JP2019131321A - 搬送装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この搬送装置では、2つの搬送レールが直角に交差する交差部に、移載コンベアが設置されている。
この搬送装置において、受け渡し先の搬送レールが、受け渡し元の搬送レールよりも高い位置にある場合、昇降装置は、受け渡しをスムーズに行えるようにするために、以下のようにすることが好ましい。
(A)受け渡し元の搬送レールから受け渡されたワークを、受け渡し先の搬送レールの傾きと同じ傾きにしたのちに、受け渡し先の搬送レールにワークを送出する。
この際に、受け渡される2つのワークの重量が異なる場合には、ワークの移動速度が異なるものとなるので、2つのワークを受け渡し先の搬送レールに同じタイミングで送出できない場合がある。
複数のワークが直列に連なって搬送される第1搬送路と、
所定数のワークが並列に並んで搬送される第2搬送路と、
前記所定数のワークを、前記第1搬送路から、当該第1搬送路よりも上方に位置する前記第2搬送路に受け渡す受渡機構と、を有する搬送装置において、
前記受渡機構は、前記第1搬送路における前記第2搬送路との連絡部に設けられており、
前記受渡機構は、
操作レバーの操作に連動して昇降する昇降部材と、
前記昇降部材で当該昇降部材の昇降方向に移動可能に設けられていると共に、前記昇降部材の上昇時に、前記昇降部材に追従して所定高さまで上昇する移動規制部材と、を有しており、
前記昇降部材は、前記第2搬送路の搬送方向に間隔をあけて配置された第1支持部材および第2支持部材を有しており、
前記第1支持部材と前記第2支持部材は、前記昇降部材の上昇時に、前記ワークの前記第2搬送路側が反対側よりも下方に位置するように、前記ワークを傾けて支持し、
前記移動規制部材は、前記所定高さに達するまで、前記ワークの前記第2搬送路側への移動を規制する構成とした。
そして、移動規制部材が、昇降部材に追従して所定高さまで上昇すると、ワークのみが上方に移動して、移動規制部材によるワークの移動規制が解除される。
よって、所定高さを、ワークの第2搬送路への受け渡し高さに設定しておくことで、移動規制部材によるワークの移動規制が解除された時点で、ワークが自重により第2搬送路に移動する。
これにより、所定数のワークが、第1支持部および第2支持部で支持されるように設定した場合には、移動規制部材によるワークの移動規制が解除された時点で、ワークが同じタイミングで第2搬送路側に送出される。
すなわち、本発明によれば、受け渡し先の搬送レールに同じタイミングで送出できる。
図1は、搬送装置10を説明する図であり、図1の(a)は、搬送装置10を上方から見た平面図であり、図1の(b)は、搬送装置10を、(a)におけるA―A矢視方向から見た側面図である。なお、図1では、搬送されるトレーT(T1、T2)を仮想線で示している。
図2は、搬送装置10を説明する図であり、図2の(a)は、搬送装置10の正面図であり、図2の(b)は、搬送装置10を(a)におけるA―A矢視方向から見た側面図である。図2の(c)は、搬送装置10を(a)におけるB―B矢視方向から見た側面図である。
なお、図2の(b)では、第2搬送路2と、受渡機構4と、位置決め機構9の図示を省略している。図2の(c)では、第2搬送路2と、位置決め機構9の図示を省略している。
図3は、搬送装置10の受渡機構4を説明する図である。図3は、図2の(a)におけるC−C断面を拡大して示した図に相当する。図3では、トレーTとストッパ99を仮想線で示している。
搬送装置10では、第1搬送路1と第2搬送路2とが、互いに直交する向きで設けられている。
第1搬送路1では、ワーク(図示せず)が搭載された複数のトレーT(T1、T2)が、直列に連なって搬送される。第2搬送路2では、2つのトレーT(T1、T2)が、並列に並んで搬送される。
搬送装置10では、搬送レール11、11の終端11a、11a側の側方に、第2搬送路2が位置している。第1搬送路1では、搬送レール11、11の終端11a、11a側が、第2搬送路2との連絡部20となっている。
受渡機構4は、第1搬送路1の搬送方向で並んだ2つのトレーT(T1、T2)を、第2搬送路2の高さまで持ち上げた後、2つのトレーT(T1、T2)を、第2搬送路2側に同時に受け渡すために設けられている。
さらに、第2搬送路2に受け渡す2つのトレーT(T1、T2)を位置決めする位置決め機構9が設けられている。
これら搬送レール21A、21Bは、第1搬送路1におけるトレーT(T1、T2)の搬送方向に並んでいる。搬送レール21(21A、21B)は、間隔をあけて互いに平行に配置された一対の支持レール210、210を有している。
支持レール210では、ローラRが回転可能に支持されている。ローラRは、当該支持レール210の長手方向に所定間隔で並んでいる。
そのため、受渡機構4により、トレーT(T1、T2)が第2搬送路2に受け渡されると、ローラRが回転することで、トレーT(T1、T2)が、自重により、第1搬送路1から離れる方向に移動するようになっている。
図1の(b)に示すように、サイドレール25、25を支持する支持脚26、27は、第2搬送路2の搬送方向に間隔あけて設けられており、これら支持脚26、27は、連結フレーム28、28により位置関係が固定されている。
連絡部20に設けられた受渡機構4によるトレーT(T1、T2)の受け渡しが、サイドレール13Bにより阻害されないようにするためである。
図5は、受渡機構4の主要部(第1支持部材5、第2支持部材6、移動調整部7)の分解斜視図である。図6は、第1支持部材5を説明する図である。図6の(a)は、第1支持部材5を第2支持部材6とは反対から見た平面図であり、図6の(b)は、(a)におけるA−A断面を拡大して示す図である。
図7は、第2支持部材6を説明する図である。
図8は、移動調整部7を説明する図である。図8の(a)は、移動調整部7を第1支持部材5側から見た平面図であり、図8の(b)は、移動調整部7は、第1支持部材5とは反対側から見た平面図である。
支持柱72、72の上端部には、連結リング730、730を介して、上側シャフト73が連結されている。
支持シャフト76の長手方向の中央部には、後記する上昇規制部材92(図4参照)との当接部材79が設けられている。
図5に示すように当接部材79は、隣接する第2支持部材6側に突出する柱状の部材である。
スプリングSpの一端と他端は、それぞれ支持シャフト76の長手方向の中央部と、上側シャフト73の長手方向の中央部に連結されている。
移動調整部7では、スプリングSpの付勢力で、支持シャフト76と上側シャフト73とが、設置面Gを基準とした鉛直線方向で、最も近接させた位置に配置されている。
第2支持部材6側から見て、連結シャフト74、74は、前記した支持柱72、72の直下に位置している(図8の(a)参照)。
第1支持部材5と第2支持部材6は、搬送レール11と搬送レール11の間の領域で、第1搬送路1の幅方向に間隔をあけて配置されている。
第1支持部材5と第2支持部材6は、設置面Gを基準とした鉛直線方向で、連結シャフト74、74の上側に固定されている。
支持柱51、51は、昇降レール80、80に沿う向きで設けられており、支持柱51、51の上端は、それぞれ支持シャフト53、53の下部に固定されている。
支持シャフト53、53の他端側は、連結シャフト52の上部に固定された支持部材521、521で支持されている。
ローラ組54A、54Bは、連結シャフト52の長手方向の中心線Cを挟んで対称となる位置関係で設けられている。
ローラ組54Aと、ローラ組54Bは、それぞれ、第2搬送路2の搬送レール21Aに対応する位置と、搬送レール21Bに対応する位置に設けられている。
ローラRは、搬送レール11から第2搬送路2側(図6の(b)における右側)に向かうにつれて、設置面Gからの高さが低くなる位置関係で設けられている。
そのため、ローラ組54(54A、54B)で傾いた状態で支持されたトレーT(T1、T2)は、ローラRが回転することにより、自重により、第2搬送路2側(図6の(b)における右側)に移動するようになっている。
図7に示すように、第2支持部材6は、一対の支持柱61、61を有しており、これら支持柱61、61の下端は、連結シャフト74、74に固定されている。
支持シャフト62は、設置面Gに対して平行に設けられており、支持シャフト62の上部には、一対の支持ローラ64A、64Bが設けられている。
支持ローラ64A、64Bは、支持シャフト62の長手方向の中心線Cを挟んで対称となる位置に設けられている。
支持ローラ64A、64Bが備えるローラRは、それぞれ、搬送レール11の長手方向に沿う軸線X2回りに回転可能である。
これら支持シャフト81、81上端部は、連結シャフト82(図2の(a)、(c)参照)を介して連結されている。
連結シャフト82の上方に位置する支持梁85B(図2の(c)参照)にも、支持部材83Bで支持された固定滑車84b、84bが並んでいる。
支持梁85Aには、第1搬送路1の始端に位置する支持柱86の上端が連結されている。
さらに支持柱86には、固定滑車84d、84eを支持する支持部材83D、83Eが設けられている。
連結フレーム17、18は、設置面Gに対して平行に設けられており、連結フレーム18の下側には、搬送レール11、11を支持する支持フレーム12Bが設けられている
操作レバー87は、基端部87bが支持脚16側に位置すると共に、先端側の操作部87aが支持柱86側に位置するように、設置面Gに対して傾いて設けられており、この操作部87aの根元に、ワイヤWの端部が接続されている。
これにより連結シャフト82が連結された移動調整部7と、この移動調整部7に連結された第1支持部材5および第2支持部材6と、が上方に移動する(図2の(c)上向き矢印参照)。
そのため、受渡機構4を上方に移動させる際には、操作レバー87を、図2の(b)における矢印Pull側に移動させる操作力が必要である。本実施形態では、動滑車84aを介在させていることで、操作レバー87の操作に必要な操作力を低減させている。
なお、図9および図10では、トレーT(T1、T2)を、ハッチングを付した仮想線の領域として示している。さらに、図9の(a)および図10の(a)では、サイドレール13Aの図示を省略している。
一対のストッパ99、99は、搬送レール11、11における支持フレーム12Aとの連結部に設けられており、第1搬送路1で搬送されたトレーT1が当接して、トレーT1が搬送レール21Aに対応する位置に配置される。
第1支持部材5のローラ組54A、54Bの間には、搬送レール11、11に直交する向きで上昇規制部材92が設けられている。
図9の(a)に示すように、連結フレーム93は、上昇規制部材92の径方向に直線状に延びており、連結フレーム93は、移動阻止部材91に対して平行に設けられている。
連結フレーム93は、移動阻止部材91よりも短い長さを有しており、連結フレーム93の先端93aは、被操作部材94に連結されている。
図9の(a)に示すように、被操作部材94では、連結フレーム93から被操作部材94の長手方向の一端94a側にオフセットした位置に、支持フレーム95が連結されている。
なお、図9の(a)では、説明の便宜上、支持部96を仮想線で示している。
同様に、被操作部材94に連結フレーム93を介して連結された上昇規制部材92と、この上昇規制部材92に連結された移動阻止部材91もまた、被操作部材94と一体に回動軸Y1周りに変位可能となっている。
水平バー97は、被操作部材94の一端94aが搬送レール11の上面111から所定高さ上方に突出した際に、上昇規制部材92が、水平バー97の先端97aに当接するように、設置面Gを基準とした鉛直線方向の位置が設定されている(図9の(a)参照)。
そのため、被操作部材94の一端94aは、搬送レール11の上方に配置された基準位置(図9参照)と、搬送レール11の上面111よりも下側に配置された作動位置(図10参照)との間で変位するようになっている。
第1搬送路1では、ワーク(図示せず)が搭載されたトレーT1、T2が直列に連なって搬送される。
第1搬送路1では、トレーT1、T2が第2搬送路2との連絡部20に到達していない段階では、被操作部材94と移動阻止部材91がそれぞれ基準位置に配置されている(図9参照)。
この状態において、被操作部材94の一端94a側は、搬送レール11の上面111よりも上方に突出しており、移動阻止部材91の先端91aは、搬送レール11の上面111よりも下側に配置されている(図9の(a)参照)。
そのため、トレーT1に続いて、第2搬送路2との連絡部20に進入したトレーT2は、移動阻止部材91の先端91a側に接触した時点で、第1搬送路1上での移動を終了する。
図11の(a)、(b)は、位置決め機構9により、トレーT1、T2が搬送レール21A、21Bに対応する位置に配置された時点での位置関係を示している。
図11の(c)、(d)は、位置決め機構9により、トレーT1、T2が搬送レール11、11から上方に持ちあげられた時点での位置関係を示している。
図12の(a)、(b)は、移動調整部7の第2昇降部材75の上昇が、上昇規制部材92により規制された時点での位置関係を示している。
図12の(c)、(d)は、位置決め機構9により、トレーT1、T2が搬送レール21A、21Bへの受渡位置に到達した時点での位置関係を示している。
トレーT1の位置決めに連動して、トレーT2が移動阻止部材91(図10参照)に当接して位置決めされると、トレーT2は、第2搬送路2の搬送レール21Aに対応する位置に配置される。
また、移動調整部7の移動規制シャフト78は、搬送レール11、11と同じ高さ位置に配置される(図11の(b)参照)。
これにより連結シャフト82が連結された移動調整部7と、この移動調整部7に連結された第1支持部材5および第2支持部材6とが上方に移動する(図2の(c)上向き矢印参照)。
そのため、トレーT1、T2の下面が、ローラ組54で支持されると、トレーT1、T2は傾斜した状態となり、トレーT1、T2における第2搬送路2側(図11の(d)における右側)の方が、反対側よりも下方に位置するようになっている。
そのため、ローラ組54(54A、54B)で下面が支持されたトレーT1、T2は、自重により搬送レール21(21A、21B)側に移動する。
そのため、ローラ組54(54A、54B)の傾きにより、トレーT1、T2が第2搬送路2側に移動すると、第2支持部材6では、トレーT1、T2の下面を支持するローラRが回転して、支持されたトレーT1、T2が、第2搬送路2側にスムーズに移動できるようになっている。
そうすると、移動したトレーT1、T2が、移動規制シャフト78に当接して、第2搬送路2側への移動が規制される。
そのため、トレーT1、T2は、移動規制シャフト78により第2搬送路2側に送出される直前の位置で保持される。
本実施形態では、当接部材79が上昇規制部材92に当接する位置が、移動規制シャフト78が、第2搬送路2の始端2aと略同じ高さ位置になった時点になるように設定されている。
前記したように、移動調整部7では、第1昇降部70と第2昇降部75とが上下方向で相対移動可能となっている。
そのため、当接部材79が、上昇規制部材92に当接した後は、第1昇降部70と第2昇降部75とに連結されたスプリングSpが伸張することで、第1昇降部70のみが上方に移動する。これにより、当接部材79が上昇規制部材92に当接した後は、第1昇降部70が、移動規制された第2昇降部75に対して相対的に移動する(図12の(c)、(d)参照)。
そうすると、トレーT1、T2が、移動規制シャフト78よりも上方に到達した時点(第2搬送路2への受け渡し高さに到達した時点)で、移動規制シャフト78によるトレーT1、T2の移動規制が完全に解消される(図12の(c)、(d)参照)。
そして、第2昇降部材75の移動規制シャフト78が、所定高さに達するまで、トレーTの第2搬送路2側への移動を規制する。
そのため、トレーT1、T2に載置されているワークの質量が異なるために、傾斜した状態での移動速度がトレーT1とトレーT2との間で異なる場合であっても、トレーT1とトレーT2を、対応する搬送レール21A、21Bに同時に送出することができる。
(1)搬送装置10は、
ワークが搭載された複数のトレーTが直列に連なって搬送される第1搬送路1と、
ワークが搭載された複数のトレーTのうちの所定数のトレーTが並列に並んで搬送される第2搬送路2と、
所定数のトレーTを、第1搬送路1から、当該第1搬送路1よりも上方に位置する第2搬送路2に受け渡す受渡機構4と、を有する。
受渡機構4は、第1搬送路1における第2搬送路2との連絡部20に設けられている。
受渡機構4は、操作レバー87の操作に連動して昇降する移動調整部7を有する。
移動調整部7は、
操作レバー87の操作に連動して昇降する第1昇降部材70(昇降部材)と、
第1昇降部材70で当該第1昇降部材70の昇降方向に移動可能に設けられていると共に、第1昇降部材70の上昇時に、第1昇降部材70に追従して所定高さまで上昇する第2昇降部材75(移動規制部材)と、を有している。
第1昇降部材70は、第2搬送路2の搬送方向に間隔をあけて配置された第1支持部材5(第1支持部材)および第2支持部材6(第2支持部材)を有している。
第1支持部材5と第2支持部材6は、第1昇降部材70の上昇時に、トレーTの第2搬送路2側が反対側よりも下方に位置するように、トレーTを傾けて支持する。
第2昇降部材75は、所定高さに達するまで、トレーTの第2搬送路2側への移動を規制する移動規制シャフト78を有している。
これにより、トレーTを、第2搬送路2側への移動に適した傾きに変更した際に、トレーTの第2搬送路2側への移動を規制した状態で、トレーTを第2搬送路2側への移動に適した高さまで持ち上げることができる。
傾いた状態のトレーTには、第2搬送路2側に自重により移動する力(移動力)が作用している。そのため、所定高さを、トレーTを第2搬送路2に受け渡す高さの直前の高さに設定しておくことで、トレーTの脱落を防ぎつつ、トレーTを第2搬送路2にスムーズに送り出すことができる。
(2)第2昇降部材75が所定高さまで上昇した時点で、第2昇降部材75が接触することで、第2昇降部材75の上昇を規制する上昇規制部材92をさらに有している。
第1昇降部材70と第2昇降部材75は、スプリングSp(弾性連結部材)を介して、第1昇降部材70の昇降方向で弾性的に相対変位可能に連結されている。
これにより、移動規制シャフト78と、第1支持部材5および第2支持部材6との上下方向での位置関係を保持することができ、第2昇降部材75が所定高さに達するまで、トレーTの第2搬送路2側への移動を規制した状態で、トレーTを、第2搬送路2側への移動に適した高さまで持ち上げることができる。
さらに、第1昇降部材70を下降させた際に、第1昇降部材70と第2昇降部材75との上下方向での位置関係を、スプリングSpの弾性力で、初期位置まで速やかに復帰させることができる。
(3)第2支持部材6は、第2搬送路2の始端2aと第1支持部材5との間に配置されている。
第1支持部材5におけるトレーTの支持部(ローラ組54)は、第2支持部材6におけるトレーTの支持部(支持ローラ64)よりも上方に位置している。
第2昇降部材75の移動規制シャフト78は、第1昇降部材70の上昇前の段階で、第2支持部材5のトレーTを支持する支持ローラ64よりも上方に配置されている。
第2昇降部材75の移動規制シャフト78は、第2昇降部材75が第1昇降部材70に追従して所定高さまで上昇するまで、支持ローラ64よりも上方に配置される。
(4)連絡部20では、第2搬送路2が第1搬送路1の側方に配置されて、第1搬送路1でのトレーTの搬送方向に直交する方向に延びている。
第1搬送路1は、ワークが搭載されたトレーTの下面を支持する一対の搬送レール11、11を有している。
一対の搬送レール11、11は、第2搬送路2の搬送方向(第1搬送路1の幅方向)に間隔をあけて設けられている。
連絡部20では、一対の搬送レール11、11の間に、第1支持部材5と第2支持部材6とが設けられている。
連絡部20では、一対の搬送レール11、11のうちの一方の搬送レール11(第2搬送路2側の搬送レール11)と、第2搬送路2の始端2aとの間に、第1昇降部材70、第2昇降部材75が設けられている
そうすると、第1支持部材5側のローラ組54と、第2支持部材6側の支持ローラ64が、一対の搬送レール11、11の間から上昇して、トレーTが第2搬送路2側への移動に適した傾きで保持される。
さらに、第2昇降部材75の移動規制シャフト78が、第1支持部材5側のローラ組54と第2支持部材6側の支持ローラ64の上昇に同期して、搬送レール11と第2搬送路2の間から上昇する。
これにより、傾いて保持されたトレーTの第2搬送路2側への移動を、所定高さに到達するまで、移動規制シャフト78で適切に規制できる。
よって、トレーTの脱落を防ぎつつ、トレーTを第2搬送路2にスムーズに送り出すことができる高さまで持ち上げることができる。
(5)連絡部20には、位置決め機構9が設けられている。
位置決め機構9は、
第1搬送路1で搬送されたトレーT1を、第1所定位置で位置決めするストッパ99、99と、
第1所定位置で位置決めされたトレーT1に続いて搬送された次のトレーT2を、第2所定位置で位置決めする可動部材90(ストッパ機構)と、を有する。
第2搬送路2は、第1所定位置で位置決めされたトレーT1を搬送する搬送レール21A(第1レール)と、第2所定位置で位置決めされたトレーT2を搬送する搬送レール21B(第2レール)とを有している。
(6)第1支持部材5では、第1所定位置で位置決めされたトレーT1の下面を支持するローラ組54A(第1支持部)と、第2所定位置で位置決めされたトレーT2の下面を支持するローラ組54B(第2支持部)とが、第1搬送路1でのトレーT(T1、T2)の搬送方向で、直列に並んでいる。
第2支持部材6では、第1所定位置で位置決めされたトレーT1の下面を支持する支持ローラ64A(第1支持部)と、第2所定位置で位置決めされたトレーT2の下面を支持する支持ローラ64B(第2支持部)とが、第1搬送路1でのトレーT(T1、T2)の搬送方向で、直列に並んでいる。
(7)ローラ組54Aとローラ組54Bは、第2搬送路2へのトレーT1、T2の受け渡し方向に転動可能な複数のローラRを有している。
複数のローラRは、第2搬送路2へのトレーT1、T2の受け渡し方向に並んでいる。
複数のローラRは、第2搬送路2側に位置するローラRほど下方に位置している。
また、複数のローラRは、第2搬送路2へのトレーT1、T2の受け渡し方向に並んでいる。そのため、トレーT1、T2の下面におけるローラRで支持された領域は、第2搬送路2への受け渡し方向に所定の長さ範囲を持っている。そのため、ローラ組54Aとローラ組54BにおけるトレーT1、T2の支持が安定する。
(8)可動部材90(ストッパ機構)は、
第1所定位置で位置決めされるトレーT1により操作される被操作部材94と、
第2所定位置で位置決めされるトレーT2を、第2の所定位置で位置決めする移動阻止部材91と、を有している。
被操作部材94と移動阻止部材91は、共通の回動軸Y1周りの周方向に変位可能に設けられている。
回動軸Y1は、第1搬送路1でのトレーT(T1、T2)の搬送方向に直交している。
回動軸Y1は、第2搬送路2でのトレーT(T1、T2)の搬送方向に沿う方向に延びている。
側面視において、被操作部材94と移動阻止部材91は、一対の搬送レール11、11の上面111、111よりも上側に交互に出没自在となるように設けられている。
これにより、トレーT1が第1所定位置に到達した時点で、被操作部材94が、トレーT1により押されて一対の搬送レール11、11の上面111よりも下側に変位するようにすると、移動阻止部材91が、一対の搬送レール11、11の上面111よりも上側に突出する。
そして、移動阻止部材91が、トレーT2を第2所定位置に配置するように設定することで、トレーT1が第1所定位置に到達した時点で、トレーT2を第2所定位置に適切に配置できる。
(9)側面視において被操作部材94は、長手方向における回動軸Y1よりも一端94a側が、一対の搬送レール11、11よりも上側に出没自在となっている。
側面視において被操作部材94は、長手方向における回動軸Y1よりも他端94b側に、移動阻止部材91が、回動軸Y1方向に延びる上昇規制部材92(軸状部材)を介して連結されている。
可動部材90(ストッパ機構)は、上昇規制部材92に当接して、被操作部材94の一端94a側を一対の搬送レール11、11よりも上側に突出させた基準位置で保持する水平バー97(保持部材)を有している。
これにより、トレーT1が第1所定位置に配置されていない状態では、可動部材90(ストッパ機構)は、上昇規制部材92を水平バー97に当接させた基準位置に保持される。この状態では、被操作部材94の一端94a側が、一対の搬送レール11、11よりも上側に配置されると共に、移動阻止部材91の先端91a側が、一対の搬送レール11、11よりも下側に配置される。
よって、第1搬送路1を搬送されるトレーT(T1、T2)の連絡部20への進入を阻害することなく、トレーT(T1、T2)を連絡部20に到達させることができる。
(10)移動調整部7に付設されて移動調整部7と一体に昇降する連結シャフト82に、動滑車84a(可動側の滑車)が設けられている。
固定側部材である支持梁85Bに、固定滑車84b(固定側の滑車)が設けられている。
長手方向の一端が固定滑車84bを支持する支持部材83B(固定側部材)に接続されていると共に、他端が操作レバー87に接続されたワイヤWを有する。
ワイヤWは、一端と他端の間の領域が、動滑車84aと固定滑車84bに巻き掛けられている。
操作レバー87が操作されると、動滑車84aが設けられた連結シャフト82と移動調整部7とが上昇して、上方に配置された支持梁85Bに近づく方向に変位する。
動滑車84aを介在させることで、移動調整部7を上昇させるのに必要な操作力を低減させることができる。
これにより、トレーTに載置されたワークが重量物である場合であっても、ワークが載置されたトレーTを、第1搬送路1から、より少ない操作力持ち上げて、第1搬送路1の上方に位置する第2搬送路2に受け渡すことができる。
11 搬送レール
11a 終端
111 上面
12(12A、12B) 支持フレーム
13(13A、13B) サイドレール
14、15、16 支持脚
17、18 連結フレーム
19 支持部材
2 第2搬送路
2a 始端
21(21A、21B) 搬送レール
210 支持レール
22 仕切レール
25 サイドレール
26、27 支持脚
28 連結フレーム
4 受渡機構
5 第1支持部材
51 支持柱
52 連結シャフト
521 支持部材
53 支持シャフト
54(54A、54B) ローラ組
6 第2支持部材
61 支持柱
62 支持シャフト
64(64A、64B) 支持ローラ
7 移動調整部
70 第1昇降部材
71 下側シャフト
710 連結リング
72 支持柱
73 上側シャフト
730 連結リング
74 連結シャフト
75 第2昇降部材
76 支持シャフト
77 支持柱
78 移動規制シャフト
79 当接部材
8 昇降機構
80 昇降レール
81 支持シャフト
810 連結リング
82 連結シャフト
83A〜83D 支持部材
84a 動滑車
84b〜84d 固定滑車
85A、85B 支持梁
86 支持柱
87 操作レバー
9 位置決め機構
90 可動部材
91 移動阻止部材
91a 先端
91b 基端
92 上昇規制部材
93 連結フレーム
93a 先端
94 被操作部材
94a 一端
94b 他端
95 支持フレーム
96 支持部
97 水平バー
97a 先端
98 垂直バー
99 ストッパ
10 搬送装置
20 連絡部
C 中心線
G 設置面
R ローラ
Sp スプリング
T(T1、T2) トレー
W ワイヤ
Wk ワーク
X1、X2 軸線
Y1 回動軸
Claims (10)
- 複数のワークが直列に連なって搬送される第1搬送路と、
所定数のワークが並列に並んで搬送される第2搬送路と、
前記所定数のワークを、前記第1搬送路から、当該第1搬送路よりも上方に位置する前記第2搬送路に受け渡す受渡機構と、を有する搬送装置において、
前記受渡機構は、前記第1搬送路における前記第2搬送路との連絡部に設けられており、
前記受渡機構は、
操作レバーの操作に連動して昇降する昇降部材と、
前記昇降部材で当該昇降部材の昇降方向に移動可能に設けられていると共に、前記昇降部材の上昇時に、前記昇降部材に追従して所定高さまで上昇する移動規制部材と、を有しており、
前記昇降部材は、前記第2搬送路の搬送方向に間隔をあけて配置された第1支持部材および第2支持部材を有しており、
前記第1支持部材と前記第2支持部材は、前記昇降部材の上昇時に、前記ワークの前記第2搬送路側が反対側よりも下方に位置するように、前記ワークを傾けて支持し、
前記移動規制部材は、前記所定高さに達するまで、前記ワークの前記第2搬送路側への移動を規制することを特徴とする搬送装置。 - 前記移動規制部材が前記所定高さまで上昇した時点で、前記移動規制部材の上昇を規制する上昇規制部材をさらに有しており、
前記昇降部材と前記移動規制部材は、弾性連結部材を介して、前記昇降部材の昇降方向で弾性的に相対変位可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記第2支持部材は、前記第2搬送路の始端と前記第1支持部材との間に配置されており、
前記第1支持部材における前記ワークの支持部は、前記第2支持部材における前記ワークの支持部よりも上方に位置しており、
前記移動規制部材は、前記昇降部材の上昇前の段階で、前記第2支持部材における前記ワークの支持部よりも上方に配置されており、
前記移動規制部材が、前記昇降部材に追従して所定高さまで上昇するまで、前記第2支持部材における前記ワークの支持部よりも上方に配置されることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。 - 前記連絡部では、前記第2搬送路が前記第1搬送路の側方に配置されており、
前記第1搬送路は、前記ワークの下面を支持する一対の搬送レールを有しており、
前記一対の搬送レールは、前記第2搬送路の搬送方向に間隔をあけて設けられており、
前記連絡部では、前記一対の搬送レールの間に、前記第1支持部材と前記第2支持部材とが設けられていると共に、前記一対の搬送レールのうちの一方の搬送レールと、前記第2搬送路の始端との間に、前記昇降部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。 - 前記連絡部には、前記第1搬送路で搬送されたワークを第1所定位置で位置決めするストッパと、前記第1所定位置で位置決めされたワークに続いて搬送された次のワークを、第2所定位置で位置決めするストッパ機構と、を有する位置決め機構が設けられており、
前記第2搬送路は、前記第1所定位置で位置決めされたワークを搬送する第1レールと、前記第2所定位置で位置決めされたワークを搬送する第2レールとを有していることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
- 第1支持部材では、前記第1所定位置で位置決めされたワークの下面を支持する第1支持部と、前記第2所定位置で位置決めされたワークの下面を支持する第2支持部とが、前記第1搬送路での前記ワークの搬送方向で、直列に並んでおり、
第2支持部材では、前記第1所定位置で位置決めされたワークの下面を支持する第1支持部と、前記第2所定位置で位置決めされたワークの下面を支持する第2支持部とが、前記第1搬送路での前記ワークの搬送方向で、直列に並んでいることを特徴とする請求項5に記載の搬送装置。 - 前記第1支持部と前記第2支持部は、前記第2搬送路への前記ワークの受け渡し方向に転動可能な複数のローラを有しており、
前記複数のローラは、前記第2搬送路への前記ワークの受け渡し方向に並んでおり、
前記複数のローラは、前記第2搬送路側に位置するローラほど下方に位置していることを特徴とする請求項6に記載の搬送装置。 - 前記ストッパ機構は、
前記第1所定位置で位置決めされるワークにより操作される被操作部材と、
前記第2所定位置で位置決めされるワークを、前記第2の所定位置で位置決めする移動阻止部材と、を有しており、
前記被操作部材と前記移動阻止部材は、共通の回動軸周りの周方向に変位可能に設けられており、
前記回動軸は、前記第1搬送路での前記ワークの搬送方向に直交しており、前記被操作部材と前記移動阻止部材は、前記一対の搬送レールよりも上側に交互に出没自在となるように設けられていることを特徴とする請求項5から請求項7の何れか一項に記載の搬送装置。 - 側面視において前記被操作部材は、長手方向における前記回動軸よりも一端側が、前記一対の搬送レールよりも上側に出没自在となっており、
前記長手方向における前記回動軸よりも他端側に、前記移動阻止部材が、前記回動軸方向に延びる軸状部材を介して連結されており、
前記ストッパ機構は、前記軸状部材に当接して、前記被操作部材の前記一端側を前記一対の搬送レールよりも上側に突出させた基準位置で保持する保持部材を有していることを特徴とする請求項8に記載の搬送装置。 - 前記昇降部材に設けられた可動側の滑車と、
固定側部材に設けられた固定側の滑車と、
長手方向の一端が前記固定側部材に接続されていると共に、他端が前記操作レバーに接続されたワイヤと、を有し、
前記ワイヤは、前記一端と前記他端の間の領域が、前記可動側の滑車と前記固定側の滑車とに巻き掛けられており、
前記操作レバーが操作されると、前記可動側の滑車が設けられた前記昇降部材が上昇して、当該昇降部材の上方に配置された前記固定側部材に近づく方向に変位するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項9の何れか一項に記載の搬送装置。
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