JP2019130680A - 熱転写受像シートならびに熱転写受像シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すぎると印画時、ミシン目が折れ曲がるためプリンタ内部で紙詰まりや印画不良を起こしていた。
cmの範囲にすることで印刷不良および積層体の剥がれがない熱転写受像シートを提供する。
基材(2)としては、公知のものを使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルムや上質紙、中質紙、コート紙、アート紙、樹脂ラミネート紙、レジンコート紙等の紙類等が挙げられる。
接着層(3)は、基材(2)に対して断熱層(4)などを接着するためのもので、必ずしも設置されている必要はないが、設けることにより熱転写受像シート(1)の層間密着性を向上させることができる。
断熱層(4)は、単層で設けられてあっても良いが、2層以上の多層構成として設けられてあっても良く、2層以上の多層構成の場合には、少なくともその一層が多数の空隙を有していることが望ましい。
下引き層(5)は、染料受容層(6)と断熱層(4)との密着性を向上させたり、画像形成時の印画濃度を調整したりするために設けられる層である。
染料受容層(6)としては、公知の各種バインダ樹脂を用いることができる。バインダ
樹脂の一例として、塩化ビニル−アクリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、スチレン−アクリル共重合体、塩化ビニル−アクリル−エチレン共重合体、塩化ビニル−アクリル−スチレン共重合体等を挙げることができる。これらは単独で使用されても良いし、2種以上が混合されて使用されても良い。
基材(2)の染料受容層(6)とは反対側の面上に設けられる樹脂層(7)としては、背面層を例示することができる。
上述のようにして得られた熱転写受像シート(1)には、ミシン目加工が施される。ミシン目(20)の加工方法は特に限定されるものではないが、台座の上に熱転写受像シートを載せ、ミシン刃を取り付けた型を上下させることでミシン目を形成する方法や、ロールシリンダーの幅手方向にミシン刃を取り付け、対面に接触するよう圧胴を取付け、熱転写受像シートをシリンダーと圧胴の間に搬送させることにより、ミシン目を形成する方法(いわゆる縦ミシン目加工)などを利用することができる。
さ(b)が、50〜100%の範囲であることが重要である。
基準として厚さ140μmの長尺の上質紙を使用し、溶融押出し法により背面層として厚さ30μmのポリエチレン樹脂層を形成した。
ポリオレフィンエマルジョン 20.0部
(アローベースSB−1010、ユニチカ(株)製)
塩化ビニル共重合体エマルジョン 20.0部
(ビニブラン603、日信化学工業(株)製)
トリプロピレングリコールモノメチルエーテル 4.0部
純水 56.0部
塩化ビニル共重合体エマルジョン 35.5部
(ビニブラン900、日信化学工業(株)製)
変性シリコーンオイル 1.5部
(X−22−3000T、信越化学工業(株)製)
純水 63.0部
熱転写記録媒体の基材として、厚さ4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、その非易接着処理面に下記組成の耐熱滑性層塗布液を、乾燥後の塗布量が1.0g/m2となるように塗布、乾燥し、耐熱滑性層付き基材を得た。
シリコーン系アクリルグラフトポリマー 50.0部
(US−350、東亜合成(株)製)
メチルエチルケトン 50.0部
ポリビニルアルコール 2.5部
イロプロピルアルコール 30.0部
純水 67.5部
C.I.ソルベントブルー36 2.5部
C.I.ソルベントブルー63 2.5部
ポリビニルアセタール樹脂 5.0部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
ミシン目は熱転写受像シートの総厚に対して、75%の深さとした以外は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写受像シートを作製した。
ミシン目は熱転写受像シートの総厚に対して、50%の深さとした以外は、実施例1と同様にして、実施例3の熱転写受像シートを作製した。
ミシン目は熱転写受像シートの総厚に対して、48%の深さとした以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写受像シートを作製した。
ミシン目は熱転写受像シートの総厚に対して、35%の深さとした以外は、実施例1と同様にして、比較例2の熱転写受像シートを作製した。
ミシン目は総厚に対して、105%の深さまでミシン刃を入れた以外は、実施例1と同様にして、比較例3の熱転写受像シートを作製した。
実施例1〜3、比較例1〜2の熱転写受像シートおよび熱転写記録媒体を使用して、熱転写受像シートにベタ画像を印画した後、曲げ剛さ強度を測定した。
○:紙詰まりなく印刷できた。
×:紙詰まり、印画不良が発生した。
染料受容層側を表面に設置してミシン目の最大抵抗値を(株)片山抜型製作所製の曲げ剛さ測定機BST−150Mを用いて測定を行った。
切り取り評価は、以下の基準にて行った。○以上が実用上問題ないレベルである。
○:一度折って、容易に切り取り可能である。
×:一度折って、切り取り可能であるが、切り口にフィルムなどが残っているか、
または、複数回折り曲げないと切り離すことができない。
2 基材
3 接着層
4 断熱層
5 下引き層
6 染料受容層
7 樹脂層(背面層)
10 ミシン刃
20 ミシン目
a 熱転写受像シートの総厚
b ミシン目の穿孔深さ
Claims (4)
- 少なくとも基材と、前記基材の一方の面に染料受容層と、前記基材の他方の面に樹脂層とを有する熱転写受像シートであって、
熱転写受像シートには、染料受容層側から、前記熱転写受像シートの曲げ折り可能、かつ切り取り可能なミシン目を設けており、該ミシン目の穿孔深さが、前記熱転写受像シートの総厚に対する比率において、50〜100%であり、
前記ミシン目に沿った曲げ剛さが、0.2〜0.45N/cmであることを特徴とする熱転写受像シート。 - 前記ミシン目が前記熱転写受像シートの印画方向に対して同一方向または該印画方向に対して交差方向、あるいはその両方に延伸されてなることを特徴とする請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 前記基材が、ウェブ状またはロール状に巻き取られた基材、あるいは枚葉状の基材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱転写受像シート。
- 少なくとも基材と、該基材の一方の面に染料受容層と、前記基材の他方の面に樹脂層とを有する熱転写受像シートに対し、前記熱転写受像シートを曲げ折り可能にし、かつ切り取り可能とするためのミシン目を、前記熱転写受像シートの染料受容層側から、設ける方法であって、
前記熱転写受像シートに対し、前記ミシン目を形成するためのミシン刃を入れる際に、前記ミシン刃の刃先を前記熱転写受像シートの総厚に対して、50〜100%の深さまで入れることを特徴とする熱転写受像シートの製造方法。
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