JP6968943B1 - エレベータの利用者検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】乗場環境に応じて利用者の未検知または影の誤検知を効果的に抑制する。【解決手段】一実施形態に係るエレベータの利用者検知システムは、乗りかごの出入口に設置されたドアセンサ10と、カメラ12の撮影画像から乗場15にいる利用者を検知する検知処理手段と、ドアセンサ10の検知結果とカメラ12の検知結果との組み合わせから利用者の未検知または撮影画像に映り込んだ影の誤検知を判断し、その判断結果に応じてカメラ12の露光値を調整する露光調整手段と、カメラ12の検知結果に基づいて乗りかごのドアの戸開閉制御を行う戸開閉制御手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの利用者検知システムに関する。
通常、エレベータの乗りかごが乗場に到着して戸開すると、所定時間経過後に戸閉して出発する。その際、エレベータの利用者は乗りかごがいつ戸閉するのか分からないため、乗場から乗りかごに乗車するときに戸閉途中のドアにぶつかることがある。このような乗車時のドアの衝突を回避するため、カメラの撮影画像を用いて乗りかごに乗車する利用者を検知し、その検知結果をドアの開閉制御に反映させるシステムがある。
特許第6092433号公報
上述したシステムでは、利用者の動きによって画像の輝度変化が生じることを利用して、利用者の有無を判断している。ところが、利用者の影などが画像に映り込んでいると、その影の動きを利用者と誤検知することがある。このため、カメラの露光調整によって、影を検知しにくい状態にしておくことが考えられる。
しかしながら、背景である乗場の床面の明るさによっては、利用者を検知できない状況が生じることがある。例えば、影の誤検知を抑制するために露光値を上げてある場合に、乗場の床面が明るいと、本来の検知対象である利用者までも白飛びして検知できないことがある。
本発明が解決しようとする課題は、乗場環境に応じて利用者の未検知または影の誤検知を効果的に抑制することのできるエレベータの利用者検知システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータの利用者検知システムは、乗りかごに設置され、上記乗りかごの出入口付近および乗場を撮影するカメラを備える。上記利用者検知システムは、上記乗りかごの出入口に設置されたドアセンサと、上記カメラの撮影画像から上記乗場にいる利用者を検知する検知処理手段と、上記ドアセンサの検知結果と上記カメラの検知結果との組み合わせから上記利用者の未検知または上記撮影画像に映り込んだ影の誤検知を判断し、その判断結果に応じて上記カメラの露光値を調整する露光調整手段と、上記カメラの検知結果に基づいて上記乗りかごのドアの戸開閉制御を行う戸開閉制御手段とを具備したことを特徴とする。
図1は一実施形態に係るエレベータの利用者検知システムの構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるカメラの検知範囲とドアセンサの検知範囲を示す図である。 図3は同実施形態における乗りかご内の出入口周辺部分の構成を示す図である。 図4は同実施形態におけるカメラの撮影画像の一例を示す図である。 図5は同実施形態における利用者検知システムの戸開時の利用者検知処理を示すフローチャートである。 図6は同実施形態における実空間での座標系を説明するための図である。 図7は同実施形態における撮影画像をブロック単位で区切った状態を示す図である。 図8は同実施形態における乗場の床面が明るい場合の撮影画像の一例を示す図である。 図9は同実施形態における乗場の床面が暗い場合の撮影画像の一例を示す図である。 図10は上記利用者検知システムにおける明露光モード時の未検知抑制/誤検知抑制の処理動作を示すフローチャートである。 図11は上記利用者検知システムにおける明露光モード時の未検知抑制/誤検知抑制の処理動作を示すフローチャートである。 図12は上記利用者検知システムにおける暗露光モード時の未検知抑制/誤検知抑制の処理動作を示すフローチャートである。 図13は上記利用者検知システムにおける暗露光モード時の未検知抑制/誤検知抑制の処理動作を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は一実施形態に係るエレベータの利用者検知システムの構成を示す図である。なお、ここでは、1台の乗りかごを例にして説明するが、複数台の乗りかごでも同様の構成である。
乗りかご11の出入口上部にカメラ12が設置されている。具体的には、カメラ12は、乗りかご11の出入口上部を覆う幕板11aの中にレンズ部分を直下方向、もしくは、乗場15側あるいは乗りかご11内部側に所定の角度だけ傾けて設置される。
カメラ12は、例えば車載カメラ等の小型の監視用カメラであり、広角レンズもしくは魚眼レンズを有し、1秒間に数コマ(例えば30コマ/秒)の画像を連続的に撮影可能である。カメラ12は、例えば乗りかご11が各階の乗場15に到着したときに起動され、かごドア13付近と乗場15を含めて撮影する。なお、カメラ12は、乗りかご11の運転時に常時動作中であっても良い。
このときの撮影範囲はL1+L2に調整されている(L1≫L2)。L1は乗場側の撮影範囲であり、かごドア13から乗場15に向けて所定の距離を有する。L2はかご側の撮影範囲であり、かごドア13からかご背面に向けて所定の距離を有する。なお、L1,L2は奥行き方向の範囲であり、幅方向(奥行き方向と直交する方向)の範囲については少なくとも乗りかご11の横幅より大きいものとする。
各階の乗場15において、乗りかご11の到着口には乗場ドア14が開閉自在に設置されている。乗場ドア14は、乗りかご11の到着時にかごドア13に係合して開閉動作する。なお、動力源(ドアモータ)は乗りかご11側にあり、乗場ドア14はかごドア13に追従して開閉するだけである。以下の説明においては、かごドア13を戸開している時には乗場ドア14も戸開しており、かごドア13が戸閉している時には乗場ドア14も戸閉しているものとする。
カメラ12によって連続的に撮影された各画像(映像)は、画像処理装置20によってリアルタイムに解析処理される。なお、図1では、便宜的に画像処理装置20を乗りかご11から取り出して示しているが、実際には、画像処理装置20はカメラ12と共に幕板11aの中に収納されている。
また、乗りかご11の出入口には、カメラ12とは別の利用者検知用センサとして、ドアセンサ10が設けられている。ドアセンサ10は、例えば複数本の光軸を有する光電センサからなり、乗りかご11の出入口を通過する利用者を光学的に検知する。
図2にカメラ12の検知範囲とドアセンサ10の検知範囲とを比較して示す。カメラ12の検知範囲は、乗場15に向けて広がる。したがって、乗場15から乗りかご11に向かう利用者を早めに検知できる。これに対し、ドアセンサ10の検知範囲は、乗りかご11の出入口だけであり、利用者が乗りかご11の出入口を通過したときにピンポイントでしか検知できない。ただし、ドアセンサ10は、乗場15の環境(床面の色や照明機器の明るさなど)に左右されないため、検知精度が高い。後述するように、本実施形態では、このドアセンサ10の検知結果をカメラ12の露光調整に利用する。
画像処理装置20には、記憶部21と検知部22とが備えられている。記憶部21は、例えばRAM等のメモリデバイスからなる。記憶部21は、カメラ12によって撮影された画像を逐次保存すると共に、検知部22の処理に必要なデータを一時的に保存しておくためのバッファエリアを有する。なお、記憶部21には、撮影画像に対する前処理として、歪み補正や拡大縮小、一部切り取り等の処理が施された画像が保存されるとしても良い。
検知部22は、例えばマイクロプロセッサからなり、カメラ12の撮影画像を用いてかごドア13付近にいる利用者を検知する。この検知部22を機能的に分けると、検知エリア設定部22a、検知処理部22b、露光調整部22c、処理切替部22dで構成される。なお、これらは、ソフトウェアによって実現しても良いし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現しても良いし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現しても良い。
検知エリア設定部22aは、カメラ12から得られる撮影画像上に利用者を検知するための検知エリアを少なくとも1つ以上設定する。本実施形態では、乗場15にいる利用者を検知するための検知エリアE1が設定される。詳しくは、検知エリア設定部22aは、乗りかご11の出入口からシル18,47を含み、乗場15に向けて所定の距離L3を有する検知エリアE1を設定する(図4参照)。
検知処理部22bは、検知エリア設定部22aによって設定された検知エリアE1内の画像を用いて、乗場15に存在する利用者または物を検知する。なお、「物」とは、例えば利用者の衣服や荷物、さらに車椅子等の移動体を含む。以下の説明で、「利用者を検知」と言った場合に、「物」を含んでいるものとする。
露光調整部22cは、検知処理部22bによって得られるカメラ12の検知結果とドアセンサ10の検知結果との組み合わせから、利用者の未検知または撮影画像に映り込んだ影の誤検知を判断し、その判断結果に応じてカメラ12の露光値を調整する。処理切替部22dは、明露光モードが設定されたときの処理と、暗露光モードが設定されたときの処理とを切り替える。なお、画像処理装置20の一部あるいは全部の機能をエレベータ制御装置30に持たせることでも良い。
エレベータ制御装置30は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータからなる。エレベータ制御装置30は、乗りかご11の運転制御などを行う。また、エレベータ制御装置30は、戸開閉制御部31を備える。
戸開閉制御部31は、乗りかご11が乗場15に到着したときのかごドア13の戸開閉を制御する。詳しくは、戸開閉制御部31は、乗りかご11が乗場15に到着したときにかごドア13を戸開し、所定時間経過後に戸閉する。ただし、かごドア13の戸閉動作中のときに、検知処理部22bによって利用者が検知された場合には、戸開閉制御部31は、かごドア13の戸閉動作を禁止して、かごドア13を全開方向にリオープンして戸開状態を維持する。
図3は乗りかご11内の出入口周辺部分の構成を示す図である。
乗りかご11の出入口にかごドア13が開閉自在に設けられている。図3の例では2枚戸両開きタイプのかごドア13が示されており、かごドア13を構成する2枚のドアパネル13a,13bが間口方向(水平方向)に沿って互いに逆方向に開閉動作する。なお、「間口」とは、乗りかご11の出入口と同じである。
乗りかご11の出入口の両側に正面柱41a,41bが設けられており、幕板11aと共に乗りかご11の出入口を囲っている。「正面柱」は、出入口柱あるいは出入口枠とも言い、裏側にはかごドア13を収納するための戸袋が設けられているのが一般的である。図3の例では、かごドア13が戸開したときに、一方のドアパネル13aが正面柱41aの裏側に設けられた戸袋42aに収納され、他方のドアパネル13bが正面柱41bの裏側に設けられた戸袋42bに収納される。
正面柱41a,41bの一方あるいは両方に表示器43や、行先階ボタン44などが配設された操作盤45、スピーカ46が設置されている。図3の例では、正面柱41aにスピーカ46、正面柱41bに表示器43、操作盤45が設置されている。ここで、乗りかご11の出入口上部の幕板11aの中央部に、広角レンズを有するカメラ12が設置されている。
ここで、本実施形態では、正面柱41a,41bに一対のドアセンサ10が設けられている。ドアセンサ10は、例えば透過型の光電センサからなり、投光器10aと受光器10bを有する。図3の例では、一方の正面柱41aの内側側面41a−1に複数の投光器10aが所定間隔で一列に配列され、他方の正面柱41bの内側側面41b−1に複数の受光器10bが所定間隔で一列に配列されている。ドアセンサ10は、投光器10aと受光器10bの間の光軸が遮断されたことで利用者の通過を検知する。なお、ドアセンサ10は、乗りかご11が任意の階で戸開してから戸閉するまでの間だけON状態にしても良いし、常時ON状態であっても良い。
図4はカメラ12の撮影画像の一例を示す図である。上側は乗場15、下側は乗りかご11内である。図中の16は乗場15の床面、19は乗りかご11の床面を示している。E1は検知エリアを表している。
かごドア13は、かごシル47上を互いに逆方向に移動する2枚のドアパネル13a,13bを有する。乗場ドア14も同様であり、乗場シル18上を互いに逆方向に移動する2枚のドアパネル14a,14bを有する。乗場ドア14のドアパネル14a,14bは、かごドア13のドアパネル13a,13bと共に戸開閉方向に移動する。
カメラ12は乗りかご11の出入口上部に設置されている。したがって、乗りかご11が乗場15で戸開したときに、図1に示したように、乗場側の所定範囲(L1)とかご内の所定範囲(L2)が撮影される。このうち、乗場側の所定範囲(L1)に、乗りかご11に乗車する利用者を検知するための検知エリアE1が設定されている。
実空間において、検知エリアE1は、出入口(間口)の中心から乗場方向に向かってL3の距離を有する(L3≦乗場側の撮影範囲L1)。全開時における検知エリアE1の横幅W1は、出入口(間口)の横幅W0以上の距離に設定されている。検知エリアE1は、図3に斜線で示すように、シル18,47を含み、三方枠17a,17bの死角を除いて設定される。なお、検知エリアE1の横方向(X軸方向)のサイズは、かごドア13の開閉動作に合わせて変更される構成としても良い。また、検知エリアE1の縦方向(Y軸方向)のサイズについても、かごドア13の開閉動作に合わせて変更される構成としても良い。
以下に、本システムの動作について、(a)利用者検知処理、(b)未検知抑制/誤検知抑制の処理に分けて説明する。
(a)利用者検知処理
図5は本システムにおける戸開時の利用者検知処理を示すフローチャートである。
まず、初期設定として、画像処理装置20に備えられた検知部22の検知エリア設定部22aによって検知エリア設定処理が実行される(ステップS10)。この検知エリア設定処理は、例えばカメラ12を設置したとき、あるいは、カメラ12の設置位置を調整したときに、以下のようにして実行される。
すなわち、検知エリア設定部22aは、乗りかご11が全開した状態で、出入口から乗場15に向けて距離L3を有する検知エリアE1を設定する。図3に示したように、検知エリアE1は、シル18,47を含み、三方枠17a,17bの死角を除いて設定される。ここで、乗りかご11が全開した状態では、検知エリアE1の横方向(X軸方向)のサイズはW1であり、出入口(間口)の横幅W0以上の距離を有する。
ここで、乗りかご11が任意の階の乗場15に到着すると(ステップS11のYes)、エレベータ制御装置30は、かごドア13を戸開して乗りかご11に乗車する利用者を待つ(ステップS12)。
このとき、乗りかご11の出入口上部に設置されたカメラ12によって乗場側の所定範囲(L1)とかご内の所定範囲(L2)が所定のフレームレート(例えば30コマ/秒)で撮影される。画像処理装置20は、カメラ12で撮影された画像を時系列で取得し、これらの画像を記憶部21に逐次保存しながら(ステップS13)、以下のような利用者検知処理をリアルタイムで実行する(ステップS14)。なお、撮影画像に対する前処理として、歪み補正や、拡大縮小、画像の一部の切り取りなどを行っても良い。
利用者検知処理は、画像処理装置20に備えられた検知部22の検知処理部22bによって実行される。検知処理部22bは、カメラ12によって時系列で得られる複数の撮影画像から検知エリアE1内の画像を抽出することにより、これらの画像に基づいて利用者または物の有無を検知する。
具体的には、図6に示すように、カメラ12は、乗りかご11の出入口に設けられたかごドア13と水平の方向をX軸、かごドア13の中心から乗場15の方向(かごドア13に対して垂直の方向)をY軸、乗りかご11の高さ方向をZ軸とした画像を撮影する。このカメラ12によって撮影された各画像において、検知エリアE1の部分をブロック単位で比較することで、かごドア13の中心から乗場15の方向、つまりY軸方向に移動中の利用者の足元位置の動きを検知する。
図7に撮影画像を所定のブロック単位でマトリックス状に分割した例を示す。原画像を一辺Wblockの格子状に区切ったものを「ブロック」と呼ぶ。図7の例では、ブロックの縦横の長さが同じであるが、縦と横の長さが異なっていても良い。また、画像全域に渡ってブロックを均一な大きさとしても良いし、例えば画像上部ほど縦(Y軸方向)の長さを短くするなどの不均一な大きさにしても良い。
検知処理部22bは、記憶部21に保持された各画像を時系列順に1枚ずつ読み出し、これらの画像の平均輝度値をブロック毎に算出する。その際、初期値として最初の画像が入力されたときに算出されたブロック毎の平均輝度値を記憶部21内の図示せぬ第1のバッファエリアに保持しておくものとする。
2枚目以降の画像が得られると、検知処理部22bは、現在の画像のブロック毎の平均輝度値と上記第1のバッファエリアに保持された1つ前の画像のブロック毎の平均輝度値とを比較する。その結果、現在の画像の中で予め設定された閾値以上の輝度差を有するブロックが存在した場合には、検知処理部22bは、当該ブロックを動きありのブロックとして判定する。現在の画像に対する動きの有無を判定すると、検知処理部22bは、当該画像のブロック毎の平均輝度値を次の画像との比較用として上記第1のバッファエリアに保持する。以後同様にして、検知処理部22bは、各画像の輝度値を時系列順にブロック単位で比較しながら動きの有無を判定することを繰り返す。
検知処理部22bは、検知エリアE1内の画像に動きありのブロックがあるか否かをチェックする。その結果、検知エリアE1内の画像に動きありのブロックがあれば、検知処理部22bは、検知エリアE1内に利用者または物が存在するものと判断する。
このような方法により、かごドア13の戸開時に検知エリアE1内で利用者または物の存在が検知されると(ステップS15のYes)、画像処理装置20からエレベータ制御装置30に対して利用者検知信号が出力される。エレベータ制御装置30の戸開閉制御部31は、この利用者検知信号を受信することにより、かごドア13の戸閉動作を禁止して戸開状態を維持する(ステップS16)。
詳しくは、かごドア13が全開状態になると、戸開閉制御部31は戸開時間のカウント動作を開始し、所定の時間T(例えば1分)分をカウントした時点で戸閉を行う。この間に利用者が検知され、利用者検知信号が送られてくると、戸開閉制御部31はカウント動作を停止してカウント値をクリアする。これにより、上記時間Tの間、かごドア13の戸開状態が維持されることになる。
なお、この間に新たな利用者が検知されると、再度カウント値がクリアされ、上記時間Tの間、かごドア13の戸開状態が維持されることになる。ただし、上記時間Tの間に何度も利用者が来てしまうと、かごドア13をいつまでも戸閉できない状況が続いてしまうので、許容時間Tx(例えば3分)を設けておき、この許容時間Txを経過した場合にかごドア13を強制的に戸閉することが好ましい。上記時間T分のカウント動作が終了すると、戸開閉制御部31はかごドア13を戸閉し、乗りかご11を目的階に向けて出発させる(ステップS17)。
図5のフローチャートでは、かごドアの戸開時を想定して説明したが、戸閉時も同様であり、戸閉が開始されて全閉するまでの間(戸閉動作中)に検知エリアE1内で利用者または物が検知された場合に戸閉動作が一時中断される。
(b)未検知抑制/誤検知抑制
上述したように、利用者検知処理は、検知エリアE1の中の画像の輝度変化から利用者の動きを検知する。ところが、例えば照明機器の光や日差しの光などの関係で、撮影画像に利用者やドアなどの影が映り込み、その影の動きが画像上で輝度変化として表れて、利用者として誤検知されることがある。
例えば、図8に示すように、乗場15の床面16が明るい場合には、撮影画像に利用者P1の影S1が強く映るため、誤検知の可能性が高くなる。一方、図9に示すように、乗場15の床面16が暗い場合には、影S2を誤検知する可能性は低くなるが、利用者P2と床面16とのコントラストが下がるので、利用者P2を正しく検知できないことがある。
通常、輝度変化に対する閾値を上げることで影の誤検知を抑制でき、閾値を下げることで利用者の未検知を抑制できる。しかし、誤検知抑制の処理と未検知抑制の処理は相反する関係にあり、どちらか一方の処理を優先して閾値を決めておくしかない。
本実施形態では、閾値の設定ではなく、露光調整(明露光/暗露光)の技術を用いて、未検知抑制処理と誤検知抑制を実現する。
「露光調整」とは、カメラ12の露光時間を調整することである。「露光時間」は、カメラ12に備えられた撮像素子がレンズを通して露光される時間のことであり、撮影時におけるシャッターの開放時間に相当する。露光時間が長いほど、明るい画像が得られる。露光時間を長くして明るく撮影することを「明露光」と呼ぶ。露光時間を短くして暗く撮影することを「暗露光」と呼ぶ。
なお、「露光調整」とは別に、「ゲイン」を調整することでも、撮影画像の明るさを変えることができる。「ゲイン」は、カメラ12の出力値を増減するための係数である。ゲインの数値を上げれば、カメラ12の出力値も上がるので、明るい画像が得られる。ゲインの数値を下げれば、カメラ12の出力値も下がるので、暗い画像が得られる。露光時間およびゲインの両方を調整しても良いし、どちら一方を調整しても良い。ただし、ゲインを上げると、画像に含まれるノイズも増幅されるので、画質を考慮すると、露光時間を調整することが好ましい。また、露光時間が長すぎると、動く被写体がぶれて映るので、露光時間は予め定めた値以上にならないように制限することが好ましい。
ここで、露光調整によって影の誤検知を抑制する場合、影を検知しにくい露光値に設定しておけば良い。具体的には、明露光にして影を白飛ばしするか、あるいは、暗露光にして影を黒つぶしすれば良い。しかし、誤検知抑制の処理と未検知抑制の処理は相反する関係にあるため、乗場15の環境によっては、明露光あるいは暗露光にしたときに、利用者を検知できなくなる可能性がある。
例えば、明露光に設定しておくと、乗場15の床面16が明るい場合に、白い服の利用者が来たときに、画像の輝度変化が表れづらくなり、利用者を正しく検知できないことがある。一方、暗露光に設定しておくと、乗場15の床面16が暗い場合に、黒い服の利用者が来たときに検知できないことがある。
そこで、本実施形態では、乗りかご11の出入口に設置されたドアセンサ10を利用して、カメラ12の露光値を調整する。具体的には、ドアセンサ10の検知結果とカメラ12の検知結果との組み合わせから利用者の未検知または撮影画像に映り込んだ影の誤検知を判断し、その判断結果に応じてカメラ12の露光値を調整する。
「ドアセンサ10の検知結果」とは、乗りかご11の出入口の両側に設けられた投光器10aと受光器10bとの間の光軸の遮断によって利用者の有無を検知した結果のことである。「カメラ12の検知結果」とは、図5で説明したように、カメラ12の撮影画像の輝度変化に基づいて、乗場15の検知エリアE1内の利用者の有無を検知した結果のことである。
以下では、初期設定として、(b−1)明露光モードが設定されている場合と、(b−2)暗露光モードが設定されている場合とに分けて、具体的な処理動作について説明する。
(b−1)明露光モードが設定されている場合
図10および図11は本システムにおける明露光モード時の未検知抑制/誤検知抑制の処理動作を示すフローチャートである。エレベータの管理者は、例えば画像処理装置20に設けられた図示せぬモードスイッチを操作して明露光モードを設定する(ステップS101)。
まず、初期設定として、露光制御=A,階床カウント1=0,階床カウント2=0に設定される(ステップS102)。「露光制御」は、カメラ12の露光値として、A値またはB値を取る。A値は、通常よりも明るく設定されている。B値は、通常よりも暗く設定されている。「階床カウント1」は、未検知の階床数を示す。「階床カウント2」は、誤検知の階床数を示す。
乗りかご11が任意の階に到着すると(ステップS103のYes)、かごドア13が戸開する(ステップS104)。このとき、露光調整部22cによってカメラ12の露光値がA値に調整されて、乗りかご11の出入口付近および乗場15が撮影される(ステップS105)。
図5で説明したように、カメラ12で撮影された画像は検知処理部22bに与えられる。この撮影画像から利用者の有無が検知され、その検知結果がかごドア13の開閉制御に反映される。一方、乗りかご11の出入口に設けられたドアセンサ10によって利用者の通過の有無が検知される。なお、ドアセンサ10の検知結果をエレベータ制御装置30に与えて、かごドア13の開閉制御に反映させる構成としても良い。この場合、カメラ12で利用者が検知されていなくても、ドアセンサ10で利用者が検知されていれば、かごドア13の戸閉動作を禁止して、かごドア13を全開方向にリオープンして戸開状態を維持する。
ドアセンサ10の検知結果とカメラ12の検知結果は、露光調整部22cに与えられる(ステップS106)。かごドア13が戸閉したとき、露光調整部22cは、ドアセンサ10の検知結果とカメラ12の検知結果との組み合わせから、以下のようにして現在の階床に対する未検知/誤検知を判断する。
すなわち、ドアセンサ10が検知あり、カメラ12が検知なしであった場合には(ステップS108のYes)、露光調整部22cは、未検知の階床カウント1を+1更新する(ステップS109)。上述したように、ドアセンサ10は乗場15の環境に左右されない。したがって、ドアセンサ10が検知ありのときに、カメラ12が検知なしであった場合には、カメラ12の検知結果の方が間違っていることになる。
例えば、乗場15が明るい環境にある場合に、A値に露光調整されていると、影だけでなく、利用者までも白飛びして、未検知になることがある。上記ステップS108の状態が続く場合には、カメラ12の露光値が乗場15の環境に合っていないことになる。そこで、階床カウント1が予め設定されたN回を超えたときに(ステップS110のYes)、露光調整部22cは、利用者を未検知していると判断し、カメラ12の露光値をA値からB値に変更する(ステップS111)。このとき、階床カウント1の値をリセットして、0に戻しておく。
B値は、A値よりも低く、通常よりも暗く設定されている。したがって、カメラ12の露光値をA値からB値に下げることで、例えば乗場15が明るい状態にあっても、利用者を検知できるようになる。ただし、カメラ12の露光値をB値に下げたことで、影を誤検知してしまう可能性がある。
そこで、露光値をB値に調整後、乗りかご11が各階で停止する毎に、露光調整部22cは、ドアセンサ10の検知結果とカメラ12の検知結果とを比較する。その結果、ドアセンサ10が検知なし、カメラ12が検知ありの階床があれば(ステップS112のYes)、露光調整部22cは、誤検知の階床カウント2を+1更新する(ステップS113)。各階床毎に上記同様の処理を繰り返し、上記ステップS112の状態が続く場合には、影を誤検知していると考えられる。そこで、階床カウント2が予め設定されたN回を超えたときに(ステップS114のYes)、露光調整部22cは、影を誤検知していると判断し、カメラ12の露光値をA値に戻す(ステップS115)。このとき、階床カウント2の値をリセットして、0に戻しておく。なお、ここでは上記ステップS110と同じN回で判断したが、N回とは別の回数で判断しても良い。
また、ドアセンサ10が検知あり、カメラ12が検知ありであった場合には(ステップS116のYes)、カメラ12の露光値が乗場15の環境に適した状態にあり、カメラ12による利用者検知処理が正常に機能していることを意味している。この場合には、階床カウント1の値と階床カウント2の値をリセットして、0に戻しておき、現在の露光値(A値またはB値)でカメラ12の撮影を続ける。
ドアセンサ10が検知なし、カメラ12が検知なしの場合も同様であり、現在の露光値(A値またはB値)でカメラ12の撮影を続ける(ステップS116のNo)。ただし、未検知/誤検知の判断がつかないため、階床カウント1,2の値はクリアせずに、現在の露光値(A値またはB値)でカメラ12の撮影を続ける。
このように、明露光モードで影を抑制する露光値(A値)に初期設定されていても、利用者の未検知が発生しやすい乗場環境と判断された場合には、利用者の未検知を抑制する方向(A値→B値)に露光調整される。また、調整後に影を誤検知しやすい乗場環境と判断された場合には、影の未検知を抑制する方向(B値→A値)に露光調整される。つまり、乗場環境に合わせてカメラ12の露光値が適宜調整されて、利用者の未検知抑制と影の誤検知抑制が行われる。これにより、各階の乗場15でカメラ12の撮影画像から利用者を正しく検知して、かごドア13の開閉制御に反映させることができる。
(b−2)暗露光モードが設定されている場合
上記(b−1)では、明露光により影を白飛ばしすることを前提としていたが、暗露光により影を黒つぶしする場合でも同様である。この場合、初期設定としてB値に設定され、乗場15の環境に応じてA値に調整されることになる。
図12および図13は本システムにおける暗露光モード時の未検知抑制/誤検知抑制の処理動作を示すフローチャートである。エレベータの管理者は、例えば画像処理装置20に設けられた図示せぬモードスイッチを操作して暗露光モードを設定する(ステップS201)。
まず、初期設定として、露光制御=B,階床カウント1=0,階床カウント2=0に設定される(ステップS202)。上述したように、「露光制御」は、カメラ12の露光値として、A値またはB値を取る。A値は、通常よりも明るく設定されている。B値は、通常よりも暗く設定されている。「階床カウント1」は、未検知の階床数を示す。「階床カウント2」は、誤検知の階床数を示す。
ここで、暗露光モードでは、乗りかご11が任意の階で停止して戸開したときに、カメラ12の露光値がB値に調整されて、乗りかご11の出入口付近および乗場15が撮影される(ステップS203〜205)。カメラ12で撮影された画像は検知処理部22bに与えられる。この撮影画像から利用者の有無が検知され、その検知結果がかごドア13の開閉制御に反映される。一方、乗りかご11の出入口に設けられたドアセンサ10によって利用者の通過の有無が検知される。
露光調整部22cは、ドアセンサ10の検知結果とカメラ12の検知結果とを比較する。その結果、ドアセンサ10が検知あり、カメラ12が検知なしであった場合には(ステップS208のYes)、露光調整部22cは、未検知の階床カウント1を+1更新する(ステップS209)。
例えば、乗場15が暗い環境にある場合に、B値に露光調整されていると、影だけでなく、利用者までも黒つぶしてしまい、未検知になることがある。上記ステップS208の状態が続く場合には、カメラ12の露光値が乗場15の環境に合っていないことになる。そこで、階床カウント1が予め設定されたN回を超えたときに(ステップS210のYes)、露光調整部22cは、利用者を未検知していると判断し、カメラ12の露光値をB値からA値に変更する(ステップS211)。このとき、階床カウント1の値をリセットして、0に戻しておく。
A値は、B値よりも高く、通常よりも明るく設定されている。したがって、カメラ12の露光値をB値からA値に上げることで、例えば乗場15が暗い状態にあっても、利用者を検知できるようになる。ただし、カメラ12の露光値をA値に上げたことで、影を誤検知してしまう可能性がある。
そこで、露光値をA値に調整後、乗りかご11が各階で停止する毎に、露光調整部22cは、ドアセンサ10の検知結果とカメラ12の検知結果とを比較する。その結果、ドアセンサ10が検知なし、カメラ12が検知ありの階床があれば(ステップS212のYes)、露光調整部22cは、誤検知の階床カウント2を+1更新する(ステップS213)。各階床毎に上記同様の処理を繰り返し、上記ステップS212の状態が続く場合には、影を誤検知していると考えられる。そこで、階床カウント2が予め設定されたN回を超えたときに(ステップS214のYes)、露光調整部22cは、影を誤検知していると判断し、カメラ12の露光値をB値に戻す(ステップS215)。このとき、階床カウント2の値をリセットして、0に戻しておく。なお、ここでは上記ステップS110と同じN回で判断したが、N回とは別の回数で判断しても良い。
また、ドアセンサ10が検知あり、カメラ12が検知ありであった場合には(ステップS216のYes)、カメラ12の露光値が乗場15の環境に適した状態にあり、カメラ12による利用者検知処理が正常に機能していることを意味している。この場合には、階床カウント1の値と階床カウント2の値をリセットして、0に戻しておき、現在の露光値(A値またはB値)でカメラ12の撮影を続ける。ドアセンサ10が検知なし、カメラ12が検知なしの場合も同様であり、現在の露光値(A値またはB値)でカメラ12の撮影を続ける(ステップS216のNo)。ただし、未検知/誤検知の判断がつかないため、階床カウント1,2の値はクリアせずに、現在の露光値(A値またはB値)でカメラ12の撮影を続ける。
このように、暗露光モードで影を抑制する露光値(B値)に初期設定されていても、乗場環境に合わせてカメラ12の露光値が適宜調整されて、利用者の未検知抑制と影の誤検知抑制が行われる。これにより、各階の乗場15でカメラ12の撮影画像から利用者を正しく検知して、かごドア13の開閉制御に反映させることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、カメラ12の露光値を乗場環境に合わせてA値またはB値に調整する場合を例にして説明したが、2段階以上で露光調整することでも良い。
例えば、A値,B値,C値,D値の4つの露光値を定めておく。A値が最も明るく、D値が最も暗い設定である(A値>B値>C値>D値)。上記(b−1)の明露光モードでは、カメラ12の露光値をA値に初期設定しておき、上記ステップS108の状態がN回続いた場合に、利用者を未検知していると判断して、カメラ12の露光値をA値から順にB値,C値…に下げていく。また、例えばカメラ12の露光値をD値まで下げた後に、上記ステップS112の状態がN回続くようであれば、影を誤検知していると判断して、カメラ12の露光値をD値から順にC値,B値…に上げていく。最終的に、上記ステップS116の状態、つまり、ドアセンサ10の検知結果とカメラ12の検知結果が一致する状態が最適値となる。
上記(b−2)の暗露光モードの場合には、カメラ12の露光値をD値に初期設定し、上記ステップS208の状態がN回続いた場合に、利用者を未検知していると判断して、D値から順にC値,B値…に上げていく。また、例えばカメラ12の露光値をA値まで上げた後に、上記ステップS212の状態がN回続くようであれば、影を誤検知していると判断して、カメラ12の露光値をA値から順にB値,C値…に下げていく。最終的に、上記ステップS216の状態、つまり、ドアセンサ10の検知結果とカメラ12の検知結果が一致する状態が最適値となる。
明露光モードでも暗露光モードでも、ドアセンサ10を利用して露光調整のタイミングが判断され、そのときの乗場環境に合わせて露光値が適宜調整される。したがって、例えば保守員が乗場15の明るさを調べて露光調整するなどの作業が不要であり、また、撮影画像の輝度値から乗場15の明るさを判断して、露光値を設定するといった処理を行う必要もない。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、乗場環境に応じて利用者の未検知または影の誤検知を効果的に抑制することのできるエレベータの利用者検知システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…ドアセンサ、10a…投光器、10b…受光器、11…乗りかご、11a…幕板、12…カメラ、13…かごドア、13a,13b…ドアパネル、14…乗場ドア、14a,14b…ドアパネル、15…乗場、17a,17b…三方枠、18…乗場シル、47…かごシル、20…画像処理装置、21…記憶部、22…検知部、22a…検知エリア設定部、22b…検知処理部、22c…露光調整部、22d…処理切替部、30…エレベータ制御装置、31…戸開閉制御部、E1…検知エリア。

Claims (8)

  1. 乗りかごに設置され、上記乗りかごの出入口付近および乗場を撮影するカメラを備えたエレベータの利用者検知システムにおいて、
    上記乗りかごの出入口に設置されたドアセンサと、
    上記カメラの撮影画像から上記乗場にいる利用者を検知する検知処理手段と、
    上記ドアセンサの検知結果と上記カメラの検知結果との組み合わせから上記利用者の未検知または上記撮影画像に映り込んだ影の誤検知を判断し、その判断結果に応じて上記カメラの露光値を調整する露光調整手段と、
    上記カメラの検知結果に基づいて上記乗りかごのドアの戸開閉制御を行う戸開閉制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの利用者検知システム。
  2. 上記露光調整手段は、
    上記ドアセンサが検知あり、上記カメラが検知なしの場合には、上記利用者の未検知を抑制する方向に上記カメラの露光値を調整することを特徴とする請求項1記載のエレベータの利用者検知システム。
  3. 上記露光調整手段は、
    上記ドアセンサが検知なし、上記カメラが検知ありの場合には、上記撮影画像に映り込んだ影の誤検知を抑制する方向に上記カメラの露光値を調整することを特徴とする請求項1記載のエレベータの利用者検知システム。
  4. 上記露光調整手段は、
    上記乗りかごが各階で停止して戸開する毎に上記カメラの検知結果と上記ドアセンサの検知結果とを比較し、上記ドアセンサが検知あり、上記カメラが検知なしの状態が予め設定された階床数分続いた場合に、上記利用者の未検知を抑制する方向に上記カメラの露光値を調整することを特徴とする請求項2記載のエレベータの利用者検知システム。
  5. 上記露光調整手段は、
    上記乗りかごが各階で停止して戸開する毎に上記カメラの検知結果と上記ドアセンサの検知結果とを比較し、上記ドアセンサが検知なし、上記カメラが検知ありの状態が予め設定された階床数分続いた場合に、上記撮影画像に映り込んだ影の誤検知を抑制する方向に上記カメラの露光値を調整することを特徴とする請求項3記載のエレベータの利用者検知システム。
  6. 上記露光調整手段は、
    初期時に上記カメラの露光値を上げて、上記撮影画像に映り込んだ影の誤検知を白飛ばしにより抑制する明露光モードと、初期時に上記カメラの露光値を下げて、上記撮影画像に映り込んだ影の誤検知を黒つぶしにより抑制する暗露光モードとを有することを特徴とする請求項1記載のエレベータの利用者検知システム。
  7. 上記明露光モードの処理と上記暗露光モードの処理を切り替える処理切替手段を具備したことを特徴とする請求項6記載のエレベータの利用者検知システム。
  8. 上記ドアセンサは、複数本の光軸を有する光電センサであることを特徴とする請求項1記載のエレベータの利用者検知システム。
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