JP2019127914A - 液圧ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加を抑制して構成の簡素化を図ると共に、ピストンに吸入チェック弁および吐出チェック弁による摺動抵抗を発生しないで、ピストンの作動応答性を向上し得る液圧ポンプを提供するものである。【解決手段】吸入チェック弁22は、帯板によって形成される略環状形状で、内周面をピストン14の外周面と間隙を有して配置した。このため、吸入チェック弁22の内周面とピストン14の外周面は当接しないから、吸入チェック弁22による摺動抵抗は生じず、ピストンの作動応答性を向上できる。また、吸入チェック弁22は、帯板が自己の弾性力で閉作動するから、吸入チェック弁22を閉作動させるための弾性部材等が不要で、部品点数を低減できる。【選択図】図1

Description

本発明は、吸入チェック弁と吐出チェック弁を有し、ピストンを直線往復運動して液体を吸入吐出する液圧ポンプに関するものである。
この種の液圧ポンプは、ポンプ室(圧力室)に液体(作動油)を吸入する際に開く吸入チェック弁(吸入弁)と、ポンプ室(圧力室)から液体(作動油)を吐出する際に開く吐出チェック弁(吐出弁)とを有し、駆動部(可動コア)を駆動してピストンを往復動させることにより液体(作動油)を吸入吐出している。そして、吸入チェック弁(吸入弁)と吐出チェック弁(吐出弁)のいずれか一方は、ピストンの外周面に摺接可能に配置した断面コ字形状のカップシールであって、カップシールの内周側の端部である開口部がポンプ室(圧力室)内の圧力変化に応じてピストンの外周面に当接することで液体(作動油)の流れを阻止すると共に、ピストンの外周面から離間することで液体(作動油)の流れを許容している。
特開2016−70238号公報 特開2012−117643号公報(図5)
ところが、かかる従来の液圧ポンプでは、吸入チェック弁または吐出チェック弁のいずれか一方をピストンの外周面に摺接可能に配置しているため、駆動部を駆動してピストンを往復動すると、ピストンと吸入チェック弁または吐出チェック弁との間に摺動抵抗が生じ、ピストンの作動応答性が低下してしまう。この問題を解決するため、特許文献2の図5に示す如く、吸入チェック弁と吐出チェック弁をいずれも、弁体を弁座に着座する方向に弾性部材で付勢して閉作動するチェック弁とする構成が考えられる。この構成では、両チェック弁はピストンに当接しないから、ピストンに両チェック弁による摺動抵抗は生じない。しかし、両チェック弁の部品点数が増加して、構成が複雑になるという問題点があった。
本発明の課題は、部品点数の増加を抑制して構成の簡素化を図ると共に、ピストンに吸入チェック弁および吐出チェック弁による摺動抵抗を発生しないで、ピストンの作動応答性を向上し得る液圧ポンプを提供するものである。
かかる課題を達成すべく、本発明は次の手段をとった。即ち、ピストンを直線往復運動して液体を吸入吐出する液圧ポンプにおいて、ピストンを駆動する駆動部と、駆動部で作動するポンプ部とを有し、ポンプ部は、ピストンの直線往復運動で液体を吸入流路から吸入して吐出流路へ吐出するポンプ室と、吸入流路からポンプ室への液体の流れを許容しポンプ室から吸入流路への液体の流れを阻止する吸入チェック弁と、ポンプ室から吐出流路への液体の流れを許容し吐出流路からポンプ室への液体の流れを阻止する吐出チェック弁とを有し、吸入チェック弁と吐出チェック弁の少なくとも一方は、帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、ピストンと略同軸心上に配置すると共に、内周面をピストンの外周面と間隙を有して配置した。
この場合、前記吸入チェック弁は、前記帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、前記ピストンと略同軸心上に配置すると共に、内周面を前記ピストンの外周面と間隙を有して配置したものであって、前記ポンプ室と前記吸入流路との間に配置し、前記吸入チェック弁の外周面を前記吸入流路の前記ポンプ室への開口端に当接して、前記ポンプ室から前記吸入流路への液体の流れを阻止する閉状態と、閉状態から縮径して、前記吸入流路から前記ポンプ室へ液体の流れを許容する開状態とを有してもよい。また、前記吐出チェック弁は、前記帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、前記ピストンと略同軸心上に配置すると共に、内周面を前記ピストンの外周面と間隙を有して配置したものであって、前記ポンプ室と前記吐出流路との間に配置し、前記吐出チェック弁の内周面を前記吐出流路の前記ポンプ室への開口端に当接して、前記吐出流路から前記ポンプ室への液体の流れを阻止する閉状態と、閉状態から拡径して、前記ポンプ室から前記吐出流路への液体の流れを許容する開状態を有してもよい。また、前記帯板は、周方向両端に第1端部および第2端部を有し、第1端部と第2端部との間には間隙を有してもよい。また、前記帯板は、軸方向中間部に連通穴を有してもよい。前記液圧ポンプは、前記駆動部を通電により発生する吸引力で可動鉄心を摺動するソレノイド部とした電磁ポンプとしてもよい。
以上詳述したように、吸入チェック弁と吐出チェック弁の少なくとも一方は、帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、ピストンと略同軸心上に配置すると共に、内周面をピストンの外周面と間隙を有して配置した。このため、吸入チェック弁および/または吐出チェック弁の内周面とピストンの外周面は当接しないから、ピストンに吸入チェック弁および/または吐出チェック弁による摺動抵抗は生じず、ピストンの作動応答性を向上できる。また、吸入チェック弁および/または吐出チェック弁は、帯板が自己の弾性力で閉作動するから、弁体を弁座に着座する方向に弾性部材で付勢して閉作動するチェック弁を用いる従来液圧ポンプに比し、弾性部材が不要で、部品点数を低減できる。また、吸入チェック弁と吐出チェック弁をいずれも、薄板状の弁体を自己の弾性力で閉作動する板ばね弁としても課題達成を図れるが、このものに比し、吸入流路および/または吐出流路のポンプ室への開口を周方向に大きく設け、吸入流路および/または吐出流路のポンプ室への開口面積を大きく設定することができるから、大流量を流通することができる。また、帯板は、自己の弾性力を有し、金属材によって形成することが可能で、摩耗を抑制して長寿命化を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、吸入チェック弁は、帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、ピストンと略同軸心上に配置すると共に、内周面をピストンの外周面と間隙を有して配置したものであって、ポンプ室と吸入流路との間に配置し、吸入チェック弁の外周面を吸入流路のポンプ室への開口端に当接して、ポンプ室から吸入流路への液体の流れを阻止する閉状態と、閉状態から縮径して、吸入流路からポンプ室へ液体の流れを許容する開状態とを有した。このため、帯板の外周面が、吸入流路のポンプ室への開口端に当接して閉作動し、離脱して開作動するから、ピストンの外周面がカップシールに摺動して開閉作動する従来液圧ポンプに比し、吸入チェック弁は耐久性を向上することができる。
また、請求項3に記載の発明は、吐出チェック弁は、帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、ピストンと略同軸心上に配置すると共に、内周面をピストンの外周面と間隙を有して配置したものであって、ポンプ室と吐出流路との間に配置し、吐出チェック弁の内周面を吐出流路のポンプ室への開口端に当接して、吐出流路からポンプ室への液体の流れを阻止する閉状態と、閉状態から拡径して、ポンプ室から吐出流路への液体の流れを許容する開状態を有した。このため、帯板の内周面が、吐出流路のポンプ室への開口端に当接して閉作動し、離脱して開作動するから、ピストンの外周面にカップシールが摺動して開閉作動する従来液圧ポンプに比し、吐出チェック弁は耐久性を向上することができる。
また、請求項4に記載の発明は、帯板は、周方向両端に第1端部および第2端部を有し、第1端部と第2端部との間には間隙を有した。このため、第1端部と第2端部は重なり合わないで、帯板が吸入流路および吐出流路のポンプ室への開口端に密着するから、液体の漏れを低減できる。
また、請求項5に記載の発明は、帯板は、軸方向中間部に連通穴を有した。このため、液体は帯板の連通穴を介してポンプ室へ流入または流出するから、液体の流れ抵抗を低減できる。
また、請求項6に記載の発明は、液圧ポンプは、駆動部を通電により発生する吸引力で可動鉄心を摺動するソレノイド部とした電磁ポンプとした。このため、電磁ポンプは可動鉄心の摺動でピストンを直線往復運動するから、電動機を駆動部とする液圧ポンプに比し、電動機の回転運動をピストンの直線往復運動に変換する格別の機構が不要で、容易に製作することができる。
本発明の一実施形態を示した液圧ポンプの縦断面図である。 図1の吸入チェック弁の展開図である。 図1の吐出チェック弁の平面図である。 図1の変形例を示した縦断面図である。 本発明の他の実施形態を示した縦断面図である。 図4の吸入チェック弁の平面図である。 図4の吐出チェック弁の展開図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1ないし図3において、1は液圧ポンプとしての電磁ポンプで、駆動部としてのソレノイド部2への通電、非通電での繰り返しでポンプ部3を駆動して、液体としての作動油を吸入吐出する。
4は略円筒形状のヨークで、中心に有底の収装孔4Aを穿設すると共に、収装孔4Aの径方向外方に有底の環状孔4Bを穿設している。ヨーク4は、軸方向一端側に開口部4Cを有する。5は略円筒形状の可動鉄心で、ヨーク4の収装孔4Aに軸方向へ摺動自在に嵌挿している。可動鉄心5は軸方向へ大径孔5A、小径孔5B、大径孔5Cを連設している。可動鉄心5の大径孔5Aは、一側面に開口すると共に、可動鉄心5の大径孔5Cは、他側面に開口している。6は可動鉄心5の大径孔5Aに収容した第1ばね部材で、ヨーク4の収装孔4Aの底部と可動鉄心5の大径孔5Aと小径孔5Bとの連設段部との間に介装し、可動鉄心5を軸方向下方に付勢する。7は略円盤形状の固定鉄心で、可動鉄心6を挿通する貫通孔7Aを有する。8はヨーク4の環状孔4Bに収容したコイルボビンで、中心に軸方向へ貫通する挿通孔8Aを有すると共に、軸方向両端に有した鍔部の間にコイル9を巻回している。コイルボビン8は、挿通孔8Aの一端側から固定鉄心7を挿通し、コイル9への通電により発生する吸引力で、可動鉄心6を固定鉄心7に吸引する。
10はポンプ部3のポンプ本体で、一端側に形成した凸部10Aを固定鉄心7の貫通孔7Aに嵌合し、ヨーク4の開口部4Cにかしめにより連結する。ポンプ本体10は、凸部10Aの反対側となる他端側に形成した装着部10Bを被取付部11の収装孔11Aに挿通し、図示しない複数のボルト部材で着脱自在に固定している。また、ポンプ本体10は、軸方向に大径孔10Cと小径孔10Dを連設している。ポンプ本体10の装着部10Bは、Oリング12A、12Bを外嵌し、装着部10Bと被取付部11の収装孔11Aとの隙間を液密的に密封している。また、ポンプ本体10の装着部10Bは、Oリング12AとOリング12Bの間に外周面を窪ませて環状溝13を形成している。
14は略円柱形状のピストンで、一端を可動鉄心5の小径孔5Cに圧入して着脱不能に固着し、他端をポンプ本体10の小径孔10Dに摺動自在に嵌挿している。15はポンプ本体10の大径孔10Cに収容した第2ばね部材で、可動鉄心5の小径孔5Bと大径孔5Cとの連設段部とポンプ本体10の大径孔10Cと小径孔10Dとの連設段部との間に介装し、可動鉄心5を軸方向上方に付勢する。可動鉄心5は、第1ばね部材6の弾性力と第2ばね部材15の弾性力とが対向作用し、第1ばね部材6と第2ばね部材15の弾性力の平衡位置で停止する。
16はピストン14の軸方向下方に区画形成したポンプ室で、ポンプ本体10の小径孔10Dに連設している。17は被取付部11に穿設した第1流路で、一端を図示しないタンクに接続し、他端をポンプ本体10の環状溝13に接続している。18は第1流路17とポンプ本体10の環状溝13から構成する吸入流路で、タンクからポンプ室16へ作動油を流入する。19はポンプ本体10に形成した4個の接続流路で、ポンプ室16と吸入流路18を構成する環状溝13とを接続し、ポンプ室16への開口端19Aを4個有する。20は被取付部11に穿設した第2流路で、一端を図示しないアクチュエータに接続し、他端を被取付部11の収装孔11Aに接続している。21は被取付部11の収装孔11Aと第2流路20から構成する吐出流路で、ポンプ室16からアクチュエータへ作動油を流出する。
22は略環状形状のばね用鋼板から成る帯板によって形成した吸入チェック弁で、ポンプ室16と吸入流路18との間に、内周面をピストン14の外周面と間隙を有して配置すると共に、自己の弾性力で外周面を接続流路19の開口端19Aに密着している。吸入チェック弁22は、外周面を接続流路19の開口端19Aに密着してポンプ室16から吸入流路18への作動油の流れを阻止する閉状態と、閉状態から縮径して、吸入流路18からポンプ室16への作動油の流れを許容する開状態とを有する。図2に示す如く、吸入チェック弁22は、周方向両端に第1端部22Aおよび第2端部22Bを有し、第1端部22Aと第2端部22Bとの間には間隙を有している。また、吸入チェック弁22は、軸方向両端に周方向へ複数の凸部22Cを有すると共に、軸方向中間部に吸入流路18からポンプ室16へ作動油を流入する連通穴22Dを有している。23はポンプ室16の軸方向一端側に圧入した略円筒形状の止め部材で、軸方向一端側に2個の凸部23A(1個は図示せず)を突設している。止め部材23の2個の凸部23A(1個は図示せず)は、径方向に対向して配置している。一方の凸部23Aは、吸入チェック弁22の両端部22A、22Bの間の間隙に係合すると共に、他方の凸部は、吸入チェック弁22の2個の凸部22Cの間に係合して、吸入チェック弁22の周方向への回転を規制している。
24はポンプ室16に連設した収容孔で、軸方向一端側に開口部24Aを有する。25は略円形で薄板状の板ばね26と略円柱形状の固定部材27から構成する吐出チェック弁で、収容孔24に収容し、収容孔24の開口部24Aをかしめてポンプ本体10に固定している。図3に示す如く、板ばね26は、略環状の本体部26Aと本体部26Aの径方向内方に配置した略円形状の弁体26Bとを接続部26Cを介して連結している。固定部材27は、一側面と収容孔24の底部とで板ばね26の本体部26Aを挟持して固定している。また、固定部材27は、複数の接続流路27Aを軸方向に穿設し、ポンプ室16と吐出流路21を構成する取付部材11の収容孔11Aとを接続している。吐出チェック弁25は、自己の弾性力で弁体26Bを収容孔24とポンプ室16の接続箇所に形成した弁座28に当接して、吐出流路21からポンプ室16への作動油の流れを阻止する閉状態と、弁体26Bを弁座28から離脱して、ポンプ室16から吐出流路21への作動油の流れを許容する開状態を有する。
次に、かかる構成の作動を説明する。
図1は、コイル9の非通電状態を示し、可動鉄心5は第1ばね部材6と第2ばね部材15の弾性力の平衡位置で停止している。吸入チェック弁22および吐出チェック弁25は閉状態である。
この状態で、コイル9へ通電すると、可動鉄心5は第2ばね部材15の弾性力に抗して軸方向下方へ摺動して固定鉄心7に吸引される。これにより、ピストン14がポンプ室16の作動油を加圧し、吐出チェック弁25が開状態となり、ポンプ室16から吐出流路21を介して作動油をアクチュエータに吐出する。吸入チェック弁22は、閉状態を維持している。
この状態で、コイル9を非通電にすると、可動鉄心5は第2ばね部材15の弾性力で軸方向上方へ摺動して固定鉄心7から離間する。これにより、ポンプ室16はピストン14が上方へ移動し負圧になる。そして、吸入チェック弁22は、閉状態から縮径して開状態となり、タンクから吸入流路18および接続流路19介して作動油をポンプ室16に吸入する。吐出チェック弁24は、自己の弾性力で閉状態となる。
かかる作動において、吸入チェック弁22は、帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、ピストン14と略同軸心上に配置すると共に、内周面をピストン14の外周面と間隙を有して配置した。このため、吸入チェック弁22の内周面とピストン14の外周面は当接しないから、ピストン14に吸入チェック弁22による摺動抵抗は生じず、ピストン14の作動応答性を向上できる。また、吸入チェック弁22は、帯板が自己の弾性力で閉作動するから、弁体を弁座に着座する方向に弾性部材で付勢して閉作動するチェック弁を用いる従来液圧ポンプに比し、弾性部材が不要で、部品点数を低減できる。また、吸入チェック弁と吐出チェック弁をいずれも、薄板状の弁体を自己の弾性力で閉作動する板ばね弁としても課題達成を図れるが、このものに比し、吸入流路18のポンプ室16への開口を周方向に大きく設け、吸入流路18のポンプ室16への開口面積を大きく設定することができるから、大流量を流通することができる。また、帯板は、自己の弾性力を有するばね用鋼板によって形成されるから、摩耗を抑制して長寿命化を図ることができる。
また、吸入チェック弁22は、ポンプ室16と吸入流路18との間に配置し、吸入チェック弁22の外周面を吸入流路18と接続する接続流路19のポンプ室16への開口端19Aに当接して、ポンプ室16から吸入流路18への作動油の流れを阻止する閉状態と、閉状態から縮径して、吸入流路18からポンプ室16への作動油の流れを許容する開状態とを有した。このため、吸入チェック弁22の帯板の外周面が、吸入流路18のポンプ室16への開口端19Aに当接して閉作動し、離脱して開作動するから、ピストンの外周面がカップシールに摺動して開閉作動する従来液圧ポンプに比し、吸入チェック弁22は耐久性を向上することができる。
また、吸入チェック弁22の帯板は、周方向両端に第1端部22Aおよび第2端部22Bを有し、第1端部22Aと第2端部22Bとの間には間隙を有した。このため、第1端部22Aと第2端部22Bは重なり合わないで、帯板が吸入流路18と接続する接続流路19のポンプ室16への開口端19Aに密着するから、作動油の漏れを低減できる。
また、吸入チェック弁22の帯板は、軸方向中間部に連通穴22Dを有した。このため、作動油は吸入チェック弁22の帯板の連通穴22Dを介してポンプ室16へ流入するから、作動油の流れ抵抗を低減できる。
また、液圧ポンプは、駆動部を通電により発生する吸引力で可動鉄心5を摺動するソレノイド部2とした電磁ポンプ1とした。このため、電磁ポンプ1は可動鉄心5の摺動でピストン13を直線往復運動するから、電動機を駆動部とする液圧ポンプに比し、電動機の回転運動をピストンの直線往復運動に変換する格別の機構が不要で、容易に製作することができる。
図4は、一実施形態の他の変形例を示し、一実施形態と同一個所には同符号を付して説明を省略し、異なる個所についてのみ説明する。
図1ないし図3の吐出チェック弁25に替えて、弁体29と、ばね30と、ばね受け部材31から構成する吐出チェック弁32を設けた。吐出チェック弁32は、弁体29をばね30の弾性力で付勢して弁座28に当接している。弁体29は、略円盤形状で、周方向に軸方向へ穿設した複数の連通孔29Aを有している。ばね30は、弁体29とばね受け部材31との間に介装している。ばね受け部材31は、中心に軸方向へ貫通する貫通孔31Aを有する。33は弁体29の連通孔29Aと、収容孔24と、ばね受け部材31の貫通孔31Aから構成する接続流路で、ポンプ室16と吐出流路21を構成する被取付部11の収装孔11Aを接続する。吐出チェック弁32は、弁体29が弁座28に当接してポンプ室16から吐出流路21への作動油の流れを阻止する閉状態と、弁体29が弁座28から離脱してポンプ室16から吐出流路21への作動油の流れを許容する開状態とを有する。
図5ないし図7は、本発明の他の実施形態を示し、一実施形態と同一個所には同符号を付して説明を省略し、異なる個所についてのみ説明する。
34はピストン14の軸方向下方に形成したポンプ室で、ピストン14とポンプ本体10の小径孔10Dにより区画形成している。35は被取付部11に穿設した第1流路で、一端を図示しないタンクに接続し、他端を被取付部11の収装孔11Aに接続している。36は第1流路35と被取付部11の収装孔11Aから構成する吸入流路で、タンクからポンプ室34へ作動油を流入する。37は被取付部11に穿設した第2流路で、一端をポンプ本体10の環状溝13に接続し、他端を図示しないアクチュエータに接続している。38はポンプ本体10の環状溝13と第2流路37から構成する吐出流路で、ポンプ室34からアクチュエータへ作動油を流出する。
39はポンプ室34に連設した段付き形状の収容孔で、軸方向一端側に開口部39Aを有する。40は略円形で薄板状の板ばね41と略円柱形状の固定部材42から構成する吸入チェック弁で、収容孔39に収容し、収容孔39の開口部39Aをかしめてポンプ本体10に固定している。板ばね41は、図6に示す如く、略環状の本体部41Aと本体部41Aの径方向内方に配置した略円形状の弁体41Bとを接続部41Cを介して連結している。固定部材42は、一側面と収容孔39の段部とで板ばね41の本体部41Aを挟持して固定している。また、固定部材42は、中心に貫通孔42Aを有し、吸入流路36を構成する取付部材11の収装孔11Aとポンプ室34を接続している。吸入チェック弁40は、自己の弾性力で弁体41Bを固定部材42の貫通孔42Aのポンプ室34側開口端に形成した弁座43に当接して、ポンプ室34から吸入流路36への作動油の流れを阻止する閉状態と、弁体41Bを弁座43から離脱して、吸入流路36からポンプ室34への作動油の流れを許容する開状態を有する。
44はポンプ本体10に形成した4個の接続流路で、ポンプ室34と吐出流路38を構成する環状溝13を接続している。吐出流路38は、接続流路44との接続箇所にポンプ室34への開口端38Aを4個有している。45は略環状形状のばね用鋼板から成る帯板によって形成した吐出チェック弁で、ポンプ室34と吐出流路38との間に配置し、自己の弾性力で内周面を吐出流路38の開口端38Aに密着している。吐出チェック弁45は、内周面を吐出流路38の開口端38Aに密着して吐出流路38からポンプ室34への作動油の流れを阻止する閉状態と、閉状態から拡径して、ポンプ室34から吐出流路38への作動油の流れを許容する開状態とを有する。図7に示す如く、吐出チェック弁45は、周方向両端に第1端部45Aおよび第2端部45Bを有し、第1端部45Aと第2端部45Bとの間には間隙を有している。また、吐出チェック弁45は、軸方向両端に周方向へ複数の凸部45Cを有すると共に、軸方向中間部にポンプ室34から吐出流路38へ作動油を流出する連通穴45Dと連通穴45Dの下方に小径穴45Eを有している。吐出チェック弁45の小径穴45Eは、ポンプ本体10に固着する図示しない止め部材を挿通して、吐出チェック弁45の周方向への回転を規制している。
作動は、一実施形態と略同様に、図5の状態で、コイル9を通電すると、ピストン14がポンプ室34の作動油を加圧し、吐出チェック弁45が開き、ポンプ室34から吐出流路38を介して作動油をアクチュエータに吐出する。この状態で、コイル9を非通電にすると、ポンプ室34は負圧になり、吸入チェック弁40は開き、タンクから吸入流路36を介して作動油をポンプ室34に吸入する。吐出チェック弁45は、自己の弾性力で閉じる。
かかる作動において、吐出チェック弁45は、帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、ピストン14と略同軸心上に配置すると共に、内周面をピストンの外周面と間隙を有して配置した。このため、吐出チェック弁45の内周面とピストン14の外周面は当接しないから、ピストン14に吐出チェック弁45による摺動抵抗は生じず、ピストン14の作動応答性を向上できる。また、吐出チェック弁45は、帯板が自己の弾性力で閉作動するから、弁体を弁座に着座する方向に弾性部材で付勢して閉作動するチェック弁を用いる従来液圧ポンプに比し、弾性部材が不要で、部品点数を低減できる。また、吸入チェック弁と吐出チェック弁をいずれも、薄板状の弁体を自己の弾性力で閉作動する板ばね弁としても課題達成を図れるが、このものに比し、吐出流路38のポンプ室34への開口を周方向に大きく設け、吸入流路38のポンプ室45への開口面積を大きく設定することができるから、大流量を流通することができる。また、帯板は、自己の弾性力を有するばね用鋼板によって形成されるから、摩耗を抑制して長寿命化を図ることができる。
また、吐出チェック弁45は、ポンプ室34と吐出流路38との間に配置し、吐出チェック弁45の内周面を吐出流路38のポンプ室34への開口端38Aに当接して、吐出流路38からポンプ室34への作動油の流れを阻止する閉状態と、閉状態から拡径して、ポンプ室34から吐出流路38への作動油の流れを許容する開状態を有した。このため、吐出チェック弁45の帯板の内周面が、吐出流路38のポンプ室34への開口端38Aに当接して閉作動し、離脱して開作動するから、ピストンの外周面がカップシールに摺動して開閉作動する従来液圧ポンプに比し、吐出チェック弁45は耐久性を向上することができる。
また、一実施形態と略同様に、吐出チェック弁45の第1端部45Aと第2端部45Bは重なり合わないで、帯板が吐出流路38のポンプ室34への開口端38Aに密着するから、作動油の漏れを低減できる。また、作動油は吐出チェック弁45の帯板の連通穴45Dを介してポンプ室34へ流入するから、作動油の流れ抵抗を低減できる。また、電磁ポンプ1は可動鉄心5の摺動でピストン14を直線往復運動するから、電動機を駆動部とする液圧ポンプに比し、電動機の回転運動をピストンの直線往復運動に変換する格別の機構が不要で、容易に製作することができる。
なお、前述の各実施形態では、吸入チェック弁と吐出チェック弁の少なくとも一方を帯板によって形成される略環状形状としたが、吸入チェック弁と吐出チェック弁のいずれも帯板によって形成される略環状形状としてもよい。また、接続流路19、44はそれぞれ複数設けたが、1個でもよい。また、液圧ポンプとしてソレノイド部2を駆動部とする電磁ポンプ1を用いたが、これに限らず、電動機を駆動部とするピストンポンプとしてもよい。また、他の実施形態では、板ばね41と固定部材42から構成した吸入チェック弁40を用いたが、弁体を弁座に着座する方向に弾性部材で付勢して閉作動するチェック弁を用いてもよいことは勿論である。
1:電磁ポンプ(液圧ポンプ)
2:ソレノイド部(駆動部)
3:ポンプ部
5:可動鉄心
14:ピストン
16、34:ポンプ室
18、36:吸入流路
19A、38A:開口端
21、38:吐出流路
22、40:吸入チェック弁
22A、45A:第1端部
22B、45B:第2端部
22D、45D:連通穴
25、45:吐出チェック弁

Claims (6)

  1. ピストンを直線往復運動して液体を吸入吐出する液圧ポンプにおいて、ピストンを駆動する駆動部と、駆動部で作動するポンプ部とを有し、ポンプ部は、ピストンの直線往復運動で液体を吸入流路から吸入して吐出流路へ吐出するポンプ室と、吸入流路からポンプ室への液体の流れを許容しポンプ室から吸入流路への液体の流れを阻止する吸入チェック弁と、ポンプ室から吐出流路への液体の流れを許容し吐出流路からポンプ室への液体の流れを阻止する吐出チェック弁とを有し、吸入チェック弁と吐出チェック弁の少なくとも一方は、帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、ピストンと略同軸心上に配置すると共に、内周面をピストンの外周面と間隙を有して配置したことを特徴とする液圧ポンプ。
  2. 前記吸入チェック弁は、前記帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、前記ピストンと略同軸心上に配置すると共に、内周面を前記ピストンの外周面と間隙を有して配置したものであって、前記ポンプ室と前記吸入流路との間に配置し、前記吸入チェック弁の外周面を前記吸入流路の前記ポンプ室への開口端に当接して、前記ポンプ室から前記吸入流路への液体の流れを阻止する閉状態と、閉状態から縮径して、前記吸入流路から前記ポンプ室へ液体の流れを許容する開状態とを有することを特徴とする請求項1に記載の液圧ポンプ。
  3. 前記吐出チェック弁は、前記帯板によって形成される略環状形状で、帯板は、自己の弾性力で閉作動し、前記ピストンと略同軸心上に配置すると共に、内周面を前記ピストンの外周面と間隙を有して配置したものであって、前記ポンプ室と前記吐出流路との間に配置し、前記吐出チェック弁の内周面を前記吐出流路の前記ポンプ室への開口端に当接して、前記吐出流路から前記ポンプ室への液体の流れを阻止する閉状態と、閉状態から拡径して、前記ポンプ室から前記吐出流路への液体の流れを許容する開状態を有することを特徴とする請求項1に記載の液圧ポンプ。
  4. 前記帯板は、周方向両端に第1端部および第2端部を有し、第1端部と第2端部との間には間隙を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液圧ポンプ。
  5. 前記帯板は、軸方向中間部に連通穴を有することを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載の液圧ポンプ。
  6. 前記液圧ポンプは、前記駆動部を通電により発生する吸引力で可動鉄心を摺動するソレノイド部とした電磁ポンプとすることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の液圧ポンプ。
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