JP2019130228A - 遊技場用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】貸出レートのような遊技レートを遊技者の任意で変更可能とした場合に、遊技者が遊技場従業員から例えば遊技機設定値のような遊技機情報を聞き出してレート変更するような不正行為が検知できない虞を低減する。【解決手段】遊技場用システムは、遊技場用システムは、遊技する際の遊技価値の遊技レートを任意で変更する変更操作を受付けることで、遊技レートを変更するレート変更を行い、遊技者が遊技する際の遊技レートが高くなる変更処理が行われた場合に異常である旨を報知する。遊技者が遊技場従業員から例えば遊技者にとって有利な遊技機設定値が設定されるような優良台である旨を聞くことに応じて例えば遊技レートを変更した場合に、その旨を検知可能となり、不正行為が検知できない虞を低減可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は遊技場用システムに関する。
遊技場では遊技者へのサービスとして遊技玉のような遊技価値の貸出レートを複数設け、遊技者の希望に応じた貸出レートでの遊技を可能としており、例えば特許文献1では、遊技台での貸出レートを遊技者が変更可能とすることが提案されている。
特許第4163271号公報
このように貸出レートのような遊技レートを遊技者の任意で変更可能とした場合、例えば遊技中に遊技機の大当り確率を左右する所謂遊技機設定値のような遊技機に関する遊技機情報を遊技場従業員と共謀して聞き出し、遊技レートを高くして遊技するといったような不正行為が想定され得るが、従来のシステムでは、このような不正行為を想定していないので、当該不正行為が生じた可能性があったとしても適切に検知することが難しかった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、貸出レートのような遊技レートを遊技者の任意で変更可能とした場合に、遊技者が遊技場従業員から例えば遊技機設定値のような遊技機情報を聞き出してレート変更するような不正行為が検知できない虞を低減可能とする遊技場用システムを提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、遊技者が遊技する際の遊技レートが高くなる変更処理が行われた場合に成立し得る異常検知条件の成立状況に応じて異常である旨が報知されるようになるので、遊技者が遊技場従業員から例えば遊技者にとって有利な遊技機設定値が設定されるような優良台である旨を聞くことに応じて例えば遊技レートを変更した場合に、その旨を検出可能となり、不正行為が検知できなくなる虞を低減可能となる。
一実施形態における遊技場用システムの全体構成図 遊技機の正面図 モード別スペック値を示す図 遊技履歴を示す図 スランプグラフを示す図 レート選択率を示す図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2(貨幣価値受付手段、レート変更手段、貨幣変換手段、ID取得手段、発行手段、遊技変換手段、発行変換手段)及び情報表示装置3(グラフ生成手段、期間区分手段、表示手段)が設置されている。遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6(異常検知手段、報知手段、設定手段、遊技情報特定手段、判定手段、台移動判定手段、管理手段、候補抽出手段、表示手段)と接続されている。又、遊技場にはPOS7及び残金精算機8(精算手段)も設置されており、これらPOS7及び残金精算機8もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード9、モニタ10及びプリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から出力される遊技信号を入力し、遊技機1毎の遊技データや会員登録された会員毎の個人データ等を管理する。
図2に示すように、遊技機1は、所謂封入式のCR(カードリーダ)パチンコ遊技機であり、盤面11に発射されたパチンコ玉を循環するパチンコ遊技機である。即ち、遊技機1は、遊技者が所有する残金や持玉や貯玉を変換した遊技玉数を記憶しており、その記憶している遊技玉(遊技価値)が残っていることを条件として内部のパチンコ玉を発射装置に供給して盤面11に発射し、入賞して遊技者が遊技玉を獲得した場合でも、遊技玉を払出すことなくデータ上の獲得玉(獲得価値)として加算する。
遊技機1は、発射装置を構成する操作ハンドル12、残高を遊技玉に変換するための貸出釦13、カード(一般カードや会員カード、記録媒体)を発行するための返却釦14、残高を表示する残高表示部15、遊技玉を持玉に変換するための計数釦16、遊技玉数を表示する遊技玉表示部17を有する。盤面11には、普図表示部18、普図保留表示部19、特図表示部20、普図入賞口21、一般入賞口22,23、第1保留数表示部24、第2保留数表示部25、第1始動口26、第2始動口27、大入賞口28を有する。又、計数釦16及び遊技玉表示部17の下方に、装飾用パネル29を有する。
遊技機1は以下のように動作する。
(1)第1始動口26は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口27は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口26,27への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を特図表示部20にて行う図柄変動(単位遊技)にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)遊技機設定値(モード、優良台情報)が6段階で設けられ、このモードにより、図1に示す通り大当り抽選の当選確率(大当り確率)を通常遊技状態(通常)と確変状態(確変)とを対象として調整可能となっている。又、大当り後に確変となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率(例えば66%で全モード共通)も定められる。大当り確率をモードにより不変とする一方、確変率を調整可能とするように、通常と確変との大当り確率や確変率、及び後述するラウンド振分率等の少なくとも1つがモードにより調整可能であれば良い。
(4)大当りが発生すると対応するラウンド(R)分だけ大入賞口28を開放する。1Rの上限入賞数は10個であり、上限開放期間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放期間の何れか満たされた場合に1Rを終了する。対応するラウンドも大当り抽選と同様に抽選され、その振分率は、第1始動口26に入賞した場合は、2Rが10%であり、4Rが50%であり、8Rが40%であるが、第2始動口27に入賞した場合は、4Rが10%であり、8Rが90%であり、入賞に応じた図柄変動の保留消化優先順位は第1始動口26よりも第2始動口27の方が高く設定される。
(5)確変中は大当り確率が向上すると共に、第2始動口27の入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。又、確変大当りでない大当り(通常大当り)が発生した場合は大当り後に確変でない時短(単独時短)となり、所定の時短回数(例えば100回)分の図柄変動を行うか大当りが発生するまで時短を継続し、大当りが発生せずに時短回数分の図柄変動を行うと通常状態に戻る。
(6)第2始動口27は普図入賞口21への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動期間は通常状態では30秒であり、時短状態では3秒である。又、開放期間は通常状態では0.3秒であり、時短では5秒である。即ち、時短では通常状態と比較して普図変動期間が短くなる一方、開放期間が長くなることで第2始動口27の入賞率が高くなる。
(7)大入賞口28や第2始動口27が盤面11の右側にあることから時短中や大当り中には盤面11の右側を狙って打つ所謂右打ちが行われる。以上は機種Aを例にして説明したが、例示した値は例えば機種Bであればラウンドの振分が異なる等、機種に応じて様々な値となり、遊技性も異なる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口26,27への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
アウト信号=遊技機1から出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、封入式でない場合には消費玉を回収するアウトBOXから出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。入賞に応じた払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。又、玉を実際に払出した際に出力される実セーフ信号と、入賞に応じて払出が予約された場合に出力される入賞セーフ信号とがある。
スタート信号=遊技機1から出力される始動入賞(S入賞)により変動(作動)する特図表示部20(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)、及びスタート(スタート処理数)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じてスタート処理を特定する。尚、始動口26,27へ入賞したことを示すS入賞信号により代用しても良い。
大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号である。大当り中にレベル出力される状態信号であるので、大当り信号入力中を大当り中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口27の入賞率が向上する特別状態中(時短中(確変時を含む))にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。大当り中にも出力する信号でも良く、その場合は、特別状態信号は入力するが大当り信号は入力しない期間を甘中と判定すれば良い。尚、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。又、大当り信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
上記した信号はパルス信号や状態信号を例示しているが、一括した、或いは複数の遊技情報を例えば電文によりまとめたデータ信号としても良く、この場合、所定期間(例えば200ミリ秒)単位でデータを集計し、その集計したデータやその時点における状態を特定可能な電文によるデータ信号を送信対象としても良い。この場合、遊技機1と遊技装置2との間でデータ通信することで特定した遊技情報を、中継装置4を介して管理装置6に送信するような構成とすることが望ましい。
遊技装置2は、遊技機1の遊技状態や遊技装置2の状態を示す状態表示灯30、貨幣(貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口31、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部32、持玉(会員であれば貯玉も含む)を払出すための遊技釦33、カードが挿入されるカード挿入口34、遊技者の顔を含む上半身を撮影するカメラ35(図1では保護カバーのみを図示)等を有する。
遊技装置2は以下のように動作する。
(1)貨幣を受付けると(貨幣受付処理)、遊技機1と遊技装置2との双方に入金額を残高に加算して表示し、残高がある状態で遊技機1の貸出釦13を押下すると(貸出操作、付与操作)、貸出1単位(例えば125玉)分を貸出玉として遊技玉(対価付与価値、詳細は後述する)に変換し(貸出処理、対価付与処理)、遊技レート(以下、レート)に応じた対価分を残高から引落とす。尚、貨幣は複数回の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。
(2)遊技機1における遊技玉を管理し、盤面11への玉の打出し(使用)に応じて遊技玉を減算し、入賞に応じて遊技玉を加算する(入賞付与処理)。持玉(発行対象価値)を管理し、持玉は直接的には遊技に使用できないが、遊技釦32の押下に応じて貸出1単位分の持玉を変換玉として遊技玉に変換する変換処理を行う(遊技変換処理、対価付与処理)。この場合、変換率を別途設けている(以下の計数処理についても同様)。
(3)遊技に応じて遊技機1の遊技玉が増加した場合、遊技機1の計数釦16の押下に応じて遊技玉を計数玉として持玉に変換する計数処理を行う(発行変換処理)。この場合、1回の押下に応じて1玉を変換対象とするが、押下した状態を継続させると連続的、且つ加速的に変換可能となる。このようにして遊技玉と持玉とを更新し、遊技装置2では残高や持玉が残存する状態で遊技機1の返却釦14を押下する等の発行操作を行うと、遊技装置2にストックされていた持玉券に残高や持玉を対応付けて発行する(発行処理)。尚、持玉の一部や残高のみを発行対象とする分割発行も可能とする。
(4)発行処理には遊技機1における遊技玉に応じた発行条件が設けられ、本実施形態では遊技玉が所定数(「0」)以下となることで発行条件が成立して発行処理が可能となる。よって、遊技機1と一定間隔(例えば200ミリ秒毎に)で通信(アウト信号等も含む)を行っており、遊技への使用や計数処理等により遊技玉が「0」になると、その旨が通知され、発行条件が成立すると発行処理を許容する。遊技機1から遊技玉を特定可能な遊技玉信号を受信することで遊技玉を更新して発行条件が成立した旨を特定すれば良いが、遊技玉が「0」になった旨を示す信号を別途受信するような他の特定方法を採用しても良い。
(5)発行された持玉券により特定可能な持玉はPOS7にて景品との交換が許容され、残高(残貨幣価値)は残高精算機8にて貨幣(貨幣価値)に精算可能とされる。尚、遊技装置2が受付ける貨幣を含め、貨幣価値としては現金を例示することができるが、例えば電子マネーやクレジット決済といったように現金以外の貨幣価値を受付対象や精算対象としても良い。又、持玉や残高を持玉券に対応付けて発行処理を行うことを例示したが、例えば会員カードや遊技者の携帯電話機等の他の記録媒体に対応付けた発行処理を行っても勿論良い。
(6)中継装置4とのシリアル通信により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、変換玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額及び持玉券の受付や発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としても良い。尚、遊技機1との通信は、中継装置4を介さずに直接通信しても良いし、中継装置4を介して通信しても良い。
以下、本構成の特徴的部分である、レート変更、任意レートセキュリティ、データ管理について順次説明する。
(1)レート変更
最初に、レート変更について説明する。上記したように変換処理や計数処理を行う際には持玉と遊技玉とで換算を行う場合の変換率が以下のように別途設定されている。又、遊技装置2では遊技機1におけるレートを遊技者に任意で変更可能としている。この場合、レートは上限等の所定の条件に基づき遊技場側で予め選択候補(レート候補)を設定し、その何れかを遊技者が選択することで変更可能(レート変更処理を行う)とするが、本実施形態では、1玉のレートが4円、3円、2円、1円、0.5円の5種類のレートを選択候補として選択可能としている。
一方、持玉は例えば1玉1円のような1種類のレートとしている。即ち、このレートの差分を変換率に適用し、例えば遊技者が1玉4円のレート(以下、「4円レート」と称し、他のレートも同様に1玉当りの対価をレートの前に付す)を選択した場合、変換処理により125玉分の遊技玉を変換するのであれば、持玉500玉を対価とするといったように持玉の4分の1の玉数を遊技玉に変換し、計数処理により例えば1000玉の遊技玉を計数したのであれば、250玉を持玉として加算するといったように遊技玉を4倍して持玉に換算する。このように遊技者が選択したレートにより変換率を定めて持玉と遊技玉との相互変換を可能とする。
遊技玉が残存する状態でのレート変更は禁止しており、遊技玉が残存しないこと(遊技玉が基準値「0」であり、レート変更条件が成立していること)を条件としてレート変更を許容することで遊技玉の価値を確保可能となるが、例えば遊技玉が1000玉残存した状態でレートを2円から4円に変更した場合、残存する遊技玉を500玉に更新するといったようにレート変更に応じて遊技玉を換算しても良い。即ち、必ずしも遊技玉が残存することを条件としてレート変更を許容しなくとも良く、遊技玉が残存する状態であってもレート変更を許容しても良い。
持玉について1玉1円とすることを例示したが、パチンコとスロットマシン等の遊技機1の種別を超えた換算が禁止される虞もあるので、例えばパチンコは1玉1円とする一方、スロットマシンは1枚5円とする等、複数の持玉を管理しても良い。この場合、1玉1円と1枚1円といったようなパチンコとスロットで同一のレートを採用しても勿論良い。又、例えば0.5円のような選択候補における最低レートにより換算した持玉を共通持玉として採用しても良い。
持玉を例示したが、持玉だけでなく会員が営業日当日の前日等、過去に獲得した持玉の内、遊技場に預けている所謂貯玉を対象として変換処理を行っても勿論良い。更に、持玉とせずに例えば1円=1ポイントとするように持玉をポイント化して管理しても良い。この場合、ポイントが発行対象価値となる。
ここで、貸出処理について補足する。上記した通りに貸出単位としては125玉を例示することができ、上記同様に選択されたレートに応じて残高が更新される。例えば125玉を遊技玉とする場合、4円レートであれば1000円、2円レートであれば500円が対価となるが、1.5円レートのような整数でないレートを採用した場合、125玉の対価が187.5円となる。この場合、188円を対価にするといったように正確には1.504円レートとして取扱えば良い。勿論、持玉における換算も同様である。
レート変更条件について説明する。レート変更には以下の通り予め変更条件が設定されており、遊技場側で任意に設定可能としている。例えば新台である機種については4円レートだけを許容してレート変更を禁止し、新台ではないが稼働が比較的多く見込める機種については4円レートと2円レートとを許容して他のレートへの変更は禁止し、新台でもなく稼働も余り見込めない機種については全てのレートへのレート変更を許容するといったように機種に応じて変更可能なレートを設定可能とする構成や、土日は2円以上に制限してレート変更を許容するが、平日は1円以上のレート変更を許容する、或いは「7」のつく日は0.5円レートを更に許容するといったように、営業日の種類や時間帯(例えば18:00までは0.5円を含み全レートを許容するが、18:00以降は2円以上に制限する)による制限を設定可能とする。勿論、遊技場がイベントとして特定週に限り選択可能なレートを増やしたい場合もあるので、イベント的に期間を設定して選択候補となるレートを設定しても勿論良い。
又、例えば遊技場の会員となり会員カードを受付けた(遊技者IDを取得した)場合には新台でも1円以上のレート変更を許容したり、会員カードにより50歳以上であることや営業日当日に対する「先月」といった参照期間に遊技を行ったことを特定した場合には更に0.5円以上のレート変更を許容したりする等、遊技者の属性情報によりレート変更条件(許容条件)を定めても良い。尚、遊技場の属性情報を識別する方法として、会員カードを受付けることに加え、或いは代えて生体認証、遊技者が所有する携帯電話機等による認証等を採用しても良い。
このようなレート変更は営業日の種類といった変更する状態を示す状態条件が都度変わるにしても対応する変更条件は変わらないので、設定パターンを予め登録し、状態条件に応じて変更条件を変更しても良い。
レート変更は遊技状態に対して設定することも可能である。例えば遊技機1が大当りや特別状態である場合や、スロットマシンで大当り抽選に当選し、大当り発生前に点灯する所謂告知ランプの点灯を光センサにより特定し、その点灯中のような遊技機1が特別な状態へ移行する直前の状態である場合にレート変更を禁止することが例示できる。
又、レート変更は遊技場従業員が行っても良く、遊技者がレート変更したい場合に遊技場従業員を呼び付け、遊技場従業員が携帯する所謂従業員リモコンによる操作に応じてレート変更を許容し、遊技装置2に対する直接的な操作によるレート変更を不能とするといった構成が例示できる。
(2)任意レートセキュリティ
次に、任意レートセキュリティについて説明する。管理装置6は、遊技機単位で遊技者が獲得した遊技玉に不正のような異常がないかを監視している。例えば貸出処理や変換処理により変換した遊技玉(以下、売上玉)と、セーフと、アウトと、残存する遊技玉(以下、残存遊技玉)と、計数処理された遊技玉(以下、計数玉)により、売上玉+セーフ−アウト−残存遊技玉−計数玉による演算値と、予め設定された基準値とを比較することで監視する。
ここで、基準値は例えば1円レートであれば「200」と「−100」といったようにプラス側の設定値とマイナス側の設定値とが設定され、上記演算値がプラス側に達している場合、或いはマイナス側に達していない場合に異常有りと判定する。演算値がマイナス側に達しない場合には、計数過多となるので、不正を含めた異常となるが、演算値がプラス側に達している場合は、計数過少となるので、不正ではなく例えば計数不良といった何らかの異常が発生していると判断することができるので、マイナス側の方が辛い(検知し易い)設定値となっている。
上記した基準値は例えば1円レートを「200」と「−100」とした場合、4円レートを「50」と「−25」とするといったようにレート毎に設定可能である。これは4円レートのような高レート(比較的高いレート)にて不正が行われると遊技場側の被害が大きいので、1円レートのような低レートよりも高レートの方を辛い基準値とするためであるが、被害の小さい低レート(比較的低いレート)を高レートと同様の基準値にすると検知回数が増えることで遊技場従業員が対応不能となる虞があるためでもあり、低レートは甘い(検知し難い)基準値としている。
上記した通り、不正が行われる場合、マイナス側の基準値による比較結果により不正検知となるので、マイナス側はレートに応じて異なる基準値とする一方、プラス側はレートに関わらず同一の基準値に設定可能としても良い。
上記同様に例えば単位期間(例えばアウト=1000分の期間)のアウトに対するセーフの割合(=出率)やスタートの割合(スタート率)といった従来からある不正検知を行う際に参照する基準値をレート変更されたレートに応じて、高レートは辛めに低レートは甘めにするといったようにレート変更に応じて変更しても良い。
又、上記とは異なる不正検知も可能である。例えば低レートで遊技している遊技者が高レートにレート変更して遊技し、基準値以上の持玉を獲得した(異常検知条件が成立した)場合に不正検知を行っても良い。これは遊技中に遊技場従業員から遊技機1のモードに関する情報を入手してレート変更した場合を想定している。したがって、以下の例示も含めて、別途管理装置6にて遊技機1に設定したモードを管理し、そのモードが例えば「5」や「6」といった予め設定される高モードである所謂優良台であることを条件として不正検知を行うことが望ましい。又、モード以外にも例えば入賞率の高い状態となっている遊技機1を優良台として管理装置6に登録し、検知条件としても良い。
低レートから高レートにレート変更したことは、例えばレート変更前後のレートを比較することや、予め高レートに該当するレートを設定しておき、当該レートとして設定されていないレートから設定されているレートにレート変更すること等により特定すれば良い。
上記の場合、検知精度を上げるために更に条件を設定することも可能である。例えば優良台を遊技しても多くの遊技玉を得なければ遊技場の損失とはならないので、高レートへの変更後に多くの遊技玉や大当りを得たり、多くの利益(遊技玉の交換対価−売上玉対価)を得たりして、基準値(第1基準値)以上の遊技者に有利となる遊技情報を得ることを条件として不正検知を行っても良い。又、高レートへの変更後に上記有利の条件を満たしていないにも拘らず、基準値(第2基準値)以上のアウトやスタートを得ていることで所定の遊技期間(期間情報)分の遊技を行ったことを特定することを条件として不正検知を行っても良い。尚、売上玉とは、貨幣を対価とする貸出玉と貯玉を対価として変換した遊技玉である再プレイ玉との合計を示す遊技情報である。
同様に低レートで遊技していた遊技機1から遊技対象となる遊技機1を変更する所謂台移動が行われ、更にその遊技機1を遊技する場合に高レートを選択するといったように台移動した場合に台移動前よりも台移動後の方が高レートとなった場合に不正検知を行っても良く、この場合、台移動に伴い高レートにレート変更することを更に条件に加えて不正検知を行うことが望ましい。尚、台移動は遊技する場合に受付ける持玉券や会員カードにより同一遊技者の台移動を特定すれば良いが、カメラにより顔を撮像して生体認証するような他の判定方法を採用しても良い。
(3)データ管理
次に、データ管理について説明する。管理装置6は、遊技機1側から出力される遊技信号に基づいてアウトやセーフ等の遊技情報やレート選択した回数等を管理するが、遊技者が選択したレート別に遊技情報を区別して管理する。尚、この管理は台単位、機種単位で行うが、会員単位で行っても良い。
本実施形態では、レート別に遊技情報を管理するだけでなく以下の通り、図4に示すように遊技履歴を管理し、変更益を求めることで管理する。例えば図4に示す遊技者「001」の場合、NO1のレコードでは1円レートにて差玉(アウト−セーフ)が−2000玉であるので、遊技場側の粗利は−2000玉×1円にて−2000円の粗利(2000円の損失)となる。その後、NO2のレコードでは4円レートにて差玉が1500玉であるので、1500玉×4円にて6000円の粗利となる。合計すると実際の粗利(実粗利、実利益情報)は−2000円+6000円=4000円となるが、この場合、遊技者が最初のレートである1円レートをレート変更せずに遊技を継続したと仮定した粗利(仮想粗利、仮想利益情報)は−500円となる((−2000玉+1500玉)×1円=−500円)。そして、この仮想粗利と実粗利との差を示す4500円(=4000円−(−500円))はレート変更により生じた損益となるので、変更益(変更益情報)として管理する。
ここで、粗利は持玉の景品交換率に基づき演算する必要があり、例えば遊技レートが1玉1円である一方、持玉1000玉で800円相当の景品を交換可能な1玉0.8円とする交換レートのように遊技レートと交換レートとが相違する場合には貸出処理分を考慮し、上記の場合、1円レートにて1000玉の売上玉があり、4円レートにて売上玉が発生しない場合、粗利は各レートの売上玉の対価−(売上玉−差玉)×交換レートの演算式による求まる値の合計となるので、1円レートでは、1000円−(1000玉−(−2000玉))×0.8円=−1400円となり、4円レートでは、0円−(0玉−1500玉)×3.2円=4800円となり、合計3400円となるが、説明を簡略化するため、本実施形態では遊技レートと交換レートとが同一である場合の例示(この場合、売上玉の対価と売上玉とが相殺される)とするが、実粗利や仮想粗利を上記の通り演算して遊技レートと交換レートとが相違する場合に対応しても良い。この場合、売上玉は貨幣変換処理により貨幣価値から変換された遊技価値を示すが、遊技場によっては例示した貨幣価値以外の例えば前日以前に遊技場へと預けた所謂前日貯玉を対価とした所謂再プレイが行われた場合に、当該対価となった前日貯玉分を貨幣価値と見做して粗利を特定したいとのニーズを持つ遊技場もあるので、前日貯玉のような有価価値を貨幣価値(対価貨幣価値)として粗利を特定しても勿論良い。又、最初のレート以降の変更したレートについては差玉の増減を監視して実際に売上玉が発生した場合であっても、遊技開始時からの累計の差玉や仮想持玉(売上玉分を含む遊技者の獲得玉)と所定値(例えば0玉)とを比較してレート変更していないと仮定した場合に差玉や仮想持玉がなくなったことを特定可能であることを条件として仮想粗利に関する売上玉の対価を特定するようにしても良い。
最初のレートは遊技者が遊技を開始した時点や、遊技者が基準値分のアウトやスタート等を得た時点のレート、或いは遊技者が最初に選択したレート等を想定し得るが、それ以外のレートを仮想粗利に対応するレートとして変更益を管理しても良い。例えば図4に示す遊技者「002」の場合、実粗利は3000円となるが、合計の差玉が−2000玉+1500玉−500玉=−1000玉であるので、レート別の仮想粗利は1円レートが−1000円、2円レートが−2000円、4円レートが−4000円となり、変更益は1円レートが4000円、2円レートが5000円、4円レートが7000円となる。
遊技する場合、遊技者はカードに対応付けて遊技することが想定される。つまり、遊技装置2への入金時点でカードを対応付ければ、遊技者単位の遊技を特定可能となる(遊技玉や持玉や残高等の有価価値が消失すれば遊技終了と判定する等しても良い)。このようにして図4では遊技者を区別しており(遊技者の番号=カード番号)、遊技者単位、或いはレート変更単位で上記した各種のレートにおける仮想粗利や、最も粗利のとれたレートにおける仮想粗利や、最も粗利がとれなかったレートにおける仮想粗利を特定し、遊技機単位、機種単位、或いは遊技場単位で合計することで総合的にどの程度、レート変更により損益が生ずるかを把握可能な情報を管理しても良い。
例えば選択可能なレートが4円、2円、1円、0.5円の場合、遊技者「001」であれば、NO1のレコードの1円レートでの遊技が0.5円レートであったと仮定すると粗利−1000円となり、−1000円+6000円=5000円が最大粗利となる一方で、NO1のレコードの1円レートでの遊技が4円レートであったと仮定すると粗利−8000円、NO2のレコードの4円レートでの遊技が0.5円レートであったと仮定すると粗利750円となり、−8000円+750円=−7250円が最小粗利となる。
このようにして遊技者単位又はレート変更単位で最大粗利又は最小粗利となるレートを仮定し、図4のように合計して管理する。又、実粗利との差分、例えばNO1のレコードにおいて最大粗利であれば4000円−5000円=−1000円、最小粗利であれば4000円−(−7250円)=11250円というように変更益を示しても良い(図4は遊技機単位のみを例示、遊技者単位は省略)。尚、図4では実粗利を示していないが、仮想粗利と実粗利とを双方出力することで両者の差を示す変更益情報を出力しても良い。
このような変更益を遊技者に提示しても良い。この場合、変更益の単位を円にすると換金行為に当る虞があるので、増減した持玉数やポイント数(1玉=1ポイント)として提示しても良い。又、例えば「今回の遊技により持玉が3000玉減りましたが、レート変更により7000玉の損失が有りました」といった特定のレートとした場合の変更益を遊技者に提示することで、遊技機1の遊技状況ではなく、レート変更により生じた損得を情報表示装置3(或いは島端に設けられる情報表示装置等)により遊技者に提示しても良い。
又、他の管理対象となる遊技情報を遊技者に提示しても良く、例えばレートの選択回数や遊技された全レートに対する各レートの選択率等を遊技者に提示したり、例えば島レイアウトを表示してレート別に対応する色により識別するといったように識別表示したりしてレートの選択状況を提示しても良い。同様に差玉の推移を示すスランプグラフにて折れ線グラフの色合いや対応するマーク等を選択されたレートに応じて変更して図5のように提示しても良い。例えば図5に示す4円レート、2円レート、1円レート、0.5円レートに各々対応する「a(赤)」、「b(桃)」、「c(緑)」、「d(青)」の線を色により識別しても良い。尚、図5に示すレートに対応した「%」は上記した選択率を示す。
更に図5では二重破線により持玉の推移も示している。遊技者が選択したレートにより換算される持玉の推移を示せば良く、図5では計数処理されたと仮定した場合の持玉の推移を示しているが、実際に計数処理された持玉の推移を示しても良い。この場合、差玉分に売上玉や持玉を対価として変換した遊技玉等が含まれることになる。又、図5ではスランプグラフとは異なり、選択されたレートによる識別表示を行っていないが、このような識別表示を行っても良いし、スランプグラフを表示することなく持玉の推移を示す推移グラフを表示しても良い。
図4に示した遊技履歴では遊技者単位で「成功」欄に「○」「×」を特定している。これは変更益がプラスの遊技者は「○」、マイナスの遊技者は「×」としており、レート変更が成功したか否かを示している。又、成功率はレート変更した遊技者の内、「○」となった遊技者の割合を示している。この成功や成功率の特定対象は例えば1円から4円にレート変更したといったように特定のレートから特定のレートに変更した遊技者を対象として特定しても良い。又、基準値としては上記の通り「0」を例示することができるが、その他の数値を採用しても良く、「0」とした場合、マイナスになるのか否かで成功したか否かを把握できるため変更益により成功か否かを示すことや、変更益を成功か否かにより異なる着色とすること等を想定でき、成功か否かを識別可能であれば「成功」欄を設けるだけでなく、どのような識別表示を採用しても良い。
レート選択率を管理する場合、図5に例示した例では最初のレートも含めて特定した選択率を例示しているが、図6に例示するように、どのレート(元レート)からどのレート(先レート)にレート変更した回数を管理し、その選択率を管理しても良い。
以上に説明したように本実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
遊技者が遊技する際の遊技レートが高くなる変更処理が行われた場合に異常である旨が報知されるようになるので、遊技者が遊技場従業員から例えば遊技者にとって有利な遊技機設定値が設定されるような優良台である旨を聞くことに応じて例えば遊技レートを変更した場合に、その旨を検知可能となり、不正行為が検知できなくなる虞を低減可能となる。
優良台であることを条件として不正検知を行うので、検知精度が高まると共に、優良台を把握している遊技場従業員や、優良台が遊技場従業員に対して漏洩していないかに絞って不正対策するといったように、遊技場従業員が遊技者に対してあやふやな優良台情報を流しているといった虞をある程度排除した上で、不正対策が可能となる。
遊技者が利益を得た場合のような遊技者が有利となることを条件としてレート変更に基づく不正検知を行うので、遊技者が利益を得た場合、即ち、遊技場にとって損失が発生した場合に不正検知を行うことが可能となり、無暗な不正検知を抑制可能となる。
高レートになってから有利な状態となっていないにも拘らず遊技を続けていることを条件として不正検知を行うので、優良台のような遊技状況でないにも関わらず遊技を継続する遊技者、即ち、優良台との情報を聞きつけた遊技者に検知対象をある程度絞った不正検知が可能となり、その検知精度を高めることが可能となる。
台移動前のレートよりも台移動後のレートが高いことを条件として不正検知を行うことで、遊技場従業員から聞きつけた優良台に台移動した上で、高レートでの遊技を行うような遊技者を検知することができる。
遊技玉を、レート変更に基づく遊技レートに対応する変換率に応じて計数処理により持玉に変換するので、レート変更により複数の遊技レートにて遊技が行われる場合であっても、持玉の種類をレート変更可能な遊技レート分設けなくとも良くなり、遊技レートを遊技者の任意で変更可能とした場合であっても、システム側、或いは遊技場側に生ずる管理負担を低減し、獲得価値を利用する遊技者の利便性を向上可能となる。
封入式の遊技機1により例えば低レートでの遊技に応じて払出された玉を高レートに変更した上で計数するといった不正が抑制可能となるばかりでなく、遊技玉の数値を明確に特定可能となる。即ち、遊技玉が残存した状態やそれに近似する状態を特定可能となり、その状態に応じてレート変更を制限することで、低レートで獲得した遊技玉を高レートに変更した上で計数処理を行うといった不正を防止可能となる。
残存する遊技玉をレート変更に応じて変換するので、低レートで獲得した遊技玉を高レートに変更した上で計数処理を行うといった不正を防止可能となる。
持玉と残高とを区分可能な記録媒体を発行対象とし、残高については遊技玉からの変換処理を不能とするので、遊技玉を精算可能な残高に変換し、その残高を精算することで規則上禁止されている換金行為を防止可能となるものの、持玉は変更可能とすることで遊技者の利便性を損なう虞を軽減可能となる。
遊技者の属性情報に応じてレート候補が選択可能となるので、例えば遊技場の会員や年配の遊技者、或いは先月遊技した遊技者といったような遊技場が手厚く扱いたい遊技者に対し、他の遊技者と比較して選択可能なレート候補を有利にするといったサービスを提供可能となる。
スランプグラフ上で、対応するレートを識別可能に表示するので、差玉の推移とレート変更の推移とを比較可能なスランプグラフを表示可能となる。
変換率に応じた持玉の推移グラフを表示することで、レート変更を考慮した上で遊技者の損得状況の推移を把握可能な推移グラフを提供可能となる。
仮想粗利と実粗利との差を示す変更益を管理することにより、遊技者が遊技レートを変更することで生じた損益を管理可能となる。
変更益を特定する際の仮想レートを遊技者が最初に遊技した際のレートや遊技開始時のレートとすることで、遊技者がそのままレート変更しなかった場合と、実際にレート変更した場合とにより生じた損益が把握可能となる。
変更益を特定する際の仮想レートを遊技する際の最も高いレート、或いは最も低いレートとすることで、変更益の最大値、或いは最小値、即ち、遊技機における遊技の結果自体が同一である場合においてレート変更により生ずる損益の最大値、或いは最小値を把握可能となり、レート変更を許容するレートの範囲により生ずるリスクを把握可能となる。
遊技者単位の変更益を合計した値を遊技機、機種又は遊技場単位で管理することで、どの程度レート変更により損益が生じているかを総合的に把握可能となる。
変更益の正負によりレート変更が成功した遊技と失敗した遊技とを区別するので、レート変更の成否状況を把握可能となり、例えば成功が多ければよりレート変更を遊技者に煽ったり、失敗が多ければレート変更の成功する秘訣を遊技者に案内したりする等、レート変更の成否状況に応じた対応を検討可能となる。
本発明は、上記した実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張することができる。尚、以下に示す変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良いし、適宜採用しなくとも良いし、複数例示した構成等を一つだけ採用しても良い。
封入式の遊技機1を例示したが、従来の遊技媒体を払出す遊技機を対象としても良く、その場合、遊技装置2に計数機能を持たせた各台計数機能を採用し、その各台計数機能にて本実施形態の計数処理を行う一方、遊技媒体を払出すための所謂ノズルを採用し、そのノズルから計数した持玉を払出すことで、本実施形態の変換処理を行って持玉を管理すれば良い。又、各台計数機能だけでなく、所謂島端に設けられる島端計数機にて本案を採用しても良い。即ち、本案でいう変換するとは、貨幣や持玉をデータ上の遊技玉に変換するだけでなく、玉を払出すことで払出した玉に変換することも含む概念であり、計数処理も同様である。
計数処理時にレート変更に応じた変換率にて持玉に変換することを例示したが、例えば遊技玉をそのまま持玉に変換するといったようにレート変更に応じた変換率に関わらず持玉を変換しても良い。
上記した通り記録媒体としてはカードを想定し得るが、コイン、携帯電話機、或いは紙等、どのような記録媒体を採用しても良い。又、遊技価値の対応付けとしては記録媒体に直接記録しても良いし、管理装置6にて記録媒体のIDと対応する遊技価値とを対応付ける等しても良く、記録媒体は対応する遊技価値を特定可能な情報が記録されていれば、どのような構成を採用しても良い。又、携帯電話機としては遊技者の携帯電話機が想定されるが、この場合、携帯電話機と通信することで持玉を示す情報を送信する処理を発行処理とすることが想定される。
遊技玉=0となる等、遊技玉に基づく発行条件が成立した場合でしか発行処理を許容しない構成を例示したが、発行対象となる持玉や記録媒体があれば発行処理を許容する構成を採用しても良い。
各設定値は管理者が任意に操作入力により設定しても、予め管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)のサーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。尚、この場合もサーバにて操作入力により入力された設定値となる。又、過去の遊技情報を基準値として設定しても勿論良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても良いし演算式を利用して間接的に特定しても良い。機種としては、例えばレート別やフロア別に機種をグループ化する等、どのような区分により構成しても良い。数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。又、出力としては印字、表示出力が少なくとも想定される。
対象となる遊技機としては例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機や、スロットマシン等にも採用することができる。尚、例示した封入式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。
遊技装置2が行う処理を中継装置4、情報表示装置3、或いは管理装置6等にて行ったり、管理装置6が行う処理を他の装置にて行ったりする等、どのように構成しても良い。
図面中、1は遊技機、2は遊技装置(貨幣価値受付手段、レート変更手段、貨幣変換手段、ID取得手段、発行手段、遊技変換手段、発行変換手段)、3は情報表示装置(グラフ生成手段、期間区分手段、表示手段)、6は管理装置(異常検知手段、報知手段、設定手段、遊技情報特定手段、判定手段、台移動判定手段、管理手段、候補抽出手段、表示手段)、8は残金精算機(精算手段)である。

Claims (5)

  1. 遊技者が所有する貨幣価値を受付け、当該受付けた貨幣価値の残高を示す残貨幣価値を更新する貨幣価値受付手段と、
    遊技する際の遊技価値のレートを示す遊技レートを遊技者の任意の遊技レートに変更するためのレート変更操作を受付けることで、当該遊技レートを変更するレート変更処理を行うレート変更手段と、
    前記レート変更処理により特定される遊技レートに対応する変換率であって、残貨幣価値を対象とする貨幣変換率により、残貨幣価値を遊技に使用可能な遊技価値に変換する貨幣変換処理を行う貨幣変換手段と、
    遊技者が遊技する際の遊技レートが高くなる変更処理が行われた場合に成立し得る異常検知条件の成立状況に応じて異常である旨を特定する異常検知手段と、
    前記異常検知手段により異常である旨が特定された場合に、その旨を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
  2. 他の遊技機と比較して遊技者にとって有利である優良台であるか否かを示す優良台情報を遊技機単位で設定する設定手段を備え、
    前記異常検知条件は、優良台である旨を示す優良台情報が設定された遊技機を対象として成立することを特徴とする請求項1に記載した遊技場用システム。
  3. 遊技者が通常状態よりも多くの遊技価値を得られる遊技状態である特別状態の発生回数、遊技者が獲得した遊技価値、及び遊技者の損益の内、少なくとも1つを示す有利情報を特定可能な遊技信号を入力して有利情報を特定する遊技情報特定手段と、
    有利情報と、当該有利情報に対して予め設定される基準値とを比較することで遊技者が有利となったか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記異常検知条件は、遊技者により遊技される遊技機における遊技レートが高くなるレート変更処理が行われてから、前記判定手段により有利となった旨が判定された場合に成立することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場用システム。
  4. 遊技者が通常状態よりも多くの遊技価値を得られる遊技状態である特別状態の発生回数、遊技者が獲得した遊技価値、及び遊技者の損益の内、少なくとも1つを示す有利情報と、遊技者の遊技期間を示す期間情報とを特定可能な遊技信号を入力し、前記有利情報と前記期間情報とを特定する遊技情報特定手段と、
    有利情報と、当該有利情報に対して予め設定される第1基準値とを比較することで遊技者が有利となったかを判定する一方、期間情報と、当該期間情報に対して予め設定される第2基準値とを比較することで遊技者が所定の遊技期間分の遊技を行ったか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記異常検知条件は、遊技者により遊技される遊技機における遊技レートが高くなるレート変更処理が行われてから、前記判定手段により有利となった旨が判定されないまま、所定の遊技期間分の遊技を行ったと判定された場合に成立することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載した遊技場用システム。
  5. 遊技者IDを取得するID取得手段と、
    異なる遊技機を遊技する遊技者から取得された遊技者IDが対応関係にある場合に遊技者が遊技対象とする遊技機を変更する台移動が行われた旨を判定する台移動判定手段と、を備え、
    前記異常検知条件は、前記台移動判定手段により台移動が行われた旨が判定され、台移動前の遊技レートよりも台移動後の遊技レートの方が高い遊技レートである場合に成立することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載した遊技場用システム。
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