JP2009263059A - 搬送車 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷物の大きさが異なっても、コストアップせずに荷降ろしをスムーズに行うことができる搬送車を提供する。
【解決手段】水平方向に移動する台車本体11と、荷物3を支承する支承台13と、支承台13を昇降させる昇降機構12とを備え、複数のステーションのそれぞれとの間で荷物3を移載する搬送車1であって、支承台13の高さを検出する高さ検出部143と、支承台13の上昇により荷物3が支承台13に載荷されたことを検出する載荷検出部142と、荷受け時において高さ検出部143及び載荷検出部142により検出された、支承台13に荷物3が載荷された時の支承台13の高さである支承台載荷高さから、荷降ろし時における支承台13の最適な高さを算出する高さ算出部144とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】水平方向に移動する台車本体11と、荷物3を支承する支承台13と、支承台13を昇降させる昇降機構12とを備え、複数のステーションのそれぞれとの間で荷物3を移載する搬送車1であって、支承台13の高さを検出する高さ検出部143と、支承台13の上昇により荷物3が支承台13に載荷されたことを検出する載荷検出部142と、荷受け時において高さ検出部143及び載荷検出部142により検出された、支承台13に荷物3が載荷された時の支承台13の高さである支承台載荷高さから、荷降ろし時における支承台13の最適な高さを算出する高さ算出部144とを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、搬送車に関し、特に、大きさの異なる荷物をステーションに移載する搬送車に関する。
従来、物品を一方のステーションから他方のステーションへ搬送する搬送車として、台車本体と、台車本体上に設けられた昇降装置と、当該昇降装置上に設けられた物品支承台とを有するものが使用されている。
上記物品支承台は、例えば、Vブロック状をしたもので、円筒状物品をその軸芯が水平となる姿勢で胴受けできるようになっている。
一方、ステーション側では、円筒状物品の中空状の軸芯に、ステーションの水平突出アームが貫入されることにより円筒状物品が保持される。
上記円筒状物品としては、例えば、シート物が巻き取られたロールであり、当該シート物の使用状況によって、倉庫に保管されているロールの外径が異なる。
上述したような搬送系においては、搬送車とステーションとの間で物品を移載するためには、搬送車荷受け時には物品支承台の高さと物品の軸芯の高さとを、また、搬送車荷降ろし時には物品の軸芯の高さとステーションの水平突出アームの高さとを精度良く合わせる必要がある。しかし、このような大きさが異なる物品を移載する場合には、物品支承台の高さと物品の軸芯の高さとの間にずれが頻出することが予想される。この移載時の高さずれにより、ロールの軸芯とステーションの水平突出アームとの不要な接触が生じ、ロールやステーションを損傷させてしまうという問題が生じる。
この問題を解決するものとして、搬送車がステーションから荷受けする場合、ステーションの水平突出アームに対し、ロールの軸芯が確実に浮き上がり非接触状態となるような搬送車の構造が提案されている。具体的には、搬送車の荷受け時に、物品支承台にロールが当接したことを検出する第1のセンサと、当該第1のセンサがロールの当接を検出した後、支承台に一定のストロークを与えたことを検知する第2のセンサとが支承台に配置されていることにより、上記非接触状態を実現させる搬送車である。
また、搬送車がステーションへ荷降ろしする場合、光電センサなどロールの軸芯を検出するセンサを当該ステーション側に配置することにより、当該ロールを支承した支承台の昇降位置を調整することが考えられる。これにより、ロールの外径が異なるような場合でも、ロールの軸芯は水平突出アームと同じ高さに昇降調節されるので、水平突出アームは正確にロールの軸芯に貫入される。
特開平06−115430号公報
しかしながら、搬送車がステーションへ荷降ろしする場合に、上記光電センサに代表される、荷物の高さを検出するセンサは、搬送車とは別個の独立した場所に設けなければならないために、ステーションごとにセンサの取り付け、調整、および配線が必要となり、コストアップとなる。
本発明は、上記問題に鑑み、荷物の大きさが異なっても、コストアップせずに荷降ろしをスムーズに行うことができる搬送車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る搬送車は、水平方向に移動する台車本体と、台車本体に搭載され荷物を支承する支承台と、当該支承台を昇降させる昇降機構とを備え、支承台による荷物支承位置と異なる位置で荷物を支える複数のステーションのそれぞれとの間で前記荷物を移載する搬送車であって、前記支承台の高さを検出する高さ検出手段と、荷受け時において、前記支承台の上昇により前記荷物が前記支承台に載荷されたことを検出する載荷検出手段と、前記載荷検出手段により前記荷物が前記支承台に載荷されたことが検出されたときの前記高さ検出手段により検出された前記支承台の高さである支承台載荷高さから、荷降ろし時における前記支承台の最適な高さである支承台最適高さを算出する高さ算出手段とを備えることを特徴とする。
これにより、荷物の大きさが異なることによりステーションへの受け渡しの高さが変化する搬送車システムにおいても、荷受け時における移載動作に基づき取得した情報から、荷降ろし時における支承台の最適な高さが算出されるので、荷降ろしをスムーズに行うことができる。また、ステーション側に荷物の高さを検出するセンサを配置する必要がないので、ステーションごとのセンサの設置、調整、および配線に関する費用および工数が削減され、コストダウンが図られる。
また、前記搬送車は、さらに、前記複数のステーションのそれぞれの高さが予め格納された高さ記憶手段を備え、前記高さ算出手段は、前記高さ記憶手段から読み出された荷受け相手のステーションの高さ及び荷降ろし相手のステーションの高さと、前記支承台載荷高さとから、前記支承台最適高さを算出することが好ましい。
これにより、荷降ろしするステーションの高さがステーションごとに異なっても、荷受け時における移載動作に基づき取得した情報と移載相手のステーションの高さ情報とから、荷降ろし時における支承台の最適な高さが算出されるので、荷降ろしをスムーズに行うことができる。また、各ステーションの高さ情報が予め高さ記憶手段に格納されているので、移載相手のステーションの高さ情報をその都度取得する必要がなく、荷降ろし時における支承台の最適な高さの算出時間が短縮化される。よって、特に、複数の移載動作が発生する場合において、移載作業時間の短縮化が図られる。
また、前記高さ算出手段は、前記荷受け相手のステーションの高さをaとし、前記荷降ろし相手のステーションの高さをbとし、前記支承台載荷高さをhとし、前記支承台最適高さをyとしたとき、y=b−(a−h)なる関係式を用いて前記支承台最適高さを算出することが好ましい。
これにより、簡単な算出式を用いて荷降ろし時における支承台の最適な高さが算出されるので、当該算出のために大がかりな演算装置を設ける必要がない。よって、ステーション側に荷物の高さを検出するセンサを配置する場合と比較して、ステーションごとのセンサの設置、調整、および配線に関する費用および工数が削減され、コストダウンが図られる。
また、前記高さ算出手段は、さらに、前記高さ記憶手段から読み出された荷受け相手のステーションの高さと前記支承台載荷高さとから、前記荷物の大きさを算出することが好ましい。
これにより、荷物の大きさが算出されるので、算出された荷物の大きさを他の処理装置等に伝えて、生産効率を上げたり保管場所の選定に使用したりすることができる。
また、前記荷物は軸芯を有するロールであり、前記荷受け相手のステーションは前記荷物を芯受けし、前記搬送車は、前記支承台により前記荷物を胴受けし、前記高さ算出手段は、前記荷受け相手のステーションの芯受けする部分までの高さをaとし、前記支承台載荷高さをhとし、前記荷物の高さの半分をxとしたとき、x=a−hなる関係式を用いて前記荷物の高さを算出することが好ましい。
これにより、簡単な算出式を用いて荷物の大きさが算出されるので、当該算出のために大がかりな演算装置を設ける必要がない。よって、コストアップせずに、この算出された荷物の大きさを他の処理装置等に伝えて、生産効率を上げたり保管場所の選定に使用したりすることができる。
なお、本発明は、このような特徴的な手段を備える搬送車として実現することができるだけでなく、搬送車に含まれる特徴的な手段をステップとする搬送車の移載方法として実現したり、搬送車の移載方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは言うまでもない。
本発明により、荷物の大きさが異なることによりステーションへの受け渡しの高さが変化する搬送車システムにおいて、搬送車の荷受け時において荷物の大きさが算出され、移載相手のステーションの高さが取得されるので、搬送車の荷降ろしをスムーズに行うことが可能となる。同時に、ステーション側に荷物の高さを検出するセンサを配置する必要がないので、ステーションごとのセンサの設置、調整、および配線に関する費用および工数を削減することができ、コストダウンが可能となる。
本実施の形態における搬送車は、荷物の底部を支承する支承台と、支承台を昇降させる昇降機構と、支承台の高さを検出する高さ検出部と、支承台の上昇により当該荷物が支承台に載荷されたことを検出する載荷検出部と、移載相手のステーションの高さが予め格納された高さ記憶部と、荷受け時において当該荷物が載荷された時の支承台の高さと、移載相手のステーションの高さとから、荷降ろし時の最適な支承台の高さを算出する高さ算出部とを備える。これにより、荷物の底部以外の部分を支承する複数のステーションのそれぞれとの間で、大きさが異なる荷物を移載する場合でも、荷降ろしをスムーズに行うことができる。
以下、本発明に係る搬送車の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明の実施の形態における搬送車が荷受けする場合の搬送システムの一例を示す斜視図である。また、図1(b)は、本発明の実施の形態における搬送車が荷降ろしする場合の搬送システムの一例を示す斜視図である。同図(a)および(b)における搬送システムは、搬送車1と、荷受けステーション2Aと、荷降ろしステーション2Bと、荷物3とを備える。
搬送車1は、その上部に配置された支承台でロール状の荷物3をその軸芯31が水平となる姿勢で胴受けして、荷受けステーション2Aから荷物3を受け取る。また搬送車1は、荷物3を胴受けしたままで荷物3を荷降ろしステーション2Bまで搬送する。
荷受けステーション2Aは、例えば、図1(a)に記載されたように、上部に設けられたV字溝21Aで荷物3の軸芯を受けることにより、荷物3が保持される。
荷降ろしステーション2Bは、例えば、図1(b)に記載されたように、上部に設けられたチャッキング部21Bの先端が、荷物3の軸芯31の空洞部に貫入されることにより、荷物3が保持される。
荷物3は、例えば、図1(a)および図1(b)に記載されたように、シート物が軸芯31に巻き取られたロールであり、シート物の使用状況によりその外径が変化するため、倉庫に保管されているロールの外径はそれぞれ異なる。つまり、搬送車1は、荷物3の移載作業時にはその外径情報が取得されていない。
次に、本発明の実施の形態における搬送車の構成および機能について説明する。
図2は、本発明の実施の形態における搬送車の機能構成図である。図2における搬送車1は、台車本体11と、昇降機構12と、支承台13と、制御部14とを備える。
台車本体11は、車輪およびそれを駆動する駆動機構を備え、搬送車1を水平方向に移動させる機能を有する。
昇降機構12は、台車本体11の上に配置され、後述する支承台13を昇降させる機能を有する。昇降機構12は、例えば、上下方向に伸縮できる複数の油圧式シリンダおよびそれを駆動する駆動機構を備える。また、昇降機構12には、油圧式シリンダが上下方向に伸縮したストローク量を計測できるエンコーダが設置されている。このエンコーダは、後述する高さ検出部143として機能する。なお、油圧式シリンダは、パンタグラフ形のもので構成されていてもよい。
支承台13は、昇降機構12の上に配置され、荷物3の底部を胴受けして支承する機能を有する。支承台13は、円筒型の荷物や底部が安定しない荷物を安定に支承するため、例えば図1に記載されたように、上面がV字形状となっている。また、支承台13には、例えば、荷物3の荷重がかかったことを検知するストライカ機構が設置されている。このストライカ機構は、後述する載荷検出部142として機能する。
制御部14は、中央制御部141と、載荷検出部142と、高さ検出部143と、高さ算出部144と、高さ記憶部145とを備える。
中央制御部141は、例えば、CPUで構成され、台車本体11の走行、昇降機構12の昇降動作、高さ検出部143の検出動作、高さ算出部144の高さ算出、高さ記憶部145への高さ情報格納および読み出し、および載荷検出部142からの信号入力を制御する機能を有する。
載荷検出部142は、搬送車1が荷受けをする場合、支承台13に荷物3の荷重がかかったことを検知する機能を有する載荷検出手段である。載荷検出部142は、例えば、図3に記載されたようなストライカ機構により実現される。
図3は、本発明の実施の形態における搬送車の支承台に設置された載荷検出部の構造断面図である。図3における載荷検出部142は、触子材142Aと、接触センサ142Bと、復帰用バネ142Cと、支点142Dとを備える。
触子材142Aは、針金材をコの字状に折り曲げて形成され、荷物3が載荷されない場合には、その一部が支承台13の上面より上に露出するようになっている。また、触子材142Aは、支承台13内に設置された支点142Dを中心に揺動自在となるように保持されている。
接触センサ142Bは、荷物3が支承台13に載荷された場合に触子材142Aの一部と接触するように配置されている。接触センサ142Bは、触子材142Aの一部が接触することにより、中央制御部141に検出信号を出力する。
復帰用バネ142Cは、荷物3が支承台13に載荷されていない場合には、触子材142Aの一部を支承台13の上面より上に露出させる方向に付勢する機能を有する。
高さ検出部143は、支承台13の高さを検出する機能を有する高さ検出手段である。高さ検出部143は、前述したように、例えば、エンコーダである。エンコーダは、昇降機構12のシリンダ機構に付設されることにより、昇降機構12のストローク量を回転角に変換して検出する。
また、高さ検出部143は、初期状態から支承台13の高さ計測を開始し、載荷検出部142が荷物の載荷を検出したときの支承台13の高さを、高さ算出部144へ出力する。具体的には、載荷検出部142の接触センサ142Bから中央制御部141へ検出信号が出力される。当該出力を受けた中央制御部141が、高さ検出部143に対し、そのときの支承台13の高さを高さ検出部143へ出力するよう指示を出す。
加えて、高さ検出部143は、搬送車1が荷降ろしをする場合、支承台13が高さ算出部144で算出された最適な荷降ろし高さとなったことを中央制御部141に通知する機能も有する。
高さ算出部144は、例えば、レジスタを有する演算装置で構成され、搬送車1が荷降ろしをする場合、支承台13の最適な荷降ろし高さである支承台最適高さを算出する機能を有する高さ算出手段である。具体的には、高さ検出部143から出力された荷物の載荷を検出したときの支承台13の高さと、高さ記憶部145から読み出された荷受けステーション2Aおよび荷降ろしステーション2Bの各々の高さとから、支承台最適高さが算出される。この支承台最適高さの算出方法について、図4を用いて詳細に説明する。
図4(a)は、本発明の実施の形態における搬送車が荷受けする場合の搬送システムの一例を示す正面図である。また、図4(b)は、本発明の実施の形態における搬送車が荷降ろしする場合の搬送システムの一例を示す正面図である。図4(a)における搬送システムは、搬送車1と、荷受けステーション2Aと、荷物3とを備える。また、図4(b)における搬送システムは、搬送車1と、荷降ろしステーション2Bと、荷物3とを備える。搬送車1は、台車本体11と、昇降機構12と、支承台13と、中央制御部141と、載荷検出部142と、高さ検出部143と、高さ算出部144と、高さ記憶部145とを備える。
まず、搬送車1が荷受けステーション2Aに到着した状態を初期状態aとし、初期状態aの時の支承台13の上面高さをXaとする。初期状態aでは、支承台13は荷物3とは接触していない。
支承台13が上昇して荷物3が載荷された時の状態を載荷状態bとし、載荷状態bの時の支承台13の上面高さをXbとする。Xbは、載荷検出部142により荷物3が支承台13に載荷されたことが検出されたときの高さ検出部143により検出された支承台13の高さである支承台載荷高さである。
初期状態aから載荷状態bまで支承台13を上昇させるためのストローク量をX1とすると、X1=Xb−Xaであり、これは、上述した載荷検出部142および高さ検出部143により検出される。
また、荷受けステーション2Aの高さA0は、予め高さ記憶部145に格納されている。なお、荷受けステーション2Aの高さA0から初期状態aの時の支承台13の上面高さXaを減じた値が、荷受けステーション2Aの相対高さA(=A0−Xa)として、高さ記憶部145に格納されていてもよい。
ここで、荷物3の軸芯31から底面までの距離をYとすると、Y=A−X1が、高さ算出部144により算出される。これにより、荷物3の外径が算出される。
次に、荷降ろしステーション2Bにて、搬送車が支承台最適高さXcとなったときの状態を荷降ろし状態cとする。
また、荷降ろしステーション2Bの高さB0は、予め高さ記憶部145に格納されている。なお、荷降ろしステーション2Bの高さB0から初期状態aの時の支承台13の上面高さXaを減じた値が、荷降ろしステーション2Bの相対高さB(=B0−Xa)として、高さ記憶部145に格納されていてもよい。
ここで、初期状態aから荷降ろし状態cまで支承台13を上昇させるためのストローク量をX2とすると、X2=B−Yが、高さ算出部144により算出される。
ここで、図2に記載された搬送車1の機能構成図の説明に戻る。
高さ記憶部145は、例えば、メモリであり、搬送車1が移載動作を行う相手のステーションの高さ情報を格納する機能を有する高さ記憶手段である。ステーションの高さ情報とは、ステーションが荷物3を支承する位置の高さである。高さ記憶部145は、搬送車1が移載動作を行う全てのステーションの高さ情報が、予め格納されていることが好ましい。これにより、移載相手のステーションの高さがステーションごとに異なっても、搬送車1は、移載相手のステーションの高さ情報をその移載の都度取得する必要がない。よって、荷降ろし時における支承台最適高さの算出時間が短縮化される。
以上の構成により、本発明の実施の形態における搬送車は、荷物3の外径が異なる場合でも、荷受け時の移載動作に基づき取得した情報と各ステーションの高さ情報とから、荷物3の外径を考慮したスムーズな荷降ろし動作を実現することが可能となる。
次に、搬送車1の移載動作について説明する。
図5は、本発明の実施の形態における搬送車の動作フローチャートである。
同図の動作フローチャートによる搬送車1の移載方法は、順に、搬送車1が荷受けステーション2Aから荷物3を荷受けするステップS10と、搬送車1が荷物を荷降ろしステーション2Bまで搬送するステップS20と、搬送車1が荷降ろしステーション2Bにて荷物3を荷降ろしするステップS30とを含む。以下、各ステップを詳細に説明する。
まず、ステップS10では、中央制御部141は、支承台13が荷物3を載荷するまで、昇降機構12を介して支承台13を上昇させる。具体的には、載荷検出部142が荷物3の載荷を検出すると、載荷検出部142から中央制御部141へ検出信号が出力される。中央制御部141は、この検出信号を受信すると、昇降機構12に対し支承台13の上昇を停止させる(S101)。
次に、ステップS10では、中央制御部141は、初期状態からステップS101での停止状態までの支承台13のストローク量を、高さ検出部143に検出させる(S102)。
このとき、中央制御部141は、予め高さ記憶部145に格納されている荷受けステーション2Aの高さ情報と、ステップS102で検出させた支承台13のストローク量とから、高さ算出部144に荷物3の大きさを算出させ、これを他の処理装置等へ出力してもよい。これにより、荷物3を使用する生産システムの生産効率を上げたり、荷物3の保管場所の選定に使用したりすることができる。
次に、ステップS20では、中央制御部141は、駆動機構を介して台車本体11を水平方向に移動させ、荷降ろしステーション2Bまで搬送車を移動させる。
なお、ステップS20において、中央制御部141は、支承台13を初期状態まで下降させた状態で荷物3を搬送させてもよいし、荷受けしたときの高さのままで荷物3を搬送させてもよい。
次に、ステップS30では、中央制御部141は、予め高さ記憶部145に格納されている荷受けステーション2Aの高さ情報および荷降ろしステーション2Bの高さ情報と、ステップS102で検出させた支承台13のストローク量とから、高さ算出部144に、荷降ろしのための支承台13の最適高さである支承台最適高さを算出させる(S301)。
なお、高さ算出部144による支承台最適高さの算出方法については、図4を用いて説明したとおりである。
最後に、ステップS30では、中央制御部141は、ステップS301で算出させた支承台最適高さまで、昇降機構12を介して支承台13を昇降させる(S302)。
なお、ステップS20とステップS301とは順序が逆でもよい。つまり、荷降ろしのための支承台13の最適高さの算出は、荷受けステーションから荷降ろしステーションへの荷物3の搬送動作の前になされてもよい。この場合には、例えば、荷降ろしステーションに高さ制限がある場合、予め上記支承台最適高さを算出しておくことにより、搬送時の支承台13の高さを調整して荷降ろしステーションでの不具合を回避することができる。
また、中央制御部141は、移載相手のステーションの高さを、高さ記憶部145から読み出すのではなく、移載動作の度に外部から移載相手のステーションの高さ情報を取得して高さ算出部144に与えてもよい。
以上のステップにより、本発明の実施の形態における搬送車は、荷物3の外径が異なる場合でも、荷受け時の移載動作に基づき取得した情報と各ステーションの高さ情報とから、荷物3の外径を考慮したスムーズな荷降ろし動作を実現することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態における搬送車およびその移載方法によれば、荷物の大きさが異なることによりステーションへの受け渡しの高さが変化する搬送車システムにおいて、搬送車の荷受け時において荷物の大きさが算出され、移載相手のステーションの高さが取得されるので、搬送車の荷降ろしをスムーズに行うことが可能となる。また、ステーション側に荷物の高さを検出するセンサを配置する必要がないので、ステーションごとのセンサの設置、調整、および配線に関する費用および工数が削減され、コストダウンが図られる。
また、荷降ろしするステーションの高さがステーションごとに異なっても荷降ろしをスムーズに行うことができる。また、各ステーションの高さ情報が予め高さ記憶部に格納されているので、移載相手のステーションの高さ情報をその都度取得する必要がなく、荷降ろし時における支承台最適高さの算出時間が短縮化される。
さらに、荷物の大きさが算出されるので、算出された荷物の大きさを他の処理装置等に伝えて、生産効率を上げたり保管場所の選定に使用したりすることができる。
以上、本発明に係る搬送車およびその移載方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本実施の形態では、大きさの異なる荷物3として、シート物が巻き取られたロールを例示したが、荷物3は、このような円筒型荷物に限られない。例えば、図6に記載されたような箱型荷物であってもよい。
図6(a)は、小さな箱型荷物の一例を示す斜視図であり、図6(b)は、大きな箱型荷物の一例を示す斜視図である。図6に記載された箱型荷物は、その外面において図示されたような凹部(図中では矢印で示された部分)が存在することにより、荷降ろしステーション2Bのチャッキング部21Bは箱型荷物41および42の凹部を支承する。一方、搬送車1は、箱型荷物41および42の底部を支承台13に載置して搬送する。また、図6(a)に記載された箱型荷物41の底部から凹部までの長さY1は、図6(b)に記載された箱型荷物42の底部から凹部までの長さY2よりも短い。このような箱型荷物の底部から凹部までの長さが異なる場合においても、本発明の実施の形態における搬送車およびその移載方法が適用されることにより、荷物がロールである場合と同様の効果が得られる。なお、本実施の形態で例示したロールと同様に、図6に記載されたような箱型荷物の場合であっても、大きさのバリエーションが多いほど、本発明の効果が大きい。
本発明は、自動倉庫の無人搬送車に有用であり、特に、大きさの異なる荷物を保管する自動倉庫の搬送車として用いるのに最適である。
1 搬送車
2A 荷受けステーション
2B 荷降ろしステーション
3 荷物
11 台車本体
12 昇降機構
13 支承台
14 制御部
21A V字溝
21B チャッキング部
31 軸芯
41、42 箱型荷物
141 中央制御部
142 載荷検出部
142A 触子材
142B 接触センサ
142C 復帰用バネ
142D 支点
143 高さ検出部
144 高さ算出部
145 高さ記憶部
2A 荷受けステーション
2B 荷降ろしステーション
3 荷物
11 台車本体
12 昇降機構
13 支承台
14 制御部
21A V字溝
21B チャッキング部
31 軸芯
41、42 箱型荷物
141 中央制御部
142 載荷検出部
142A 触子材
142B 接触センサ
142C 復帰用バネ
142D 支点
143 高さ検出部
144 高さ算出部
145 高さ記憶部
Claims (6)
- 水平方向に移動する台車本体と、台車本体に搭載され荷物を支承する支承台と、当該支承台を昇降させる昇降機構とを備え、支承台による荷物支承位置と異なる位置で荷物を支える複数のステーションのそれぞれとの間で前記荷物を移載する搬送車であって、
前記支承台の高さを検出する高さ検出手段と、
荷受け時において、前記支承台の上昇により前記荷物が前記支承台に載荷されたことを検出する載荷検出手段と、
前記載荷検出手段により前記荷物が前記支承台に載荷されたことが検出されたときの前記高さ検出手段により検出された前記支承台の高さである支承台載荷高さから、荷降ろし時における前記支承台の最適な高さである支承台最適高さを算出する高さ算出手段とを備える
ことを特徴とする搬送車。 - 前記搬送車は、さらに、
前記複数のステーションのそれぞれの高さが予め格納された高さ記憶手段を備え、
前記高さ算出手段は、前記高さ記憶手段から読み出された荷受け相手のステーションの高さ及び荷降ろし相手のステーションの高さと、前記支承台載荷高さとから、前記支承台最適高さを算出する
ことを特徴とする請求項1記載の搬送車。 - 前記高さ算出手段は、前記荷受け相手のステーションの高さをaとし、前記荷降ろし相手のステーションの高さをbとし、前記支承台載荷高さをhとし、前記支承台最適高さをyとしたとき、
y=b−(a−h)
なる関係式を用いて前記支承台最適高さを算出する
ことを特徴とする請求項2記載の搬送車。 - 前記高さ算出手段は、さらに、前記高さ記憶手段から読み出された荷受け相手のステーションの高さと前記支承台載荷高さとから、前記荷物の大きさを算出する
ことを特徴とする請求項2記載の搬送車。 - 前記荷物は軸芯を有するロールであり、
前記荷受け相手のステーションは前記荷物を芯受けし、
前記搬送車は、前記支承台により前記荷物を胴受けし、
前記高さ算出手段は、前記荷受け相手のステーションの芯受けする部分までの高さをaとし、前記支承台載荷高さをhとし、前記荷物の高さの半分をxとしたとき、
x=a−h
なる関係式を用いて前記荷物の高さを算出する
ことを特徴とする請求項4記載の搬送車。 - 水平方向に移動する台車本体と、台車本体に搭載され荷物を支承する支承台と、当該支承台を昇降させる昇降機構とを備え、支承台による荷物支承位置と異なる位置で荷物を支える複数のステーションのそれぞれとの間で前記荷物を移載する搬送車の移載方法であって、
荷受け相手のステーションから前記荷物を荷受けする場合に、前記支承台に前記荷物が載荷されるまで前記支承台を上昇させる荷受け上昇ステップと、
前記荷受け上昇ステップの後、前記支承台に前記荷物が載荷された時の前記支承台の高さである支承台載荷高さを検出する支承台高さ検出ステップと、
荷降ろし相手のステーションへ前記荷物を荷降ろしする場合に、予め取得した前記荷受け相手のステーションの高さ及び前記荷降ろし相手のステーションの高さと、前記支承台高さ検出ステップで取得した前記支承台載荷高さとから、荷降ろし時における前記支承台の最適な高さである支承台最適高さを算出する荷降ろし高さ算出ステップと、
前記支承台が前記支承台最適高さとなるよう前記支承台を昇降させる荷降ろし昇降ステップとを含む
ことを特徴とする搬送車の移載方法。
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