JP2883799B2 - 焼網装置 - Google Patents

焼網装置

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JP2883799B2
JP2883799B2 JP6008594A JP859494A JP2883799B2 JP 2883799 B2 JP2883799 B2 JP 2883799B2 JP 6008594 A JP6008594 A JP 6008594A JP 859494 A JP859494 A JP 859494A JP 2883799 B2 JP2883799 B2 JP 2883799B2
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達男 町田
敦之 高山
光正 岩田
保志 高井
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Toshiba TEC Corp
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C15/00Details
    • F24C15/16Shelves, racks or trays inside ovens; Supports therefor

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば被調理物をヒー
タにより加熱して調理するオーブントースタ等の加熱調
理器の調理室内に設けて使用される焼網装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーブントースタ等の調理器での調理に
おいて、パンを焼く場合と餅を焼く場合とに適合できる
焼網装置として、従来、実公昭58−27291号公報
に記載のものが知られている。この焼網装置は、焼網
と、この焼網とは別体に用意されて焼網上に自由に着脱
できる餅焼用網とで形成されている。焼網は、長方形状
に形成された線状の外枠に複数の互いに平行な縦棒を掛
け渡して形成されている。餅焼用網は、左右一対の枠棒
に渡って横方向に延びる複数本の横棒を架設して形成さ
れている。
【0003】この焼網装置でスライスパンを焼くときに
は焼網のみを用いる。このパン焼きにおいて、焼網装置
下方のヒータからパンに与えられる熱線を妨げるもの
は、線状をなすは縦棒のみである。そのため、スライス
パンに焼網装置の跡が残って焼むらとなるところが少な
く、パン全体に焦げ目がついて焼き具合が均一化され
る。
【0004】また、餅或いは小さな被調理物を焼くとき
には、餅焼用網を焼網上に載置して加熱調理する。この
ときには、焼網と餅焼用網とがあわさって焼網装置全体
としての網目が細かくなっているので、加熱調理により
柔らかくなった餅が垂れ下がって焼網装置から落下する
ことを防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の焼
網装置は、必要に応じて焼網とは別体の餅焼用網を焼網
上に単に載置して使用し、通常のパン焼においては餅焼
用網を取外して焼網のみを使用するため、焼網のみを用
いる通常のパン焼の場合に、取外された餅焼用網を紛失
する恐れがあるとともに、この網を別途保管しなければ
ならないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、被調理物に適した網目の
使い分けができるとともに、網目を細かくするための網
体の紛失を防止でき、かつ、同網体の保管に格別の配慮
を要することがない焼網装置を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の焼網装置は、ヒータの上方に配置される第
1網体と、この第1網体の下側に配置される第2網体と
を具備し、これら両網体のうちの一方の網体に網体保持
部を設け、これら保持部に渡って他方の網体を保持させ
て両網体を一体的に設けるとともに、前記他方の網体を
前記一方の網体に対して上下に移動可能に設け、前記他
方の網体の上下動により網目が粗密に可変されることを
特徴とするものである。
【0008】
【作用】前記構成の焼網装置で例えばスライスパンを焼
くときには、第1網体と第2網体のうちの一方の網体を
他方の網体に対して、上方または下方に移動させて、両
網体を互いに遠ざかるように離間させ、上側に位置され
る第1網体上にスライスパンを載せて使用する。このと
きの焼網装置の実際上の網目の大きさは第1網体の網目
のみで規定されるので、その網目は粗い。
【0009】そして、例えば餅を焼くときには、第1網
体と第2網体のうちの一方の網体を他方の網体に対し
て、下方または上方に移動させて、両網体を互いに近付
けて接触ないしは近接させ、上側に位置される第1網体
上に餅等を載せて使用する。このときの焼網装置の実際
上の網目の大きさは第1網体と第2網体の網目があわさ
った大きさで規定されるので、その網目は細かい。
【0010】また、前記他方の網体はその上下動に拘ら
ず一方の網体に設けられた網体保持部に渡って保持され
ているので、第1網体と第2網体とは、一体的に設けら
れ、不用意に分離することがない。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実
施例を説明する。図1は本発明の第1実施例に係る焼網
装置1を備える加熱調理器としてのオーブントータの構
成を示す斜視図である。図1中2は加熱調理器本体とし
てのオーブントースタ本体で、この本体2内には前面が
開口された調理室2aが設けられている。調理室2aの
前面開口は透視窓4aを有した扉体4により開閉され、
扉体4はその下縁部をオーブントースタ本体2に枢支さ
れて前開き自在に設けられている。
【0012】オーブントースタ本体2内には、焼網装置
1の下方に配置される電気ヒータ5と、同じく上方に配
置される電気ヒータ6とが夫々調理室2aの幅方向に延
びて水平状に配置されている。オーブントースタ本体2
の前面には調理室2aの前面開口に並んで操作パネル3
が設けられている。このパネル3には、電気ヒータ5、
6に対する通電時間を制御する調理タイマ7が取付けら
れているとともに、電気ヒータ5、6の発熱量を強弱に
切換える火力調整スイッチ8、9が設けられている。
【0013】上側の火力調整スイッチ8を押してオンさ
せた場合には、それに連動して火力調整スイッチ9がオ
フされるとともに、全波通電による強火力モードとな
り、電気ヒータ5、6の発熱量が大きく調整される。ま
た、下側の火力調整スイッチ9を押してオンさせた場合
には、それに連動して火力調整スイッチ8がオフされる
とともに、半波通電による弱火力モードとなり、電気ヒ
ータ5、6の発熱量が強火力モードの場合の略半分とな
るように小さく調整される。
【0014】調理室2aを仕切る相対向した側壁には、
夫々ピン状をなす焼網ガイド10が相対向して突設され
ているとともに、これらガイド10の後方に位置して前
後方向に延びる水平状の細長いガイド孔11が形成され
ている(いずれも一方のみ図示)。焼網装置1はその幅
方向(図1において左右方向)両端部に軸状の連結部1
2を夫々有している。連結部12はガイド孔11に夫々
通されているとともに、焼網装置1の幅方向両端部は焼
網ガイド10に夫々載せられている。したがって、焼網
装置1は両焼網ガイド10および両ガイド孔11により
水平状の姿勢を保って調理室2a内に支持されている。
【0015】この焼網装置1の連結部12には、調理室
2aの前面開口の幅方向両側に位置される開口縁に形成
された縦方向のスリット13を貫通して設けられた一対
のアーム14の後端部が回動自在に連結されている。そ
して、両アーム14の前端部は扉体4の内面部に回動自
在に連結されている。
【0016】そのため、図1のように扉体4が前記前面
開口を開放した状態では、焼網装置1は前方にスライド
してその前部が前記前面開口から調理室2a外に突出さ
れ、扉体4を起こして前面開口を閉じると、焼網装置1
は後方にスライドして調理室2a内に収納される。この
ように焼網装置1の前部は扉体4の開閉に連動して調理
室2aの前面開口を通って出没自在である。なお、周知
のように焼網装置1はその連結部12に連結してオーブ
ントースタ本体2内に設けられた引っ張りコイルばね
(図示しない)により、常に調理室2aの奥側に向かう
付勢力を受けている。
【0017】次に、焼網装置1の構成について図2〜図
7を参照して説明する。この焼網装置1は下側の電気ヒ
ータ5の上方に配置される第1網体21と、この第1網
体21の下側であって電気ヒータ5よりも第1網体21
側に近付けて配置される第2網体22とを具備してい
る。
【0018】図3に示されるように第1網体21は、前
枠部23aと、左右一対の側枠部23bと、後枠部23
cとにより略長方形の枠形状をなした線状の網体枠23
と、この枠23に架設された複数本の線状の網桟24
と、網体枠23に設けられた複数の網体保持部25とで
形成されている。
【0019】前枠部23aおよび一対の側枠部23bは
一本の金属製丸棒からなり、一対の側枠部23bは左右
方向(焼網装置1およびオーブントースタ本体2の幅方
向)に延びる前枠部23aの両端から後方に向けて直角
に折り曲げられている。一対の側枠部23bは前記焼網
ガイド10にスライド自在に載置される。図3に示され
るように上面から見たときに前枠部23aと平行に配置
される後枠部23cも一本の金属製丸棒からなり、その
両端部上側に両側枠部23bの後端部が重ねられ、両者
は溶接止めされている。この溶接部よりも網体枠23の
外側に突出された後枠部23cの両端突出部により前記
連結部12が形成されている。
【0020】偶数本の網桟24は金属製丸棒からなる。
これらの桟24は例えば前枠部23aと後枠部23cと
に渡って前後方向に延びて架設され、各網桟24と前後
両枠部23a、23cとの交差部は夫々溶接止めされて
いる。
【0021】各網桟24相互間および一対の側枠部23
bとこれらに近接した両端の網桟24間は、第1網体2
1上に載置された被調理物に電気ヒータ5からの熱線を
与える開口部21aとなっている。開口部21aの幅寸
法はいずれも略同じとしてある。これら開口部21aを
有することにより第1網体21は網目状をなしている。
【0022】各網桟24のうち隣接する2本ずつの網桟
24相互の後端部は、一体につながって、しかも、上向
きに折り曲げられたストッパ端部24aをなしている。
したがって、一体につながって隣接する2本ずつの網桟
24は1本の金属製丸棒で形成されている。ストッパ端
部24aは第1網体21上に載せられた被調理物が第1
網体21上から落下するのを防止するストッパとして機
能するために設けられている。
【0023】網体保持部25は、例えば一対設けられ
て、網体枠23の幅方向両端部に夫々配置されている。
これら網体保持部25は、金属板で形成されており、そ
の前後両端部に折り曲げて形成した取付け片25aを、
図3および図7等に示されるように前枠部23aと後枠
部23cとに重ねて溶接止めすることにより、前枠部2
3aと後枠部23cとに渡って架設されている。
【0024】各網体保持部25における前後の取付け片
25a間に渡る主部は垂直な板状をなして、互いに網体
枠23の幅方向に対向している。これら主部には、図6
および図7等に示されるように前部において上面が開放
された前部保持溝26が夫々設けられているとともに、
後部において上面が開放された後部保持溝27が夫々設
けられている。両網体保持部25の前部保持溝26相互
および後部保持溝27相互は夫々網体枠23の幅方向に
対向している。
【0025】図6および図7等に示されるように前部保
持溝26は、第1網体21を側面方向から見たときに網
体枠23の下方に所定寸法離れる第1保持部としての溝
底26aと、この溝底26aよりも前側であってかつ高
い位置に設けられた第2保持部としての凹部26bとを
有しているとともに、これら溝底26aと凹部26bと
の間をつなぐカム面26cを有している。カム面26c
は、溝底26aから凹部26bに向けて斜め上向きに傾
斜されており、したがって、このカム面26aの上端部
と凹部26bとの間には先細状をなす上向きのストッパ
凸部28が形成されている。
【0026】同様に後部保持溝27は、第1網体21を
側面方向から見たときに網体枠23の下方に所定寸法離
れる第1保持部としての溝底27aと、この溝底27a
よりも前側であってかつ高い位置に設けられた第2保持
部としての水平状の段部27bとを有しているととも
に、これら溝底27aと段部27bとの間をつなぐカム
面27cを有している。カム面27cは、溝底27aか
ら段部27bに向けて斜め上向きに傾斜されている。
【0027】前後両保持溝26、27の溝底26a、2
7aは同じ高さ位置に設けられているとともに、同じく
凹部26bと段部27bも同じ高さ位置に設けられてい
る。前記主部には段部27bの前端に直角に連なる垂直
状のストッパ面29が設けられている。さらに、前記主
部において溝底26aとストッパ面29との間の上端面
30は、第1網体21を側面方向から見たときに網体枠
23の下方に第2網体22の厚み寸法と略等しい寸法分
離れた高さとしてある。それにより、第1網体21への
第2網体22の取付けを容易にしてある。
【0028】図3および図7等に示されるように前記第
2網体22は、前枠部31aと、左右一対の側枠部31
bと、後枠部31cとにより略長方形の枠形状をなした
網体枠31と、この枠31に架設された複数本の網桟3
2と、網体枠31に設けられた取付け部33とで形成さ
れている。
【0029】網体枠31は一本の金属製丸棒を長方形の
枠形に折り曲げてなり、相対向する前枠部31aと後枠
部31cとは左右方向(焼網装置1およびオーブントー
スタ本体2の幅方向)に延び、これらの両端から直角に
折り曲げられた左右一対の側枠部31bは前後方向に延
びている。この網体枠31は第1網体21よりも幅およ
び奥行きの各寸法が小さい。
【0030】金属製丸棒からなる各網桟32は、一対の
側枠部31bに渡って架設され、その両端部を側枠部3
1bの上面に溶接止めして取付けられている。この取付
けにより、各網桟32は焼網装置1を上方から見たとき
に前記第1網体21の各網桟24とは直交する関係に設
けられている。各網桟32相互間および一対の側枠部3
1bとこれらに近接した両端の網桟32間は、第1網体
21上に載置された被調理物に電気ヒータ5からの熱線
を与える開口部22aとなっている。開口部22aの幅
寸法はいずれも略同じとしてある。これら開口部22a
を有することにより第2網体22は網目状をなしてい
る。
【0031】取付け部33は左右一対の側枠部31bに
夫々取付けられている。これら一対の取付け部33は金
属製丸棒をコ字状に折り曲げてなるもので、その互いに
平行な前後両端部33a、33bを、側板部31bの下
面に重ねてその交差部を溶接止めして取付けられてい
る。したがって、図7等に示されるように取付け部33
と側枠部31bとは、網枠体31の幅方向両端部に位置
されて、かつ、前後方向に細長い取付用開口34を形成
している。これら取付け部33の前後両端部33a、3
3bの相対向する面間の間隔Aは、前記ストッパ凸部2
8とストッパ面29との間の間隔Bに等しく設定されて
いる。
【0032】以上の構成の第2網体22は前記第1網体
22に次のようにして取付け保持されている。
【0033】まず、第2網体22を第1網体21の幅方
向一端側を同側に位置される一方の網体保持部25上に
載せるとともに、この保持部25と同側に位置される一
方の側枠部23bとの間に挟まれるように第1網体21
の下側から挿入して、この第2網体22を第1網体21
における網体枠23および網桟24の下面に重なるよう
に配置する。
【0034】次に、第2網体22全体を第1網体21の
幅方向他端側に移動させるとともに、同他端側の他方の
網体保持部25を前記一方の網体保持体25側に湾曲す
るように弾性変形させて、この他方の網体保持部25上
に第2網体22の前記他端側を載せる。こうすることに
より、左右一対の網体保持部25の主部上面に第2網体
22の左右一対の取付け部33が夫々位置される。
【0035】最後に、第2網体22全体を第1網体21
を前後いずれかの方向に滑らせることにより、左右の取
付用開口34内に夫々網体保持部25の主部における前
後保持溝26、27間の部分が入り込む。言い換えれ
ば、取付け部33の前端部33aが前部保持溝26に入
り込むとともに、取付け部33の後端部33bが後部保
持溝27に入り込む。
【0036】以上の手順により、第1網体21の下側に
位置して第2網体22が両網体保持部25に渡って保持
されて、両網体21、22が不用意に分解しないように
一体的に設けられる。
【0037】また、必要により両網体21、22を分解
してその掃除などを行う場合には、前記取付けの手順と
は逆の手順により実施できる。これらの取付けないしは
分解において、前記他端側に位置される他方の網体保持
部25を、第2網体22の同他端側に位置される取付け
部33が乗り越える際に、前記他方の網体保持部は多少
の弾性変形を伴うように操作される。
【0038】この場合、既述のように前記主部において
溝底26aとストッパ面29との間の上端面30は、第
1網体21を側面方向から見たときに網体枠23の下方
に第2網体22の厚み寸法と略等しい寸法分離れた高さ
としてあるから、前記乗り越えにおいて前記他方の網体
保持部25を少し弾性変形させるだけで容易に乗り越え
させることができるので、取付けないしは分解における
作業性が良いものである。
【0039】以上のようにして組み立てられた焼網装置
1は、その第1網体21が備える一対の網体保持部25
の主部中央部を、第2網体22の幅方向両端部の取付用
開口34に夫々通しているから、第2網体22が幅方向
に沿い一方向に移動しようとする動きは、その移動方向
後側に位置される一方の取付け部33が、同側に位置さ
れる一方の網体保持部25の外面(一対の網体保持部2
5の相対向する内側の側面と反対側の側面)に当たっ
て、それ以上の幅方向移動が阻止される。同様に、第2
網体22が幅方向に沿い他方向に移動しようとする動き
は、その移動方向後側に位置される他方の取付け部33
が、同側に位置される他方の網体保持部25の外面(一
対の網体保持部25の相対向する内側の側面と反対側の
側面)に当たって、それ以上の幅方向移動が阻止され
る。
【0040】そして、第2網体22の一対の取付け部3
3の前後両端部33a、33bは、前後両保持溝26、
27における溝底26a、27aまたは凹部26b、段
部27bに夫々別々に係合し、それにより、第2網体2
2は第1網体21の下側に下方に落下することなく支持
される。さらに、第2網体22の上側には第1網体21
の網桟24があるので、この第1網体21に阻止されて
第2網体22が、第1網体21の上側に外れることがな
い。
【0041】このように上下の第1網体21と第2網体
22とは一体的に設けられているので、前記扉体4の開
閉に伴う前後方向の焼網装置1の移動において、不用意
に焼網装置1が分解、言い換えれば,第1網体21に取
付けられた第2網体22が外れることがない。
【0042】前記構成の焼網装置1は、被調理物の種類
や大きさなどに応じて、両網体21、22を重ねる場合
とそうでない場合とに使い分けられる。
【0043】すなわち、例えば定形のスライスパンP
(図5参照)を焼く場合には、図4および図5に示され
るように第1網体21の下側に第2網体22を離して保
持し、上側に位置された第1焼網21上にスライスパン
Pを載せて使用する。このとき、第2網体22は、その
取付け部33の前端部33aを前部保持溝26の溝底2
6a上に載せて係合させるとともに、同取付け部33の
後端部33bを後部保持溝27の溝底27a上に載せて
係合させる。
【0044】このような使用態様での焼網装置1の実際
上の網目の大きさは第1網体21の網目のみで規定さ
れ、その網目は粗い。この状態でのパン焼きにおいて、
焼網装置1の下方の電気ヒータ5からスライスパンPに
与えられる熱線を妨げるものは、主として線状をなすは
第1網体21の網桟24のみである。そのため、この加
熱調理では、スライスパンPに焼網装置1の跡が残って
焼むらとなるところが少なく、スライスパンP全体に焦
げ目がついて焼具合を均一化できる。
【0045】このとき、第1網体21と電気ヒータ5と
の間に配置された第2網体22は、その位置では一応前
記熱線の妨げとなるが、第1網体21の網体枠23から
離れているので、実質的にはスライスパンPに対して熱
線を与える作用を妨げることがない。それに伴って、こ
の第2網体22を原因とするスライスパンPの焼きむら
をより少なくできる。しかも、第2網体22は前記熱線
の一部を受けて加熱され高温となり、この第2網体22
からの二次放射熱をスライスパンPに与えることができ
る。そして、第2網体22の少なくとも網桟32は調理
室2a内の広範囲に渡って配設されているので、これら
からの二次放射熱を、その上方のスライスパンPに対し
て部分的に集中することなく、パン各部に分散して作用
させることができる。したがって、これらの要素によっ
ても、スライスパンP全体に焦げ目をつけて焼具合を均
一化できる。
【0046】前記のように上下に離間された両焼網2
1、22の網体枠23、31間の離間距離は、略9mm以
上であって、略9mmが望ましい。それ未満の離間距離で
は、第2焼網22を原因とする焼むらが生じ易くなり、
略9mmを越える離間距離では焼網装置1の厚みが厚くな
りコスト高になるとともに、第2焼網22の上下動作が
大きくなるからである。
【0047】また、餅や小さく切ったパン等を焼く場合
には、第1、第2網体21、22を重ねて使用する。こ
のとき、第2網体22を前方に引っ張ることにより、こ
の網体22の取付け部33が網体保持部25のカム面2
6c、27cを摺動しながら、第2網体22が競り上が
る。そして、この競り上がりの最終段階では取付け部3
3の前端部33aがストッパ凸部28を乗り越えて凹部
26bに嵌まり込むとともに、後端部33bが段部27
bに載置される。それにより、第2網体22の網体枠3
1が第1網体21の網体枠23の下面に接触ないしは近
接して重なる。
【0048】このような使用態様での焼網装置1の実際
上の網目の大きさは、第1網体と第2網体の網目があわ
さった大きさで規定されるので、その網目は細かい。そ
のため、小さいパン等が焼網装置1から落下することを
防止できるとともに、餅焼きの場合においても、その加
熱調理により餅が柔らかくなったときに、餅が垂れ下が
って落ちることを防止できる。
【0049】以上のように第1、第2の網体21、22
を2枚合わせて使用する場合において、第2焼網22の
取付け部33の前端部33aが凹部26の後側にあるス
トッパ凸部28に引っ掛かっているから、第2焼網22
が第1焼網21に対して後方へ移動することが防止され
る。また、取付け部33の前端部33aが凹部26に係
合されているとともに、取付け部33の後端部33bが
その前側のストッパ面29に係合されているから、これ
らのうちの少なくとも一方の係合により、第2焼網22
が第1焼網21に対して前方へ移動することが防止され
る。したがって、前記扉体4の開閉に連動して前後に移
動される2枚重ねにした焼網装置1は、その移動におい
て第2焼網22が不用意に第1焼網21の網体枠23の
下方に落ちて2枚重ねの状態が崩されることがない。
【0050】以上の加熱調理は、通常、強火力モードを
実施させる火力調節スイッチ8をオンした状態でなされ
る。しかし、冷凍されたスライスパン等の被調理物の加
熱調理をする場合には、弱火力モードを実施させる火力
調節スイッチ9をオンした状態で行う。このとき、冷凍
された被調理物が載置された第1網体21の下側に第2
網体22があることにより、電気ヒータ5から放射され
る熱は、加熱初期において、第2網体22を温度上昇さ
せるのに費やされ、その分冷凍された被調理物の加熱が
少なくなる。
【0051】そのため、冷凍された被調理物の加熱速度
を遅くでき、それにより、冷凍された被調理物の中が十
分に加熱されない状態で表面の焦げ付きが早く進行する
ということを少なくして、具合よく焼くことができる。
同様に、フライやクッキー等の暖め直しをする場合に
も、被調理物の中が十分に加熱されない状態で表面の焦
げ付きが早く進行するということを少なくして、具合よ
く暖めることができる。
【0052】前記2枚合わせの状態から両網体21、2
2を互いに離すには、第2網体22を後方に押し込ん
で、その取付け部33の前端部33aを凹部26bから
押し出すとともにストッパ凸部28を乗り越えさせるこ
とにより、取付け部33の前後両端部33a、33bを
カム面26c、27cに沿わせて自重で降下させる。そ
うすると、これら前後両端部33a、33bが前後両保
持溝26、27の溝底26a、27aに係合されて、両
網体21、22を互いに離すことができる。
【0053】以上のように第1網体21に対して第2網
体22を前後方向に押し引きするだけの簡単な操作で、
焼網装置1の両網体21、22を重ねて使用する使用状
態と、そうでない使用状態とに容易に切り換えることが
できる。この切換え操作において、上側の第1焼網21
を支えとして下側の第2網体22の幅方向中央部前端を
持って前後に第2焼網22を動かすとよく、そうする場
合には第1焼網21を支点とすることにより切換え操作
を容易にできる。
【0054】また、この焼網装置1は以上のように被調
理物に応じて両網体21、22を重ねて使用する使用状
態と、そうでない使用状態とに状態を切り換えて使用す
る構成であり、通常のパン焼においても、スライスパン
P等を載せるのに寄与しない第2焼網22は、焼網装置
1から取外されることなく第1焼網21と一体的に取り
扱われる。そのため、餅焼等に使用される第2焼網22
の紛失を防止できるとともに、この網22を別途保管す
る面倒もなくすことができる。
【0055】また、焼網装置1の第1網体21は、その
網体枠23の前枠部23aと後枠部23cとに渡る板金
製の網体保持部25を、例えば幅方向両端部において夫
々掛け渡した構成であるので、これら保持部25により
網体枠23を補強して、第1網体21の剛性を向上でき
る。なお、複数の網体保持部25が網体枠23の幅方向
中間部に配置して実施する場合にも同様の補強作用を得
て、第1網体21の剛性を向上できる。
【0056】図8は本発明の第2実施例を示している。
この実施例は第2網体の網桟の配置のみが前記第1実施
例とは異なり、それ以外の構成は図8に図示されない部
分を含めて図1〜図7に示した第1実施例の焼網装置と
同じ構成であるので、同一構成部分には第1実施例と同
一の符号を付してその構成の説明およびそれに基づく作
用効果の説明については省略するが、この同一部分につ
いても本実施例装置の構成の一部を構成するものであ
る。
【0057】この第2実施例において、第2網体22が
備える複数本の金属製丸棒の網桟44は網枠体31の前
枠部31aと後枠部31cとに渡って架設されて、これ
ら前後枠部31a、31bに溶接止めされている。した
がって、各網桟44は第1網体21の網桟24と平行に
設けられている。そして、これらの網桟44は、第1網
体21の網桟24の配設ピッチと同間隔で設けられてい
るが、焼網装置1を上面から見たときに網桟44は網桟
24相互間の開口部21aの幅方向中央部に配置される
ようになっている。
【0058】この第2実施例の構成においても、前記第
1実施例と同じ作用効果を奏することができ、本発明の
初期の目的を達成できる。
【0059】図9は本発明の第3実施例を示している。
この実施例は第1網体の網体保持部の構成のみが前記第
1実施例とは異なり、それ以外の構成は図9に図示され
ない部分を含めて図1〜図7に示した第1実施例の焼網
装置と同じ構成であるので、同一構成部分には第1実施
例と同一の符号を付してその構成の説明およびそれに基
づく作用効果の説明については省略するが、この同一部
分についても本実施例装置の構成の一部を構成するもの
である。
【0060】この第3実施例における網体保持部55
は、網体枠23の左右一対の側枠部23bを利用して形
成されている。すなわち、両側枠部23bの長手方向中
間には、その前部において上面が開放された前部保持溝
56が夫々設けられているとともに、後部において上面
が開放された後部保持溝57が夫々設けられている。各
網体保持部55の前部保持溝56相互および後部保持溝
57相互は夫々網体枠23の幅方向に対向している。
【0061】前部保持溝56は、第1網体21を側面方
向から見たときに網体枠23の下方に所定寸法離れる第
1保持部としての溝底56aと、この溝底56aよりも
前側であってかつ高い位置に設けられた第2保持部とし
ての凹部56bとを有しているとともに、これら溝底5
6aと凹部56bとの間をつなぐカム面56cを有して
いる。カム面56cは、溝底56aから凹部56bに向
けて斜め上向きに傾斜されており、したがって、このカ
ム面56aの上端部と凹部56との間には先細状をなす
上向きのストッパ凸部58が形成されている。
【0062】同様に後部保持溝57は、第1網体21を
側面方向から見たときに網体枠23の下方に所定寸法離
れる第1保持部としての溝底57aと、この溝底57a
よりも前側であってかつ高い位置に設けられた第2保持
部としての水平状の段部57bとを有しているととも
に、これら溝底57aと段部57bとの間をつなぐカム
面57cを有している。カム面57cは、溝底57aか
ら段部57bに向けて斜め上向きに傾斜されている。
【0063】前後両保持溝56、57の溝底56a、5
7aは同じ高さ位置に設けられているとともに、同じく
凹部56bと段部57bも同じ高さ位置に設けられてい
る。前記主部には段部57bの前端に直角に連なる垂直
状のストッパ面59が設けられている。さらに、前記主
部において溝底56aとストッパ面59との間の上端面
60は、第1網体21を側面方向から見たときに網体枠
23の下方に第2網体22の厚み寸法と略等しい寸法分
離れた高さとしてある。
【0064】このような構成をなす左右一対の網体保持
部55は、互いに網体枠23の幅方向に対向している。
これら網体保持部55はに第2網体22の取付用開口3
4に入り込んで設けられ、それにより、第2網体22が
第1網体21の下側に上下動可能に取付け保持される。
【0065】この第3実施例の構成においても、前記第
1実施例と同じ作用効果(なお、網体枠23の補強作用
を除く)を奏することができ、本発明の初期の目的を達
成できる。しかも、側枠部23bを利用して網体保持部
55を形成したから、格別に網体保持部をなす部材を必
要とせず、したがって、焼網装置1の部品点数を少なく
でき、簡単な構成の焼網装置1とできる。
【0066】なお、本発明は前記各実施例には制約され
ない。例えば、前記第1〜第3実施例に構成において、
上下を逆様に配置して、上側に位置される第2網体22
に対して第1網体21の網体枠23および網桟24を下
側に配置して、この第1網体21を上下動可能に設け、
両網体21、22を一体的に設けて実施することもでき
る。
【0067】この場合、第2網体22の取付け部33に
ガイド孔11をスライド自在に挿通する複数本の棒状連
結部を設けるか、もしくは取付け部33自体をガイド孔
11にスライド自在に挿通させて、これを連結部として
利用するとよい。しかも、第2網体22の前後方向の奥
行き幅を下側に位置される第1網体21の奥行き幅より
も広く形成することが、スライスパンを載せる際の領域
を大きく確保する上で好ましく、また、第1網体21の
ストッパ端部24aを省略する代わりに、第2網体21
の後端部に同様機能のストッパ端部を設けて実施すると
よい。
【0068】また、本発明の実施において、前記各実施
例のように前後両保持溝26、27で一方の網体を上下
動させる場合に、これら保持溝26、27の前後方向の
向きを前記各実施例とは前後を逆にして設けてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の焼網装置に
よれば、網目を粗密に可変できるので、スライスパンや
餅等の被調理物に適した網目の使い分けができるととも
に、第1網体と第2網体のうちの上下方向に移動可能な
網体が他の網体と一体的であるので、網目を細かくする
ための網体の紛失を防止でき、かつ、同網体の保管に格
別の配慮を要することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る焼網装置を備えたオ
ーブントースタの構成を示す斜視図。
【図2】同第1実施例に係る焼網装置の構成を示す側面
図。
【図3】同第1実施例に係る焼網装置の構成を示す平面
図。
【図4】同第1実施例に係る焼網装置の構成を示す正面
図。
【図5】同第1実施例に係る焼網装置の構成を図3中Z
−Z線に沿って示す断面図。
【図6】同第1実施例に係る焼網装置が備える第1網体
の構成を示す側面図。
【図7】同第1実施例に係る焼網装置の一端部の構成を
分解して示す斜視図。
【図8】本発明の第2実施例に係る焼網装置の構成を示
す平面図。
【図9】本発明の第3実施例に係る焼網装置の一端部の
構成を分解して示す斜視図。
【符号の説明】
1…焼網装置、 5…電気ヒータ(ヒータ)、
21…第1網体、22…第2網体、 25…網体保持
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高井 保志 神奈川県秦野市堀山下43番地 東京電気 株式会社秦野工場内 (56)参考文献 実開 昭61−38412(JP,U) 実開 昭63−62030(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24C 15/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータの上方に配置される第1網体と、こ
    の第1網体の下側に配置される第2網体とを具備し、こ
    れら両網体のうちの一方の網体に網体保持部を設け、こ
    れら保持部に渡って他方の網体を保持させて両網体を一
    体的に設けるとともに、前記他方の網体を前記一方の網
    体に対して上下に移動可能に設け、前記他方の網体の上
    下動により網目が粗密に可変されることを特徴とする焼
    網装置。
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