JP2019131273A - 押し出し容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤収容部のカートリッジ化が図られた押し出し容器を提供する。【解決手段】押し出し容器1は、前端に押し出し口2aが設けられ、押し子6が前後方向に移動可能に内嵌され、押し出し口と押し子との間にジェル状薬剤Gが収容される円筒状の容器本体2と、円筒状の容器持ち手3と、前端に容器本体後端をバヨネット結合により取り外し可能に取り付け、後端に容器持ち手前端を所定ストローク幅S以内で前後方向に移動可能に取り付けた状態で、容器本体と容器持ち手とを同軸上に結合する円筒状の継手4と、容器持ち手に印加された押し込み力(操作力)を押し子に伝達するための押し棒であって、その前進を許容し、後退を規制する逆刺5f付きの押し棒5と、容器持ち手を後方に付勢する圧縮コイルばね7とを備え、容器本体と押し子とで薬剤収容部8を構成する。薬剤収容部は押し棒と連動して回転する構造にした。【選択図】図17

Description

本発明は、内容物の粘性物を一定量ずつ押し出すことができる押し出し容器に関する。
この種の押し出し容器の従来技術として、特許文献1に記載の高粘度及びゼリー状液体定量押出し包装容器がある。
この容器は、前部軸筒の後端に後部軸筒前部を軸方向摺動自在に内嵌連設した外装ケースと、前記前部軸筒内に固定収容され先部に突出する押出ノズルを前記前部軸筒の先口から外突する内容物充填用内装シリンダケースと、当該内装シリンダケースの開放後端に一体嵌着しかつ周縁等間隔に割溝を切込んだ先窄まりのテーパー貫孔を中央部に貫設する固定パッキンと、当該固定パッキンに対し所要ストローク間隔を隔てて軸方向摺動自在に相対峙して、前記後部軸筒の開放前端に一体嵌着しかつ周縁等間隔に割溝を切込んだ先窄まりのテーパー貫孔を中央部に貫設する可動パッキンと、前記ストローク間隔より短い軸方向等ピッチ間隔に逆止ラック歯を突設しかつ前記固定パッキンと前記可動パッキンの前記テーパー貫孔に亙り軸方向前進ピッチ動自在に貫挿する繰出しロッドと、当該繰出しロッドの先端に固着しかつ前記内装シリンダケース内を軸方向摺動自在に内嵌するプランジヤーと、前記固定パッキンと前記可動パッキンとの前記ストローク間隔に亙り介在して前記後部軸筒に対し前記前部軸筒後端から常時外出習性を弾性付勢する圧縮コイルバネとを備える。
そして、内部の高粘度及びゼリー状液体を押し出すには、外装ケースを把持して、押出ノズル先端を付着箇所上に臨ませ、後部筒軸を押して、内装シリンダケースに内嵌するプランジャーを前方向に押圧し、内部の高粘度及びゼリー状液体を前記内装シリンダケース先端部の押出ノズルより定量押出す。
特開平5−139467号公報
前記従来技術では、内容物収容部のカートリッジ化が図られていないという課題があった。
1.円筒状の容器本体と、
前記容器本体の前端に設けられる押し出し口と、
円筒状の容器持ち手と、
前端に前記容器本体の後端をバヨネット結合により取り外し可能に取り付け、後端に前記容器持ち手の前端を所定ストローク幅以内で前後方向に移動可能に取り付けた状態で、前記容器本体と前記容器持ち手とを同軸上に結合する円筒状の継手と、
前記容器持ち手の内周面に設けられる可動内向きフランジと、
前記可動内向きフランジの中央部に設けられる貫通孔と、
前記継手の内周面に設けられる固定内向きフランジと、
前記固定内向きフランジの中央部に設けられる貫通孔と、
前記可動内向きフランジと前記固定内向きフランジとの間に設けられ、前記容器持ち手を後方に付勢する圧縮コイルばねと、
前記各貫通孔と前記圧縮コイルばねとに挿通した状態で、前記容器本体から前記容器持ち手にかけて内挿される押し棒と、
前記容器持ち手の前記ストローク幅と同じピッチ幅で前記押し棒の軸方向に複数設けられ、前記押し棒が前進する場合に前記各貫通孔を通過して前記押し棒の前進を許容し、かつ、前記押し棒が後退する場合に前記可動内向きフランジと前記固定内向きフランジに係合して前記押し棒の後退を規制する逆刺(カエシ)と、
前記押し棒の前端を後方から当接した状態で前記容器本体内に前後方向に移動可能に嵌合され、前記押し棒の前進に伴って前記容器本体内を前進する押し子と、
前記継手の周方向に対する前記容器本体のバヨネット結合解除位置とバヨネット結合位置との間での前記容器本体の回転を前記押し子に伝達する第1の回転伝達機構と、
前記容器本体から前記第1の回転伝達機構により前記押し子に伝達した回転を前記押し子から前記押し棒に伝達する第2の回転伝達機構とを備え、
前記各貫通孔は、前記容器本体の前記バヨネット結合位置に対応する前記押し棒の第1の回転位置において前記押し棒が後退する場合に前記逆刺を前記可動内向きフランジと前記固定内向きフランジに係合させて前記押し棒の後退を規制し、前記容器本体の前記バヨネット結合解除位置に対応する前記押し棒の第2の回転位置において前記押し棒が後退する場合に前記逆刺を通過させて前記押し棒の後退を許容することを特徴とする押し出し容器。
1.に記載の押し出し容器によれば、容器本体の前端に設けられる押し出し口と容器本体内に前後方向に移動可能に嵌合される押し子との間に画定される容器本体内の収容空間に内容物が収容される。そして、使用する場合には、すなわち、内容物を押し出す場合には、容器持ち手を把持し、容器本体の前端を内容物の付着箇所に押し当てた状態で、容器持ち手を前方に止まるまで押し込む(押し切る)。すると、容器持ち手がそれを前方に押し込む前のストローク始端の初期位置から前方に移動しながらストローク終端の押し込み位置に到達して止まり、容器持ち手は前方に所定ストローク幅を移動する。この時、可動内向きフランジが固定内向きフランジに対して接近するので、容器持ち手は圧縮コイルばねを圧縮変形しながら前方に所定ストローク幅を移動する。また、可動内向きフランジが逆刺に係合するので、容器持ち手は押し棒を前方に押しながら前方に所定ストローク幅を移動する。このように容器持ち手が移動するのに伴って押し棒も容器持ち手の所定ストローク幅と同じストローク幅(逆刺の1ピッチ幅)を前進する。この時、逆刺が固定内向きフランジの貫通孔を通過するので、押し棒は容器持ち手の所定ストローク幅と同じストローク幅を前進することができる。また、押し棒の前端が押し子に後方から当接しているので、押し棒は押し子を後方から前方に押しながら容器持ち手の所定ストローク幅と同じストローク幅を前進する。このように押し棒が前進するのに伴って押し子も容器本体内で容器持ち手の所定ストローク幅と同じストローク幅(逆刺の1ピッチ幅)を前進する。このように押し子が容器本体内で容器持ち手の所定ストローク幅を前進するのに伴って容器本体内の内容物の収容空間の容積が減少し、これにより押し出し口から容器持ち手の所定ストローク幅に相当する一定量(一回分)の内容物が押し出される。また、このような内容物の押し出しの後、容器持ち手の押し込み力(操作力)を解除する。すると、容器持ち手が圧縮コイルばねによる後方への付勢によって押し込み位置から初期位置に押し戻される。この時、逆刺が固定内向きフランジに係合した状態で、可動内向きフランジがその貫通孔を介して逆刺を通過するので、容器持ち手は押し棒と押し子をその場に留め置いた状態で圧縮コイルばねによる後方への付勢によって押し込み位置から初期位置に押し戻される。このように、容器持ち手を押し込むごとに、押し棒と押し子の押し込みを容器持ち手の所定ストローク幅ずつ段階的に進行させることによって、押し出し口から容器持ち手の所定ストローク幅に相当する一定量(一回分)の内容物が押し出される。
1.に記載の押し出し容器によれば、内容物の収容空間は、前端に押し出し口が設けられる容器本体と、容器本体内に前後方向に移動可能に嵌合される押し子とで構成されており、容器本体は、その後端を継手の前端にバヨネット結合により取り外し可能に取り付けるものであり、押し子は、その後方から押し棒の前端を当接するもので、押し棒とは固定されていない。そのため、容器本体と押し子が、内容物収容部(内容物接触部)として、内容物を最後まで押し出した後の使用済みのものから、内容物の補充・交換のために、所定量の内容物が収容された未使用のものに交換可能になっている。また、このように内容物収容部としての容器本体と押し子を使用済みのものから未使用のものに交換するためには、その交換時に、逆刺による押し棒の後退規制(戻り止め)を解除し、押し棒を初期位置に押し戻した後、逆刺による押し棒の後退規制を有効にする必要がある。そして、各貫通孔は、容器本体のバヨネット結合位置に対応する押し棒の第1の回転位置において逆刺による押し棒の後退規制を有効にし、容器本体のバヨネット結合解除位置に対応する押し棒の第2の回転位置において逆刺による押し棒の後退規制を解除するものである。そのため、逆刺による押し棒の後退規制は、押し棒を容器本体のバヨネット結合位置に対応する第1の回転位置と容器本体のバヨネット結合解除位置に対応する第2の回転位置に回転することによって、有効にしたり解除したり切り換え可能になっている。このように、容器本体と押し子を交換可能にすることと、逆刺による押し棒の後退規制を有効にしたり解除したり切り換え可能にすることによって、内容物収容部のカートリッジ化が図られている。これにより、内容物収容部以外の容器持ち手、継手、押し棒、圧縮コイルばねを内容物押し具として再使用することができる。
そして、内容物収容部(カートリッジ)を使用済みのものから未使用のものに交換する場合には、先ず、継手の周方向に対する容器本体のバヨネット結合位置からバヨネット結合解除位置に容器本体を回転させ、バヨネット結合解除位置において継手から容器本体を引き抜いて取り外す。すると、継手の周方向に対する容器本体のバヨネット結合解除位置とバヨネット結合位置との間での容器本体の回転を押し子に伝達する第1の回転伝達機構と、容器本体から第1の回転伝達機構により押し子に伝達した回転を押し子から押し棒に伝達する第2の回転伝達機構とを備えるので、継手の周方向に対する容器本体のバヨネット結合位置からバヨネット結合解除位置に容器本体を回転させる際に、容器本体の回転が第1の回転伝達機構によって押し子に伝達され、容器本体に連動して押し子が回転(容器本体と一体に押し子が回転)し、さらにその押し子の回転が第2の回転伝達機構によって押し棒に伝達され、容器本体と押し子に連動して押し棒も回転(容器本体と押し子と押し棒が一体に回転)し、この押し棒の回転によって逆刺による押し棒の後退規制が解除される。また、バヨネット結合解除位置において継手から容器本体を引き抜いて取り外す際に、容器本体の内周面と押し子の外周面との間の摩擦によって、押し子が容器本体内に嵌合した状態で押し棒から引き離され、容器本体と一体的に押し子が取り外される。これにより使用済みの内容物収容部が取り外されることになる。このように使用済みの内容物収容部を取り外した状態で、押し棒を初期位置に押し戻した後、継手の周方向に対する容器本体のバヨネット結合解除位置において継手の前端に未使用の内容物収容部における容器本体の後端を挿嵌した状態で、継手の周方向に対する容器本体のバヨネット結合解除位置からバヨネット結合位置に容器本体を回転させ、バヨネット結合位置において継手の前端に容器本体の後端をバヨネット結合により抜け止め状態に固定する。すると、継手の周方向に対する容器本体のバヨネット結合解除位置からバヨネット結合位置に容器本体を回転させる際に、容器本体の回転が第1の回転伝達機構によって押し子に伝達され、容器本体に連動して押し子が回転し、さらにその押し子の回転が第2の回転伝達機構によって押し棒に伝達され、容器本体と押し子に連動して押し棒も回転し、この押し棒の回転によって逆刺による押し棒の後退規制が有効になる。これにより、未使用の内容物収容部が取り付けられ、内容物収容部が使用済みのものから未使用のものに交換され、内容物の補充・交換が完了する。また、このように、容器本体に連動して押し子が回転し、容器本体と押し子に連動して押し棒が回転することによって、内容物収容部の取り外しと、逆刺による押し棒の後退規制を解除して、押し棒を初期位置に押し戻すための回転が一挙に可能になり、また内容物収容部の取り付けと、逆刺による押し棒の後退規制を有効にする押し棒の回転が一挙に可能になっている。
本発明によれば、内容物収容部のカートリッジ化が図られた押し出し容器を提供することができる。さらに、容器本体に連動して押し子が回転し、容器本体と押し子に連動して押し棒が回転することによって、内容物収容部の取り外しと、逆刺による押し棒の後退規制を解除して押し棒を初期位置に押し戻すための回転が一挙に可能になり、また内容物収容部の取り付けと、逆刺による押し棒の後退規制を有効にする押し棒の回転も一挙に可能になる。
本発明の一実施形態の押し出し容器を分解状態で示す斜視図である。 押し出し容器を組み立て状態で示す図であって、図2(A)は正面図、図2(B)は平面図、図2(C)は右側面図、図2(D)は底面図、図2(E)は図2(A)のC−C線での断面図である。 押し出し容器を組み立て状態で示す図であって、図2(B)のA−A線での断面図である。 押し出し容器を組み立て状態で示す図であって、図2(B)のB−B線での断面図である。 押し出し容器を組み立て状態で示す図であって、図5(A)は図3のA−A線での断面図、図5(B)は図3のB−B線での断面図、図5(C)は図3のC−C線での断面図、図5(D)は図3のD−D線での断面図、図5(E)は図3のE−E線での断面図、図5(F)は図3のF−F線での断面図、図5(G)は図3のG−G線での断面図、図5(H)は図3のH−H線での断面図である。 容器本体を示す図であって、図6(A)は正面図、図6(B)は平面図、図6(C)は右側面図、図6(D)は底面図、図6(E)は図6(B)のA−A線での断面図、図6(F)は図6(B)のB−B線での断面図、図6(G)は図6(A)のC−C線での断面図である。 容器持ち手を示す図であって、図7(A)は正面図、図7(B)は平面図、図7(C)は右側面図、図7(D)は底面図、図7(E)は図7(B)のA−A線での断面図である。 容器持ち手を示す図であって、図8(A)は一方の容器持ち手半体の内側を示す側面図、図8(B)は他方の容器持ち手半体の内側を示す側面図である。 容器持ち手を示す図であって、図9(A)は図8(B)のA−A線での断面図、図9(B)は図8(B)のB−B線での断面図、図9(C)は図8(B)のC−C線での断面図、図9(D)は図8(B)のD−D線での断面図、図9(E)は図8(B)のE−E線での断面図、図9(F)は図8(B)のF−F線での断面図である。 継手を示す図であって、図10(A)は正面図、図10(B)は平面図、図10(C)は右側面図、図10(D)は底面図、図10(E)は図10(B)のA−A線での断面図、図10(F)は図10(B)のB−B線での断面図である。 押し棒を示す図であって、図11(A)は正面図、図11(B)は平面図、図11(C)は右側面図、図11(D)は底面図、図11(E)は図11(B)のA−A線での断面図、図11(F)は図11(B)のB−B線での断面図、図11(G)は図11(A)のC−C線での断面図、図11(H)は図11(A)のD−D線での断面図、図11(I)は図11(A)のE−E線での断面図である。 押し子を示す図であって、図12(A)は正面図、図12(B)は平面図、図12(C)は右側面図、図12(D)は底面図、図12(E)は図12(B)のA−A線での断面図、図12(F)は図12(B)のB−B線での断面図である。 押し出し容器の使用方法を示す図であって、図13(A)は容器持ち手を押し込み操作する前の状態を示す図(図3相当図)、図13(B)は容器持ち手を押し込み操作した時の状態を示す図、図13(C)は容器持ち手の押し込み操作を解除した時の状態を示す図、図13(D)は押し出された薬剤を示す図である。 押し出し容器の使用方法を示す図であって、図13(A)の拡大図である(図3相当図)。 押し出し容器の使用方法を示す図であって、図13(B)の拡大図である。 押し出し容器の使用方法を示す図であって、図13(C)の拡大図である。 押し出し容器の薬剤収容部の交換方法を示す図であって、図17(A)は使用済みの薬剤収容部を示す図、図17(B)は使用済みの薬剤収容部の固定を解除した時の状態を示す図、図17(C)は使用済みの薬剤収容部を取り外した時の状態を示す図、図17(D)は押し棒を初期位置に押し戻した時の状態を示す図、図17(E)は未使用の薬剤収容部を取り付けた時の状態を示す図、図17(F)は未使用の薬剤収容部を固定した時の状態を示す図である。 押し出し容器の薬剤収容部の交換方法を示す図であって、図17(A)の拡大図である。 押し出し容器の薬剤収容部の交換方法を示す図であって、図17(B)の拡大図である。 押し出し容器の薬剤収容部の交換方法を示す図であって、図17(C)の拡大図である。 押し出し容器の薬剤収容部の交換方法を示す図であって、図17(D)の拡大図である。 押し出し容器の薬剤収容部の交換方法を示す図であって、図17(E)の拡大図である。 押し出し容器の薬剤収容部の交換方法を示す図であって、図17(F)の拡大図である(図3,図14相当図)。 押し出し容器の薬剤収容部の交換方法を示す図であって、図24(A)は図18のA−A線での断面図、図24(B)は図19のB−B線での断面図、図24(C)は図19のC−C線での断面図、図24(D)は図19のD−D線での断面図、図24(E)は図19のE−E線での断面図、図24(F)は図19のF−F線での断面図である。
以下、本発明の一実施形態として、洗浄や防汚成分を含んだジェル状薬剤を水洗トイレの便器に一定量押し付けておいて、トイレの水を流すたびに、薬剤が溶けて便器を洗浄し、汚れを防ぐようにするトイレ用合成洗剤の押し出し容器について、図1〜図24を参照しながら説明する。以下では、薬剤の押し出し側を「前」とし、その反対側を「後」として説明する。
図1,図2(A)〜(E),図3,図4,図5(A)〜(H)に示すように、押し出し容器1は、容器本体2と、容器持ち手3と、継手4と、押し棒5と、押し子6と、圧縮コイルばね7とから構成されている。
容器本体2は、図6(A)〜(F)にも示すように、円筒状をなし、容器本体2の軸方向一端の前端には先窄まりの円錐台状の押し出し口2aが設けられている。押し出し口2aの周囲には先拡がりの円錐台状のリップ2bが設けられている。押し出し口2aよりもリップ2bの先端が前側に突出されている。
容器本体2の軸方向他端の後端の近傍の外周面には外向きフランジ2cが設けられている。容器本体2の外向きフランジ2cよりも後側の部分が継手4に対する嵌合部2dになっている。
外向きフランジ2cの外周側にはバヨネット爪2eが設けられている。バヨネット爪2eは外向きフランジ2cの張り出し量を部分的に増やす形態で円弧状に設けられている。バヨネット爪2eは容器本体2の周方向に等間隔で二つ設けられている。
容器本体2の内周面には容器本体2の後端から押し出し口2aにわたって前後方向に延びるガイド溝2fが設けられている。ガイド溝2fは容器本体2の周方向に等間隔で二つ設けられている。
押し出し口2a、リップ2b、外向きフランジ2c、嵌合部2d、バヨネット爪2e、ガイド溝2fは、合成樹脂材料を成形することにより容器本体2と一体に形成されている。
容器持ち手3は、図7(A)〜(E),図8(A)〜(B),図9(A)〜(F)にも示すように、円筒状をなし、容器持ち手3の軸方向他端の後端には端壁3aが設けられている。
容器持ち手3の軸方向一端の前端の近傍の内周面には押し棒5の送り爪と圧縮コイルばね7のばね受けになる可動内向きフランジ3bが設けられている。可動内向きフランジ3bの中央部には押し棒5を挿通可能な貫通孔3cが設けられている。貫通孔3cは楕円形状とされており、具体的には平行な二直辺が設けられ、容器持ち手3の外径の半分程度の長径とその長径よりも短い短径(二面幅)を有する長孔(二面幅孔)とされている。
容器持ち手3の可動内向きフランジ3bよりも前側の部分が継手4に対する嵌合部3dになっている。嵌合部3dには前後方向に延びる長孔からなる係合孔3eが設けられている。係合孔3eは嵌合部3dの周方向に等間隔で二つ設けられている。
容器持ち手3には可動内向きフランジ3bの前面から可動内向きフランジ3bの根元部を貫通して可動内向きフランジ3bよりも後側にわたって前後方向に延びるガイド孔3fが設けられている。ガイド孔3fは嵌合部3dの内周面に沿って設けられている。ガイド孔3fは容器持ち手3の周方向に大小2種類の間隔を交互に介在して四つ設けられている。
容器持ち手3の可動内向きフランジ3bよりも後側の内周面には、容器持ち手3の可動内向きフランジ3bよりも後側の肉厚を厚くしないために、容器持ち手3の軸線と貫通孔3cの長軸とを含む一平面と平行なリブ3gと、容器本体2の軸線と直交する一平面と平行なリブ3hとが、それぞれ、所定間隔で複数ずつ設けられ、リブ3g,3hの内側に貫通孔3cの長径と略同じ直径を有する円筒状の内部空間3iが画定されている。以下では、内部空間3iの外周面を容器持ち手3の可動内向きフランジ3bよりも後側の内周面として説明する。
容器持ち手3の可動内向きフランジ3bよりも後側の内周面には端壁3aから可動内向きフランジ3bにわたって前後方向に延びるガイド溝3jが設けられている。ガイド溝3jは容器持ち手3の周方向に等間隔で四つ設けられている。ガイド溝3jは貫通孔3cの長軸方向と短軸方向の4方向に設けられている。ガイド溝3jとガイド孔3fは容器持ち手3の周方向に交互に設けられている。
容器持ち手3の可動内向きフランジ3bよりも後側の内周面にはガイド溝3jをその後端の近傍で相互に連通接続する90度円弧状の第1のガイド周溝3k及び90度円弧状の第2のガイド周溝3lが二つずつ容器持ち手3の周方向に交互に設けられている。
容器持ち手3の可動内向きフランジ3bよりも後側の内周面にはガイド溝3jをその前端で相互に連通接続する90度円弧状の第3のガイド周溝3m及び90度円弧状の第4のガイド周溝3nが二つずつ容器持ち手3の周方向に交互に設けられている。
第1のガイド周溝3kと第3のガイド周溝3m及び第2のガイド周溝3lと第4のガイド周溝3nとが、それぞれ、容器持ち手3の周方向に対する同じ位置に、同じ溝深で設けられており、第1のガイド周溝3kと第3のガイド周溝3mがガイド溝3jと同じ溝深を有し、第2のガイド周溝3lと第4のガイド周溝3nが第1のガイド周溝3kと第3のガイド周溝3mよりも小さい溝深(略半分程度)を有し、第1のガイド周溝3kと第2のガイド周溝3lとの間に段面3oが設けられ、第3のガイド周溝3mと第4のガイド周溝3nとの間に段面3pが設けられている。
容器持ち手3は、容器持ち手3の軸線と貫通孔3cの短軸とを含み、かつ、リブ3gと直交する一平面で分割される半割構造を有し、一対の容器持ち手半体3A,3Bから構成されている。容器持ち手半体3A,3Bの接合側の4隅には、容器持ち手半体3A,3Bをボルトで締結するためのボス部3q,3rが設けられている。
端壁3a、可動内向きフランジ3b、貫通孔3c、嵌合部3d、係合孔3e、ガイド孔3f、リブ3g,3h、内部空間3i、ガイド溝3j,第1〜第4のガイド周溝3k〜3n、段面3o,3p、ボス部3q,3rは、合成樹脂材料を成形することにより容器持ち手3(容器持ち手半体3A,3B)と、それぞれ、一体に形成されている。
継手4は、図10(A)〜(F)にも示すように、円筒状をなし、継手4の前端の近傍の内周面には押し棒5の戻り止めと圧縮コイルばね7のばね受けになる固定内向きフランジ4aが設けられている。固定内向きフランジ4aの中央部には押し棒5を挿通可能な貫通孔4bが設けられている。貫通孔4bは貫通孔3cと同じ形状・大きさとされている。
継手4の固定内向きフランジ4aよりも前側の部分が容器本体2に対する嵌合部4cになっている。嵌合部4cの端部の外周側には、継手4に対する容器本体2の回転に伴ってバヨネット爪2eが挿抜される円弧状のバヨネット溝4dが設けられている。バヨネット溝4dはバヨネット爪2eに対応して嵌合部4cの周方向に等間隔で二つ設けられている。
継手4の固定内向きフランジ4aよりも後側の部分が容器持ち手3に対する嵌合部4eになっている。嵌合部4eには係合孔3e内に挿入される係合爪4fが設けられている。嵌合部4eには、嵌合部4eの後端から前側に向かって平行に延びる一対のスリット4gと、一対のスリット4gの間に形成されて嵌合部4eの径方向に弾性変位可能な片持ち梁状の弾性片4hとが設けられ、弾性片4hの自由端となる後端の近傍から嵌合部4eの径方向外側に向かって係合爪4fが突設されている。係合爪4fは係合孔3eに対応して嵌合部4eの周方向に等間隔で二つ設けられている。
嵌合部4eには嵌合部4eの後端からさらに後側に延びて容器持ち手3のガイド孔3f内に前後方向に移動可能に嵌め込まれるガイド片4iが設けられている。ガイド片4iはガイド孔3fに対応して嵌合部4eの周方向に大小2種類の間隔を交互に介在して四つ設けられている。嵌合部4eの周方向に対するガイド片4iの相互間の大きい方の間隔位置に係合爪4fと一対のスリット4gと弾性片4hが配置されている。
継手4の容器本体2に対する嵌合部4cの外周面と容器持ち手3に対する嵌合部4eの外周面の境目には後向きの段面4jが設けられている。
固定内向きフランジ4a、貫通孔4b、嵌合部4c、バヨネット溝4d、嵌合部4e、係合爪4f、スリット4g、弾性片4h、ガイド片4i、段面4jは、合成樹脂材料を成形することにより継手4と一体に形成されている。
押し棒5は、図11(A)〜(I)にも示すように、断面形状が矩形状の角棒状(角軸状)をなし、押し棒5の軸方向他端の後端には、容器持ち手3の内部空間3iに前後方向に移動可能に内嵌される短い円柱状の頭部5aが設けられている。
押し棒5の後端の近傍の外周面には頭部5aと共に容器持ち手3の内部空間3iに前後方向に移動可能に内嵌される短い円柱状の外向きフランジ5bが設けられている。外向きフランジ5bの外周面には容器持ち手3の四つのガイド溝3j内に前後方向に移動可能に嵌め込まれる四つのガイド突起である二つの第1のガイド突起5c及び二つの第2のガイド突起5dが設けられている。四つのガイド突起である二つの第1のガイド突起5c及び二つの第2のガイド突起5dは四つのガイド溝3jに対応して外向きフランジ5bの周方向に等間隔で設けられている。二つの第1のガイド突起5c及び二つの第2のガイド突起5dは外向きフランジ5bの周方向に交互に設けられている。二つの第1のガイド突起5cは押し棒5の幅の狭い二側面が向く二方向に向けて突設されている。二つの第2のガイド突起5dは押し棒5の幅の広い二側面が向く二方向に向けて突設されている。
二つの第1のガイド突起5cと二つの第2のガイド突起5dは突出長さが異なり、二つの第1のガイド突起5cはガイド溝3jの溝深の全長に嵌り込む突出長さを有し、二つの第2のガイド突起5dはガイド溝3jの溝深の全長の略半分に嵌り込む突出長さを有しており、二つの第1のガイド突起5cが、二つのガイド溝3jの後端の近傍から二つの段面3oに挟まれた二つの第1のガイド周溝3k内に挿入されて、二つの第1のガイド周溝3k内を押し棒5の軸回りで容器持ち手3の周方向に90度だけ移動(回転)可能、かつ、二つの第2のガイド突起5dが、二つのガイド溝3jの後端の近傍から二つの第2のガイド周溝3l内に挿入されて、二つの第2のガイド周溝3l内を押し棒5の軸回りで容器持ち手3の周方向に90度だけ移動(回転)可能に設けられ、また、二つの第1のガイド突起5cが、二つのガイド溝3jの前端から二つの段面3pに挟まれた二つの第3のガイド周溝3m内に挿入されて、二つの第3のガイド周溝3m内を押し棒5の軸回りで容器持ち手3の周方向に90度だけ移動(回転)可能に設けられ、かつ、二つの第2のガイド突起5dが、二つのガイド溝3jの前端から二つの第4のガイド周溝3n内に挿入されて、二つの第4のガイド周溝3n内を押し棒5の軸回りで容器持ち手3の周方向に90度だけ移動(回転)可能に設けられている。
押し棒5の前端には断面形状が押し棒5の断面形状よりも大きく、かつ、頭部5aの断面形状よりも小さい非円形で短い柱状をなす押圧部5eが設けられている。押圧部5eは断面形状が楕円形状とされており、具体的には貫通孔3c,4bの長径よりも短く、かつ、短径よりも長い直径を有する短い円柱の一側とその反対側をそれぞれ押し棒5の幅の狭い二側面を含む平行な二平面で二面取り加工されて平行な二平面が設けられ、貫通孔3c,4bの長径よりも短く、かつ、短径よりも長い長径と、貫通孔3c,4bの短径よりも短い短径(押し棒5の幅の狭い二側面を含む平行な二平面の幅:二面幅)とを有する二面幅軸とされている。押圧部5eは、押し棒5の断面形状の短手(幅手)方向を押圧部5eの断面形状の長軸方向として設けられている。
押し棒5には、押し棒5の後退規制(戻り止め)を行うための逆刺5fが、押し棒5の外向きフランジ5bと押圧部5eとの間の幅の広い方の両側面に後述する容器持ち手3のストローク幅Sと同じピッチ幅Pで等間隔に十二ずつ設けられている。逆刺5fは、押し棒5の幅の広い方の二側面から円弧状の付け根部で斜め外後方に向かって湾曲しながら延びた後、押し棒5の幅の広い方の二側面に沿って後方に向かって延びる幅及び厚さ一定の片持ち梁状の弾性片からなり、押し棒5の断面形状の短手方向に弾性変形可能に設けられている。押し棒5の幅の広い方の二側面には逆刺5fが押し棒5の軸線を含み、かつ、押し棒5の幅の広い方の二側面と平行な一平面を対称面とする面対称に配置されている。
頭部5a、外向きフランジ5b、第1のガイド突起5c、第2のガイド突起5d、押圧部5e、逆刺5fは、合成樹脂材料を成形することにより押し棒5と一体に形成されている。
押し子6は、図12(A)〜(F)にも示すように、容器本体2に前後方向に移動可能に内嵌される短い円柱状をなし、押し子6の外周面には容器本体2のガイド溝2f内に前後方向に移動可能に嵌め込まれるガイド突起6aが設けられている。ガイド突起6aはガイド溝2fに対応して押し子6の周方向に等間隔で二つ設けられている。
押し子6の後面の中央部には押し棒5の二面幅軸である押圧部5eを挿抜き可能に内嵌する二面幅孔を有するボス部6bが設けられている。ボス部6bの外形状は二面幅軸状とされている。
ガイド突起6a、ボス部6bは、合成樹脂材料を成形することにより押し子6と一体に形成されている。
そして、押し出し容器1は、図2(A)〜(E),図3,図4,図5(A)〜(H)に示した組み立て状態においては、継手4の嵌合部4c内に容器本体2の嵌合部2dが挿嵌され、かつ、継手4の嵌合部4cの端部に容器本体2の外向きフランジ2cが当接し、かつ、継手4のバヨネット溝4d内に容器本体2のバヨネット爪2eが挿入(圧入)された状態になっている。この状態において、継手4の嵌合部4c内に挿嵌された容器本体2の嵌合部2dが抜け止め状態に固定され、かつ、継手4の周方向に対する容器本体2の位置がバヨネット結合位置に位置決めされて固定されている。これにより継手4の前端に容器本体2の後端がバヨネット結合により取り外し可能に取り付けられている。
容器本体2の外向きフランジ2cは、継手4の嵌合部4c内に容器本体2の嵌合部2dを挿嵌するときに継手4の嵌合部4cの端部に当接することにより、容器本体2の嵌合部2dの挿入ストッパーとして機能し、また、継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置とバヨネット結合位置との間で容器本体2を回転させて継手4のバヨネット溝4dに対して容器本体2のバヨネット爪2eを挿抜きするときに継手4の嵌合部4cの端部に摺接することにより、容器本体2のバヨネット爪2eの挿抜きガイドとして機能するようになっている。
また、継手4の嵌合部4eに容器持ち手3の嵌合部3dが前後方向に移動可能に外嵌され、かつ、容器持ち手3のガイド孔3f内に継手4のガイド片4iが前後方向に移動可能に嵌め込まれた状態になっている。この状態において、容器持ち手3のガイド孔3fが継手4のガイド片4iによってガイドされることにより、容器持ち手3の嵌合部3dが継手4の嵌合部4eに対して前後方向に移動し、かつ、継手4の周方向に対する容器持ち手3の位置が決められている。
また、継手4の嵌合部4eに容器持ち手3の嵌合部3dが前後方向に移動可能に外嵌され、かつ、継手4の段面4jに容器持ち手3の嵌合部3dの端部が対向し、かつ、継手4の係合爪4fが容器持ち手3の係合孔3eに挿入された状態になっている。この状態において、容器持ち手3の係合孔3eの前後長さにより継手4の係合爪4fに対する容器持ち手3の係合孔3eの前後方向の移動範囲が決められ、継手4の嵌合部4eに対する容器持ち手3の嵌合部3dの前後方向の移動範囲であるストローク幅Sが決められ、容器持ち手3の押し込み範囲が決められている。ここで、容器持ち手3の前方へのストローク終端で容器持ち手3の嵌合部3dの端部が継手4の段面4jに当接することにより、継手4の段面4jが容器持ち手3の前方への移動をそのストローク終端の押し込み位置で規制するストッパーとして機能する一方、容器持ち手3の後方へのストローク終端で容器持ち手3の係合孔3eの前端縁が継手4の係合爪4fに係合することにより、継手4の係合爪4fが容器持ち手3の後方への移動をそのストローク終端(容器持ち手3の前方へのストローク始端の初期位置)で規制するストッパーであって、継手4の嵌合部4eに対する容器持ち手3の嵌合部3dの抜け止めとして機能する。このため継手4の嵌合部4eに対する容器持ち手3の嵌合部3dの前後方向の移動範囲であるストローク幅Sがより確実に決められ、容器持ち手3の押し込み範囲がより確実に決められている。これにより継手4の後端に容器持ち手3の前端が所定ストローク幅S以内で前後方向に移動可能に取り付けられている。
また、継手4の嵌合部4eに容器持ち手3の嵌合部3dが前後方向に移動可能に外嵌された状態においては、容器持ち手3の可動内向きフランジ3bと継手4の固定内向きフランジ4aが前後方向で対向し、これに伴って貫通孔3c,4bも前後方向で対向している。ここで、容器持ち手3のガイド孔3f内に継手4のガイド片4iが前後方向に移動可能に嵌め込まれ、容器持ち手3のガイド孔3fが継手4のガイド片4iによってガイドされることにより、継手4の周方向に対する容器持ち手3の位置が決めされている。これにより貫通孔3c,4bの長軸方向及び短軸方向が合わせられている。
このように容器本体2と容器持ち手3は、継手4の前端に容器本体2の後端がバヨネット結合により取り外し可能に取り付けられ、継手4の後端に容器持ち手3の前端が所定ストローク幅S以内で前後方向に移動可能に取り付けられた状態で、継手4によって同軸上に結合されている。
また、圧縮コイルばね7は、容器持ち手3の嵌合部3dに内嵌されている継手4の嵌合部4e内に嵌め込まれた状態で、容器持ち手3の可動内向きフランジ3bと継手4の固定内向きフランジ4aとの間に設けられており、薬剤を押し出す場合に使用者によって操作力が印加されて前方に押し込まれる容器持ち手3を常時後方に付勢している。
容器持ち手3に操作力が印加されていない状態においては、圧縮コイルばね7の後方への付勢力と継手4の係合爪4fによって、容器持ち手3は初期位置に保持され、容器持ち手3の可動内向きフランジ3bと継手4の固定内向きフランジ4aは押し棒5の逆刺5fの4ピッチ幅P分の間隔を設けて前後方向で対向し、これに伴って貫通孔3c,4bも押し棒5の逆刺5fの4ピッチ幅P分の間隔を設けて前後方向で対向する一方、容器持ち手3に操作力が印加されると、図15に示すように、容器持ち手3は前方に移動しながら押し込み位置に到達して容器持ち手3の嵌合部3dの端部が継手4の段面4jに当接することにより止まり、容器持ち手3が前方に所定ストローク幅S(逆刺5fの1ピッチ幅P)を移動することにより、容器持ち手3の可動内向きフランジ3bと継手4の固定内向きフランジ4aは押し棒5の逆刺5fの3ピッチ幅P分の間隔を設けて前後方向で対向し、これに伴って貫通孔3c,4bも押し棒5の逆刺5fの3ピッチ幅P分の間隔を設けて前後方向で対向するようになる。
また、押し棒5は、貫通孔3c,4bと圧縮コイルばね7とに挿通した状態で、容器本体2から容器持ち手3にかけて内挿されている。この状態において、押し棒5の頭部5aと外向きフランジ5bとが容器持ち手3の内部空間3iに前後方向に移動可能に内嵌され、かつ、押し棒5の第1のガイド突起5c及び第2のガイド突起5dが容器持ち手3のガイド溝3j内に前後方向に移動可能に嵌め込まれている。ここで、押し棒5の頭部5aと外向きフランジ5bとが容器持ち手3の内周面によってガイドされ、かつ、押し棒5の第1のガイド突起5c及び第2のガイド突起5dが容器持ち手3のガイド溝3jによってガイドされることにより、押し棒5は、図3に示した前方へのストローク始端の初期位置と図18に示した前方へのストローク終端の最押し込み位置との間で容器本体2、容器持ち手3、継手4に対して同軸上で前後方向に移動可能になり、かつ、初期位置と最押し込み位置の二位置以外では容器持ち手3の周方向に対する押し棒5の位置が決められ、かつ、初期位置と最押し込み位置の二位置では容器持ち手3の周方向に対する押し棒5の位置決めが解除される。
また、押し棒5は、容器持ち手3の周方向に対する位置決めが解除される初期位置と最押し込み位置の二位置では、押し棒5の第1のガイド突起5c及び第2のガイド突起5dが容器持ち手3の第1のガイド周溝3k及び第2のガイド周溝3lによってガイドされることにより、図5(A)〜(H),図24(A)に示した継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合位置に対応する第1の回転位置と図24(B)〜(F)に示した継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置に対応する第2の回転位置との間で押し棒5の軸回りで容器持ち手3の周方向に90度だけ回転可能になっている。
押し棒5の初期位置では、頭部5aと外向きフランジ5bと第1のガイド突起5c及び第2のガイド突起5dと後側から八つの逆刺5fとが容器持ち手3の内部空間3i内に位置して、頭部5aが容器持ち手3の端壁3aに当接し、第1のガイド突起5c及び第2のガイド突起5dが容器持ち手3のガイド溝3jにおける第1のガイド周溝3k及び第2のガイド周溝3lとの接続部分に嵌め込まれた状態になっている。また、前側から四つの逆刺5fが容器持ち手3の可動内向きフランジ3bと継手4の固定内向きフランジ4aとの間に位置し、押圧部5eが継手4の嵌合部4cに内嵌されている容器本体2の嵌合部2d内に位置して初期位置に位置する押し子6のボス部6bに内嵌されている。
押し棒5の最押し込み位置では、頭部5aと外向きフランジ5bと第1のガイド突起5c及び第2のガイド突起5dとが容器持ち手3の内部空間3i内に位置して、第1のガイド突起5c及び第2のガイド突起5dが押し棒5の容器持ち手3のガイド溝3jにおける第3のガイド周溝3m及び第4のガイド周溝3nとの接続部に嵌め込まれた状態になっている。また、後側から四つの逆刺5fが容器持ち手3の可動内向きフランジ3bと継手4の固定内向きフランジ4aとの間に位置し、前側から八つの逆刺5fと押圧部5eとが容器本体2内に位置し、押圧部5eが容器本体2の押し出し口2aの直後の最押し込み位置に位置する押し子6のボス部6bに内嵌されている。
押し棒5の第1の回転位置では、図5(A)〜(H),図24(A)に示すように、貫通孔3c,4bの短軸方向が押し棒5の断面形状の短手方向になり、押し棒5の逆刺5fは、自由状態において、押し棒5の軸方向から見て、貫通孔3c,4bの長軸方向に延びる平行な二直辺のさらに外側に後向きの端部が位置した状態になる。この状態において、押し棒5が容器本体2の押し出し口2aに向かって前進する場合に、押し棒5の逆刺5fは、貫通孔3c,4bの長軸方向に延びる平行な二直辺に摺接し、その二直辺で内側に押圧されて内側に弾性変形しながら、貫通孔3c,4bを通過することにより、押し棒5の前進を許容する一方、押し棒5が容器本体2の押し出し口2aと反対側に向かって後退する場合に、押し棒5の逆刺5fは、その後向きの端部を可動内向きフランジ3bと固定内向きフランジ4aに係合することにより、押し棒5の後退を規制する。
押し棒5の第2の回転位置では、図24(B)〜(F)に示すように、貫通孔3c,4bの長軸方向が押し棒5の断面形状の短手方向となり、押し棒5の逆刺5fは、自由状態において、押し棒5の軸方向から見て貫通孔3c,4bの内側に全体が位置した状態になる。この状態において、押し棒5が容器本体2の押し出し口2aと反対側に向かって後退する場合に、押し棒5の逆刺5fは、貫通孔3c,4bを通過することにより、押し棒5の後退を許容する。押し棒5が容器本体2の押し出し口2aに向かって前進する場合には、押し棒5の逆刺5fは、貫通孔3c,4bを通過することにより、押し棒5の前進を許容する。
このように貫通孔3c,4bは、押し棒5の第1の回転位置において押し棒5が後退する場合に、逆刺5fを可動内向きフランジ3bと固定内向きフランジ4aに係合させて押し棒5の後退を規制するように、逆刺5fによる押し棒5の後退規制を有効にする一方、押し棒5の第2の回転位置において押し棒5が後退する場合に、逆刺5fを通過させて押し棒5の後退を許容するように、逆刺による押し棒5の後退規制を解除するものである。
押し棒5の第1の回転位置では、貫通孔3c,4bの短軸方向が押し棒5の押圧部5eの長軸方向となり、押し棒5の押圧部5eは、押し棒5の軸方向から見て、貫通孔3c,4bの長軸方向に延びる平行な二直辺のさらに外側に長軸方向の両端部が位置し、その長軸方向の両端部が可動内向きフランジ3bと固定内向きフランジ4aに干渉することにより、貫通孔3c,4bを通過することができない状態になっている。押し棒5の第2の回転位置では、貫通孔3c,4bの長軸方向が押し棒5の押圧部5eの長軸方向となり、押し棒5の押圧部5eは、押し棒5の軸方向から見て、貫通孔3c,4bの内側に全体が位置し、貫通孔3c,4bを通過することができる状態になる。
また、押し子6は、容器本体2に前後方向に移動可能に内嵌され、かつ、容器本体2のガイド溝2f内に押し子6のガイド突起6aが前後方向に移動可能に嵌め込まれ、かつ、押し子6のボス部6bの二面幅孔に押し棒5の二面幅軸である押圧部5eが後方から嵌合された状態になっている。この状態において、押し子6のガイド突起6aが容器本体2のガイド溝2fによってガイドされることにより、容器本体2内を押し子6が前後方向に移動し、かつ、容器本体2の周方向に対する押し子6の位置が決められ、かつ、押し子6のボス部6bの二面幅孔と押し棒5の二面幅軸である押圧部5eとの嵌合により、押し子6の周方向に対する押し棒5の位置が決められており、容器本体2のガイド溝2fと押し子6のガイド突起6aとで、継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置とバヨネット結合位置との間での容器本体2の回転を押し子6に伝達する第1の回転伝達機構が構成され、押し子6のボス部6bと押し棒5の押圧部5eとで、容器本体2から第1の回転伝達機構2f,6aにより押し子6に伝達した回転を押し子6から押し棒5に伝達する第2の回転伝達機構が構成されている。これにより押し子6が容器本体2に連動して回転し、押し棒5が容器本体2と押し子6に連動して回転するようになっている。
そして、このような押し出し容器1においては、図3,図4に示すように、容器本体2の前端に設けられる押し出し口2aと容器本体2内に前後方向に移動可能に嵌合される押し子6との間に画定される容器本体2内の収容空間8aにジェル状薬剤Gが収容される。
また、薬剤Gの収容空間8aは、前端に押し出し口2aが設けられる容器本体2と、容器本体2内に前後方向に移動可能に嵌合される押し子6とで構成されており、容器本体2は、その後端を継手4の前端にバヨネット結合により取り外し可能に取り付けるものであり、押し子6は、その後方から押し棒5の前端の押圧部5eを当接するもので、押し棒5とは固定されていない。そのため、容器本体2と押し子6が、薬剤収容部(薬剤接触部)8として、図17(A),図18に示した薬剤Gを最後まで押し出した後の使用済みのものから、薬剤Gの補充・交換のために、図17(F),図23に示した8回分の薬剤Gが収容された未使用のものに交換可能になっている。
また、このように薬剤収容部8としての容器本体2と押し子6を使用済みのものから未使用のものに交換するためには、その交換時に、逆刺5fによる押し棒5の後退規制(戻り止め)を解除し、押し棒5を初期位置に押し戻した後、逆刺5fによる押し棒5の後退規制を有効にする必要がある。そして、各貫通孔3c,4bは、容器本体2のバヨネット結合位置に対応する押し棒5の第1の回転位置において逆刺5fによる押し棒5の後退規制を有効にし、容器本体2のバヨネット結合解除位置に対応する押し棒5の第2の回転位置において逆刺5fによる押し棒5の後退規制を解除するものである。そのため、逆刺5fによる押し棒5の後退規制は、押し棒5を容器本体2のバヨネット結合位置に対応する第1の回転位置と容器本体2のバヨネット結合解除位置に対応する第2の回転位置に回転することによって、有効にしたり解除したり切り換え可能になっている。
このように、容器本体2と押し子6を交換可能にすることと、逆刺5fによる押し棒5の後退規制を有効にしたり解除したり切り換え可能にすることによって、薬剤収容部8のカートリッジ化が図られている。これにより薬剤収容部8以外の容器持ち手3、継手4、押し棒5、圧縮コイルばね7を薬剤押し具として再使用することができるようになっている。
次に、押し出し容器1の使用方法について、図13(A)〜(D),図14〜図16を参照しながら説明する。
図13(A),図14は、図3,図17(F),図23に示した押し出し容器1と同じじく未使用の薬剤収容部8が取り付けられた組み立て状態の押し出し容器1を示しており、使用する場合には、すなわち、薬剤Gを押し出す場合には、先ず、図13(A),図14に示すように、容器持ち手3を片手で把持し、容器本体2の前端を便器Tの内面に押し当てる。この時、容器本体2の前端では押し出し口2aよりもリップ2bの先端が前側に突出されているので、リップ2bの先端が便器Tの内面に押し当てられ、リップ2b内において押し出し口2aが便器Tの内面に対して離反対向した状態で開口される。そして、容器本体2の前端を便器Tの内面に押し当てた状態で、容器持ち手3を前方に止まるまで押し込む(押し切る)。
すると、図13(B),図15に示すように、容器持ち手3がそれを前方に押し込む前のストローク始端の初期位置から前方に移動しながらストローク終端の押し込み位置に到達して容器持ち手3の前端が継手4の段面4jに当接することにより止まり、容器持ち手3は前方に所定ストローク幅Sを移動する。この時、可動内向きフランジ3bが固定内向きフランジ4aに対して接近するので、容器持ち手3は圧縮コイルばね7を圧縮変形しながら前方に所定ストローク幅Sを移動する。また、可動内向きフランジ3bが前側から四つ目の逆刺5fに係合するので、容器持ち手3は押し棒5を前方に押しながら前方に所定ストローク幅Sを移動する。
このように容器持ち手3が移動するのに伴って押し棒5も容器持ち手3の所定ストローク幅Sと同じストローク幅(逆刺5fの1ピッチ幅P)を前進する。この時、最も前側の逆刺5fが弾性変形しながら固定内向きフランジ4aの貫通孔4bを通過するので、押し棒5は容器持ち手3の所定ストローク幅Sと同じストローク幅を前進することができる。また、押し棒5の前端の押圧部5eが押し子6に後方から当接しているので、押し棒5は押し子6を後方から前方に押しながら容器持ち手3の所定ストローク幅Sと同じストローク幅を前進する。
このように押し棒5が前進するのに伴って押し子6も容器本体2内で容器持ち手3の所定ストローク幅Sと同じストローク幅(逆刺5fの1ピッチ幅P)を前進する。このように押し子6が容器本体2内で容器持ち手3の所定ストローク幅Sを前進するのに伴って容器本体2内の薬剤Gの収容空間8aの容積が減少し、これにより押し出し口2aから容器持ち手3の所定ストローク幅Sに相当する一定量(一回分)の薬剤Gがリップ2b内に押し出される。
また、このような薬剤Gの押し出しの後、容器持ち手3の押し込み力(操作力)を解除する。
すると、図13(C),図16に示すように、容器持ち手3が圧縮コイルばね7による後方への付勢によって押し込み位置から初期位置に押し戻される。この時、最も前側の逆刺5fが固定内向きフランジ4aに係合した状態で、可動内向きフランジ3bがその貫通孔3cを介して前側から五つ目の逆刺5fを弾性変形させながら通過するので、容器持ち手3は押し棒5と押し子6をその場に留め置いた状態で圧縮コイルばね7による後方への付勢によって押し込み位置から初期位置に押し戻される。
そして、容器本体2の前端を便器Tの内面から離すと、図13(D)に示すように、一定量(一回分)の薬剤Gが便器Tの内面に付く。
このように容器持ち手3を押し込みむごとに、押し棒5と押し子6の押し込みを容器持ち手3の所定ストローク幅Sずつ段階的に進行させることによって、押し出し口2aから容器持ち手3の所定ストローク幅Sに相当する一定量(一回分)の薬剤Gが押し出される。
また、容器本体2内の収容空間8aには8回分のジェル状薬剤Gが収容され、未使用の状態において、容器持ち手3の内部空間3i内に押し棒5の逆刺5fが八つ位置しており、薬剤Gの押し出しを8回行うことができる。図17(A),図18は、薬剤Gの最後(8回目)の押し出し後の状態を示しており、押し棒5が最押し込み位置に移動し、それに伴って押し子6が容器本体2の押し出し口2aの直後の最押し込み位置に移動しており、これ以降の容器持ち手3の押し込みが行えず、使用者に薬剤Gの補充・交換の必要性をお知らせすることができる。
次に、押し出し容器1の薬剤収容部8の交換方法について、図17(A)〜(F),図18〜図23を参照しながら説明する。
図17(A),図18は、使用済みの薬剤収容部8が取り付けられた組み立て状態の押し出し容器1を示し、図17(F),図23は、未使用の薬剤収容部8が取り付けられた組み立て状態の押し出し容器1を示しており、薬剤収容部(カートリッジ)8を使用済みのものから未使用のものに交換する場合には、先ず、図17(B),図19に示すように、容器持ち手3を片手で把持し、かつ、容器本体2を片手で把持した状態で、容器持ち手3と継手4に対して容器本体2をその軸回りに図17(B)の矢印に示すバヨネット結合解除方向(図5(A)〜(H),図24(A)〜(F)において時計方向)に止まるまで回転させる。
すると、容器本体2がそれを回転させる前の継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合位置(図5(G),図5(H)参照)から容器本体2の軸回りに図17(B)の矢印に示すバヨネット結合解除方向に回転しながら継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置(図24(E),図24(F)参照)に到達して押し棒5の第1のガイド突起5cが容器持ち手3の段面3pに係合することにより(図24(B)参照)止まり、容器本体2は容器持ち手3と継手4に対して継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合位置からバヨネット結合解除位置に90度だけ回転する。
このような容器本体2の回転によって容器本体2のバヨネット爪2eを継手4のバヨネット溝4d内からバヨネット溝4dの相互間に抜き去った状態で、図17(C),図20に示すように、バヨネット結合解除位置において継手4から容器本体2を引き抜いて取り外す。
すると、継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置とバヨネット結合位置との間での容器本体2の回転を押し子6に伝達する第1の回転伝達機構2f,6aと、容器本体2から第1の回転伝達機構2f,6aにより押し子6に伝達した回転を押し子6から押し棒5に伝達する第2の回転伝達機構6b,5eとを備えるので、継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合位置からバヨネット結合解除位置に容器本体2を回転させる際に、容器本体2の回転が第1の回転伝達機構2f,6aによって押し子6に伝達され、容器本体2に連動して押し子6が回転(容器本体2と一体に押し子6が回転)し、さらにその押し子6の回転が第2の回転伝達機構6b,5eによって押し棒5に伝達され、容器本体2と押し子6に連動して押し棒5も継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合位置に対応する第1の回転位置から継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置に対応する第2の回転位置に90度だけ回転(容器本体2と押し子6と押し棒5が一体に回転)し、この押し棒5の回転によって逆刺5fによる押し棒5の後退規制が解除される。
また、バヨネット結合解除位置において継手4から容器本体2を引き抜いて取り外す際に、容器本体2の内周面と押し子6の外周面との間の摩擦によって、押し子6が容器本体2内に嵌合した状態で押し棒5から引き離され、容器本体2と一体的に押し子6が取り外される。これにより図17(C),図20に示すように、使用済みの薬剤収容部8が取り外されることになる。
このように使用済みの薬剤収容部8を取り外した状態で、押し棒5を後方に止まるまで押し戻す。すると、図17(D),図21に示すように、押し棒5がそれを後方に押し戻す前の最押し込み位置から後方に移動しながら初期位置に到達して押し棒5の頭部5aが容器持ち手3の端壁3aに当接することにより止まる。
このように押し棒5を初期位置に押し戻した後、図17(E),図22に示すように、継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置において継手4の前端の嵌合部4c内に未使用の薬剤収容部8における容器本体2の後端の嵌合部2dを挿嵌し、容器本体2のバヨネット爪2eを継手4のバヨネット溝4dの相互間に挿入し、かつ、押し棒5の前端の押圧部5eを押し子6のボス部6bに後方から内嵌して押し棒5の前端の押圧部5eを押し子6に後方から当接した状態で、容器持ち手3と継手4に対して容器本体2をその軸回りに図17(F)の矢印に示すバヨネット結合方向(図5(A)〜(H),図24(A)〜(F)において反時計方向)に止まるまで回転させる。
すると、図17(F),図23に示すように、容器本体2がそれを回転させる前の継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置(図24(E),図24(F)参照)から容器本体2の軸回りに図17(F)の矢印に示すバヨネット結合方向に回転しながら継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合位置(図5(G),図5(H)参照)に到達して押し棒5の第1のガイド突起5cが容器持ち手3の段面3oに係合することにより(図5(B)参照)止まり、容器本体2は容器持ち手3と継手4に対して継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置からバヨネット結合位置に90度だけ回転する。
このような容器本体2の回転によって容器本体2のバヨネット爪2eが継手4のバヨネット溝4dの相互間からバヨネット溝4d内に挿入し、バヨネット結合位置において継手4の前端に容器本体2の後端をバヨネット結合により抜け止め状態に固定する。
すると、継手2の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置からバヨネット結合位置に容器本体2を回転させる際に、容器本体2の回転が第1の回転伝達機構2f,6aによって押し子6に伝達され、容器本体2に連動して押し子6が回転(容器本体2と一体に押し子6が回転)し、さらにその押し子6の回転が第2の回転伝達機構6b,5eによって押し棒5に伝達され、容器本体2と押し子6に連動して押し棒5も継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置に対応する第2の回転位置から継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合位置に対応する第1の回転位置に90度だけ回転(容器本体2と押し子6と押し棒5が一体に回転)し、この押し棒5の回転によって逆刺5fによる押し棒5の後退規制が有効になる。これにより、未使用の薬剤収容部8が取り付けられ、薬剤収容部8が使用済みのものから未使用のものに交換され、薬剤Gの補充・交換が完了する。
また、このように、容器本体2に連動して押し子6が回転し、容器本体2と押し子6に連動して押し棒5が回転することによって、薬剤収容部8の取り外しと、逆刺5fによる押し棒5の後退規制を解除して、押し棒5を初期位置に押し戻すための回転が一挙に可能になり、また薬剤収容部8の取り付けと、逆刺5fによる押し棒5の後退規制を有効にする押し棒5の回転が一挙に可能になっている。
以上のように、本発明の一実施形態としての押し出し容器1は、円筒状の容器本体2と、容器本体2の前端に設けられる押し出し口2aと、円筒状の容器持ち手3と、前端に容器本体2の後端をバヨネット結合により取り外し可能に取り付け、後端に容器持ち手3の前端を所定ストローク幅S以内で前後方向に移動可能に取り付けた状態で、容器本体2と容器持ち手3とを同軸上に結合する円筒状の継手4と、容器持ち手3の内周面に設けられる可動内向きフランジ3bと、可動内向きフランジ3bの中央部に設けられる貫通孔3cと、継手4の内周面に設けられる固定内向きフランジ4aと、固定内向きフランジ4aの中央部に設けられる貫通孔4bと、可動内向きフランジ3bと固定内向きフランジ4aとの間に設けられ、容器持ち手3を後方に付勢する圧縮コイルばね7と、各貫通孔3c,4bと圧縮コイルばね7とに挿通した状態で、容器本体2から容器持ち手3にかけて内挿される押し棒5と、容器持ち手3のストローク幅Sと同じピッチ幅Pで押し棒5の軸方向に複数設けられ、押し棒5が前進する場合に各貫通孔3c,4bを通過して押し棒5の前進を許容し、かつ、押し棒5が後退する場合に可動内向きフランジ3bと固定内向きフランジ4aに係合して押し棒5の後退を規制する逆刺5fと、押し棒5の前端を後方から当接した状態で容器本体2内に前後方向に移動可能に嵌合され、押し棒5の前進に伴って容器本体2内を前進する押し子6と、継手4の周方向に対する容器本体2のバヨネット結合解除位置とバヨネット結合位置との間での容器本体2の回転を押し子6に伝達する第1の回転伝達機構2f,6aと、容器本体2から第1の回転伝達機構2f,6aにより押し子6に伝達した回転を押し子6から押し棒5に伝達する第2の回転伝達機構6b,5eとを備え、各貫通孔3c,4bは、容器本体2のバヨネット結合位置に対応する押し棒5の第1の回転位置において押し棒5が後退する場合に逆刺5fを可動内向きフランジ3bと固定内向きフランジ4aに係合させて押し棒5の後退を規制し、容器本体2のバヨネット結合解除位置に対応する押し棒5の第2の回転位置において押し棒5が後退する場合に逆刺5fを通過させて押し棒5の後退を許容するものであり、このような構成を採用することにより、薬剤収容部8のカートリッジ化が図られた押し出し容器を提供することができ、さらに、容器本体2に連動して押し子6が回転し、容器本体2と押し子6に連動して押し棒5が回転することによって、薬剤収容部8の取り外しと、逆刺5fによる押し棒5の後退規制を解除して押し棒5を初期位置に押し戻すための回転が一挙に可能になり、また薬剤収容部8の取り付けと、逆刺5fによる押し棒5の後退規制を有効にする押し棒5の回転も一挙に可能になるという格別の作用効果を有するものである。
1…押し出し容器、2…容器本体、2a…押し出し口、2b…リップ、2c…外向きフランジ、2d…嵌合部、2e…バヨネット爪、2f…ガイド溝、3…容器持ち手、3A…容器持ち手半体、3B…容器持ち手半体、3a…端壁、3b…可動内向きフランジ、3c…貫通孔、3d…嵌合部、3e…係合孔、3f…ガイド孔、3g…リブ、3h…リブ、3i…内部空間、3j…ガイド溝、3k…第1のガイド周溝、3l…第2のガイド周溝、3m…第3のガイド周溝、3n…第4のガイド周溝、3o…段面、3p…段面、3q…ボス部、3r…ボス部、4…継手、4a…固定内向きフランジ、4b…貫通孔、4c…嵌合部、4d…バヨネット溝、4e…嵌合部、4f…係合爪、4g…スリット、4h…弾性片、4i…ガイド片、4j…段面、5…押し棒、5a…頭部、5b…外向きフランジ、5c…第1のガイド突起、5d…第2のガイド突起、5e…押圧部、5f…逆刺、6…押し子、6a…ガイド突起、6b…ボス部、7…圧縮コイルばね、8…薬剤収容部、8a…収容空間、G…ジェル状薬剤、P…ピッチ幅、S…ストローク幅、T…便器。

Claims (1)

  1. 円筒状の容器本体と、
    前記容器本体の前端に設けられる押し出し口と、
    円筒状の容器持ち手と、
    前端に前記容器本体の後端をバヨネット結合により取り外し可能に取り付け、後端に前記容器持ち手の前端を所定ストローク幅以内で前後方向に移動可能に取り付けた状態で、前記容器本体と前記容器持ち手とを同軸上に結合する円筒状の継手と、
    前記容器持ち手の内周面に設けられる可動内向きフランジと、
    前記可動内向きフランジの中央部に設けられる貫通孔と、
    前記継手の内周面に設けられる固定内向きフランジと、
    前記固定内向きフランジの中央部に設けられる貫通孔と、
    前記可動内向きフランジと前記固定内向きフランジとの間に設けられ、前記容器持ち手を後方に付勢する圧縮コイルばねと、
    前記各貫通孔と前記圧縮コイルばねとに挿通した状態で、前記容器本体から前記容器持ち手にかけて内挿される押し棒と、
    前記容器持ち手の前記ストローク幅と同じピッチ幅で前記押し棒の軸方向に複数設けられ、前記押し棒が前進する場合に前記各貫通孔を通過して前記押し棒の前進を許容し、かつ、前記押し棒が後退する場合に前記可動内向きフランジと前記固定内向きフランジに係合して前記押し棒の後退を規制する逆刺と、
    前記押し棒の前端を後方から当接した状態で前記容器本体内に前後方向に移動可能に嵌合され、前記押し棒の前進に伴って前記容器本体内を前進する押し子と、
    前記継手の周方向に対する前記容器本体のバヨネット結合解除位置とバヨネット結合位置との間での前記容器本体の回転を前記押し子に伝達する第1の回転伝達機構と、
    前記容器本体から前記第1の回転伝達機構により前記押し子に伝達した回転を前記押し子から前記押し棒に伝達する第2の回転伝達機構とを備え、
    前記各貫通孔は、前記容器本体の前記バヨネット結合位置に対応する前記押し棒の回転位置において、前記押し棒が後退する場合に前記逆刺を前記可動内向きフランジと前記固定内向きフランジに係合させて前記押し棒の後退を規制し、前記容器本体の前記バヨネット結合解除位置に対応する前記押し棒の回転位置において、前記押し棒が後退する場合に前記逆刺を通過させて前記押し棒の後退を許容することを特徴とする押し出し容器。
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