JP2019126117A - 電流制御回路 - Google Patents

電流制御回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2019126117A
JP2019126117A JP2018003556A JP2018003556A JP2019126117A JP 2019126117 A JP2019126117 A JP 2019126117A JP 2018003556 A JP2018003556 A JP 2018003556A JP 2018003556 A JP2018003556 A JP 2018003556A JP 2019126117 A JP2019126117 A JP 2019126117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
switching
current
control device
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018003556A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6954134B2 (ja
Inventor
拓哉 磯村
Takuya Isomura
拓哉 磯村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018003556A priority Critical patent/JP6954134B2/ja
Publication of JP2019126117A publication Critical patent/JP2019126117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6954134B2 publication Critical patent/JP6954134B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

【課題】 並列に接続された複数のスイッチング素子を有する電流制御回路において、損失を好適に低減することができる技術を提供する。【解決手段】 制御装置が、第1スイッチング素子をオンさせて、そのときの電流値I1、電圧値V1及び温度の上昇値ΔTを検出するステップと、第2スイッチング素子をオフ状態に維持した状態で、第1スイッチング素子をスイッチングさせる第1スイッチングステップと、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子を共にスイッチングさせる第2スイッチングステップを実行可能である。第1スイッチングステップでは、制御装置が、第1スイッチング素子をオンさせたときの電流値I2、電圧値V2及び温度Tjを検出し、第1スイッチング素子の耐熱温度Tmとしたときに、第1スイッチングステップで、V2・I2>(Tm−Tj)・V1・I1/ΔTの関係が満たされるときに、制御装置が、第2スイッチングステップを実行する。【選択図】図2

Description

本明細書に開示の技術は、電流制御回路に関する。
特許文献1には、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を有するスイッチング装置と、制御装置と、を備える電流制御回路が開示されている。第1スイッチング素子と第2スイッチング素子は、並列に接続されている。制御装置は、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を制御する。また、制御装置は、スイッチング装置の電流値、電圧値及び温度を監視する。
特許文献1の電流制御回路では、制御装置が、スイッチング素子の温度上昇の許容値に基づいて、スイッチング素子に流すことが可能な電流値を算出する。制御装置は、スイッチング装置全体に流れる電流値(すなわち、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子に流れる電流の合計値)が、1素子あたりに流すことが可能な電流値以下である場合には、第2スイッチング素子をオフ状態に維持し、第1スイッチング素子をスイッチングさせる。スイッチング装置に流れる電流が大きい場合には、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子を共にスイッチングさせ、1素子あたりに流れる電流値を低減させる。特許文献1の技術によれば、スイッチング装置に流れる電流が小さい場合には、第1スイッチング素子のみを用いてスイッチング動作を実行することにより、電流制御回路で生じる損失を低減できる。
特開2009−284640号公報
特許文献1の電流制御回路では、スイッチング素子に流すことが可能な電流値が固定値として設定されている。しかしながら、スイッチング素子に電流を流したときの温度の上昇値は、スイッチング素子の放熱特性によって変化する。スイッチング素子の放熱特性は、経時的に変化する。このため、特許文献1の電流制御回路では、スイッチング素子に流すことが可能な電流値を、放熱性が悪い場合に合わせて設定する必要がある。したがって、特許文献1の電流制御回路では、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子の両方をスイッチングさせる時間が長くなり、電流制御回路の損失を好適に低減することができない。本明細書では、並列に接続された複数のスイッチング素子を有する電流制御回路において、損失を好適に低減することができる技術を提供する。
本明細書が開示する電流制御回路は、第1スイッチング素子と、第2スイッチング素子と、制御装置と、電流センサと、電圧センサと、温度センサ、を備えている。前記第2スイッチング素子は、前記第1スイッチング素子に対して並列に接続されている。前記制御装置は、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を制御する。前記電流センサは、前記第1スイッチング素子に流れる電流値を検出する。前記電圧センサは、前記第1スイッチング素子に印加される電圧値を検出する。前記温度センサは、前記第1スイッチング素子の温度を検出する。前記制御装置が、検出するステップと、第1スイッチングステップと、第2スイッチングステップを実行可能である。前記検出するステップでは、前記第1スイッチング素子をオンさせて、そのときの前記電流値I1、前記電圧値V1及び前記温度の上昇値ΔTを検出する。前記第1スイッチングステップでは、前記第2スイッチング素子をオフ状態に維持した状態で、前記第1スイッチング素子をスイッチングさせる。前記第2スイッチングステップでは、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子を共にスイッチングさせる。前記第1スイッチングステップでは、前記制御装置が、前記第1スイッチング素子をオンさせたときの前記電流値I2、前記電圧値V2及び前記温度Tjを検出する。前記第1スイッチング素子の耐熱温度Tmとしたときに、前記第1スイッチングステップで、V2・I2>(Tm−Tj)・V1・I1/ΔTの関係が満たされるときに、前記制御装置が、前記第2スイッチングステップを実行する。
上記の電流制御回路では、制御装置が、検出するステップにおいて、第1スイッチング素子をオンさせたときの電流値I1、電圧値V1及び温度の上昇値ΔTを検出する。これにより、検出した各値に基づいて、第1スイッチング素子の放熱特性を知ることができる。そして、制御装置は、第1スイッチングステップにおいて、第1スイッチング素子をオンさせたときの電流値I2、電圧値V2及び温度Tjを検出する。すなわち、第1スイッチング素子が実際にスイッチングしている際の各値を検出する。制御装置は、各ステップにおいて検出した各値を利用して、第1スイッチングステップにおいて、V2・I2>(Tm−Tj)・V1・I1/ΔTの関係が満たされるときに、第2スイッチングステップを実行する。上記の関係式において、右辺は、第1スイッチング素子の許容消費電力であり、左辺は実際の消費電力である。このように、上記の電流制御回路では、第1スイッチング素子の実際の消費電力が許容消費電力を超える場合には、制御装置が第1スイッチング素子と共に第2スイッチング素子を駆動させることによって、1素子あたりに流れる電流を低減させる。また、第1スイッチング素子の実際の消費電力が許容消費電力を超えない場合には、制御装置が第1スイッチング素子のみを用いてスイッチング動作を実行することにより、電流制御回路で生じる損失を低減する。
このように、上記の電流制御回路では、使用されるスイッチング素子の放熱特性に基づいて適切な許容消費電力を設定することができる。したがって、第2スイッチングステップの時間(すなわち、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子の両方をスイッチングさせる時間)を短くし、第1スイッチングステップの時間(すなわち、第2スイッチング素子をオフ状態に維持した状態で第1スイッチング素子をスイッチングさせる時間)を長くすることができる。このため、電流制御回路で生じる損失を好適に低減することができる。
コンバータ50の回路図。 電流制御回路10の回路図。 制御装置20が実行する動作を示すフローチャート。 制御装置20が実行する動作を示すフローチャート。
図面を参照して、実施例の電流制御回路10を説明する。図1に本実施例の電流制御回路10が適用されたコンバータ50の回路図を示す。コンバータ50は、例えば、車両に搭載されている。コンバータ50は、高電位入力配線52と、高電位出力配線54と、低電位配線56を有している。高電位入力配線52は、リアクトル58を介して直流電源60(例えば、バッテリ)の正極に接続されている。低電位配線56は、直流電源60の負極に接続されている。高電位出力配線54と低電位配線56の間に、接続配線64によって2つの電流制御回路10が直列に接続された回路が設けられている。2つの電流制御回路10の構成は互いに等しい。直列接続された2つの電流制御回路10の間の接続配線64に高電位入力配線52が接続されている。高電位出力配線54と低電位配線56の間には、平滑化コンデンサ62が接続されている。
コンバータ50は、直流電源60の印加電圧(すなわち、高電位入力配線52と低電位配線56の間の電圧)を昇圧し、昇圧した電圧を高電位出力配線54と低電位配線56の間に印加する。各電流制御回路10が交互にオンすることによって、直流電源60の印加電圧が昇圧され、昇圧された電圧が高電位出力配線54と低電位配線56の間に印加される。図示していないが、高電位出力配線54と低電位配線56の間には、負荷(例えば、インバータや走行用モータ)が接続されている。したがって、昇圧された電圧が、負荷に供給される。
次に、電流制御回路10の構成を詳細に説明する。なお、各電流制御回路10の構成は互いに等しいので、1つの電流制御回路10の構成について説明する。図2は、各電流制御回路10の回路図を示している。電流制御回路10は、第1スイッチング素子11と、第2スイッチング素子12と、制御装置20を有している。本実施例では、各スイッチング素子11、12は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。ただし、スイッチング素子11、12として、MOSFET等の他のスイッチング素子を用いてもよい。
第1スイッチング素子11のコレクタ端子c1と第2スイッチング素子12のコレクタ端子c2が、高電位配線30によって互いに接続されている。高電位配線30は、上流側の回路に向かう配線70に接続されている。すなわち、図1における電流制御回路10Aでは、高電位配線30は、高電位出力配線54に接続されている。また、図1における電流制御回路10Bでは、高電位配線30は、高電位入力配線52と電流制御回路10Aに接続されている。また、第1スイッチング素子11のエミッタ端子e1と第2スイッチング素子12のエミッタ端子e2が、低電位配線32によって互いに接続されている。すなわち、第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12は、並列に接続されている。低電位配線32は、下流側の回路に向かう配線72に接続されている。すなわち、図1における電流制御回路10Aでは、低電位配線32は、高電位入力配線52と電流制御回路10Bに接続されている。また、図1における電流制御回路10Bでは、低電位配線32は、低電位配線56に接続されている。また、高電位配線30は、配線42によって制御装置20に接続されている。高電位配線30の電位(エミッタ端子e1を基準電位としたコレクタ端子c1の電位であり、第1スイッチング素子11に印加される電圧)は、配線42を介して制御装置20に入力される。
第1スイッチング素子11のゲート端子g1は、ゲート配線34によって制御装置20に接続されている。制御装置20は、ゲート配線34を介して第1スイッチング素子11のゲート端子g1の電位を制御する。第2スイッチング素子12のゲート端子g2は、ゲート配線36によって制御装置20に接続されている。制御装置20は、ゲート配線36を介して第2スイッチング素子12のゲート端子g2の電位を制御する。
また、第1スイッチング素子11は、センスエミッタ端子se1を有している。センスエミッタ端子se1は、電流センス抵抗22を介して低電位配線32に接続されている。センスエミッタ端子se1には、エミッタ端子e1に流れる主電流に略比例する小電流が流れる。この小電流は、センスエミッタ端子se1から、電流センス抵抗22を介して低電位配線32へ向かって流れる。したがって、センスエミッタ端子se1の電位は、センスエミッタ端子se1に流れる電流(すなわち、電流センス抵抗22に流れる電流)に比例する。したがって、センスエミッタ端子se1の電位は、エミッタ端子e1に流れる主電流(すなわち、第1スイッチング素子11に流れる主電流)に略比例する。このため、センスエミッタ端子se1の電位を検出することで、第1スイッチング素子11に流れる主電流を検出することができる。センスエミッタ端子se1は、配線38によって制御装置20に接続されている。センスエミッタ端子se1の電位は、配線38を介して制御装置20に入力される。
電流制御回路10は、温度センスダイオード24を有している。温度センスダイオード24は、第1スイッチング素子11と同一基板上に設けられている。温度センスダイオード24は、その順方向電圧の温度依存性を利用することにより、第1スイッチング素子11の温度を検出する。温度センスダイオード24は、配線40によって制御装置20に接続されている。温度センスダイオード24の順方向電圧は、配線40を介して制御装置20に入力される。
次に、制御装置20が実行する動作について説明する。制御装置20は、第1スイッチング素子11をオンさせたときの電流値等を検出するステップと、第1スイッチング素子11に流れる電流値等に基づいて、第1スイッチング素子11のみを駆動させる第1スイッチングステップと、両方のスイッチング素子11、12を共に駆動させる第2スイッチングステップとを実行可能である。図3及び図4を参照して、制御装置20が実行する詳細な動作について以下に説明する。
まず、図3について説明する。図3の処理は、例えば、レディオン状態(車両の走行を許容する状態)において実行される。ステップS10において、制御装置20は、第1スイッチング素子11をオンさせる。すると、第1スイッチング素子11を介して、配線70から配線72へ電流が流れる。ステップS12において、制御装置20は、第1スイッチング素子11がオンしたときの第1スイッチング素子11の電流値I1、電圧値V1及び温度の上昇値ΔTを検出する。すなわち、制御装置20は、配線38を介して入力されるセンスエミッタ端子se1の電位に基づいて、第1スイッチング素子11に流れる電流値I1を検出する。また、制御装置20は、配線42の電圧を監視することによって、第1スイッチング素子11に印加される電圧値V1(コレクタ‐エミッタ間電圧値)を検出する。また、制御装置20は、配線40を介して入力される温度センスダイオード24の順方向電圧に基づいて、第1スイッチング素子11の温度を検出する。制御装置20は、第1スイッチング素子11のオンの前後で第1スイッチング素子11の温度を検出することで、第1スイッチング素子11の温度の上昇値ΔTを検出する。制御装置20は、検出した電流値I1、電圧値V1及び温度の上昇値ΔTから、係数R(=ΔT/(V1・I1))を算出する。係数Rは、第1スイッチング素子11の消費電力あたりの温度上昇値を意味する。
続いて、図4について説明する。図4の処理は、例えば、車両が実際に走行し始めたことをトリガとして開始される。ステップS16において、制御装置20は、第1スイッチングステップを実行する。第1スイッチングステップでは、制御装置20は、第2スイッチング素子12をオフ状態に維持した状態で、第1スイッチング素子11をスイッチングさせる。制御装置20は、ゲート端子g1の電位を周期的に変動させることで、第1スイッチング素子11を繰り返しオン−オフさせる。第1スイッチング素子11がオンすると、第1スイッチング素子11を介して、配線70から配線72へ電流が流れる。第1スイッチング素子11がオフすると、電流が停止する。
制御装置20は、ステップS16中に、第1スイッチング素子11の電流値I2、電圧値V2及び温度Tjを検出する。電流値I2、電圧値V2及び温度Tjは、第1スイッチング素子11がオンしているときに検出される。すなわち、制御装置20は、配線38を介して入力されるセンスエミッタ端子se1の電位に基づいて、第1スイッチング素子11に流れる電流値I2を検出する。また、制御装置20は、配線42の電圧を監視することによって、第1スイッチング素子11に印加される電圧値V2を検出する。また、制御装置20は、配線40を介して入力される温度センスダイオード24の順方向電圧に基づいて、第1スイッチング素子11の温度Tjを検出する。
ステップS20において、制御装置20は、ステップS16において検出した電流値I2、電圧値V2及び温度Tjと、図3のステップS12において算出した係数R(=ΔT/(V1・I1))から、以下の式(1)が満たされるのか否かを判断する。
V2・I2>(Tm−Tj)/R (1)
ここで、Tmは、第1スイッチング素子11の耐熱温度である。式(1)の左辺は、第1スイッチングステップにおける第1スイッチング素子11の実際の消費電力を示している。また、式(1)の(Tm−Tj)は、第1スイッチング素子11の許容温度上昇量(耐熱温度と実際の温度との差)を示している。上述したように、係数Rは、第1スイッチング素子11の消費電力あたりの温度上昇値を意味する。したがって、式(1)の右辺は、第1スイッチング素子11の許容消費電力(耐熱温度に達しない範囲で第1スイッチング素子11において消費できる電力)を示している。ステップS20では、具体的には、第1スイッチング素子11の実際の消費電力が、許容消費電力を超えているのか否かを制御装置20が判断する。式(1)が満たされると判断される場合(ステップS20でYES)にはステップS24へ進み、満たされないと判断される場合(ステップS20でNO)にはステップS16へ戻る。
ステップS20でNOと判断される場合、制御装置20は、ステップS16へ戻る。ステップS20でNOと判断される場合とは、第1スイッチング素子11の実際の消費電力が第1スイッチング素子11の許容消費電力を超えていない場合である。したがって、ステップS20でNOと判断される場合には、制御装置20は、再度、ステップS16を実行する。第1スイッチング素子11の実際の消費電力が第1スイッチング素子11の許容消費電力を超えない間は、ステップS16、S20が繰り返し実行される。したがって、第1スイッチング素子11の実際の消費電力が第1スイッチング素子11の許容消費電力を超えない間は、制御装置20は、第2スイッチング素子12をオフ状態に維持した状態のまま、第1スイッチング素子11を繰り返しスイッチングさせる。
一方、ステップS20でYESと判断される場合、制御装置20は、ステップS24において、第1スイッチングステップの実行から第2スイッチングステップの実行へ切り換える。ステップS20でYESと判断される場合とは、第1スイッチング素子11の実際の消費電力が第1スイッチング素子11の許容消費電力を超えている場合である。第2スイッチングステップでは、制御装置20は、第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12を共にスイッチングさせる。なお、第2スイッチングステップでは、制御装置20は、第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12が略同じタイミングでスイッチングするように、各スイッチング素子11、12の各ゲート端子g1、g2の電位を制御する。したがって、第1スイッチング素子11がオンするときに、第2スイッチング素子12が同時にオンする。第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12がオンすると、第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12を介して、配線70から配線72へ電流が流れる。第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12がオフすると、電流が停止する。
第2スイッチングステップでは、配線70から配線72へ流れる電流が、第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12に分岐して流れる。このため、第1スイッチングステップから第2スイッチングステップに移行すると、第1スイッチング素子11の消費電力が約半分に減少する。これによって、第1スイッチング素子11の温度が耐熱温度Tmを超えることが防止される。
以上に説明したように、本実施例の電流制御回路10では、制御装置20が、第1スイッチングステップ(ステップS16)と第2スイッチングステップ(ステップS24)を実行する。第1スイッチングステップでは、第2スイッチングステップよりもスイッチングさせるスイッチング素子の数が少ないので、電流制御回路10全体で生じる損失が低減される。第2スイッチングステップでは、第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12に分岐して電流が流れるので、第1スイッチング素子11の消費電力が抑制される。これによって、第1スイッチング素子11が過度に高温となることが防止される。また、本実施形態の電流制御回路10では、ステップS12において、第1スイッチング素子11の係数R(すなわち、放熱特性)を算出する。そして、実際の消費電力(すなわち、V2・I2)が、放熱特性から算出される許容消費電力(すなわち、(Tm−Tj)/R)よりも大きいときに、第2スイッチングステップを実行する。第1スイッチング素子11の放熱特性に基づいて適切な許容消費電力が設定されるので、第2スイッチングステップの実行時間を最小限とすることができる。このため、第1スイッチングステップの実行時間を長くすることができ、電流制御回路10で生じる損失を好適に低減することができる。
また、電流制御回路10では、ステップS10及びステップS12が定期的に実行されるため、第1スイッチング素子11に経時的な放熱特性の変化が生じた場合であっても、そのときの第1スイッチング素子11の許容消費電力を適切な値に再設定することができる。
上述した実施例において、図3の処理は、所定の走行距離毎に実行されてもよい。すなわち、図3の処理は、図4の処理と並行して実施されてもよい。
また、上述した実施例では、電流制御回路10は、第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12の2素子を有するものであった。しかしながら、電流制御回路10は、第1スイッチング素子11及び第2スイッチング素子12に対して並列に接続される1又は複数のスイッチング素子をさらに有していてもよい。
また、上述した実施例では、制御装置20は、第1スイッチングステップの実行から第2スイッチングステップの実行へ切り換える処理を実施した。しかしながら、本明細書が開示する技術では、制御装置20は、第2スイッチングステップの実行から第1スイッチングステップの実行へ切り換える処理を実施してもよい。具体的には、制御装置20は、第2スイッチングステップで、以下の式(2)が満たされる場合に、第1スイッチングステップへ切り換えてもよい。
2・V2・I2<(Tm−Tj)/R (2)
第2スイッチングステップでは、第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12が共に略同じタイミングでスイッチングしている。このため、第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12のそれぞれには、電流制御回路10全体に流れる電流の約半分の電流が流れる。式(2)の左辺は、第1スイッチング素子11の実際の消費電力の2倍の値を示している。この値が第1スイッチング素子11の許容消費電力(式(2)の右辺)よりも小さい場合には、第2スイッチング素子12の駆動を停止して、第1スイッチング素子11のみを用いてスイッチング動作を実行することができる。このため、式(2)を満たす場合には、制御装置20は、第2スイッチングステップの実行から第1スイッチングステップの実行へ切り換えてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:電流制御回路
11:第1スイッチング素子
12:第2スイッチング素子
20:制御装置
22:電流センス抵抗
24:温度センスダイオード
30:高電位配線
32:低電位配線
34、36:ゲート配線
50:コンバータ
52:高電位入力配線
54:高電位出力配線
56:低電位配線
58:リアクトル
60:直流電源
62:平滑化コンデンサ
64:接続配線


Claims (1)

  1. 電流制御回路であって、
    第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子に対して並列に接続された第2スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を制御する制御装置と、
    前記第1スイッチング素子に流れる電流値を検出する電流センサと、
    前記第1スイッチング素子に印加される電圧値を検出する電圧センサと、
    前記第1スイッチング素子の温度を検出する温度センサ、
    を備えており、
    前記制御装置が、
    前記第1スイッチング素子をオンさせて、そのときの前記電流値I1、前記電圧値V1及び前記温度の上昇値ΔTを検出するステップと、
    前記第2スイッチング素子をオフ状態に維持した状態で、前記第1スイッチング素子をスイッチングさせる第1スイッチングステップと、
    前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子を共にスイッチングさせる第2スイッチングステップ、
    を実行可能であり、
    前記第1スイッチングステップでは、前記制御装置が、前記第1スイッチング素子をオンさせたときの前記電流値I2、前記電圧値V2及び前記温度Tjを検出し、
    前記第1スイッチング素子の耐熱温度Tmとしたときに、前記第1スイッチングステップで、
    V2・I2>(Tm−Tj)・V1・I1/ΔT
    の関係が満たされるときに、前記制御装置が、前記第2スイッチングステップを実行する、
    電流制御回路。



JP2018003556A 2018-01-12 2018-01-12 電流制御回路 Active JP6954134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018003556A JP6954134B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 電流制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018003556A JP6954134B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 電流制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019126117A true JP2019126117A (ja) 2019-07-25
JP6954134B2 JP6954134B2 (ja) 2021-10-27

Family

ID=67399229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018003556A Active JP6954134B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 電流制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6954134B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61128765A (ja) * 1984-11-26 1986-06-16 Hitachi Ltd ゲ−ト制御半導体電力変換装置
JP2009135626A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Mitsubishi Electric Corp 並列駆動装置
JP2009254121A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Fuji Electric Holdings Co Ltd 電力変換装置
JP2009284640A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Toyota Motor Corp 半導体素子駆動装置及び電圧変換装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61128765A (ja) * 1984-11-26 1986-06-16 Hitachi Ltd ゲ−ト制御半導体電力変換装置
JP2009135626A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Mitsubishi Electric Corp 並列駆動装置
JP2009254121A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Fuji Electric Holdings Co Ltd 電力変換装置
JP2009284640A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Toyota Motor Corp 半導体素子駆動装置及び電圧変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6954134B2 (ja) 2021-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6269647B2 (ja) 電源システム
RU2669760C1 (ru) Система электропитания для электрического транспортного средства
TWI574018B (zh) 半導體裝置及其控制方法
US20100193266A1 (en) Power Supply Apparatus And Electric Vehicle
US20140091853A1 (en) Switching circuit
JP2015177635A (ja) 電圧コンバータ
MXPA04005093A (es) Controlador de vehiculo.
JP6332304B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP2017212805A (ja) 車両用電圧変換装置
JP6724726B2 (ja) 電力供給装置
CN104638894A (zh) Dc-dc转换器
US20100101875A1 (en) Power Supply Device And Electric Vehicle Incorporating Said Device
JP4935397B2 (ja) 車両用駆動制御装置、車両用駆動制御方法及び過電圧保護回路
JP6954134B2 (ja) 電流制御回路
US20170244390A1 (en) Power conversion apparatus
JP5825393B2 (ja) スイッチング素子の駆動方法
JP2019103244A (ja) 電源システム
JP2016135056A (ja) 制動抵抗制御装置および制動抵抗制御方法
JP7302172B2 (ja) スイッチング素子の制御装置
JP5558174B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP6601339B2 (ja) 電源装置
CN110231506B (zh) 电流检测回路及具备该电流检测回路的废气再循环控制回路
JP6950575B2 (ja) 昇圧コンバータ
WO2020003930A1 (ja) 車載用の温度検出回路
JP5471970B2 (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210816

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210913

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6954134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151