JP2019138346A - 等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 等速自在継手のシャフトに想定を超える過大な荷重が加わるようなことがあっても、シャフトが抜け難くする安全対策を講じることにより、シャフト嵌合部の信頼性を高める。【解決手段】 内側継手部材20の軸孔22にシャフト50を挿入し、内側継手部材20とシャフト50とをスプライン嵌合によりトルク伝達可能に連結した構造を具備し、前記内側継手部材20の軸孔22内に位置するシャフト50の外周面に、弾性的に縮径可能な止め輪60を装着する環状凹溝52を設け、このシャフト50の環状凹溝52に装着された止め輪60が拡径して嵌合する係合溝を、前記内側継手部材20の軸孔22のシャフト端面側の位置する第1の係合溝24と、軸方向の途中位置にある少なくとも1つ以上の第2の係合溝25とによって構成したことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この発明は、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用され、例えばドライブシャフトやプロペラシャフトに組み込まれ、シャフトがトルク伝達可能に連結された内側継手部材を備えた等速自在継手、特に、等速自在継手のシャフト抜け防止構造に関するものである。
例えば、自動車のエンジンから車輪に回転力を等速で伝達する手段として使用される等速自在継手には、固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手の二種類がある。これら両者の等速自在継手は、駆動側と従動側の二軸を連結してその二軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達し得る構造を備えている。
自動車のエンジンから駆動車輪に動力を伝達するドライブシャフトは、エンジンと車輪との相対的位置関係の変化による角度変位と軸方向変位に対応する必要があるため、一般的に、エンジン側(インボード側)に摺動式等速自在継手を、駆動車輪側(アウトボード側)に固定式等速自在継手をそれぞれ装備し、両者の等速自在継手をシャフトで連結した構造を具備する。固定式等速自在継手は、大きな作動角が取れるが軸方向にはスライドしない。一方、摺動式等速自在継手は、軸方向にスライド可能であるが、あまり大きな作動角が取れない。
ドライブシャフトを構成するシャフトの両端に設けられた等速自在継手は、図10に示すように、軸方向に延びる円弧状のトラック溝111が球面状内周面の円周方向複数箇所に形成された外側継手部材110と、外側継手部材110のトラック溝111と対をなして軸方向に延びる円弧状のトラック溝121が球面状外周面の円周方向複数箇所に形成された内側継手部材120と、外側継手部材110のトラック溝111と内側継手部材120のトラック溝121との間に介在する複数のトルク伝達部材であるボール130と、外側継手部材110の球面状内周面と内側継手部材120の球面状外周面との間に配されてボール130を保持するケージ140とで主要部が構成されている。
等速自在継手では、図11に示すように、内側継手部材120の軸孔122にシャフト150の先端部を挿入することにより、内側継手部材120にシャフト150をスプライン嵌合によりトルク伝達可能に結合している。シャフト150の内側継手部材120への組み付けは、図10に示すように、外側継手部材110の内部に、内側継手部材120、ボール130およびケージ140からなる内部部品を組み込んだ後に行われることから、シャフト150の抜け止め機構を採用している(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2006−207721号公報 特開2016−176516号公報
このシャフト150の抜け止め機構は、次のような構成になっている。なお、説明の都合上、先端側といった場合は、シャフト150の先端側、図中左側を、反先端側といった時は、シャフト150の先端側と反対側、図中右側を示すものとして説明をする。
図10に示すように、シャフト150の先端側には、外周面にスプライン部151が形成されている。このスプライン部151の先端側には、弾性的に縮径可能なC字形のサークリップ等の止め輪160を装着する環状凹溝152が形成されている。
この環状凹溝152は、シャフト150のスプライン部151と内側継手部材120の軸孔122のスプライン部123とを合わせて、図10の矢印Aに示す方向に、シャフト150を内側継手部材120の軸孔122内に押し込む際に、止め輪160が縮径して、シャフト150が内側継手部材120の軸孔122内に挿し込まれるように、縮径した止め輪160が干渉しない深さ、すなわち、環状凹溝152内に止め輪160が凹んで収納される深さに形成されている。
この環状凹溝152の軸方向の位置は、内側継手部材120の軸孔122の長さの範囲内にあればよく、図10および図11に示す例では、シャフト150を内側継手部材120の軸孔122への挿入が完了した状態、すなわち、図11の状態において、内側継手部材120の軸孔122の先端側の端部に位置している。
環状凹溝152内に装着された止め輪160は、前記のように、C字形で一部が切欠かれており、環状凹溝152の内径側に縮径して入り込むようになっている。止め輪160は、縮径の力が付与されない状態において、図10に示すように、シャフト150の外径(スプライン部151を含んだ外径)よりも外径側へ一部が飛び出しており、シャフト150を内側継手部材120の軸孔122に挿し込む際には、シャフト150の外径側に飛び出した止め輪160を環状凹溝152の内径側へ縮径させるようにしている。
内側継手部材120の軸孔122内面のスプライン部123には、シャフト150の軸孔122への挿入が完了する箇所において、縮径されていた止め輪160が弾性により拡径して嵌る係合溝124を形成している。
内側継手部材120の軸孔122内面の係合溝124に、シャフト150の止め輪160が嵌った状態では、図12の矢印Bに示すシャフト150に引き抜き方向の力が加わった際に、止め輪160が、シャフト150の環状凹溝152内におけるシャフト150の先端側の壁面152aに押されて、内側継手部材120の軸孔122の係合溝124の反先端側の壁面124aに当接することにより、シャフト150の抜け止めがなされている。
そして、シャフト150に、図12の矢印Bに示す引き抜き方向の力が加わった時に、止め輪160が当接する内側継手部材120の係合溝124における反先端側の壁面124aは、内径側に向かってシャフト150の反先端側(シャフト150の引き抜き方向側)に傾斜し、止め輪160は、軸孔122内面の係合溝124の壁面124aとシャフト150の環状凹溝152の壁面152aとの間に、楔角度γで挟まれている。
この楔角度γを大きくすると、シャフト150に、図12の矢印Bに示す引き抜き方向の力が加わった時に、止め輪160に作用する力F(縮径方向に向く力)が大きくなり、シャフト150が内側継手部材120から抜け易くなる。逆に、止め輪160が挟まれる楔角度γを小さくすると、止め輪160に作用する力Fが小さくなり、シャフト150が内側継手部材120から抜け難くなる。
このような止め輪160による抜け止め機構では、シャフト150の引き抜き荷重が低く、内側継手部材120から簡単に分解できる構造であると、内側継手部材120とシャフト150とをトルク伝達可能に連結する機能を果たすことが困難となることから、シャフト150の引き抜き荷重は、通常の使用では、シャフト150が抜けないように設計されている。
このように、止め輪160による抜け止め機構では、シャフト150の引き抜き荷重が通常の使用では、シャフト150が抜けないように設計されているものの、イレギュラーな使われ方で想定を超える過大な荷重が加わるようなことがあると、シャフト150が抜け出てしまう恐れがある。
そこで、この発明は、万一、想定を超える過大な荷重が加わるようなことがあっても、シャフトを抜け難くする安全対策を講じることにより、シャフト嵌合部の信頼性を高めることを課題とするものである。
この発明は、外側継手部材と、前記外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、前記内側継手部材の軸孔にシャフトを挿入し、内側継手部材とシャフトとをスプライン嵌合によりトルク伝達可能に連結した構造を具備し、前記内側継手部材の軸孔内に位置するシャフトの外周面に、弾性的に縮径可能な止め輪を装着する環状凹溝を設け、このシャフトの環状凹溝に装着された止め輪が拡径して嵌合する係合溝を、前記内側継手部材の軸孔の内周面のスプライン部に設けた等速自在継手において、前記係合溝を、前記内側継手部材の軸孔のシャフト端面側に位置する第1の係合溝と、軸方向の途中に位置する少なくとも1つ以上の第2の係合溝とによって構成したことを特徴とする。
また、前記シャフトに引き抜き方向の力が加わった時に、前記止め輪が当接する側の係合溝の当接面が、引き抜き方向に対して直角な面を基準にしてシャフトの引き抜き方向に傾斜する傾斜角θ1、θ2を有し、前記内側継手部材の軸孔の軸方向の途中に位置する係合溝の前記当接面と反対側の壁面が、シャフトの引き抜き方向に対して直角な面を基準にしてシャフトの引き抜き方向と反対側に向かって傾斜する傾斜角θ3を有し、前記係合溝の当接面の傾斜角θ1、θ2よりも、前記係合溝の前記当接面と反対側の壁面の傾斜角θ3を大きくすることにより、軸方向の途中の位置に、止め輪が拡径して嵌合する係合溝を設けても、シャフトを挿入する際に、止め輪が縮径し、シャフトの挿入をスムーズに行うことができる。
この発明は、イレギュラーな使われ方で想定を超える過大な荷重が加わって、内側継手部材の軸孔の先端側の第1の係合溝から止め輪が抜け出したとしても、抜け出した止め輪が、軸方向の途中の位置に設けた第2の係合溝に嵌るので、抜け出し防止効果が高く、シャフト嵌合部の信頼性を高めることができる。
内側継手部材にシャフトを挿入する前の全体構成を示すこの発明の等速自在継手の断面図である。 図1の内側継手部材の要部拡大断面図である。 図1のシャフトの要部拡大断面図である。 内側継手部材にシャフトを挿入して組立てた後の全体構成を示すこの発明の等速自在継手の断面図である。 図4に示す組立て状態からシャフトに引き抜き方向の力を加えた状態を示す要部拡大断面図である。 図4に示す組立て状態からシャフトに引き抜き方向の力を加えて止め輪が第1の係合溝から抜け出した状態を示す断面図である。 図7の要部拡大断面図である。 図6の状態から止め輪が第2の係合溝に嵌った状態を示す断面図である。 図8の要部拡大断面図である。 内側継手部材にシャフトを挿入する前の全体構成を示す従来の等速自在継手の断面図である。 内側継手部材にシャフトを挿入して組立てた後の全体構成を示す従来の等速自在継手の断面図である。 図11に示す組立て状態からシャフトに引き抜き方向の力を加えた状態を示す要部拡大断面図である。
以下、この発明の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。なお、説明の都合上、先端側といった場合は、シャフト50の先端側、図中左側を、反先端側といった時は、シャフト50の先端側と反対側、図中右側を示すものとして説明をする。
等速自在継手は、図1に示すように、軸方向に延びる円弧状のトラック溝11が球面状内周面の円周方向複数箇所に形成された外側継手部材10と、外側継手部材10のトラック溝11と対をなして軸方向に延びる円弧状のトラック溝21が球面状外周面の円周方向複数箇所に形成された内側継手部材20と、外側継手部材10のトラック溝11と内側継手部材20のトラック溝21との間に介在する複数のトルク伝達部材であるボール30と、外側継手部材10の球面状内周面と内側継手部材20の球面状外周面との間に配されてボール30を保持するケージ40とで主要部が構成されている。
この実施形態の等速自在継手では、図1に示すように、内側継手部材20の軸孔22にシャフト50の先端部を挿入することにより、内側継手部材20にシャフト50をスプライン嵌合によりトルク伝達可能に結合している。そして、シャフト50の内側継手部材20への組み付けは、図1に示すように、外側継手部材10の内部に、内側継手部材20、ボール30およびケージ40からなる内部部品を組み込んだ後に行われることから、シャフト50の抜け止め機構を採用している。
このシャフト50の抜け止め機構は、次のとおりである。
図1に示すように、シャフト50の先端側には、外周面にスプライン部51が形成されている。このスプライン部51の先端側の外周面には、弾性的に縮径可能なC字形のサークリップ等の止め輪60を装着する環状凹溝52が形成されている。
この環状凹溝52は、シャフト50のスプライン部51と内側継手部材20の軸孔22の内周面に形成したスプライン部23とを合わせて、シャフト50を、図1の矢印Aに示す方向に、内側継手部材20の軸孔22内に押し込む際に、止め輪60が縮径して、シャフト50が内側継手部材20の軸孔22内に挿し込まれるように、縮径した止め輪60が干渉しない深さ、すなわち、環状凹溝52内に止め輪60が凹んで収納される深さに形成されている(図3参照)。
環状凹溝52の軸方向の位置は、内側継手部材20の軸孔22の長さの範囲内にあればよく、この実施形態では、図4に示すように、内側継手部材20の軸孔22へのシャフト50の挿入が完了した状態で、内側継手部材20の軸孔22の先端側の端部に位置している。
環状凹溝52内に装着された止め輪60は、前記のように、C字形で一部が切欠かれており、環状凹溝52の内径側に縮径して入り込むようになっている(図3参照)。止め輪60は、縮径の力が付与されない状態においては、図3に示すように、シャフト50の外径(スプライン部51を含んだ外径)よりも外径側へ一部が飛び出しており、シャフト50を内側継手部材20の軸孔22(図1参照)に差し込む際には、シャフト50の外径側に飛び出した止め輪60を環状凹溝52の内径側に縮径させるようにしている。
内側継手部材20の軸孔22内面のスプライン部23には、図4に示すように、シャフト50の軸孔22への挿入が完了する箇所、すなわち、内側継手部材20の軸孔22の先端側の端部に、縮径されていた止め輪60が弾性により拡径して嵌る第1の係合溝24が形成されている(図2、図5参照)。
また、内側継手部材20の軸孔22の第1の係合溝24から反先端側に離れた、軸方向の途中位置の軸孔22内面のスプライン部23に、第2の係合溝25が形成されている。
この第2の係合溝25は、この実施形態では、一つだけ形成しているが、2つ以上形成してもよい。
図4および図5に示すように、内側継手部材20の軸孔22内面の第1の係合溝24に、シャフト50の止め輪60が嵌った状態で、図5の矢印Bに示すように、シャフト50に引き抜き方向の力が加わると、止め輪60が、シャフト50の環状凹溝52内におけるシャフト50の先端側の壁面52aに押されて、軸孔22の第1の係合溝24における反先端側の壁面24aに当接し、シャフト50の抜け止めがなされている。
そして、シャフト50に引き抜き方向の力が加わった時に、止め輪60が当接する内側継手部材20の第1の係合溝24における反先端側の壁面24aは、内径側に向かってシャフト50の反先端側(シャフト50の引き抜き方向側)に傾斜している(図2の傾斜角θ1)。
図5に示すように、止め輪60が挟まれる第1の係合溝24の壁面24aとシャフト50の壁面52aとの間の楔角度γを大きくすると、止め輪60に作用する力F(縮径方向に向く力)が大きくなり、シャフト50が内側継手部材20から抜け易くなる。逆に、止め輪60が挟まれる楔角度γを小さくすると、止め輪60に作用する力Fが小さくなり、シャフト50が内側継手部材20から抜け難くなる。
このため、第1の係合溝24の楔角度γは、シャフト50の引き抜き荷重が、通常の使用では、シャフト50が抜けないように設計されているが、この発明では、イレギュラーな使われ方で想定を超える過大な荷重が加わって、第1の係合溝24から止め輪60が、図6および図7に示すように、抜け出したとしても、シャフト50が内側継手部材20から抜け出ないように、軸孔22の第1の係合溝24から反先端側に離れた、軸方向の途中位置の軸孔22内面のスプライン部23に、第2の係合溝25を設けており、第1の係合溝24から抜け出した止め輪60が、図8および図9に示すように、第2の係合溝25に嵌まって、シャフト50の抜け出しを防止している。
シャフト50に引き抜き方向の力が加わった時に、止め輪60が当接する内側継手部材20の第2の係合溝25における反先端側の壁面25aは、内径側に向かってシャフト50の反先端側(シャフト50の引き抜き方向側)に傾斜している(図2の傾斜角θ2)。
この実施形態では、第1の係合溝24の傾斜角θ1と第2の係合溝25の傾斜角θ2とは、図2に示すように同一に設定している。
また、第1の係合溝24の傾斜角θ1よりも第2の係合溝25の傾斜角θ2を小さくすると、第1の係合溝24から止め輪60が抜け出す引き抜き荷重よりも第2の係合溝25止め輪60が抜け出す引く抜き荷重の方が大きくなるので、第2の係合溝25による抜け出し防止効果を高めることができる。
一方、第2の係合溝25の先端側の壁面25bは、内径側が先端側に向かって傾斜しており、この傾斜角θ3は、第1の係合溝24の壁面24aの傾斜角θ1と第2の係合溝25の壁面25aの傾斜角θ2よりも大きく設定している。
第2の係合溝25の先端側の壁面25bの傾斜角θ3を大きくすることにより、図1に示すように、シャフト50を、内側継手部材20の軸孔22に挿入して組立てる際に、第2の係合溝25に嵌った止め輪60が第2の係合溝25から抜け出し易く、組み立てをスムーズに行える。
以上のように、この発明によれば、イレギュラーな使われ方で想定を超える過大な荷重が加わって、第1の係合溝24から止め輪60が、図6および図7に示すように、抜け出したとしても、図8および図9に示すように、第1の係合溝24から抜け出した止め輪60が、第2の係合溝25に嵌るので、抜け出し防止効果が高く、シャフト嵌合部の信頼性を高めることができる。
この発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、図1では固定式等速自在継手を示したが、アンダーカットフリータイプの等速自在継手であっても、摺動式等速自在継手でもよい。また、摺動式等速自在継手としてはダブルオフセットタイプ、クロスグルーブタイプ、トリポードタイプ(シングルローラタイプ、ダブルローラタイプ)の等速自在継手であってもよい。この発明の要旨を逸脱しない範囲において、さらに種々の形態で実施し得ることは勿論のことであり、この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内の全ての変更を含む。
20 :内側継手部材
22 :軸孔
23 :スプライン部
24 :第1の係合溝
25 :第2の係合溝
30 :ボール
50 :シャフト
51 :スプライン部
52 :環状凹溝
60 :止め輪

Claims (4)

  1. 外側継手部材と、前記外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながらトルクを伝達する内側継手部材とを備え、前記内側継手部材の軸孔にシャフトを挿入し、内側継手部材とシャフトとをスプライン嵌合によりトルク伝達可能に連結した構造を具備し、前記内側継手部材の軸孔内に位置するシャフトの外周面に、弾性的に縮径可能な止め輪を装着する環状凹溝を設け、このシャフトの環状凹溝に装着された止め輪が拡径して嵌合する係合溝を、前記内側継手部材の軸孔の内周面のスプライン部に設けた等速自在継手において、前記係合溝を、前記内側継手部材の軸孔のシャフト端面側に位置する第1の係合溝と、軸方向の途中に位置する少なくとも1つ以上の第2の係合溝とによって構成したことを特徴とする等速自在継手。
  2. 前記シャフトに引き抜き方向の力が加わった時に、前記止め輪が当接する側の第1および第2の係合溝の当接面が、引き抜き方向に対して直角な面を基準にしてシャフトの引き抜き方向に傾斜する傾斜角度θ1、θ2を有することを特徴とする請求項1記載の等速自在継手。
  3. 前記内側継手部材の軸孔の軸方向の途中位置に設けた第2の係合溝の前記当接面と反対側の壁面が、シャフトの引き抜き方向に対して直角な面を基準にしてシャフトの引き抜き方向と反対側に向かって傾斜する傾斜角度θ3を有することを特徴とする請求項1または2記載の等速自在継手。
  4. 前記第1および第2の係合溝の当接面の傾斜角度θ1、θ2よりも、前記第2の係合溝の前記当接面と反対側の壁面の傾斜角度θ3を大きくしたことを特徴とする請求項3記載の等速自在継手。
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