JP2024062116A - 遊技場用システム - Google Patents

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崇矩 金井
雄一郎 加藤
幸拓 龍田
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ダイコク電機株式会社
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Abstract

【課題】優良台に関する情報が漏洩されているか、或いは優良台推測がされ易い状況にあるかを示す指標を精度高く特定可能とする。【解決手段】遊技場用システムにおいて、朝一期間における優良台の稼動状況に応じた指標情報を特定する場合に、価値情報により所定の価値条件が満たされる優良台であって、客交代が判定された優良台に関する稼動情報を、指標情報の特定対象から除外するので、優良台に関する情報が漏洩されているか、或いは優良台推測がされ易い状態にあるかを示す指標として指標情報を精度高く特定可能となる。【選択図】図10

Description

本発明は遊技場用システムに関する。
遊技場では、設置される遊技機の一部に優良台(例えば大当り確率を変更するためのモードを遊技者にとって有利になるように調整した遊技機)を設けることで、一般の遊技者へ利益還元している。
優良台については、所謂設定漏洩として遊技場の従業員が第3者(所謂打ち子)へ漏洩する不正の対象になる場合があり、その第3者だけが遊技することで一般の遊技者が遊技できなくなることが問題視されている。
この問題を解決するために例えば特許文献1では、営業開始から所定期間内において、遊技機全体の稼動率が低いにも関わらず優良台が遊技されている場合に警告する構成が提案されている。
特開2008-279121号公報
上記構成によれば設定漏洩状況を把握できるものの、一般の遊技者が偶々優良台と気づかずに遊技しても警告される虞もあり、その点で精度を高める必要があった。
また、その精度を高めれば、設定漏洩だけでなく、例えば一般の遊技者による優良台推測(配置傾向を分析することによる優良台の推測)がされ易い状況であるかも把握できるような効果も見込めるようになる。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、優良台に関する情報が漏洩されているか、或いは優良台推測がされ易い状況にあるかを示す指標を精度高く特定可能な遊技場用システムを提供することにある。
本発明は、予め設定される優良条件を満たす優良台を含む複数の遊技機を管理対象とする遊技場用システムであって、
管理対象とする遊技機単位の稼動状況を示す稼動情報(例えば図7の履歴形式で示す履歴情報)と、遊技者が獲得した遊技価値の大きさを示す価値情報(例えば図7の判定持玉といった玉やメダル等の持玉の情報を含む)とを遊技機側から出力される遊技信号により特定し蓄積する蓄積手段(例えば管理装置6及び当該装置6の記憶部)と、
営業開始時点からの所定期間である朝一期間を対象とした前記稼動情報を、対象となる遊技機が優良台であるか否かを示す優良情報(例えば図5の優良台を示す〇×)と対応付けて抽出する抽出手段(例えば管理装置6の制御部)と、
優良台に関する情報が漏洩されているか或いは優良台が推測され易い状況にあるかを示す指標情報(例えば図9のp値や、これに対応する図10の顔を模した指標)を、前記抽出手段により抽出される前記稼動情報と対応する優良情報とに基づき特定する指標特定手段(例えば管理装置6の制御部)と、
遊技機単位で客交代を判定する客交代判定手段(例えば管理装置6の制御部)と、を備え、
前記指標情報は、前記価値情報により所定の価値条件が満たされる優良台であって、前記客交代が判定された優良台に関する稼動情報を除外して特定されることを特徴とする。
本発明によれば、朝一期間における優良台に係る指標情報を特定する場合に、価値情報により所定の価値条件が満たされる優良台であって客交代が判定された優良台を、指標情報の特定対象から除外するので、優良台に関する情報が漏洩されているか或いは優良台の推測がされ易い状態にあるかを示す指標として、指標情報を精度高く特定可能となる。
一実施形態における遊技場用システムの全体構成図 遊技機の正面図 設定値とボーナスの当選確率と出率との関係を示す図 機種Aの設定情報を示す図 朝一期間における機種Aの台番別の集計情報を示す図 営業日全体における機種Aのモード別の集計情報を示す図 営業開始時点からの遊技履歴を示す図 対象機種の指標情報を求めるための遊技情報を日毎集計として示す図 指標情報(p値)と判定結果を示す図 優良診断帳票の全体(機種A,B,…その他)を示す図 優良診断帳票の一部(機種A)を拡大して示す図
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には複数の遊技機島が設けられており、各遊技機島には多数の遊技機1(例えばスロットマシン)と、遊技機1毎に対応する多数の遊技装置2が設置されている。2台の遊技機1及び2台の遊技装置2は、1台の中継装置4と対応付けて接続され、中継装置4はLAN5を介して管理装置6と接続されている。
尚、遊技場内にはPOSや残高精算機(何れも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。また、遊技場内には、所謂パチンコ機も含めて例えば数100台の遊技機1が設置されており、全ての遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部、記憶部、送受信部、モニタ7やプリンタ等の出力部、キーボード8aやマウス8b等の操作部等を備える。以下では、制御主体となる管理装置6の制御部を単に「管理装置6」と称し、説明を簡単化する。
管理装置6は、遊技場内における遊技機側(遊技機1、遊技装置2等の側)の各装置から出力される遊技信号を受信することにより各種遊技情報を特定し、蓄積手段として例えば自装置6の記憶部に蓄積する(各種遊技情報を管理する)。
各種遊技情報については、遊技機単位の稼動状況を示す稼動情報や、遊技者が獲得した玉やメダル等の遊技価値の大きさを示す価値情報を含むが、詳しくは後述する。また、管理装置6(遊技機数特定手段)は、その特定対象乃至管理対象とする遊技機1の台番や遊技情報に基づいて、当該遊技機1の設置台数や稼動数を特定するようになっている(後述の図8等参照)。
遊技機1として図2に示すスロットマシンは、その正面に表示窓9を有し、遊技者は表示窓9を通じて内部に設けられたリール11の図柄を視認可能となっている。各図柄は、左リール、中リール、右リール(以下「各リール11a~11c」と称す)の円周面に描かれており、各リール11a~11cが停止した状態では、表示窓9の上段、中段、下段に対応して表示される。即ち、表示窓9には、各リール11a~11cの各々について3図柄ずつ合計9図柄分の図柄表示領域が形成されている。
表示窓9には、中段に対応した横方向の1本、上段、中段、下段に対応した斜め方向の2本、上段と下段に対応した横方向の2本の合計5本の入賞ラインが設定されており、入賞図柄が何れかの入賞ライン上に揃った(入賞役が入賞した)ときに対応する入賞が発生する。この表示窓9の右方には、払出数表示部10aとクレジット数表示部10bが設けられている。
表示窓9の下方には、クレジットメダルの投入を行うMAXBETボタン12、クレジットメダルの精算を行うクレジット精算ボタン13、メダルを投入するメダル投入口14が設けられており、これらの下方にはスタートレバー15、3つのストップボタン16a~16c等が設けられている。クレジット数が1以上の状態でクレジット精算ボタン13が操作されると、そのクレジット数分のメダルが払出される。また、遊技機1には、最下部に位置させて受皿17が設けられ、最上部のランプ部18側に位置させて液晶表示部1d及びスピーカ1sが設けられている。
前記入賞役としてボーナス役、小役が設定されている。ボーナス役としては、図3に示す確率でそれぞれ内部当選するBB役及びRB役が設定されており、それらのボーナス役が入賞するとBB、RB図柄を揃え、BB、RB図柄が揃うとそれぞれBB状態及びRB状態であるボーナスを発生させ、図3に示す出率(理論値)となる。BB、RB中は小役の入賞率が高まり、所定の払出枚数に達すると終了する。
ここで、図3は、複数段階(例えば6段階)の遊技機用設定値と、ボーナスの当選確率及び出率との対応関係を示している。即ち、同図の「設定」は、役の内部当選確率を設定するための遊技機用設定値であるモードを「1」~「6」の6段階で示しており、対応する出率の期待値を異ならせている。モードは、設定値操作部から入力される設定信号に基づいて何れかの設定値が当該遊技機1において有効化される。これにより、有効化された値が高いほど入賞率が高くなることで出率が高くなる、遊技者にとって有利な設定となり、逆にその値が低いほど遊技者にとって不利な設定となる。
前記設定値操作部において「1」~「6」のモードの中から、1つのモードを選択して設定することで出率を調整可能である。この場合、先に電源SWにて電源OFFしてから、設定キーにて設定モード切替部を「遊技」→「設定」し、電源ONすると設定変更可能状態へと移行する。設定変更可能状態では、クレジット数表示部10bにてモード(遊技機用設定値)を表示し、その表示は、設定ボタンの操作に応じて1~6の順に切り替わり、変更したい設定値が表示されているときにスタートレバー15を操作すると設定値が確定する。尚、図3に示す設定値を含むスペックは一例であり、機種によってはARTなどのボーナスとは異なる特別状態が発生する等、機種に応じて異なる。また、小役確率については全設定共通とする。
遊技機1は、メダルが投入された状態でスタートレバー15が操作されると(ゲーム開始操作が行われると)、設定値に応じて発生する乱数の中から1つの乱数を抽出して内部抽選を実行し、内部当選役がある場合には当該内部当選役に対応するフラグを成立させると共に、各リール11a~11cを始動(回転)させ、この状態で各ストップボタン16a~16cが操作されると、対応するリール11a~11cの回転を停止させる。続いて、内部当選役のフラグに応じて各リール11a~11cの停止位置を決定するための図示しない停止テーブルに基づいて、所謂引込制御(すべり制御)を含む停止制御(各リール11a~11cを内部当選役フラグの種類に応じた入賞図柄又はハズレ図柄で停止表示させる制御)を実行する。
引込制御は、各ストップボタン16a~16cの操作を検出した時点から予め規定された引込範囲(最大で4図柄まで)にある図柄を入賞ライン上に引込んで停止させることが可能な制御である。尚、内部当選役フラグに対応する図柄が引込範囲内に存在しないときは、その図柄を入賞ライン上に引き込んで停止させることができないので、入賞が発生せず、所謂取りこぼしとなる。従って、ボーナス役が内部当選した場合に引込制御が成功したときは、抽選結果に基づいてボーナス状態を発生させる。
遊技機側からは次の遊技信号が出力される。
アウト信号=遊技機1から出力される遊技信号。開始操作に応じてベット状態のメダルを消費したとしてベット状態のメダル数(3枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1がアウト(消費価値、使用媒体数)となる。尚、リプレイ時にも対応分を出力する。
セーフ信号=遊技機1から出力される遊技信号。メダルが1枚付与(払出)される毎に1パルス出力されるので、セーフ信号数×1がセーフ(入賞付与価値、払出媒体数)となる。尚、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたメダル分を出力する。
BBまたはRB信号(状態信号)=遊技機1から出力される遊技信号。対応する特別状態であるボーナス状態(BB、RB)にレベル出力されるので、信号入力期間をボーナス状態として特定する。
遊技装置2について説明する。遊技装置2は、図1に示すように遊技者が貨幣を入金するための貨幣投入口19、遊技者がカードを挿入するためのカード挿入口20、メダルを払出すための貸出釦21、カードを発行するための返却釦22、各種情報を表示するタッチパネル式の液晶表示部23、従業員が携帯するリモコン(図示せず)から送信されたリモコン信号を受信する受信部24、メダルを遊技機1の受皿17に払出す払出ノズル25、計数部を開閉する計数部扉26等を備える。遊技装置2は、CPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部により動作する。
遊技装置2は以下のように動作する。
(1)貨幣が貨幣投入口19に入金されると、貨幣を受付け(貨幣受付処理)、その残高を液晶表示部23に表示し、貸出釦21が押下(貸出操作、付与操作)されると、貸出1単位(例えば1000円分)の貸出メダル(対価付与価値)を払出ノズル25から払出し(対価付与処理)、その対価分を残高から引落とす。この場合、貨幣は複数回分の貸出処理の対応分(例えば1万円まで)を受付可能である。
(2)所謂各台計数機能を備えており、遊技者が獲得したメダルは計数部扉26を開放して計数部へ投入することにより受付け可能であり、係る投入により受付けたメダルを計数し、その計数値を持玉(計数メダル数)として記憶部に記憶する。これにより、持玉を対価とした払戻処理(価値付与処理)も可能とし、払戻した場合には、その対価分(払戻したメダルと同数)を持玉より減算する。持玉や残高が残存する状態で返却釦22が押下(発行操作)されると、持玉や残高を特定可能なカードをカード挿入口20から発行する。尚、カードを受付けた場合は、その持玉や残高を引継ぐ。
(3)中継装置4を介したシリアル通信による売上信号により管理装置6にて貨幣受付処理や対価付与処理、残高や持玉、貸出玉数、払戻玉数、入金額、計数玉数や貸出玉数や貸出玉の対価となる売上額及びカードの受付や発行処理等の各種情報を特定可能とするが、これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定可能としてもよい。尚、上記のカードは、周知のICチップを内蔵した一般カードを想定しているが、会員情報が対応付けられた会員カードにも適用しうることは勿論である。
さて、「背景技術」で述べたように、遊技場では遊技機1の一部を優良台として設定することにより、一般の遊技者へ利益還元している。優良台は、例えば上記したモードを遊技者にとって有利になるように調整した遊技機1であるが、その情報を遊技場の従業員が所謂打ち子へ漏洩する不正の対象になる場合がある。ここで、遊技機全体の稼動率が低いにも関わらず優良台が遊技されている場合に警告する構成も考えられるが、一般の遊技者が偶々優良台と気づかずに遊技しても、これを警告の対象とする虞があり、その点で精度を高める必要があった。こうした課題は、一般の遊技者により優良台が推測され易い状況にあるか、といった観点でも共通の問題として内在する。
そこで、本実施形態の管理装置6は係る課題を解決すべく、優良台に関する情報が漏洩されているか或いは優良台が推測され易い状況にあるかを示す指標情報(例えば図9の「安心」「注意」「警告」を判定するためp値)を、後述する稼動情報と対応する優良情報とに基づき特定する指標特定手段として構成されており、その指標情報について、所定の価値条件が満たされる優良台であって客交代が判定された優良台に関する稼動情報を除外して特定するようになっている。
ここで、本実施形態の「優良台」は、当該遊技場において予め設定される優良条件を満たす遊技機1を称するものであり、その優良条件は、対応する出率(例えば図6の集計値)が基準値に達し、他のモードに対応する出率よりも高いモードが設定された場合に満たされるものとする。係る優良条件について、図4に示す設定情報と併せて説明する。
図4の設定情報は、優良診断を行うために例えば機種単位(同図の機種A)で予め設定される情報であり、優良台の情報が漏洩されているか又は優良台が推測され易い状態にあるかを「安心」「注意」「警告」の何れかで判定する優良診断に用いられる。
同図の設定情報はモニタ7に表示され、遊技場の管理者(単に「管理者」と称す)によるキーボード8aやマウス8b等での入力操作により設定を行うことができる。同図4の各項目の内容は以下の通りである。
検知有無=優良診断の対象とするか否かの設定である。「有」の場合は対象とし、「無」の場合は非対象に設定される。
基準モード=優良台と判定するための基準となるモードである。この設定値に達しているモードが例えば同図に示す「4」であれば、他のモード1~3に対応する出率よりも高い「4」~「6」のモードが設定された遊技機1が優良台の対象となる。尚、上記図3では図示を省略したが、モードには例えば「H」といった数値ではないモードもあるので、「5」「6」「H」といった対象となる全てのモードを基準情報として設定してもよい。
基準出率=優良台と判定するための基準となる出率で、機種単位、且つモード単位で集計した出率(図6参照)がこの設定値(基準値)に達しているモードが優良台の対象となる。これにより、優良条件は、基準モードと基準出率との双方(図4の「設定値」の双方)を満たし、且つ上記集計した出率が最大であるモードが設定された場合に満たされるものとし、係る優良条件を満たす遊技機1が優良台となるが、詳しくは図6のところで説明する。
朝一期間=朝一期間の対象となる期間を示し、営業開始時点からこの設定情報に対応する時点に達するまでの所定期間を朝一期間とする。1時間、2時間、3時間の内から設定可能であるが、例えば90分のような任意の期間を設定可能にしてもよい。
朝稼動基準=朝一期間における1時間当りのアウトに対する基準値である。朝一期間が1時間であれば同図の設定値通りとなるが、朝一期間が2時間(1時間の2倍)であれば設定値(例えば4500)の2倍のアウト(例えば9000)が基準値となり、朝一期間のアウトがこの基準値に対応する値に達していれば「朝稼動有」と判定する。係るアウト信号により特定されるアウトと「朝稼動有」との判定結果も遊技機単位の稼動状況を示す稼動情報に含まれる。尚、時間が2倍となれば同じく2倍とすることを例示したが、1.8倍や2.5倍の等倍ではない比率により特定してもよい。
持玉基準値=図7に示す「判定持玉」に対する基準値である。判定持玉(価値情報)について、図4の設定値に達している場合に管理装置6により遊技機単位で客交代と判定するための基準値となるが、詳しくは図7のところで説明する。
基準売上=客交代を判定するための基準となる売上額である。この設定値に達していないレコードは客交代の判定対象から除外される。
交代基準時刻=客交代を判定するための基準時刻である。図7に示す「時刻」が対象となり、図4の設定値以降の時刻のレコードは客交代の判定対象から除外される。
第1p値基準、及び第2p値基準=何れも指標値pに対する基準値である。指標値pが、第1基準値(第1p値)に達していれば優良診断を「安心」、第1基準値に達していないが第2基準値(第2p値)に達していれば「注意」、第2基準値に達していなければ「警告」と判定する。
第1及び第2除外優良台=何れも優良台の基準値であり、第1除外優良台は営業日単位、第2除外優良台は1カ月当りで示す。このうち、第1除外優良台は、営業日単位で設定された優良台がこの設定値に達していない場合、当該営業日を優良診断の対象から除外する。また、第2除外優良台は、優良診断の対象期間において設定された優良台がこの基準値に対応する値に達していない場合、即ち例えば、対象期間が1カ月の3倍の3カ月のケースでは設定値(例えば5)の3倍の基準値(例えば15)に達していない場合に、対応する遊技機1や機種を優良診断の対象から除外する。
基準日数=優良診断を行うために必要な営業日数で、検知対象となる営業日がこの設定値に達していない場合(例えば導入当初)には優良診断の対象から除外する。
尚、上記した図4の「設定値」は機種Aにおける設定情報の一例を示すものであり、機種単位に限らず遊技機単位や種別(機種グループ)単位で設定情報を設定しても勿論よい。
図5及び図6は共に機種Aを対象とした集計情報であり、図5は、上記の設定情報により特定可能な朝一期間、図6は営業日全体を対象期間として管理装置6により集計し、モニタ7に表示させることができる。
即ち、図5は朝一稼動を示しており、管理装置6は各「台番」について「モード」を示すモード情報を対応付け、遊技機単位で朝一期間を対象に「アウト」を集計する。同図5の「稼動有」は、当該集計したアウトが図4の「朝稼動基準」との比較結果により、その基準値(例えば4500)に達して稼動有と判定された台番を「○」、基準値に満たず稼動無と判定された台番を「×」で表す稼動情報である。
同図5の「優良台」は、図6の「出率」を含む集計結果と図4の「基準モード」及び「基準出率」とに基づき特定され、優良台に対応するモードが設定された台番を「○」、優良台の台番以外の台番を「×」で表す優良情報である。
このように、管理装置6(抽出手段)は朝一期間を対象とした遊技機単位の稼動状況(稼動の有無)を示す稼動情報を、対象となる遊技機1が優良台であるか否かを(図5では〇×で)示す優良情報と対応付けて抽出することが可能である。なお、図5のモード(モード情報)は従来同様に管理装置6に対する操作入力や遊技機側から出力される遊技信号入力等により遊技機単位で設定可能である。
図6は、モード別実績値を示しており、台番に対応づけられる「モード」により区分して遊技機一台当りの「アウト」「セーフ」「売上」「出率」の各遊技情報の平均値を集計したものである。このように、管理装置6は、営業日単位で遊技機1に設定された「モード」に対応付けて「出率」を示す出率情報の他、各種遊技情報を蓄積する。尚、同図6のモード「3」「4」の欄に示す「0」或いは「-」は、図5に例示した台番中に当該モード3,4の設定された遊技機1がないため0データ或いはブランクとなっている。
ここで、優良台の特定方法について図6及び図4も参照しながら説明する。
優良台は、そのモードが図4の「基準モード」に達し、且つ図6の営業日単位で集計した「出率」が図4の「基準出率」に達しており、更に最大の出率のモード(以下「優良モード」とする)に設定された遊技機1としている。図6によれば最大の出率(他のモードに対応する出率よりも高い出率)はモード「6」ではなく、モード「5」であり、その出率107.5%も基準出率に達しているだけでなく基準モードにも達しているので、モード「5」が設定された台番4が、優良条件を満たす「優良台」として特定される。
このようにして、「稼動有」が「○」である「稼動台」(図5であれば台番4,7,8)と、「優良台」が「○」である「優良台」(図5であれば台番4)と、「稼動有」と「優良台」とが「○」である「優良稼動台」(同台番4)とを機種単位、且つ、営業日単位で特定する。
尚、上記の例では実際の出率が図4にて設定した基準出率に達するか、或いは最大の出率のモードであるかにより優良モードを特定したが、実際の遊技情報に代えて例えば遊技機メーカにより提供される理論上の出率により優良モードを特定してもよい。このような構成によっても、例えばモードによって遊技性を切替えることを目的として、モード6がモード5やモード4よりも理論上の出率が低く設定される機種も想定できるが、そのような機種に対しても適切に優良モードを特定可能となり、ひいては所期の優良条件を満たす優良台を特定可能となる。
図7は所謂遊技履歴であり、管理装置6及びその記憶部を蓄積手段として、同図の「時刻」や「アウト」といった稼動状況を示すボーナス単位の遊技情報(稼動情報)が履歴形式で蓄積される履歴情報を含む。同図に示す項目のうち、営業中に更新するのは「時刻」~「売上額」までで、繰越持玉以降は(これより右側の欄は)、営業終了後の例えば客交代判定時や月末等に複数日分をまとめて、売上額までの遊技情報に基づき更新されるものとする。同図7の各項目の内容は以下の通りである。
時刻=レコード(同図のレコード「NO」)に対応する時刻であり、例えばボーナス発生時刻やレコード作成時刻を示す。
アウト、Bサ=アウトは遊技機1への打込玉数(使用価値数)、Bサは遊技機1からの払出玉数(付与価値数)であるセーフとアウトとの差(アウト-セーフ)を示す。尚、何れも通常状態に対応する。
TY、売上額=TYはボーナス中の出玉(セーフ-アウト)、売上額は貸出メダルの対価(当日分以外の貯玉に基づく再プレイ分も再プレイ玉×貸単価(20円)により包含してもよい)を示す。
繰越持玉=ボーナス終了時の持玉で、前レコードの繰越持玉+TY-Bサ+売上玉(売上額÷貸単価)を示す。
判定持玉=客交代を判定するための持玉で、ボーナス開始時の持玉(前レコードの繰越持玉-Bサ+売上玉)を示す。なお、最初のレコード(NO.1)及び最終のレコードと、図4の「交代基準時刻」以降のレコードと、売上額が図4の「基準売上」に達していないレコードと、の何れも客交代の判定対象外である(判定する必要がない、或いは客交代ではない)ため、該当する図7の欄を「-」としている。
客交代=持玉が十分にあるにも拘らず売上が発生することを条件として客交代と判定できるレコードについて「○」とする。具体的には判定持玉が図4の「持玉基準値」に達しているが売上額が発生しているレコードを客交代と判定する。なお、「-」は判定持玉と同様、判定対象外である。
このように、管理装置6は、判定持玉の履歴情報と、その持玉基準値との比較に基づいて朝一期間における客交代を判定する客交代判定手段として機能する。これは、上記の如く持玉が十分あるにも拘らず売上が発生したことで、つまりは所定の価値条件として、価値情報たる判定持玉と売上額に係る条件が満たされることで、「客交代」が「○」となるレコードがある場合に、当該遊技機1に客交代があったと判定する機能であるが、遊技履歴は多様な用途があり、従来から利用されている遊技情報なので、当該遊技履歴に基づき客交代を判定することで、新たな遊技情報を管理する必要性を低減可能となる。
図8は、対象機種(機種A)について、営業日単位で指標情報(図9のp値参照)を判定するための遊技情報の集計例を示しており、上記した図5~図7の遊技情報(機種単位・営業日単位で集計された稼動情報乃至遊技履歴)を基に集計したものである。管理装置6(出力手段)は、図8の遊技機数に関する「全台」~「優良稼動」の各情報を特定し、「稼動率」~「判定対象」の各値乃至判定結果を特定してモニタ7に表示する(図8の各項目を表示出力する)。
即ち、図8に示す「優良台」及び「朝一稼動」は、上記の抽出手段で対応付けて抽出した図5の優良台「〇」及び稼動有「○」となった総台数を各別に示し、「優良稼動」は同図5の優良台及び稼動有の双方が「○」となった総台数を示している。「稼動率」は全台に対する朝一稼動の割合で、「優良稼動率」は優良台に対する優良稼動の割合を示す。尚、同図における最下段の「合計」は延べ台数を示す。
ここで、「優良稼動」は、図5の優良台及び稼動有の双方が「○」であっても、図7のところで述べた客交代が判定された場合は対象から除外される。つまり、情報漏洩があれば客交代との判定を得ることなく終日遊技するためであり、係る図8の集計結果を用いる図9の判定情報においても、当該客交代が判定された優良台に関する稼動情報を除外して特定される。一方で、客交代が判定されても「朝一稼動」の対象には含まれ、又、「優良台」の対象にも含まれる。
また、図8の「判定対象」は優良診断の対象となる営業日かを示し、「○」が対象となるが「×」は対象外となる。「×」とするのは、同図8の「優良台」が第1除外優良台(図4では「1」)に達していない営業日である。これは、優良台がない或いは少なければ情報漏洩や優良台の推測のリスクが低いためであり、対象外となった「×」の営業日は優良診断の対象外となる。これにより、全台や朝一稼動の台数が除外され、当該除外された値が合計欄に示される。
図9は、優良診断における指標情報「p値」の演算例を、その判定結果(安心、注意、警告)を含む各項目(日数~優良稼動率)と共に示している。
同項目のうち「日数」は、上記した図8の判定対象が「○」となった日数を示し、他の項目の「台数」「稼動率」「優良稼動率」は、図8の合計欄における「全台」「稼動率」「優良稼動率」に対応するが、演算例であるため、必ずしも数値は図8と一致しない。
「p値」は、超幾何分布を利用して導出される数値で、特定した優良台数と朝一稼動の稼動率との条件下において、特定した優良稼動率が得られる割合を示す指標情報である。
即ち指標情報は例えば、全台数(図9のNo.1欄であれば(以下、同様)、台数「240」)を母集団N、そのうち対象日数における延べ優良台数(図9では1営業日当り1台を想定しているので日数「30」に相当)を成功数k、朝一稼動数(240(延べ台数)×30%(稼動率)=72)を標本数n、そのうち30(優良台数)×45%(優良稼動率)を成功数xとした超幾何分布により得られる値(p値)となる。
こうした演算は、管理装置6に搭載されたExcel(登録商標)等の表計算ソフトウェアを用いて実現することができ、例えば図9のNo.1の欄における上記のN(=240),k(=30),n(=72),x(=13.8)をパラメータとする確率質量関数の関数形式により、同No.1のp値「4.03%」を求めることができる。
換言すれば、管理装置6において、その特定対象とする遊技機1の設置台数(図9の台数N(図8における「全台」に対応))と、優良台の数(同図の日数に相当する優良台数k(図8における「優良台」に対応))と、朝一期間における稼動状況を示す遊技機1の稼動数(台数Nと稼動率との積から得られる朝一稼動数n(図8における「朝一稼動」に対応))と、同じく朝一期間における稼動状況を示す優良台の稼動数(優良台数kと優良稼動率との積から得られる成功数x(図8における「優良稼動」に対応))とに基づき、超幾何分布を利用してp値を特定している。以下、係る指標情報の特定を含む優良診断について図9も参照しながら詳述する。
尚、上記では説明の都合上、図9に示される数値を前提とした演算値としているので例えば優良台の稼動数が小数(13.8)となっているが、図8における「優良稼動」から特定すれば整数(例えば14)になるといったように、上記のN、k、n、xはいずれも整数になることが想定される。
管理装置6は、優良診断における指定日(例えば判定日)から所定期間遡った例えば1カ月、3カ月、6カ月といったように複数の期間を対象として優良台の情報漏洩度や推測度を判定する。
この場合、図9におけるNo.1~3が1カ月、No.4~6が3カ月、No.7~9が6カ月の凡その「日数」に夫々対応する。この「日数」は説明の都合上、1カ月当り30日としているが、図8にて説明したように優良台が第1除外優良台に達しない営業日は除外されるので、対象期間における営業日が仮に31日であっても例えば20日といった日数になる場合もある。
また、図9において朝一稼動を対象とした「稼動率」が30%である場合に優良稼動率によりどの程度p値を含めた「判定結果」に影響が生ずるかを例示しているが、当然ながら稼動率や優良稼動率等は実際の状況に応じて適宜変更される。
「判定結果」は「p値」と図4の「設定値」とに基づき特定され、p値が第1p値基準(例えば3.0%)に達していれば「安心」、第2p値基準(例えば0.2%)に達していれば「注意」、第2p値基準に達していなければ「警告」とに区分され、それら文言が情報漏洩や推測度の危険度を示す指標として、同図9の画面がモニタ7に表示出力される。
図9の例において、判定結果が「安心」となる優良稼動率がNo.1では45%であるものの、No.4では36%、No.7では33%となる。これは稼動率が30%である場合に4%程度の割合で優良稼動率が取り得る値を示すが、日数によりこれだけ変化する。例えばNo.7のように日数が180日である場合にNo.1同様の45%の優良稼動率を得た場合、p値は限りなく0に近くなり判定結果も「警告」となる。
図10は、図4~図9を用いて説明した優良診断の判定結果(診断結果)を帳票として示す優良診断帳票である。管理装置6は出力手段として、図10の優良診断帳票をモニタ7に表示出力し、或いはその一部(同図左下の機種Aの分)を図11の拡大図で示すように表示出力し報知する。
図10に示すように、優良診断帳票は、その最上欄にて基準月(例えば判定日から1カ月遡った期間)を指定する「月指定」と、「4円パチンコ」「20円パチスロ」…といった種別(貸単価に応じた機種グループ)とが設定可能であり、「総合判定」の欄と「機種A」「機種B」といった機種単位の判定結果を表す欄が設けられている。
同図10の「総合判定」では、遊技場全体を対象として診断結果を対象期間単位で報知しており、「1カ月」と「3カ月」が夫々警告(高)に対応する指標(しかめっ面を模した図柄)、「6カ月」が注意(中)に対応する指標(普通の表情を模した図柄)を示している。なお、図4にて説明した通り、優良台が第1除外優良台に達しない営業日や導入日等を考慮して、同図4の基準日数に達しない期間や、優良台数が第2除外優良台に達しない期間は判定不能として(顔を模した図柄に代えて)「-」で表される。尚、こうした指標は、指標情報のp値に対応するものであればよく、顔を模した図柄以外の目印や「安心」~「警告」といった文言等で表すことができる。
「総合判定」右側では、基準月単位の判定結果を表す図表、或いは優良台数(優良台投入数)と優良稼動台数(優良台稼動数)との推移を1月から6月の期間にわたって表す棒グラフが表示される。その右隣の「優良台朝稼動分布」のグラフは、遊技場全体を対象とした朝一稼動(朝平均アウト)と、優良台に限定した朝一稼動(優良台朝アウト)との台当りの平均アウトを営業日単位で集計した分布図を示し、右端の「コメント」欄には判定結果に応じて予め設定されるコメントが表示される。尚、図4の検知有無の設定にて「無」と設定された機種は優良診断の判定対象(帳票での表示対象)から除外される。
図10の下欄には、指定種別(例えば20円パチスロ)を対象とした対象期間における優良台数が多い順に抽出された4つの機種A~Dと、その以外の機種を統合した「その他」についての判定結果がグラフ等で示される。
図11にも示すように、この機種別表示の上欄には、対象機種における基準月の判定結果を表す上記の指標(或いは指標情報のp値)と優良台数(優良台の台数)とが、基準日から前月や前々月となる判定結果の分と併せて示される。
また、機種別表示におけるグラフ欄では、「優良台朝稼動分布」のグラフだけでなく、営業日単位の出率の範囲により区分した各モードの延べ台数の分布を示す「モード出率分布」のグラフ、並びに、実際の出率と、メーカ発表値による出率の差分を示す「モード出率乖離」のグラフも示される。なお、優良台朝稼動分布やモード出率分布等のグラフでは基準月が対象期間となるが、例えば6カ月のような他の期間を採用してもよい。
上記した機種Aの「モード出率分布」のグラフについて説明を加えておく。
図11に示す同グラフのX軸は、遊技機1の出率(出率情報)を百分率(%)で表し、予め設定される範囲として例えば5%毎の目盛りが付されている。Y軸は、当該X軸の範囲の何れに属するかに応じて区分して集計した遊技機1の数(前記延べ台数)を表す。
この場合、管理装置6により蓄積される出率は、営業日単位で遊技機1に設定されたモード1~6に対応付けて管理されることから(図6は機種単位の集計情報だが、これは遊技機単位で集計したアウトやセーフを集計対象としており、図示しないが周知の通り、遊技機単位でも図6同様に営業日単位でモードに対応付けて出率を集計可能としている)、当該遊技機1の数を当該設定されたモード1~6により区分して特定し、表示することができる。
これにより、モード出率分布のグラフは、出率5%の範囲(X軸の「~90、~95、…」)毎に該当する遊技機1を区分して表すとともに、その区分された遊技機1の数を1~6のモード別に6種類に色分け(同図11のハッチング参照)された帯グラフ乃至棒グラフとして構成されている。これにより、係るグラフは、遊技機1の数の分布状況を示す分布情報として、区分される出率の範囲とモードとの関係で、どのように分布しているのかを具体的な数値で表し、又、同図11上欄の顔を模した指標(或いは指標情報)と比較可能に表示出力することができる。
以上に説明した本実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
管理装置6において、指標情報のp値は、例えば持玉が十分あるにも拘らず売上が発生する等して所定の価値条件が満たされる優良台であって、客交代が判定された優良台に関する稼動情報を除外して特定されることから、朝一期間における優良台の稼動状況に応じたp値のような指標情報を特定する場合に、指標情報を精度高く特定可能となる。即ち、仮に情報漏洩や優良台の推測がなされた場合、閉店までといったように可能な限り遊技されるが、持玉多数にて客交代が発生した場合、情報漏洩や推測が行われず確証のないまま遊技を終了したと推定でき、その場合には情報漏洩他が行われていないとすべきであり、当該内容に即して精度高く指標情報を特定可能となる。
前記優良条件は、対応する出率が基準値に達し、他のモードに対応する出率よりも高いモードが設定された場合に満たされることから、例えば最も高いモードであるものの他のモードよりも出率が低いモードを優良台の対象から除外し、出率が高く、最低の基準を満たすような出率のモードを優良台の対象とできることから、優良台の判定をモードに対応する出率に即した判定に近づけられる。
管理装置6は、その特定対象とする遊技機1の設置台数(例えば図8の全台や図9に示すN)と、優良台の数(例えば図8の優良台や図9に示すk)と、朝一期間における稼動状況を示す遊技機1の稼動数(例えば図8の朝一稼動や図9に示すn)と、同じく朝一期間における稼動状況を示す優良台の稼動数(例えば図8の優良稼動や図9に示す成功数x)とに基づき、超幾何分布を利用して指標情報を特定する。これによれば、設置台数、優良台数、朝一期間における遊技機1と優良台の各稼動数を含む条件下において、優良台の稼動数が適切な値であるかを指標情報により示すことが可能となる。p値は、同じく優良台の稼動数が得られる割合を示す値として例えば超幾何学分布により特定されるからである。
管理装置6は、例えば図7で示したように稼動情報を履歴形式で蓄積する履歴情報を蓄積し、その履歴情報に基づいて朝一期間における客交代を判定する。これによれば、客交代の判定を、汎用性の高い遊技履歴により特定するので、従来の構成と比較して大きな仕様変更を加えることなく、或いは後追いにて客交代を判定可能になる。
管理装置6は、自身の記憶部により蓄積される出率の情報が、予め設定される範囲の何れに属するかに応じて遊技機1を区分し、例えば図11の「出率」の如く区分した遊技機1の数を設定されたモード1~6により区分して特定し、例えばモニタ7や前記プリンタ等の出力手段に対して、その特定される遊技機1の数の分布状況を示す分布情報(例えば同図11のモード出率分布のグラフ)を、指標情報と比較可能に出力する。これによれば、営業日単位で遊技機1に設定されたモードと出率の情報が対応付けられることから、係るモードにより区分した出率状況を把握した上で指標情報を参照可能となる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形又は拡張することができる。
図4に示した設定情報と実際の値とを比較することで、各条件が成立するかを判定することを例示したが、例えば同図4の基準売上を設定せずに図7の各レコードにて売上が発生したか否かを持って条件が成立するかを判定するといったように、予め設定される条件が成立するかにより判定すれば、例示した判定方法以外の判定方法を採用してもよい。
p値を用いた指標情報を例示したが、例えば従来技術に示される朝一期間において全体の稼動率が低いにも関わらず優良台の稼動があった場合に異常と検知する情報といった他の朝一期間における優良台の稼動状況に応じた情報を特定する場合に、客交代があった優良台を特定対象から除外するといったように、例示しない指標情報を対象として本案を適宜採用しても本案と同等の効果を得られる場合がある。
p値は例示した特定方法以外の方法で特定してもよく、例えばp値を1から減じた値や所定の係数を乗じた値等と基準値とを比較するといったようにp値のような指標情報を採用すれば必ずしもp値そのものを採用する必要はなく、例えば上記したような近似する値を指標情報として採用してもよい。
また、p値と基準値(図4の第1p値基準及び第2p値基準)とを比較して得た判定結果により優良台の情報漏洩度他を示したが、p値のような指標情報そのものでも優良台の情報漏洩度は把握できるので、指標情報を導出するだけの構成を採用してもよい。
客交代を判定した場合、朝一稼動や優良台の対象からは除外されないことを例示したが、当該遊技台を判定対象から完全に除外するために朝一稼動や優良台の対象からも除外してもよい。
優良台としてモードや出率が基準モードや基準出率に達し、且つ、該当機種において最大出率のモードが設定される遊技機を例示したが、優良条件を満たせば例示した1つ或いは2つのみを優良条件として採用してもよいし、例えばパチンコ遊技機であれば入賞率の高い遊技機を操作入力により指定するといったように優良条件として例示した条件以外を採用してもよい。
客交代したかを遊技履歴から判定することを例示したが、例えば営業中の遊技情報を随時更新する状態にて持玉と売上とを監視し、持玉(例えば計数値により特定可能な持玉や売上玉+セーフ-アウトにより特定される所謂理論持玉等)がある状態で売上情報により売上条件が成立した場合に客交代が発生した旨を判定してもよいし、例えば売上情報により売上条件が成立するかに代用して、遊技装置に設けられるカメラでの撮像画像により客交代を判定することや発行処理を行うといった売上が生ずること以外で客交代が生じたことを特定、或いは推定できる場合に客交代を判定してもよい。勿論、このような情報を遊技履歴に対応付ければ実施例同様の効果を得られる。
図10にて1カ月を対象として抽出した4機種の情報とそれ以外の機種を統合した情報とを出力することを例示したが、例えば10機種とするように機種数を変更してもよいし、例えば、3カ月や6カ月といったように対象となる期間を変更してもよく、この場合に1カ月とは異なる機種数(例えば8機種)を抽出対象としてもよく、更には適宜、その他の機種を統合した情報出力を省略してもよい。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定してもよい。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用してもよい。
以下と未満についてはどちらを採用してもよく、「達していない」等の表現は以下或いは未満となった場合のいずれにも対応する表現となる。以上と超過についても同様で、「達している」等の表現は双方に対応する表現となる。
対象となる遊技機1は、スロットマシンに限定されずパチンコ遊技機に適用してもよい。この場合、モードにより優良台を判定してもよいし、複数のモードがない場合には入賞率が高い旨を操作入力により設定することで優良台を特定すればよい。また、払出式の遊技機に限らずメダルレスのような所謂スマート遊技機を対象としてもよい。
例示した構成を適宜設定に応じて採用するか否かを変更してもよいし、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせてもよいし、適宜構成を除外してもよい。
図面中、1は遊技機、6は管理装置(蓄積手段、抽出手段、指標特定手段、客交代判定手段、遊技機数特定手段、出力手段)、7はモニタ(出力手段)である。

Claims (5)

  1. 予め設定される優良条件を満たす優良台を含む複数の遊技機を管理対象とする遊技場用システムであって、
    管理対象とする遊技機単位の稼動状況を示す稼動情報と、遊技者が獲得した遊技価値の大きさを示す価値情報とを遊技機側から出力される遊技信号により特定し蓄積する蓄積手段と、
    営業開始時点からの所定期間である朝一期間を対象とした前記稼動情報を、対象となる遊技機が優良台であるか否かを示す優良情報と対応付けて抽出する抽出手段と、
    優良台に関する情報が漏洩されているか或いは優良台が推測され易い状況にあるかを示す指標情報を、前記抽出手段により抽出される前記稼動情報と対応する優良情報とに基づき特定する指標特定手段と、
    遊技機単位で客交代を判定する客交代判定手段と、を備え、
    前記指標情報は、前記価値情報により所定の価値条件が満たされる優良台であって、前記客交代が判定された優良台に関する稼動情報を除外して特定されることを特徴とする遊技場用システム。
  2. 遊技機は、対応する出率の期待値が異なる複数段階の遊技機用設定値であるモードの中から、1つのモードを選択して設定することで出率を調整可能であり、
    前記優良条件は、対応する出率が基準値に達し、他のモードに対応する出率よりも高いモードが設定された場合に満たされることを特徴とする請求項1に記載した遊技場用システム。
  3. 前記指標特定手段は、その特定対象とする遊技機の設置台数と、前記優良台の数と、前記朝一期間における前記稼動状況を示す遊技機の稼動数と、同じく朝一期間における前記稼動状況を示す優良台の稼動数とに基づき、超幾何分布を利用して前記指標情報を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場用システム。
  4. 前記蓄積手段は、前記稼動情報を履歴形式で蓄積する履歴情報を蓄積し、
    前記客交代判定手段は、前記履歴情報に基づいて前記朝一期間における客交代を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場用システム。
  5. 遊技機数を特定する遊技機数特定手段と、
    前記遊技機数特定手段により特定される遊技機数に関する情報を出力する出力手段と、を備え、
    遊技機は、対応する出率の期待値が異なる複数段階の遊技機用設定値であるモードの中から、1つのモードを選択して設定することで出率を調整可能であり、
    前記蓄積手段は、営業日単位で遊技機に設定されたモードに対応付けて出率を示す出率情報を蓄積し、
    前記遊技機数特定手段は、前記蓄積手段により蓄積される前記出率情報が、予め設定される範囲の何れに属するかに応じて遊技機を区分し、その区分した遊技機の数を設定されたモードにより区分して特定し、
    前記出力手段は、前記遊技機数特定手段により特定される遊技機の数の分布状況を示す分布情報を、前記指標情報と比較可能に出力する請求項1又は2に記載した遊技場用システム。
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