JP2019133135A - レンズユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズユニットに用いられる接合レンズにおいて、接合レンズの接合に用いられる接着剤の層に起因する光学性能低下を抑制する技術を提供する。【解決手段】接合レンズ1は、第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20を接着剤層50により接合したレンズである。第1接合レンズ素子10は鏡筒に配置された時に鏡筒と接触状態にあって、第2接合レンズ素子20は鏡筒3と非接触状態である。第1接合レンズ素子10および第2接合レンズ素子20は、前記第1フランジ部(フランジ部11)と前記第2フランジ部(フランジ部21)に光軸L方向の位置決めを行う光軸方向当接面(フランジ凸部15、物体側フランジ外周面24、テーパ面17、27)、および径方向の位置決めを行う径方向当接面(テーパ面17、27)を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、レンズユニットに係り、特に二つのレンズを接着剤により接合した接合レンズを備えたレンズユニットに関する。
昨今のカメラ市場では、車載用のセンシングカメラや高画素の監視カメラ等の需要が増してきており、より小型でありつつ高性能なカメラが求められてきている。したがって、それらのレンズユニットの高性能化が必須となってきており、各種の技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示の技術では、小型化を行いつつ解像度低下を抑えたレンズユニットが提案されている。具体的には、二つのレンズ(第1レンズと第2レンズ)を重ねるために嵌合部を円筒状に形成して、容易に嵌合できるようにしつつ、光軸方向に平行な方向および垂直な方向の位置決めを確実に行うようにしている。
特開2005−140848号公報
ところで、レンズユニットでは、各種収差(特に色収差)の補正を良好に行うために、プラスチックレンズ同士を接合させた接合レンズを配置させることがある。この接合レンズは、接合面(レンズ面)同士を接着剤によって接合させるが、接着剤層の剥離を防止するために接合面同士の間に必ず隙間を設ける必要がある。この隙間によってある一定以上のレンズの芯ズレ抑制が難しく、光学性能向上の妨げになる懸念があり対策の技術が求められていた。
本発明は、上記の状況に鑑みなされたものであって、レンズユニットに用いられる接合レンズにおいて、接合レンズの接合に用いられる接着剤の層に起因する光学性能の低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明は、複数のレンズと、前記複数のレンズを保持する筒状のホルダと、を有するレンズユニットにおいて、前記複数のレンズは、第1接合レンズ素子に対して接着剤層を介して第2接合レンズ素子が接合された接合レンズを含み、前記第1接合レンズ素子は、前記第2接合レンズ素子の側に向いた凸状レンズ面、および、前記凸状レンズ面を外周側で囲む第1フランジ部を備えたプラスチックレンズであり、前記第2接合レンズ素子は、前記第1接合レンズ素子の前記凸状レンズ面に前記接着剤層によって接合された凹状レンズ面、および前記凹状レンズ面を外周側で囲む第2フランジ部を備えたプラスチックレンズであり、前記第1接合レンズ素子および前記第2接合レンズ素子のいずれか一方は、前記ホルダと接触状態にあって、他方は、前記ホルダと非接触状態であり、前記第1接合レンズ素子および前記第2接合レンズ素子は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部に光軸方向の位置決めを行う光軸方向当接面、および径方向の位置決めを行う径方向当接面を備える。
このような構成によって、光軸方向当接面、および径方向当接面によって第1接合レンズ素子、第2接合レンズ素子の位置決めがされているので、隙間(接着剤層の部分)によるレンズの芯ズレの発生を抑制でき、光学性能の向上を図ることができる。また、第1接合レンズ素子および第2接合レンズ素子のいずれか一方は、ホルダ(鏡筒)と接触状態にあって、他方がホルダと非接触状態であるため、接合レンズをホルダへ固定する際に、第1接合レンズ素子と第2接合レンズ素子に対して別々の力が作用して隙間(接着剤層の部分)に起因するレンズの芯ズレの発生を抑制でき、芯ズレによる接着剤剥がれ(バルサム切れ)の発生を抑制できる。
前記第1接合レンズ素子の前記第1フランジ部に形成された前記光軸方向当接面および前記径方向当接面は、突出部からなり、前記第2接合レンズの前記第2フランジ部に形成された前記光軸方向当接面および前記径方向当接面は、段部からなることを特徴とする。
第1接合レンズ素子(凸状レンズ面を備える側)に突出部を設けることで、第1フランジ部の軸方向の厚みを持たせることができる。したがって、第1接合レンズ素子の凸状レンズ面(頂点部分)にヒケが発生してしまうことを防止できる。
前記径方向当接面は、傾斜面(テーパ面)からなることを特徴とする。
径方向当接面として、第1接合レンズ素子と第2接合レンズ素子のそれぞれに傾斜面(テーパ面)を形成して、第1接合レンズ素子と第2接合レンズ素子の接合時のそれらを当接させるため、接合作業時の位置合わせを容易にできる。
前記第1接合レンズ素子は、レンズ厚さTとフランジ厚さCが、
T/C≦3.0
の条件式を満たすことを特徴とする。
T/Cが上限(3.0)を上回ると、プラスチックレンズである第1接合レンズ素子の射出成形時に、ゲートと凸状レンズ面の頂点部分との距離が長くなり、射出圧が届きにくくなり、微細なヒケが発生する可能性が懸念される。このような条件式を満たすことで、第1接合レンズ素子の凸状レンズ面(特に頂点部分)にヒケが発生してしまうことを抑制できる。
前記第1接合レンズ素子は、前記凸状レンズ面の突出量T1とフランジ厚さCが、
T1/C≦1.5
の条件式を満たすことを特徴とする。
T1/Cが上限(1.5)を上回ると、プラスチックレンズである第1接合レンズ素子の射出成形時に、ゲートと凸状レンズ面の頂点部分との距離が長くなり、射出圧が届きにくくなり、微細なヒケが発生する可能性が懸念される。このような条件式を満たすことで、第1接合レンズ素子の凸状レンズ面(特に頂点部分)にヒケが発生してしまうことを抑制できる。
前記光軸方向当接面、前記径方向当接面は、前記凸状レンズ面又は前記凹状レンズ面と同じ鏡面となっていることを特徴とする。
光軸方向当接面および径方向当接面をレンズ面と同じ鏡面とすることで、バラツキを抑制できる。すなわち、精度の高い接合レンズを実現できる。
前記光軸方向当接面、前記径方向当接面よりも径方向外側には接着剤溜まり部が形成されていることを特徴とする。
接着剤溜まり部があることで、接着剤がフランジ側面に漏れ、接合レンズを鏡筒に嵌める際に、芯ズレの発生を防止できる。
前記接着剤溜まり部は前記光軸方向当接面、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部に挟まれた領域であり、当該領域における前記第1フランジ部の表面、前記第2フランジ部の表面のうちの少なくともいずれかに段差が形成されたことを特徴とする。
このように、接着剤溜まり部におけるフランジの表面に段差を設けることで、固化前の接着剤が接着剤溜まり部がフランジ側面側に漏れることが更に抑制される。
前記第1接合レンズ素子と前記第2接合レンズ素子の間に形成された前記接着剤層の厚さは、前記凸状レンズ面と前記凹状レンズ面とが接合された領域において5〜30μmの範囲、前記凸状レンズ面と前記凹状レンズ面とが接合された領域の径方向外側かつ前記光軸方向当接面、前記径方向当接面よりも径方向内側において前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが接合された領域において10〜50μmの範囲、前記接着剤溜まり部において100〜300μmの範囲とされたことを特徴とする。
上記のように接着剤溜まり部を設けた場合には、凸状レンズ面と凹状レンズ面とが接合された領域において空隙なく薄い接着剤層を形成するために十分な量の接着剤を供給してこの部分の接着剤層の厚さを5〜30μmの範囲とすることができる。この際、余剰となった固化前の接着剤を径方向外側に流すことにより、その外側で第1フランジ部と第2フランジ部とが接合された領域における接着剤層の厚さを10〜50μmの範囲、更にその外側の接着剤溜まり部における接着剤層の厚さを100〜300μmと十分に厚くすることにより、凸状レンズ面と凹状レンズ面との間の接合を良好とし、かつ固化前の接着剤がフランジ側面側等に漏れることを抑制できる。
前記第1接合レンズ素子における前記光軸方向当接面と前記第2接合レンズ素子における前記光軸方向当接面とが接する箇所、及び前記第1接合レンズ素子における前記径方向当接面と前記第2接合レンズ素子における前記径方向当接面とが接する箇所は、それぞれ周方向において離間した複数の位置に設けられたことを特徴とする。
第1接合レンズ素子と前記第2接合レンズ素子における光軸方向当接面同士、径方向当接面同士が当接する箇所が複数離間して設けることにより、第1接合レンズ素子と第2接合レンズ素子の間の光軸方向及び径方向の位置関係を定めることができる。一方、これらの面同士が当接する箇所以外においては、固化前の余剰の接着剤を径方向内側から外側に流し、接着剤溜まり部に導きやすくすることができる。
前記第1接合レンズ素子は、前記第2接合レンズ素子に対して物体側に配置されていることを特徴とする。
前記ホルダには、前記光軸を中心軸とする略円筒形状の内周面を具備する孔部が設けられ、かつ、前記内周面には、前記光軸側に向けて突出し前記光軸方向に延伸する圧入凸部が周方向において複数形成され、前記孔部内において、前記ホルダと接触状態にある前記第1接合レンズ素子および前記第2接合レンズ素子のいずれか一方の外周面が、複数の前記圧入凸部に係止されることにより、前記第1接合レンズ素子および前記第2接合レンズ素子が前記ホルダに対して固定されることを特徴とする。
第1接合レンズ素子と第2接合レンズ素子が接合されて構成された接合レンズが鏡筒(ホルダ)の孔部内に収容固定される際に、孔部の内周面において複数の圧入凸部を離間して設け、これらに第1接合レンズ素子、第2接合レンズ素子のうちの一方の外周面を係止させることによって、この接合レンズの鏡筒に対する芯ズレを抑制できる。また、仮にこの外周面の一部に接着剤が付着しても、これによる悪影響を低減することができる。
本発明によれば、レンズユニットに用いられる接合レンズにおいて、接合レンズの接合に用いられる接着剤の層に起因する光学性能の低下を抑制する技術を提供できる。
実施形態に係る、レンズユニットの全体の縦断面図である。 実施形態に係る、接合レンズの斜視図である。 実施形態に係る、接合レンズの分解斜視図である。 実施形態に係る、接合レンズの断面斜視図。 実施形態に係る、接合レンズの断面図である。 実施形態に係る、接合レンズの分離断面図である。 実施形態に係る、第1接合レンズ素子の形状の条件を説明する図である。 実施形態に係る、図5の領域A1を拡大した図である。 実施形態の変形例に係る接合レンズの断面における、接着剤溜まり部周囲を拡大して示す図である。 実施形態の変形例に係るレンズユニットにおける、鏡筒(ホルダ)の光軸に沿った断面図(a)、光軸に垂直な断面図(b)である。 実施形態の変形例に係る、接合レンズの断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態に係るレンズユニット1の全体の縦断面図(XZ断面図)である。レンズユニット1は、車載周辺監視カメラ、監視カメラ、ドアホン等に組み込まれるレンズアッシである。なお本実施形態における「物体側L1」および「像側L2」とは、光軸L方向における物体側および像側をいい、「光軸方向」とは光軸Lに平行する方向をいう。なお、図中のXYZ軸方向のZ軸−方向側が物体側L1、Z軸+方向側が像側L2に対応する。
(全体構成)
レンズユニット100は、複数のレンズからなる広角レンズ2と、広角レンズ2を収納する鏡筒(ホルダ)3とを備える。
広角レンズ2は、光軸Lに沿って物体側L1から像側L2に向かって配置された第1レンズ101、第2レンズ102、第3レンズ103、第4レンズ104、第5レンズ105、および第6レンズ106の6枚のレンズにより構成される。なお、本実施形態では、第2レンズ102と第3レンズ103との間には、光が像側へ進入することを防止する遮光シート107が密着して配置されている。また、第4レンズ104と第5レンズ105(レンズホルダ110)との間には、絞り108が密着して配置されている。また、鏡筒3の像側L2の開口には、第6レンズ106に対向するように赤外線カットフィルタ109が取りつけられている。
広角レンズ2を構成するレンズのうち、第1レンズ101は、最も物体側L1に配置される。第2レンズ102は、第1レンズ101の像側L2に位置する。第3レンズ103は、第2レンズ102の像側L2に位置する。第4レンズ104は、第3レンズ103の像側に位置する。第5レンズ105は、第4レンズ104の像側L2に位置する。第6レンズ106は、第5レンズ105の像側L2に位置する。第5レンズ105と第6レンズ106は、第1接合レンズ(以下、単に「接合レンズ1」という)である。また、第3レンズ103と第4レンズ104は、第2接合レンズ9である。したがって、第3レンズ103の像側のレンズ面と第4レンズ104の物体側のレンズ面とが接着剤層を介して接合されている。なお、第4レンズ104は、樹脂製のレンズホルダ110に圧入固定され更に接着剤による補強固定された状態で鏡筒3に配置される。一方、第3レンズ103は、レンズホルダ110、鏡筒3に対して非接触状態にある。
本実施形態では、接合レンズ1に特徴を有するものであり、接合レンズ1を構成する第5レンズ105と第6レンズ106を、それぞれ第1接合レンズ素子10および第2接合レンズ素子20として説明する。
本実施形態では、第1レンズ101、第2レンズ102、第5レンズ105、および第6レンズ106には、レンズの加工性および経済性に優れるという点から、プラスチックレンズが用いられる。第3レンズ103、第4レンズ104には、レンズの面精度や温度変化に対する屈折率等の光学特性に優れるという観点からガラスレンズが用いられる。
なお、本実施形態におけるレンズユニット100の広角レンズ2は上記6枚のレンズにより構成されているが、レンズの枚数は限定されることはなく、また、レンズの材質についても限定されることはない。例えば、第1レンズ101は、最も物体側L1に位置する第1レンズの物体側レンズ面が露出している場合でも第1レンズ101の物体側レンズ面に傷が付きにくくするという観点からガラスレンズを用いてもよい。また、第3レンズ103と第4レンズ104は、第2接合レンズ9であるが、単レンズからなる構成であってもよい。
鏡筒3は、樹脂製の円筒状の玉枠であり、広角レンズ2を収容・固定するための孔部を具備し、この孔部の中には広角レンズ2を構成する各レンズの外周面に沿いながら、像側に向かって内周面60が形成されている。内周面60の像側L2側には、内周面60より小径であって第6レンズ106(第2接合レンズ素子20)が収容される第6レンズ収容部69が形成されている。
後述するように、内周面60には、周方向に等間隔で複数の圧入凸部(リブ)が径内部方向に凸状(膨出した形状)で形成されている。内周面60の圧入凸部に、広角レンズ2を構成するレンズのうち、第2レンズ102、レンズホルダ110(第3レンズ103、第4レンズ104)、第5レンズ105(第1接合レンズ素子10)が圧入されることにより径方向に位置決めされている。すなわち、圧入凸部は、第2レンズ102、レンズホルダ110、および第5レンズ105の圧入保持部として機能する。
また、第5レンズ105における像側L2の面の周縁に形成された平坦部105a(後述する第1接合レンズ素子10の像側フランジ外周面14の周縁領域)が、鏡筒3の像側L2において周方向内側に延びる環状の平坦部62(内周面60と第6レンズ収容部69の境界段部)に載置される。一方、第6レンズ106は、鏡筒3に対して非接触状態にある。
また、レンズホルダ110における像側L2の面に形成された平坦部が、絞り108を介して第1接合レンズ素子10の物体側フランジ外周面18に載置される。また、第2レンズ102における像側L2の面に形成された平坦部が、遮光シート107を介してレンズホルダ110の物体側L1に形成された平坦部に載置される。また、第2レンズ102の物体側L1の面の周縁が鏡筒3の物体側内周面の端部に設けられたカシメ部65に係止される。
このことにより、第2レンズ102、レンズホルダ110(第3レンズ103、第4レンズ104)、第5レンズ105、および第6レンズ106が、光軸L方向に位置決めされる。
更に、鏡筒3の物体側の面に形成された環状の溝部64に、Oリング5を載置した後、第1レンズ101をOリング5に載置して、第1レンズ101を像側L2に押し付けてレンズ配置面61に載置させた状態で、第1レンズ101の周縁が鏡筒3の物体側端部に設けられたカシメ部66に係止されることにより、第1レンズ101が光軸L方向に位置決めされる。
ここでは、第2レンズ102、レンズホルダ110(第3レンズ103、第4レンズ104)、第5レンズ105、および第6レンズ106の挿入順の間違い防止の観点から、像側L2側のレンズほど外径が小さく、かつそれらに対応して内周面60が狭く形成されている。
(接合レンズ)
つづいて図2〜図8を参照して、接合レンズ1について説明する。図2は接合レンズ1の斜視図である。図3は接合レンズ1の分解斜視図である。図4は接合レンズ1の断面斜視図でありXZ断面を示している。図5は接合レンズ1の断面図(XZ断面図)であり、図6は接合レンズ1の分離断面図である。図7は、第1接合レンズ素子10の形状の条件を説明する図である。図8は、図5の領域A1を拡大した図である。
上述の様に、接合レンズ1は、物体側L1の第1接合レンズ素子10(第5レンズ105)と像側L2の第2接合レンズ素子20(第6レンズ106)とが接着剤(接着剤層50;図5および図8参照)によって接合されている。第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20のそれぞれのフランジ部11、21には、第1接合レンズ素子10、第2接合レンズ素子20の各々を成形する際の射出成形金型のゲート口に相当するゲート部19、29が形成されている。
ここでは、第1接合レンズ素子10が、第2接合レンズ素子20よりも大径となっている。すなわち、第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20の接合状態にある接合レンズ1は、鏡筒3に固定される際に、上述の様に、第1接合レンズ素子10が鏡筒3に固定された接触状態になり、第2接合レンズ素子20は第6レンズ収容部69(図1)に非接触状態で収容される。
また、第1接合レンズ素子10の第2凸状レンズ面13が、第2接合レンズ素子20の凹状レンズ面22に嵌まった構成で接合されている。なお、第2凸状レンズ面13と凹状レンズ面22は、それらの間に接着剤層50が介在し直接当接せず、後述するフランジ凸部15と段部28とが当接する構造によって位置決めがなされる。
第1接合レンズ素子10は、物体側L1に向いた第1凸状レンズ面12と、それに対向して第2接合レンズ素子20の側(ここでは像側L2)に向いた凸状レンズ面である第2凸状レンズ面13と、第1凸状レンズ面12および第2凸状レンズ面13を外周側で囲む第1フランジ部(フランジ部11)を備えたプラスチックレンズである。
より具体的には、物体側L1の対物側面10aの中心部分には、第1凸状レンズ面12が形成されている。ここでは、第1凸状レンズ面12の頂点部分は、対物側面10aより内側にあり突出していない。
像側面10bには、中心部分において第2接合レンズ素子20の側、すなわち像側L2に突出する第2凸状レンズ面13が形成されている。第2凸状レンズ面13は、第2接合レンズ素子20の凹状レンズ面22に嵌め込まれ、接着剤(接着剤層50)にて固定される。接着剤層50は、第2凸状レンズ面13と凹状レンズ面22の嵌合領域と、後述の像側フランジ内周面16と物体側フランジ内周面25とが対向する領域(フランジ対向領域)まで形成される。接着剤層50は、凹状レンズ面22に塗布されて、第2凸状レンズ面13が凹状レンズ面22に嵌め込まれることで薄く均等な接着剤層50となるが、嵌合領域での接着剤層50は数ミクロン、フランジ領域での接着剤層50は数10ミクロン程度の厚さとなる。
また、第2凸状レンズ面13を外周側で囲むフランジ部11には、第2凸状レンズ面13の境界位置から所定長離れた位置に凹状レンズ面22側に突出する突出部であるフランジ凸部15が環状に形成されている。フランジ凸部15より径方向外側の領域を像側フランジ外周面14、径方向内側の領域を像側フランジ内周面16と言う。フランジ凸部15の径方向内側の側面は、径方向外側に下側に向かって斜めに形成された傾斜面であるテーパ面17となっている。つまり、テーパ面17は、像側フランジ内周面16とフランジ凸部15を繋ぐ面であり、像側フランジ内周面16からフランジ凸部15に向うにつれて広がる傾斜面である。
なお、図7に示すように、第1接合レンズ素子10の第2凸状レンズ面13に関して次の条件式(1)、(2)を満たすことが好ましい。すなわち、第1接合レンズ素子10において、レンズ厚さT(=T1+C)、第2凸状レンズ面13の突出量T1、およびフランジ厚さCについて、
T/C≦3.0・・・条件式(1)
T1/C≦1.5・・・条件式(2)
を満たす。好ましくは、条件式(1)、(2)の両方を満たすことが好ましいが、一方の条件式のみでもよい。
条件式(1)、(2)を満たさず、それぞれの上限を上回ると、プラスチックレンズである第1接合レンズ素子10の射出成形時に、ゲート部19と凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)の頂点部分との距離が長くなり、射出圧が届きにくくなり、凸状レンズ面(特に頂点部分)に微細なヒケが発生する可能性が懸念される。しかし、条件式(1)(2)を満たすことで、第1接合レンズ素子10の凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)、特に頂点部分にヒケが発生してしまうことを抑制できる。こうした効果は、第1接合レンズ素子10において、第2凸状レンズ面13とフランジ凸部15とが同じ方向に向けて突出しているために、特に顕著である。
第2接合レンズ素子20は、物体側L1(第1接合レンズ素子10)に向いた凹状レンズ面(凹状レンズ面22)と、それに対向して像側L2に向いた凸状レンズ面(像側凸レンズ面23)と、凹状レンズ面22および像側凸レンズ面23を外周側で囲む第2フランジ部(フランジ部21)を備えたプラスチックレンズである。
より具体的には、物体側L1の対物側面20aの中心部分には、凹状レンズ面22が形成されている。また、フランジ部21の対物側面20aにおいて、凹状レンズ面22の径方向外側に所定長離れた領域に段部28が形成されている。
この段部28より径方向外側の領域を物体側フランジ外周面24、径方向内側の領域を物体側フランジ内周面25といい、図5では、物体側フランジ内周面25より物体側フランジ外周面24が一段低くなっている。
段部28は、傾斜面であるテーパ面27を有する。テーパ面27は、物体側フランジ内周面25から物体側フランジ外周面24に向かって径方向外側かつ下方向に向かって斜めに形成されている。言い換えると、段部28は、物体側フランジ外周面24、テーパ面27および物体側フランジ内周面25により構成されている。
像側面20bには、中心部分において像側L2に突出する像側凸レンズ面23が形成されている。
以上の構成を有する第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20との接合時において、第1接合レンズ素子10のフランジ凸部15のテーパ面17は、第2接合レンズ素子20の段部28のテーパ面27と当接する。すなわち、二つのテーパ面17、27が径方向当接面として機能し、径方向の位置決めがなされる。
二つのテーパ面17、27は、レンズ面(第2凸状レンズ面13や凹状レンズ面22)と同じ鏡面に加工されており、高い精度で位置決めが可能となっている。この場合、二つのテーパ面17、27とレンズ面(第2凸状レンズ面13や凹状レンズ面22)を同一の装置で加工できるので、別途テーパ面17、27を鏡面加工する必要がないため工数を抑えたまま実現できる。
また、フランジ凸部15の頂部は図示で水平に形成されており、第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20の接合時において、第2接合レンズ素子20の段部28の径方向外側の物体側フランジ外周面24と当接する。すなわち、フランジ凸部15の頂部と段部28(物体側フランジ外周面24)が光軸方向当接面として機能し、光軸L方向の位置決めがなされる。
フランジ凸部15の頂部と段部28(物体側フランジ外周面24)についても鏡面に加工されており、高い精度で位置決めが可能であり、かつ、別途フランジ凸部15の頂部と段部28(物体側フランジ外周面24)を鏡面加工する必要がないため工数増加を抑えて実現できる。
第1接合レンズ素子10におけるフランジ凸部15(テーパ面17)、及び第2接合レンズ素子20における段部28(テーパ面27)は、それぞれ周方向にわたり連続的に形成されている。しかしながら、テーパ面17とテーパ面27、フランジ凸部15の頂部と物体側フランジ外周面24とは、周方向における全域で当接する必要はない。実際には、第1接合レンズ素子10(フランジ凸部15、テーパ面17)、第2接合レンズ素子20(段部28、テーパ面27、物体側フランジ外周面24)の成形の精度に起因して、これらは周方向における一部となる複数の箇所でのみ接触し、他の箇所ではこれらの間には数μm以下の微小な空隙が形成される。上記のような第1接合レンズ素子10、第2接合レンズ素子20間の位置決めは、離間した複数の箇所でこれらが当接(面接触、点接触)すれば、この状態で第1接合レンズ素子10、第2接合レンズ素子20間の位置関係は定まる。
すなわち、この場合には、第1接合レンズ素子10側の径方向当接面と第2接合レンズ素子20側の径方向当接面とが接する箇所は離間した箇所に複数形成される。同様に、第1接合レンズ素子10側の光軸方向当接面と第2接合レンズ素子20側の光軸方向当接面とが接する箇所も離間した箇所に複数形成される。これによって、第1接合レンズ素子10、第2接合レンズ素子20間の径方向、光軸方向における位置関係が定まる
一方、この場合には、第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20の接合時において、上記のように形成された微小な空隙(フランジ凸部15のある箇所)を介して、固化前の接着剤が径方向内側から外側に向けて流れる。第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20の接合に際しては、特に第1接合レンズ素子10側の第2凸状レンズ面13と第2接合レンズ素子20側の凹状レンズ面22との間に気泡等がない状態で一様に薄い接着剤層50が形成されていることが必要である。この場合において、第2凸状レンズ面13と凹状レンズ面22との間に気泡が形成されないように十分な量の接着剤を供給した上で、余剰の接着剤をこのように存在する微小な空隙を介して径方向外側に向けて流すことができる。
あるいは、このようなテーパ面17とテーパ面27との間、フランジ凸部15の頂部と物体側フランジ外周面24との間で、上記のように面同士が接触する箇所が複数形成されると共に、部分的に空隙が形成されるような形状に、第1接合レンズ素子10、第2接合レンズ素子20を形成してもよい。
この場合、図5や図8に示すように、第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20とが接合した状態で、フランジ凸部15と段部28で実現される光軸方向当接面、径方向当接面より径方向外側には、第1接合レンズ素子10のフランジ部11(像側フランジ外周面14)と第2接合レンズ素子20のフランジ部21(物体側フランジ外周面24)が当接しない領域として接着剤溜まり部55が形成されていてもよい。この接着剤溜まり部55により、余分な接着剤を受けることができ、接着剤がフランジ側面に漏れ出た後で固化し、接合レンズ1を鏡筒3に嵌める際に芯ズレを起こしてしまうことを防止できる。
図9は、図5における接着剤溜まり部55付近の構造を拡大した断面図であり、ここでは、図8とは左右が逆転した箇所が示されている。前記の通り、固化前の余剰の接着剤は接着剤溜まり部55において塊となった端部接着剤層50Aとなった後に固化する。図9においては、接着剤溜まり部55よりも径方向内側(図中左側)における接着剤層50の記載は省略されているが、実際にはこの接着剤層50と端部接着剤層50Aは連続的に形成されている。ここで、固化前の接着剤が表面張力によって接着剤溜まり部55内に滞留しやすいように、第1接合レンズ素子10の像側フランジ外周面14には接着剤滞留用段差部14Aが、その径方向外側(図中右側)には、第2接合レンズ素子20の物体側フランジ外周面24には接着剤滞留用段差部24Aが、それぞれ形成されている。ここでは、接着剤滞留用段差部14A、接着剤滞留用段差部24Aは、これらが形成された箇所において急激に接着剤溜まり部55の間口(図9における上下方向の間隔)が広くなるような段差として形成されている。この場合、端部接着剤層50Aの端部は、径方向外側への流出量が小さな場合には内側の接着剤滞留用段差部14Aでピン止めされるために図9における接着剤端部AL1となる。更にこの流出量が大きくなった場合には外側の接着剤滞留用段差部24Aでピン止めされるために図9における接着剤端部AL2となる。これによって、余剰の接着剤が接着剤溜まり部55の外部(例えばフランジ部21の側面等)に漏れて付着することが抑制される。
なお、フランジ凸部15等と同様に、接着剤滞留用段差部14A、接着剤滞留用段差部24Aも、周方向の全域にわたり形成されている必要はない。また固化前の接着剤の表面張力によって接着剤の径方向外側への流れを抑止できる限りにおいて、上記以外の段差を更に設けてもよく、接着剤滞留用段差部14A、接着剤滞留用段差部24Aのような単純な段差構造以外の構造を設けてもよい。フランジ凸部15等と同様に、こうした構造を第1接合レンズ素子10、第2接合レンズ素子20に容易に形成することができる。
こうした構成によれば、余剰の接着剤がフランジ部11、21の側面等に漏れ出ることを抑制しつつ、第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20の間に形成される接着剤層50の厚さを適正とし、これらを強固に接合すると共に、接合レンズ1の光学特性を良好に保つことができる。この場合において、接着剤層50の厚さは、第2凸状レンズ面13と凹状レンズ面22の間で5〜30μm程度、その外側の像側フランジ内周面16と物体側フランジ内周面25の間では10〜50μm程度とすることができる。上記のような接着剤溜まり部55を余剰な接着剤を保持するために有効に用いるためには、接着剤溜まり部55を形成する像側フランジ外周面14と物体側付フランジ外周面24の間(接着剤滞留用段差部14Aよりも内側)を100〜300μmと十分に広くし、この部分で端部接着剤層50Aを十分厚くすることが好ましい。
(鏡筒)
前記の通り、接合レンズ1等は、図1に示されたように、鏡筒3内に固定される。図10はこの鏡筒3の構造を示す光軸Lに沿った断面図(a)、光軸Lに垂直な断面図(b)である。図10においては、鏡筒3に固定される各レンズ、レンズホルダ110等は記載されていない。図10(b)においては、図10(a)におけるJ−J方向(第1接合レンズ素子10が固定される箇所)での断面が示されている。この鏡筒3に形成された孔部における内周面60は、光軸Lをその中心軸とする略円筒面形状であり、内周面60には、光軸L方向(図10(a)における上下方向)に沿って延伸し光軸L(中心軸)側に向かって突出する凸部である圧入凸部(リブ)60Aが周方向において等間隔で複数形成されている。
上記の接合レンズ1が鏡筒3に固定されるに際しては、第5レンズ105(第1接合レンズ素子10)の外周面が圧入凸部60Aに係止されることによって第5レンズ105のみが径方向の位置が定まった状態で直接固定され、第6レンズ106(第2接合レンズ素子20)は、第5レンズ105に対して上記のように接合固定されることによって、間接的に鏡筒3との位置関係が定まって固定される。このため、図1において、第6レンズ106自身は内周面60屋圧入凸部60Aを含む鏡筒3とは非接触の状態となる。仮に、第6レンズ106も鏡筒3と接触する場合には、これによって第5レンズ105あるいは接合レンズ1の鏡筒3内での位置精度が保たれなくなる。また、図9において、接着剤溜まり部55よりも径方向外側に流出して固化した接着剤がこのような固定の際に圧入凸部60A等に触れると、接合レンズ1の鏡筒3内での位置精度が保たれなくなる。このため、このように接着剤溜まり部55よりも径方向外側への接着剤の流出が抑制できる上記の構造は、上記のような接合レンズ1と鏡筒3とを組み合わせる場合において、特に好ましい。
一方で、図10の構成によれば、第5レンズ105の外周面において鏡筒3側と当接する箇所は、圧入凸部60Aと当接する箇所に限定される。このため、この外周面におけるこの箇所以外に接着剤が付着しても、第5レンズ105あるいは接合レンズ1の鏡筒3内での位置精度に及ぼす影響は小さい。すなわち、仮に接着剤溜まり部55から外側に接着剤が流出しても、上記の鏡筒3を用いることにより、これによる接合レンズ1の鏡筒3内での位置精度に対する悪影響を低減することができる。
同様に、レンズホルダ110も、第3レンズ103が接合された状態の第4レンズ104が圧入固定された状態で、内周面60における複数の圧入凸部60Aと当接することによって径方向での位置が定まった状態で鏡筒3に固定される。この際、圧入凸部60Aの形状(突出高さ等)は、レンズホルダ110の固定に対しても有効となるように設定することができる。その後、上記のように、第2レンズ102、第1レンズ101等が前記のように鏡筒3に対して固定され、図1のレンズユニット100が得られる。上記のようにこのレンズユニット100においては、各構成要素間の芯ズレが抑制されるため、高い光学性能が得られる。また、その製造も容易となる。
(実施形態の特徴)
以上、本発明を実施形態にもとづいて説明した。本実施形態の特徴を纏めると次の通りである。すなわち、本実施形態のレンズユニット100は、複数のレンズ(広角レンズ2:第1〜第6レンズ101〜106)と、複数のレンズを保持する筒状のホルダ(鏡筒3)と、を有する。
複数のレンズ(広角レンズ2:第1〜第6レンズ101〜106)は、第1接合レンズ素子10に対して接着剤層50を介して第2接合レンズ素子20が接合された接合レンズ1を含み、第1接合レンズ素子10は、第2接合レンズ素子20の側に向いた凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)、および、凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)を外周側で囲む第1フランジ部(フランジ部11)を備えたプラスチックレンズである。第2接合レンズ素子20は、第1接合レンズ素子10の凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)に接着剤層50によって接合された凹状レンズ面(凹状レンズ面22)、および凹状レンズ面(凹状レンズ面22)を外周側で囲む第2フランジ部(フランジ部21)を備えたプラスチックレンズである。第1接合レンズ素子10および第2接合レンズ素子20のいずれか一方(図5の例では第1接合レンズ素子10)は、ホルダ(鏡筒3)と接触状態にあって、他方(図5の例では第2接合レンズ素子20)は、ホルダ(鏡筒3)と非接触状態である。第1接合レンズ素子10および第2接合レンズ素子20は、前記第1フランジ部(フランジ部11)と前記第2フランジ部(フランジ部21)に光軸L方向の位置決めを行う光軸方向当接面(フランジ凸部15、物体側フランジ外周面24、テーパ面17、27)、および径方向の位置決めを行う径方向当接面(テーパ面17、27)を備える。
このような構成によって、光軸方向当接面、および径方向当接面によって第1接合レンズ素子10、第2接合レンズ素子20の位置決めがされているので、隙間(接着剤層50の部分)によるレンズの芯ズレの発生を抑制でき、光学性能の向上を図ることができる。また、第1接合レンズ素子10および第2接合レンズ素子20のいずれか一方は、ホルダ(鏡筒3)と接触状態にあって、他方がホルダと非接触状態であるため、接合レンズ1をホルダ(鏡筒3)へ固定する際に、第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20に対して別々の力が作用して隙間(接着剤層50の部分)によるレンズの芯ズレの発生を抑制でき、芯ズレによる接着剤剥がれ(バルサム切れ)の発生を抑制できる。
第1接合レンズ素子10の前記第1フランジ部(フランジ部11)に形成された光軸方向当接面および径方向当接面は、突出部(フランジ凸部15)からなり、第2接合レンズ素子20の第2フランジ部21に形成された光軸方向当接面および径方向当接面は、段部28からなる。
第1接合レンズ素子10(凸状レンズ面を備える側)の突出部(フランジ凸部15)を設けることで、第1フランジ部(フランジ凸部15)の軸方向の厚みを持たせることができる。したがって、第1接合レンズ素子10の凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)、特に頂点部分にヒケが発生してしまうことを防止できる。
径方向当接面は、傾斜面(テーパ面17、27)からなる。
径方向当接面として、第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20のそれぞれに傾斜面(テーパ面17、27)を形成して、第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20の接合時のそれらを当接させるため、接合作業時の位置合わせを容易にできる。
第1接合レンズ素子10は、レンズ厚さTとフランジ厚さCが、
T/C≦3.0
の条件式を満たすことを特徴とする。
T/Cが上限(3.0)を上回ると、プラスチックレンズである第1接合レンズ素子10の射出成形時に、ゲート部19と凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)の頂点部分との距離が長くなり、射出圧が届きにくくなり、微細なヒケが発生する可能性が懸念される。このような条件式を満たすことで、第1接合レンズ素子10の凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)、特に頂点部分にヒケが発生してしまうことを抑制できる。
第1接合レンズ素子10は、凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)の突出量T1とフランジ厚さCが、
T1/C≦1.5
の条件式を満たすことを特徴とする。
T1/Cが上限(1.5)を上回ると、プラスチックレンズである第1接合レンズ素子10の射出成形時に、ゲート部19と凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)の頂点部分との距離が長くなり、射出圧が届きにくくなり、微細なヒケが発生する可能性が懸念される。このような条件式を満たすことで、第1接合レンズ素子10の凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)、特に頂点部分にヒケが発生してしまうことを抑制できる。
光軸方向当接面および径方向当接面は、レンズ面(第2凸状レンズ面13、凹状レンズ面22)と同じ鏡面となっていることを特徴とする。
光軸方向当接面および径方向当接面をレンズ面(第2凸状レンズ面13、凹状レンズ面22)と同じ鏡面とすることで、接合精度を高めることができる。また、レンズ面(第2凸状レンズ面13、凹状レンズ面22)の形成と同じ工程(装置)で加工することができるため、工数低減を実現できる。
光軸方向当接面および径方向当接面よりも径方向外側には接着剤溜まり部55が形成されていることを特徴とする。
接着剤溜まり部55があることで、余分な接着剤を受けることができ、接着剤がフランジ側面に漏れ出て接合レンズ1を鏡筒3に嵌める際に芯ズレを起こしてしまうことを防止できる。
この際、接着剤溜まり部55は、第1フランジ部(フランジ部11)と第2フランジ部(フランジ部21)に挟まれた領域であり、この領域における第1フランジ部の表面(像側フランジ外周面14)、第2フランジ部の表面(物体側フランジ外周面24)のうちの少なくともいずれかに段差(接着剤滞留用段差部14A、接着剤滞留用段差部24A)が形成されたことを特徴とする。
このような段差を設けることで、固化前の接着剤が、自身の表面張力によって接着剤溜まり部55よりも径方向外側に漏れ出すことが更に抑制される。
第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20の間に形成された接着剤層50の厚さは、凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)と凹状レンズ面(凹状レンズ面22)とが接合された領域において5〜30μmの範囲、この領域の径方向外側かつ光軸方向当接面、径方向当接面(フランジ凸部15、段部28)よりも径方向内側において第1フランジ部(像側フランジ内周面16)と第2フランジ部(物体側フランジ内周面25)とが接合された領域において10〜50μmの範囲、接着剤溜まり部55において100〜300μmの範囲とされたことを特徴とする。
光学的に最も重要となる凸状レンズ面(第2凸状レンズ面13)と凹状レンズ面(凹状レンズ面22)との間における接着剤層50の厚さが5〜30μmの範囲であり、かつこの領域における接着剤層50に気泡等が形成されないようにこの領域に十分な量の接着剤を供給して第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20を接合することができる。この場合、固化前の余剰の接着剤は、これよりも径方向外側の領域に順次流れ、接着剤層50の厚さが、像側フランジ内周面16と物体側フランジ内周面25とが接合された領域において10〜50μmの範囲、更にその外側の接着剤溜まり部55において100〜300μmの範囲となるように設定することにより、余剰の接着剤を接着剤溜まり部55に導きやすくすることができる。これにより、乱反射、曇り、白化、接合レンズの破壊等の原因となる、第2凸状レンズ面13と凹状レンズ面22との間の接合面間における気泡、隙間や剥離を抑制できる。
第1接合レンズ素子10における光軸方向当接面(フランジ凸部15)と第2接合レンズ素子20における光軸方向当接面(段部28)とが接する箇所、及び第1接合レンズ素子における径方向当接面(テーパ面17)第2接合レンズ素子20における径方向当接面(テーパ面27)とが接する箇所は、それぞれ周方向において離間した複数の位置に設けられたことを特徴とする。
この場合には、これらの面同士が接する箇所によって第1接合レンズ素子10第2接合レンズ素子20との間の光軸方向、径方向における位置関係を高精度で定めることができる。一方で、前記のような余剰の接着剤を接着剤溜まり部55に特に導きやすくすることができる。
第1接合レンズ素子10は、第2接合レンズ素子20に対して物体側L1に配置されていることを特徴とする。
第2凸状レンズ面13を有する第1接合レンズ素子10が物体側L1に配置される構成にすることで、接合レンズ1(特に第1接合レンズ素子10)の製造が容易となり、所望の精度を出しやすくなる。
鏡筒(ホルダ)3には、光軸Lを中心軸とする略円筒面形状の内周面60を具備する孔部が設けられ、かつ、内周面60には、光軸L側に向けて突出し光軸L方向に延伸する圧入凸部60Aが周方向において複数形成される。更に、孔部内において、鏡筒3と接触状態にある第1接合レンズ素子10および第2接合レンズ素子20のいずれか一方の外周面が、複数の圧入凸部60Aに係止されることにより、第1接合レンズ素子10および第2接合レンズ素子20が鏡筒3に対して固定されることを特徴とする。
複数の圧入凸部60Aを用いて第1接合レンズ素子10および第2接合レンズ素子20のいずれかの外周面を係止して固定することで、上記の接合レンズ1を径方向において高い精度で鏡筒3に対して固定することができる。この際、仮にこの外周面の一部に接着剤が付着していても、この接着剤が精度に及ぼす悪影響が低減される。
本発明を、実施の形態をもとに説明したが、この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(接合レンズの変形例)
図11は、変形例の接合レンズ201、301、401を示す断面図である。
上述実施形態の接合レンズ1では、第1接合レンズ素子10が物体側L1で第2接合レンズ素子20が像側L2に配置し、光軸方向当接面および径方向当接面として機能するフランジ凸部15と段部28を、それぞれ第1接合レンズ素子10と第2接合レンズ素子20に形成した。これに限らず、次の変形例として示す接合レンズ201,301、401のような構成としてもよい。以下では、いずれの場合も、2つのレンズ素子のうち、凸状レンズ面を具備する側を第1レンズ素子、凸状レンズ面と接着剤層を介して嵌合する凹状レンズ面を具備する側を第2レンズ素子とする。
図11(a)に示す接合レンズ201では、第2凸状レンズ面213を有する第1接合レンズ素子210を像側L2に、凹状レンズ面222を有する第2接合レンズ素子220を物体側L1に配置している。すなわち、第5レンズ105に対応するレンズとして第2接合レンズ素子220、第6レンズ106に対応するレンズとして第1接合レンズ素子210としている。したがって、図中上側の第2接合レンズ素子220が第1接合レンズ素子210より大径となる。また、光軸方向当接面および径方向当接面として機能する構造は、図5等で示した接合レンズ1と同様に、第1接合レンズ素子210のフランジ部211にフランジ凸部215が設けられ、第2接合レンズ素子220のフランジ部221に段部228が設けられている。テーパ面217、227の当接構造は同様である。
図11(b)に示す接合レンズ301では、図5等で示した接合レンズ1と同様に、第2凸状レンズ面313を有する第1接合レンズ素子310を物体側L1に、凹状レンズ面322を有する第2接合レンズ素子320を像側L2に配置している。すなわち、第5レンズ105に対応するレンズとして第1接合レンズ素子310、第6レンズ106に対応するレンズとして第1接合レンズ素子310としている。したがって、図中上側の第1接合レンズ素子310が第2接合レンズ素子320より大径となる。また、光軸方向当接面および径方向当接面として機能する構造は、図5等で示した接合レンズ1とは逆に、第2接合レンズ素子320のフランジ部321にフランジ凸部325が設けられ、第1接合レンズ素子310のフランジ部311に段部318が設けられている。テーパ面317、327の当接構造は同様である。
図11(c)に示す接合レンズ401では、図11(a)の接合レンズ201と同様に、第2凸状レンズ面413を有する第1接合レンズ素子410を像側L2に、凹状レンズ面422を有する第2接合レンズ素子420を物体側L1に配置している。すなわち、第5レンズ105に対応するレンズとして第2接合レンズ素子420、第6レンズ106に対応するレンズとして第1接合レンズ素子410としている。したがって、図中上側の第2接合レンズ素子420が第1接合レンズ素子410より大径となる。また、光軸方向当接面および径方向当接面として機能する構造は、図5等で示した接合レンズ1とは逆に、第2接合レンズ素子420のフランジ部421にフランジ凸部425が設けられ、第1接合レンズ素子410のフランジ部411に段部418が設けられている。テーパ面417、427の当接構造は同様である。
図11に示された変形例においても、上記と同様に、図9に示された接着剤溜まり部55及びこれに関わる構成、図10に示された鏡筒3を、同様に用いることができる。
なお、上述の実施形態では、図1に示したように、第5レンズ105と第6レンズ106が接合レンズ1となって、最も像側L2に配置されたが、これに限る趣旨ではない。例えば、図1の第3レンズ103と第4レンズ104をプラスチックレンズとし、これを接合レンズ1と同様の接合レンズ構成(すなわち光軸方向当接面および径方向当接面をテーパ面として第1及び第2接合レンズ素子10、20を接合する構成)としてもよい。
また、上記の例では、第1接合レンズ素子10、第2接合レンズ素子20のうち、鏡筒3に直接固定されるのは、より大径とされた側の、第1接合レンズ素子10であった。しかしながら、第1接合レンズ素子、第2接合レンズ素子のサイズや形態は目的に応じて適宜設定され、かつ、これに応じて鏡筒の構成も適宜設定される。この場合において、第1接合レンズ素子、第2接合レンズ素子のうち、より小径とされた側を鏡筒に直接固定し、大径とされた側が鏡筒とは直接接触しない構成としてもよい。すなわち、第1接合レンズ素子と第2接合レンズ素子とが接合されて構成される接合レンズにおいて、どちらの接合レンズ素子側を直接鏡筒(ホルダ)に固定するかは適宜設定され、どの場合でも上記と同様の効果を奏することは明らかである。
1、201、301、401 接合レンズ
2 広角レンズ
3 鏡筒(ホルダ)
9 第2接合レンズ
10、210、310、410 第1接合レンズ素子
10a 対物側面
10b 像側面
11、211、311、411 フランジ部
110 レンズホルダ
12 第1凸状レンズ面
13、213、313、413 第2凸状レンズ面
14 像側フランジ外周面
14A、24A 接着剤滞留用段差部
15、215、325、425 フランジ凸部
16 像側フランジ内周面
17、27、217、227、317、327、417、427 テーパ面
18 物体側フランジ外周面
19、29 ゲート部
20、220、320、420 第2接合レンズ素子
20a 対物側面
20b 対物側面
21、211、311、411 フランジ部
22、222、322、422 凹状レンズ面
23 凸状レンズ面
24 物体側フランジ外周面
25 物体側フランジ内周面
28、228、318、418 段部
50 接着剤層
50A 端部接着剤層
55 接着剤溜まり部
60 内周面
60A 圧入凸部(リブ)
61 レンズ配置面
62 平坦部
69 第6レンズ収容部
100 レンズユニット
101 第1レンズ
102 第2レンズ
103 第3レンズ
104 第4レンズ
105 第5レンズ
106 第6レンズ
107 遮光シート
108 絞り
109 赤外線カットフィルタ
AL1、AL2 接着剤端部

Claims (12)

  1. 複数のレンズと、前記複数のレンズを保持する筒状のホルダと、を有するレンズユニットにおいて、
    前記複数のレンズは、第1接合レンズ素子に対して接着剤層を介して第2接合レンズ素子が接合された接合レンズを含み、
    前記第1接合レンズ素子は、前記第2接合レンズ素子の側に向いた凸状レンズ面、および、前記凸状レンズ面を外周側で囲む第1フランジ部を備えたプラスチックレンズであり、
    前記第2接合レンズ素子は、前記第1接合レンズ素子の前記凸状レンズ面に前記接着剤層によって接合された凹状レンズ面、および前記凹状レンズ面を外周側で囲む第2フランジ部を備えたプラスチックレンズであり、
    前記第1接合レンズ素子および前記第2接合レンズ素子のいずれか一方は、前記ホルダと接触状態にあって、他方は、前記ホルダと非接触状態であり、
    前記第1接合レンズ素子および前記第2接合レンズ素子は、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部に光軸方向の位置決めを行う光軸方向当接面、および径方向の位置決めを行う径方向当接面を備える
    ことを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記第1接合レンズ素子の前記第1フランジ部に形成された前記光軸方向当接面および前記径方向当接面は、突出部からなり、
    前記第2接合レンズ素子の前記第2フランジ部に形成された前記光軸方向当接面および前記径方向当接面は、段部からなることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記径方向当接面は、傾斜面からなることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記第1接合レンズ素子は、レンズ厚さTとフランジ厚さCが、
    T/C≦3.0
    の条件式を満たすことを特徴とする請求項1〜3までのいずれかに記載のレンズユニット。
  5. 前記第1接合レンズ素子は、前記凸状レンズ面の突出量T1とフランジ厚さCが、
    T1/C≦1.5
    の条件式を満たすことを特徴とする請求項1〜4までのいずれかに記載のレンズユニット。
  6. 前記光軸方向当接面、前記径方向当接面は、前記凸状レンズ面又は前記凹状レンズ面と同じ鏡面となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレンズユニット。
  7. 前記光軸方向当接面、前記径方向当接面よりも径方向外側には接着剤溜まり部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6までのいずれかに記載のレンズユニット。
  8. 前記接着剤溜まり部は前記第1フランジ部と前記第2フランジ部に挟まれた領域であり、当該領域における前記第1フランジ部の表面、前記第2フランジ部の表面のうちの少なくともいずれかに段差が形成されたことを特徴とする請求項7に記載のレンズユニット。
  9. 前記第1接合レンズ素子と前記第2接合レンズ素子の間に形成された前記接着剤層の厚さは、前記凸状レンズ面と前記凹状レンズ面とが接合された領域において5〜30μmの範囲、前記凸状レンズ面と前記凹状レンズ面とが接合された領域の径方向外側かつ前記光軸方向当接面、前記径方向当接面よりも径方向内側において前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが接合された領域において10〜50μmの範囲、前記接着剤溜まり部において100〜300μmの範囲とされたことを特徴とする請求項7又は8に記載のレンズユニット。
  10. 前記第1接合レンズ素子における前記光軸方向当接面と前記第2接合レンズ素子における前記光軸方向当接面とが接する箇所、及び前記第1接合レンズ素子における前記径方向当接面と前記第2接合レンズ素子における前記径方向当接面とが接する箇所は、それぞれ周方向において離間した複数の位置に設けられたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のレンズユニット。
  11. 前記第1接合レンズ素子は、前記第2接合レンズ素子に対して物体側に配置されていることを特徴とする請求項1〜10までのいずれかに記載のレンズユニット。
  12. 前記ホルダには、前記光軸を中心軸とする略円筒面形状の内周面を具備する孔部が設けられ、かつ、前記内周面には、前記光軸側に向けて突出し前記光軸方向に延伸する圧入凸部が周方向において複数形成され、
    前記孔部内において、前記ホルダと接触状態にある前記第1接合レンズ素子および前記第2接合レンズ素子のいずれか一方の外周面が、複数の前記圧入凸部に係止されることにより、前記第1接合レンズ素子および前記第2接合レンズ素子が前記ホルダに対して固定されることを特徴とする請求項1〜11までのいずれかに記載のレンズユニット。
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