JP2019131988A - 吸引装置及びそれを備えた吸引車 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸引装置において、簡易な構成でブロワに冷却水を供給するための 給水タンクを支持できるようにする。【解決手段】吸引装置1に回収対象物を回収するレシーバタンク5と、レシーバタンク5の内部空気を加減圧し空気の流れを発生させるブロワ25と、ブロワ25に吸引される空気中の異物を取り除くキャッチャと、レシーバタンク5、ブロワ25及びキャッチャを接続する配管と、給水タンク16と、少なくともレシーバタンク5、ブロワ25、キャッチャ、配管及び給水タンク16が搭載されるサブフレーム4とを設ける。給水タンク16を加圧配管22を介してサブフレーム4に支持する。【選択図】図1A
Description
本発明は、吸引対象物を吸引及び回収する吸引装置及びそれを備えた吸引車に関する。
従来より、建設作業現場、下水処理場等において、汚泥、土砂、廃液等の回収対象物をレシーバタンクに回収する吸引装置を備え、この回収した回収対象物を処理場等の所定の場所に運搬する吸引車が知られている。
例えば、特許文献1の吸引装置は、回収対象物を回収するレシーバタンクと、このレシーバタンク内の空気を減圧するためのブロワと、このブロワに冷却水を供給する冷却水供給路とを備え、冷却水供給配管は、その途中位置に、給水タンクに通じる合流配管が接続されている。
一般に吸引装置は、多くの部品を備え、給水タンクを設けるスペースが限られている。また、高低差を利用して給水する場合もあり、給水タンクから高低差を利用して給水するような場合には、給水先のキャッチャ、ブロワ等よりも高い位置に設けられることが多い。したがって、給水タンクをサブフレーム等に直接支持できず、その支持構造が比較的複雑な構造のものになるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、できるだけ簡易な構成でブロワに冷却水を供給するための給水タンクを支持できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、吸引装置の各部品間を接続する比較的堅固な金属配管に給水タンクを支持するようにした。
具体的には、第1の発明では、回収対象物を回収するレシーバタンクと、
上記レシーバタンクの内部空気を加減圧し空気の流れを発生させるブロワと、
上記ブロワに吸引される空気中の異物を取り除くキャッチャと、
上記レシーバタンク、上記ブロワ及び上記キャッチャを接続する配管と、
給水タンクと、
少なくとも上記レシーバタンク、上記ブロワ、上記キャッチャ、上記配管及び上記給水タンクが搭載されるサブフレームとを備え、
上記給水タンクは、上記配管を介して上記サブフレームに支持されている。
上記レシーバタンクの内部空気を加減圧し空気の流れを発生させるブロワと、
上記ブロワに吸引される空気中の異物を取り除くキャッチャと、
上記レシーバタンク、上記ブロワ及び上記キャッチャを接続する配管と、
給水タンクと、
少なくとも上記レシーバタンク、上記ブロワ、上記キャッチャ、上記配管及び上記給水タンクが搭載されるサブフレームとを備え、
上記給水タンクは、上記配管を介して上記サブフレームに支持されている。
上記の構成によると、給水タンクを設けるためだけに、その支持ブラケットからサブフレームに延びる脚部等の支持部材を延ばす必要がないので、部品点数が減り、給水タンクの取付が容易である。
第2の発明では、第1の発明において、
上記給水タンクは、少なくとも上記キャッチャに接続されており、該キャッチャの冷却水貯留部よりも上方で支持されている。
上記給水タンクは、少なくとも上記キャッチャに接続されており、該キャッチャの冷却水貯留部よりも上方で支持されている。
上記の構成によると、給水タンクから重力を利用して冷却水貯留部へ水を供給できる。この場合、給水タンクを比較的高い位置に設けなければならないが、給水タンクは、配管に支持されるので、その支持ブラケット自体にサブフレームに延びる長い脚部等を設ける必要がない。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記給水タンクは、少なくとも上記ブロワに直接又は上記キャッチャを介して接続されており、該ブロワよりも上方で支持されている。
上記給水タンクは、少なくとも上記ブロワに直接又は上記キャッチャを介して接続されており、該ブロワよりも上方で支持されている。
上記の構成によると、湿式のブロワに重力を利用して冷却水を供給できる。この場合も、給水タンクを比較的高い位置に設けなければならないが、給水タンクは、配管に支持されるので、その支持ブラケット自体にサブフレームに延びる長い脚部等を設ける必要がない。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
上記ブロワのブロワケーシングには、空気導入口が形成されており、当該空気導入口からブロワ内部へ空気導入用サイレンサを介して空気を供給するように構成され、
上記給水タンクは、上記空気導入用サイレンサにも支持されている。
上記ブロワのブロワケーシングには、空気導入口が形成されており、当該空気導入口からブロワ内部へ空気導入用サイレンサを介して空気を供給するように構成され、
上記給水タンクは、上記空気導入用サイレンサにも支持されている。
上記の構成によると、騒音対策のために必要な空気導入用サイレンサにも給水タンクを支持できるので、給水タンクの支持ブラケット自体にサブフレームに延びる長い脚部等を設ける必要がない。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、
上記給水タンクは、上記サブフレームに搭載した洗浄用ポンプに接続されている。
上記給水タンクは、上記サブフレームに搭載した洗浄用ポンプに接続されている。
上記の構成によると、吸引装置及びその周辺の洗浄のための洗浄水を別途用意することなく、容易に洗浄を行える。
第6の発明の吸引車は、第1から第5のいずれか1つの発明の吸引装置を搭載している。
上記の構成によると、簡易な構成でブロワに冷却水を供給するための給水タンクを支持できる商品性の高い吸引車が得られる。
以上説明したように、本発明によれば、給水タンクを、レシーバタンク、ブロワ、キャッチャ等を接続する配管を介してサブフレームに支持するようにしたので、簡易な構成でブロワに冷却水を供給するための給水タンクを支持できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図2〜図4は本発明の実施形態の吸引装置1を示し、この吸引装置1は、吸引車2に搭載されている。この吸引車2の車台3上にサブフレーム4が設けられており、このサブフレーム4上に吸引装置1が設けられている。
具体的には、サブフレーム4の後部に、例えば、汚泥、土砂、廃液等よりなる回収対象物を回収するレシーバタンク5が搭載されている。レシーバタンク5は、例えば、後端開口を有する断面円形容器状のタンク本体5aと、この後端開口を開閉するテールゲート5cとを有する。テールゲート5cは、例えば、タンク本体5aの上部後端部にヒンジピン5bを介して回動自在に軸支されている。タンク本体5aとテールゲート5cとの間には、開閉シリンダ5dが設けられており、この開閉シリンダ5dを伸縮操作することで、テールゲート5cがタンク本体5aの後端開口を開閉可能となっている。
タンク本体5aの上部には、レシーバタンク加減圧配管7が接続されている。このレシーバタンク加減圧配管7は、例えば、主として金属製丸鋼管で構成されており、一部がフレキシブルホース等の可撓材料で構成されている。具体的には、レシーバタンク加減圧配管7は、タンク本体5aの上部から左側下部へ湾曲状に延びる可撓部7aと、可撓部7aに一端が接続されると共にタンク本体5aの左側底部近傍を車両前方に向かって延びる水平部7bと、一端が水平部7bに連設されると共にタンク本体5aの左側前端部から上方に向かって延びる垂直部7cとを有している。垂直部7cの先端部は、水平状態のタンク本体5aの左側の上下中央付近の高さ位置に達している。
テールゲート5cの下部には、回収対象物の吸引口となる開閉弁付の吸引口8と、回収対象物の排出口となる開閉弁付の排出口9とが設けられている。
そして、レシーバタンク5は、サブフレーム4の後方に設けた傾倒軸10を介してサブフレーム4に対して傾倒可能に軸支されている。サブフレーム4とレシーバタンク5との間には、傾倒シリンダ11が設けられている。この傾倒シリンダ11を伸縮操作することで、レシーバタンク5が傾倒軸10の周りに起立回動又は倒伏回動するようになっている。
吸引装置1が、レシーバタンク5内に回収対象物を吸引し回収する場合、レシーバタンク5内の減圧及び空気の流れにより、吸引口8に接続した図示しない吸引ホースを通じて外部からレシーバタンク5内に回収対象物を吸引するようになっている。一方、吸引装置1でレシーバタンク5内の回収対象物を例えば汚泥処理場等に排出する場合、レシーバタンク5内の空気を加圧し、排出口9に接続した図示しない排出ホースを通じてレシーバタンク5内の回収対象物を外部へ排出するようになっている。また、テールゲート5cを開いてレシーバタンク5を起立回動させることによって、レシーバタンク5内の回収対象物を排出することも可能となっている。
また、図1A及び図1Bにも拡大して示すように、運転室13とレシーバタンク5との間のサブフレーム4上には、レシーバタンク5内の空気を加減圧し、空気の流れを発生させるブロワ25が設けられている。比較的重量が重く、振動しやすいブロワ25は、背の低いブロワ固定用ブラケット25gを介してサブフレーム4の左右中央に固定されている。図2に示すように、ブロワ25は、吸引車2のPTOのドライブシャフト14を介して連結された図示しないエンジンの駆動力によって回転駆動されるようになっている。このブロワ25の周辺には、ブロワ25に接続された配管類、各種バルブ、操作パネル15等が配置されている。
図1A〜図1C、図2及び図5に示すように、吸引装置1は、上流側キャッチャ23、下流側キャッチャ31、キャッチャタンク35等が金属製丸鋼管等よりなる配管を介して接続されている。レシーバタンク5に接続されるレシーバタンク加減圧配管7は、垂直部7cの先端部において、吸引配管21と加圧配管22とに分岐されている。具体的には、レシーバタンク加減圧配管7は、レシーバタンク5に接続され、且つブロワ25の吸引側に接続される吸引用配管と、レシーバタンク5に接続され且つブロワ25の吸引側に接続される吸引用配管とに共通した配管となっている。本実施形態では、吸引用配管は、レシーバタンク加減圧配管7、吸引配管21及びブロワ25の吸引口25aに接続される吸引側中間配管24を含む構成になっており、加圧用配管は、レシーバタンク加減圧配管7、加圧配管22及びブロワ25の吐出口25bに接続される加圧側中間配管27の一部を含む構成となっている。これら吸引用配管及び加圧用配管は、ある程度の剛性及び耐久性を要するため、大部分が金属製丸鋼管で構成されており、ボルト等を用いて比較的堅固に各部品、サブフレーム4等に固定されている。
吸引配管21は、水平状態のタンク本体5aの左側上下中央付近の高さ位置から鉛直上方に少し延びた後に車両前方に向かって斜め上方に延びる傾斜部21aと、傾斜部21aに一端部が連設されると共に上流側キャッチャ23に向かって前方に延びる水平部21bとを有している。吸引配管21の下端部には、管路を開閉する手動開閉バルブである第1切換バルブV1が介設されている。この第1切換バルブV1は、レシーバタンク5に接続され且つブロワ25の吸入側に接続される吸引用配管に設けられている。この第1切換バルブV1に機械的に接続された第1操作レバーLV1を操作することによって、第1切換バルブV1の開閉切換が行われるようになっている。
また、加圧配管22は、水平状態のタンク本体5aの左側の上下中央付近の高さ位置において吸引配管21に接続されている。加圧配管22は、図1A〜図1Cに示すように、吸引配管21から車両右方に向かって短く延びる短筒部22bと、短筒部22bから車両前方に向かって延びる中筒部22cと、中筒部22cから車両右方に向かって延びる長筒部22dとを有する。長筒部22dにおける中筒部22cと反対側の端部は、車両右側において加圧側中間配管27と接続されている。
短筒部22bには、取付固定用フランジ部22eが設けられている。
また、中筒部22cには、管路を開閉する手動開閉バルブである第2切換バルブV2が介設されている。この第2切換バルブV2は、レシーバタンク5に接続され且つブロワ25の吐出側に接続される加圧用配管に設けられている。この第2切換バルブV2に機械的に接続した第2操作レバーLV2を操作することによって、第2切換バルブV2の開閉切換が行われるようになっている。
本実施形態では、ブロワケーシング25Cの内部に冷却水が封入される湿式のルールブロワとして構成されている。例えば、このブロワ25は、図1A及び図1Bに示すように、第1段ブロワ25A及び第2段ブロワ25Bを備えた2段式のブロワとして構成されており、ブロワケーシング25Cの内部に一対の三葉ロータが収容された構成となっている。ブロワケーシング25Cには、冷却水供給口が形成されており、キャッチャタンク35に貯留された冷却水が冷却水供給配管としての第2給水配管20を通じて供給されるようになっている。このブロワケーシング25Cの内部に供給された冷却水によって内部の温度上昇の抑制、吸引、圧縮時の風量漏れの低減が図られるようになっている。
このブロワ25が駆動されると、吸引時には、第1段ブロワ25Aの吸引口25aから空気が吸入され、第1段ブロワ25Aで圧縮された空気が吐出口25eから吐出される。この吐出された空気は、図示省略のブロワ内部流路を通じて第2段ブロワ25Bの吸入口25fから吸入され、第2段ブロワ25Bで圧縮された空気が、吐出口25bから加圧側中間配管27に吐出される。一方、加圧時には、第1段ブロワ25Aの吐出口25eから吐出された空気の一部が、中間配管29からチェック弁28eを介して外部に排出され、残りの空気が第2段ブロワ25Bの吸入口25fから吸入され、第2段ブロワ25Bの吐出口25bから加圧側中間配管27に吐出される。このように、第1段ブロワ25Aの吐出口25eから吐出された空気の一部が、第2段ブロワ25Bを経由せずに中間配管29に排出される。つまり、第1段ブロワ25Aの吐出側に設けたチェック弁28eによって、第1段ブロワ25Aから吐出された空気が、第2段ブロワ25B及び中間配管29に分配して送られる。
そして、吸引配管21は、図1A及び図5に示すように、その下流端において上流側キャッチャ23の吸引口23aに接続されている。上流側キャッチャ23の排出口23bは、吸引側中間配管24に接続され、第2サイレンサ40を介して第1段ブロワ25Aの吸引口25aに接続されている。第2段ブロワ25Bの吐出口25bは、加圧側中間配管27を介して第1サイレンサ28の第1空気入口28cに接続されている。
加圧側中間配管27の中間位置であって、上述した加圧用配管以外の位置には、管路を開閉する手動開閉バルブよりなる第3切換バルブV3が介設されている。この第3切換バルブV3は、加圧側中間配管27において、加圧配管22との接続位置と、第1サイレンサ28の第1空気入口28cとの間に設けられている。言い換えれば、第3切換バルブV3は、上述した加圧用配管の途中位置から分岐され且つ大気側に接続される配管に設けられている。その第3操作レバーLV3を操作することで、第3切換バルブV3の開閉切換が行われるようになっている。この第3切換バルブV3をバイパスするように、リリーフ配管32が接続されており、このリリーフ配管32の中間位置には、ブロワ25の吐出圧の異常圧力から保護するためのリリーフ弁V5が設けられている。
第1サイレンサ28の空気出口28fは、中間配管30を介して下流側キャッチャ31の吸入口31aに接続されている。下流側キャッチャ31の上面に設けられた排出口31bは、大気に開放されている。
吸引配管21における第1切換バルブV1と上流側キャッチャ23の吸引口23aとの間には、中間配管34の下流端が接続されている。この中間配管34の上流端には、外気を取り込むための外気取込部37の吸入口37aが接続されている。また、中間配管34には、管路を開閉する手動開閉バルブである第4切換バルブV4が介設されている。第4切換バルブV4の第4操作レバーLV4を操作することで、第4切換バルブV4の開閉切換が行われるようになっている。
また、加圧配管22の上流側は、第2段ブロワ25Bの吐出口25bに接続された加圧側中間配管27の中間位置であって、第3切換バルブV3とブロワ25の吐出口25bとの間の位置に接続されている。加圧配管22において、上述した第2切換バルブV2よりもレシーバタンク5側の位置には、大気接続管22aが接続されており、この大気接続管22aは、大気開放弁V6を開くことでレシーバタンク5内を大気に連通可能となっている。
第2段ブロワ25Bには、図1B及び図5に示すように、ブロワケーシング25Cに一対の空気導入口25c,25dが形成されており、これら空気導入口25c,25dから第2段ブロワ25Bの内部に空気導入用サイレンサ41を介して空気を供給することによって、騒音を抑制しながら、ブロワ25の排気温度の上昇が抑制されるようになっている。空気導入用サイレンサ41とそれぞれの空気導入口25c,25dとは、空気導入ホース(空気導入流路)42によって接続されている。各空気導入ホース42には、空気導入用サイレンサ41への逆流防止のためにそれぞれチェック弁26c,26dが介設されている。
本実施形態では、第1サイレンサ28は、筒体28aを有する膨張式のサイレンサとして構成されており、この筒体28a内の空間が、第1サイレンサ28の膨張室28bとなっている。膨張室28bは、断面積が拡大する部分を有し、この膨張室28b内に入った空気が、膨張室28b内で膨張することによってブロワ25の駆動音が低減されるようになっている。そして、筒体28aの上部には、膨張室28bに連通される第1空気入口28c及び空気出口28fが設けられており、筒体28aの下部には、第2空気入口28dが設けられている。この第2空気入口28dは、加圧側中間配管27と並列に配置された中間配管29に接続されている。第2空気入口28dには、ブロワ25への逆流を防ぐためのチェック弁28eが設けられており、このチェック弁28eを介して膨張室28bに中間配管29が接続されている。また、筒体28aの底部(図示せず)には、複数の開口部が形成されており、これらの開口部を介して膨張室28bがキャッチャタンク35内部の空間に連通されており、膨張室28bに溜まった水が、キャッチャタンク35に戻されるようになっている。
図1Aに示すように、キャッチャタンク35は、サブフレーム4に対して比較的背の低いキャッチャタンク支持ブラケット35bを介して支持されており、この堅固に支持されたキャッチャタンク35に上流側キャッチャ23及び下流側キャッチャ31が一体的に支持されている。キャッチャタンク35内には、図示しない隔壁が設けられており、この隔壁によってキャッチャタンク35内の空間が、上流側キャッチャ23側の空間と、下流側キャッチャ31の空間とに仕切られている。このため、上流側キャッチャ23及び下流側キャッチャ31がそれぞれ収集した粉塵、水滴等の異物が別々に蓄積されるようになっている。キャッチャタンク35の下流側キャッチャ31側の空間には、冷却水が貯留される冷却水貯留部35aが設けられている。この冷却水は、後述する給水タンク16から第1給水配管19を介して供給されるように構成されている。
図5に示すように、本実施形態の上流側キャッチャ23は筒体を有するサイクロン式の集塵機として構成されており、円筒状の円筒室と、この円筒室の下方に連続した略円錐形状の円錐室とを有する処理チャンバ23cを備えている。この上流側キャッチャ23に粉塵等の異物を含む空気が、その吸引口23aから吸入されると、処理チャンバ23cの内壁面に沿って螺旋気流が発生する。これにより、空気に含まれる粉塵等の異物が分離され、大部分の異物が処理チャンバ23cの下端開口から下方へ落下し、キャッチャタンク35内に堆積することで、キャッチャタンク35内に回収されるようになっている。一方、上流側キャッチャ23において、異物が分離された空気は、螺旋気流の中心を上昇して処理チャンバ23c内の上側に設けられた排出口23bから吸引側中間配管24へ排出されるようになっている。
同様に本実施形態の下流側キャッチャ31も筒体を有するサイクロン式の集塵機として構成されており、円筒状の円筒室と、この円筒室の下方に連続した略円錐形状の円錐室とを有する処理チャンバ31cを備えている。この下流側キャッチャ31に粉塵等の異物を含む空気が、その吸入口31aから吸入されると、処理チャンバ31cの内壁面に沿って螺旋気流が発生する。これにより、空気に含まれる粉塵等の異物が分離され、大部分の異物が処理チャンバ31cの下端開口から下方へ落下し、キャッチャタンク35内に堆積することで、キャッチャタンク35内に回収されるようになっている。一方、下流側キャッチャ31において、異物が分離された空気は、螺旋気流の中心を上昇して処理チャンバ31c内の上側に設けられた排出口31bから大気へ排出されるようになっている。
本実施形態では、正面視で上流側キャッチャ23の処理チャンバ23cと、下流側キャッチャ31の処理チャンバ31cと、第1サイレンサ28の筒体28aとがキャッチャタンク35の長手方向に並んで配置されており、下流側キャッチャ31がキャッチャタンク35の略中央部に配置されている。上流側キャッチャ23の吸引口23aと、下流側キャッチャ31の吸入口31aと、第1サイレンサ28の空気出口28fとが略同じ高さ位置に設けられている。このため、キャッチャタンク35の周りには、多数の配管が所狭しと配置されている。
そして、本実施形態の給水タンク16は、図1A〜図1Cに示すように、このキャッチャタンク35とレシーバタンク5との間に設けられている。冷却水を供給しやすくするために、キャッチャタンク35の冷却水貯留部35a及びブロワ25よりも上方に設けられているのが望ましい。吸引車2の配管は露出しているため、上述したように、大部分が金属製丸鋼管等で構成されており、各部品、サブフレーム4等にボルト等で堅固に固定されている。このため、本実施形態では、給水タンク16を比較的高い位置に設けるため、これらの主として金属製丸鋼管で構成された比較的堅固な配管に固定されている。
給水タンク16は、断面円形状の俵型の密閉容器で構成され、その底部を例えば金属フレーム等よりなる給水タンク支持ブラケット17で支持されることで、その長手方向が車幅方向となるように設けられている。給水タンク支持ブラケット17は、例えば一対の逆U字状のバンド部材18を有し、このバンド部材18で給水タンク16の外周を覆うようにして支持している。なお、給水タンク16は、その長手方向が車両前後方向になるように設けられていてもよい。例えばこの給水タンク16は、100リットルの水を貯留可能で、給水タンク支持ブラケット17を含めた質量は15〜20kg程度である(水の質量含まず)。
給水タンク支持ブラケット17は、車両前側が、レシーバタンク加減圧配管7の加圧配管22(長筒部22d)に支持されている。例えば、金属丸鋼管よりなる加圧配管22の上面に立設したブラケット22gに給水タンク支持ブラケット17が固定されている。加圧配管22の肉厚等を増やして強度を向上させてもよいし、加圧配管22の支持構造を強化してもよい。
また、給水タンク支持ブラケット17は、車両後方側が、空気導入用サイレンサ41に支持されている。例えば、金属丸鋼管等よりなる空気導入用サイレンサ41のケーシングに立設したサイレンサ用支持ブラケット41aに給水タンク支持ブラケット17が固定されている。空気導入用サイレンサ41は、長手方向一端部にフランジ部41dを有し、このフランジ部41dを利用して加圧配管22の取付固定用フランジ部22eに対しボルトナット等で取り付けられている。この空気導入用サイレンサ41は、車両左右方向に水平に延びるように取り付けられている。
なお、空気導入用サイレンサ41は、加圧配管22に取り付けられているが、空気導入用サイレンサ41の内部と加圧配管22の内部とは孔なしのフランジ部41dによって隔てられており、連通しているわけではない。
給水タンク16は、図5に示すように、第1給水配管19を介してキャッチャタンク35の下流側キャッチャ31側に接続されている。第1給水配管19の中間位置には第1給水バルブV7が設けられている。下流側キャッチャ31からブロワ25には、第2給水配管20を介して冷却水が供給されるようになっている。第2給水配管20の中間位置には、第2給水バルブV8が設けられている。本実施形態では、給水タンク16が、給水先の冷却水貯留部35a及びブロワ25よりも高い位置にあり、重力を利用して給水可能となっている。なお、ポンプ等を利用して給水してもよい。
そして、給水タンク16は、第3給水配管47を介して洗浄用ポンプ48に接続されている。洗浄用ポンプ48は、例えば電動式ポンプよりなり、吸引装置1及びその周辺に散水して洗浄できるようになっている。
上記のように構成することにより、本実施形態では、給水タンク16を設けるためだけに、その給水タンク支持ブラケット17からサブフレーム4に延びる脚部を延ばす必要がないので、部品点数が減り、給水タンク16の取付が容易である。
本実施形態では、給水タンク16から重力を利用して冷却水貯留部35aやブロワ25に水を供給できるようにしているので、給水タンク16を比較的高い位置に設けなければならないが、給水タンク16は、比較的堅固に設けられた加圧配管22に支持されるので、その給水タンク支持ブラケット17にサブフレーム4に延びる長い脚部等を設ける必要がない。
本実施形態では、騒音対策のために必要な空気導入用サイレンサ41にも給水タンク16を支持しているところ、この空気導入用サイレンサ41は加圧配管22に対して連結固定されているので、給水タンク16の給水タンク支持ブラケット17自体にサブフレーム4に延びる長い脚部等を設けなくても、給水タンク16は空気導入用サイレンサ41を介して加圧配管22により確実に支持される。
給水タンク16をサブフレーム4に搭載した洗浄用ポンプ48に接続しているので、吸引装置1及びその周辺の洗浄のための洗浄水を別途用意することなく、容易に洗浄を行える。
したがって、本実施形態に係る吸引装置1及び吸引車2によると、給水タンク16は、レシーバタンク5、ブロワ25、キャッチャ等を接続する配管を介してサブフレーム4に支持するようにしたので、できるだけ簡易な構成でブロワ25に冷却水を供給するための給水タンク16を支持できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、空気導入用サイレンサ41は、加圧配管22の取付固定用フランジ部22eに対しボルトナット等で取り付けられていたが、空気導入用サイレンサ41に溶接で取り付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、給水タンク16は、加圧配管22及び空気導入用サイレンサ41に支持されているが、別の配管に支持してもよい。
上記実施形態では、給水タンク16は、キャッチャタンク35の冷却水貯留部35a及びブロワ25に冷却水を供給するようにしているが、これらに接続されず、単に洗浄用の水を供給するためのものでもよい。
上記実施形態では、ブロワ25として2段式のルーツブロワを用いているが、レシーバタンク5内の空気を加減圧することが可能であれば、ブロワ25を一段式のルーツブロワとしてもよい。又は、ブロワ25を3つ以上のルーツブロワを直列的に配置した多段式のルーツブロワとしてもよい。
また、上記実施形態では、レシーバタンク5に接続されるレシーバタンク加減圧配管7を、吸引用配管と加圧用配管とで共通した配管としたが、これに限定されず、レシーバタンク5に接続される配管を、吸引用配管と加圧用配管とでそれぞれ別々に設けてもよい。
また、上記実施形態では、吸引装置1が吸引車2に搭載されている場合について説明したが、吸引車2に搭載されていない吸引装置1に対しても本発明を適用可能である。この場合、吸引装置は吸引車のエンジンとは異なる独立した駆動源によって駆動される。例えば、吸引装置1が収容されたコンテナを車両に搭載して作業現場まで運搬し、そのコンテナを所定場所に積み降ろして設置することができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 吸引装置
2 吸引車
4 サブフレーム
5 レシーバタンク
7 レシーバタンク加減圧配管
19 第1給水配管
20 第2給水配管
21 吸引配管
22 加圧配管
23 上流側キャッチャ
25 ブロワ
27 加圧側中間配管
32 リリーフ配管
34 中間配管
35 キャッチャタンク
35a 冷却水貯留部
41 空気導入用サイレンサ
48 洗浄用ポンプ
2 吸引車
4 サブフレーム
5 レシーバタンク
7 レシーバタンク加減圧配管
19 第1給水配管
20 第2給水配管
21 吸引配管
22 加圧配管
23 上流側キャッチャ
25 ブロワ
27 加圧側中間配管
32 リリーフ配管
34 中間配管
35 キャッチャタンク
35a 冷却水貯留部
41 空気導入用サイレンサ
48 洗浄用ポンプ
Claims (6)
- 回収対象物を回収するレシーバタンクと、
上記レシーバタンクの内部空気を加減圧し空気の流れを発生させるブロワと、
上記ブロワに吸引される空気中の異物を取り除くキャッチャと、
上記レシーバタンク、上記ブロワ及び上記キャッチャを接続する配管と、
給水タンクと、
少なくとも上記レシーバタンク、上記ブロワ、上記キャッチャ、上記配管及び上記給水タンクが搭載されるサブフレームとを備え、
上記給水タンクは、上記配管を介して上記サブフレームに支持されている
ことを特徴とする吸引装置。 - 請求項1に記載の吸引装置において、
上記給水タンクは、少なくとも上記キャッチャに接続されており、該キャッチャの冷却水貯留部よりも上方で支持されている
ことを特徴とする吸引装置。 - 請求項1又は2に記載の吸引装置において、
上記給水タンクは、少なくとも上記ブロワに直接又は上記キャッチャを介して接続されており、該ブロワよりも上方で支持されている
ことを特徴とする吸引装置。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載の吸引装置において、
上記ブロワのブロワケーシングには、空気導入口が形成されており、当該空気導入口からブロワ内部へ空気導入用サイレンサを介して空気を供給するように構成され、
上記給水タンクは、上記空気導入用サイレンサにも支持されている
ことを特徴とする吸引装置。 - 請求項1から4のいずれか1つに記載の吸引装置において、
上記給水タンクは、上記サブフレームに搭載した洗浄用ポンプに接続されている
ことを特徴とする吸引装置。 - 請求項1から5のいずれか1つに記載の吸引装置を車両に搭載している
ことを特徴とする吸引車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018013322A JP2019131988A (ja) | 2018-01-30 | 2018-01-30 | 吸引装置及びそれを備えた吸引車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018013322A JP2019131988A (ja) | 2018-01-30 | 2018-01-30 | 吸引装置及びそれを備えた吸引車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019131988A true JP2019131988A (ja) | 2019-08-08 |
Family
ID=67546627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018013322A Pending JP2019131988A (ja) | 2018-01-30 | 2018-01-30 | 吸引装置及びそれを備えた吸引車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019131988A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7493884B2 (ja) | 2020-09-30 | 2024-06-03 | 新明和工業株式会社 | 吸引車 |
-
2018
- 2018-01-30 JP JP2018013322A patent/JP2019131988A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7493884B2 (ja) | 2020-09-30 | 2024-06-03 | 新明和工業株式会社 | 吸引車 |
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