ところが、前記従来のものでは、各棚板が上下方向に分割した支柱同士の間に挟まれて取り付けられているため、各棚板の位置が上下方向で予め決められて変更不能とされ、各棚板を高さの異なる位置に取り付けることができず、棚板のバリエーションを拡張することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の棚板を高さの異なる位置に自在に取り付けて、棚板のバリエーションを拡張することができるキャットタワーを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、キャットタワーとして、左右両側にそれぞれ設けられた縦長略矩形枠状の左右一対の側面枠と、この両側面枠の後端に取り付けられた縦長略矩形枠状の後面枠と、前記両側面枠の前端の上下両端位置にそれぞれ取り付けられた上下一対の前板と、を有する本体を備える。そして、前記本体の両側面枠及び後面枠に、当該各枠の短手方向両端を上下方向へ延びる一対の支柱と、前記各支柱の上下両端同士を連結する上下一対の連結板とを備える。また、前記両側面枠の各支柱を、前後方向へ長い断面略矩形状に形成するとともに、前記両側面枠に、猫が乗り降り可能な棚板及び猫が通過可能な孔部を有する孔部付き棚板のうちのいずれか一方のみを備えた単一種棚板群、又は前記棚板及び前記孔部付き棚板の双方を備えた複数種棚板群をそれぞれ支持する。更に、前記単一種棚板群又は前記複数種棚板群の棚板を、前記両側面枠の互いに対面する各支柱の内側面において上下方向に複数並設された溝に対し左右両端をそれぞれ摺接させた状態で挿通することを特徴としている。
また、前記各側面枠の各支柱のうちの少なくとも前側の各支柱を、当該各支柱に挿通される前記各棚板の前後方向の長さに対しその長さの7〜29%の前後方向の長さに設定することがこのましい。
前記溝を、前記両側面枠及び前記後面枠の連結板並びに前記両前板の互いに対面する内側面にもそれぞれ凹設し、当該各溝に対し前記単一種棚板群又は前記複数種棚板群の棚板がその周縁を密接させた状態で挿通していてもよい。
また、前記本体を上下に連結可能に複数設け、前記各本体の両側面枠及び後面枠並びに両前板により囲まれた上下の枠部分の上下両端面における四隅付近に、それぞれダボ穴を凹設している。そして、前記各本体を、下側に位置する本体の上側の枠部分における上端面の各ダボ穴と、上側に位置する本体の下側の枠部分における下端面の各ダボ穴とにそれぞれダボを挿通して上下に連結していてもよい。
これに対し、前記本体を左右に連結可能に複数設け、前記各本体の両側面枠の前後両支柱に、それぞれ左右方向へ貫通する貫通孔を設ける。そして、前記各本体を、当該各本体の両側面枠の前後両支柱同士をその貫通孔に挿通されたボルト部材及びナット部材により締め付けて左右に連結していてもよい。
更に、前記本体を上下及び左右に連結可能に複数設け、前記各本体の両側面枠及び後面枠並びに両前板により囲まれた上下両端の枠部分の上下両端面における四隅付近に、それぞれダボ穴を凹設する。そして、前記各本体を、下側に位置する本体の上側の枠部分における上端面の各ダボ穴と、上側に位置する本体の下端の枠部分における下端面の各ダボ穴とにそれぞれダボを挿通して上下に連結する。更に、前記各本体の各側面枠の前後両支柱に、それぞれ左右方向へ貫通する貫通孔を設け、前記各本体を、当該各本体の各側面枠の前後両支柱同士をその貫通孔に挿通されたボルト部材及びナット部材により締め付けて左右に連結していてもよい。
以上、要するに、縦長略矩形枠状の左右の両側面枠及び後面枠と上下の前板とで構成した本体の両側面枠における各支柱の内側面において上下方向に複数並設した溝に対し、猫が乗り降り可能な棚板及び猫が通過可能な孔部を有する孔部付き棚板のうちのいずれか一方のみを備えた単一種棚板群又は双方を組み合わせた複数種棚板群の棚板をその左右両端がそれぞれ摺接した状態で挿通することで、単一種棚板群又は複数種棚板群の棚板を猫が乗り降り可能な位置や猫が通過可能な位置となるように各支柱の内側面において上下方向に複数並設した溝の中から選んだ任意の高さの溝に対し左右両端を挿通させるだけで簡単に設置することが可能となり、複数の棚板を高さの異なる位置に自在に取り付けて棚板のバリエーションを拡張することができる。
しかも、両側面枠の各支柱が前後方向へ長い断面略矩形状に形成されているので、各支柱の内側面において前後方向へ長い溝が構成され、各支柱に対する各棚板の支持面積が確保されることになり、猫の乗り降り時や通過時の振動などによる各棚板の前後方向へのズレを抑制することができる上、各棚板が後側の支柱の溝から離脱した際の前側の支柱の溝のみによる各棚板の支持性能も確保することができる。
また、各側面枠の各支柱のうちの少なくとも前側の各支柱の前後方向の長さを、各棚板の前後方向の長さの7〜29%に設定することで、前側の各支柱の内側面において前後方向へ十分に長い溝が構成され、前側の各支柱に対する各棚板の支持面積が十分に確保され、猫の乗り降り時や通過時の振動などによる各棚板の前後方向へのズレを効果的に抑制することができる上、各棚板が後側の支柱の溝から離脱した際の前側の支柱の溝のみによる各棚板の支持性能もより一層確保することができる。
両側面枠及び後面枠の上下の連結板並びに両前板の互いに対面する内側面にもそれぞれ溝を凹設し、当該溝に対し単一種棚板群又は複数種棚板群の棚板の周縁を密接した状態で挿通することで、本体の上端及び下端に設置される各棚板の周縁全てが溝で包囲され、猫の乗り降り時や通過時の振動などによる本体の上端及び下端の各棚板のズレを確実に防止することができる。
また、下側に位置する本体の上側の枠部分における上端面の四隅付近の各ダボ穴と、上側に位置する本体の下側の枠部分における下端面の四隅付近の各ダボ穴とにそれぞれダボを挿通して各本体を上下に連結することで、各本体の上下の各ダボ穴にそれぞれ挿通したダボによって複数の本体を上下に簡単に連結することができる。
これに対し、左右の各本体の両側面枠の前後両支柱同士を貫通する貫通孔に挿通したボルト部材及びナット部材の締め付けにより各本体を左右に連結することで、前後両支柱の貫通孔に挿通したボルト部材及びナット部材の締め付けによって複数の本体を左右に簡単に連結することができる。
更に、下側に位置する本体の上側の枠部分における上端面の各ダボ穴と、上側に位置する本体の下側の枠部分における下端面の各ダボ穴とにそれぞれダボを挿通して各本体を上下に連結するとともに、左右の各本体の両側面枠の前後両支柱同士を貫通する貫通孔に挿通したボルト部材及びナット部材の締め付けにより各本体を左右に連結することで、各本体の上下の各ダボ穴にそれぞれ挿通したダボによって複数の本体を上下に簡単に連結することができるとともに、前後両支柱の貫通孔に挿通したボルト部材及びナット部材の締め付けによって複数の本体を左右に簡単に連結することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
先ず、図1は本発明の第1の実施の形態に係るキャットタワーを前方から見た正面図、図2は図1のキャットタワーを斜め左前方から見た斜視図、図3は図1のキャットタワーを上方から見た平面図、図4は図3のキャットタワーから上側の枠部分を取り外した状態を示す平面図をそれぞれ示している。この図1〜図4において符号1で示すキャットタワーは、左右両側にそれぞれ設けられた左右一対の側面枠2,2と、この両側面枠2,2の後端に取り付けられた後面枠3と、両側面枠2,2の前端の上下両端位置にそれぞれ取り付けられた上下一対の前板4,4とを有する本体10を備えている。そして、両側面枠2,2には、猫が乗り降り可能な棚板11のみを3枚備えた単一種棚板群12が支持されている。
図5は図2のキャットタワー1Aの左右両側面枠2,2、後面枠3の各支柱及び連結板、並びに両前板4,4を全て分解した状態を示す分解斜視図、図6は図5の各支柱及び連結板を全て分解した状態で内方側から見た側面枠2の内側面図をそれぞれ示している。また、図7は図6の各支柱及び連結板を全て分解した状態で前方から見た側面枠2の正面図、図8は図6の各支柱及び連結板を組み付けた状態で外方側から見た側面枠2の外側面図をそれぞれ示している。
図5〜図8にも示すように、本体10の両側面枠2,2は、当該両側面枠2,枠2の短手方向両端(前後方向両端)を上下方向へ延びる一対の支柱21,21と、各支柱21の上下両端同士を連結する上下一対の連結板22,22とを備えている。各支柱21の上下両端には、それぞれほぞ23が突設されている一方、上下の連結板22,22同士が互いに向き合う上下両端面の前後両端位置には、それぞれほぞ穴24,24が凹設されている。そして、両側面枠2,2は、各支柱21の上下両端のほぞ23,23が各連結板22の前後両端のほぞ穴24,24に嵌挿されて、それぞれ上下方向に長い縦長略矩形枠状に形成されている。
図9は図5の各支柱及び連結板を全て分解した状態で前方から見た後面枠3の正面図、図10は図9の各支柱及び連結板を全て分解した状態で側方から見た後面枠3の側面図をそれぞれ示している。
図9及び図10にも示すように、本体10の後面枠3は、当該後面枠3の短手方向両端(左右方向両端)を上下方向へ延びる一対の支柱31,31と、各支柱31の上下両端同士を連結する上下一対の連結板32,32とを備えている。各支柱31の上下両端には、それぞれほぞ33,33が突設されている一方、上下の連結板32,32同士が互いに向き合う上下両端面の左右両端位置には、それぞれほぞ穴34,34が凹設されている。そして、後面枠3は、各支柱31の上下両端のほぞ33,33が各連結板22の前後両端のほぞ穴34,34に嵌挿されて、上下方向に長い縦長略矩形枠状に形成されている。
図11の(a)は図5の一方の前面板4を内方側から見た背面図、(b)は一方の前面板4を右側方から見た右側面図をそれぞれ示している。図11の(a)及び(b)にも示すように、上下の前板4,4は、後面枠3の連結板32とほぼ同一形状に形成されている。また、各側面枠2の上下の連結板22,22の後端及び前端には、それぞれザグリ加工されて左右方向へ貫通する上下一対の挿通孔25,25が設けられている。そして、両側面枠2,2と後面枠3とは、その各側面枠2の上側の連結板22の後端の上端の挿通孔25及び下側の連結板22の後端の下端の挿通孔25よりそれぞれ挿通されたネジ部材26が後面枠3の連結板32の左右両端にねじ込まれて強固に連結されている。また、両側面枠2,2と上下の前面板4,4とは、その各側面枠2の上下の連結板22,22の前端の上下の挿通孔25,25よりそれぞれ挿通されたネジ部材26が前面板4の左右両端にねじ込まれて強固に連結されている。
また、両側面枠2,2の前後の支柱21,21は、前後方向へ長い断面略矩形状に形成されている。この各支柱21の前後方向の長さは、各棚板11の前後方向の長さが417mmに設定されているのに対し50mmに設定され、各棚板11の前後方向の長さに対しその長さの約12%となっている。
図12は図2のキャットタワー1Aに単一種棚板群12の各棚板11を取り付けた状態を示す斜視図、図13は図12の単一種棚板群12の棚板11の平面図をそれぞれ示している。図12にも示すように、両側面枠2,2の互いに対面する各支柱21の内側面には、それぞれ略コの字状に凹む溝13が上下方向に複数並設されている。各溝13は、各支柱の上下方向略中間位置と、この位置から上下双方に3つずつ設けられている。上下双方の3つずつの各溝13は、それぞれ等間隔に設けられている。一方、上下方向略中間位置の溝13と、当該溝13に対して上下双方に3つの各溝13のうちの最も近接する溝13との間隔は、上下双方の3つの各溝13同士の間隔の2倍の間隔に設定されている。そして、各支柱21の各溝13は、各支柱21の内側面においてそれぞれ左右で対をなし、そのうちの各支柱21の上下方向略中間位置の溝13に対し単一種棚板群12のうちの一枚の棚板11が左右両端部を摺接させた状態で挿通されている。
溝13は、両側面枠2,2及び後面枠3の連結板22,32並びに両前板4,4の互いに対面する内側面にもそれぞれ凹設されている。この両側面枠2,2の上下の連結板22,22の互いに対面する内側面(左右両側面)、後面枠3の上下の連結板32,32の前面、及び各前板4の後面の溝13に対し、単一種棚板群12の残る2枚の各棚板11がその周縁をそれぞれ密接させた状態で挿通されている。
更に、本体10の両側面枠2,2及び後面枠3並びに両前板4,4により囲まれた上下の枠部分14,14の上下両端面における四隅付近、つまり両側面枠2,2の各連結材22の前後両端には、後述するダボ15の長さ方向略半分が挿通されるダボ穴16,16,…がそれぞれ凹設されている。また、本体10の両側面枠2,2の前後両支柱21,21の上下両端には、後述するボルト部材17及び袋ナット18(ナット部材)が挿通される貫通孔19,19,…がそれぞれザグリ加工されて左右方向へ貫通して設けられている。
したがって、本実施の形態では、縦長略矩形枠状の左右の両側面枠2,2及び後面枠3と上下の前板4,4とで構成した本体10の両側面枠2,2における各支柱21の内側面において上下方向に複数並設した溝13,13,…に対し、猫が乗り降り可能な棚板11のみを3枚備えた単一種棚板群12のうちの1枚の棚板11がその左右両端を摺接させた状態で挿通されているので、単一種棚板群12の棚板11を猫が乗り降り可能な位置となるように各支柱21の内側面において上下方向に複数並設した溝13,13,…の中から選んだ任意の高さの溝13つまり上下方向略中間位置の溝13に対し左右両端を挿通させるだけで簡単に設置することが可能となり、棚板11を高さの異なる位置に自在に取り付けて単一種棚板群12の棚板11のバリエーションを拡張することができる。
しかも、両側面枠2,2の各支柱21が前後方向へ長い断面略矩形状に形成され、各支柱21の前後方向の長さが各棚板11の前後方向の長さに対しその長さの約12%となっているので、各支柱21の内側面において前後方向へ長い溝13が構成され、各支柱21に対する各棚板11の支持面積が確保され、猫の乗り降り時の振動などによる棚板11の前後方向へのズレを抑制することができる上、棚板11が後側の支柱21の溝13から離脱した際の前側の支柱21の溝13のみによる棚板11の支持性能も確保することができる。
両側面枠2,2及び後面枠3の上下の連結板22,32並びに両前板4,4の互いに対面する内側面にもそれぞれ溝13が凹設され、当該溝13に対し単一種棚板群12の残る2枚の各棚板11がその周縁を密接させた状態で挿通されているので、本体10の上端及び下端に設置される各棚板11の周縁全てが溝13,13,…で包囲され、猫の乗り降り時の振動などによる本体10の上端及び下端の各棚板11のズレを確実に防止することができる。
なお、本実施の形態では、両側面枠2,2に、猫が乗り降り可能な棚板11のみを3枚備えた単一種棚板群12の各棚板11をそれぞれ支持したが、図14及び図15に示すように、キャットタワー1Bの両側面枠2,2に、猫が乗り降り可能な1枚の棚板11及び猫が通過可能な孔部51を有する3枚の孔部付き棚板52の双方を組み合わせた複数種棚板群53の各棚板11,52が支持されていてもよい。具体的には、キャットタワー1Bの両側面枠2,2の各支柱21の各溝13つまり猫が通過可能な位置となるように上下双方の3つの各溝13のうちのそれぞれ真ん中の溝13,13に対し複数種棚板群53のうちの2枚の孔部付き棚板52,52がそれぞれの左右両端を摺接させた状態で挿通されているとともに、キャットタワー1Bの下側の枠体部14の各溝13にもう一方の種類の棚板11がその周縁を密接させた状態で挿通されている一方、キャットタワー1Bの上側の枠体部14の各溝13に孔部付き棚板52がその周縁を密接させた状態で挿通されることになる。このとき、孔部51は、孔部付き棚板52の中心から四つの角部のうちの1つの角部寄りに偏心して設けられ、上下方向で互いに相隣なる孔部付き棚板52の孔部51の位置が上下方向で互いに一致しないように設置される。これにより、複数種棚板群53の孔部付き棚板52を猫が通過可能な位置となるように各支柱21の内側面において上下方向に複数並設した溝13,13,…の中から選んだ任意の高さの溝13つまり上下双方の3つの各溝13のうちのそれぞれ真ん中の溝13,13に対し左右両端を挿通させるだけで簡単に設置することが可能となり、複数種棚板群53の孔部付き棚板52,52を高さの異なる位置に自在に取り付けて各棚板11,52のバリエーションを拡張することができる。
しかも、両側面枠2,2及び後面枠3の上側の連結板22,32並びに上側の前板4の内側面の各溝13に対し孔部付き棚板52がその周縁を密接させた状態で挿通されているので、この孔部付き棚板52の孔部51を通過して当該棚板52の上に猫が載ることも可能となり、キャットタワー1Bとして実施する上で非常に有利なものとなる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図16及び図17に基づいて説明する。
この実施の形態では、2つの本体10,10を左右に連結している。なお、個々の本体の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図16は本発明の第2の実施の形態に係るキャットタワーを斜め左前方から見た斜視図、図17は図16のキャットタワーの2つの本体を左右に連結するボルト部材及びナット部材の分解斜視図をそれぞれ示している。
すなわち、本実施の形態では、図16及び図17に示すように、キャットタワー1Cは2つの本体10,10を左右に連結可能に設けている。両側面枠2,2に対し猫が乗り降り可能な棚板11のみを3枚備えた単一種棚板群12が支持される一方の本体10(図16では右側)と、キャットタワー1Cの両側面枠2,2に対し猫が通過可能な孔部51を有する3枚の孔部付き棚板52及び猫が乗り降り可能な棚板11を備えた複数種棚板群53が支持される他方の本体10(図16では左側)と、を備えている。具体的には、前記第1の実施の形態に係るキャットタワー1Cの本体10(図12参照)が一方の本体10とされている一方、前記第1の実施の形態の変形例に係るキャットタワー1Cの本体10(図14参照)が他方の本体10とされている。
各本体10は、当該各本体10の両側面枠2,2の前後両支柱21,21同士をその上下両端の貫通孔19,19に挿通されたボルト部材17及び袋ナット18により締め付けられて左右に連結されている。
このように、左右の各本体10の両側面枠2,2の前後両支柱21,21同士を上下両端で貫通する貫通孔19,19に挿通したボルト部材17及び袋ナット18の締め付けにより各本体10が左右に連結されるので、前後両支柱21,21の上下両端の貫通孔19,19に挿通したボルト部材17及び袋ナット18の締め付けによって2つの本体10,10を左右に簡単に連結することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態を図18及び図19に基づいて説明する。
この実施の形態では、2つの本体10,10を上下に連結している。なお、個々の本体の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図18は本発明の第3の実施の形態に係るキャットタワーを斜め左前方から見た斜視図、図19は図18のキャットタワーの2つの本体を上下に連結するダボの分解斜視図をそれぞれ示している。
すなわち、本実施の形態では、図18及び図19に示すように、2つの本体10,10を上下に連結可能に設けている。キャットタワー1Dは、両側面枠2,2に対し猫が通過可能な孔部51を有する孔部付き棚板52を4枚備えた単一種棚板群54を支持する一方の本体10(図18では上側)と、両側面枠2,2に対し猫が通過可能な孔部51を有する孔部付き棚板52及び猫が乗り降り可能な棚板11を1枚ずつ備えた複数種棚板群53を支持する他方の本体10(図18では下側)と、を備えている。
具体的には、一方の本体10の両側面枠2,2の各支柱21の上下双方の3つの各溝13のうちのそれぞれ真ん中の溝13,13に対し単一種棚板群54のうちの2枚の孔部付き棚板52,52がそれぞれの左右両端を摺接させた状態で挿通されているとともに、上下の枠体部14,14の各溝13に単一種棚板群54の残る2枚の孔部付き棚板52,52がそれぞれ周縁を密接させた状態で挿通されている。一方、他方の本体10の両側面枠2,2の各支柱21の上下方向真ん中の溝13に対し複数種棚板群53のうちの1枚の孔部付き棚板52がその左右両端を摺接させた状態で挿通されているとともに、下側の枠体部14の各溝13に複数種棚板群53の残る1枚の棚板11がそれぞれ周縁を密接させた状態で挿通されている。このとき、一方及び他方の本体10,10の孔部付き棚板52,52,…は、上下方向で互いに相隣なる孔部付き棚板52,52,…の孔部51の位置が上下方向で互いに一致しないように設置されている。また、他方の本体10の上側の枠体部14の各溝13に対し複数種棚板群53の各棚板11,52は挿通されておらず、他方の本体10の上側の枠部分14に棚板11,52が非設置となって上方へ開口している。
各本体10は、当該各本体10の上下の枠部分14,14同士を下側の本体10の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴16,16,…に下側略半分が挿通されたダボ15に対し、上側の本体10の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴16,16,…を挿通させて上下に連結されている。
このように、下側に位置する本体10の両側面枠2,2及び後面枠3の上側の各連結板22,32並びに上側の前板4により囲まれた上側の枠部分14における上端面の四隅付近の各ダボ穴16と、上側に位置する本体10の両側面枠2,2及び後面枠3の下側の各連結板22,32並びに下側の前板4により囲まれた下側の枠部分14における下端面の四隅付近の各ダボ穴16とにそれぞれダボ15を挿通して各本体10が上下に連結されているので、各本体10の上下の各ダボ穴16にそれぞれ挿通したダボ15によって2つの本体10,10を上下に簡単に連結することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態を図20に基づいて説明する。
この実施の形態では、3つの本体10,10,10を上下左右に連結している。なお、個々の本体の構成は、前記第1の実施の形態と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図20は本発明の第4の実施の形態に係るキャットタワーを斜め左前方から見た斜視図を示している。
すなわち、本実施の形態では、図20に示すように、キャットタワー1Eは3つの本体10,10,10を上下左右に連結可能に設けている。キャットタワー1Eは、両側面枠2,2に対し猫が通過可能な孔部51を有する4枚の孔部付き棚板52を備えた単一種棚板群54が支持される一方の本体10(図20では右上側)と、両側面枠2,2に対し猫が通過可能な孔部51を有する1枚の孔部付き棚板52及び猫が乗り降り可能な棚板11を備えた複数種棚板群53が支持される他方の本体10(図20では右下側)と、両側面枠2,2に対し猫が通過可能な孔部51を有する3枚の孔部付き棚板52及び猫が乗り降り可能な1枚の棚板11を備えた複数種棚板群53が支持される残るもう1つの本体10(図20では左下側)と、を備えている。具体的には、前記第3の実施の形態に係るキャットタワー1Dの一方の本体10(図18参照)がキャットタワー1Eの一方の本体10とされている一方、前記第3の実施の形態に係るキャットタワー1Dの他方の本体10(図18参照)がキャットタワー1Eの他方の本体10とされている。更に、前記第3の実施の形態に係るキャットタワー1Dの他方の本体10(図16参照)がキャットタワー1Eの残るその他の本体10とされている。このとき、上下の本体10,10の各孔部付き棚板52は、上下方向で互いに相隣なる孔部付き棚板52の孔部51の位置が上下方向で互いに一致しないように設置されている。
他方と残るその他の本体10,10(下側の左右の本体10,10)は、当該各本体10の両側面枠2,2の前後両支柱21,21同士をその上下両端の貫通孔19,19に挿通されたボルト部材17及び袋ナット18により締め付けられて左右に連結されている。また、一方と他方の本体10,10(上下の本体10,10)とは、当該各本体10の上下の枠部分14,14同士を下側の他方の本体10の上側の枠部分14の四隅付近のダボ穴16,16,…に下側略半分が挿通されたダボ15に対し、上側の一方の本体10の下側の枠部分14の四隅付近のダボ穴16,16,…を挿通させて上下に連結されている。
このように、他方の本体10と残るその他の本体10の両側面枠2,2の前後両支柱21,21同士を上下両端で貫通する貫通孔19,19に挿通したボルト部材17及び袋ナット18の締め付けにより各本体10が左右に連結されているとともに、下側に位置する他方の本体10の上側の枠部分14における上端面の四隅付近の各ダボ穴16と、上側に位置する一方の本体10の下側の枠部分14における下端面の四隅付近の各ダボ穴16とにそれぞれダボ15を挿通して各本体10が上下に連結されているので、各本体10の上下の各ダボ穴16にそれぞれ挿通したダボ15によって2つの本体10,10を上下に簡単に連結することができるとともに、前後両支柱21,21の貫通孔19,19に挿通したボルト部材17及び袋ナット18の締め付けによって2つの本体10,10を左右に簡単に連結することができる。
なお、本発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している、たとえば、前記第2の実施の形態では、2つの本体10,10を左右に連結したが、3つ以上の本体が左右に連結されていてもよい。更に、前記第3の実施の形態では、2つの本体10,10を上下に連結したが、3つ以上の本体が上下に連結されていてもよい。また、前記第4の実施の形態では、3つの本体のうちの2つの一方及び他方の本体10,10を左右に連結しかつ残る1つの本体10を一方の本体10とで上下に連結したが、4つ以上の本体が上下左右にどのように連結されていてもよいのはいうまでもない。
また、前記各実施の形態では、各支柱21の前後方向の長さを各棚板11の前後方向の長さに対しその長さの約12%としたが、両側面枠の各支柱のうちの少なくとも前側の各支柱の前後方向の長さが、各棚板の前後方向の長さに対しその長さの7〜29%の前後方向の長さに設定されていればよい。具体的には、各支柱の前後方向の長さが、各棚板の前後方向の長さが417mmに設定されているのに対し30mm〜120mmに設定され、各棚板の前後方向の長さに対しその長さの約7〜29%となっていればよい。
更に、前記第3及び第4実施の形態では、上下の各本体のうちの下側に位置する他方の本体の上側の枠部分14に孔部付き棚板52を非設置としたが、他方の本体の上側の枠部分にも孔部付き棚板が設置されていてもよい。その場合、上側に位置する一方の本体の下側の枠部分の孔部付き棚板と下側に位置する他方の本体の上側の枠部分の孔部付き棚板との間隔が狭く猫の方向転換ができないため、両孔部付き棚板にあっては上下方向に互いに相隣なってはいるものの、互いに孔部を一致させた孔部付き棚板を設置させる必要がある。更に、他方の本体の上側の枠部分にも孔部付き棚板が設置されていれば、本体の配置を変更する際に他方の本体の上側の枠部分に棚板を新たに設置する必要がなく、実施する上で非常に有利なものとなる。