JP2019127092A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送性を向上させることが可能になる、搬送装置を提供すること。【解決手段】搬送装置1は、搬送物を収容する容器70を少なくとも1つ以上積み上げた台車60を搬送するための搬送装置であり、当該搬送装置1の自走によって台車60を所定の位置まで自動で搬送可能な搬送装置であって、上記台車60を当該台車60の外側から挟み込むように支持するための第1支持部30a及び第2支持部30bと、第1支持部30a及び第2支持部30bを鉛直方向に移動させることにより、第1支持部30a及び第2支持部30bによって支持された台車60を昇降させるための昇降手段と、を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送装置に関する。
従来、搬送物を自走で搬送する技術の一つとして、搬送物が載置された荷台パレットの内側に設けられた開口に一対のフォークを挿通した後に当該一対のフォークを上方に移動させることで荷台パレットを持ち上げ、当該持ち上げた状態で荷台パレットを搬送する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−10296号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、一対のフォークを荷台パレットの開口に挿入してから荷台パレットを持ち上げるので、例えば、荷台パレットに代えて比較的小型の台車を持ち上げようとした場合に、台車の荷台と床面との隙間が狭い場合には、当該隙間にフォークを十分に挿入することができないことにより、台車を安定して支持することが難しくなるおそれがあった。よって、搬送性の観点から改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、搬送性を向上させることが可能になる、搬送装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の搬送装置は、搬送物を収容する容器を少なくとも1つ以上積み上げた台車を搬送するための搬送装置であり、当該搬送装置の自走によって前記台車を所定の位置まで自動で搬送可能な搬送装置であって、前記台車を当該台車の外側から挟み込むように支持するための一対の支持手段と、前記一対の支持手段を鉛直方向に移動させることにより、前記一対の支持手段によって支持された前記台車を昇降させるための昇降手段と、を備えた。
請求項2に記載の搬送装置は、請求項1に記載の搬送装置において、前記一対の支持手段の各々は、前記台車を構成する荷台の下面に当接させる第1当接部と、前記第1当接部に対して立設された第2当接部であって、前記荷台の側面に当接させる第2当接部と、を備える。
請求項3に記載の搬送装置は、請求項1又は2に記載の搬送装置において、前記一対の支持手段の少なくともいずれか一方における鉛直方向の位置又は水平方向の位置を調整するための第1位置調整手段を備えた。
請求項4に記載の搬送装置は、請求項3に記載の搬送装置において、前記一対の支持手段の各々の近傍に設けられた収納手段であって、対応する前記支持手段を当該収納手段に出し入れ可能であり、且つ当該対応する支持手段を非露出状に収納可能な収納手段を備えた。
請求項5に記載の搬送装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送装置において、前記少なくとも1つ以上の容器又は前記台車が転倒することを防止するための転倒防止手段を備えた。
請求項6に記載の搬送装置は、請求項5に記載の搬送装置において、前記一対の支持手段の並設方向の両側、及び前記並設方向に直交する方向であって前記台車を出し入れする方向側に前記少なくとも1つ以上の容器又は前記台車が転倒することを防止できるように、前記転倒防止手段を複数配置した。
請求項7に記載の搬送装置は、請求項5又は6に記載の搬送装置において、前記転倒防止手段における水平方向の位置を調整するための第2位置調整手段を備えた。
請求項1に記載の搬送装置によれば、搬送物を収容する容器を少なくとも1つ以上積み上げた台車を当該台車の外側から挟み込むように支持するための一対の支持手段と、一対の支持手段を鉛直方向に移動させることにより、一対の支持手段によって支持された上記台車を昇降させるための昇降手段とを備えたので、一対の支持手段によって挟み込まれた上記台車を上昇させた状態で当該台車を搬送することができ、従来技術(例えばフォークリフト型の搬送装置)に比べて、上記台車の荷台と床面との相互間の隙間が比較的狭い場合でも安定して支持でき、搬送性を向上させることができる。
請求項2に記載の搬送装置によれば、一対の支持手段の各々が、上記台車の荷台の下面に当接させる第1当接部と、荷台の側面に当接させる第2当接部と、を備えるので、上記台車を安定して支持することができ、上記台車の昇降中又は搬送中において当該台車が一対の支持手段から脱落することを回避できる。
請求項3に記載の搬送装置によれば、一対の支持手段の少なくともいずれか一方における鉛直方向の位置又は水平方向の位置を調整するための第1位置調整手段を備えたので、上記台車の形状や大きさに応じて一対の支持手段の少なくともいずれか一方の位置を調整でき、上記台車を一層安定して支持することが可能となる。
請求項4に記載の搬送装置によれば、一対の支持手段の各々の近傍に設けられた収納手段であって、対応する支持手段を当該収納手段に出し入れ可能であり、且つ当該対応する支持手段を非露出状に収納可能な収納手段を備えたので、一対の支持手段によって上記台車が支持されていない状態において一対の支持手段を収納手段に収納することで、人が一対の支持手段と接触することを防止でき、この接触に伴う事故が生じることを回避できる。
請求項5に記載の搬送装置によれば、少なくとも1つ以上の容器又は台車が転倒することを防止するための転倒防止手段を備えたので、少なくとも1つ以上の容器又は台車の転倒を防止でき、搬送性を向上させることが可能となる。
請求項6に記載の搬送装置によれば、一対の支持手段の並設方向の両側、及び並設方向に直交する方向であって台車を出し入れする方向側に少なくとも1つ以上の容器又は台車が転倒することを防止できるように、転倒防止手段を複数配置したので、一対の支持手段の並設方向の両側、及び台車を出し入れする方向とは反対方向側に少なくとも1つ以上の容器又は台車が転倒することを防止でき、転倒防止手段を1つだけ設ける場合に比べて当該転倒を一層回避できる。
請求項7に記載の搬送装置によれば、転倒防止手段における水平方向の位置を調整するための第2位置調整手段を備えたので、容器又は台車の形状や大きさに応じて転倒防止手段における水平方向の位置を調整でき、少なくとも1つ以上の容器又は台車の転倒を確実に回避することができる。
本発明の実施の形態に係る搬送装置を概念的に示す図であり、(a)は正面図、(b)平面図、(c)は左側面図である。 積上状態の台車を上昇させて支持している搬送装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)平面図、(c)は左側面図である。 搬送装置の電気的構成を示したブロック図である。 搬送処理のフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る搬送装置の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、搬送物を収容する容器を少なくとも1つ以上積み上げた台車を搬送するための搬送装置であり、当該搬送装置の自走によって台車を所定の位置まで自動で搬送可能な搬送装置に関するものである。
ここで、「搬送物」とは、台車によって搬送されるものを意味し、例えば、食品(一例として、ご飯、野菜、肉等)や機械部品(一例として、ボルト、ネジ等)等を含む概念であるが、実施の形態では、食品として説明する。また、「容器」とは、搬送物を収容するためのものであり、例えば、食品用バットや機械部品を収納する収納ケース等を含む概念であるが、実施の形態では、食品用バットとして説明する。また、「台車」とは、搬送物を搬送するための器具であり、例えば、番重台車、手押し台車、カゴ台車等を含む概念であるが、実施の形態では、鋼製の番重台車として説明する。また、「搬送装置」とは、複数の容器を積み上げた台車を自走で搬送するための装置であり、例えば、食品加工工場用の搬送装置や機械加工工場用の搬送装置等が該当するが、実施の形態では、食品加工工場用の搬送装置として説明する。なお、以下の説明では、複数の容器を積み上げていない台車を単に「台車」と称し、複数の容器を積み上げた台車を「積上状態の台車」と称する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る搬送装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る搬送装置を概念的に示す図であり、(a)は正面図、(b)平面図、(c)は左側面図である。図2は、積上状態の台車を上昇させて支持している搬送装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)平面図、(c)は左側面図である。図3は、搬送装置の電気的構成を示したブロック図である。以下の説明では、図1のX方向を搬送装置の左右方向(−X方向を搬送装置の左方向、+X方向を搬送装置の右方向)、図1のY方向を搬送装置の前後方向(+Y方向を搬送装置の前方向、−Y方向を搬送装置の後方向)、図1のZ方向を搬送装置の上下方向(+Z方向を搬送装置の上方向、−Z方向を搬送装置の下方向)と称する。
図1から図3に示すように、この搬送装置1は、概略的に、装置本体10、車輪部20、第1支持部30a、第2支持部30b、転倒防止部40、及び制御機構50を備えている。なお、これら第1支持部30a及び第2支持部30bを特に区別する必要のないときは、単に「支持部30」と総称する。
(構成−装置本体)
装置本体10は、搬送装置1の基本構造体であり、図1に示すように、第1装置本体11、第2装置本体12、及び第3装置本体13を備えている。
(構成−装置本体−第1装置本体、第2装置本体)
第1装置本体11は第1支持部30aを支持するものであり、第2装置本体12は第2支持部30bを支持するものである。これら第1装置本体11及び第2装置本体12は、例えば鋼製の中空体(具体的には、直方体状の中空体)にて形成されており、図1に示すように、相互に間隔(例えば、500mmから600mm程度)を隔てて前後方向に並設して配置されている(図1では、第1装置本体11が第2装置本体12よりも前方に配置されている)。
また、第1装置本体11及び第2装置本体12の大きさについては任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、左右方向の長さについては、図2の台車60(図2では仮想線で示す)の左右方向の長さよりも長く設定しており、一例として、1000mm程度に設定している。また、前後方向の長さについては、台車60の前後方向の長さよりも短く設定しており、一例として、200mmから300mm程度に設定している。また、上下方向の長さについては、図2の積上状態の台車60の高さの半分程度の長さに設定しており、一例として、700mmから800mm程度に設定している。
また、第1装置本体11及び第2装置本体12の各々の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、対応する支持部30の一部のみを収容可能に構成されており、具体的には、第1装置本体11及び第2装置本体12の内部に支持部30を収容するための図1の空間部14が設けられていると共に、対応する支持部30を出し入れするための開口部(図示省略)が設けられている。
(構成−装置本体−第3装置本体)
第3装置本体13は、第1装置本体11及び第2装置本体12を連結するためのものである。この第3装置本体13は、例えば鋼製の中空体にて形成されており、図1に示すように、第1装置本体11及び第2装置本体12よりも右側に配置されている。
また、第3装置本体13の大きさについては任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、左右方向の長さについては、第1装置本体11(又は第2装置本体12)の左右方向の長さよりも短く設定しており、一例として、300mm程度に設定している。また、前後方向の長さについては、台車60の前後方向の長さよりも長く設定しており、一例として、1000mm程度に設定している。また、上下方向の長さについては、第1装置本体11(又は第2装置本体12)の上下方向の長さよりも若干長く設定しており、一例として、1000mm程度に設定している。
また、第1装置本体11及び第2装置本体12の各々と第3装置本体13とを接続する方法については任意であるが、実施の形態では、第1装置本体11又は第2装置本体12が水平方向(具体的には、前後方向)に向けて所定量(例えば、3cmから5cm程度)だけ移動可能となるように、第1装置本体11及び第2装置本体12の各々と第3装置本体13とを固定具(例えば、公知のベアリング構造を用いた固定具等)等によって接続している。
このような装置本体10の構成により、第1装置本体11、第2装置本体12、及び第3装置本体13によって囲繞された空間又はその上方に位置する空間を含む図1の収容空間SSに積上状態の台車60を収容することが可能となる。
(構成−車輪部)
車輪部20は、搬送装置1を移動させるためのものである。この車輪部20は、例えば公知の搬送装置用の車輪等を用いて構成されており、図1に示すように、第1装置本体11、第2装置本体12、及び第3装置本体13の下端部に複数取り付けられている。
(構成−第1支持部、第2支持部)
第1支持部30a及び第2支持部30bは、積上状態の台車60を当該台車60の外側から挟み込むように支持するための支持手段である。これら第1支持部30a及び第2支持部30bの各々は、例えば鋼製の長尺状体にて形成されており、図1に示すように、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々の長手方向が左右方向に略沿うようにそれぞれ設けられている。具体的には、図1に示すように、第1支持部30aは、第1装置本体11の下端部近傍において、積上状態の台車60を支持することが可能な位置に設けられている。また、第2支持部30bは、第2装置本体12の下端部近傍において、積上状態の台車60を支持することが可能な位置に設けられている。
また、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々の形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々の一部(具体的には、後述する第1当接部31)が台車60を構成する荷台61と床面Fとの相互間の隙間(例えば、100mm程度の隙間)に挿入可能となる形状及び大きさに設定している。
具体的には、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々の左右方向の長さについては、台車60の左右方向の長さ(具体的には、台車60を構成する車輪62であって左右方向に並設されている車輪62間の長さ)よりも短く設定しており、一例として、400mmから500mm程度に設定している。また、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々の前後方向の長さについては、台車60の前後方向の長さと略同一に設定しており、一例として、100mmから200mm程度に設定している。また、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々の上下方向の長さについては、荷台61の上下方向の高さと略同一に設定しており、一例として、30mmから40mm程度に設定している。また、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々のY−Z平面に沿った断面形状については、前後方向の内側に向けて突出したL字形状となるように形成されており、具体的には、図1に示すように、第1当接部31及び第2当接部32を備えている。このうち、第1当接部31は、荷台61の下面に当接させる部分である。この第1当接部31は、長尺な板状体(例えば、厚さ5mm程度の板状体)であり、図1に示すように、当該第1当接部31の長手方向が左右方向に略沿うように設けられている。また、第2当接部32は、荷台61の側面(具体的には、荷台61の外縁側の側面)に当接させる部分である。この第2当接部32は、長尺な板状体(例えば、厚さ5mm程度の板状体)であり、図1に示すように、第1当接部31(具体的には、第1当接部31の前後方向の外側の端部)に対して立設されていると共に、当該第2当接部32の長手方向が左右方向に略沿うように設けられている。このような第1当接部31及び第2当接部32により、積上状態の台車60を安定して支持することができ、積上状態の台車60の昇降中又は搬送中において当該台車60が第1支持部30a及び第2支持部30bから脱落することを回避できる。
また、第1支持部30a及び第2支持部30bを装置本体10(具体的には、第1装置本体11、第2装置本体12)に設置する方法については任意であるが、実施の形態では、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々が所定量(例えば、3cmから6cm程度)だけ上下方向及び水平方向(具体的には、前後方向)に移動可能となるように、第1支持部30a及び第2支持部30bを装置本体10に対して固定具(例えば公知のベアリング構造を用いた固定具等)によって設置している。
(構成−転倒防止部)
転倒防止部40は、少なくとも1つ以上の容器70(図2では、仮想線で示す)又は台車60が転倒することを防止するための転倒防止手段であり、装置本体10において、当該転倒防止部40が複数の容器70及び台車60と接触可能となるように設けられている。
また、この転倒防止部40の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、第1支持部30a及び第2支持部30bの並設方向の両側、及びこの並設方向に直交する方向であって台車60を出し入れする方向とは反対方向側に少なくとも1つ以上の容器70又は台車60が転倒することを防止できるように、転倒防止部40が複数配置されている。具体的には、図1に示すように、第1装置本体11の収容空間SS側の側部11a(図1では、第1装置本体11の後方側部11a)、第2装置本体12の収容空間SS側の側部12a(図1では、第2装置本体12の前方側部12a)、及び第3装置本体13の収容空間SS側の側部13a(図1では、第3装置本体13の左方側部13a)を転倒防止部40として形成することで、3つの転倒防止部40が配置されている。
このような転倒防止部40の構成により、少なくとも1つ以上の容器70又は台車60の転倒を防止でき、搬送性を向上させることが可能となる。特に、上記3つの転倒防止部40が配置されているので、第1支持部30a及び第2支持部30bの並設方向の両側、及び台車60を出し入れする方向とは反対方向側に少なくとも1つ以上の容器70又は台車60が転倒することを防止でき、転倒防止部40を1つだけ設ける場合に比べて当該転倒を一層回避できる。
(構成−制御機構)
制御機構50は、搬送装置1を制御するための機構であり、図1から図3に示すように、操作部51、通信部52、出力部53、第1駆動部54、第2駆動部55、第3駆動部56、電源部57、制御部58、及び記憶部59を備えている。
(構成−制御機構−操作部)
操作部51は、制御機構50に対する操作入力を受け付けるための操作手段である。この操作部51は、例えば、タッチパッド、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、ハードスイッチ等の公知の操作手段を用いて構成されており、図1に示すように、第3装置本体13においてユーザが操作可能な位置(図では、第3装置本体13の上方部分)に設けられている。
(構成−制御機構−通信部)
通信部52は、外部装置との相互間で有線(又は無線)で通信するための通信手段である。
(構成−制御機構−出力部)
出力部53は、制御部58の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えばシグナルタワー(表示手段及び音声出力手段)等の公知の出力装置を用いて構成されており、図1に示すように、第3装置本体13の上面に設けられている。
(構成−制御機構−第1駆動部、第2駆動部、第3駆動部)
第1駆動部54は、車輪部20を駆動するための駆動手段であり、装置本体10の内部に設けられている。また、第2駆動部55は、第1支持部30a及び第2支持部30bを鉛直方向及び水平方向に移動させるための駆動手段であり、装置本体10の内部に設けられている。また、第3駆動部56は、転倒防止部40を含む第1装置本体11又は第2装置本体12を移動させるための駆動手段であり、装置本体10の内部に設けられている。また、これら第1駆動部54、第2駆動部55、及び第3駆動部56の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、公知の電磁式の駆動部又は空気式の駆動部を用いて構成されている。これにより、油圧式の駆動部を用いて構成した場合に比べて、搬送物又は搬送装置1の周辺領域に油の臭いがつくことを回避でき、例えば食品加工工場で使用することが可能となる。
(構成−制御機構−電源部)
電源部57は、制御機構50を動作させるための電力を制御機構50の各部に供給する供給手段であり、例えば、公知の電池等を備えて構成されており、装置本体10の内部に設けられている。
(構成−制御機構−制御部)
制御部58は、制御機構50の各部を制御する制御手段であり、例えば公知の制御手段(一例として、CPU、内部メモリ等)を用いて構成されており、装置本体10の内部に設けられている。
また、この制御部58は、図2に示すように、機能概念的に、搬送制御部58a、昇降制御部58b、第1位置調整部58c、及び第2位置調整部58dを備えている。
搬送制御部58aは、第1駆動部54を用いて搬送装置1の移動を制御するための搬送制御手段である。
昇降制御部58bは、第2駆動部55を用いて第1支持部30a及び第2支持部30bの昇降を制御するための昇降制御手段である。
第1位置調整部58cは、第2駆動部55を用いて、第1支持部30a及び第2支持部30bの少なくともいずれか一方における鉛直方向の位置又は水平方向(具体的には、前後方向)の位置を調整するための位置調整手段である。
第2位置調整部58dは、第3駆動部56を用いて、転倒防止部40を含む第1装置本体11又は第2装置本体12の少なくともいずれか一方における水平方向(具体的には、前後方向)の位置を調整するための位置調整手段である。なお、この制御部58によって実行される処理の詳細については後述する。また、上述した「第2駆動部55」及び「昇降制御部58b」は、特許請求の範囲の「昇降手段」に対応する。また、上述した「第2駆動部55」及び「第1位置調整部58c」は、特許請求の範囲の「第1位置調整手段」に対応する。また、上述した「第3駆動部56」及び「第2位置調整部58d」は、特許請求の範囲の「第2位置調整手段」に対応する。
(構成−制御機構−記憶部)
記憶部59は、制御機構50の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
(搬送処理)
次に、このように構成される搬送装置1によって実行される搬送処理について説明する。図4は、実施の形態に係る搬送処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。搬送処理は、概略的には、積上状態の台車60を所定位置まで搬送するための処理である。この搬送処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、搬送装置1の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
搬送処理が起動されると、図4に示すように、積上状態の台車60を搬送するための準備処理として、制御部58は、SA1、SA2の処理を行う。
まず、図4に示すように、SA1において制御部58は、収容空間SS内に積上状態の台車60が位置するタイミング(以下、「積載タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。この積載タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、操作部51を介して所定操作が受け付けられたか否かに基づいて判定したり、又は搬送装置1に設けられた図示しない検出部であって、収容空間SSに積上状態の台車60が存在するか否かを検出する検出部(一例として、赤外線センサ等)の検出結果に基づいて判定する。ここで、上記所定操作が受け付けられた場合又は上記積上状態の台車60が存在すると検出された場合には積載タイミングが到来したと判定し、上記所定操作が受け付けられていない場合及び上記積上状態の台車60が存在しないと検出された場合には積載タイミングが到来してないと判定する。そして、制御部58は、積載タイミングが到来するまで待機し(SA1、No)、積載タイミングが到来したと判定された場合(SA1、Yes)にはSA2に移行する。
SA2において第1位置調整部58cは、第1支持部30a及び第2支持部30bの少なくともいずれか一方における鉛直方向の位置又は水平方向(具体的には、前後方向)の位置を調整する。また、第2位置調整部58dは、第1装置本体11又は第2装置本体12の少なくともいずれか一方における水平方向(具体的には、前後方向)の位置を調整する。
ここで、第1位置調整部58cによって第1支持部30a及び第2支持部30bの位置を調整する方法については任意であるが、例えば、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々の第1当接部31及び第2当接部32が積上状態の台車60の荷台61と当接するように(又は積上状態の台車60と所定間隔(一例として、数mm程度の間隔)を隔てて位置するように)、操作部51を介して受け付けられた操作指示に基づいて位置を調整したり、あるいは、記録部にあらかじめ記録された設定指示(又は、通信部52を介して外部装置から取得した設定指示)に基づいて位置を調整する。これにより、積上状態の台車60の形状や大きさに応じて第1支持部30a及び第2支持部30bの少なくともいずれか一方の位置を調整でき、積上状態の台車60を一層安定して支持することが可能となる。なお、この第1位置調整部58cによる位置調整については、例えば、SA2の処理前において、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々の第1当接部31及び第2当接部32が積上状態の台車60の荷台61と既に当接している場合には、省略してもよい。
また、第2位置調整部58dによって第1装置本体11又は第2装置本体12の位置を調整する方法については任意であるが、例えば、転倒防止部40である第1装置本体11の後方側部11a又は第2装置本体12の前方側部12aの少なくともいずれか1つが積上状態の台車60と当接するように(又は積上状態の台車60と所定おう間隔(一例として、数mm程度の間隔)を隔てて位置するように)、操作部51を介して受け付けられた操作指示に基づいて位置を調整したり、あるいは、記録部にあらかじめ記録された設定指示(又は、通信部52を介して外部装置から取得した設定指示)に基づいて位置を調整する。これにより、容器70又は台車60の形状や大きさに応じて第1装置本体11又は第2装置本体12における水平方向の位置を調整でき、少なくとも1つ以上の容器70又は台車60の転倒を確実に回避することができる。なお、この第2位置調整部58dによる位置調整については、例えば、SA2の処理前において、第1装置本体11の後方側部11a又は第2装置本体12の前方側部12aが容器70又は台車60と既に当接している場合には、省略してもよい。
次に、図4に示すように、積上状態の台車60を搬送するために、制御部58は、SA3からSA5の処理を行う。
まず、図4に示すように、SA3において制御部58は、積上状態の台車60を搬送するタイミング(以下、「搬送タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。この搬送タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、操作部51を介して所定操作が受け付けられたか否かに基づいて判定したり、又はSA2の処理が終了してから所定時間(例えば、5sec等)が経過した否かに基づいて判定する。ここで、上記所定操作が受け付けられた場合又は上記所定時間が経過した場合には搬送タイミングが到来したと判定し、上記所定操作が受け付けられていない場合及び上記所定時間が経過していない場合には搬送タイミングが到来していないと判定する。そして、制御部58は、搬送タイミングが到来するまで待機し(SA3、No)、搬送タイミングが到来したと判定された場合(SA3、Yes)にはSA4に移行する。
SA4において昇降制御部58bは、第1支持部30a及び第2支持部30bを上方に向けて所定量(例えば、3cm程度)移動させることにより、図3に示すように積上状態の台車60を上昇させる。
図4に戻り、SA5において搬送制御部58aは、SA4にて積上状態の台車60が上昇された状態を維持しながら、当該台車60を所定位置(例えば、次の工程に対応する加工装置の近傍位置等)まで搬送する。また、この台車60の搬送方法については任意であるが、例えば、床面Fに複数敷設された磁気発生部(一例として、磁気テープ等)から通信部52を介して取得される磁気信号に基づいて搬送してもよい。あるいは、記録部にあらかじめ記録された経路情報(又は、通信部52を介して外部装置から取得した経路情報)と、搬送装置1に設けられた図示しない現在位置検出部であって搬送装置1の現在位置を検出する現在位置検出部の検出結果とに基づいて搬送してもよい。
次に、図4に示すように、積上状態の台車60の搬送を停止するために、制御部58は、SA6からSA8の処理を行う。
まず、図4に示すように、SA6において制御部58は、積上状態の台車60の搬送を停止するタイミング(以下、「停止タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。この停止タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、操作部51を介して所定操作が受け付けられたか否かに基づいて判定したり、上記磁気信号が取得されなくなってから所定時間が経過したか否かに基づいて判定したり、又は、上記現在位置検出部にて検出された位置が上記所定位置と一致するか否かに基づいて判定してもよい。ここで、上記所定操作が受け付けられた場合、上記所定時間が経過した場合、又は上記所定位置と一致する場合には停止タイミングが到来したと判定し、上記所定操作が受け付けられていない場合、上記所定時間が経過してない場合、及び上記所定位置と一致しない場合には停止タイミングが到来していないと判定する。そして、制御部58は、停止タイミングが到来するまで待機し(SA6、No)、停止タイミングが到来したと判定された場合(SA6、Yes)にはSA7に移行する。
SA7において搬送制御部58aは、SA5による積上状態の台車60の搬送を停止させる。
SA8において昇降制御部58bは、第1支持部30a及び第2支持部30bを下方に向けて所定量(例えば、3cm程度)移動させることにより、積上状態の台車60を床面Fまで降下させる。その後、第1位置調整部58cは、第1支持部30a及び第2支持部30bが荷台61と当接しないように、第1支持部30a及び第2支持部30bの位置を調整する。これにて搬送処理を終了する。
このような搬送処理により、積上状態の台車60を所定位置に搬送することができる。特に、第1支持部30a及び第2支持部30bによって挟み込まれた積上状態の台車60を上昇させた状態で当該台車60を搬送することができ、従来技術(例えばフォークリフト型の搬送装置)に比べて、台車60の荷台61と床面Fとの相互間の隙間が比較的狭い場合でも安定して支持でき、搬送性を向上させることができる。
(効果)
このように実施の形態によれば、搬送物を収容する容器70を少なくとも1つ以上積み上げた台車60を当該台車60の外側から挟み込むように支持するための第1支持部30a及び第2支持部30bと、第1支持部30a及び第2支持部30bを鉛直方向に移動させることにより、第1支持部30a及び第2支持部30bによって支持された上記台車60を昇降させるための昇降手段とを備えたので、第1支持部30a及び第2支持部30bによって挟み込まれた上記台車60を上昇させた状態で当該台車60を搬送することができ、従来技術(例えばフォークリフト型の搬送装置)に比べて、上記台車60の荷台61と床面Fとの相互間の隙間が比較的狭い場合でも安定して支持でき、搬送性を向上させることができる。
また、第1支持部30a及び第2支持部30bの各々が、荷台61の下面に当接させる第1当接部31と、荷台61の側面に当接させる第2当接部32と、を備えるので、上記台車60を安定して支持することができ、上記台車60の昇降中又は搬送中において当該台車60が第1支持部30a及び第2支持部30bから脱落することを回避できる。
また、第1支持部30a及び第2支持部30bの少なくともいずれか一方における鉛直方向の位置又は水平方向の位置を調整するための第1位置調整手段を備えたので、上記台車60の形状や大きさに応じて第1支持部30a及び第2支持部30bの少なくともいずれか一方の位置を調整でき、上記台車60を一層安定して支持することが可能となる。
また、少なくとも1つ以上の容器70又は台車60が転倒することを防止するための転倒防止部40を備えたので、少なくとも1つ以上の容器70又は台車60の転倒を防止でき、搬送性を向上させることが可能となる。
また、第1支持部30a及び第2支持部30bの並設方向の両側、及び並設方向に直交する方向であって台車60を出し入れする方向側に少なくとも1つ以上の容器70又は台車60が転倒することを防止できるように、転倒防止部40を複数配置したので、第1支持部30a及び第2支持部30bの並設方向の両側、及び台車60を出し入れする方向とは反対方向側に少なくとも1つ以上の容器70又は台車60が転倒することを防止でき、転倒防止部40を1つだけ設ける場合に比べて当該転倒を一層回避できる。
また、転倒防止部40における水平方向の位置を調整するための第2位置調整手段を備えたので、容器70又は台車60の形状や大きさに応じて転倒防止部40における水平方向の位置を調整でき、少なくとも1つ以上の容器70又は台車60の転倒を確実に回避することができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、制御機構50を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部58を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に記憶部59を設けてもよい。
(装置本体について)
上記実施の形態では、第1装置本体11及び第2装置本体12が、対応する支持部の一部のみを収容可能に構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、対応する支持部30を第1装置本体11又は第2装置本体12に出し入れ可能であり、且つ当該対応する支持部30を非露出状に収納可能に形成されてもよい。これにより、第1支持部30a及び第2支持部30bによって積上状態の台車60が支持されていない状態において第1支持部30a及び第2支持部30bを第1装置本体11及び第2装置本体12に収納することで、人が第1支持部30a及び第2支持部30bと接触することを防止でき、この接触に伴う事故が生じることを回避できる。なお、これら「第1装置本体11」及び「第2装置本体12」は、特許請求の範囲の「収納手段」に対応する。
(転倒防止部について)
上記実施の形態では、3つの転倒防止部40が搬送装置1に設けられていると説明したが、これに限らず、3つの転倒防止部40の少なくともいずれか1つを省略してもよい。
また、上記実施の形態では、転倒防止部40が装置本体10の側部と一体形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、装置本体10の側部とは別体に形成されてもよい。
(制御機構について)
上記実施の形態では、出力部53が、シグナルタワーであると説明したが、これに限らない。例えば、シグナルタワーに代えて、ディスプレイ(表示手段)又はスピーカ(音声出力手段)であってもよい。あるいは、シグナルタワー、ディスプレイ、又はスピーカを複数組み合わせたものであってもよい。
また、上記実施の形態では、第1駆動部54、第2駆動部55、及び第3駆動部56が、公知の電磁式の駆動部又は空気式の駆動部を用いて構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、搬送装置1が機械加工工場で用いられる場合には、公知の油圧式の駆動部を用いて構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、制御部58が、第1位置調整部58c及び第2位置調整部58dを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1位置調整部58c又は第2位置調整部58dの少なくとも一方を省略してもよい。この場合には、第2駆動部55又は第3駆動部56を省略できる。また、第1位置調整部58c及び第2位置調整部58dが省略される場合には、搬送処理のSA1及びSA2を省略できる。
(付記)
付記1の搬送装置は、搬送物を収容する容器を少なくとも1つ以上積み上げた台車を搬送するための搬送装置であり、当該搬送装置の自走によって前記台車を所定の位置まで自動で搬送可能な搬送装置であって、前記台車を当該台車の外側から挟み込むように支持するための一対の支持手段と、前記一対の支持手段を鉛直方向に移動させることにより、前記一対の支持手段によって支持された前記台車を昇降させるための昇降手段と、を備えた。
付記2の搬送装置は、付記1に記載の搬送装置において、前記一対の支持手段の各々は、前記台車を構成する荷台の下面に当接させる第1当接部と、前記第1当接部に対して立設された第2当接部であって、前記荷台の側面に当接させる第2当接部と、を備える。
付記3の搬送装置は、付記1又は2に記載の搬送装置において、前記一対の支持手段の少なくともいずれか一方における鉛直方向の位置又は水平方向の位置を調整するための第1位置調整手段を備えた。
付記4の搬送装置は、付記3に記載の搬送装置において、前記一対の支持手段の各々の近傍に設けられた収納手段であって、対応する前記支持手段を当該収納手段に出し入れ可能であり、且つ当該対応する支持手段を非露出状に収納可能な収納手段を備えた。
付記5の搬送装置は、付記1から4のいずれか一項に記載の搬送装置において、前記少なくとも1つ以上の容器又は前記台車が転倒することを防止するための転倒防止手段を備えた。
付記6の搬送装置は、付記5に記載の搬送装置において、前記一対の支持手段の並設方向の両側、及び前記並設方向に直交する方向であって前記台車を出し入れする方向側に前記少なくとも1つ以上の容器又は前記台車が転倒することを防止できるように、前記転倒防止手段を複数配置した。
付記7の搬送装置は、付記5又は6に記載の搬送装置において、前記転倒防止手段における水平方向の位置を調整するための第2位置調整手段を備えた。
(付記の効果)
付記1に記載の搬送装置によれば、搬送物を収容する容器を少なくとも1つ以上積み上げた台車を当該台車の外側から挟み込むように支持するための一対の支持手段と、一対の支持手段を鉛直方向に移動させることにより、一対の支持手段によって支持された上記台車を昇降させるための昇降手段とを備えたので、一対の支持手段によって挟み込まれた上記台車を上昇させた状態で当該台車を搬送することができ、従来技術(例えばフォークリフト型の搬送装置)に比べて、上記台車の荷台と床面との相互間の隙間が比較的狭い場合でも安定して支持でき、搬送性を向上させることができる。
付記2に記載の搬送装置によれば、一対の支持手段の各々が、上記台車の荷台の下面に当接させる第1当接部と、荷台の側面に当接させる第2当接部と、を備えるので、上記台車を安定して支持することができ、上記台車の昇降中又は搬送中において当該台車が一対の支持手段から脱落することを回避できる。
付記3に記載の搬送装置によれば、一対の支持手段の少なくともいずれか一方における鉛直方向の位置又は水平方向の位置を調整するための第1位置調整手段を備えたので、上記台車の形状や大きさに応じて一対の支持手段の少なくともいずれか一方の位置を調整でき、上記台車を一層安定して支持することが可能となる。
付記4に記載の搬送装置によれば、一対の支持手段の各々の近傍に設けられた収納手段であって、対応する支持手段を当該収納手段に出し入れ可能であり、且つ当該対応する支持手段を非露出状に収納可能な収納手段を備えたので、一対の支持手段によって上記台車が支持されていない状態において一対の支持手段を収納手段に収納することで、人が一対の支持手段と接触することを防止でき、この接触に伴う事故が生じることを回避できる。
付記5に記載の搬送装置によれば、少なくとも1つ以上の容器又は台車が転倒することを防止するための転倒防止手段を備えたので、少なくとも1つ以上の容器又は台車の転倒を防止でき、搬送性を向上させることが可能となる。
付記6に記載の搬送装置によれば、一対の支持手段の並設方向の両側、及び並設方向に直交する方向であって台車を出し入れする方向側に少なくとも1つ以上の容器又は台車が転倒することを防止できるように、転倒防止手段を複数配置したので、一対の支持手段の並設方向の両側、及び台車を出し入れする方向とは反対方向側に少なくとも1つ以上の容器又は台車が転倒することを防止でき、転倒防止手段を1つだけ設ける場合に比べて当該転倒を一層回避できる。
付記7に記載の搬送装置によれば、転倒防止手段における水平方向の位置を調整するための第2位置調整手段を備えたので、容器又は台車の形状や大きさに応じて転倒防止手段における水平方向の位置を調整でき、少なくとも1つ以上の容器又は台車の転倒を確実に回避することができる。
1 搬送装置
10 装置本体
11 第1装置本体
11a 後方側部
12 第2装置本体
12a 前方側部
13 第3装置本体
13a 左方側部
14 空間部
20 車輪部
30 支持部
30a 第1支持部
30b 第2支持部
31 第1当接部
32 第2当接部
40 転倒防止部
50 制御機構
51 操作部
52 通信部
53 出力部
54 第1駆動部
55 第2駆動部
56 第3駆動部
57 電源部
58 制御部
58a 搬送制御部
58b 昇降制御部
58c 第1位置調整部
58d 第2位置調整部
59 記憶部
60 台車
61 荷台
62 車輪
70 容器
F 床面
SS 収容空間

Claims (7)

  1. 搬送物を収容する容器を少なくとも1つ以上積み上げた台車を搬送するための搬送装置であり、当該搬送装置の自走によって前記台車を所定の位置まで自動で搬送可能な搬送装置であって、
    前記台車を当該台車の外側から挟み込むように支持するための一対の支持手段と、
    前記一対の支持手段を鉛直方向に移動させることにより、前記一対の支持手段によって支持された前記台車を昇降させるための昇降手段と、
    を備えた搬送装置。
  2. 前記一対の支持手段の各々は、
    前記台車を構成する荷台の下面に当接させる第1当接部と、
    前記第1当接部に対して立設された第2当接部であって、前記荷台の側面に当接させる第2当接部と、を備える、
    請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記一対の支持手段の少なくともいずれか一方における鉛直方向の位置又は水平方向の位置を調整するための第1位置調整手段を備えた、
    請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記一対の支持手段の各々の近傍に設けられた収納手段であって、対応する前記支持手段を当該収納手段に出し入れ可能であり、且つ当該対応する支持手段を非露出状に収納可能な収納手段を備えた、
    請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記少なくとも1つ以上の容器又は前記台車が転倒することを防止するための転倒防止手段を備えた、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の搬送装置。
  6. 前記一対の支持手段の並設方向の両側、及び前記並設方向に直交する方向であって前記台車を出し入れする方向側に前記少なくとも1つ以上の容器又は前記台車が転倒することを防止できるように、前記転倒防止手段を複数配置した、
    請求項5に記載の搬送装置。
  7. 前記転倒防止手段における水平方向の位置を調整するための第2位置調整手段を備えた、
    請求項5又は6に記載の搬送装置。
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