207は、CPU201がプログラムを実行する際にデータを記憶する記憶部として機能する。
次に、このような構成の画像形成装置100の動作について説明する。
原稿読取装置120が原稿画像を読み取り、画像形成開始信号が発せられると、プロセスカートリッジ103Y〜Kの各感光体ドラム104Y〜Kは、所定のプロセススピードで回転し、対応する一次帯電器109Y〜Kによって一様に負極性に帯電される。感光体ドラム104Y〜Kが一様に帯電された後、レーザ露光装置108が、カラー色分解された画像信号に従ってレーザ発光素子からレーザ光を照射し、各感光体ドラム104Y〜K上に各色に対応する静電潜像を形成する。
感光体ドラム104Y〜K上に形成された静電潜像に対し、対応する現像装置105Y〜Kがそれぞれ対応する色のトナーを供給してトナー像として可視化する。このとき、現像装置105Y〜Kには、感光体ドラム104Y〜Kの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加される。形成されたトナー像は、それぞれトナーと逆極性の一次転写バイアスが印加された一次転写ローラ114Y〜Kによって中間転写ベルト101に転写される。中間転写ベルト101に転写されたトナー像は、順次重ね合わせられてフルカラーのトナー像を形成する。このとき、各感光体ドラム104Y〜K上に残留した転写残トナーは、対応するドラムクリーナ112Y〜Kのクリーナブレードによって掻き落とされ、回収される。
中間転写ベルト101上に形成されたフルカラーのトナー像は、当該中間転写ベルト101の回転によって、二次転写部Teまで移動する。このとき、トナー像の先端が二次転写部Teに移動するタイミングに合わせて、用紙収容部121又は手差しトレイ122から給送された用紙Pがレジストローラ123によって二次転写部Teまで搬送される。次いで、トナーと逆極性の二次転写バイアス(正極性)が印加された二次転写ローラ117によって中間転写ベルト101上のトナー像が用紙Pに転写される。二次転写時に中間転写ベルト101上に残留した残留トナーは、転写クリーニング装置107によって掻き落とされ、廃トナーとして回収される。
フルカラーのトナー像が形成された用紙Pは、定着装置150に搬入され、定着ローラ118と加圧ローラ119との間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像が加熱、加圧されて用紙Pに熱定着される。トナー像が定着された用紙Pは、排紙ローラ124によって本体上面の排紙トレイ125上に排紙される。
次に、図1の画像形成装置で実行される停電発生処理について説明する。
図3は、図1の画像形成装置で実行される第1の停電発生処理の手順を示すフローチャートである。この停電発生処理は、画像形成装置100に供給される商用電源が停電した際に、制御基板200のCPU201が、ROM206に格納された第1の停電発生処理プログラムに従って実行する。
図3において、第1の停電発生処理は、画像形成装置100に供給される電源が遮断されたことによって開始する。すなわち、停電が発生すると、CPU201は、停電検知部203を介して電圧低下を検知する(ステップS101)。次いで、CPU201は、検知結果に基づいて停電検知部203を介して停電発生時刻と紐付けてEEPROM208に停電発生フラグを立てる(ステップS102)。
ここで、停電検知部203における停電検知動作について説明する。
上述したように、停電検知部203は、常夜電源の出力部、換言すると、制御基板200における電源入力部に接続されている。
常夜電源の出力は、例えば、12Vである。従って、停電検知部203は、制御基板200に入力される常夜電源12Vが停電によって下がり始め、所定の閾値電圧、例えば10V以下に低下したことを検知するように設定されている。閾値電圧は、通常、常夜電源12Vによって駆動されるデバイスに支障が生じない最低作動電圧よりも高く設定される。
具体的には、例えば、常夜電源12Vが供給されるDCDCコンバータの低電圧誤動作防止機能が7.5Vで動作する場合、それ以上の電圧値を用いて供給電圧が低下したことを検出できるように閾値電圧が設定されている。従って、閾値電圧は、画像形成装置100が正常な動作をしており、商用電源が正常に供給されている状態では検出されない電圧である。停電検知部203は、閾値電圧よりも低い電圧を検知した場合に停電が発生したと判断し、停電発生フラグをEEPROM208に記憶させる。また、このとき、停電検知部203は、合せてRTC204の日時情報をEEPROM208に記憶させる。
そして、CPU201は、過去の停電情報と照らし合わせ、所定期間内に停電が何回発生しているかという停電発生頻度をカウントする。例えば、過去10分間で5回を超える停電が発生している場合、CPU201は、画像形成装置100が高頻度に停電が発生する地域に設置されているものと判断する。
画像形成装置100の設置地域の電源事情が良くなくて、停電が頻繁に発生する場合、例えば、HDDをはじめとする機器の電源が何度も強制的にOFF/ONさせられることになり、故障のリスクが高まる。また、電源オン後の準備動作が何度も実行されることになり、感光体等の寿命の短縮につながる。そのため、CPU201は、画像形成装置100が停電の発生頻度が高い地域に設置されていると判断した場合、停電復旧時に、画像形成装置100が自動的に立ち上がらないように、EEPROM208の自動復帰機能フラグをOFFに設定する。
自動復帰機能フラグをOFFに設定することによって、停電の発生頻度が高い地域に画像形成装置100を設置した場合であっても、電源のON/OFFを繰り返すことによるHDD等の故障や構成部品の寿命の短縮のリスクを低減することができる。また、電源事情が改善されて停電の発生頻度が低くなった場合、例えば、1日の間に1度も停電が発生しなかった場合等には、CPU201は、自動復帰機能フラグを再びONに設定する。これによって、次回停電が発生した際に画像形成装置100が自動的に立ち上がり、画像形成装置100を、例えばFAX受信等に備えてできる限り受信状態で待機させることが可能となる。なお、自動復帰機能フラグは、ユーザ又はサービスマンが独自に設定できるようにしておくこともできる。
次に、通電が遮断された通電断時刻と、停電が発生したした際に、停電検知部203によってEEPROM208に記憶される停電発生フラグ、及び自動復帰機能フラグとの関係について説明する。
図4は、通電断時刻と停電発生フラグ及び自動復帰機能フラグとの関係を示す図であり、停電検知部203の検知結果の履歴が示されている。
図4の(a)において、停電発生フラグが「0」となっている時刻では、画像形成装置100の電源が正常にシャットダウンされることによって電源がオフされており、停電は発生していないことが分かる。
一方、「20**/01/08 10:12」から「20**/01/08 10:14」の間の3つの停電発生フラグが「1」となっていることから、この間に停電が3回発生していることが分かる。しかし、単位時間当たり、例えば10分当たりの停電発生回数が、所定の閾値である、例えば5回を超えていないので、停電復旧時に画像形成装置100を自動復帰させるための自動復帰機能フラグはONに設定されたままである。
また、「20**/01/13 14:15」から「20**/01/13 14:23」の間の6つの停電発生フラグが「1」となっている。これによって、この間に停電が6回発生しており、10分間の停電発生回数は、所定の閾値である5回を超えていることが分かる。従って、ここでは、画像形成装置100を自動復帰させた場合の装置本体に与えるダメージを考慮して、停電が復旧しても画像形成装置100が自動復帰しないように、20**/01/13 14:23における自動復帰機能フラグはオフに設定されている。
EEPROM208には、図4(a)の情報を全て記憶させておくこともできる。しかしながら、記憶容量に制限がある場合は、図4(b)のように、停電発生機能フラグが立っているときの情報のみをEEPROM208に格納しておくことによって情報量を減らしながら、同様の機能を実現することができる。
図5は、画像形成装置における停電発生時の装置状態と、停電復旧時の装置状態を比較して示す図である。なお、図5は、停電の復旧がユーザの操作を介することなく自動的に行われる場合を示すものである。
図5において、停電発生時、画像形成装置100が電源OFFの状態であれば、停電が復旧した場合も画像形成装置100は電源OFFの状態で復帰する。一方、電源がONの起動状態であって、画像形成装置100の装置状態がスタンバイ状態で停電が発生した場合、停電復旧後、画像形成装置100はスタンバイ状態で復帰する。また、画像形成装置100がプリント中又はスリープ中に停電が発生した場合、停電復旧後、画像形成装置100は、プリント状態(動作状態)又はスリープ状態でなく、スタンバイ状態で復帰する。
すなわち、停電が復旧した場合、画像形成装置100は、基本的に停電発生時の状態で復帰するが、停電時に電源がONであった場合は、停電時の装置状態に拘らず、停電復旧後、画像形成装置100は、スタンバイ状態で復帰するように設定されている。スタンバイ状態とは、印刷開始の準備が整い、印刷ジョブの設定又は指示を待っている通電状態をいう。また、スリープ状態とは、一定時間ジョブの設定又は指示がなく、電源の供給が停止された省電力状態をいう。
次に、停電時及び停電復帰時の停電検知部203の動作についてタイミングチャートを用いて説明する。図6は、停電時及び停電復旧時の停電検知部203の動作を示すタイミングチャートである。
図6において、常夜電源(12V)が閾値電圧10Vを下回った場合、停電検知部203は、停電が発生したと判断して停電検知フラグを立て、そのフラグ情報をEEPROM208に書き込む。このとき、電圧は低下し続けているが、書き込みに必要な電圧を下回るまでに書き込みは終了するように設定されている。なお、EEPROM208からの情報の読み出しは、CPU201によって行われる。
図3に戻り、停電を検知して停電発生フラグを立てた後(ステップS102)、CPU201は、処理をステップS103に進める。すなわち、CPU201は、EEPROM208に記憶された停電発生フラグと停電発生時刻から、過去の所定時間内、例えば10分間に停電が何回発生したか計数する(ステップS103)。この場合、所定時間は、必ずしも10分間である必要はなく、停電発生頻度を効率よく求めることができる時間であれは、任意に決定してもよい。停電発生回数を計数した後(ステップS103)、CPU201は、10分間の停電回数が閾値である5回を超えたか否か判定する(ステップS104)。この場合、停電回数の閾値は、必ずしも5回である必要はなく、停電の頻度を効率よく求めることができる回数であれは、任意に決定してもよい。
ステップS104の判定の結果、10分間の停電回数が5回を超えた場合(ステップS104で「YES」)、CPU201は、EEPROM208に記憶された自動復帰機能フラグをOFFにする(ステップS105)。
自動復帰機能フラグをOFFにした後(ステップS105)、CPU201は、画像形成装置100の電源が落ちたか否か判定する(ステップS106)。ステップS106の判定の結果、画像形成装置100の電源が落ちた場合(ステップS106で「YES」)、CPU201は、本停電発生処理を終了する。一方、ステップS106の判定の結果、画像形成装置100の電源が落ちていない場合(ステップS106で「NO」)、CPU201は、処理をステップS101に戻し、次回の停電に備える。
また、ステップS104の判定の結果、10分間の停電回数が閾値以下であった場合(ステップS104で「NO」)、CPU201は、自動復帰機能フラグをOFFにすることなく、処理をステップS106に進める。
図3の処理によれば、10分間の停電回数が閾値である5回を超えた場合は、自動復帰機能フラグをOFFにするので、停電が復旧しても、停電と自動復帰を頻繁に繰り返すことによる、HDD等の機器の損傷や寿命の短縮を抑制することができる。また、停電回数が閾値を超えるまでは、停電復旧後に画像形成装置100を自動復帰させるので、FAX受信機能等を確保したいというユーザの要求に応えることができ、使い勝手がよくなる。
本実施の形態において、停電検知後(ステップS101)、ステップS102〜S105までの処理が実行されるが、停電発生後、供給電圧が落ちるまでにこれらの処理が終了するように、例えばコンデンサの容量等が設定されている。
次に、停電発生後、停電が復旧する際の停電復旧処理について説明する。
図7は、図1の画像形成装置で実行される第1の停電復旧処理の手順を示すフローチャートである。この停電復旧処理は、画像形成装置100の電源が停電によって停止した後、復旧した際に実行される処理であり、制御基板200のCPU201が、ROM206に格納された第1の停電復旧処理プログラムに従って実行する。
図7において、第1の停電復旧処理は、CPU201が、停電発生後、電力の供給が再開されたことを検知することによって開始される(ステップS201)。電力の供給が再開されたことを検知した後、CPU201は、EEPROM208のデータを確認して自動復帰機能フラグが立っているか否か判定する(ステップS202)。ステップS202の判定の結果、自動復帰機能フラグが立っている場合(ステップS202で「YES」)、CPU201は、画像形成装置100の通常の立ち上げシーケンスを開始する(ステップS203)。画像形成装置100の立ち上げシーケンスを開始した後(ステップS203)、CPU201は、停電発生時のステータス(画像形成装置100の状態)を確認する(ステップS204)。停電発生時の装置状態を確認するのは、上述の図5で説明したように、停電時の画像形成装置100の状態に応じて、立ち上げ時の状態が決定されるからである。
停電時の装置状態を確認した後、CPU201は、画像形成装置100を、図5における停電時に対応する停電復旧時の状態へ移行させ(ステップS205)、その後、本処理を終了する(ステップS206)。
一方、ステップS202の判定の結果、自動復帰機能フラグが立っていない場合(ステップS202で「NO」)、CPU201は、処理をステップS206に進める。すなわち、CPU201は、停電発生後、停電が復旧しても画像形成装置100は自動復帰しない旨をユーザインターフェース(UI)126の表示画面に表示して報知する(ステップS106)。これによって、ユーザは、停電が復旧しても画像形成装置100が自動的に復帰しない設定であることを認識することができる。ユーザインターフェース(UI)126の表示画面にメッセージを表示した後(ステップS106)、CPU201は、本処理を終了する。
図7の処理によれば、停電が復旧した際、自動復帰機能フラグがONであれば、停電発生時の状態に応じて画像形成装置100を適正な状態に復帰させることができるので、ユーザの使い勝手が向上する。
本実施の形態によれば、図3の停電発生処理において、停電が発生したために実行できなかったステップS105に続く処理として、UI126の表示画面に、停電が復旧しても装置は自動復帰しない旨のメッセージを表示する。これによって、自動復帰しない設定であることを認識したユーザは、その後、独自の判断で、自動復帰機能フラグを立てるように設定することもできる。
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態に係る画像形成装置のハード構成は、第1の実施の形態に係る画像形成装置100のハード構成と同様である。
図8は、第2の実施の形態で実行される第2の停電発生処理の手順を示すフローチャートである。この停電発生処理は、制御基板200のCPU201がROM206に格納された第2の停電発生処理プログラムに従って実行する。
図8において、第2の停電発生処理は、第1の停電発生処理と同様、CPU201が、停電検知部203を介して停電が発生したことを検知することによって開始する(ステップS301)。停電が発生したことを検知するとCPU201は、停電検知部203を介して発生時刻と紐付けてEEPROM208に停電発生フラグを立てる(ステップS302)。次いで、CPU201は、画像形成装置100の電源が落ちたか否か判定する(ステップS303)。ステップS303の判定の結果、画像形成装置100の電源が落ちた場合(ステップS303で「YES」)、CPU201は、本処理を終了する。
一方、ステップS303の判定の結果、画像形成装置100の電源が落ちていない場合(ステップS303で「NO」)、CPU201は、処理をステップS301に戻し、次の停電に備える。
図8の処理によれば、画像形成装置100に供給される電源が停電した場合、停電発生時刻と紐付けてEEPROM208に停電発生フラグを立てるので(ステップS302)、記録された情報を用いてその後の処理を的確に実行することができる。
本実施の形態において、停電検知後の処理数は、第1の実施の形態(図3)に比べて少なくなっている。これは、停電検知後は、制御基板200に供給される電源が時間の経過とともに落ちるので、多くの処理を実行できないことを考慮したものである。
次に、停電が復旧する際の停電復旧処理について説明する。
図9は、第2の実施の形態で実行される第2の停電復旧処理の手順を示すフローチャートである。この停電復旧処理は、制御基板200のCPU201が、ROM206に格納された第2の停電復旧処理プログラムに従って実行する。
図9において、第2の停電復旧処理は、CPU201が、停電後、電力の供給が再開されたことを検知することによって開始される(ステップS401)。電力の供給が再開されたことを検知した後(ステップS401)、CPU201は、停電検知部203を通してEEPROM208のデータを確認し、自動復帰機能フラグが立っているか否か判定する(ステップS402)。ステップS402の判定の結果、自動復帰機能フラグが立っている場合(ステップS402で「YES」)、CPU201は、画像形成装置100の通常の立ち上げシーケンスを開始する(ステップS403)。画像形成装置100の立ち上げシーケンスを開始した後(ステップS403)、CPU201は、EEPROM208に保存された停電発生フラグと停電発生時刻に基づいて、過去10分間に停電が何回発生したかカウントする(ステップS404)。所定時間は、必ずしも10分間である必要はなく、停電の頻度を求めることができる時間であれは、任意に決定してもよい。
停電発生回数をカウントした後(ステップS404)、CPU201は、所定時間(10分)内の停電回数が5回を超えたか否か判定する(ステップS405)。ステップS405の判定の結果、停電回数が5回を超えていた場合(ステップS405で「YES」)、CPU201は、EEPROM208の自動復帰機能フラグをOFFにする(ステップS406)。
自動復帰機能フラグをOFFにした後(ステップS406)、CPU201は、停電が発生した後、復旧しても画像形成装置100は自動的に復帰しない旨をユーザインターフェース(UI)126の表示画面に表示する(ステップS407)。次いで、CPU201は、停電発生時のステータス(画像形成装置の状態)を確認する(ステップS408)。
画像形成装置の状態を確認した後、CPU201は、停電発生時の状態に応じて予め設定された図5の状態となるように画像形成装置100を立ち上げ(ステップS409)、本処理を終了する。
一方、ステップS405の判定の結果、所定時間内の停電回数が5回以下であった場合(ステップS405で「NO」)、CPU201は、自動復帰機能フラグをOFFにすることなく、処理をステップS408に進める。また、ステップS402の判定の結果、自動復帰機能フラグがONでない場合(ステップS402で「NO」)、CPU201は、本停電復旧処理を終了する。
図9の処理によれば、自動復帰機能フラグがONであっても、頻繁に停電が発生する場合は、自動復帰機能フラグをOFFに設定して(ステップS406)、停電が復旧しても画像形成装置100が自動復帰しないようにする。これによって、上記実施の形態と同様、停電と自動復帰を頻繁に繰り返すことによる、HDD等の構成機器の損傷や部品の寿命低下を抑制することができる。
100 画像形成装置
103Y〜K プロセスカートリッジ
104Y〜K 感光体ドラム
126 ユーザインターフェース(UI)
200 制御基板
201 CPU
203 停電検知部
204 RTC
206 ROM
208 EEPROM
300 電源

Claims (10)

  1. 商用電源からの電力の供給を受けて動作する電子機器であって、
    電力の供給が遮断されたことを検知する停電検知手段と、
    停電が発生する前に前記電子機器が起動していた場合、停電が復旧した際、停止した前記電子機器をユーザの操作を介することなく復帰させる復帰手段と、
    前記復帰手段を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記停電検知手段の検知結果の履歴に係わる情報に基づいて、停電が復旧した際、前記復帰手段を制御して前記停止した前記電子機器をユーザの操作を介することなく復帰させるか否かを切り替えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御手段は、前記履歴を表す情報に基づく停電の発生頻度が所定の閾値を超えた場合、停電が復旧しても前記電子機器を自動復帰させないことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記履歴を表す情報に基づく停電の発生頻度が所定の閾値以下である場合、停電が復旧した際、前記復帰手段を制御して前記停止した電子機器を復帰させることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記履歴を表す情報に基づく停電の発生頻度が所定の閾値を超えたか否かの判定を停電が発生した際に行うことを特徴とする請求項2又は3記載の電子機器。
  5. 前記制御手段は、前記履歴を表す情報に基づく停電の発生頻度が所定の閾値を超えたか否かの判定を停電発生後、当該停電が復旧した際に行うことを特徴とする請求項2又は3記載の電子機器。
  6. 前記復帰手段は、停電時、電子機器が動作状態又はスリープ状態であっても、停電が復旧した際、スタンバイ状態で復帰させることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
  7. 前記停電検知手段の検知結果を記憶する記憶手段を有し、
    前記停電検知手段は、停電を検知した際、前記記憶手段に停電が発生したことを記録し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された情報を用いて前記停電の発生頻度を求めることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. ユーザに情報を報知する表示手段を有し、
    前記制御手段は、停電が復旧しても前記電子機器をユーザの操作を介することなく復帰させない場合、前記表示手段に、停電が復旧しても電子機器を自動復帰させない旨のメッセージを表示することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記停電検知手段は、電子機器のメインスイッチがオフであっても当該電子機器に供給される直流電源が所定の閾値よりも低くなったことによって、停電を検知することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の電子機器。
  10. 前記電子機器は、シートに画像を形成する画像形成手段を有することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の電子機器。

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