JP2019130875A - 直液式筆記具 - Google Patents

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Daisuke Sakamoto
大介 坂元
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Abstract

【課題】ペン先下向き状態において大きなインキの気泡が連通管の後端開口部近傍に停滞することを回避し、インキ貯溜部内と連通管との間のインキと空気のスムーズな交替が可能な筆跡途切れのない直液式筆記具を提供する。【解決手段】直液式筆記具1は、ペン先2と、ペン先2の後端に接続されるインキ吸蔵体3と、インキ吸蔵体3の後方に配置され、インキを直に貯溜するインキ貯溜部6と、インキ貯溜部6とインキ吸蔵体3との間を接続する連通管42とを備える。連通管42の後端開口部を覆うように非吸液性の多孔質体7が配置される。多孔質体7はインキ及び空気が通過可能である。多孔質体7を介して、インキ貯溜部6内のインキが連通管42内に供給されるとともに連通管42内からインキ貯溜部6内に空気が取り込まれる。【選択図】 図1

Description

本発明は、直液式筆記具に関する。
従来、特許文献1には、ペン先と、前記ペン先の後端に接続されるインキ吸蔵体と、前記インキ吸蔵体の後方に配置され、インキを直に貯溜するインキタンクと、前記インキタンクと前記インキ吸蔵体との間を接続する連通管とからなる直液式筆記具であって、前記連通管を複数備え、前記連通管の各々の前端が開口され、前記連通管の各々の前端がインキ吸蔵体内部に位置されてなる直液式筆記具が開示されている。
特開2006−240281号
前記特許文献1の筆記具は、インキタンク内に貯溜されるインキが水性顔料インキである場合、使用前にインキを撹拌すると、インキタンク内においてインキが泡立ちやすい。もし、ペン先下向き状態において、泡立ったインキの大きな気泡が連通管の後端開口部近傍に停滞すると、インキタンク内と連通管との間のインキと空気の交替がスムーズに行われず、筆跡途切れが発生するおそれがある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、ペン先下向き状態において大きなインキの気泡が連通管の後端開口部近傍に停滞することを回避し、インキ貯溜部内と連通管との間のインキと空気のスムーズな交替が可能な直液式筆記具を提供しようとするものである。
尚、本発明で、「前」とは、ペン先側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
本願の第1の発明は、ペン先2と、前記ペン先2の後端に接続されるインキ吸蔵体3と、前記インキ吸蔵体3の後方に配置され、インキを直に貯溜するインキ貯溜部6と、前記インキ貯溜部6と前記インキ吸蔵体3との間を接続する連通管42とを備えた直液式筆記具であって、前記連通管42の後端開口部を覆うように非吸液性の多孔質体7が配置され、前記多孔質体7はインキ及び空気が通過可能であり、前記多孔質体7を介して、前記インキ貯溜部6内のインキが前記連通管42内に供給されるとともに前記連通管42内から前記インキ貯溜部6内に空気が取り込まれることを要件とする。
前記第1の発明の直液式筆記具1は、前記連通管42の後端開口部を覆うように非吸液性の多孔質体7が配置され、前記多孔質体7はインキ及び空気が通過可能であり、前記多孔質体7を介して、前記インキ貯溜部6内のインキが前記連通管42内に供給されるとともに前記連通管42内から前記インキ貯溜部6内に空気が取り込まれることにより、インキ貯溜部6内にインキの大きな気泡が発生したとしても、ペン先下向き状態において連通管42の後端開口部近傍にその大きな気泡が停滞せず、非吸液性の多孔質体7をインキと空気が円滑に通過し、インキ貯溜部6内と連通管42との間のインキと空気のスムーズな交替が可能となり、筆跡途切れが発生するおそれがない。
本願の第2の発明の直液式筆記具1は、前記第1の発明の直液式筆記具において、前記連通管42の後端開口部より後方に、前記連通管42の後端開口部を包囲し且つ前記連通管42及び前記インキ貯溜部6と連通する筒状部43が形成され、前記筒状部43の内面に前記多孔質体7の外面が嵌着されることを要件とする。
前記第2の発明の直液式筆記具1は、前記連通管42の後端開口部より後方に、前記連通管42の後端開口部を包囲し且つ前記連通管42及び前記インキ貯溜部6と連通する筒状部43が形成され、前記筒状部43の内面に前記多孔質体7の外面が嵌着されることにより、前記多孔質体7の安定した取り付け状態が維持される。
本願の第3の発明は、前記第1または第2の発明の直液式筆記具において、前記多孔質体7の前面が前記連通管42の後端開口部に当接されることを要件とする。
前記第3の発明の直液式筆記具1は、前記多孔質体7の前面が前記連通管42の後端開口部に当接されることにより、前記多孔質体7を所定位置に確実に取り付けることができ、前記多孔質体7が前記連通管42の後端開口部を覆うように確実に配置される。
本発明の直液式筆記具は、ペン先下向き状態において大きなインキの気泡が連通管の後端開口部近傍に停滞することを回避し、インキ貯溜部内と連通管との間のインキと空気のスムーズな交替が可能となり、筆跡途切れが発生するおそれがない。
本発明の第1の実施の形態の直液式筆記具の縦断面図である。 (1)は図1のA−A線断面図であり、(2)は図1のB−B線断面図であり、(3)は図1のC−C線断面図である。 本発明の第2の実施の形態の直液式筆記具の縦断面図である。 (1)は図3のD−D線断面図であり、(2)は図3のE−E線断面図であり、(3)は図3のF−F線断面図である。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態を図1及び図2に示す。
本実施の形態の直液式筆記具1は、ペン先2と、ペン先2の後端に接続されるインキ吸蔵体3と、インキ吸蔵体3の後方に配置される中間部材4と、中間部材4の後方に配置されるインキタンク61と、前端部でペン先2を保持し且つ内部にインキ吸蔵体3、中間部材4、及びインキタンク61の3部品を収容する軸筒5と、軸筒5のペン先側に着脱自在に設けられ且つペン先を密封するキャップ8とを備える。
・ペン先
ペン先2は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体である。ペン先2の前端は、砲弾状に研削される。ペン先2の後端部外周面は、テーパ状に面取りされる。これ以外にも、ペン先2は、ボールペンチップ、毛細力を有する軸方向に延びるインキ誘導路を備える合成樹脂の押出成形体からなるペン体、合成樹脂の発泡体からなるペン体、または毛筆体等が挙げられる。
・インキ吸蔵体
インキ吸蔵体3は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体または合成樹脂の多孔質発泡体よりなる。インキ吸蔵体3の前端面の軸心にペン先2の後端が突き刺し挿入され、ペン先2の後端がインキ吸蔵体3の内部に位置される。インキ吸蔵体3は、ペン先2とインキ貯溜部6との間に配置され、インキ貯溜部6の内圧上昇に応じた溢出インキを一時的に保持する部材である。
・軸筒
軸筒5は、前軸51と、該前軸51の後端開口部に着脱自在に螺着される後軸52とからなり、前軸51及び後軸52は、両者共に、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。
前軸51は、ペン先2の外周面を保持する先細部と、該先細部より後方に連設され、インキ吸蔵体3、隔壁41、及びインキタンク61前部とを収容する本体部とからなる。
・後軸
後軸52は、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状体であり、後軸52の前端開口部が前軸51の後端開口部に螺着されると、後軸52内部にインキタンク61の後部が収容される。後軸52は、透明または半透明の合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形により得られる。後軸52を通して外部よりインキタンク61(即ちインキ貯溜部6後部)を視認できる。
・中間部材
中間部材4は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形より得られる。中間部材4は、軸筒5内のインキ吸蔵体収容部とインキ貯溜部6とを区画する隔壁41と、隔壁41の前面より前方に突出され且つインキ吸蔵体3の内部に突き刺し接続される複数本(具体的には2本)の連通管42と、隔壁41の後面より後方に突出され且つインキタンク61の前端開口部内面に挿着される筒状部43と、隔壁41の前面または後面に突出形成され且つ軸筒5の内面(本体部の内面)に固着される取付筒部44とを備える。軸筒5内及び隔壁41によって形成される空間(即ち吸蔵体収容部)に、インキ吸蔵体3が収容される。取付筒部44は連通管42の後端部外周または筒状部43の基部外周を包囲している。隔壁41は円板状であり、各々の連通管42、筒状部43、及び取付筒部44は、円筒状である。
中間部材4において、隔壁41、連通管42、筒状部43、及び取付筒部44は一体に連設される(即ち一体に形成される)。即ち、中間部材4により、隔壁41、連通管42、筒状部43、及び取付筒部44を1部品で構成できる。
連通管42の各々の内部には、軸方向に流通路42aが設けられ、流通路42aが、連通管42の各々の両端にて開口される。連通管42の各々の前端は、インキ吸蔵体3の内部に開口され、連通管42の各々の後端は、隔壁41の後端より後方へインキ貯溜部6内に開口される。各々の連通管42は、インキ吸蔵体3とインキ貯溜部6との間に並列に配置されるため、インキ吸蔵体3と、その後方のインキ貯溜部6との間に、独立した複数本の流通路42aが並列に設けられる。尚、本発明において、連通管42は少なくとも1本備えればよく、連通管42が1本のみの構成も含まれる。
隔壁41の前面には、軸方向に延びる板状の当接壁部45が形成される。当接壁部45の前端が、インキ吸蔵体3の後端面と当接される。当接壁部45が各々の連通管42の側壁を連結している。
・筒状部
筒状部43の形状は、円筒状であり、多孔質体7の形状は、円板状(または円柱状)である。筒状部43の内面に多孔質体7の外面が嵌合される。多孔質体7は連通管42の後端開口部(流通路42aの後端開口部)を塞ぐように配置される。多孔質体7は、連通管42の後端開口部に当接される。即ち、多孔質体7は、連通管42の後端が開口される隔壁41の後面に当接される。多孔質体7の外径は、10mm〜15mmの範囲に設定される。連通管42の内径(流通路42aの内径)は0.5mm〜2.5mmの範囲に設定される。即ち、多孔質体の7の外径は連通管42の内径より大きく設定される。本発明で、筒状部43は、連通管42の後端開口部より後方に、連通管42の後端開口部を包囲し且つインキ貯溜部6及び連通管42と連通するものであれば、インキタンク61の前端部の周壁により構成してもよい。
・インキタンク
インキタンク61は、前端が開口し且つ後端が閉鎖された有底の円筒体であり、透明または半透明の合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形またはブロー成形により得られる。インキタンク61の前端開口部内面が筒状部43の外面に接続されることにより、隔壁41の後方にインキ貯溜部6が構成される。インキ貯溜部6内には、直にインキが貯溜(収容)される。インキ貯溜部6内に収容されるインキは、筆記具用インキまたは塗布液(例えば、化粧液、修正液、接着剤、塗料、液体医薬品等)が適宜採用される。インキ貯溜部6内に収容されるインキは、水を主溶剤とし、着色剤として顔料を含有する水性インキが採用される。これ以外にも、インキ貯溜部6内に収容されるインキは、水を主溶剤とし、着色剤として染料を含有する水性インキ、または有機溶剤を主溶剤とする油性インキ(即ち油性の筆記具用インキまたは油性の塗布液)でもよい。
・撹拌部材
インキ貯溜部6内には、インキ内を自由に移動してインキ内の着色剤を均一に分散させるための撹拌部材62が収容される。撹拌部材62は、球状体または柱状体が採用される。撹拌部材62の材料は、例えば、金属、セラミック、ガラス等が挙げられる。
・多孔質体
多孔質体7は、合成樹脂(例えばポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等)の発泡体により形成される。多孔質体7は、弾性を有することが好ましい。それにより、筒状部43の内面に嵌合により確実に装着できる。多孔質体7は、非吸液性であり、粗目の発泡体が採用され、そのセル数は5〜15個/25mm(好ましくは5〜10個/25mm)のものが用いられる。それにより、多孔質体7は、十分な消泡性が得られるとともに、内部にインキを保持することなく、内部をインキが迅速に通過することができる。なお、前記セル数は、多孔質体において任意方向に長さ25mmの直線を仮想し、この直線と交差する空孔の数である。
本実施の形態では、非吸液性の多孔質体7に撹拌部材62が当接可能に構成される。それにより、撹拌時、撹拌部材62がインキ貯溜部6内壁に衝突するときに発生する音を抑えることができ、また、多孔質体7後面までインキ貯溜部6内部の撹拌部材62の可動範囲をできるだけ大きくできる。また、多孔質体7が連通管42の後端開口部を覆うように配置されるため、連通管42の後端開口部(流通路42aの後端開口部)を撹拌部材62が塞ぐことを確実に回避でき、その結果、撹拌部材62の形状や連通管42の後端開口部の形状を自由に設定できる。
本実施の形態の直液式筆記具1は、連通管42の後端開口部を覆うように非吸液性の多孔質体7が配置され、多孔質体7はインキ及び空気が通過可能であり、多孔質体7を介して、インキ貯溜部6内のインキが連通管42内に供給されるとともに連通管42内からインキ貯溜部6内に空気が取り込まれることにより、インキ貯溜部6内に大きなインキの気泡が発生したとしても、ペン先下向き状態において連通管42の後端開口部近傍にその大きな気泡が停滞せず、多孔質体7をインキと空気が円滑に通過し、インキ貯溜部6と連通管42との間のインキと空気のスムーズな交替が可能となり、筆跡途切れが発生するおそれがない。
本実施の形態の直液式筆記具1は、連通管42の後端開口部より後方に、連通管42の後端開口部を包囲し且つ連通管42及びインキ貯溜部6と連通する筒状部43が形成され、筒状部43の内面に多孔質体7の外面が嵌着されることにより、多孔質体7の安定した取り付け状態が維持される。
本実施の形態の直液式筆記具1は、多孔質体7の前面が連通管42の後端開口部に当接されることにより、多孔質体7を所定位置に確実に取り付けることができ、多孔質体7が連通管42の後端開口部を覆うように確実に配置される。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図3及び図4に示す。
本実施の形態の直液式筆記具1は、ペン先2と、ペン先2の後端に接続されるインキ吸蔵体3と、インキ吸蔵体3の後方に配置される中間部材4と、中間部材4の後方に配置されるインキタンク61と、中間部材4の前端開口部と接続され前端にペン先2を備えた前軸51とを備える。本実施の形態は、前軸51と、中間部材4と、インキタンク61とにより、軸筒が構成される。
・ペン先
ペン先2は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体である。ペン先2の前端は、砲弾状に研削される。ペン先2の後端部外周面は、テーパ状に面取りされる。これ以外にも、ペン先2は、ボールペンチップ、毛細力を有する軸方向に延びるインキ誘導路を備える合成樹脂の押出成形体からなるペン体、合成樹脂の発泡体からなるペン体、または毛筆体等が挙げられる。
・インキ吸蔵体
インキ吸蔵体3は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体または合成樹脂の多孔質発泡体よりなる。インキ吸蔵体3の前端面の軸心にペン先2の後端が突き刺し挿入され、ペン先2の後端がインキ吸蔵体3の内部に位置される。インキ吸蔵体3は、ペン先2とインキ貯溜部6との間に配置され、インキ貯溜部6の内圧上昇に応じた溢出インキを一時的に保持する部材である。
・前軸
前軸51は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。
前軸51は、ペン先2の外周面を保持する先細状の前部と、該前部より後方に連設され、中間部材4の前端開口部に内面に固着される筒状の後部とからなる。
・中間部材
中間部材4は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形より得られる。中間部材4は、軸筒5内のインキ吸蔵体収容部とインキ貯溜部6とを区画する隔壁41と、隔壁41の前面より前方に突出され且つインキ吸蔵体3の内部に突き刺し接続される複数本(具体的には2本)の連通管42と、隔壁41の後面より後方に突出され且つインキタンク61の前端開口部内面に挿着される筒状部43と、隔壁41の前面または後面に突出形成され且つ中間部材4の後部外面に固着される取付筒部44とを備える。前軸51内及び取付筒部44よって形成される空間(即ち吸蔵体収容部)に、インキ吸蔵体3が収容される。取付筒部44は連通管42の外周を包囲している。隔壁41は円板状であり、各々の連通管42、筒状部43、及び取付筒部44は、円筒状である。
中間部材4において、隔壁41、連通管42、筒状部43、及び取付筒部44は一体に連設される(即ち一体に形成される)。即ち、中間部材4により、隔壁41、連通管42、筒状部43、及び取付筒部44を1部品で構成できる。
連通管42の各々の内部には、軸方向に流通路42aが設けられ、流通路42aが、連通管42の各々の両端にて開口される。連通管42の各々の前端は、インキ吸蔵体3の内部に開口され、連通管42の各々の後端は、隔壁41の後端より後方へインキ貯溜部6内に開口される。各々の連通管42は、インキ吸蔵体3とインキ貯溜部6との間に並列に配置されるため、インキ吸蔵体3と、その後方のインキ貯溜部6との間に、独立した複数本の流通路42aが並列に設けられる。尚、本発明において、連通管42は少なくとも1本備えればよく、連通管42が1本のみの構成も含まれる。
隔壁41の前面には、軸方向に延びる板状の当接壁部45が形成される。当接壁部45の前端が、インキ吸蔵体3の後端面と当接される。当接壁部45が各々の連通管42の側壁を連結している。
・筒状部
筒状部43の形状は、円筒状であり、多孔質体7の形状は、円板状(または円柱状)である。筒状部43の内面に多孔質体7の外面が嵌合される。多孔質体7は連通管42の後端開口部(流通路42aの後端開口部)を塞ぐように配置される。多孔質体7は、連通管42の後端開口部に当接される。即ち、多孔質体7は、連通管42の後端が開口される隔壁41の後面に当接される。多孔質体7の外径は、10mm〜15mmの範囲に設定される。連通管42の内径(流通路42aの内径)は0.5mm〜2.5mmの範囲に設定される。即ち、多孔質体の7の外径は連通管42の内径より大きく設定される。本発明で、筒状部43は、連通管42の後端開口部より後方に、連通管42の後端開口部を包囲し且つインキ貯溜部6及び連通管42と連通するものであれば、インキタンク61の前端部の周壁により構成してもよい。
・インキタンク
インキタンク61は、前端が開口し且つ後端が閉鎖された有底の円筒体であり、透明または半透明の合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形またはブロー成形により得られる。インキタンク61の前端開口部内面が筒状部43の外面に接続(具体的には螺着により接続)されることにより、隔壁41の後方にインキ貯溜部6が構成される。インキ貯溜部6内には、直にインキが貯溜(収容)される。インキ貯溜部6内に収容されるインキは、筆記具用インキまたは塗布液(例えば、化粧液、修正液、接着剤、塗料、液体医薬品等)が適宜採用される。インキ貯溜部6内に収容されるインキは、水を主溶剤とし、着色剤として顔料を含有する水性インキが採用される。インキ貯溜部6内に収容されるインキは、これ以外にも、水を主溶剤とし、着色剤として染料を含有する水性インキ、または有機溶剤を主溶剤とする油性インキ(即ち油性の筆記具用インキまたは油性の塗布液)でもよい。
・撹拌部材
インキ貯溜部6内には、インキ内を自由に移動してインキ内の着色剤を均一に分散させるための撹拌部材62が収容される。撹拌部材62は、球状体または柱状体が採用される。撹拌部材62の材料は、例えば、金属、セラミック、ガラス等が挙げられる。
・多孔質体
多孔質体7は、合成樹脂(例えばポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等)の発泡体により形成される。多孔質体7は、弾性を有することが好ましい。それにより、筒状部43の内面に嵌合により確実に装着できる。多孔質体7は、非吸液性であり、粗目の発泡体が採用され、そのセル数は5〜15個/25mm(好ましくは5〜10個/25mm)のものが用いられる。それにより、多孔質体7は、十分な消泡性が得られるとともに、内部にインキを保持することなく、内部をインキが迅速に通過することができる。なお、前記セル数は、多孔質体において任意方向に長さ25mmの直線を仮想し、この直線と交差する空孔の数である。
本実施の形態では、非吸液性の多孔質体7に撹拌部材62が当接可能に構成される。それにより、撹拌時、撹拌部材62がインキ貯溜部6内壁に衝突するときに発生する音を抑えることができ、また、多孔質体7後面までインキ貯溜部6内部の撹拌部材62の可動範囲をできるだけ大きくできる。また、多孔質体7が連通管42の後端開口部を覆うように配置されるため、連通管42の後端開口部(流通路42aの後端開口部)を撹拌部材62が塞ぐことを確実に回避でき、その結果、撹拌部材62の形状や連通管42の後端開口部の形状を自由に設定できる。
本実施の形態の直液式筆記具1は、連通管42の後端開口部を覆うように非吸液性の多孔質体7が配置され、多孔質体7はインキ及び空気が通過可能であり、多孔質体7を介して、インキ貯溜部6内のインキが連通管42内に供給されるとともに連通管42内からインキ貯溜部6内に空気が取り込まれることにより、インキ貯溜部6内に大きなインキの気泡が発生したとしても、ペン先下向き状態において連通管42の後端開口部近傍にその大きな気泡が停滞せず、多孔質体7をインキと空気が円滑に通過し、インキ貯溜部6と連通管42との間のインキと空気のスムーズな交替が可能となり、筆跡途切れが発生するおそれがない。
本実施の形態の直液式筆記具1は、連通管42の後端開口部より後方に、連通管42の後端開口部を包囲し且つ連通管42及びインキ貯溜部6と連通する筒状部43が形成され、筒状部43の内面に多孔質体7の外面が嵌着されることにより、多孔質体7の安定した取り付け状態が維持される。
本実施の形態の直液式筆記具1は、多孔質体7の前面が連通管42の後端開口部に当接されることにより、多孔質体7を所定位置に確実に取り付けることができ、多孔質体7が連通管42の後端開口部を覆うように確実に配置される。
1 直液式筆記具
2 ペン先
3 インキ吸蔵体
4 中間部材
41 隔壁
42 連通管
42a 流通路
43 筒状部
44 取付筒部
45 当接壁部
5 軸筒
51 前軸
52 後軸
6 インキ貯溜部
61 インキタンク
62 撹拌部材
7 多孔質体
8 キャップ

Claims (3)

  1. ペン先と、前記ペン先の後端に接続されるインキ吸蔵体と、前記インキ吸蔵体の後方に配置され、インキを直に貯溜するインキ貯溜部と、前記インキ貯溜部と前記インキ吸蔵体との間を接続する連通管とを備えた直液式筆記具であって、
    前記連通管の後端開口部を覆うように非吸液性の多孔質体が配置され、前記多孔質体はインキ及び空気が通過可能であり、前記多孔質体を介して、前記インキ貯溜部内のインキが前記連通管内に供給されるとともに前記連通管内から前記インキ貯溜部内に空気が取り込まれることを特徴とする直液式筆記具。
  2. 前記連通管の後端開口部より後方に、前記連通管の後端開口部を包囲し且つ前記連通管及び前記インキ貯溜部と連通する筒状部が形成され、前記筒状部の内面に前記多孔質体の外面が嵌着される請求項1に記載の直液式筆記具。
  3. 前記多孔質体の前面が前記連通管の後端開口部に当接される請求項1または2に記載の直液式筆記具。
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