JP2019136184A - クッション長可変装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 手動操作でもクッション長さを変更することが可能なクッション長可変装置の一例を開示する。【解決手段】 可動ドラム11を回転させながら変位させるためのリンク機構12であって、複数の可動部材12A〜12Eを有して構成されたリンク機構12と、第1可動部材12Aに対する第2可動部材12Bの相対変位を規制するための規制部材13であって、当該相対変位を規制する規制状態と規制状態が解除された解除状態との間で状態変化可能な規制部材13とを備える。これにより、クッション長可変装置10では、規制状態が解除されて解除状態になると、リンク機構12を構成する複数の可動部材12A〜12E及び可動ドラム11が変位自在となるので、手動操作にてクッション長さを変更することが可能となる。【選択図】図3
Description
本開示は、シートクッションのクッション長さを変更するためのクッション長可変装置に関する。
例えば、特許文献1に記載されたクッション長可変装置は、電動モータ等の電動式アクチュエータにてリンク機構を稼働させて可動ドラムを変位させることにより、クッション長さを変更させる。「クッション長さ」とは、シートクッションのシート前後方向寸法をいう。シートクッションは、着席者の臀部を支持する座面を構成する部位である。
特許文献1に記載の発明では、着席者は、クッション長さを手動操作にて変更することができない。本願は、当該点に鑑み、手動操作でもクッション長さを変更することが可能なクッション長可変装置の一例を開示する。
クッション長可変装置は、例えば、クッションフレームのシート前後方向前端部側に位置する可動ドラム(11)であって、クッション長さが変化する際に、シート幅方向と平行な軸線周りに回転しながらシート前後方向に変位する可動ドラム(11)と、可動ドラム(11)を回転させながら変位させるためのリンク機構(12)であって、複数の可動部材(12A〜12E)を有して構成されたリンク機構(12)と、第1部材(12A)に対する第2部材(12B)の相対変位を規制するための規制部材(13、17)であって、当該相対変位を規制する規制状態と規制状態が解除された解除状態との間で状態変化可能な規制部材(13、17)とを備えることが望ましい。
なお、第1部材(12A)は、可動ドラム(11)及び複数の可動部材(12A〜12E)のうちいずれかの部材であり、第2部材(12B)は、可動ドラム(11)及び複数の可動部材(12A〜12E)のうち第1部材(12A)以外のいずれかの部材である。
これにより、当該クッション長可変装置では、規制状態が解除されて解除状態になると、リンク機構(12)を構成する複数の可動部材(12A〜12E)及び可動ドラム(11)が変位自在となるので、手動操作にてクッション長さを変更することが可能となる。
なお、当該クッション長可変装置は、以下の構成であってもよい。
第1部材(12A)は、可動ドラム(11)に一体化されている部材であることが望ましい。これにより、例えば、手動操作を行う者(以下、操作者という。)は、クッション長可変装置を容易に手動操作でき得る。
第1部材(12A)は、可動ドラム(11)に一体化されている部材であることが望ましい。これにより、例えば、手動操作を行う者(以下、操作者という。)は、クッション長可変装置を容易に手動操作でき得る。
第1部材(12A)は、第2部材(12B)に回転可能に連結されており、規制部材(13)は、第2部材(12B)に対する第1部材(12A)の回転を規制可能であることが望ましい。これにより、例えば、操作者は、クッション長可変装置を容易に手動操作でき得る。
規制部材(13)は、第1部材(12A)に変位可能に連結され、第2部材(12B)には、規制部材(13)が着脱自在に嵌り込み可能な嵌合部(14)が複数設けられており、さらに、規制状態では、複数の嵌合部(14)のうちいずれかに規制部材(13)が嵌合し、かつ、解除状態では、複数の嵌合部(14)のいずれにも規制部材(13)が嵌合していないことが望ましい。これにより、例えば、操作者は、可動ドラム(11)の位置、つまりクッション長さを段階的に変更できる。
規制部材(17)は、第1部材(12A)が第2部材(12B)に対して相対変位する際に発生する摩擦力を変更するための部材であり、さらに、規制部材(17)は、規制状態にあるときには、解除状態に比べて大きな摩擦力を発生させることが望ましい。
換言すれば、解除状態では、摩擦力が0であるか、又は規制状態時に発生する摩擦力より小さいことが望ましい。これにより、例えば、操作者は、可動ドラム(11)の位置、つまりクッション長さを無段階的に変更できる。
規制状態にある規制部材(13)を解除状態にするための操作部(15)を備え、操作部(15)は、把持可能な把持部(15A)、及び当該把持部(15A)より上方側に設けられ、可動ドラム(11)に回転可能に連結された連結部(15B)を有することが望ましい。これにより、操作者は、クッション長可変装置を容易に手動操作でき得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
以下の「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本願に係るクッション長可変装置が適用された例である。各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。
したがって、本願に係る発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。
(第1実施形態)
1.乗物用シートの概要
図1に示されるように、乗物用シート1は、少なくともシートクッション3及びシートバック5を有する。シートクッション3は着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。
1.乗物用シートの概要
図1に示されるように、乗物用シート1は、少なくともシートクッション3及びシートバック5を有する。シートクッション3は着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。
クッション長可変装置10は、シートクッション3のシート前後方向寸法(以下、「クッション長さ」という。)を変更するための機構である。当該クッション長可変装置10は、シートクッション3のシート前方端側に搭載されている。
クッション長可変装置10は、クッション長さを最小とする場合には、図2に示される状態となる。クッション長可変装置10は、クッション長さを最大とする場合には、図3に示される状態となる。
2.クッション長可変装置
2.1 クッション長可変装置の概要
クッション長可変装置10は、図4に示されるように、可動ドラム11、リンク機構12及び規制部材13等を少なくとも備える。可動ドラム11は、クッションフレーム(図示せず。)のシート前後方向前端部に位置する。
2.1 クッション長可変装置の概要
クッション長可変装置10は、図4に示されるように、可動ドラム11、リンク機構12及び規制部材13等を少なくとも備える。可動ドラム11は、クッションフレーム(図示せず。)のシート前後方向前端部に位置する。
クッションフレームは、シートクッション3の骨格を構成する部材である。したがって、本実施形態に係る可動ドラム11は、図5及び図6に示されるように、当該骨格のうち前端部骨格の少なくとも一部を構成する。
なお、クッション長可変装置10は、フロントパネル7を介してクッションフレームに固定される。フロントパネル7は、クッションフレームのシート前端側において、シート幅方向に拡がる板状の部材である。
可動ドラム11は、クッション長さが変化する際に、シート幅方向、つまりシート左右方向と平行な軸線L1を中心に回転しながらシート前後方向に変位する。つまり、可動ドラム11は、リンク機構12を介してクッションフレームに対して変位可能に装着されている。
表皮クッション3Aは、図5及び図6に示されるように、クッションフレームを覆う部分と可動ドラム11を覆う部分とが一体的に連続している。当該表皮クッション3Aは、シートクッションの座面を構成するとともに、クッションフレーム及び可動ドラム11を覆う部材である。
2.2 リンク機構
リンク機構12は、可動ドラム11を回転させながら変位させるための機構である。当該リンク機構12は、図4に示されるように、可動ドラム11を挟んでシート幅方向一端側及びシート幅方向他端側に設けられている。
リンク機構12は、可動ドラム11を回転させながら変位させるための機構である。当該リンク機構12は、図4に示されるように、可動ドラム11を挟んでシート幅方向一端側及びシート幅方向他端側に設けられている。
シート幅方向一端側に設けられたリンク機構12とシート幅方向他端側に設けられたリンク機構12とは、略左右対称構造である。以下の説明は、シート幅方向他端側(本実施形態では、左端側)に設けられたリンク機構12の説明である。
リンク機構12は、複数の可動部材12A〜12E等を少なくとも有して構成されている。可動部材12A(以下、第1可動部材12Aともいう。)は、ネジS等の締結部材により可動ドラム11に一体化されている部材である。
第1可動部材12Aは、可動部材12B(以下、第2可動部材12Bともいう。)に回転可能に連結されている。第2可動部材12Bは、可動部材12E(以下、スライダ12Eともいう。)に固定されている。
スライダ12Eは、シート前後方向に変位する部材である。当該スライダ12Eは、滑り軸受部12Fにより変位可能に支持されている。滑り軸受部12Fは、フロントパネル7にネジS等の締結部材にて固定されている。
なお、シート幅方向一端に配置されたスライダ12Eとシート幅方向他端側に配置されたスライダ12Eとは、連結部12Gを介して連結されている。このため、シート右側の可動部材12A〜12Eと、シート左側の可動部材12A〜12Eとは、機械的に同期して作動する。
シート右側の第2可動部材12B及びシート左側の第2可動部材12Bには、挟持部12Hが設けられている。各挟持部12Hは、連結部12Gを挟み込んで当該連結部12Gを保持する。これにより、各スライダ12Eは、連結部12Gを介して各第2可動部材12Bに固定される。
可動部材12C(以下、第1リンク12Cともいう。)の一端側は、図6に示されるように、第2可動部材12Bに回転可能に連結されている。第1リンク12Cの他端側は可動部材12D(以下、第2リンク12Dともいう。)の一端側に回転可能に連結されている。
第2リンク12Dの他端側は滑り軸受部12Fに回転可能に連結されている。なお、複数の止め輪Rそれぞれは、上記回転可能に連結された部位が外れることを防止する外止部材の一例である。なお、本実施形態に係る各止め輪Rは、E型止め輪である。
第1リンク12Cの一端側には、第1可動部材12Aに設けられたセクタ歯車12K(以下、第1セクタ歯車12Kという。)と噛み合うセクタ歯車12L(以下、第2セクタ歯車12Lという。)が設けられている。
このため、スライダ12Eがシート前後方向に変位すると、図5及び図6に示されるように、第1リンク12Cが第1可動部材12Aに対して回転(揺動)するので、第1可動部材12Aは、第1セクタ歯車12Kを介して第2セクタ歯車12Lから回転力を受ける。
したがって、スライダ12Eがシート前後方向に変位すると、可動ドラム11は、軸線L1を中心に回転しながらシート前後方向に変位する。つまり、可動ドラム11は、クッション長さが変化する際に、軸線L1を中心に回転しながらシート前後方向に変位する。
2.3 規制部材
規制部材13は、図3に示されるように、第2可動部材12Bに対する第1可動部材12Aの相対変位を規制するための部材である。当該規制部材13は、当該相対変位を規制する規制状態と規制状態が解除された解除状態との間で状態変化可能である。
規制部材13は、図3に示されるように、第2可動部材12Bに対する第1可動部材12Aの相対変位を規制するための部材である。当該規制部材13は、当該相対変位を規制する規制状態と規制状態が解除された解除状態との間で状態変化可能である。
なお、図7の実線で示される規制部材13が規制状態にある規制部材13である。図7の二点鎖線で示される規制部材13が解除状態にある規制部材13である。当該規制部材13は、第1可動部材12Aに揺動可能に支持されている。
つまり、規制部材13は、揺動中心軸線L2を中心として第1可動部材12Aに対して揺動可能である。ばね13Aは、規制部材13を規制位置に維持するための弾性力を発揮する。なお、本実施形態に係るばね13Aは、捻りコイルばねにて構成されている。
規制部材13は、第2可動部材12Bに対する第1可動部材12Aの回転を規制することにより、第2可動部材12Bに対する第1可動部材12Aの相対変位を規制する。具体的には、図7に示されるように、第2可動部材12Bには、複数の嵌合部14が設けられている。
複数の嵌合部14それぞれは、規制部材13が着脱自在に嵌り込み可能な凹部にて構成されている。規制状態では、複数の嵌合部14のうちいずれかに規制部材13が嵌合する。解除状態では、複数の嵌合部14のいずれにも規制部材13が嵌合していない。
図8に示される操作部15は、規制状態にある規制部材13を解除状態にするための部位である。当該操作部15は、把持部15A及び連結部15B等を少なくとも有する。把持部15Aは、着席者が把持可能な部位である。
連結部15Bは、把持部15Aより上方側に設けられ、可動ドラム11に回転可能に連結される部位である。本実施形態に係る連結部15Bは、図3に示されるように、ホルダ16を介して可動ドラム11に連結されている。
ホルダ16は、ネジS等の締結部材(図4参照)により可動ドラム11に一体化されている。ベゼル16Aは、把持部15Aの可動範囲を縁取る額縁状の枠である。なお、連結部15Bの回転中心軸は、図8に示されるように、規制部材13の揺動中心軸線L2と一致している。
3.クッション長可変装置の操作方法及び特徴
本実施形態に係るクッション長可変装置では、操作部15が操作されて規制状態(図9参照)が解除されて解除状態(図10参照)になると、リンク機構12を構成する複数の可動部材12A〜12E及び可動ドラム11が変位自在となるので、手動操作にてクッション長さを変更することが可能となる。
本実施形態に係るクッション長可変装置では、操作部15が操作されて規制状態(図9参照)が解除されて解除状態(図10参照)になると、リンク機構12を構成する複数の可動部材12A〜12E及び可動ドラム11が変位自在となるので、手動操作にてクッション長さを変更することが可能となる。
つまり、着席者は、把持部15Aを引き上げるようにして規制部材13を解除状態にした状態で、把持部15Aをシート前方側に向けて引くことにより、クッション長を長くできる。着席者は、把持部15Aを引き上げるようにして規制部材13を解除状態にした状態で、把持部15Aをシート後方側に向けて押すことにより、クッション長を短くできる。
第1可動部材12Aは、可動ドラム11に一体化されている部材である。これにより、例えば、着席者は、クッション長可変装置10を容易に手動操作でき得る。
第1可動部材12Aは、第2可動部材12Bに回転可能に連結されており、規制部材13は、第2可動部材12Bに対する第1可動部材12Aの回転を規制可能である。これにより、着席者は、クッション長可変装置10を容易に手動操作でき得る。
第1可動部材12Aは、第2可動部材12Bに回転可能に連結されており、規制部材13は、第2可動部材12Bに対する第1可動部材12Aの回転を規制可能である。これにより、着席者は、クッション長可変装置10を容易に手動操作でき得る。
規制部材13は、第1可動部材12Aに変位可能に連結され、第2可動部材12Bには、複数の嵌合部14が複数設けられている。さらに、規制状態では、複数の嵌合部14のうちいずれかに規制部材13が嵌合し、かつ、解除状態では、複数の嵌合部14のいずれにも規制部材13が嵌合していない。これにより、着席者は、可動ドラム11の位置、つまりクッション長さを段階的に変更できる。
把持部15Aより上方側に連結部15Bが設けられている。これにより、着席者は、クッション長可変装置を容易に手動操作でき得る。
(第2実施形態)
<本実施形態に係る規制部材の構成>
第1実施形態に係る規制部材13は、当該規制部材13が嵌合部14に嵌り込んで嵌合部14と規制部材13とが係合することにより、第2可動部材12Bに対する第1可動部材12Aの回転を規制した。
(第2実施形態)
<本実施形態に係る規制部材の構成>
第1実施形態に係る規制部材13は、当該規制部材13が嵌合部14に嵌り込んで嵌合部14と規制部材13とが係合することにより、第2可動部材12Bに対する第1可動部材12Aの回転を規制した。
これに対して、本実施形態に係る規制部材17(図13参照)は、第1可動部材12Aが第2可動部材12Bに対して相対変位する際に発生する摩擦力を変更するための部材にて構成されている。
すなわち、図11に示されるように、本実施形態に係る操作部15は、軸線L1方向一端(本実施形態では左端)に設けられている。操作部15の連結部15B、つまり操作部15の回転中心は、図12に示されるように、第1可動部材12Aの揺動中心に一致している。
第2可動部材12Bには、第1可動部材12Aを揺動可能に支持する支持軸12Jが設けられている。本実施形態に係る規制部材17は、図13に示されるように、支持軸12Jの外周面に接触可能な捻りコイルばねにて構成されている。
規制部材17のコイル部17A内には支持軸12Jが挿入されている。コイル部17Aが弾性変形していない状態における当該コイル部17Aの内径寸法は、支持軸12Jの外形寸法より小さい。
コイル部17Aの終端部17B、17Cは、第1可動部材12Aに係止されている。このため、コイル部17Aは、支持軸12Jを中心として、第1可動部材12Aと一体的に回転変位する。
したがって、コイル部17Aが弾性変形していない状態では、コイル部17Aと支持軸12Jとの接触部で発生する摩擦力により、第1可動部材12Aは、支持軸12J、つまり第2可動部材12Bに対して相対的に回転できない。したがって、コイル部17Aが弾性変形していない状態では、規制部材17は規制状態となる。
操作部15が操作されると、コイル部17Aの内径寸法が拡大するように、コイル部17Aが弾性変形するので、コイル部17Aと支持軸12Jとの接触部で発生する摩擦力が規制状態に比べて小さくなる。
このため、第1可動部材12Aは、第2可動部材12Bに対して相対的に回転でき得る。つまり、コイル部17Aが弾性変形した状態では、規制部材17は解除状態となる。そして、規制部材17は、規制状態にあるとき、解除状態に比べて大きな摩擦力を発生させる。換言すれば、規制部材17は、第1可動部材12Aが第2可動部材12Bに対して相対変位する際に発生する摩擦力を変更する。
なお、図11に示される連接棒12Mは、シート右端側の規制部材17に操作部15の操作力を伝達する部材である。上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号を付したので、重複する説明は省略する。
<本実施形態に係る規制部材の特徴>
規制部材17は、第1可動部材12Aが第2可動部材12Bに対して相対変位する際に発生する摩擦力を変更する。そして、規制部材17は、規制状態にあるときには、解除状態に比べて大きな摩擦力を発生させる。
規制部材17は、第1可動部材12Aが第2可動部材12Bに対して相対変位する際に発生する摩擦力を変更する。そして、規制部材17は、規制状態にあるときには、解除状態に比べて大きな摩擦力を発生させる。
換言すれば、解除状態では、摩擦力が0であるか、又は規制状態時に発生する摩擦力より小さい。したがって、着席者は、可動ドラム11の位置、つまりクッション長さを無段階的に変更できる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、第1可動部材12Aが第1部材に相当し、第2可動部材12Bが第2部材に相当していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、第1可動部材12Aが第1部材に相当し、第2可動部材12Bが第2部材に相当していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態では、第1可動部材12Aは第2可動部材12Bに対して回転する部材であり、規制部材13、17は、第1可動部材12Aが第2可動部材12Bに対して回転変位することを規制した。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。つまり、リンク機構12の構成は、上述の実施形態に示された構成に限定されるものではない。
上述の実施形態に係る操作部15は、把持部15Aの上方側に連結部15Bが設けられた構成であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
上述の実施形態に係る規制部材17、つまりコイル部17Aは、支持軸12Jに直接的に接触して上記摩擦力を発生させた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、規制部材17は、コイル部17Aと支持軸12Jとの間に介装材が配置され、コイル部17Aと支持軸12Jとが間接的に接触して上記摩擦力を発生させる構成、又はその他の構成であってもよい。
上述の実施形態では、車両用シートに乗物用シートを適用した。しかし、本願明細書に開示された発明の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
10… クッション長可変装置 11… 可動ドラム 12… リンク機構
12A… 第1可動部材 12B… 第2可動部材 13… 規制部材
14… 嵌合部 15… 操作部
12A… 第1可動部材 12B… 第2可動部材 13… 規制部材
14… 嵌合部 15… 操作部
Claims (7)
- シートクッションのクッション長さを変更するためのクッション長可変装置において、
クッションフレームのシート前後方向前端部に位置する可動ドラムであって、クッション長さが変化する際に、シート幅方向と平行な軸線周りに回転しながらシート前後方向に変位する可動ドラムと、
前記可動ドラムを回転させながら変位させるためのリンク機構であって、複数の可動部材を有して構成されたリンク機構と、
第1部材に対する第2部材の相対変位を規制するための規制部材であって、当該相対変位を規制する規制状態と前記規制状態が解除された解除状態との間で状態変化可能な規制部材とを備え、
前記第1部材は、前記可動ドラム及び前記複数の可動部材のうちいずれかの部材であり、前記第2部材は、前記可動ドラム及び前記複数の可動部材のうち前記第1部材以外のいずれかの部材であるクッション長可変装置。 - 前記第1部材は、前記可動ドラムに一体化されている部材である請求項1に記載のクッション長可変装置。
- 前記第1部材は、前記第2部材に回転可能に連結されており、
前記規制部材は、前記第2部材に対する前記第1部材の回転を規制可能である請求項1又は2に記載のクッション長可変装置。 - 前記規制部材は、前記第1部材に変位可能に連結され、
前記第2部材には、前記規制部材が着脱自在に嵌り込み可能な嵌合部が複数設けられており、
さらに、前記規制状態では、複数の前記嵌合部のうちいずれかに前記規制部材が嵌合し、かつ、前記解除状態では、複数の前記嵌合部のいずれにも前記規制部材が嵌合していない請求項1ないし3のいずれか1項に記載のクッション長可変装置。 - 前記規制部材は、前記第1部材が前記第2部材に対して相対変位する際に発生する摩擦力を変更するための部材であり、
さらに、前記規制部材は、前記規制状態にあるときには、前記解除状態に比べて大きな摩擦力を発生させる請求項1ないし3のいずれか1項に記載のクッション長可変装置。 - 前記規制状態にある前記規制部材を前記解除状態にするための操作部を備え、
前記操作部は、把持可能な把持部、及び当該把持部より上方側に設けられ、前記可動ドラムに回転可能に連結された連結部を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載のクッション長可変装置。 - 乗物に搭載される乗物用シートにおいて、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載のクッション長可変装置と、
シートクッションの座面を構成するとともに、クッションフレーム及び前記可動ドラムを覆う表皮クッションであって、前記クッションフレームを覆う部分と前記可動ドラムを覆う部分とが一体的に連続した表皮クッションと
を備える乗物用シート。
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