JP2019137527A - エレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システムおよび故障診断方法 - Google Patents

エレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システムおよび故障診断方法 Download PDF

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【課題】 エレベータのドアに設置された光軸センサの故障を迅速に高い精度で認識することが可能な故障診断システムおよび故障診断方法を提供する。【解決手段】 実施形態によればエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システムは、エレベータのドア間を左右方向にセンシングして異物の有無を判定する光軸センサと、上下方向にセンシングして異物の有無を判定する上下方向ドアセンサと、ドア間を撮影した撮像情報を解析して異物の有無を判定する撮像判定ドアセンサと、故障診断部とを備える。故障診断部は、光軸センサによるドア間の異物の有無の判定結果のみが他の2つのセンサの判定結果と異なる場合に、光軸センサが故障している可能性があると診断する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システムおよび故障診断方法に関する。
従来、エレベータのドアには、左右のドア間に存在する人や物を光軸で検知する多光軸センサが設置されている。多光軸センサをエレベータのドアに設置することにより、乗りかごの戸閉動作中に利用者が乗りかごから乗降しようとすると、ドアに接触する前に当該利用者の存在がエレベータ側で認識される。エレベータは、戸閉動作中に降車しようとしている利用者を認識すると、ドアの動作を反転させて戸開させることで、当該利用者がドアに挟まれることを事前に防止することができる。
特開2006−188334号公報
上述したエレベータドアの多光軸センサは、一般に普及している汎用製品が用いられるため、当該多光軸センサ内部で故障が発生してもエレベータ側で当該故障を検知することができない。また、故障が発生してもエレベータの運行自体には影響しないため、定期的な保守点検時まで当該故障が認識されないことが多い。
しかし、多光軸センサで故障が発生したままでエレベータが運行すると、戸閉動作中に利用者が乗降しようとしたときに、ドアが人や物に接触するまでその存在がエレベータ側で認識されず、利用者が不快な思いをすることがあるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータのドアに設置された光軸センサの故障を迅速に高い精度で認識することが可能な、エレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システムおよび故障診断方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システムは、エレベータのドア間を左右方向にセンシングして異物の有無を判定する光軸センサと、上下方向にセンシングして異物の有無を判定する上下方向ドアセンサと、ドア間を撮影した撮像情報を解析して異物の有無を判定する撮像判定ドアセンサと、故障診断部とを備える。故障診断部は、光軸センサによるドア間の異物の有無の判定結果のみが他の2つのセンサの判定結果と異なる場合に、光軸センサが故障している可能性があると診断する。
第1実施形態による故障診断システムの構成を示す全体図。 第1実施形態による故障診断システム内の撮像判定ドアセンサの動作を示すフローチャート。 第1実施形態による故障診断システム内の故障診断部の動作を示すフローチャート。 第2実施形態による故障診断システムの構成を示す全体図。 第2実施形態による故障診断システム内の上下方向ドアセンサの動作を示すフローチャート。 第3実施形態による故障診断システムの構成を示す全体図。 第3実施形態による故障診断システム内のエレベータ制御装置の動作を示すフローチャート。
《第1実施形態》
〈第1実施形態によるエレベータドアの多光軸センサの故障診断システムの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータドアの多光軸センサの故障診断システムの構成について、図1を参照して説明する。
本実施形態による故障診断システム1Aは、建物に設置されたエレベータ2に搭載されている。エレベータ2は、乗りかご3と、乗りかご3に接続されたエレベータ制御装置4Aを備える。エレベータ制御装置4Aは、ネットワーク5を介して外部の遠隔監視センタ装置6に接続されている。
乗りかご3は、左ドア3−1および右ドア3−2で構成されるエレベータドアに設置された多光軸センサ31と、乗りかご3上部の幕板内に設置された上下方向ドアセンサ32Aおよび撮像判定ドアセンサ33とを有する。これらの多光軸センサ31、上下方向ドアセンサ32A、および撮像判定ドアセンサ33はそれぞれ、ドア間の異物、例えば利用者や荷物を非接触で検出するセンサである。多光軸センサ31は、左ドア3−1のドア間方向の位置に設置された投光器31−1と、右ドア3−2のドア間方向の位置に設置された受光器31−2とを有する。投光器31−1は、右ドア3−2方向に多角的に複数の光線を投光し、受光器31−2は投光器31−1から投光された光線の受光状態に基づいてドア間の異物の有無を判定する。
上下方向ドアセンサ32Aは、超音波センサ32−1と、超音波センサ32−1に接続された上下方向センサ情報処理装置32−2Aとを有する。超音波センサ32−1は、乗りかご3が戸開したときに乗りかご3上部から下方向に超音波を発信し、その反射波を検出する。上下方向センサ情報処理装置32−2Aは、超音波センサ32−1による超音波の反射波の検出状態に基づいて、ドア間の異物の有無を判定する。
撮像判定ドアセンサ33は、カメラ装置33−1と、画像解析装置33−2とを有する。カメラ装置33−1は、乗りかご3が戸開したときに乗りかご3上部からドア間を所定時間間隔で撮影する。画像解析装置33−2は、カメラ装置33−1でドア間が撮影される都度、撮像情報を解析することでドア間の異物の有無を判定する。
また乗りかご3の左ドア3−1および右ドア3−2のドア間方向には、図示しない接触式ドアセンサが設置されている。接触式ドアセンサは、エレベータドアの戸閉動作中にドア間の異物に接触すると、これを検知する。
エレベータ制御装置4Aは、動作制御部41と、故障診断部42と、通信部43とを有する。動作制御部41は、エレベータ2内の呼びの発生状況および乗りかご3の走行状態に応じて、乗りかご3を運転する。また動作制御部41は、多光軸センサ31によるドア間の異物の有無の判定結果に応じて、エレベータドアの開閉を制御する。例えば、エレベータドアの戸閉動作中に、多光軸センサ31によりドア間に異物(人や荷物等)があると判定されると、ドア閉動作を反転させて戸開させることで、人や荷物がドアに挟まれることを接触前に回避する。また動作制御部41は、接触式センサでドア間に異物があると判定されると、同様にドア閉動作を判定させて戸開させる。
故障診断部42は、多光軸センサ31によるドア間の異物の有無の判定結果と、上下方向ドアセンサ32Aによるドア間の異物の有無の判定結果と、撮像判定ドアセンサ33によるドア間の異物の有無の判定結果とのうち、多光軸センサ31によるドア間の異物の有無の判定結果のみが他の2つのセンサの判定結果と異なる場合に、多光軸センサ31が故障している可能性があると診断する。通信部43は、遠隔監視センタ装置6とネットワーク5を介して通信を行う。
遠隔監視センタ装置6は、エレベータ制御装置4Aとの情報を送受信することにより、エレベータ2の運転状況を遠隔から監視および制御する。
〈第1実施形態によるエレベータドアの多光軸センサの故障診断システムの動作〉
次に、本実施形態による故障診断システム1Aの動作について説明する。本実施形態において、エレベータ2の運行中、乗りかご3がいずれかの階床に着床し、ドアの戸開が開始すると、多光軸センサ31、上下方向ドアセンサ32A、および撮像判定ドアセンサ33において、それぞれドア間の異物の有無が判定される。
具体的には、多光軸センサ31では、投光器31−1から複数の光軸が発信され、受光器31−2でその受光状態が監視されることで、ドア間の異物が左右方向にセンシングされる。そして、当該センシング結果に基づいて、ドア間の異物の有無の判定結果情報が生成される。
また、上下方向ドアセンサ32Aでは、超音波センサ32−1から超音波が発信され、その反射波が検出されることで、ドア間の異物が上下方向にセンシングされる。そして、当該センシング結果に基づいて、上下方向センサ情報処理装置32−2Aにおいて、ドア間の異物の有無の判定結果情報が生成される。生成されたこれらの判定結果情報は、エレベータ制御装置4Aに送信される。
撮像判定ドアセンサ33で実行される、ドア間の異物の有無の判定処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、撮像判定ドアセンサ33の画像解析装置33−2には、ドア間に異物がない状態でエレベータ2のドアが開閉する間に所定時間ごと(例えば0.5秒ごと)に撮影した複数の撮像情報が予め保存されている。
乗りかご3がいずれかの階床で戸開開始すると(S1の「YES」)、カメラ装置33−1により、戸開開始から戸閉終了までの間、所定時間ごとにカメラ装置33−1でドア間が撮影される(S2)。撮影により生成された撮像情報は逐次画像解析装置33−2に送信される。
画像解析装置33−2では、カメラ装置33−1から撮像情報が取得される都度、情報解析処理が行われる。具体的には、カメラ装置33−1から取得された撮像情報と、保存した撮像情報の中で対応するタイミングの撮像情報、つまり戸開開始からの経過時間が同程度の撮像情報とが比較され、所定値以上で一致するか否かが判定される(S3)。ここで、取得した撮像情報が、保存した撮像情報と所定値以上で一致すると判定したときには(S3の「YES」)、ドア間に異物無しと判定される。ドア間に異物無しと判定されると、画像解析装置33−2は、「異物無し」を示す判定結果情報を生成し、エレベータ制御装置4Aに送信する(S4)。
また、ステップS3において、取得した撮像情報が、保存した撮像情報と所定値以上で一致しないと判定したときには(S3の「NO」)、ドア開に異物ありと判定される。ドア間に異物ありと判定されると、画像解析装置33−2は、「異物あり」を示す判定結果情報を生成し、エレベータ制御装置4Aに送信する(S5)。
次に、エレベータドアが開閉する都度、エレベータ制御装置4Aで実行される処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。エレベータ制御装置4Aでは、多光軸センサ31から送信された判定結果情報、上下方向ドアセンサ32Aから送信された判定結果情報、および画像解析装置33−2から送信された判定結果情報が、故障診断部42で取得される(S11)。
そして、多光軸センサ31の判定結果が、他の2つの判定結果、つまり上下方向ドアセンサ32Aによる判定結果および撮像判定ドアセンサ33による判定結果と異なる場合には(S12の「YES」)、多光軸センサ31が故障している可能性があると診断される。
つまり、上下方向ドアセンサ32Aおよび画像解析装置33−2ではドア間に異物ありと判定されたが、多光軸センサ31ではドア間に異物無しと判定されている場合、および上下方向ドアセンサ32Aおよび画像解析装置33−2ではドア間に異物無しと判定されたが、多光軸センサ31ではドア間に異物ありと判定されている場合には、多光軸センサ31が故障している可能性があると診断される。
故障診断部42で多光軸センサ31が故障している可能性があると診断されると、動作制御部41により、多光軸センサ31によるドア間の異物の有無の判定結果に応じたエレベータドアの開閉制御が中止される。このとき、接触式センサによるドアの開閉制御は、継続して実行される。
また、多光軸センサ31が故障している可能性があると診断されると、故障診断部42で多光軸センサ31の故障通知情報が生成され、通信部43からネットワーク5を介して遠隔監視センタ装置6に送信される(S13)。遠隔監視センタ装置6では、取得した故障通知情報に基づいて、エレベータ2のドアの多光軸センサ31が故障したことが保守員に報知される。
以上の第1実施形態によれば、エレベータのドアに設置された光軸センサの故障を迅速に高い精度で診断することができる。
《第2実施形態》
〈第2実施形態によるエレベータドアの多光軸センサの故障診断システムの構成〉
本発明の第2実施形態によるエレベータドアの多光軸センサの故障診断システム1Bの構成について、図4を参照して説明する。
本実施形態による故障診断システム1Bは、上下方向ドアセンサ32Bが、超音波センサ32−1、上下方向センサ情報処理装置32−2Bに加え、乗りかご3の幕板に設置された第1赤外線投光部32−3および第2赤外線投光部32−4と、左ドア3−1のドア間方向の下部位置に設置された第1赤外線受光部32−5と、右ドア3−2のドア間方向の下部位置に設置された第2赤外線受光部32−6とを有する他は、第1実施形態による故障診断システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
第1赤外線投光部32−3は、乗りかご3が戸開したときに、乗りかご3上部から左ドア3−1の第1赤外線受光部32−5に向けて赤外線を投光する。第2赤外線投光部32−4は、乗りかご3が戸開したときに、乗りかご3上部から右ドア3−2の第2赤外線受光部32−6に向けて赤外線を投光する。第1赤外線受光部32−5は、第1赤外線投光部32−3から投光された赤外線の受光状態に基づいて、戸開時の左ドア3−1近辺で利用者や荷物の引き込まれが発生しやすい箇所の異物の有無を判定する。第2赤外線受光部32−6は、第2赤外線投光部32−4から投光された赤外線の受光状態に基づいて、戸開時の右ドア3−2近辺で利用者や荷物の引き込まれが発生しやすい箇所の異物の有無を判定する。
上下方向ドアセンサ32Bは、超音波センサ32−1、第1赤外線受光部32−5、および、第2赤外線受光部32−6による異物の有無の判定結果に基づいて、ドア間の異物の有無を判定する。
〈第2実施形態によるエレベータドアの多光軸センサの故障診断システムの動作〉
本実施形態による故障診断システム1Bの動作について、説明する。本実施形態において、エレベータ2のドアが開閉する都度、多光軸センサ31および撮像判定ドアセンサ33で実行されるドア間の異物の有無の判定処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態において、エレベータ2の運行中に、乗りかご3がいずれかの階床に着床してドアの戸開が開始したときに、上下方向ドアセンサ32Bで実行されるドア間の異物の有無の判定処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
乗りかご3のドアが戸開すると(S21の「YES」)、上下方向ドアセンサ32Bの超音波センサ32−1から乗場に向けて超音波が発信される。そして、超音波を発信してから反射波が検出されるまでの時間が所定値よりも短いエリアがあれば、当該エリアに異物があると判定される。
また、ドアが戸開すると、第1赤外線投光部32−3から左下方に向かって赤外線が投光される。そして、第1赤外線投光部32−3から投光された赤外線が第1赤外線受光部32−5で受光されると、当該赤外線の投光方向である左ドア3−1付近に異物がないと判定される。
また、ドアが戸開すると、第2赤外線投光部32−4から右下方に向かって赤外線が投光される。そして、第2赤外線投光部32−4から投光された赤外線が、第2赤外線受光部32−6で受光されると、当該赤外線の投光方向である右ドア3−2付近に異物がないと判定される。
超音波センサ32−1による判定の結果情報、第1赤外線受光部32−5による判定の結果情報、および第2赤外線受光部32−6による判定の結果情報は、上下方向センサ情報処理装置32−2Bで取得される(S22)。
上下方向センサ情報処理装置32−2Bでは、取得された判定結果情報に基づいて、超音波センサ32−1、第1赤外線受光部32−5、または第2赤外線受光部32−6のいずれかから、「異物あり」の判定結果が取得されたか否かが判定される(S23)。ここで、いずれかから「異物あり」の判定結果が取得されたときには(S23の「YES」)、「異物あり」を示す判定結果情報が生成され、エレベータ制御装置4Bに送信される(S24)。また、ステップS23において、超音波センサ32−1、第1赤外線受光部32−5、または第2赤外線受光部32−6のいずれからも「異物あり」の判定結果が取得されなかったときには(S23の「NO」)、「異物無し」を示す判定結果情報が生成され、エレベータ制御装置4Bに送信される(S25)。
多光軸センサ31から送信された判定結果情報、上下方向ドアセンサ32Bから送信された判定結果情報、および画像解析装置33−2から送信された判定結果情報に基づいてエレベータ制御装置4Bで実行される処理は、第1実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上の第2実施形態によれば、エレベータのドアに設置された光軸センサの故障を迅速に、さらに高い精度で診断することができる。特に、エレベータの戸閉時にドアへの引き込まれが発生しやすい箇所において利用者や荷物の有無の検出を確実に行うことで、戸開時の上下方向の異物検出の精度を高め、当該異物検出の判定結果を用いた精度の高い故障診断処理を行うことができる。
《第3実施形態》
〈第3実施形態によるエレベータドアの多光軸センサの故障診断システムの構成〉
本発明の第3実施形態によるエレベータドアの多光軸センサの故障診断システム1Cの構成について、図6を参照して設飯する。
本実施形態による故障診断システム1Cは、エレベータ制御装置4Cがフィルタリング処理部44を有する他は、第1実施形態による故障診断システム1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態において、エレベータ制御装置4のフィルタリング処理部44は、故障診断部42により多光軸センサ31が故障している可能性があると診断された回数を計数する。そして、計数値が所定値以下の場合は多光軸センサ31が故障していると判断せず、計数値が所定値を超えると、多光軸センサ31は故障していると判断する。動作制御部41は、フィルタリング処理部44で多光軸センサ31が故障していると判断されると、多光軸センサ31による異物の有無の判定処理を用いたドア開閉制御処理を停止する。また、通信部43は、フィルタリング処理部44で多光軸センサ31が故障していると判断されると、多光軸センサ31の故障通知情報を生成して、外部の遠隔監視センタ装置6に送信する。
〈第3実施形態によるエレベータドアの多光軸センサの故障診断システムの動作〉
本実施形態において、エレベータ2の運行中にドアが戸開したときに、多光軸センサ31、上下方向ドアセンサ32A、および撮像判定ドアセンサ33で実行される処理は、第1実施形態または第2実施形態で説明した処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態において、エレベータ2の運行中にドアが戸開したときに、エレベータ制御装置4Cで実行される処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
エレベータ制御装置4Cの故障診断部42において、多光軸センサ31から送信された判定結果情報、上下方向ドアセンサ32Aから送信された判定結果情報、および画像解析装置33−2から送信された判定結果情報に基づいて、多光軸センサ31の判定結果が、他の2つの判定結果と異なると判定したときには(S31、S32の「YES」)、多光軸センサ31が故障している可能性があると診断される(S33)。
フィルタリング処理部44では、故障診断部42において多光軸センサ31が故障している可能性があるとする診断結果が取得された回数がカウントされる。そして、当該カウント値が所定値(例えば3回)を超えたか否かが判定され、所定値を超えていれば(S34の「YES」、多光軸センサ31が故障していると判断される。
フィルタリング処理部44により多光軸センサ31が故障していると判断されると、動作制御部41により、多光軸センサ31によるドア間の異物の有無の判定結果に応じたエレベータドアの開閉制御が中止される。また、所定値を超えていれば、故障診断部42により多光軸センサ31の故障通知情報が生成され、通信部43からネットワーク5を介して遠隔監視センタ装置6に送信される(S35)。多光軸センサ31が故障している可能性があるとする診断結果が取得された回数が所定値を超えていないときには(S34の「NO」、ステップS31に戻る。
以上の第3実施形態によれば、エレベータのドアの設置された光軸センサの故障を、誤検出を回避して高い精度で診断することができる。
上述した第1〜第3実施形態において、故障診断部42が、上下方向ドアセンサ32Aによるドア間の異物の有無の判定結果のみが他の2つのセンサの判定結果と異なる場合に、上下方向ドアセンサ32Aが故障している可能性があると診断するようにしてもよい。また、撮像判定ドアセンサ33によるドア間の異物の有無の判定結果のみが、他の2つのセンサの判定結果と異なる場合に、撮像判定ドアセンサ33が故障している可能性があると診断するようにしてもよい。
また、上述した第1〜第3実施形態においては、光軸センサとして多光軸センサを用いた場合について説明したが、1つの光軸を用いて異物を検出する光軸センサを用いてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B,1C…故障診断システム、2…エレベータ、3…乗りかご、3−1…左ドア、3−2…右ドア、4A,4B,4C…エレベータ制御装置、5…ネットワーク、6…遠隔監視センタ装置、31…多光軸センサ、31−1…投光器、31−2…受光器、32−1…超音波センサ、32−2A,32−2B…上下方向センサ情報処理装置、32−3…第1赤外線投光部、32−4…第2赤外線投光部、32−5…第1赤外線受光部、32−6…第2赤外線受光部、32A,32B…上下方向ドアセンサ、33…撮像判定ドアセンサ、33−1…カメラ装置、33−2…画像解析装置、41…動作制御部、42…故障診断部、43…通信部、44…フィルタリング処理部

Claims (9)

  1. エレベータのドアの戸開中に、光軸を用いてドア間を左右方向にセンシングすることで前記ドア間の異物の有無を判定する光軸センサと、
    前記エレベータのドアの戸開中に、ドア間を上下方向にセンシングすることで前記ドア間の異物の有無を判定する上下方向ドアセンサと、
    前記エレベータのドアの戸開中に、前記ドア間を撮影した撮像情報を解析して、前記ドア間の異物の有無を判定する撮像判定ドアセンサと、
    前記光軸センサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果と、前記上下方向ドアセンサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果と、前記撮像判定ドアセンサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果とのうち、前記光軸センサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果のみが他の2つのセンサの判定結果と異なる場合に、前記光軸センサが故障している可能性があると診断する故障診断部と
    を備えることを特徴とするエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システム。
  2. 前記故障診断部は、前記上下方向ドアセンサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果のみが、他の2つのセンサの判定結果と異なる場合に、前記上下方向ドアセンサが故障している可能性があると診断し、前記撮像判定ドアセンサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果のみが、他の2つのセンサの判定結果と異なる場合に、前記撮像判定ドアセンサが故障している可能性があると診断する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システム。
  3. 前記撮像判定ドアセンサは、前記ドア間に異物が無い状態で前記エレベータのドアが開閉する間に所定時間ごとに撮影した撮像情報を予め保存し、前記エレベータのドアが開閉したときにドア間を所定時間ごとに撮影した撮像情報と、保存した撮像情報とを比較することで、前記ドア間の異物の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システム。
  4. 前記上下方向ドアセンサは、赤外線を用いて前記ドア間を上下方向にセンシングする赤外線センサと、超音波センサを用いて前記ドア間を上下方向にセンシングする超音波センサと、前記赤外線センサと前記超音波センサとのうち少なくともいずれか一方で異物が検知されると、前記ドア間に異物があると判定する上下方向センサ情報処理装置とで構成される
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システム。
  5. 前記故障診断部により、前記光軸センサが故障している可能性があると診断されたときに、前記光軸センサによる異物の有無の判定処理を用いたドア開閉制御処理を停止する動作制御部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システム。
  6. 前記動作制御部は、前記故障診断部により、所定回数以上、前記光軸センサが故障している可能性があると診断されたときに、前記光軸センサによる異物の有無の判定処理を用いたドア開閉制御処理を停止する
    ことを特徴とする請求項5に記載のエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システム。
  7. 前記故障診断部により、前記光軸センサが故障している可能性があると診断されたときに、前記光軸センサの故障通知情報を生成して、外部の遠隔監視センタ装置に送信する通信部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載のエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システム。
  8. 前記通信部は、前記故障診断部により、所定回数以上、前記光軸センサが故障している可能性があると診断されたときに、前記光軸センサの故障通知情報を生成して、外部の遠隔監視センタ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項7に記載のエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断システム。
  9. エレベータのドアの戸開中に、光軸を用いてドア間を左右方向にセンシングすることで前記ドア間の異物の有無を判定する光軸センサと、
    前記エレベータのドアの戸開中に、ドア間を上下方向にセンシングすることで前記ドア間の異物の有無を判定する上下方向ドアセンサと、
    前記エレベータのドアの戸開中に、前記ドア間を撮影した撮像情報を解析して、前記ドア間の異物の有無を判定する撮像判定ドアセンサとに接続されたエレベータ制御装置が、
    前記光軸センサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果と、前記上下方向ドアセンサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果と、前記撮像判定ドアセンサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果とのうち、前記光軸センサによる前記ドア間の異物の有無の判定結果のみが他の2つのセンサの判定結果と異なる場合に、前記光軸センサが故障している可能性があると診断する
    ことを特徴とするエレベータドアに設置された光軸センサの故障診断方法。
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