JP2018199480A - 乗物用シート - Google Patents

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展視 谷口
Hiromi Taniguchi
展視 谷口
鈴木 宏行
Hiroyuki Suzuki
宏行 鈴木
高田 陽一
Yoichi Takada
陽一 高田
圭太 岩崎
Keita Iwasaki
圭太 岩崎
近藤 圭一
Keiichi Kondo
圭一 近藤
雄治 八木
Yuji Yagi
雄治 八木
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Abstract

【課題】サイドサポートが少ない部品点数で構成され、かつ手動で比較的容易に揺動できる乗物用シートを提供する。【解決手段】本開示の一態様は、シートクッションを備える乗物用シートである。シートクッションは、クッションフレームと、着座面を有する本体と、クッションフレームに固定されたサイドサポート機構とを有する。サイドサポート機構は、クッションフレームに固定された固定部と、固定部に対してシート幅方向に揺動可能に連結されたパネル部材と、パネル部材を揺動方向に付勢するバネとを有する。パネル部材は、起立状態と倒伏状態とに揺動可能なパネル本体部と、パネル本体部に連動して揺動可能に構成され、パネル部材の揺動径方向に延伸する延伸部とを有する。バネは、パネル本体部が起立状態へ揺動する向きに延伸部を付勢し、パネル本体部の倒伏状態への揺動に伴って延伸部に対する作用点がパネル部材の揺動中心軸から離間する。【選択図】図7

Description

本開示は、乗物用シートに関する。
車両等に配置される乗物用シートにおいて、シートクッションの側方にサイドサポートが設けられたものがある。サイドサポートは、シートクッションに着座した乗員の尻部及び大腿部の動きを抑制し、快適性及び安全性を高める。
また、サイドサポートは、ホールド性を高めるための起立状態と、乗員の乗降を容易にするための倒伏状態との間で変位可能に構成される(特許文献1参照)。
特開2001−61588号公報
特許文献1のサイドサポートは、スイッチ操作により、電動で起立状態と倒伏状態との切替を行うものであるため、操作系(例えばスイッチ、ケーブル等)の部品が必要となる。また、リンクロッドで起立状態を保持する必要がある。そのため、部品の数が多く、構造が複雑である。
本開示の一局面は、サイドサポートが少ない部品点数で構成され、かつ手動で比較的容易に揺動できる乗物用シートを提供することを目的としている。
本開示の一態様は、シートクッション(2)を備える乗物用シート(1)である。シートクッション(2)は、シートクッション(2)の骨格を構成するクッションフレーム(4)と、着座面を有するクッション本体(21)と、クッションフレーム(4)に固定され、クッション本体(21)のシート幅方向の端部を支持するように構成されたサイドサポート機構(22)と、を有する。サイドサポート機構(22)は、クッションフレーム(4)に固定された固定部(23)と、クッション本体(21)のシート幅方向の端部を支持すると共に、固定部(23)に対してシート幅方向に揺動可能に連結されたパネル部材(24)と、パネル部材(24)を揺動方向に付勢するように構成された付勢バネ(25)と、を有する。
また、パネル部材(24)は、起立状態と倒伏状態とにシート幅方向において揺動可能なパネル本体部(24A)と、パネル本体部(24A)に連動して揺動可能に構成されると共に、パネル部材(24)の揺動径方向に延伸する延伸部(24B)と、を有する。付勢バネ(25)は、パネル本体部(24A)が起立状態へ揺動する向きに延伸部(24B)を付勢すると共に、パネル本体部(24A)の倒伏状態への揺動に伴って延伸部(24B)に対する作用点がパネル部材(24)の揺動中心軸から離間するように構成される。
このような構成によれば、付勢バネ(25)によって、パネル本体部(24A)を起立状態(つまり跳ね上げた状態)に維持できるため、パネル本体部(24A)の姿勢を保持するためのリンクロッド等の部品が不要となる。
また、付勢バネ(25)は、パネル本体部(24A)を倒伏する際に、延伸部(24B)に対する作用点がパネル部材(24)の揺動中心軸から離間するように構成されているので、パネル本体部(24A)の倒伏に伴う付勢バネ(25)の反発力の増大による荷重の増大が抑制される。そのため、手動によって、比較的容易にサイドサポート機構(22)を操作することができる。また、手動で操作できることから操作系の部品をサイドサポート機構(22)が必要としない。以上から、サイドサポート機構(22)の部品点数を低減できる。
本開示の一態様では、付勢バネ(25)は、中心軸がパネル部材(24)の揺動中心軸と平行となるように配置されたトーションスプリングであってもよい。このような構成によれば、容易かつ確実に、パネル本体部(24A)を倒伏する際に延伸部(24B)に対する付勢バネ(25)の作用点が揺動中心軸から離間するように構成できる。
本開示の一態様では、付勢バネ(125)は、線材が螺旋状に巻かれた第1バネ部(125A)と、線材が第1バネ部(125A)とは反対方向の螺旋状に巻かれた第2バネ部(125B)と、を有してもよい。第1バネ部(125A)及び第2バネ部(125B)は、延伸部(124B)を付勢するように構成されてもよい。このような構成によれば、巻き方向の異なる2つの第1バネ部(125A)及び第2バネ部(125B)のねじれが互いに打ち消し合うことで、付勢バネ(125)の軸のねじれが抑えられる。その結果、サイドサポート機構(122)の動作を安定させることができる。
本開示の一態様では、サイドサポート機構(22)は、パネル本体部(24A)の起立状態への揺動を規制するラチェット(26)をさらに有してもよい。このような構成によれば、パネル本体部(24A)の倒伏状態を容易かつ確実に維持することができる。
本開示の一態様では、パネル本体部(24A)を起立状態から倒伏状態へ揺動させる際に、延伸部(24B)に対する付勢バネ(25)の作用点がパネル部材(24)の揺動中心軸から離間し続けてもよい。このような構成によれば、サイドサポート機構(22)を押し下げる際の荷重をより確実に抑制することができる。
本開示の一態様では、延伸部(24B)は、サイドサポート機構(22)におけるシート後方部分に設けられてもよい。このような構成によれば、着席者が延伸部(24B)の近くを押し下げやすくなるため、パネル本体部(24A)の押し下げがより容易になる。
本開示の一態様では、延伸部(124B)は、付勢バネ(125)の一部が当接する当接面(128)を有してもよい。当接面(128)は、パネル部材(124)の揺動中心軸方向から視て、パネル本体部(124A)を起立状態から倒伏状態へ揺動させる方向に凸となるように湾曲又は屈曲してもよい。このような構成によれば、パネル本体部(124A)が倒伏状態へ揺動する際に、当接面(128)の湾曲又は屈曲した部分を付勢バネ(125)の作用点が通過することによって、作用点における当接面(128)の法線方向と、作用点からパネル部材(124)の揺動中心軸に向かう方向との成す角度が小さくなる。その結果、パネル本体部(124A)の倒伏状態への揺動に伴って当接面(128)上を付勢バネ(125)が摺動しやすくなり、付勢バネ(125)の作用点をより確実にパネル部材(124)の揺動中心軸から離間させることができる。
本開示の一態様では、サイドサポート機構(122)は、ピン(131)と、引張バネ(132)と、ガイド部(133)と、をさらに有してもよい。ピン(131)は、パネル部材(124)に連動して移動可能に構成されると共に、パネル部材(124)の揺動中心軸方向に延伸してもよい。引張バネ(132)は、ピン(131)に固定された第1端部(132A)と、固定部(123)に固定された第2端部(132B)とを有しても
よい。ガイド部(133)は、固定部(123)に設けられると共に、パネル部材(124)の揺動中心軸方向から視て、ピン(131)と引張バネ(132)の第2端部(132B)との距離が一定となるようにピン(131)の移動方向を規制するように構成されてもよい。
このような構成によれば、引張バネ(132)の張力によってピン(131)に荷重が加わることによって、パネル部材(124)を揺動させる際の荷重が増加される。そのため、パネル部材(124)を倒伏させる際の荷重を引張バネ(132)の弾性力によって、容易に調整することができる。さらに、ガイド部(133)により、ピン(131)と引張バネ(132)の第2端部(132B)との距離が一定とされるので、パネル部材(124)の揺動過程において、引張バネ(132)の伸縮に起因する荷重の変化が避けられる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
図1は、実施形態における乗物用シートを示す模式的な斜視図である。 図2は、図1の乗物用シートのクッションフレームとサイドサポート機構とを示す模式的な斜視図である。 図3は、図2のサイドサポート機構の起立状態を示す模式的な斜視図である。 図4は、図2のサイドサポート機構の倒伏状態を示す模式的な斜視図である。 図5は、図3のサイドサポート機構を示す模式的な側面図である。 図6Aは、図3のサイドサポート機構を示す模式的な正面図であり、図6Bは、図3のサイドサポート機構を示す模式的な背面図である。 図7は、サイドサポート機構のパネル部材が揺動した時の付勢バネの作用点の軌跡を示す模式図である。 図8は、図2とは異なる実施形態の乗物用シートのクッションフレームとサイドサポート機構とを示す模式的な斜視図である。 図9は、図8のサイドサポート機構の起立状態を示す模式的な斜視図である。 図10は、図8のサイドサポート機構の倒伏状態を示す模式的な斜視図である。 図11は、図9のサイドサポート機構を示す模式的な側面図である。 図12は、図11のXII−XII線での模式的な断面図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す乗物用シート1は、シートクッション2と、シートバック3とを備える。
本実施形態の乗物用シート1は、乗用車の座席シートとして使用される。なお、以下の説明及び各図面における方向は、乗物用シート1を乗物(つまり車両)に組み付けた状態における方向を意味する。また、本実施形態では、シート幅方向は、乗物の左右方向に一致し、シート前方は、乗物の前方に一致する。
シートクッション2は、着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバック3は、着席者の背部を支持するための部位であり、シートクッション2に対してシート前後方向に揺動可能である。
<シートクッション>
シートクッション2は、図1及び図2に示すように、クッションフレーム4と、クッション本体21と、サイドサポート機構22とを有する。
クッションフレーム4は、シートクッション2の骨格を構成する。クッション本体21は、着座面を有する部位である。サイドサポート機構22は、クッションフレーム4に固定され、クッション本体21のシート幅方向の右側端部を支持している。サイドサポート機構22は、着席者の尻部、大腿部等を側方から支持する。
<クッションフレーム>
クッションフレーム4は、図2に示すように、2つのサイドフレーム4A,4Bと、フロントパネル4Cと、リヤパイプ4Dとを有する。
2つのサイドフレーム4A,4Bは、それぞれシート前後方向に延びると共に、シート幅方向に離間して配設されるパネル状の部材である。フロントパネル4Cは、シート幅方向に延伸し、2つのサイドフレーム4A,4Bの前部を連結するパネル状の部材である。リヤパイプ4Dは、シート幅方向に延伸し、2つのサイドフレーム4A,4Bの後部を連結するパイプ状又はワイヤー状の部材である。
<サイドサポート機構>
サイドサポート機構22は、図3及び図4に示すように、固定部23と、パネル部材24と、付勢バネ25と、ラチェット26とを有する。
(固定部)
固定部23は、図2に示すように、クッションフレーム4の右側のサイドフレーム4Aに固定されている。
固定部23は、図3に示すように、シート幅方向と垂直な方向に延伸する第1側壁23Aと、シート前後方向と垂直な方向に延伸する第2側壁23Bとを有するブラケットである。
第1側壁23Aは、複数の貫通孔23Cを有し、これらの貫通孔23Cを介してボルトによりサイドフレーム4Aに固定されている。第2側壁23Bは、第1側壁23Aのシート前方の端部からシート幅方向内側に延伸する側壁である。第2側壁23Bには、図5に示すように、付勢バネ25を固定する加締めピン27が挿通されている。
(パネル部材)
パネル部材24は、クッション本体21のシート幅方向の端部を支持している。また、パネル部材24は、図3及び図4に示すように、固定部23に対してシート幅方向に揺動可能に連結されている。パネル部材24は、パネル本体部24Aと、延伸部24Bと、軸部24Cとを有する。
パネル本体部24Aは、図3に示す起立状態と図4に示す倒伏状態とにシート幅方向において揺動可能な部位である。パネル本体部24Aは、図4の倒伏状態において水平方向に延伸する第1面24Dと、第1面24Dのシート幅方向の端部から下方に向かって延伸する第2面24Eとを有する。
パネル本体部24Aは、図3に示すように、起立状態ではパネル部材24の揺動中心軸P1よりも上方に位置する。また、パネル本体部24Aは、図4に示すように、倒伏状態
では第1面24Dがパネル部材24の揺動中心軸P1よりも上方に位置するが、第2面24Eの先端部は、揺動中心軸P1よりも下方に位置する。
延伸部24Bは、パネル本体部24Aに連動して揺動可能に構成され、パネル部材24の揺動中心軸P1から揺動径方向に延伸する帯板状の部材である。なお、「揺動径方向」とは、揺動中心軸P1から離間する向きを意味する。
延伸部24Bは平坦な表面を有している。この表面には、付勢バネ25の先端部25Bが当接する。また、延伸部24Bは、軸部24Cを介してパネル本体部24Aと連結されている。
本実施形態では、延伸部24Bは、揺動中心軸P1よりも下方に突出している。また、延伸部24Bの延伸方向と、パネル本体部24Aの第1面24Dの延伸方向とは、交差している。
延伸部24Bをシート幅方向外側(つまり右側)に押圧すると、パネル本体部24Aは、起立状態に向かって上方に揺動する。逆に、パネル本体部24Aを倒伏状態に向かって下方に押圧すると、延伸部24Bは、シート幅方向内側(つまり左側)に揺動する。
また、延伸部24Bは、図5に示すように、サイドサポート機構22におけるシート後方部分に設けられている。つまり、延伸部24Bは、軸部24Cのシート後方の端部に設けられている。
軸部24Cは、パネル部材24の揺動中心軸P1を構成するピンを含む部位である。軸部24Cの上方にはパネル本体部24Aが接続され、軸部24Cの下方には延伸部24Bが接続されている。
(付勢バネ)
付勢バネ25は、パネル部材24を揺動方向に付勢するための部材である。付勢バネ25は、中心軸がパネル部材24の揺動中心軸P1と平行となるように配置されたトーションスプリングである。付勢バネ25は、バネ本体25Aと、先端部25Bと、後端部25Cとを有する。
バネ本体25Aは、線材が螺旋状に巻かれて筒状に形成された部位である。バネ本体25Aは、図5及び図6A,6Bに示すように、加締めピン27によって固定部23の第2側壁23Bに固定されている。
先端部25Bは、図5に示すように、バネ本体25Aの軸方向一端側に設けられ、バネ本体25Aの中心軸から離間するように直線状に延伸する第1部25Dと、第1部25Dの先端からバネ本体25Aの軸方向に直線状に延伸する第2部25Eとを有する。
先端部25Bの第2部25Eは、延伸部24Bの表面に当接している。パネル本体部24Aが図3に示す起立状態から図4に示す倒伏状態に揺動すると、先端部25Bは延伸部24Bによって押圧され、バネ本体25Aを巻回方向に捩じる向きに揺動する。
後端部25Cは、図5及び図6A,6Bに示すように、先端部25Bと対称の形状を有する。後端部25Cは、固定部23の第2側壁23Bに固定されている。これにより、バネ本体25Aの回転が防止されている。
付勢バネ25は、パネル本体部24Aが起立状態へ揺動する向きに延伸部24Bを付勢
する。また、付勢バネ25は、図7に示すように、パネル本体部24Aの倒伏状態への揺動に伴って延伸部24Bに対する作用点W(つまり、付勢バネ25と延伸部24Bとの当接位置)がパネル部材24の揺動中心軸P1から離間するように配置されている。なお、図7では、パネル本体部24Aの起立状態を実線、倒伏状態を点線で示している。
具体的には、延伸部24Bがシート幅方向内側(つまり左側)に揺動するにつれて、付勢バネ25の先端部25Bもバネ本体25Aの中心軸P2を中心に揺動する。このとき、先端部25Bが当接する延伸部24Bの面がバネ本体25Aの中心軸P2に対し離間していくため、先端部25Bの当接位置が延伸部24Bの先端側へ移動し続ける。つまり、パネル本体部24Aを起立状態から倒伏状態へ揺動させる際に、延伸部24Bに対する付勢バネ25の作用点Wがパネル部材24の揺動中心軸P1から離間し続ける。
延伸部24Bのシート幅方向内側への揺動に伴って、付勢バネ25のバネ本体25Aに加わる捩じりが大きくなるため、延伸部24Bが付勢バネ25から受ける反発力は大きくなる。一方で、上述のように延伸部24Bに対する付勢バネ25の作用点Wがパネル部材24の揺動中心軸P1から離間していくため、作用点Wと揺動中心軸P1との距離Dが大きくなる。その結果、作用点Wに対するモーメント距離が大きくなり、付勢バネ25の反発力の増大が相殺されるので、パネル本体部24Aを揺動させるために必要な荷重の増加が抑えられる。特に、本実施形態では、起立状態から倒伏状態への操作中の荷重を一定にすることができる。
(ラチェット)
ラチェット26は、パネル本体部24Aの起立状態への揺動を規制する。ラチェット26は、図3に示すように、歯車26Aと、歯止め26Bとを有する。
歯車26Aは、パネル部材24に取り付けられている。歯止め26Bは、固定部23に揺動可能に取り付けられている。
歯止め26Bは、歯車26Aがパネル部材24の跳ね上げ方向に回転することを規制するロック位置と、この規制を解除する解除位置とに揺動可能に構成されている。
[1−2.サイドサポート機構の動作]
以下、乗物用シート1におけるサイドサポート機構22の動作について説明する。
まず、図3の起立状態から図4の倒伏状態への移行について説明する。
図3の起立状態において、パネル本体部24Aをクッション本体21のカバーの上から下方に向かって押圧すると、付勢バネ25の反発力に抗しながらパネル部材24が固定部23に対して揺動し、倒伏状態に移行する。このとき、付勢バネ25と延伸部24Bとの位置関係により、上述のようにパネル部材24を揺動させるために必要な荷重の増加が抑えられる。
なお、移行の途中に手を放しても、ラチェット26によりパネル部材24の上方への揺動が規制されるため、付勢バネ25の反発力を受けているパネル部材24が起立状態に戻ることが防止される。
倒伏状態から起立状態への移行は、ラチェット26の規制を解除することで行われる。すなわち、歯止め26Bを解除位置に移動させ、歯車26Aの回転の規制を解除すると、付勢バネ25の反発力によってパネル部材24が揺動される。その結果、パネル部材24本体が自動的に跳ね上がり、起立状態に戻る。
[1−3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)付勢バネ25によって、パネル本体部24Aを起立状態に維持できるため、パネル本体部24Aの姿勢を保持するためのリンクロッド等の部品が不要となる。
また、付勢バネ25は、パネル本体部24Aを倒伏する際に、延伸部24Bに対する作用点Wがパネル部材24の揺動中心軸P1から離間するように構成されているので、パネル本体部24Aの倒伏に伴う付勢バネ25の反発力の増大による荷重の増大が抑制される。そのため、手動によって、比較的容易にサイドサポート機構22を操作することができる。また、手動で操作できることから操作系の部品をサイドサポート機構22が必要としない。以上から、サイドサポート機構22の部品点数を低減できる。
(1b)付勢バネ25は、中心軸P2がパネル部材24の揺動中心軸P1と平行となるように配置されたトーションスプリングであるので、容易かつ確実に、パネル本体部24Aを倒伏する際に延伸部24Bに対する付勢バネ25の作用点Wが揺動中心軸P1から離間するように構成できる。
(1c)サイドサポート機構22は、パネル本体部24Aの起立状態への揺動を規制するラチェット26を有するので、パネル本体部24Aの倒伏状態を容易かつ確実に維持することができる。
(1d)パネル本体部24Aを起立状態から倒伏状態へ揺動させる際に、延伸部24Bに対する付勢バネ25の作用点Wがパネル部材24の揺動中心軸P1から離間し続けるので、サイドサポート機構22を押し下げる際の荷重をより確実に抑制することができる。
(1e)延伸部24Bは、サイドサポート機構22におけるシート後方部分に設けられているので、着席者が延伸部24Bの近くを押し下げやすくなる。そのため、パネル本体部24Aの押し下げがより容易になる。
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
第2実施形態の乗物用シートは、図1の乗物用シート1と同様に、シートクッション2と、シートバック3とを備える。
第2実施形態の乗物用シートのシートクッション2は、図1及び図8に示すように、クッションフレーム4と、クッション本体21と、サイドサポート機構122とを有する。第2実施形態のクッションフレーム4及びクッション本体21は、それぞれ第1実施形態の乗物用シート1のクッションフレーム4及びクッション本体21と同様であるため、説明を省略する。
<サイドサポート機構>
サイドサポート機構122は、クッションフレーム4に固定され、クッション本体21のシート幅方向の端部を支持している。
サイドサポート機構122は、図9に示すように、固定部123と、パネル部材124と、付勢バネ125と、ピン131と、2つの引張バネ132と、2つのガイド部133とを有する。
(固定部)
固定部123は、図8に示すように、クッションフレーム4の左側のサイドフレーム4Bに固定されている。
固定部123は、図9に示すように、シート幅方向と垂直な方向に延伸する第1側壁123Aと、シート前後方向と垂直な方向に延伸する第2側壁123B及び第3側壁123Cと、サイドフレーム4Bに沿って延伸する水平部123Dと、を有するブラケットである。
第1側壁123Aは、サイドフレーム4Bに対向するように配置されている。第2側壁123Bは、第1側壁123Aのシート前方の端部からシート幅方向内側に延伸する側壁である。第3側壁123Cは、第1側壁123Aのシート後方の端部からシート幅方向内側に延伸する側壁である。
第2側壁123Bと第3側壁123Cとの間には、付勢バネ125を支持する支持体126が架け渡されている。また、第2側壁123B及び第3側壁123Cには、後述するガイド部133を構成する貫通孔がそれぞれ形成されている。
水平部123Dは、図8に示すように、クッションフレーム4の左側のサイドフレーム4Bに固定されている。また、水平部123Dは、図10に示すように、倒伏状態のパネル部材124を支持する。
(パネル部材)
パネル部材124は、クッション本体21のシート幅方向の端部を支持している。また、パネル部材124は、図9及び図10に示すように、固定部123に対してシート幅方向に揺動可能に連結されている。パネル部材124は、図9、図10及び図11に示すように、パネル本体部124Aと、延伸部124Bと、軸部124Cと、ピン当接部124Dとを有する。
パネル本体部124Aは、図9に示す起立状態と図10に示す倒伏状態とにシート幅方向において揺動可能な部位である。パネル本体部124Aは、図9の倒伏状態において水平方向に延伸する上面124Eを有する。
パネル本体部124Aは、図9に示すように、起立状態ではパネル部材124の揺動中心軸P1よりも上方に位置する。また、パネル本体部124Aは、図10に示すように、倒伏状態では少なくとも上面124Eがパネル部材124の揺動中心軸P1よりも上方に位置する。
延伸部124Bは、パネル本体部124Aに連動して揺動可能に構成され、パネル部材124から揺動径方向に延伸する帯板状の部材である。延伸部124Bは、付勢バネ125の中間部125Cが当接する当接面128を有する。また、延伸部124Bは、軸部124Cを介してパネル本体部124Aと連結されている。
本実施形態では、延伸部124Bは、揺動中心軸P1よりも下方に突出している。また、延伸部124Bの延伸方向と、パネル本体部124Aの上面124Eの延伸方向とは、交差している。
また、延伸部124Bは、パネル部材124を倒伏状態から起立状態に揺動させる際に、ピン131に当接するように配置されている。つまり、延伸部124Bは、パネル部材124の揺動に連動してピン131を移動させるための機能も有している。
当接面128は、延伸部124Bのシート幅方向内側(つまり右側)の面である。当接面128は、図12に示すように、パネル部材124の揺動中心軸方向から視て、パネル
本体部124Aを起立状態から倒伏状態へ揺動させる方向(以下、「第1方向D1」ともいう。)に凸となるように湾曲した湾曲部128Aを有する。当接面128は、湾曲部128A以外は平坦面である。
具体的には、当接面128のうち、湾曲部128Aよりもパネル部材124の揺動中心軸P1から遠い部分(つまり、図12中の湾曲部128Aよりも下の部分)は、湾曲部128Aよりも揺動中心軸P1に近い部分(つまり、図12中の湾曲部128Aよりも上の部分)に対し、湾曲部128Aを中心として、第1方向D1と反対方向の第2方向D2に折れ曲がっている。
なお、本実施形態では、図12が示す起立状態において、第1方向D1は右方向に、第2方向D2は左方向に該当する。また、当接面128は、第1方向D1に凸となるように屈曲していてもよい。
延伸部124Bをシート幅方向外側(つまり左側)に押圧すると、パネル本体部124Aは、起立状態に向かって上方に揺動する。逆に、パネル本体部124Aを倒伏状態に向かって下方に押圧すると、延伸部124Bは、シート幅方向内側(つまり右側)に揺動する。
軸部124Cは、図9に示すように、パネル部材124の揺動中心軸P1を構成する回転軸124Fを含む部位である。軸部124Cの上方にはパネル本体部124Aが接続され、軸部124Cの下方には延伸部124Bが接続されている。
ピン当接部124Dは、図12に示すように、パネル本体部124Aに連動して揺動可能に構成され、パネル部材124から揺動径方向に延伸する帯板状の部材である。
ピン当接部124Dは、パネル部材124の揺動に連動してピン131を移動させるための部位である。ピン当接部124Dは、ピン131に対し延伸部124Bの反対側、つまりピン131よりも第2方向D2にずれた位置に配置されている。また、ピン当接部124Dは、パネル部材124を第1方向D1に揺動させた際に、ピン131に当接するように配置されている。
(付勢バネ)
付勢バネ125は、パネル部材124を揺動方向に付勢するための部材である。付勢バネ125は、図11に示すように、中心軸がパネル部材124の揺動中心軸P1と平行となるように配置されたトーションスプリングである。
付勢バネ125は、第1バネ部125Aと、第2バネ部125Bと、中間部125Cと、第1端部125Dと、第2端部125Eとを有する。また、付勢バネ125は、支持体126の外周面に巻かれることで支持されている。
第1バネ部125Aは、線材が螺旋状に巻かれた部位である。第1バネ部125Aは、中間部125Cに接続される端部と、付勢バネ125の第1端部125Dを構成する端部とを有する。
第2バネ部125Bは、第1バネ部125Aから連続した線材が第1バネ部125Aとは反対方向の螺旋状に巻かれた部位である。第2バネ部125Bは、中心軸が第1バネ部125Aと一致するように配置されている。第2バネ部125Bは、中間部125Cに接続される端部と、付勢バネ125の第2端部125Eを構成する端部とを有する。
中間部125Cは、第1バネ部125A及び第2バネ部125Bを構成する線材が直線
状に延伸した部位であり、第1バネ部125Aと第2バネ部125Bの端部同士を連結している。
中間部125Cは、パネル部材124の揺動中心軸P1と平行に延伸し、延伸部124Bの当接面128に当接している。中間部125Cは、第1バネ部125Aと第2バネ部125Bとの弾性力により、延伸部124Bを第2方向に押圧している。つまり、第1バネ部125A及び第2バネ部125Bは、延伸部124Bを付勢している。
第1端部125Dは、固定部123の第2側壁123Bに設けられた切欠きに固定されている。第2端部125Eは、固定部123の第3側壁123Cに設けられた切欠きに固定されている。
パネル本体部24Aが図9に示す起立状態から図10に示す倒伏状態に揺動すると、中間部125Cは延伸部124Bによって押圧され、第1バネ部125A及び第2バネ部125Bを捩じる向きに揺動する。
付勢バネ125は、パネル本体部124Aが起立状態へ揺動する向きに延伸部124Bを付勢する。また、付勢バネ125は、パネル本体部124Aの倒伏状態への揺動に伴って延伸部124Bに対する作用点(つまり、付勢バネ125と延伸部124Bとの当接位置)がパネル部材124の揺動中心軸P1から離間するように配置されている。
具体的には、延伸部124Bが第1方向D1に揺動するにつれて、付勢バネ125の中間部125Cも第1バネ部125A及び第2バネ部125Bの中心軸P2を中心に揺動する。このとき、中間部125Cが当接する延伸部124Bの当接面128が中心軸P2に対し離間していくため、中間部125Cの当接位置が延伸部124Bの先端側へ移動し続ける。つまり、パネル本体部124Aを起立状態から倒伏状態へ揺動させる際に、延伸部124Bに対する付勢バネ125の作用点がパネル部材124の揺動中心軸P1から離間し続ける。
延伸部124Bの第1方向D1への揺動に伴って、付勢バネ125に加わる捩じりが大きくなるため、延伸部124Bが付勢バネ125から受ける反発力は大きくなる。一方で、上述のように延伸部124Bに対する付勢バネ125の作用点がパネル部材124の揺動中心軸P1から離間していくため、作用点と揺動中心軸P1との距離が大きくなる。その結果、作用点に対するモーメント距離が大きくなり、付勢バネ125の反発力の増大が相殺されるので、パネル本体部124Aを揺動させるために必要な荷重の増加が抑えられる。特に、本実施形態では、起立状態から倒伏状態への操作中の荷重を一定にすることができる。
(ピン)
ピン131は、図9に示すように、パネル部材124の揺動中心軸方向に延伸している。ピン131は、シート幅方向においてパネル部材124の延伸部124Bとピン当接部124Dとの間に配置されており、パネル部材124に連動してシート幅方向に移動可能に構成されている。また、ピン131の両端部は、それぞれ、1つのガイド部133に当接している。
パネル部材124が第1方向D1に揺動する際には、ピン131は、ピン当接部124Dによって、シート内側に向かって押される。一方、パネル部材124が第2方向D2に揺動する際には、ピン131は、延伸部124Bによって、シート外側に向かって押される。
なお、ピン131は、パネル部材124に固定されたり、パネル部材124と一体化されたりしてもよい。ピン131は、パネル部材124に連動して移動可能であれば、本実施形態のようにパネル部材124に固定される必要はない。
(引張バネ)
図11に示すように、2つの引張バネ132は、それぞれ、ピン131に固定された第1端部132Aと、固定部123に固定された第2端部132Bとを有するコイルバネである。2つの引張バネ132は、シート前後方向に離間して配置されている。
第2端部132Bは、固定部123の第2側壁123B又は第3側壁123Cのうち、ピン131よりもパネル部材124の揺動中心軸P1から遠い位置に固定ピンを介して固定されている。また、各引張バネ132は、第2端部132Bを中心にシート幅方向に揺動可能に構成されている。
各引張バネ132は、ピン131と固定部123とに固定された状態で、その長さが自然長よりも大きくなっている。そのため、ピン131には、第2端部132Bに向かう引張力が作用する。その結果、ピン131をシート幅方向に移動させる際にピン131とガイド部133との間に一定の摩擦力が生じる。この摩擦力によって、パネル部材124を揺動する際の荷重が増加する。
(ガイド部)
2つのガイド部133は、それぞれ、固定部123に設けられ、ピン131の移動方向を規制する。本実施形態では、各ガイド部133は、固定部123の第2側壁123B及び第3側壁123Cに設けられた孔の内面によって画定されている。つまり、ピン131は、ガイド部133を構成する上記孔の内面上を摺動する。
2つのガイド部133は、同一の形状を有する。各ガイド部133は、パネル部材124の揺動中心軸方向から視て、ピン131の移動時におけるピン131と引張バネ132の第2端部132Bとの距離が一定となるように構成されている。
つまり、各ガイド部133は、上記孔の内面のうち、パネル部材124の揺動中心軸方向から視た引張バネ132の第2端部132Bが固定部123に固定された点からの距離が一定の面によって構成されている。
[2−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)パネル本体部24Aが倒伏状態へ揺動する際に、当接面128の湾曲部128Aを付勢バネ125の作用点が通過することによって、作用点における当接面128の法線方向と、作用点からパネル部材124の揺動中心軸に向かう方向との成す角度が小さくなる。その結果、当接面128から中間部125Cが受ける垂直抗力よりも中間部125Cを当接面128上を滑らせる力の方が大きくなるので、パネル本体部124Aの倒伏状態への揺動に伴って当接面128上を付勢バネ125が摺動しやすくなる。そのため、付勢バネ125の作用点をより確実にパネル部材124の揺動中心軸から離間させることができる。
(2b)引張バネ132の張力によってピン131に荷重が加わることによって、パネル部材124を揺動させる際の荷重が増加される。そのため、引張バネ132の弾性力の調整によって、付勢バネ125を調整するよりも容易に、パネル部材124を倒伏させる際の荷重を調整することができる。
(2c)ガイド部133により、ピン131と引張バネ132の第2端部132Bとの距離が一定とされるので、パネル部材124の揺動過程において、引張バネ132の伸縮に起因する荷重の変化が避けられる。
(2d)巻き方向の異なる2つの第1バネ部125A及び第2バネ部125Bのねじれが互いに打ち消し合うことで、付勢バネ125の軸のねじれが抑えられる。その結果、サイドサポート機構122の動作を安定させることができる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(3a)上記実施形態の乗物用シート1において、付勢バネ25は、パネル本体部24Aが起立状態へ揺動する向きに延伸部24Bを付勢すると共に、パネル本体部24Aを倒伏状態へ揺動させるに連れて延伸部24Bに対する作用点Wがパネル部材24の揺動中心軸P1から離間するように構成されれば、トーションスプリングに限定されない。
(3b)上記実施形態の乗物用シート1において、パネル本体部24Aを起立状態から倒伏状態へ揺動させる際に、必ずしも延伸部24Bに対する付勢バネ25の作用点Wがパネル部材24の揺動中心軸P1から離間し続けなくてもよい。つまり、パネル部材24の揺動過程において、一部の区間のみで延伸部24Bに対する作用点Wとパネル部材24の揺動中心軸P1との距離が変化するように構成されてもよい。
(3c)上記実施形態の乗物用シート1において、延伸部24Bは、サイドサポート機構22におけるシート前方部分、又は中央部分に設けられてもよい。つまり、パネル部材24と付勢バネ25との当接位置は、サイドサポート機構22のシート後方部分に限定されない。
(3d)上記実施形態の乗物用シート1において、サイドサポート機構22は、必ずしもラチェット26を有さなくてもよい。また、サイドサポート機構22は、ラチェット26以外の揺動を規制する機構を有してもよい。
(3e)上記実施形態の乗物用シートにおいて、延伸部124Bの当接面128は、複数の個所で第1方向D1に凸となるように湾曲又は屈曲していてもよい。
(3f)上記実施形態の乗物用シートにおいて、ガイド部133は、凹部又は切欠きによって画定された面であってもよい。また、ガイド部133は、リンク機構によって実現されてもよい。さらに、ピン131は、必ずしも複数のガイド部133に当接する必要はなく、少なくとも1つのガイド部133に当接すればよい。
(3g)上記実施形態の乗物用シートにおいて、サイドサポート機構122は、1つの引張バネ132、又は3つ以上の引張バネ132を有してもよい。引張バネ132の数は、パネル部材124を揺動するための荷重の設計に合わせて適宜調整することができる。
(3h)上記実施形態の乗物用シートは、乗用車以外の自動車に用いられるシートや、自動車以外の例えば、鉄道車両、船舶、航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
(3i)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくと
も一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…乗物用シート、2…シートクッション、3…シートバック、
4…クッションフレーム、4A,4B…サイドフレーム、4C…フロントパネル、
4D…リヤパイプ、21…クッション本体、22,122…サイドサポート機構、
23,123…固定部、23A…第1側壁、23B…第2側壁、23C…貫通孔、
24,124…パネル部材、24A…パネル本体、24B…延伸部、24C…軸部、
24D…第1面、24E…第2面、25,125…付勢バネ、25A…バネ本体、
25B…先端部、25C…後端部、25D…第1部、25E…第2部、
26…ラチェット、26A…歯車、26B…歯止め、27…加締めピン、
131…ピン、132…引張バネ、132A…第1端部、132B…第2端部、
133…ガイド部。

Claims (8)

  1. シートクッションを備える乗物用シートであって、
    前記シートクッションは、
    前記シートクッションの骨格を構成するクッションフレームと、
    着座面を有するクッション本体と、
    前記クッションフレームに固定され、前記クッション本体のシート幅方向の端部を支持するように構成されたサイドサポート機構と、
    を有し、
    前記サイドサポート機構は、
    前記クッションフレームに固定された固定部と、
    前記クッション本体のシート幅方向の端部を支持すると共に、前記固定部に対してシート幅方向に揺動可能に連結されたパネル部材と、
    前記パネル部材を揺動方向に付勢するように構成された付勢バネと、
    を有し、
    前記パネル部材は、
    起立状態と倒伏状態とにシート幅方向において揺動可能なパネル本体部と、
    前記パネル本体部に連動して揺動可能に構成されると共に、前記パネル部材の揺動径方向に延伸する延伸部と、
    を有し、
    前記付勢バネは、前記パネル本体部が前記起立状態へ揺動する向きに前記延伸部を付勢すると共に、前記パネル本体部の前記倒伏状態への揺動に伴って前記延伸部に対する作用点が前記パネル部材の揺動中心軸から離間するように構成される、乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記付勢バネは、中心軸が前記パネル部材の揺動中心軸と平行となるように配置されたトーションスプリングである、乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記付勢バネは、
    線材が螺旋状に巻かれた第1バネ部と、
    線材が前記第1バネ部とは反対方向の螺旋状に巻かれた第2バネ部と、
    を有し、
    前記第1バネ部及び前記第2バネ部は、前記延伸部を付勢するように構成される、乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シートであって、
    前記サイドサポート機構は、前記パネル本体部の前記起立状態への揺動を規制するラチェットをさらに有する、乗物用シート。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用シートであって、
    前記パネル本体部を前記起立状態から前記倒伏状態へ揺動させる際に、前記延伸部に対する前記付勢バネの作用点が前記パネル部材の揺動中心軸から離間し続ける、乗物用シート。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の乗物用シートであって、
    前記延伸部は、前記サイドサポート機構におけるシート後方部分に設けられる、乗物用シート。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の乗物用シートであって、
    前記延伸部は、前記付勢バネの一部が当接する当接面を有し、
    前記当接面は、前記パネル部材の揺動中心軸方向から視て、前記パネル本体部を前記起立状態から前記倒伏状態へ揺動させる方向に凸となるように湾曲又は屈曲している、乗物用シート。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の乗物用シートであって、
    前記サイドサポート機構は、
    前記パネル部材に連動して移動可能に構成されると共に、前記パネル部材の揺動中心軸方向に延伸するピンと、
    前記ピンに固定された第1端部と、前記固定部に固定された第2端部とを有する引張バネと、
    前記固定部に設けられると共に、前記パネル部材の揺動中心軸方向から視て、前記ピンと前記引張バネの前記第2端部との距離が一定となるように前記ピンの移動方向を規制するように構成されたガイド部と、
    をさらに有する、乗物用シート。
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