JP2019127062A - 車体下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】前突時に後退するFRサスペンションメンバを受ける構造を設けることに伴う、前突時における当該構造の、フロアパネルへの突き上げを抑制する。【解決手段】インナトルクボックス18の底壁18Cから下方にキャッチャーブラケット30が突設される。キャッチャーブラケット30は、FRサスペンションメンバ16の後端壁16Aよりも後方に設けられ後端壁16Aと対向する前方壁32Aと、前方壁32Aの後方に設けられた後方壁37と、前方壁32A及び後方壁37の間に設けられた内側壁34A及び外側壁34Bとを備える。キャッチャーブラケット30の、内側壁34A及び外側壁34Bと後方壁37との境界となる屈曲部36A,36Bには、上下方向の潰れ変形の起点となる潰れビード38が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車体下部構造に関し、特に、車両前部の車体下部構造に関する。
車両前輪のサスペンションを支持するフロントサスペンションメンバ(以下適宜、FRサスペンションメンバと記載する)は、車両前部の骨格部材であるフロントサイドメンバ(以下適宜、FRサイドメンバと記載する)に支持される。
具体的には図7に例示するように、FRサイドメンバ104は、図示しないエンジンルームから車室下まで延設される。FRサイドメンバ104の車室下、つまりフロアパネル108下の部分であるキック部104Aと、FRサスペンションメンバ100の後端とが、サスペンションメンバブレース102(以下適宜サスメンブレースと記載する)を介して結合される。
また、FRサイドメンバ104のキック部104Aと、これよりも車両幅方向内側に設けられた図示しないフロアトンネルリーンフォース(以下適宜、フロアトンネルR/Fと記載する)との間には、両者を結合する骨格部材として、インナトルクボックス106が設けられる。このインナトルクボックス106にもFRサスペンションメンバ100が結合される。つまり、FRサスペンションメンバ100は、サスメンブレース102及びインナトルクボックス106を介して、FRサイドメンバ104に結合される。
ところで、車両の低重心化への要求に応えるために、FRサスペンションメンバ100を従来よりも低位置に設けると、FRサイドメンバ104のキック部104Aとの高低差(上下方向のずれ)が大きくなる。その結果両者を結合するサスメンブレース102は図7に例示するような、サスメンブレース102からキック部104Aに向かって登り勾配の傾斜部102Aを設けたS字形状となる。
サスメンブレース102は、FRサスペンションメンバ100とFRサイドメンバ104とを結合させる機能に加えて、前方衝突(以下適宜前突と記載する)時に、FRサスペンションメンバ100の後退を抑制させる、いわゆる突っ張り部材としての機能も備えている。しかしながら、サスメンブレース102が図7のようなS字形状となると、その屈曲部が折れ変形の起点となってしまい、車両前後方向を一直線状に形成した場合と比較して、構造上、剛性が低下する。
そこで特許文献1では、図8に例示するように、インナトルクボックス106の後部を下方に延長させて、FRサスペンションメンバ100の後端と対向する対向壁106Aを設けている。前突時にはFRサスペンションメンバ100がインナトルクボックス106の対向壁106Aに衝突するので、これ以上の後退が抑制される。
特開2003−252250号公報
ところで、前突時に後退するFRサスペンションメンバを受ける構造を設けることで、これらの上に設けられたフロアパネルの一部が、前突時に突き上げられるおそれがある。図8に例示されるように、インナトルクボックス106の上端は、FRサイドメンバ104のフランジ104Bを介してフロアパネル108に結合される。
前突時に、FRサスペンションメンバ100が後退してインナトルクボックス106の対向壁106Aがこれを受け止める。さらに衝突が進行すると、図9に例示されるように、FRサスペンションメンバ100によってインナトルクボックス106の対向壁106Aが後方に押し込まれる。この押し込みに伴い、インナトルクボックス106の後方上端106Bが突き上げられる。この突き上げにより、フロアパネル108の、インナトルクボックス106の後方上端106Bとの接合部108Aが突き上げられ(隆起して)、車室空間がその分狭くなるおそれがある。
本発明は、車体下部構造に関する。当該車体下部構造は、FRサイドメンバ、インナトルクボックス、FRサスペンションメンバ、及びキャッチャーブラケットを備える。FRサイドメンバは、車両幅方向側方に設けられ、車両前部のエンジンルームからその後方の車室下に至るまで前後方向に延設される。インナトルクボックスは、車室床板であるフロアパネル下に設けられるとともに、FRサイドメンバの、車室下のキック部の車両幅方向内側壁に結合される。FRサスペンションメンバは、エンジンルームからインナトルクボックスの下方まで延設されるとともに、後端壁がインナトルクボックスの後端よりも前方に配置される。キャッチャーブラケットは、インナトルクボックスの底壁から下方に突設される。またキャッチャーブラケットは、FRサスペンションメンバの後端壁よりも後方に設けられ当該後端壁と対向する前方壁と、前方壁の後方に設けられた後方壁と、前方壁及び後方壁の間に設けられた側壁とを備える。キャッチャーブラケットの、側壁と後方壁との境界となる屈曲部には、上下方向の潰れ変形の起点となる潰れビードが形成されている。
上記構成によれば、キャッチャーブラケットの、側壁と後方壁との境界である屈曲部に、上下方向の潰れ変形の起点となる潰れビードが形成される。前突時にキャッチャーブラケットの前方壁にFRサスペンションメンバが衝突して、キャッチャーブラケットが後方に押し込まれた際に、キャッチャーブラケットの後方部分が持ち上げられる荷重が入力され、これに抗して形状を維持しようとするキャッチャーブラケットの後方壁には圧縮荷重が加わる。押し込みが進行すると、潰れビードを起点にして後方壁が上下方向に潰れる(座屈する)。その結果、キャッチャーブラケットの後方壁の持ち上がりが抑制され、キャッチャーブラケットと結合されたインナトルクボックスの後方端の持ち上がりも抑制される。したがって、フロアパネルの、インナトルクボックスの後方端との結合部分への突き上げが抑制される。
また、上記発明において、FRサスペンションメンバとFRサイドメンバを結合するサスメンブレースを備えてもよい。この場合、サスメンブレースは、インナトルクボックス及びキャッチャーブラケットを介してFRサイドメンバに結合される。
インナトルクボックスよりも下方に突設されたキャッチャーブラケットにサスメンブレースを結合させることで、インナトルクボックスに結合させる場合と比較して、サスメンブラケットの、FRサスペンションメンバからの登り勾配を低減可能となり、直線形状に近づけることが可能となる。その結果、サスメンブレースの、FRサスペンションメンバの前突時の後退を抑制させるための前後方向の剛性(突っ張り剛性)を従来よりも向上可能となる。
本発明によれば、前突時に後退するFRサスペンションメンバを受ける構造を設けることに伴う、前突時における当該構造の、フロアパネルへの突き上げを抑制可能となる。
本実施形態に係る車体下部構造を例示する斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本実施形態に係るキャッチャーブラケットを例示する斜視図である。 本実施形態に係るキャッチャーブラケットを構成する部材を例示する分解斜視図である。 前突初期の様子を例示する図である。 前突が進行したときの様子を例示する図である。 従来技術に係る車体下部構造を例示する側面断面図である。 従来技術に係る車体下部構造の別例を示す側面断面図である。 従来技術に係る車体下部構造における、前突時の様子を例示する側面断面図である。
図1〜図6を参照して、本実施形態に係る車体下部構造を説明する。なお図1〜図6において、車両前後方向を記号FRで表される軸で示し、車両幅方向(以下適宜、単に幅方向と記載する)を記号RWで表される軸で示し、鉛直方向を記号UPで表される軸で示す。記号FRはFrontの略であり、前後方向軸FRは車両前方を正方向とする。記号RWはRight Widthの略であり、幅方向軸RWは右幅方向を正方向とする。また高さ軸UPは上方向を正方向とする。
図1に示されているように、これらFR軸、RW軸、UP軸は互いに直交する。以下、本実施形態に係る車体下部構造を説明する際には、これら3軸を基準に適宜説明する。例えば「前端」は任意の部材のFR軸正方向側の端部を指し、「後端」は任意の部材のFR軸負方向側の端部を指す。「幅内側」はRW軸に沿って相対的に車両の幅方向内側を指すものとし、「幅外側」はRW軸に沿って相対的に車両の幅方向外側を指すものとする。さらに「上側」は相対的にUP軸の正方向側を指し、「下側」は相対的にUP軸の負方向側を指す。
図1には、本実施形態に係る車体下部構造の斜視図が例示され、図2には図1のA−A側面断面図が例示される。本実施形態に係る車体下部構造は、車体(ボデー)の下部構造であって、車両前方の車体下部構造に関する。具体的には、車両前方のエンジンルーム後方から車室(キャビン)前方までの車体下部構造に関する。
図1、図2には、エンジンルームと車室とを隔てるダッシュパネル10及び車室床板であるフロアパネル12から下方の、車体下部構造が例示されている。この車体下部構造は、FRサイドメンバ14、FRサスペンションメンバ16、インナトルクボックス18、サスメンブレース20、及びキャッチャーブラケット30を備える。なお図1では、車両右側の車体下部構造のみが図示されているが、車体構造の対称性により、車両左側もこれと同様の構造を備える。
FRサイドメンバ14は、車両幅方向側方に設けられ、車両前部のエンジンルームからその後方の車室下に至るまで、前後方向に延設される骨格部材である。FRサイドメンバ14の部分のうち、車室下の部分、つまりフロアパネル12の前側下方には、後方斜め下に傾斜するキック部14Aが設けられる。
FRサイドメンバ14のキック部14Aは、正面視でハット形状を上下逆さまに配置した形状となっており、その鍔に当たるフランジ14Bに、フロアパネル12が結合される。例えばスポット溶接等により両者が接合される。キック部14Aとフロアパネル12によって閉断面構造が形成される。
フロアパネル12の幅方向中央には、排気管等を通すためのフロアトンネル(図示せず)が突設される。さらにフロアパネル12の、フロアトンネルとの境界部分には、当該パネル下に、補強部材であるフロアトンネルR/F(図示せず)が設けられる。車両側方に設けられたFRサイドメンバ14のキック部14Aと車両中央に設けられたフロアトンネルR/Fとを結合させる骨格部材として、インナトルクボックス18が設けられる。
インナトルクボックス18は、側面視で略三角形状であって、キック部14Aに沿って後方斜め下方に傾斜する形状の外側壁18A及び内側壁18Bを備える。また外側壁18Aと内側壁18Bとを幅方向に繋ぐ底壁18Cを備える。インナトルクボックス18の上方は開口されており、当該開口上にフロアパネル12が配置される。
キック部14Aの内側壁14A1にインナトルクボックス18の外側壁18Aが結合される。例えばスポット溶接等により両者が接合される。またインナトルクボックス18の内側壁18BがフロアトンネルR/F(図示せず)の外側壁に結合される。
図2に例示するように、インナトルクボックス18の内部空間には、FRサスペンションメンバ16と締結されるためのボルト40が螺入されるウェルドナット42が設けられる。またウェルドナット42を支持するための補強部材44も設けられる。
FRサスペンションメンバ16は、車両前輪のサスペンション機構(図示せず)を支持する骨格部材である。FRサスペンションメンバ16はエンジンルームから車室下まで延設される。FRサスペンションメンバ16の前端は、車両最前端の骨格部材であるバンパーリーンフォース(図示せず)に接続される。一方、FRサスペンションメンバ16の後端壁16Aは、インナトルクボックス18の下方であって、インナトルクボックス18の後端よりも前方に配置される。
FRサスペンションメンバ16の後方には締結孔16Bが形成され、当該締結孔16Bにはボルト40及びカラー46が挿入される。ボルト40はインナトルクボックス18に設けられたウェルドナット42に螺入される。これにより、FRサスペンションメンバ16がインナトルクボックス18を介して、FRサイドメンバ14のキック部14Aに結合される。
FRサスペンションメンバ16は、サスメンブレース20によっても支持される。サスメンブレース20は、車両前後に延設される補強部材(梁部材)であって、FRサスペンションメンバ16、キャッチャーブラケット30、及びFRサイドメンバ14に締結される。
サスメンブレース20は、前方から順に3つの締結孔20A,20B,20Cが形成されている。締結孔20Aにはボルト40が挿入され、これによりFRサスペンションメンバ16及びインナトルクボックス18にサスメンブレース20が締結される。締結孔20Bにはボルト48が挿入され、これによりキャッチャーブラケット30にサスメンブレース20が締結される。さらに締結孔20Cにボルト50が挿入され、これによりFRサイドメンバ14のキック部14Aにサスメンブレース20が締結される。
つまり、締結孔20Aに着目すると、サスメンブレース20は、インナトルクボックス18を介してFRサイドメンバ14に結合される。締結孔20Bに着目すると、サスメンブレース20は、キャッチャーブラケット30及びインナトルクボックス18を介してFRサイドメンバ14に結合される。さらに締結孔20Cに着目すると、サスメンブレース20は、直接FRサイドメンバ14に結合される。
サスメンブレース20は、締結孔20Aからその後方の締結孔20Bに至る過程で、後方斜め上方に傾斜する傾斜部20Dを備える。ここで、本実施形態に係るサスメンブレース20は、締結孔20Bにおいて、インナトルクボックス18よりも下方に突設されたキャッチャーブラケット30にサスメンブレース20を結合させている。このため、インナトルクボックス18に結合させる場合と比較して傾斜部20Dの傾斜は水平に近い(寝かせた)ものとなっている。
後述するように、前突時にはサスメンブレース20がFRサスペンションメンバ16の後退を抑制させるように突っ張る。この突っ張りに際して、その形状を水平線に沿って側面視直線形状に寄せた形状、つまり高低差を低くした形状とすることで、FRサスペンションメンバ16に対する前後方向の剛性(突っ張り剛性)を高めることが可能となる。
キャッチャーブラケット30は、インナトルクボックス18の底壁18Cの後方から下方に突設される補強部材である。図3に例示されるように、キャッチャーブラケット30は上方が開口された略枡型の部材であって、前方壁32A、その後方に設けられる後方壁37、両者の間に設けられる内側壁34A及び外側壁34B、ならびに底壁32Cを備える。キャッチャーブラケットは、例えば図4に例示するように、前後部32及び左右部34を備える分割体として構成される。
前後部32は前方壁32A、後方壁32B、及び底壁32Cを備える。前方壁32AはRW−UP平面に沿って鉛直に立設される。後方壁32Bは前方壁32Aの後方に設けられ、前方壁32Aと同様にRW−UP平面に沿って鉛直に立設される。底壁32Cは前方壁32Aと後方壁32Bの下端同士を繋ぐものであって、RW−FR平面に沿って水平に延設される。
また前方壁32A及び後方壁32Bの上端にはいずれもインナトルクボックス18と結合(例えば溶接)するためのフランジ31が設けられている。また底壁32Cにはボルト48が挿入される締結孔33が形成されている。
左右部34は内側壁34A、外側壁34B、及び底壁34Cを備える。内側壁34AはFR−UP平面に沿って鉛直に立設される。外側壁34Bは内側壁34Aよりも幅方向外側に設けられ、FR−UP平面に沿って鉛直に立設される。底壁34Cは内側壁34Aと外側壁34Bの下端同士を繋ぐものであって、RW−FR平面に沿って水平に延設される。
内側壁34A及び外側壁34Bの上端にはいずれもインナトルクボックス18と結合(例えば溶接)するためのフランジ31が形成されている。また底壁34Cには前後部32の締結孔33と位置合わせされる締結孔35が形成される。
さらに、内側壁34Aの後端には、外側壁34B側に直角に折り曲げられる折り返し部34Dが設けられる。同様にして、外側壁34Bの後端には、内側壁34A側に直角に折り曲げられる折り返し部34Fが設けられる。
図3に例示するように、前後部32と左右部34とを重ねてキャッチャーブラケット30を組立てる際に、左右部34の折り返し部34D,34Fは、前後部32の後方壁32Bと重ね合わされて溶接等により結合される。つまり、前後部32の後方壁32Bと、左右部34の折り返し部34D,34Fとによって、キャッチャーブラケット30の後方壁37が構成される。
加えて、左右部34の、内側壁34Aと折り返し部34Dとの境界(折れ線)となる屈曲部36Aと、外側壁34Bと折り返し部34Fとの境界となる屈曲部36Bには、潰れビード38が形成されている。
図3の組み立て図に基づけば、内側壁34Aと後方壁37との境界が屈曲部36Aとなり、これに潰れビード38が形成される。同様にして、外側壁34Bと後方壁37との境界が屈曲部36Bとなり、これに潰れビード38が形成される。
潰れビード38は、屈曲部36A,36Bに設けられた窪みであって、キャッチャーブラケット30の内方に突出するように設けられる。潰れビード38によって、屈曲部36A,36Bには、その延伸方向(上下方向)に対して直交方向(水平方向)に切り込まれる稜線39が形成される。この稜線39が、キャッチャーブラケット30の上下方向の潰れ変形の起点(変形起点)となる。例えば屈曲部36A,36Bそれぞれにつき、上下に2箇所の潰れビード38が形成される。
なお、後述するように、本実施形態に係る車体下部構造では、フロアパネル12が突き上げられる前にキャッチャーブラケット30の後方壁37を潰れ変形させるために、潰れビード38を設けている。そこで例えばインナトルクボックス18の後方端18D(図2参照)を押さえ付ける荷重の上限(降伏荷重)よりも、キャッチャーブラケット30の後方壁37の圧縮荷重に対する耐荷重(降伏荷重)が低くなるように、潰れビード38が設けられてよい。
インナトルクボックス18の後方端18Dは、上述したようにFRサイドメンバ14のフランジ14B及びフロアトンネルR/Fのフランジ(図示せず)によって押さえ付けられる構造となっている。したがって、例えば上記の2つのフランジにおける曲げ荷重上限(降伏荷重)よりも、キャッチャーブラケット30の後方壁37の圧縮荷重に対する耐荷重が低くなるように、潰れビード38が設けられてよい。
図2を参照して、キャッチャーブラケット30は、その前方壁32Aが、FRサスペンションメンバ16の後端壁16Aよりも後方に配置されかつ当該後端壁16Aと対向するように配置される。このように構成することで、前突時にFRサスペンションメンバ16が後退した際には、その後端壁16Aがキャッチャーブラケット30の前方壁32Aに衝突して、更なる後退が抑制される。
なお、FRサスペンションメンバ16の後端壁16Aの上下全幅に亘ってキャッチャーブラケット30の前方壁32Aが衝突可能でなくてもよい。例えばFRサスペンションメンバ16の後端壁16Aの上半分とキャッチャーブラケット30の前方壁32Aの下半分とが衝突するように、両者の対向位置を定めてもよい。
<前突時の挙動>
図5、図6を用いて、本実施形態に係る車体下部構造の、前突時の挙動について説明する。車両前方に障害物(バリア)が衝突すると、車両最前端のバンパR/FからFRサスペンションメンバ16に衝突荷重が伝達される。このとき、サスメンブレース20がFRサスペンションメンバ16を後退させようとする荷重に抗して突っ張る。
その後バリアの進入に伴い、FRサスペンションメンバ16に対する後退荷重がサスメンブレース20の耐荷重を超過すると、図5に例示するようにサスメンブレース20が座屈変形する。これに伴いFRサスペンションメンバ16が後退する。なおこのとき、FRサスペンションメンバ16はインナトルクボックス18によって支持されており、このインナトルクボックス18を引っ張るようにしてFRサスペンションメンバ16が後退する。FRサスペンションメンバ16の上方に設けられたインナトルクボックス18がこの引っ張りに抗しながら変形することで、FRサスペンションメンバ16の上方が引っ張られる。その結果、FRサスペンションメンバ16は水平状態から後ろ斜め上方に向くようにして後退する。
後退したFRサスペンションメンバ16はその後方に配置されたキャッチャーブラケット30の前方壁32Aに衝突する。これによってFRサスペンションメンバ16の後退が抑制される。
さらにバリアの車両への進入が進むと、FRサスペンションメンバ16がキャッチャーブラケット30を後方に押し込む。上述したように、FRサスペンションメンバ16は後ろ斜め上方の向きにキャッチャーブラケット30に衝突することから、キャッチャーブラケット30には、その後方が持ち上げられるような荷重F1が入力される。
このとき、荷重F1に抗して形状を維持しようとするキャッチャーブラケット30の後方壁37には、圧縮荷重F2が入力される。この圧縮荷重F2が所定の耐荷重を超過すると、図6に例示するように、後方壁37は潰れビード38を起点として上下方向に潰れ変形する。
後方壁37が潰れ変形することで、当該後方壁37の持ち上がりが抑制される。さらに後方壁37に結合されたインナトルクボックス18の後方端18Dの持ち上がりが抑制される。その結果、図6の破線で示すような、フロアパネル12の、当該後方端18D上の部分12Aの突き上げが抑制される。
10 ダッシュパネル、12 フロアパネル、14 サイドメンバ、14A サイドメンバのキック部、14A1 キック部の内側壁、14B キック部のフランジ、16 FRサスペンションメンバ、16A FRサスペンションメンバの後端壁、18 インナトルクボックス、18Aインナトルクボックスの外側壁、18Bインナトルクボックスの内側壁、18Cインナトルクボックスの底壁、18Dインナトルクボックスの後方端、20 サスメンブレース、20D サスメンブレースの傾斜部、30 キャッチャーブラケット、32 キャッチャーブラケットの前後部、32A 前後部の前方壁、32B 前後部の後方壁、32C 前後部の底壁、34 キャッチャーブラケットの左右部、34A 左右部の内側壁、34B左右部の外側壁、34C左右部の底壁、34D,34F 折り返し部、36A,36B 屈曲部、37 キャッチャーブラケットの後壁部、38 潰れビード、39 潰れビードの稜線。

Claims (2)

  1. 車両幅方向側方に設けられ、車両前部のエンジンルームからその後方の車室下に至るまで前後方向に延設されるFRサイドメンバと、
    車室床板であるフロアパネル下に設けられるとともに、前記FRサイドメンバの、前記車室下のキック部の車両幅方向内側壁に結合されるインナトルクボックスと、
    前記エンジンルームから前記インナトルクボックスの下方まで延設されるとともに、後端壁が前記インナトルクボックスの後端よりも前方に配置される、FRサスペンションメンバと、
    前記インナトルクボックスの底壁から下方に突設されたキャッチャーブラケットであって、前記FRサスペンションメンバの前記後端壁よりも後方に設けられ前記後端壁と対向する前方壁と、前記前方壁の後方に設けられた後方壁と、前記前方壁及び前記後方壁の間に設けられた側壁とを備える、キャッチャーブラケットと、
    を備え、
    前記キャッチャーブラケットの、前記側壁と前記後方壁との境界となる屈曲部には、上下方向の潰れ変形の起点となる潰れビードが形成されている、
    車体下部構造。
  2. 請求項1に記載の車体下部構造であって、
    前記FRサスペンションメンバと前記FRサイドメンバを結合するサスメンブレースを備え、
    前記サスメンブレースは、前記インナトルクボックス及び前記キャッチャーブラケットを介して前記FRサイドメンバに結合される、車体下部構造。
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