JP6609885B2 - 制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は、PWM制御方式のソレノイドにより駆動される制御弁に関する。
自動車用空調装置は、一般に、圧縮機、外部熱交換器、膨張装置、蒸発器等を冷凍サイクルに配置して構成される。圧縮機としては、例えばエンジンの回転数によらず一定の冷房能力が維持可能な可変容量圧縮機(単に「圧縮機」ともいう)が用いられている。この圧縮機は、エンジンによって駆動される回転軸と、その回転軸に取り付けられた揺動板とを有する。揺動板には圧縮用のピストンが連結され、その揺動板の角度を変化させてピストンのストロークを変えることにより、冷媒の吐出容量が調整される。揺動板の角度は、密閉された制御室に吐出冷媒の一部を導入し、ピストンの両面にかかる圧力の釣り合いを変化させることで連続的に変えられる。この制御室の圧力(以下「制御圧力」という)は、例えば圧縮機の吐出室と制御室との間に設けられた制御弁により制御される。
このような制御弁は、電磁弁として構成されることが多く、ボディ内に吐出室と制御室とを連通させる通路を有する。その通路の途中に弁座が設けられる。ボディ内には弁体が設けられ、その弁体を弁座に接離させて弁部の開度を調整することにより、制御室に導入される冷媒流量を制御する。弁開度は、弁体に作用する冷媒圧力による力と、ソレノイドによる駆動力と、制御設定値を設定するために配置されたスプリングの付勢力とのバランスによって調整される。この制御設定値は、ソレノイドへの供給電流値を変更することで事後的に調整できる。このような制御弁においては、その開弁特性におけるヒステリシスの低減や省電力等の観点から、ソレノイドへの通電制御にPWM(Pulse Width Modulation )方式が採用されるものが多い。例えば、所定のデューティ比に設定した400Hz程度のパルス電流を供給して容量制御を行うものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2005−171908号公報
このような制御弁は、一般に、弁開度が制御される定常制御時において弁部が寸開の状態となる。一方、上述したPWMによる通電制御がソレノイドのプランジャに微小振動を生じさせるため、その振動が弁体に伝達される。このため、その振幅によっては弁体が弁座に衝突して跳ね返り、弁開度が変化して制御性能を低下させる可能性があった。そこで、従来は弁体につながる可動部に別部材を押し付けて摺動荷重を与えるなどの方策がとられていた。
しかしながら、このような構成では、その摺動荷重の大きさによっては可動部の円滑な動作を妨げる可能性がある。そのため、適正な摺動荷重を与えるために部材間の高い寸法精度が要求されるなど、加工や組み付けが厳しくなるといった問題があった。このような問題は、PWM制御方式のソレノイドにより駆動される制御弁であれば、その用途にかかわらず同様に生じ得る。
本発明の目的の一つは、PWM方式の通電制御がなされる制御弁において、定常制御時の弁体の振動を簡易に抑えることにある。
本発明のある態様は、PWM制御方式のソレノイドにより駆動される制御弁である。この制御弁は、作動流体を導入する第1ポートと、作動流体を導出する第2ポートと、第1ポートと第2ポートとをつなぐ通路に設けられた弁座と、を有するボディと、弁座に着脱して弁部を開閉する弁体と、ソレノイドの駆動力を弁体に伝達するよう軸線方向に駆動される作動部材と、粘弾性を有し、ボディ又はボディに対して固定される固定部材と作動部材との間に介装される吸振部材と、を備える。
弁開度の定常制御時において、PWM制御に伴う作動部材の振動に追従するように吸振部材がその粘弾性により動的に変形し、作動部材の振幅が吸振部材と作動部材との間の摺動を生じさせない範囲に含まれるよう、吸振部材の材質および構造が設定されている。
この態様によると、吸振部材の粘弾性を利用して作動部材ひいては弁体の振動が抑制される。すなわち、PWM制御に伴って作動部材が振動しようとすると、それに追従するように吸振部材が動的に変形する。このとき、作動部材の振動に対する抵抗として特に吸振部材の粘性が寄与し、その振動を抑えることができる。このように吸振部材そのものの粘弾性を利用するようにしたため、吸振部材と作動部材との摺動摩擦を利用する場合のように両者間の寸法を精密に調整する必要がない。このため、定常制御時の弁体の振動を簡易に抑えることができる。
本発明によれば、PWM方式の通電制御がなされる制御弁において、定常制御時の弁体の振動を簡易に抑えることができる。
第1実施形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。 図1の上半部に対応する部分拡大断面図である。 制御弁の部分断面図である。 吸振部材の荷重特性を表す図である。 第2実施形態に係る制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。 変形例の主要部を表す部分拡大断面図である。 第3実施形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。 第4実施形態に係る制御弁の下半部の構成を表す部分拡大断面図である。 図6(F)に示した吸振部材の適用例を表す部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を上下と表現することがある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。
制御弁1は電磁弁であり、図示しない自動車用空調装置の可変容量圧縮機(単に「圧縮機」という)の吐出容量を制御する。この圧縮機は、冷凍サイクルを流れる冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒にして吐出する。そのガス冷媒は外部熱交換器(凝縮器又はガスクーラ)にて冷却され、さらに膨張装置により断熱膨張されて低温・低圧の霧状の冷媒となる。この低温・低圧の冷媒が蒸発器にて蒸発し、その蒸発潜熱により車室内空気を冷却する。蒸発器で蒸発された冷媒は、再び圧縮機へと戻されて冷凍サイクルを循環する。
圧縮機は、自動車のエンジンによって回転駆動される回転軸を有し、その回転軸に取り付けられた揺動板に圧縮用のピストンが連結されている。その揺動板の角度を変化させてピストンのストロークを変えることにより、冷媒の吐出量が調整される。制御弁1は、その圧縮機の吐出室から制御室へ導入する冷媒流量を制御することで揺動板の角度、ひいてはその圧縮機の吐出容量を変化させる。なお、本実施形態の制御室はクランク室からなるが、変形例においてはクランク室内又はクランク室外に別途設けられた圧力室であってもよい。制御弁1は、圧縮機の吐出圧力Pdと吸入圧力Psとの差圧(Pd−Ps)が制御目標値である設定差圧に近づくように吐出室から制御室に導入する冷媒流量を制御するいわゆるPd−Ps差圧弁として構成されている。
制御弁1は、弁本体2とソレノイド3とを一体に組み付けて構成される。弁本体2は、段付円筒状のボディ5を有する。ボディ5は、本実施形態では真鍮からなるが、アルミニウム合金からなるものとしてもよい。ボディ5には、その上端側からポート10,12,14が設けられている。このうち、ポート10はボディ5の上端部に設けられ、ポート12,14はボディ5の側部に設けられている。ポート10は吐出室に連通する「吐出室連通ポート」として機能し、ポート12は制御室に連通する「制御室連通ポート」として機能し、ポート14は吸入室に連通する「吸入室連通ポート」として機能する。また、ポート10は吐出室から冷媒を導入する「第1ポート」として機能し、ポート12は制御室へ冷媒を導出する「第2ポート」として機能する。
ボディ5においてポート10とポート12とを連通させる通路には、段付円筒状の弁座形成部材16が配設されている。弁座形成部材16は、ステンレス鋼(例えばSUS420)を焼き入れして形成され、ボディ5よりも硬度が高い。弁座形成部材16は、ボディ5の上部に同軸状に挿通され、ボディ5の上部を内方に加締めることにより固定されている。弁座形成部材16には軸線に沿った貫通孔が設けられており、その下半部により弁孔18が形成されている。ボディ5における弁座形成部材16の下方には、ポート12に連通する弁室20が形成されている。弁座形成部材16の下半部は、下方に向けて外径が小さくなるテーパ状をなし、弁室20内に延在している。弁座形成部材16の下端面に弁座22が形成されている。弁室20には、弁座22に下方から対向するように弁体24が配設されている。弁体24が弁座22に接離することにより弁部の開度が調整される。
本実施形態ではこのように、ボディ5の素材として軟らかいものを採用することでその加工性を高く維持する一方、弁座22が形成される部材(弁座形成部材16)については高硬度とすることで弁座22の摩耗や変形を防止又は抑制している。それにより、弁体24の良好な着座性能を維持できるようにしている。
ボディ5の内部空間を上下に区画するように隔壁26が設けられている。隔壁26の上方には弁室20が形成され、下方には作動室28が形成されている。弁室20は、ポート12を介して制御室に連通する。作動室28は、ポート14を介して吸入室に連通する。隔壁26の中央には軸線方向に延在するガイド部30が設けられている。そのガイド部30を軸線に沿って貫通するようにガイド孔32が形成され、そのガイド孔32には長尺状の作動ロッド34が軸線方向に摺動可能に挿通されている。弁体24は、作動ロッド34の上端に同軸状に設けられている。弁体24と作動ロッド34とは、ステンレス鋼を切削加工することにより一体成形されている。
ガイド部30は、隔壁26の上面側に小さく突出し、下面側に大きく突出している。ガイド部は、下方に向けて外径が小さくなるテーパ状をなし、作動室28内に延在している。それによりガイド孔32の長さが十分に確保され、作動ロッド34が安定に支持されている。弁体24は、作動ロッド34と一体に動作し、その上端面にて弁座22に着脱して弁部を開閉する。弁座形成部材16の硬度が十分に高いため、弁体24が繰り返し着座しても弁座22は変形し難く、弁部の耐久性が確保されている。
作動ロッド34の下部には止輪36(Eリング)が嵌合され、その止輪36によって下方への移動が規制されるように円板状のばね受け38が設けられている。ばね受け38と隔壁26との間には、作動ロッド34を下方(開弁方向)に付勢するスプリング40が介装されている。スプリング40は、隔壁26の下面から下方のばね受け38に向けて小径化するテーパスプリングとされている。上述のようにガイド部30をテーパ状としたことで、このようなテーパ状のスプリング40が配置可能となっている。ボディ5の下部は小径部42とされ、ソレノイド3との連結部を構成する。
ボディ5の上端開口部には、ポート10への異物の侵入を抑制するフィルタ部材44が設けられている。圧縮機の吐出冷媒には金属粉等の異物が含まれることがあるため、フィルタ部材44は、その異物が制御弁1の内部に侵入することを防止又は抑制する。
一方、ソレノイド3は、円筒状のコア50と、コア50に外挿された有底円筒状のスリーブ52と、スリーブ52に収容され、コア50と軸線方向に対向配置されたプランジャ54と、スリーブ52に外挿された円筒状のボビン56と、ボビン56に巻回された電磁コイル58と、電磁コイル58を外方から覆うように設けられた円筒状のケース60と、ボビン56の上方にてコア50とケース60との間に組み付けられた段付円筒状の接続部材62と、ケース60の下端開口部に取り付けられた端部材64とを備える。
スリーブ52は非磁性材料からなり、コア50に外挿される円筒状の本体74と、その本体74の下端開口部を封止するように組み付けられた有底円筒状の端部材75とを有する。スリーブ52は、その下半部にプランジャ54を収容している。弁本体2とソレノイド3とは、ボディ5の小径部42(下端部)が接続部材62の上端開口部に圧入されることにより固定されている。なお、本実施形態においては、ボディ5、弁座形成部材16、接続部材62、ケース60および端部材64が制御弁1全体のボディを形成している。
コア50の中央を軸線方向に貫通するように挿通孔67が形成され、その挿通孔67を貫通するようにシャフト68が挿通されている。シャフト68は、作動ロッド34と同軸状に設けられ、作動ロッド34を下方から支持する。シャフト68の径は作動ロッド34のそれよりも大きい。そのシャフト68の下半部にプランジャ54が組み付けられている。本実施形態において、シャフト68と作動ロッド34とが、ソレノイド力を弁体24に伝達する「伝達ロッド」を構成する。また、シャフト68、作動ロッド34およびプランジャ54が、ソレノイド力を弁体24に伝達するよう軸線方向に駆動される「作動部材」を構成する。
プランジャ54は、その上部にてシャフト68に同軸状に支持されている。シャフト68の軸線方向中間部の所定位置には止輪70(Eリング)が嵌合され、その止輪70によってプランジャ54の上方への移動が規制されている。プランジャ54の側面には軸線に平行な連通溝71が設けられており、プランジャ54とスリーブ52との間に冷媒を通過させる連通路が形成される。
コア50の上端部にはリング状の軸支部材72が圧入されており、シャフト68の上端部がその軸支部材72によって軸線方向に摺動可能に支持されている。軸支部材72の外周の一部が切り欠かれることにより、コア50と軸支部材72との間に連通路が形成されている。この連通路を介して作動室28の吸入圧力Psがソレノイド3の内部にも導かれる。
また、スリーブ52の下端部(詳細には端部材75)にはリング状の軸支部材76(「支持部材」として機能する)が圧入されている。この軸支部材76は、シャフト68の下端部を摺動可能に軸支している。すなわち、シャフト68が上方の軸支部材72と下方の軸支部材76とにより2点支持されることにより、プランジャ54を軸線方向に安定に動作することができる。軸支部材76の外周の一部が切り欠かれることにより、スリーブ52と軸支部材76との間に連通路が形成されている。ソレノイド3に導入された吸入圧力Psは、コア50とシャフト68との間の連通路、プランジャ54とスリーブ52との間の連通路、軸支部材76とスリーブ52との間の連通路を介してスリーブ52内に満たされる。
軸支部材76とプランジャ54との間には、プランジャ54を上方、つまり閉弁方向に付勢するスプリング78が介装されている。すなわち、弁体24は、ばね荷重として、スプリング40による開弁方向の力とスプリング78による閉弁方向の力との合力を受ける。ただし、スプリング40の荷重がスプリング78のそれよりも大きいため、スプリング40,78によるばね荷重は、開弁方向に作用するようになる。
ボビン56からは電磁コイル58につながるハーネス80が延出し、端部材64を貫通して外部に引き出されている。端部材64は、ケース60に内包されるソレノイド3内の構造物を下方から支持するように取り付けられている。
図2は、図1の上半部に対応する部分拡大断面図である。
弁座形成部材16の中央に設けられた貫通孔90は、その下半部が縮径されて弁孔18を形成している。すなわち、貫通孔90の上半部が大径部92、下半部が小径部94となっており、小径部94が弁孔18を形成する。大径部92と小径部94との接続部は、下方に向けて内径が縮径するテーパ面とされている。貫通孔90は、上流側から下流側に向けて段階的に縮径されている。
また、弁座形成部材16における貫通孔90の半径方向外側には、貫通孔90と平行なブリード孔96が設けられている。ブリード孔96は、閉弁時にも制御室へ最低限の冷媒を流入させることにより、圧縮機におけるオイル循環を確保するためのものである。圧縮機の安定した作動を確保するために、冷媒には潤滑用のオイルが含まれており、ブリード孔96は、制御室の内外でのオイル循環を確保するものである。
ブリード孔96は、その上部のリーク通路98とそれより下方の連通路99とを接続して構成されている。リーク通路98の内径は、冷媒を漏洩させる程度の大きさとされ、弁孔18の内径よりも相当小さい。連通路99の内径は、貫通孔90の大径部92よりも小さく、小径部94よりも大きくされている。変形例においては、連通路99の内径を、貫通孔90の大径部92の内径以上としてもよいし、小径部94の内径以下としてもよい。
弁座形成部材16の上面は、貫通孔90を囲むように環状の突部150が設けられており、その突部150の半径方向内側と外側とが一段低くなる段差形状とされている。突部150の幅は十分に小さく、本実施形態では弁孔18の幅以下とされている。リーク通路98は、その突部150の位置にて上方に開口している。このように、ブリード孔96については冷媒の入口を小径とし、その入口を段差形状の上面に開口させることで、ブリード孔96を介した異物の侵入を防止又は抑制している。
また、弁室20においては、隔壁26の上面中央部にガイド部30が突出することにより、その周囲に環状溝152が形成されている。また、弁体24の外径が直下の作動ロッド34よりもやや大きくされている。このため、仮に異物が弁孔18を介して弁室20に侵入したとしても、その異物が作動ロッド34とガイド孔32との摺動部に侵入する可能性は極めて低い。すなわち、環状溝152は、異物トラップとして機能することができる。このため、作動ロッド34とガイド孔32との摺動部に異物が噛み込むことによる弁体24の作動ロックが防止される。
なお、本実施形態では、弁体24の弁部におけるシール部径a(弁孔18の内径)を、作動ロッド34の摺動部径bよりも微少量大きくし(a>b)、弁体24の圧力感度を最適に設定している。すなわち、このような設定により開弁時における制御圧力Pcの閉弁方向への寄与分を大きくすることで、弁部を少し開き難くしている。それにより、差圧(Pd−Ps)が緩やかに立ち上がるようになり、両者の径が同じ場合に比べて制御圧力Pcの影響を大きくし、圧縮機の斜板の作動応答性を下げ、開弁時における制御ハンチングを防止又は抑制している。なお、この圧力感度の調整については、例えば特開2006−57506号公報に記載の技術を用いることができる。
本実施形態では特に、PWM制御に伴う作動部材の振動を抑制するための吸振構造が設けられる。この吸振構造は、軸支部材72とシャフト68との間に介装された吸振部材100を含む。軸支部材72は、ボディ5に対して固定される「固定部材」に該当する。軸支部材72の内面には環状溝102が形成され、吸振部材100が嵌着されている。吸振部材100は、粘弾性を有する部材であり、本実施形態ではゴム製のOリングからなる。
PWM制御による弁開度の定常制御時において、吸振部材100は、その内周部がシャフト68の振動に追従するように動的に変形する。その際、吸振部材100の粘弾性によってシャフト68ひいては弁体24の振幅が抑えられる。このとき、吸振部材100とシャフト68との間に摺動が生じることはなく、吸振部材100がシャフト68に部分的に密着しながら変形する。あるいは、吸振部材100の密着部位が移動しながらシャフト68が変位する。その間、吸振部材100の粘弾性(特に粘性)が、シャフト68の振動に対する抵抗として寄与し、弁体24の振幅を抑えることができる。粘性による応答遅れが振動を減衰させる作用を発揮する。
図3は、制御弁1の部分断面図である。図3(A)は図2のC−C矢視断面図であり、図3(B)は図1のA−A矢視断面図であり、図3(C)は図1のB−B矢視断面図である。図3(A)に示すように、吸振部材100は、その内周部にてシャフト68の外周面に密着している。軸支部材72は、円筒状の本体の外周にいわゆるDカットがなされており、平坦面180が形成されている。その平坦面180とコア50の内周面との間に連通路182が形成される。
また、図3(B)に示すように、プランジャ54の片側面にいわゆるDカットがなされており、平坦面77が形成されている。その平坦面77とスリーブ52との間に連通路183が形成される。さらに、図3(C)に示すように、軸支部材76は、円筒状の本体の外周にいわゆるDカットがなされており、一対の平坦面184が形成されている。その平坦面184とスリーブ52(端部材75)との間に連通路186が形成される。作動室28の吸入圧力Psは、これらの連通路182,183,186を通ってスリーブ52の内部に満たされる。
なお、プランジャ54は、上述のようにDカットが施されており、断面が非円形(軸中心に対して点対称ではない)とされている。これにより、そのDカットが施された側の平坦面77とその反対側面79との径方向の磁気ギャップを異ならせている。このような構成により、ソレノイド3が通電されると、プランジャ54は、スリーブ52との磁気ギャップが小さい側である反対側面79が径方向により強く吸引されるようになる。すなわち、プランジャ54を径方向に片寄せすることができる。それにより、開弁時にプランジャ54がスリーブ52内で作動する際に径方向にガタつくことを抑制できる。
図1に戻り、以上の構成において、作動ロッド34の径が弁孔18の内径よりやや小さいものの、ほぼ同じ大きさを有するため、弁室20において弁体24に作用する制御圧力Pcの影響はほぼキャンセル(相殺)される。このため、弁体24には、ほぼ弁孔18の大きさの受圧面積に対して吐出圧力Pdと吸入圧力Psとの差圧(Pd−Ps)が実質的に作用する。弁体24は、差圧(Pd−Ps)がソレノイド3に供給された制御電流にて設定された設定差圧に保持されるように動作する。
次に、可変容量圧縮機用制御弁の基本的動作について説明する。
制御弁1において、ソレノイド3が非通電のときには、スプリング40,78の合力による開弁方向の荷重により弁体24が弁座22から離間して弁部が全開状態に保持される。このとき、圧縮機の吐出室からポート10に導入された吐出圧力Pdの高圧冷媒は、全開状態の弁部を通過し、ポート12から制御室へと流れることになる。その結果、制御圧力Pcが高められ、圧縮機は吐出容量が最小となる最小容量運転を行うことになる。
一方、自動車用空調装置の起動時または冷房負荷が最大のときには、ソレノイド3への供給電流値が最大になり、プランジャ54は、コア50に最大の吸引力で吸引される。このとき、弁体24、作動ロッド34、シャフト68およびプランジャ54が、一体になって閉弁方向に動作し、弁体24が弁座22に着座する。この閉弁動作によって制御圧力Pcが低下するため、圧縮機は吐出容量が最大となる最大容量運転を行うことになる。
ここで、容量制御時においてソレノイド3に供給される電流値が所定値に設定されているときには、弁体24、作動ロッド34、シャフト68およびプランジャ54が一体動作する。このとき、弁体24は、作動ロッド34を開弁方向に付勢するスプリング40のばね荷重と、プランジャ54を開弁方向に付勢するスプリング78のばね荷重と、プランジャ54を閉弁方向に付勢しているソレノイド3の荷重と、弁体24が開弁方向に受圧する吐出圧力Pdによる力と、弁体24が閉弁方向に受圧する吸入圧力Psによる力とがバランスした弁リフト位置にて停止する。
このバランスが取れた状態で、エンジンの回転数とともに圧縮機の回転数が上がって吐出容量が増えると、差圧(Pd−Ps)が大きくなって弁体24に開弁方向の力が作用し、弁体24は、さらにリフトして吐出室から制御室へ流す冷媒の流量を増やす。これにより、制御圧力Pcが上昇し、圧縮機は、その吐出容量を減少させる方向に動作し、差圧(Pd−Ps)が設定差圧になるように制御される。エンジンの回転数が低下した場合には、その逆の動作が行われ、差圧(Pd−Ps)が設定差圧になるように制御される。
図4は、吸振部材100の荷重特性を表す図である。同図の横軸は弁体24のストロークを示し、縦軸はシャフト68に付与される荷重を示す。なお、弁体24のストロークは、シャフト68のストロークに等しい。
図示の例では、弁体24のストロークがゼロから0.12mm程度までは、吸振部材100の粘弾性が抵抗として効果的に機能する領域(以下「粘弾性領域」という)となる。この粘弾性領域では、吸振部材100とシャフト68との間に摺動がなく、吸振部材100の変形によりシャフト68に抵抗(弾性抵抗、粘性抵抗)を与えることができる。この領域では、弁体24のストロークが増加するにつれてその粘弾性による荷重が増加し、それがシャフト68の変位を抑える方向に作用する。
一方、ストロークがその粘弾性領域を超えると、荷重が最大の状態でほぼ一定の領域となる(以下「弾性領域」という)。この弾性領域では吸振部材100が弾性変形しつつ、吸振部材100とシャフト68とが密着状態を保つ。ストロークがその弾性領域を超えると、荷重が降下してほぼ一定の領域となる(以下「摩擦領域」という)。この摩擦領域では、シャフト68が吸振部材100に対して摺動し、動摩擦による抵抗を受ける。
本実施形態ではこのような吸振部材100の特性に着目し、弁開度の定常制御時(弁部の寸開時)におけるシャフト68の振幅(つまり弁体24の振幅)が、吸振部材100の粘弾性領域に対応する範囲に含まれるようにする。具体的には、吸振部材100の粘弾性(特に粘性)による抵抗(振動減衰作用)を利用して、シャフト68ひいては弁体24の振幅が粘弾性領域(例えば0.07mm程度)に収まるよう、吸振部材100の材質および構造が設定されている。あるいは、PWM制御による弁体24のもともとの振幅(上記粘弾性による抵抗がない場合の振幅)を粘弾性領域に含むような材質および構造の吸振部材100が用いられる。
なお、ソレノイド3の通電がオフからオンに切り替えられたとき、あるいはオフからオンに切り替えられたときには、弁体24が大きくストロークする。その際には、吸振部材100が一時的に摩擦領域の状態を経ることになる。すなわち、ソレノイド3の通電状態(通電有無)の切り替えに伴って弁体24がストロークする際には、吸振部材100との間の摺動が許容されるよう、吸振部材100の材質および構造が設定されている。
以上に説明したように、本実施形態では、吸振部材100の粘弾性(特に粘性)がシャフト68の振動エネルギーを吸収する点に着目し、これを定常制御時における弁体24の振動抑制に利用した。このように粘弾性を利用するようにしたため、吸振部材100とシャフト68との摺動摩擦を利用する場合のように両者間の寸法を精密に調整する必要がない。本実施形態によれば、定常制御時の弁体24の振動を簡易に抑えることができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態に係る制御弁の上半部に対応する部分拡大断面図である。図6は、変形例の主要部を表す部分拡大断面図である。以下では第1実施形態との相異点を中心に説明する。なお、各図において第1実施形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付している。
図5に示すように、第2実施形態においては、コア250の上端開口部に設けられた段部210に吸振部材100が配設されている。段部210の上端部にはリング状の軸支部材272が圧入され、吸振部材100の抜け落ちを防止している。吸振部材100は、コア250の内周面とシャフト68の外周面との間に介装されるようにして支持されている。コア250には、挿通孔67と作動室28とを吸振部材100を迂回する形で連通させる連通路220が設けられている。
そして、第1実施形態と同様に、吸振部材100は、PWM制御に伴うシャフト68の振動に追従するように動的に変形し、その粘弾性によってシャフト68の振幅が粘弾性領域に収まるよう、その材質および構造が設定されている。本実施形態によれば、弁開度の定常制御時において吸振部材100とシャフト68との間の摺動を生じさせることなく、吸振部材100ひいては弁体24の振動を抑制することができる。
なお、変形例においては、図6(A)に示すように、吸振部材120として断面多角形状(四角形状)の角リングを採用してもよい。あるいは、図6(B)に示すように、吸振部材130として断面D形状のDリングを採用してもよい。これらの吸振部材は、その外周面がコア250の内周面に密着し、内周面がシャフト68の外周面に密着する。
また、図6(C)に示すように、吸振部材140をコア250と軸支部材274とにより軸線方向に挟むようにして支持してもよい。図示の例では、段部210と軸支部材274とにより吸振部材140の外周縁部が挟持されている。吸振部材140は、その内周面がシャフト68の外周面に密着し、上記実施形態と同様に、シャフト68の振動に対する抵抗を付与する。
あるいは、図6(D)に示すように、シャフト268の外周面に環状の凹部230を設け、吸振部材100を嵌着させてもよい。吸振部材100は、凹部230に嵌合するようにして支持され、その外周面がコア252の内周面に密着する。このような構成によっても吸振部材100の粘弾性が有効に機能し、シャフト268ひいては弁体24の振動を抑制することができる。
また、図6(E)に示すように、コア254の内周面に環状の凹部212を設ける一方、シャフト270の外周面に環状の凹部232を設け、これらにリング状の吸振部材122を嵌着させてもよい。吸振部材122は、その外周縁部が凹部212に嵌合し、内周縁部が凹部232に嵌合するようにして支持される。このような構成によっても吸振部材122の粘弾性が有効に機能し、シャフト270ひいては弁体24の振動を抑制することができる。なお、図示の例では、吸振部材122がコア254およびシャフト270のそれぞれに嵌合しているのみであるが、例えば焼き付けや接着等の手段により固定されてもよい。焼き付け等により固定する場合には、嵌合させなくともよい。
なお、上記実施形態および変形例においては吸振部材をゴムのみにより形成したが、例えば図6(F)に断面を示すように、ゴム等の樹脂板216と金属板218とを積層して形成した吸振部材214としてもよい。このような構成により、樹脂板216の粘弾性と金属板218の弾性とを利用し、振動抑制の程度を適度に調整可能となる。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。本実施形態では、ソレノイド303における軸支部材372,376の構成が第1実施形態とは異なる。すなわち、吸振部材100が上方の軸支部材372ではなく、下方の軸支部材376に組み付けられている。軸支部材376は、ボディ5に対して固定される「固定部材」に該当する。軸支部材376の内面に環状溝102が形成され、吸振部材100が嵌着されている。このような構成によっても吸振部材100の粘弾性が有効に機能し、シャフト68ひいては弁体24の振動を抑制することができる。なお、吸振部材の形状およびその支持構造については図示のものに限られず、例えば図6等に示した構造を採用することも可能である。
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態に係る制御弁の下半部の構成を表す部分拡大断面図である。なお、同図において第3実施形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付している。本実施形態では、吸振部材100がプランジャ454に組み付けられている。プランジャ454の外周面に環状溝420が形成され、吸振部材100が嵌着されている。プランジャ454には、冷媒を流通させるための連通路430が軸線と平行に貫通形成されている。このような構成によっても吸振部材100の粘弾性が有効に機能し、シャフト68ひいては弁体24の振動を抑制することができる。なお、吸振部材の形状およびその支持構造については図示のものに限られず、例えば図6等に示した構造を採用することも可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
上記実施形態では、吸振部材の材質としてゴムを採用する例を示した。変形例においては、粘弾性を有する他の樹脂材を採用してもよい。また、上記実施形態では、吸振部材をリング状の部材としたが、小片等その他の形状の部材として一つ又は複数設けてもよい。
上記実施形態では、定常制御時における作動部材の振幅(つまり弁体、シャフト、プランジャの振幅)が図4に示す粘弾性領域に収まるようにする例を示した。変形例においては、その定常制御時における作動部材の振幅が、図4に示す粘弾性領域および弾性領域に対応する範囲に含まれる(収まる)ように吸振部材の材質および構造を設定してもよい。このようにしても、作動部材の振幅を吸振部材と作動部材との摺動を生じさせない範囲に抑えることができる。
上記実施形態では、下方の軸支部材がスプリングを支持するばね受けとして機能するとともに、シャフトを軸支する軸受けとしても機能する例を示した。変形例においては、スプリングを支持するばね受けと、シャフトを軸支する軸受けとを個別に設けてもよい。そして、そのばね受けとシャフトとの間に吸振部材を介装させてもよい。あるいは、軸受けとシャフトとの間に吸振部材を介装させてもよい。
上記実施形態では、作動ロッドとシャフトとを別体にて作製した後、両者を軸線方向に同軸状に当接させる形で連結し、ソレノイド力を弁体に伝達する伝達ロッドとして構成する例を示した。変形例においては、作動ロッドとシャフトとを単一の部材により一体成形して伝達ロッドとしてもよい。
上記実施形態では、制御弁1をいわゆるPd−Ps差圧弁として構成する例を示した。変形例においては、例えば制御圧力Pcと吸入圧力Psとの差圧(Pc−Ps)を制御目標値である設定差圧に近づけるいわゆるPc−Ps差圧弁として構成してもよい。すなわち、吸入室に導入される冷媒を圧縮して吐出室から吐出する可変容量圧縮機の吐出容量を、制御室から吸入室へ導出する冷媒の流量を調整することにより変化させる制御弁に対し、上記実施形態の各構造を適用してもよい。あるいは、吸入圧力Psを制御目標値である設定圧力に近づけるいわゆるPs制御弁に適用してもよい。
上記実施形態では、上記各構造を有する制御弁を、可変容量圧縮機用制御弁として構成する例を示したが、その用途は特に限定されず、PWM制御方式のソレノイドにより駆動される制御弁であれば、上記構造を適用することができる。
図9は、図6(F)に示した吸振部材の適用例を表す部分拡大断面図である。図9(A)は第1の適用例を示し、図9(B)は第2の適用例を示す。図9(A)に示すように、吸振部材214は、例えば円板状の樹脂板216(ゴム等)と円板状の金属板218とを軸線方向に交互に積層してリング状に構成されてもよい。樹脂板216および金属板218のそれぞれの中央には、シャフト68を挿通させるための挿通孔が形成されている。吸振部材214は、積層面となる外周面がコア250の内周面に密着し、積層面である内周面がシャフト68の外周面に密着する。なお、金属板218としては、軸線方向に撓むように変形できるよう適度な弾性を有するものが好ましい。
また、図9(B)に示すように、吸振部材214は、例えば互いに径が異なる円筒状の樹脂板216(ゴム等の筒状樹脂部材)と円筒状の金属板218(筒状金属部材)とを半径方向に同心状に交互に積層してリング状に構成されてもよい。吸振部材214の最も内側と最も外側には、それぞれ樹脂板216を配置する。吸振部材214は、最も外側に配置された樹脂板216の外周面がコア250の内周面に密着し、最も内側に配置された樹脂板216の内周面がシャフト68の外周面に密着する。
以上のような構成により、樹脂板216の粘弾性と金属板218の弾性とを利用し、振動抑制の程度を調整することができる。特に、図9(B)の構成によれば、金属板218を境界として複数の樹脂板216(ゴム等)の粘弾性が相乗的に発揮され、シャフト68の軸線方向の動きに追従する変形量を大きくすることができる。例えば図4に示された荷重特性と比較して、粘弾性領域によるストロークを大きくとることが可能となる。
なお、図9に示す構成は、図6(A)に示す構成に対応するが、吸振部材214の適用例はこれに限られるものではない。例えば、吸振部材214を図6(B)に示すような断面D形状のDリングとしてもよい。その場合、吸振部材214の構成として、例えば図9(B)に示す積層構造を採用することができる。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 制御弁、3 ソレノイド、5 ボディ、10 ポート、12 ポート、14 ポート、18 弁孔、22 弁座、24 弁体、34 作動ロッド、50 コア、54 プランジャ、68 シャフト、72 軸支部材、76 軸支部材、100 吸振部材、102 環状溝、120 吸振部材、122 吸振部材、130 吸振部材、140 吸振部材、212 凹部、214 吸振部材、230 凹部、232 凹部、250 コア、252 コア、254 コア、268 シャフト、272 軸支部材、274 軸支部材、303 ソレノイド、372 軸支部材、376 軸支部材、420 環状溝、454 プランジャ。

Claims (3)

  1. PWM制御方式のソレノイドにより駆動される制御弁において、
    作動流体を導入する第1ポートと、作動流体を導出する第2ポートと、前記第1ポートと前記第2ポートとをつなぐ通路に設けられた弁座と、を有するボディと、
    前記弁座に着脱して弁部を開閉する弁体と、
    前記ソレノイドの駆動力を前記弁体に伝達するよう軸線方向に駆動される作動部材と、
    粘弾性を有し、前記ボディ又は前記ボディに対して固定される固定部材と前記作動部材との間に介装される吸振部材と、
    を備え、
    弁開度の定常制御時において、PWM制御に伴う前記作動部材の振動に追従するように前記吸振部材がその粘弾性により動的に変形し、前記作動部材の振幅が前記吸振部材と前記作動部材との摺動を生じさせない範囲に含まれるよう、前記吸振部材の材質および構造が設定され、
    前記定常制御時に前記吸振部材が前記作動部材からの動摩擦抵抗を受けることがないよう、前記吸振部材の内周部が前記作動部材の振動に追従するように動的に変形することを特徴とする制御弁。
  2. 前記ソレノイドの通電有無の切り替えに伴って前記弁体がストロークする際には、前記吸振部材と前記作動部材との間の摺動が許容されるよう、前記吸振部材の材質および構造が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の制御弁。
  3. 吸入室に導入される冷媒を圧縮して吐出室から吐出する可変容量圧縮機の吐出容量を、前記吐出室から制御室に導入する冷媒の流量、又は前記制御室から前記吸入室へ導出する冷媒の流量を調整することにより変化させる制御弁として構成され、
    前記吸振部材は、前記弁体と一体変位する可動部と、前記ボディと一体の固定部との間に介装されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御弁。
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