JP2019138526A - オーブントースター - Google Patents

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Abstract

【課題】焼き網上の調理物の載置位置によらず調理空間内の温度調節を適切に行うことができ、かつ、サーモスタットの感熱部の清掃の手間を軽減できるオーブントースターが要望されている。【解決手段】調理空間30を形成する内壁部材25と、調理物を載置可能な焼き網38と、焼き網38よりも下方に配置される感熱板56を有するサーモスタット55と、サーモスタット55の動作により通電の切り替えが可能な上ヒーター45と、感熱板56の上方を覆うとともに感熱板56に調理空間30内の雰囲気を取り込み可能な開口部83を形成する遮熱部材80と、が備えられ、開口部83が、感熱板56に上ヒーター45の輻射熱が直接当たらない位置に設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、一般家庭等で広く使用されるオーブントースターに関する。
従来のオーブントースターが、例えば下記の特許文献1に記載されている。同文献に記載のオーブントースターには、調理空間を形成する内壁部材(同文献では「オーブントースター筐体」)と、調理物を載置可能な焼き網(同文献では「焼網」)と、焼き網よりも下方に配置される感熱部を有するサーモスタットと、サーモスタットの動作により通電の切り替えが可能なヒーター(同文献では省略)と、が備えられている。
実開昭48−66869号公報
しかし、上記従来の技術では、焼き網上の調理物の載置位置によって、ヒーターの輻射熱がサーモスタットの感熱部に直接当たったり、ヒーターの輻射熱が調理物に遮られてサーモスタットの感熱部に直接当たらなかったりする。このため、サーモスタットの動作に基づくヒーターの駆動が安定せず、調理空間内の温度調節にバラつきが生じていた。
さらに、焼き網上の調理物の食品くずが落下して、その食品くずがサーモスタットの感熱部に付着することがあった。このため、感熱部の清掃を定期的に行う必要があり、手間が生じていた。
上記実情に鑑み、焼き網上の調理物の載置位置によらず調理空間内の温度調節を適切に行うことができ、かつ、サーモスタットの感熱部の清掃の手間を軽減できるオーブントースターが要望されていた。
本発明のオーブントースターは、
調理空間を形成する内壁部材と、
調理物を載置可能な焼き網と、
前記焼き網よりも下方に配置される感熱部を有するサーモスタットと、
前記サーモスタットの動作により通電の切り替えが可能なヒーターと、
前記感熱部の上方を覆うとともに前記感熱部に前記調理空間内の雰囲気を取り込み可能な開口部を形成する遮熱部材と、が備えられ、
前記開口部が、前記感熱部に前記ヒーターの輻射熱が直接当たらない位置に設けられているものである。
本発明によれば、ヒーターの輻射熱は、遮蔽部材によって遮られ、サーモスタットの感熱部には直接当たらないので、サーモスタットの感熱部が過度に熱せられることを抑制できる。一方で、開口部を通じて調理空間内の雰囲気が感熱部に取り込まれるので、サーモスタットによる調理空間内の温度検知を好適に行うことができる。この結果、焼き網上の調理物の載置位置によって、感熱部の温度に差異が生じることがなく、温度調節を適切に行うことができる。さらに、焼き網に載置される調理物の食品くずが落下しても、遮熱部材で感熱部が覆われているため、食品くずが感熱部に付着することを防止できる。このため、サーモスタットの感熱部をメンテナンスフリーに近づけることができる。
よって、本発明であれば、焼き網上の調理物の載置位置によらず調理空間内の温度調節を適切に行うことができ、かつ、サーモスタットの感熱部の清掃の手間を軽減できるオーブントースターを構成できる。
本発明において、
前記内壁部材に前記焼き網の前下側に位置する前内壁部が含まれ、
前記前内壁部に、前記感熱部が配置されていると好適である。
上記構成によれば、内壁部材のうちの前内壁部を感熱部の配置箇所として活用可能となり、サーモスタットのレイアウト等を合理的なものにできる。
本発明において、
前記前内壁部が、後ろ下がりの傾斜面を有し、
前記遮熱部材が、前記傾斜面に取り付けられ、
前記開口部が、後ろ下向きに開口していると好適である。
上記構成によれば、上方から落下してくる調理物の食品くずが開口部を通じて感熱部側に侵入することを好適に防止できる。さらに、前内壁部の後ろ下がりの傾斜面を活用することで、シンプルな形状の遮熱部材としても、後ろ向きに開口する開口部を容易に構成できる。
本発明において、
前記遮熱部材の上端部が、前記前内壁部に密着していると好適である。
上記構成によれば、前内壁部と遮熱部材との隙間から調理物の食品くずが感熱部側に侵入することを確実に防止できる。
本発明において、
前記前内壁部に、前記感熱部を露出させる露出口が設けられ、
前記遮熱部材が、前記露出口の付近のみを覆っていると好適である。
上記構成によれば、例えば、前内壁部の全幅に亘るような遮蔽部材を設ける場合に比べて、遮蔽部材をコンパクト化することが可能になるので、部材コストを低減できる。
オーブントースターの全体斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のサーモスタット近傍を示す拡大断面図である。 前面パネルに第2内壁部材を取り付けた状態を斜め上方から見た斜視図である。 第2内壁部材に感熱板を取り付けた状態を斜め上方から見た斜視図である。 遮熱部材を斜め上方から見た斜視図である。 遮熱部材の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態に係るオーブントースターについて説明する。オーブントースターは、調理物を加熱調理可能なものである。調理物としては、パン、冷凍品、菓子等の様々な食品がある。なお、図1等に示すオーブントースターにおいて、扉35側を前方とし、扉35と反対側を後方とする。
図1、図2に示すように、オーブントースターには、本体部20、内壁部材25、開閉可能な扉35、調理物を載置可能な焼き網38、上ヒーター45(「ヒーター」の一例)、下ヒーター46(「ヒーター」の一例)、前面パネル50、サーモスタット55、図示しない制御装置等が備えられている。
本体部20は、オーブントースターの外郭を形成する鋼板製の板状部材を組み合わせて構成されている。本体部20は、全体が横長の直方体構造となっている。本体部20には、前方側を除いた上外壁20a、左右一対の外壁20b、後外壁20c、底外壁20d等が備えられている。
図2に示すように、底外壁20dの直上には、前後方向に移動可能で、落下するパン等の調理物の食品くずを受けることが可能な受皿21が収納自在に設けられている。受皿21の内部に食品くずが溜まると、受皿21を前方側に引き出すことで、受皿21を露出させ、受皿21内の食品くずを除去する。その後、受皿21を元の位置に押し込んで戻して使用することになる。
底外壁20dの下面部には、本体部20の荷重を支持する4個の脚22が設けられている。
内壁部材25は、本体部20内に配置されている。内壁部材25の内部には、調理物を調理可能な調理空間30が形成されている。内壁部材25は、例えば、鋼板製である。内壁部材25の内面には、例えば、シリコン加工が施されている。内壁部材25の前面部には、前側開口26が設けられている。内壁部材25の下部には、下側開口27が設けられている。
内壁部材25には、第1内壁部材25aと、第2内壁部材70(「前内壁部」に相当)と、が備えられている。調理空間30は、第1内壁部材25a、第2内壁部材70、扉35、受皿21等によって囲まれた空間となっている。
第1内壁部材25aには、上内壁25aa、左右一対の内壁25ab、及び、後内壁25acが備えられている。第1内壁部材25aは、一体の板状部材として構成されている。上内壁25aa、左右一対の内壁25ab、後内壁25acは、夫々、折り曲げて形成されている。
内壁部材25のうちの一部の内壁部材である第2内壁部材70は、焼き網38の下側に位置している。説明を加えると、内壁部材25には、焼き網38の前下側に位置する第2内壁部材70が含まれている。扉35によって前側開口26を開放または閉鎖することが可能である。受皿21は、下側開口27側に位置している。
なお、内壁部材25は、3部材以上からなるものでもよいし、第1内壁部材25aと第2内壁部材70とを一体化した1部材のものでもよい。一体化した1部材とする場合には、第2内壁部材70の下端を後方に向かって延ばし、第1内壁部材25aの後内壁25acの下端を前方に向かって延ばし、それらの延ばした部分を下側開口27を残して互いに連結して一体化したものとなる。
図2に示すように、第1内壁部材25aにおける左右一対の内壁25abには、夫々、焼き網38を案内するガイド溝28が設けられている。ガイド溝28は、上方に凸な円弧状に形成されている。このようなガイド溝28を設けていることにより、扉35の開放に連動して、焼き網38を後方から前方に向けて略水平状態で引き出すことができる。これにより、調理物の載置と取り出しが容易となっている。
図2に示すように、扉35は、前側開口26に対向して本体部20の前部に設けられている。図1から理解されるように、扉35は、正面視(前方から後方を見る視)で、横長の矩形状に形成されている。扉35には、金属製の矩形状枠体35aと、矩形状枠体35aの前部に取り付けられる耐熱性を有する樹脂部材35bと、が備えられている。樹脂部材35bは透明になっており、扉35を閉鎖した状態で、外側から調理空間30内を視認可能となっている。
矩形状枠体35aは、樹脂部材35bを支持する金属製の骨格部材である。矩形状枠体35aの下端部の左右の箇所には、夫々、図示しないヒンジ部が備えられている。そのヒンジ部により、横向きの揺動軸心X(図1、図2参照)周りに扉35を揺動可能になっている。矩形状枠体35aの上部には、手で操作可能な取手36が備えられている。矩形状枠体35aの左右端の上下中央部よりも若干可能の部位には、夫々、後方に向けて突き出る略矩形状の板状部材37が取り付けられている。
取手36を持って扉35を手前に引くと、揺動軸心Xを中心にして扉35は上方から下方に弧を描いて開動し、ほぼ水平状態になって支持される。
各板状部材37の後部には、夫々、係止溝37aが備えられている。各係止溝37aには、焼き網38の対応する係止片38baが係合している。これにより、扉35の開閉に連動して、焼き網38が前後方向に移動する。
焼き網38には、調理時に上面に調理物が載置される金網38aと、金網38aを支持する枠体38bと、が備えられている。
枠体38bは、金網38aの外周側の下部に位置し、金網38aを固定支持するものとなっている。枠体38bにおける前部の左右には、夫々、上方に向けて立ち上がり、先端が下方に向けて折れ曲がった係止片38baが備えられている。各係止片38baが、扉35の板状部材37における対応する係止溝37aに係止されると、焼き網38は、扉35の開閉に伴って前後に移動可能となる。
そして、扉35を閉じた状態では、焼き網38は、左右一対の内壁25abに設けられた円弧状のガイド溝28の後端部、及び、扉35の左右一対の係止溝37aによって、水平に支持される。これにより、焼き網38は、扉35を閉じる動作をする際に、左右の円弧状のガイド溝28に沿って、略水平状態で前方に移動することになる。
図2に示す上ヒーター45及び下ヒーター46は、調理空間30の上下から調理物を加熱調理可能な熱源である。上ヒーター45及び下ヒーター46は、サーモスタット55の動作により通電の切り替えが可能となっている。なお、上ヒーター45及び下ヒーター46のいずれかのみが、サーモスタット55の動作により通電の切り替えが可能となっていてもよい。
上ヒーター45は、第1内壁部材25aにおける上内壁25aaの直下近傍、且つ、左右一対の内壁25abの略中央箇所の左右の内壁25abに固定されて左右方向に延びている。下ヒーター46は、受皿21の直上近傍、且つ、左右の内壁25abの略中央箇所の左右の内壁25abに固定されて左右方向に延びている。焼き網38上の調理物を上下から、例えば、遠赤外線で加熱する。なお、ヒーターは、2つに限られず、1つでも3つ以上であってもよい。
図1にから理解されるように、前面パネル50は、扉35の下方に設けられる鋼板製で正面視で横長矩形状のものである。図1に示すように、前面パネル50には、左側部分に温度設定摘み51が配置され、右側部分にタイマー設定摘み52が配置されている。前面パネル50の裏側である後方側には、第2内壁部材70が備えられている。
温度設定摘み51は、調理物の種類や調理物の量に応じて、調理空間30内の温度を設定する操作部である。温度設定摘み51の操作に基づいて設定される設定温度により、サーモスタット55における電気接点のオン/オフの時期を調節する。
タイマー設定摘み52は、調理物の種類や調理物の量によって、加熱時間を設定する操作部である。タイマー設定摘み52の操作に基づく設定時間により、上ヒーター45及び下ヒーター46に対する通電時間を変更可能となっている。
なお、前面パネル50は、側方に設ける縦長のものでもよい。
サーモスタット55は、上ヒーター45及び下ヒーター46の温度を調節する装置である。サーモスタット55には、感熱板56(「感熱部」の一例)、及び、バイメタル57が備えられている。サーモスタット55は、後述するように、対向する2つの電気接点のオン/オフを切り替える。
感熱板56は、アルミ製の板状部材で構成されている。感熱板56は、第2内壁部材70に配置されている。感熱板56は、焼き網38よりも下方に配置されている。感熱板56は、L字状に折り曲げられている。感熱板56の一方側の先端部は、第2内壁部材70の露出口75に対向している。説明を加えると、露出口75により感熱板56が露出させられている。感熱板56の他方側の先端部は、バイメタル57に接続されている。感熱板56をL字状の形状としていることにより、感熱板56を、第2内壁部材70の第1傾斜部分71の露出口75(図5参照)に対向させ、且つ、略垂直な姿勢のバイメタル57に接続することが容易になる。
図3に示すバイメタル57は、温度が所定以上になると、接続状態にある2つの電気接点を切り離し、上ヒーター45及び下ヒーター46への通電をオフにする。バイメタル57の先端には、突起部材57aが設けられている。
通常時には、2つの電気接点である第1導電板58の先端の第1電気接点58aと、第2導電板59の先端の第2電気接点59aと、が接触状態にあり、上ヒーター45、下ヒーター46への通電がオンになる。
一方、バイメタル57が所定以上の温度となる過熱時には、バイメタル57が反り返り、第1電気接点58aと、第2電気接点59aと、が非接触状態になって、上ヒーター45、下ヒーター46への通電がオフになる。
第1導電板58と第2導電板59との間には、絶縁材61が挟み込まれている。
第2導電板59の先端の一方側の面(図3の右側の面)には、バイメタル57の先端の突起部材57aが当接し、第2導電板59の先端の他方側の面(図3の左側の面)には、十字状部材60の後方側の突起部60aが当接している。第1電気接点58aと第2電気接点59aとの当接強度は可変となっている。
前面パネル50に設けられる温度設定摘み51の後部には、十字状部材60がねじ作用により前後進移動可能に取り付けられている。温度設定摘み51が回動すると、温度設定摘み51の後部の雌ねじが、十字状部材60の前端外周上の雄ねじを後方側に押すように作用し、十字状部材60が後方に移動する。
十字状部材60の後部には、第2導電板59の他方側の面(図3の左側の面)に当接する突起部60aが備えられている。十字状部材60が後方側に移動すると、突起部60aは、第2導電板59を第1電気接点58aと第2電気接点59aとの当接強度が高まる方向に押す。
温度設定摘み51が高温側に回動されると、十字状部材60は後方に移動して第2導電板59を後方に押す。その結果、バイメタル57が第1電気接点58aと第2電気接点59aとを切り離す温度が高まり、調理空間30が高温になる。
図4、図5に示すように、第2内壁部材70の前部には、前方開口70aが設けられている。第2内壁部材70の左右の側部には、夫々、側部開口70bが設けられている。第2内壁部材70の左右方向の長さは、第1内壁部材25aの左右の内壁25ab間の同じになっている。第2内壁部材70は、鋼板製である。第2内壁部材70は、縦断面が、略L字状に折れ曲がった板状部材である。
第2内壁部材70の前方開口70aには、複数のビス穴70aaが設けられている。第2内壁部材70の側部開口70bには、複数の係止突起70baが設けられている。第2内壁部材70は、前方開口70aにおける複数のビス穴70aaの部分を、前面パネル50の後部に、複数のビスで取り付ける。加えて、第2内壁部材70は、側部開口70bにおける複数の係止突起70baを、左右の内壁25abにおける図示しない複数の係止溝に取り付ける。これにより、第2内壁部材70が固定される。
第2内壁部材70は、前面パネル50の後方に位置する。第2内壁部材70は、本体部20の前部に位置する。第2内壁部材70は、焼き網38の下方に位置する。
第2内壁部材70と前面パネル50とにより内部空間62が形成されている。内部空間62に、サーモスタット55が位置している。サーモスタット55は、焼き網38よりも下方に配置されている。
なお、内部空間62内に、上ヒーター45や下ヒーター46のようなヒーターの制御に係る制御装置を設けてもよい。また、例えば、第2内壁部材70の横の長さは、サーモスタット55が収納可能な程度の長さでもよい。また、例えば、第2内壁部材70は、縦型の前面パネル50に取り付けるものでもよい。
前面パネル50及び第2内壁部材70は、温度設定摘み51、タイマー設定摘み52、サーモスタット55等とともに予め組み立ててユニット化しておくことで、全体の組み立てが容易となる。
第2内壁部材70には、複数段(例えば、3段)に折りたたまれた部分、即ち、後ろ下がりに傾斜する傾斜面の傾斜度が小さい第1傾斜部分71と、第1傾斜部分71に連続する後ろ下がりに傾斜する傾斜面の傾斜度が大きい第2傾斜部分72と、第2傾斜部分72に連続する水平部分73と、が備えられている。第1傾斜部分71及び第2傾斜部分72は、調理空間30の前部側を区画する部分になる。水平部分73は、本体部20の底外壁20dの上面近傍に位置している。
なお、「傾斜面」の傾斜角度は、どのような角度でもよい。また、「傾斜面」の傾斜態様は、直線状でも円弧状等の曲線状であってもよい。また、「傾斜面」には、傾斜角度が多段階に変化するような面も含まれる。
図5に示すように、第1傾斜部分71には、露出口75が設けられている。露出口75は、温度設定摘み51の後方、且つ、サーモスタット55の上方に位置する矩形状の開口である。露出口75の縁部は、下方に向けて折り曲げられている。遮熱部材80は、第1傾斜部分71の傾斜面に取り付けられている。
折り曲げた状態及び感熱板56の組み付け形態について説明する。例えば、まずは露出口75外周の3箇所を切断し、切断箇所を下方にL字状に折り曲げてL字状受部を形成しておき、その後、感熱板56の先端を斜め上方への押し、その後の回動させてL字状受部の上方に押し込んで組み付ける。
そのような組み付けを行うことにより、ビス等の部品を使うことなく感熱板56を容易且つ確実に組み付けることができる。なお、組み付けは、例えば、ビス、接着材等によるものでもよい。
上記のように、感熱板56は、第1傾斜部分71の裏面近傍で、第1傾斜部分71の裏面に平行になる態様で配置されている。このため、例えば、第1傾斜部分71の上面に平行な方向から下ヒーター46の輻射熱が来たとしても、その輻射熱は、感熱板56に直接当たらない。これにより、調理空間30内の温調精度の低下を抑制できる。
なお、露出口75は、第1傾斜部分71以外の箇所、例えば、第2傾斜部分72等に設けてもよい。説明を加えると、露出口75は、調理空間30の雰囲気温度を適切に検知できる箇所であればどこでもよいが、調理空間30の端部よりも中央部側寄りの箇所に設けてあることが好ましい。
図2、図3等に示すように、露出口75を有する第1傾斜部分71の上面(調理空間30側)には、露出口75を覆う形態で遮熱部材80が設けられている。遮熱部材80は、感熱板56の上方を覆うとともに感熱板56に調理空間30内の雰囲気を取り込み可能な開口部83を形成するものとなっている。
開口部83は、感熱板56に上ヒーター45及び下ヒーター46の輻射熱が直接当たらない位置に設けられている。説明を加えると、図2に示すように、開口部83は、上ヒーター45及び下ヒーター46の放射方向(径方向)から逸れた箇所に配置されている。
図6に示すように、遮熱部材80は、取り付け用のフランジ部81と、膨らみ部82と、を有している。遮熱部材80は、全体が略半円盤状の形状となっている。遮熱部材80は、鋼板製である。
図6に示すように、遮熱部材80のフランジ部81は、馬蹄状の平板部材である。フランジ部81には、複数(例えば2つ)の取付穴81aが設けられている。図4に示すように、フランジ部81は、ビス84により、第1傾斜部分71の上面に露出口75を覆う形態で取り付けられる(図4、図5参照)。遮熱部材80のフランジ部81の上端部は、第2内壁部材70に密着している。
また、遮熱部材80の膨らみ部82は、遮熱部材80においてフランジ部81に囲われた中央側に位置している。膨らみ部82は、全体が端部に向かって徐々に膨らむ形状である。膨らみ部82の端部には、開口部83が設けられている。開口部83は、下部が直線状で上部が円弧状の蒲鉾状の形状となっている。
遮熱部材80における開口部83の設けられる端部は、第1傾斜部分71と第2傾斜部分72との境界付近まで延びている。これにより、遮熱部材80による感熱板56に輻射熱が直接当たることを好適に防ぎつつ、例えば、調理空間30内の清掃を行う際に、遮熱部材80の端部に、手や清掃具の引っ掛かりが生じ難くなり、メンテナンス性が良いものとなる。
なお、遮熱部材80は、例えば、矩形状、円形状、多角形状等の他の形状であってもよい。遮熱部材80は、全体が平坦状であると好ましい。
遮熱部材80は、露出口75の付近のみを覆うプレート状の部材となっている。遮熱部材80が第1傾斜部分71に露出口75を覆う形態で取り付けられると、開口部83が、遮熱部材80の下端で後ろ下向きに開口する状態となる。このような遮熱部材80を設けることにより、上ヒーター45や下ヒーター46からの輻射熱が、開口部83を通じて感熱板56に直接当たらないようになっている。
なお、図2では、開口部83が、下ヒーター46に対向しているように見えるが、実際には、下ヒーター46からの輻射熱は感熱板56には直接当たらないようになっている。説明を加えると、上述のように、感熱板56は、第1傾斜部分71の裏面近傍で裏面に平行に位置している。このため、下ヒーター46の輻射熱が、第1傾斜部分71の上面と略平行な方向から及んだとしても、下ヒーター46の輻射熱は、感熱板56に直接当たらない構造になっている。
上記のように、図2のものにおいても開口部83は、上ヒーター45からの輻射熱は勿論のこと、下ヒーター46からの輻射熱も感熱板56に直接当たらない位置に設けられているが、より安全を考慮した場合、例えば、以下のような変形例のものにしてもよい。
図7(A)に示すものは、第1傾斜部分71と開口部83はそのままにして、遮熱部材80の長さをより長くして開口部83が、図2、図3に示すものに比べてより下方を向くようにしたものである。このような形態にすることにより、上ヒーター45からの輻射熱は勿論のこと、下ヒーター46からの輻射熱もより確実に遮断することができる。
図7(B)に示すものは、遮熱部材80と開口部83はそのままにして、第1傾斜部分71の水平に対する傾斜度を小さくして、開口部83が図2、図3に示すものに比べてより上方に向くようにしたものである。このような形態にすることにより、上ヒーター45からの輻射熱は勿論のこと、下ヒーター46からの輻射熱もより確実に遮断することができる。
上記のように、遮熱部材80は、全体が扁平状で、且つ傾斜面に取り付けている。これにより、焼き網38からパンくず等の食品くずが遮熱部材80上に落ちても、落ちたものは遮熱部材80の上面に沿って容易に流れ落ちる。さらに、開口部83が遮熱部材80の下端部で下方を向いて開口しているため、流れ落ちる食品くずが開口部83から内部に進入することもない。
上記のように、感熱板56に上ヒーター45、下ヒーター46からの輻射熱が直接当たらない。このため、調理空間30内の雰囲気温度に応じた適切な温度調節が可能になり、調理物に適した加熱調理が可能になる。
また、サーモスタット55の感熱板56を焼き網38の下方に設けてあるが、感熱板56を遮熱部材80で覆う構造になっているため、調理物の食品くず等で感熱板56が汚れてサーモスタット55の精度が低下する弊害がなくなる。これにより、製品の長期にわたる使用が可能となる。
また、サーモスタット55の感熱板56は、遮熱部材80で覆われており、遮熱部材80が、焼き網38の下方に位置する。このため、扉35を開けた際、遮熱部材80が見え難くなり、見栄えが向上する。
また、感熱板56は、第2内壁部材70の露出口75に容易に取り付け可能な構造になっていることから、製造工程が短縮され、その結果、製造コストを低減できる。
また、感熱板56を覆う遮熱部材80を第1傾斜部分71に設け、開口部83を下方に向けて開口するため、開口部83からの調理物の食品くず等の進入をより低減する。
本発明は、上記実施の形態に示した構成態様のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態に示した構成態様から適宜の設計変更が可能である。
25 内壁部材
30 調理空間
38 焼き網
45 上ヒーター(ヒーター)
46 下ヒーター(ヒーター)
55 サーモスタット
56 感熱板(感熱部)
70 第2内壁部材(前内壁部)
75 露出口
83 開口部

Claims (5)

  1. 調理空間を形成する内壁部材と、
    調理物を載置可能な焼き網と、
    前記焼き網よりも下方に配置される感熱部を有するサーモスタットと、
    前記サーモスタットの動作により通電の切り替えが可能なヒーターと、
    前記感熱部の上方を覆うとともに前記感熱部に前記調理空間内の雰囲気を取り込み可能な開口部を形成する遮熱部材と、が備えられ、
    前記開口部が、前記感熱部に前記ヒーターの輻射熱が直接当たらない位置に設けられているオーブントースター。
  2. 前記内壁部材に前記焼き網の前下側に位置する前内壁部が含まれ、
    前記前内壁部に、前記感熱部が配置されている請求項1に記載のオーブントースター。
  3. 前記前内壁部が、後ろ下がりの傾斜面を有し、
    前記遮熱部材が、前記傾斜面に取り付けられ、
    前記開口部が、後ろ下向きに開口している請求項2に記載のオーブントースター。
  4. 前記遮熱部材の上端部が、前記前内壁部に密着している請求項2または3に記載のオーブントースター。
  5. 前記前内壁部に、前記感熱部を露出させる露出口が設けられ、
    前記遮熱部材が、前記露出口の付近のみを覆っている請求項2〜4のいずれか一項に記載のオーブントースター。
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