JP2019127309A - 薄葉紙収納体 - Google Patents

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Abstract

【課題】解体が容易な薄葉紙収納体を提供する。【解決手段】上面部10、底面部20、一対の側面部30、および一対の妻面部40を有し、上面部または底面部に設けられた少なくとも1つの取出し口50と、上面部の側端縁10aから延出された上面側フラップ11と、底面部の側端縁20aから延出された底面側フラップ21と、一対の側面部の両側端縁30aからそれぞれ延出した一対の側面側フラップ31と、を有し、妻面部は、上面側フラップ、底面側フラップ、および一対の側面側フラップが重畳するようにそれぞれ折り曲げられることにより形成され、底面側フラップは、一対の側面側フラップの側端部31aに係止される一対の係止部60を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、薄葉紙収納体に関する。
ティシュペーパーなどの薄葉紙は、箱状の薄葉紙収納体の内部空間に収納されている。薄葉紙収納体に収納された薄葉紙は、薄葉紙収納体の上面部などに設けられた取出し口から取り出されて使用される。
薄葉紙収納体は、通常、直方体状の紙製の箱であるため、薄葉紙収納体を使用後そのままの状態で廃棄すると嵩張ってしまう。そのため、薄葉紙収納体は解体して扁平に潰した状態で廃棄することが望ましい。
このような解体が可能な薄葉紙収納体として、例えば、特許文献1には、内フラップと外フラップとを局部的に接合させたティシュペーパー収納箱が提案されている。このティシュペーパー収納箱では、一対の内フラップと下部外フラップとが接着され、さらに下部外フラップと上側外フラップとが接着されている。
特許第4142238号公報
しかしながら、従来の技術では、一対の内フラップと下部外フラップとの間に接着部が多く存在するため、薄葉紙収納体を解体する際に、これらの接着部を剥がすために強い力が必要になる。特に、高齢者などの力の弱い人の場合は大きな力を出すことができないので、薄葉紙収納体の解体に困難を伴う場合がある。
本発明の目的は、解体が容易な薄葉紙収納体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による薄葉紙収納体は、上面部、底面部、一対の側面部、および一対の妻面部を有し、前記上面部または前記底面部に設けられた少なくとも1つの取出し口と、前記上面部の側端縁から延出された上面側フラップと、前記底面部の側端縁から延出された底面側フラップと、前記一対の側面部の両側端縁からそれぞれ延出した一対の側面側フラップと、を有し、前記妻面部は、前記上面側フラップ、前記底面側フラップ、および前記一対の側面側フラップが重畳するようにそれぞれ折り曲げられることにより形成され、前記底面側フラップは、前記一対の側面側フラップの側端部に係止される一対の係止部を有する。
第1の態様では、底面側フラップに設けられた一対の係止部により、底面側フラップが、一対の側面側フラップに係止されるため、一対の側面側フラップと底面側フラップとを接着剤等で接合する必要がない。そのため、底面側フラップに上面側フラップを接合するだけで、薄葉紙収納体の妻面部を形成することができる。これにより、薄葉紙収納体の解体時に上面側フラップと底面側フラップとの接合部を剥がして、底面側フラップを薄葉紙収納体の外側に引き出すだけで、薄葉紙収納体の妻面部を分解することができる。したがって、第1の態様によれば、少ない力で薄葉紙収納体を解体することができる。
また、第1の態様では、一対の側面側フラップに係止された底面側フラップに上面側フラップを接合するだけで、一対の側面側フラップと底面側フラップとを接着剤等で接合されていない。そのため、一対の側面側フラップと底面側フラップとの接合部を有する従来の薄葉紙収納体に比べて、妻面部における接合面積を小さくすることができる。これにより、第1の態様では、薄葉紙収納体の製造コストを低減することができる。
さらに、第1の態様では、底面側フラップに一対の係止部が設けられているため、薄葉紙収納体の製造時に、底面側フラップを薄葉紙収納体の内側に押し込むだけで、底面側フラップを一対の側面側フラップに係止することができる。これにより、第1の態様では、薄葉紙収納体の組み立てが容易になる。
本発明の第2の態様による薄葉紙収納体は、前記一対の係止部が、前記一対の側面部側に向かって先細りとなる形状を有する。このように先細り形状を有する一対の係止部を底面側フラップに設けることにより、薄葉紙収納体の解体時には、底面側フラップを薄葉紙収納体の外側にスムーズに引き出すことができる。そのため、底面側フラップと一対の側面側フラップとの係止を少ない力で外すことができる。これにより、第2の態様では、より少ない力で簡単に薄葉紙収納体を解体することができる。
また、底面側フラップに設けられた一対の係止部の形状をこのような先細り形状にすることで、薄葉紙収納体の製造時には、底面側フラップを薄葉紙収納体の内側にスムーズに押し込むことができる。そのため、底面側フラップを一対の側面側フラップに少ない力で係止することができる。これにより、薄葉紙収納体を組み立てる際に、底面側フラップに設けられた一対の係止部の破損(折れ曲がり、ヘタリ等)を抑制することができる。そのため、第2の態様では、薄葉紙収納体が組み立てられた状態で一対の側面側フラップに対する底面側フラップの保持力の低下を防ぐことができる。
本発明の第3の態様による薄葉紙収納体は、前記底面側フラップが、前記底面側フラップの上端部から前記上面部側に向かって突出する突出部を有し、前記一対の係止部は、前記突出部の両側端部から前記側面部側に向かって突出する。第3の態様では、このような突出部を介して一対の係止部を設けることにより、底面側フラップに対して一対の係止部を確実に形成することができる。そのため、少ない力で解体することができる薄葉紙収納体を確実に提供することができる。
本発明の第4の態様による薄葉紙収納体は、前記突出部の前記上端部が上向きに円弧状に形成されている。このような円弧状の突出部を設けることにより、底面側フラップを上向きの凸形状にすることができる。そのため、第4の態様では、薄葉紙収納体の解体時に指が底面側フラップに掛かり易くなり、薄葉紙収納体の解体がさらに容易になる。
本発明の第5の態様による薄葉紙収納体は、前記突出部の両側端部に第1の切込みが形成され、前記一対の係止部の下端部は、前記第1の切込みに沿って形成される。このような切込みを突出部に形成することにより、一対の係止部を簡単な構造で形成することができる。そのため、第5の態様では、底面側フラップに対して一対の係止部を容易に形成することができる。
本発明の第6の態様による薄葉紙収納体は、前記一対の側面側フラップの各側端部に第2の切込みが形成され、前記突出部は、前記第2の切込みに係止されている。第6の態様では、底面側フラップに設けられた突出部を側面側フラップに設けられた切込みに係止するだけで、突出部の両側端部から前記側面部側に向かって突出する一対の係止部を構成することができる。そのため、第6の態様では、一対の係止部を、突出部の両側端部から側面部側に向かって突出する簡単な構造で構成することができる。
本発明の第7の態様による薄葉紙収納体は、前記上面側フラップが、前記上面側フラップの下端部から上向きに円弧状に形成された破断用切込線を有する。第7の態様では、薄葉紙収納体の解体時に、このような上面側フラップに設けられた破断用切込線を指で押し込むだけで、破断用切込線が破れ、底面側フラップに指を掛けることができる。その状態で底面側フラップを薄葉紙収納体の外側に引き出せば、上面側フラップと底面側フラップの接合が外され、同時に一対の側面側フラップと底面側フラップとの係止も外される。そのため、第7の態様によれば、薄葉紙収納体の解体作業がさらに容易になる。
本発明の第8の態様による薄葉紙収納体は、前記上面側フラップの下端部と前記底面側フラップの上端部とのいずれか一方に、前記上面側フラップと前記底面側フラップとを接着する接着部が設けられている。すなわち、底面側フラップと一対の側面側フラップとがすでに係止された状態で、上面側フラップと底面側フラップとが接着部を介して接着されている。そのため、第8の態様では、少ない接合箇所で、上面側フラップと底面側フラップと一対の側面側フラップとが相互に保持することができる。
本発明の第9の態様による薄葉紙収納体は、前記各係止部の面積が5cm以上である。一対の係止部を構成する各係止部の面積は、一対の側面側フラップに底面側フラップが係止できる限り限定されないが、各係止部の面積を5cm以上にすることにより、一対の側面側フラップに底面側フラップを確実に係止することができる。
本発明の一態様によれば、解体が容易な薄葉紙収納体を提供することができる。
本発明の実施形態に係る薄葉紙収納体(実施例1)を示す斜視図である。 図1に示す薄葉紙収納体の展開図である。 図1に示す薄葉紙収納体を妻面部側から見た図である。 図3に示す薄葉紙収納体において上面側フラップを開けた状態を示す図である。 図1に示す薄葉紙収納体を解体する状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る薄葉紙収納体(実施例2)の底面側フラップを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る薄葉紙収納体(実施例3)の底面側フラップを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る薄葉紙収納体(実施例4)の底面側フラップを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る薄葉紙収納体(実施例5)の底面側フラップを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る薄葉紙収納体(実施例6)の底面側フラップを示す斜視図である。 従来の薄葉紙収納体(比較例1)を妻面部側から見た図である。 従来の薄葉紙収納体(比較例2)を妻面部側から見た図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、理解の容易のため、図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。また、以下の説明において、薄葉紙収納体の高さ方向の一方を上または上方という場合がある。また、本明細書では、3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)の3次元直交座標系を用い、薄葉紙収納体の幅方向をX方向とし、奥行き方向をY方向とし、高さ方向をZ方向とする。
図1は、本発明の実施形態に係る薄葉紙収納体の一例を示す斜視図であり、図2は、図1に示す薄葉紙収納体の展開図であり、図3は、図1に示す薄葉紙収納体を妻面部側から見た図である。図1〜図3に示すように、本実施形態に係る薄葉紙収納体100は、上面部10、底面部20、一対の側面部30、および一対の妻面部40とからなる略直方体(立方体を含む)状に形成された箱体である。
薄葉紙収納体100内の収容空間には、多数のティシュペーパーTPが積層された状態で収納されている。薄葉紙収納体100は、バージンパルプ、古紙パルプなどを原料とするコートボール紙などを用いて形成される。また、薄葉紙収納体100に収容される薄葉紙は、ティシュペーパーに限定されるものではなく、キッチンペーパー、トイレットペーパー等の紙製品を収容することができる。
薄葉紙収納体100の外形寸法は、収納されるティシュペーパーTPの量や寸法などにより決定されるが、例えば、長手方向(幅)の長さは、100〜250mm程度、好ましくは200〜250mm程度とする。短手方向(奥行き)の長さは、100〜150mm程度、好ましくは100〜130mm程度とする。高さは、40〜150mm程度、好ましくは44〜62mm程度とする。
薄葉紙収納体100の坪量は、使用に耐えうる十分な強度を確保する点から、薄葉紙収納体100がコートボール紙で形成される場合には、薄葉紙収納体100の坪量は、280〜400g/m2程度が好ましい。なお、坪量とは、JIS P 8124(1998)の坪量測定方法に準じて測定したものである。
なお、収容空間に収容されるティシュペーパーTPの大きさは、例えば、上面および底面の形状が、60〜130mm×150〜250mm、高さが20〜110mm程度である。ティシュペーパーのプライ数は、2プライであり、その1プライ当たりの坪量は9.0〜25.0g/m、より好ましくは10.0〜15.0g/mである。また、紙厚は、2プライで100〜160μmであり、より好ましくは120〜140μm程度である。なお、坪量とは、JIS P 8124(1998)に基づいて測定した値を意味する。
また、紙厚の測定方法としては、例えば、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて、2プライの状態で測定する。具体的には、プランジャーと測定台との間にゴミやチリなどがないことを確認して、プランジャーを測定台に設置する。その後、前記ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させて、ゼロ点を合わせる。次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろし、そのときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーをのせるだけとする。プランジャーの端子は、金属製で直径10mm程度の円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにする。この紙厚の測定時の荷重は、約70gfである。なお、紙厚は、測定を10回行って得られる平均値とする。
薄葉紙収納体100は、上面部10に取出し口50を有する。取出し口50は、収容空間に収容されているティシュペーパーTPを上面部10側から取り出す際の取り出し口である。取出し口50は、上面部10の奥行き方向Yの中央から幅方向Xに沿って略長方形状に形成されている。
取出し口50が形成される位置は、上面部10に限定されず、上面部10に設ける代わりに底面部20、一対の側面部30に形成してもよい。また、取出し口50を、上面部10に設け、さらに底面部20や一対の側面部30に設けてよい。なお、取出し口50は、本発明における上面部または底面部に設けられた少なくとも1つの取出し口の一例である。
本実施形態では、薄葉紙収納体100の使用時に、取出し口50を通じて、収容空間に収容されているティシュペーパーTPが外部へ取り出される。なお、取出し口50の幅方向Xである長さや奥行き方向Yである幅は、ティシュペーパーTPの大きさなどに基づいて適宜定めることができる。また、本実施形態では、取出し口50は、薄葉紙収納体100の上面部10の奥行きの中間に幅方向Xに沿って略長方形状に形成されているが、これに限定されず、ティシュペーパーTPをスムーズに取り出すことができれば、他の形状でもよい。
薄葉紙収納体100は、使用前の段階では、上面部10に、ミシン目からなる破断用切目線51を介して薄葉紙収納体100と一体に形成された蓋部53を有する。使用時には、蓋部53を破断用切目線51に沿って切り離し、上面部10に取出し口50を形成する。これにより、収容空間内のティシュペーパーTPは、取出し口50から上方に取り出すことができる。なお、本実施形態において、破断用切目線51は、使用時において蓋部53を切り離す線を意味する。
また、上面部10の取出し口50には、取出し口50を覆うように長手方向にスリット52aを有する樹脂製フィルム52が設けられている。なお、樹脂製フィルム52は、上面部10の裏面に、取出し口50の周囲に塗布された接着剤などにより固定されている。ティシュペーパーTPは、このスリット52aを通して外部に取り出される。なお、樹脂製フィルム52の材質としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどを用いることができるが、これらに限定されない。
なお、取出し口50には、このような樹脂製フィルム52に限らず、長手方向にスリット52aを有する紙製の薄葉紙等を設けても良い。また、取出し口50の略長方形状の大きさによっては、樹脂製フィルム52または紙製の薄葉紙等の取出し口50を覆う部材を設けなくても良い。
薄葉紙収納体100を構成する上面部10、底面部20および一対の側面部30は、それぞれ、略長方形状に形成されており、折り曲げ可能に連接されている。そして、底面部20の長手端縁には、図2に示すように、側面部30の長手端縁と連結するための台形状の糊代部20bが折り曲げ線20cにて折り曲げ可能に連接されている。
薄葉紙収納体100は、図2に示すように、さらに上面側フラップ11、底面側フラップ21、および一対の側面側フラップ31を有している。上面側フラップ11は、上面部10の両側端縁10a,10aから延出されている。また底面側フラップ21は、底面部20の両側端縁20a,20aから延出されている。さらに一対の側面側フラップ31は、一対の側面部30の両側端縁30a,30aからそれぞれ延出されている。
上面側フラップ11、底面側フラップ21および一対の側面側フラップ31は、それぞれ、略長方形状に形成されており、内側に折り曲げ可能に連接されている。なお、薄葉紙収納体100の成形方法は、特に限定されず、マルチスタンド式、ロータリー式の既知のインターフォルダにより薄葉紙収納体100を製造することができる。
ここで、本実施形態に係る薄葉紙収納体100の成形方法の一例について説明する。まず、図2に示す上面部10、底面部20、および一対の側面部30をそれぞれ折り曲げる。また、糊代部20bを折り曲げて底面部20と連接していない側の側面部30の裏面の長手端の縁に糊付けして、底面部20と側面部30とを連結する。これにより、妻面部40の形成されていない筒状の箱体が形成される。
次に、側面側フラップ31を、対向配置される側面側フラップ31と対向するように、それぞれ内側に折り曲げる。次に、底面側フラップ21を折り曲げた後、上面側フラップ11の裏面(内側面)の端部(下端部11a)が底面側フラップ21の外面端部(上端部21a)に重畳するように、上面側フラップ11を折り曲げる。
次いで、上面側フラップ11の内面の両端側に設けられた接着部APによって、上面側フラップ11が底面側フラップ21に対して接着される。
そして、上面側フラップ11、底面側フラップ21、および一対の側面側フラップ31が重畳するように折り曲げられた状態で取り付けられることにより、妻面部40が形成される。これにより、図1に示す薄葉紙収納体100が形成される。本実施形態では、図1〜図5に示すように、底面側フラップ21に、一対の係止部60が設けられている。一対の係止部60は、一対の側面側フラップ31の側端部31aに係止されている。すなわち、薄葉紙収納体100では、一対の係止部60を介して、底面側フラップ21が一対の側面側フラップ31に係止されている。
なお、一対の係止部60は、本実施形態では、底面側フラップ21と別個に底面側フラップ21に取付けられているが、底面側フラップ21と一体に設けても良い。また、本実施形態では、一対の係止部60は、底面側フラップ21と同じ材質で形成されているが、底面側フラップ21に対して異なる材質で形成しても良い。
本実施形態では、このような一対の係止部60が底面側フラップ21に設けられているため、底面側フラップ21が、一対の側面側フラップ31に係止される(底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31とが係合される)。そのため、一対の側面側フラップ31と底面側フラップ21とを接着剤等で接合する必要がない。すなわち、薄葉紙収納体100では、上面側フラップ11を底面側フラップ21に接合するだけで、薄葉紙収納体の妻面部を形成することができる。
これにより、本実施形態では、図5に示すように、薄葉紙収納体100を解体する際に上面側フラップ11と底面側フラップ21との接合部を剥がし、底面側フラップ21を薄葉紙収納体100の外側に引き出すだけで、薄葉紙収納体100の妻面部40を、上面側フラップ11と底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31とに分解することができる。そのため、本実施形態の薄葉紙収納体100によれば、少ない力で簡単に解体することができる。
また、本実施形態では、一対の側面側フラップ31に係止された底面側フラップ21に上面側フラップ11を接合されているが、一対の側面側フラップ31と底面側フラップ21とは接着剤等で接合されていない。そのため、本実施形態の薄葉紙収納体100では、従来の薄葉紙収納体(一対の側面側フラップ31と底面側フラップ21とが接着部等で接合された構造)に比べて、妻面部40における各フラップの接合面積を小さくすることができる。これにより、本実施形態によれば、薄葉紙収納体100の製造コストを低減することができる。
さらに、本実施形態では、底面側フラップ21に設けられた一対の係止部60により、薄葉紙収納体100の製造時(妻面部40の組立時)に、底面側フラップ21を薄葉紙収納体100の内側に押し込むだけで、底面側フラップ21を一対の側面側フラップ31に係止することができる。そのため、本実施形態によれば、薄葉紙収納体100の組み立てが容易である。
本実施形態において、一対の係止部60の形状は任意であるが、図1〜図6に示すように、一対の係止部60は、前記一対の側面部側に向かって先細りとなる形状を有するのが好ましい。このような先細り形状を有する一対の係止部60を底面側フラップ21に設けることにより、薄葉紙収納体100を解体時に、底面側フラップ21を薄葉紙収納体100の外側にスムーズに引き出すことができる。そのため、底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31との係止を少ない力で外すことができる。これにより、本実施形態では、少ない力でより簡単に薄葉紙収納体100を解体することができる。
また、このような先細り形状を有する一対の係止部60が底面側フラップ21に設けられることで、薄葉紙収納体の製造時に、底面側フラップ21を薄葉紙収納体100の内側にスムーズに押し込むことができる。そのため、底面側フラップ21を一対の側面側フラップ31に係止する場合、少ない力で係止することができる。
これにより、本実施形態では、薄葉紙収納体100を組み立てる際に、底面側フラップ21に設けられた一対の係止部60の破損(折れ曲がり、ヘタリ等)を抑制することができる。そのため、本実施形態では、底面側フラップ21を一対の側面側フラップ31に係止する構造(底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31とが接着しない構造)を採用した場合でも、一対の側面側フラップ31に対する底面側フラップ21の保持力の低下を防ぐことができる。
なお、一対の係止部60は、底面側フラップ21に対して直接形成してもよいが、本実施形態では、図1〜図6に示すように、一対の係止部60が突出部22を介して底面側フラップ21に形成されている。具体的には、突出部22は、底面側フラップ21の上端部21aに形成され、底面側フラップ21の上端部21aから上面部10側に向かって突出している。
そして、一対の係止部60は、この突出部22の両側端部22b,22bからそれぞれに対向する一対の側面部30側に向かって突出する突出延長部23として構成される。また、一対の係止部60(突出延長部23)の先端部23aは円弧状に形成されている。
なお、本実施形態では、一対の係止部60(突出延長部23)が、突出部22と一体に設けられているが、底面側フラップ21と別個に設けても良い。また、一対の係止部60を突出部22と別個に設ける場合、一対の係止部60(突出延長部23)と突出部22とを同じ材質で形成してもよいし、異なる材質で形成しても良い。
本実施形態では、このような突出部22を介して一対の係止部60を設けることにより、底面側フラップ21に対して一対の係止部60を確実に形成することができる。そのため、本実施形態によれば、少ない力で簡単に解体することができる薄葉紙収納体100を確実に提供することができる。
また、本実施形態において、突出部22の形状は限定されないが、図1〜5に示すように突出部22の上端部22aが下向きに円弧状に形成されているのが好ましい。本実施形態では、突出部22の上端部22aをこのような下向きの円弧状にすることによって、底面側フラップ21を上向きに開放する凹形状に形成することができる。そのため、後述するような破断用切込線を妻面部40に設ける場合でも、薄葉紙収納体100を解体する際に、破断用切込線が薄葉紙収納体100の内部に折り込みやすくなり、薄葉紙収納体100の解体作業がさらに容易になる。
また、本実施形態において、突出部22の形状を、図6に示すように突出部22の上端部22aが上向きに円弧状に形成してもよい。本実施形態では、突出部22の上端部22aをこのような上向きの円弧状にすることによって、底面側フラップ21を上向きの凸形状に形成することができる。そのため、薄葉紙収納体100を解体する際に、上面側フラップ11と底面側フラップ21との接合部を剥がした状態で、指が底面側フラップ21に掛かり易くなるため、薄葉紙収納体100の解体作業がさらに容易になる。
また、本実施形態では、図7に示すように、突出部22の両側端部22b,22bにそれぞれ切込みS1を形成し、一対の係止部60(突出延長部23)の下端部23bが切込みS1に沿って形成されるようにしてもよい。図7に示す実施形態では、このような切込みS1を突出部22に形成することにより、一対の係止部60を構成することができる。そのため、本実施形態では、底面側フラップ21に対して一対の係止部60を容易に形成することができる。
なお、突出部22の両側端部22b,22bにおいて切込みS1を形成する位置は限定されないが、本実施形態では、底面側フラップ21の上端部21aに沿って形成されている。このように底面側フラップ21の上端部21aに沿って切込みS1を形成することにより、係止部60の面積を大きくすることができるため、底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31との保持力を高くすることができる。
また、本実施形態において、底面側フラップ21を一対の側面側フラップ31に係止する構造は限定されないが、図8に示すように、一対の側面側フラップ31の各側端部31aに切込みS2を形成し、この切込みS2に突出部22を係止してもよい。図8に示す実施形態では、底面側フラップ21に設けられた突出部22を側面側フラップ31に設けられた切込みS2に係止するだけで、突出部22の両側端部22b,22bから一対の側面部30側に向かって突出する一対の係止部60(突出延長部23)を構成することができる。そのため、突出部22の両側端部22b,22bから一対の側面部30側に向かって突出する簡単な構造で一対の係止部60(突出延長部23)を構成することができる。
なお、一対の側面側フラップ31の各側端部31aにおいて、切込みS2を形成する態様および切込みS2が形成される位置は限定されない。本実施形態では、一対の側面側フラップ31の各側端部31aから底面側フラップ21側に向かって切込みS2が傾斜するように延びている。このように傾斜する切込みS2を一対の側面側フラップ31に設けることにより、一対の側面側フラップ31に対して底面側フラップ21を係止する作業(薄葉紙収納体100の組立作業)および係止を外す作業(薄葉紙収納体100の解体作業)が容易になる。
本実施形態の薄葉紙収納体100では、図1〜図3に示すように、上面側フラップ11に、破断用切込線BLを設けるのが好ましい。この破断用切込線BLの形状は、特に限定されないが、本実施形態では、図1〜図3に示すように、上面側フラップ11の下端部11aから上向きの円弧状部BLaと、円弧状部BLaから上面側フラップ11の側端部11b,11bに向かって伸びている線状部BLbとで形成されている。なお、円弧状部BLaおよび線状部BLbは、本発明の薄葉紙収納体を構成する上面側フラップに形成された第1の破断用切込線および第2の破断用切込線の一例である。
本実施形態では、図5に示すように、薄葉紙収納体100を解体する際に、このような上面側フラップ11に設けられた破断用切込線BLの円弧状部BLaを指で押し込むだけで、線状部BLbが破れ、底面側フラップ21に指を掛けることができる。この状態で底面側フラップ21を薄葉紙収納体100の外側に引き出せば、上面側フラップ11と底面側フラップ21との接合が外れる。同時に、一対の側面側フラップ31と底面側フラップ21との係止も外れる。これにより、そのため、第7の態様によれば、薄葉紙収納体100の解体作業がさらに容易になる。
本実施形態において、上面側フラップ11と底面側フラップ21とは接合されているが、接合の態様は特に限定されない。本実施形態の薄葉紙収納体100では、図1〜図5に示すように、上面側フラップ11の下端部11aに、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接着する接着部APが設けられている。具体的には、図1〜図5に示すように、破断用切込線BLの線状部BLbの内側に、接着部APが設けられている。なお、接着部APは、上面側フラップ11の下端部11aに設ける代わりに底面側フラップ21の上端部21aに設けてもよい。
本実施形態では、図4に示すように底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31とがすでに係止された状態で、上面側フラップ11と底面側フラップ21とが接着部APを介して接着されている。そのため、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接合するだけで、上面側フラップ11と底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31とが相互に保持された状態で妻面部40を形成することができる。
本実施形態において、各係止部60(突出延長部23)の面積は、一対の側面側フラップ31に底面側フラップ21が係止できる限り、特に限定されないが、各係止部60(突出延長部23)面積は5cm以上であることが好ましい。各係止部の面積を5cm以上にすることにより、一対の側面側フラップ31に底面側フラップ21を確実に係止することができる。なお、各係止部60(突出延長部23)の面積が小さすぎると、底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31との保持力が十分に得られない可能性がある。一方、各係止部60(突出延長部23)の面積が大きすぎると、薄葉紙収納体100の製造時には底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31との係止ができず、薄葉紙収納体100の解体時には底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31との係止が外れ難くなる可能性がある。
なお、本実施形態において、一対の係止部60(突出延長部23)の形状は、上記の形状以外にも、図9に示すように、一対の係止部60(突出延長部23)の下端部23bと底面側フラップ21の上端部21aとが薄葉紙収納体100の高さ方向(Z方向)に所定の間隔をあけて配置され構造を採用してもよい。また、図10に示すように、一対の係止部60(突出延長部23)の先端部23aを底面側フラップ21側に向けて湾曲させた構造を採用してもよい。図9、図10に示す構造を有する一対の係止部60(突出延長部23)を用いることによっても、解体が容易な薄葉紙収納体100を提供することができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
<破断強度>
プッシュプルゲージを用いて、薄葉紙収納体100の破断強度を測定した。具体的には、プッシュプルゲージ(IMADA社製、商品名「デジタルフォースゲージ Z2−20N」)の電源を入れて「PEAKボタン」を押す(引張り時の最も高い破断強度を測定する)。次いで、かぎ状のフック(先端の直径10mm)をフックの部分がプッシュプルゲージの表示面を向くように取付ける。薄葉紙収納体100の破断用切込線BLの円弧状部BLaを予め破断し、薄葉紙収納体100内部に折り込む。折り返した穴の下端部に止め金(挟口幅13mm、奥行7mm)を取付け、フックに連続するつまみを薄葉紙収納体100の妻面部40に対して上面部10から45°の角度に立てて、止め金にプッシュプルゲージのフックを下から引っ掛ける。次いで、プッシュプルゲージの「ZEROボタン」を押し、表示が0であることを確認し、薄葉紙収納体100に対して45°の方向に一気に引っ張って、プッシュプルゲージに表示されている値(破断強度kgf)を読み取る。破断強度の測定は10回行い、その平均値を破断強度とした。破断強度が0.8kgf以下の場合、薄葉紙収納体100の解体が容易であると評価した。
<保持力>
プッシュプルゲージを用いて、薄葉紙収納体100の保持力を測定した。具体的には、薄葉紙収納体100の上面側フラップ11を開けた状態で、突出部22の上端部22aの中央部に止め金(挟口幅13mm、奥行7mm)を取付けた以外は、上記破断強度の測定と同様に行った。保持力の測定は10回行い、その平均値を保持力とした。保持力が0.1kgf以上の場合、保持力が良好であると評価した。
<実施例および比較例>
[実施例1]
薄葉紙収納体100として、原紙が坪量332g/mの裏ネズコートボール紙、高さ44mm、幅229mm、奥行き110mmを準備した。図1〜図4に示すように、先端部23aが円弧状の一対の係止部60(突出延長部23)を底面側フラップ21に設け、上面側フラップ11と底面側フラップ21とが接着部APを介して接着し、破断用切込線BL(円弧状部BLa、線状部BLb)を上面側フラップ11に設けた構造を有する薄葉紙収納体100を作製した。得られた薄葉紙収納体100について、上記の破断強度および保持力を測定した。結果を表1に示す。
[比較例1]
図11に示すように、一対の係止部60(突出延長部23)の構造を採用せず、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接着部AP1を介して接着し、底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31とを接着部AP2を介して接着し、上面側フラップ11と底面側フラップ21とが接着部AP1を介して接着した構造を採用した以外は、実施例1と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表1に示す。
[比較例2]
図12に示すように、一対の係止部60(突出延長部23)の構造を採用せず、上面側フラップ11と底面側フラップ21とを接着部AP1を介して接着し、底面側フラップ21と一対の側面側フラップ31とを接着部AP2を介して接着し、上面側フラップ11と底面側フラップ21とが接着部AP1を介して接着し、破断用切込線BLを底面側フラップ21に設けた構造を採用した以外は、実施例1と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表1に示す。
[実施例2]
図6に示すように、一対の係止部60(突出延長部23)の構造として、一対の側面部側に向かって先細りとなる形状を有する構造にした以外は、実施例1と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表2に示す。
[実施例3]
図7に示すように、一対の係止部60(突出延長部23)の構造として、突出部22の両側端部22b,22bにそれぞれ切込みS1を形成し、一対の係止部60(突出延長部23)の下端部23bが切込みS1に沿って形成される構造を採用した以外は、実施例1と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表2に示す。
[実施例4]
図8に示すように、一対の係止部60(突出延長部23)の構造として、一対の側面側フラップ31の各側端部31aに切込みS2を形成し、この切込みS2に突出部22を係止する構造を採用した以外は、実施例1と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表2に示す。
[実施例5]
図9に示すように、一対の係止部60(突出延長部23)の構造として、一対の係止部60(突出延長部23)の下端部23bと底面側フラップ21の上端部21aとが薄葉紙収納体100の高さ方向(Z方向)に所定の間隔をあけて配置され構造を採用した以外は、実施例1と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表2に示す。
[実施例6]
図10に示すように、一対の係止部60(突出延長部23)の構造として、一対の係止部60(突出延長部23)の先端部23aを底面側フラップ21側に向けて湾曲させた構造を採用した以外は、実施例1と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表2に示す。
[実施例7]
一対の係止部60(突出延長部23)の下端部23bが切込みS1に沿って形成される構造(図7参照)において、各係止部60(突出延長部23)の面積(一対の側面側フラップ31との引っ掛かり面積)を9cmとした以外は、実施例3と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表3に示す。
[実施例8]
各係止部60(突出延長部23)の面積(引っ掛かり面積)を16cmとした以外は、実施例7と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表3に示す。
[実施例9]
各係止部60(突出延長部23)の面積(引っ掛かり面積)を25cmとした以外は、実施例7と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表3に示す。
[実施例10]
各係止部60(突出延長部23)の面積(引っ掛かり面積)を36cmとした以外は、実施例7と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表3に示す。
[実施例11]
各係止部60(突出延長部23)の面積(引っ掛かり面積)を49cmとした以外は、実施例7と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表3に示す。
[実施例12]
各係止部60(突出延長部23)の面積(引っ掛かり面積)を64cmとした以外は、実施例7と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表3に示す。
[実施例13]
各係止部60(突出延長部23)の面積(引っ掛かり面積)を81cmとした以外は、実施例7と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表3に示す。
[実施例14]
各係止部60(突出延長部23)の面積(引っ掛かり面積)を100cmとした以外は、実施例7と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表3に示す。
[実施例15]
各係止部60(突出延長部23)の面積(引っ掛かり面積)を121cmとした以外は、実施例7と同様に薄葉紙収納体100を作製し、測定した。結果を表3に示す。
Figure 2019127309
Figure 2019127309
Figure 2019127309
表1より、底面側フラップ21に一対の係止部60(突出延長部23)を設け、一対の係止部60(突出延長部23)を一対の側面側フラップ31の側端部31aに係止した構造では、破断強度が0.8kgf以下であった(実施例1)。また、表2、3より、保持力はいずれも0.1kgf以上であった(実施例1〜15)。
これに対して、底面側フラップ21に一対の係止部60(突出延長部23)を設けない構造では、いずれも、破断強度が0.9kgf以上であった(比較例1、2)。
これらの結果から、底面側フラップ21が一対の側面側フラップ31の側端部31aに係止される一対の係止部60(突出延長部23)を有する薄葉紙収納体100は、簡単に薄葉紙収納体100を解体することができることが判る。また、底面側フラップ21に上面側フラップ11を接合するだけで、妻面部40を構成することができるため、薄葉紙収納体100の製造コストを低減できることが判る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 薄葉紙収納体
10 上面部
10a 側端縁
11 上面側フラップ
11a 下端部
11b 側端部
20 底面部
20a 側端縁
21 底面側フラップ
21a 上端部
22 突出部
22a 上端部
22b 側端部
23 突出延長部
30 側面部
30a 側端縁
31 側面側フラップ
31a 側端部
40 妻面部
50 取出し口
S2 切込み
60 係止部
60a 下端部
S1 切込み
S2 切込み
BL 破断用切込線
BLa 円弧状部
BLb 線状部
AP 接着部
TP ティシュペーパー

Claims (10)

  1. 上面部、底面部、一対の側面部、および一対の妻面部を有し、
    前記上面部または前記底面部に設けられた少なくとも1つの取出し口と、
    前記上面部の側端縁から延出された上面側フラップと、
    前記底面部の側端縁から延出された底面側フラップと、
    前記一対の側面部の両側端縁からそれぞれ延出した一対の側面側フラップと、
    を有し、
    前記妻面部は、前記上面側フラップ、前記底面側フラップ、および前記一対の側面側フラップが重畳するようにそれぞれ折り曲げられることにより形成され、
    前記底面側フラップは、前記一対の側面側フラップの側端部に係止される一対の係止部を有する、薄葉紙収納体。
  2. 前記一対の係止部は、前記一対の側面部側に向かって先細りとなる形状を有する、請求項1に記載の薄葉紙収納体。
  3. 前記底面側フラップは、前記底面側フラップの上端部から前記上面部側に向かって突出する突出部を有し、
    前記一対の係止部は、前記突出部の両側端部から前記側面部側に向かって突出する、請求項1または2に記載の薄葉紙収納体。
  4. 前記突出部の前記上端部が下向きに円弧状に形成されている、請求項3に記載の薄葉紙収納体。
  5. 前記突出部の前記上端部が上向きに円弧状に形成されている、請求項3に記載の薄葉紙収納体。
  6. 前記突出部の両側端部に第1の切込みが形成され、
    前記一対の係止部の下端部は、前記第1の切込みに沿って形成される、請求項3乃至5のいずれか1項に記載の薄葉紙収納体。
  7. 前記一対の側面側フラップの各側端部に第2の切込みが形成され、
    前記突出部は、前記第2の切込みに係止されている、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の薄葉紙収納体。
  8. 前記上面側フラップは、
    前記上面側フラップの下端部から上向きに円弧状に形成された第1の破断用切込線と、
    円弧状部から前記上面側フラップの両側端部に向かって線状に形成された第2の破断用切込線とを有する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の薄葉紙収納体。
  9. 前記上面側フラップの下端部と前記底面側フラップの上端部とのいずれか一方に、前記上面側フラップと前記底面側フラップとを接着する接着部が設けられている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の薄葉紙収納体。
  10. 前記各係止部の面積が5cm以上である、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の薄葉紙収納体。
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