JP2019125769A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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裕太 小関
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Abstract

【課題】複数の半導体チップが積み重ねられた多層構造体を有する半導体装置を、複数一括して容易に製造する方法を提供すること。【解決手段】1枚の基板10の主面上に、該主面に垂直な方向に積み重ねられ半導体チップを有する2層以上の電子部品20を含む複数の多層構造体50を形成することを備える、半導体装置を製造する方法が開示される。基板10及び1層目の複数の電子部品20を、基板10と1層目の電子部品20との間にアンダーフィル材30を介在させながら、基板10の接続部と1層目の電子部品20の接続部とが対向するように配置し、形成された積層体を押圧部材41,43で挟むことにより加熱及び加圧して、それによりアンダーフィル材30を硬化させるとともに対向する接続部同士を接合する。積層体と押圧部材との間に、熱硬化性樹脂を含む樹脂層を有する熱プレス用シート3を介在させた状態で、積層体が加熱及び加圧される。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体チップを3次元的に積み重ねる3次元集積技術を用いて、半導体装置を製造することが提案されている。この3次元集積技術では、厚み方向に貫通する貫通電極(TSV:Through Silicon Via)と、当該貫通電極の端部に設けられたバンプ(接続部)を有する半導体チップが用いられる。積み重ねられる半導体チップは、バンプ同士の接合により、互いに電気的に接続される。
3次元集積技術として、例えば半導体ウェハ上に複数の半導体チップを積み重ねる方法(COW:Chip On Wafer)が用いられる。この方法では、例えば半導体ウェハと半導体チップを加熱しながら押圧して、これらを接合する。
半導体チップの位置精度、及び各半導体チップに加わる圧力精度を確保するため、一般に、複数の半導体チップが加熱及び加圧によって1枚ずつ接合される。そのため、例えば、各半導体チップ上に、力のばらつきを緩衝可能な層をそれぞれ設ける手法も検討されている(特許文献1)。
特開2015−60902号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法は、各半導体チップ上に1枚ずつ緩衝する層を設け、さらにそれらを取り除く工程を必要とするため、スループット向上の点で改善の余地があった。
本発明者らは、半導体ウェハ上に複数の半導体チップを配置した後、熱プレスによってそれらを一括して加熱及び加圧することを試みた。ところが、複数の半導体チップの高さがばらつくために、それらを均一に押圧することができず、圧力不足によって半導体ウェハと半導体チップの接合強度が小さくなったり、圧力過多によってバンプの変形及び半導体装置の損傷が生じたりすることが明らかになった。
本発明の一側面の目的は、複数の半導体チップが積み重ねられた多層構造体を有する半導体装置を、複数一括して容易に製造する方法を提供することにある。
本発明の一側面は、接続部を有する1枚の基板の主面上に、該主面に垂直な方向に積み重ねられ半導体チップ及びその片面又は両面側に設けられた接続部を有する2層以上の電子部品を含む複数の多層構造体を形成することを備える、半導体装置を製造する方法に関する。
当該多層構造体が、前記基板及び1層目の複数の電子部品を、前記基板と前記1層目の電子部品との間にアンダーフィル材を介在させながら、前記基板の接続部と前記1層目の電子部品の接続部とが対向するように配置し、形成された積層体を、対向配置された1組の押圧部材で挟むことにより加熱及び加圧して、それによりアンダーフィル材を硬化させるとともに対向する前記接続部同士を接合することと、2層目以降の複数の電子部品を、積み重ねの方向に沿って隣り合う電子部品をそれらの間にアンダーフィル材を介在させながらそれぞれの接続部同士が対向するように配置し、形成された積層体を、対向配置された1組の押圧部材で挟むことにより加熱及び加圧して、それにより、アンダーフィル材を硬化させるとともに対向する前記接続部同士を接合することを1回以上行って、積み重ねることとを、この順に含む方法により形成される。
あるいは、当該多層構造体が、前記基板上に、半導体チップ及びその片面又は両面側に設けられた接続部を有する電子部品を含む2層以上の電子部品を、前記基板と1層目の電子部品との間、及び積み重ねの方向に沿って隣り合う電子部品同士の間にアンダーフィル材を介在させながら、前記基板の接続部と1層目の電子部品の接続部とが対向し、積み重ねの方向に沿って隣り合う電子部品の接続部同士が対向するように配置し、形成された積層体を、対向配置された1組の押圧部材で挟むことにより加熱及び加圧して、それにより、それぞれの前記アンダーフィル材を一括して硬化させるとともに対向する前記接続部同士を接合することを含む方法により形成されてもよい。
それぞれの前記積層体と、前記1組の押圧部材のうち前記電子部品側に位置する押圧部材との間に、熱硬化性樹脂を含む樹脂層を有する熱プレス用シートを介在させた状態で、ぞれぞれの前記積層体が加熱及び加圧される。前記基板が、半導体ウェハ、又は、絶縁基板を有する配線基板である。
本発明によれば、複数の半導体チップが積み重ねられた多層構造体を有する半導体装置を、複数一括して容易に製造する方法が提供される。
半導体装置を製造する方法の一実施形態を示す断面図である。 半導体装置を製造する方法の一実施形態を示す断面図である。 半導体装置を製造する方法の一実施形態を示す断面図である。 半導体装置を製造する方法の一実施形態を示す断面図である。 半導体装置を製造する方法の一実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の方法による半導体装置の製造方法の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。数値及びその範囲についても同様であり、本発明を制限するものではない。また、各図における部材の大きさは概念的なものであり、部材間の大きさの相対的な関係はこれに限定されない。
本明細書において「工程」との語には、他の工程から独立した工程に加え、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の目的が達成されれば、当該工程も含まれる。
本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲には、「〜」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本明細書において組成物中の各成分の含有率は、組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の物質の合計の含有率を意味する。
本明細書において組成物中の各成分の粒径は、組成物中に各成分に該当する粒子が複数種存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の粒子の混合物についての値を意味する。
本明細書において「層」との語には、当該層が存在する領域を観察したときに、当該領域の全体に形成されている場合に加え、当該領域の一部にのみ形成されている場合も含まれる。
<半導体装置を製造する方法>
図1、図2、図3及び図4は、半導体装置を製造する方法の一実施形態を示す断面図である。本実施形態に係る方法は、1枚の基板10の主面上に、該主面に垂直な方向に積み重ねられた、半導体チップを有する2層以上の電子部品20を含む複数の多層構造体50を形成することを含む。
まず、図1に示されるように、本体部21、本体部21の一方の主面上に設けられた複数の電極23、及びそれぞれの電極23上に設けられたバンプ25(接続部)を有する電子部品20の電極23及びバンプ25側の面に、先付与型のアンダーフィル材30が付与される。アンダーフィル材は、図2に示す基板10の電子部品20と対向する面に付与されてもよいし、電子部品20及び基板10の両方に付与されてもよい。
次いで、図2に示すように、アンダーフィル材30が付与された1層目の電子部品20と、基板本体11及び接続部13を有する基板10とを、アンダーフィル材30を介在させながら、基板10の接続部13と1層目の電子部品20のバンプ25(接続部)とが対向するように配置する。その状態で、ステージ41及び圧着ヘッド42で挟むことにより全体を加圧して、積層体を形成する。この時点の加圧により、電子部品20と基板10との間隙にアンダーフィル材30を充填し、且つ、電子部品20のバンプ25と基板10の電極23を接触させる。以下、この工程を「加圧工程」ということがある。
電子部品20は、半導体チップと、該半導体チップの片面又は両面側に設けられた接続部とを有していればよく、その種類は特に制限されない。電子部品20は、樹脂等によってパッケージングされていないダイ(半導体チップ)そのものであってもよいし、半導体チップが樹脂等によってパッケージングされているCSP、BGA(Ball Grid Array)等と呼ばれる半導体パッケージであってもよい。
電子部品20を構成する半導体チップの、サイズ、厚み等は特に制限されない。半導体チップには、貫通電極(シリコン貫通電極、TSV,Through Silicon Via)が形成され、その両端に接続部が設けられていてもよい。
バンプ25の材質は特に制限されず、はんだ等の通常使用される材質から選択することができる。バンプは、金属ポストとはんだとの組み合わせであってもよい。バンプには、Cu又はAuのほか、Ag−Cu系はんだ、Sn−Cu系はんだ、Sn−Bi系はんだ等の無鉛はんだを使用してもよい。基板10の接続部13がバンプであってもよい。
基板10は、半導体ウェハであることができる。あるいは、基板10は、例えば、FR4、FR5等の繊維基材を含む有機基板、繊維基材を含まないビルドアップ型の有機基板、ポリイミド、ポリエステル等の有機フィルム、及びアルミナ基板、ガラス基板、セラミック基板、シリコン等の無機基板から選ばれる絶縁基板を基板本体として有する配線基板であってもよい。基板10の接続部13は、セミアディティブ法、サブトラクティブ法等の手法により形成された、回路又は基板電極であってもよい。
アンダーフィル材30としては、従来使用されているアンダーフィル材を使用することができる。例えば、特開2013−151642号公報、特開2013−219285号公報、特開2015−032637号公報、特開2015−032638号公報、特開2015−083633号公報、及び特開2015−083634号公報に記載されているアンダーフィル材を使用することができる。
アンダーフィル材の形状は特に制限されず、フィルム状であっても、液状であってもよい。積層体を加圧する後述の工程における電子部品20と基板10との位置ずれを抑制する観点から、アンダーフィル材の形状は、フィルム状であってもよい。
アンダーフィル材30を電子部品20又は基板10に付与する方法は特に制限されない。アンダーフィル材が液状の場合、付与方法としては、例えば、スクリーン印刷法、及びエアーディスペンサー、ジェットディスペンサー、オーガータイプディスペンサー等のディスペンサーを用いる方法が挙げられる。アンダーフィル材がフィルム状の場合、付与方法としては、ダイアフラム方式のラミネータ、ロール方式のラミネータ等を用いる方法が挙げられる。
アンダーフィル材30を電子部品20又は基板10に付与する際の温度は、アンダーフィル材の性質等に応じて選択することができる。フィルム状のアンダーフィル材をダイアフラム方式のラミネータにより電子部品20に付与する場合には、アンダーフィル材30及び電子部品20表面の温度がそれぞれ50℃〜100℃であってもよく、ラミネート時のボイド巻き込みを抑制する観点からは、それぞれ70℃〜90℃、又は80℃付近であってもよい。
加圧工程において付与される圧力の大きさは、一般的なフリップチップの実装工程と同様に、バンプの数又は高さのばらつき、加圧によるバンプ、基板、又は半導体チップ上の配線の変形量等を考慮して設定することができる。具体的には、例えば、バンプ1個あたりが受ける荷重が1g〜10g程度になるように圧力を設定してもよい。例えば、1個の半導体チップあたりに掛かる荷重が10N〜100N程度になるように圧力を設定してもよい。
続いて、図3に示すように、1枚の基板10、基板10上に配置された複数の電子部品20、及び基板10と電子部品20の間に介在するアンダーフィル材30とを有する積層体5を、ステージ41上に、基板10がステージ41側に位置する向きで配置する。この状態で、積層体5を1組の押圧部材としてのステージ41及びこれに対向配置された圧着ヘッド43で挟むことにより加熱及び加圧し、それによりアンダーフィル材30を硬化させるとともに対向する接続部同士を接合する。以下、この工程を「加熱工程」ということがある。図3では対向する接続部としてのバンプ25と接続部13とが接合される。本明細書において「接合」とは、接続部同士を電気的に接続することを意味する。加圧工程及び加熱工程を、同時に又は連続的に行ってもよい。
このとき、積層体5と、1組の押圧部材のうち電子部品20側に位置する押圧部材(図3では圧着ヘッド43)との間に、熱硬化性樹脂を含む樹脂層を有する熱プレス用シート3を介在させた状態で、積層体5が加熱及び加圧される。加熱及び加圧の過程で、通常、熱プレス用シート3の樹脂層も硬化する。
熱硬化性樹脂を含む樹脂層を有する熱プレス用シートが積層体と圧着ヘッドとの間に介在することにより、半導体チップ又は基板10の高さバラつきによって圧力が不均一であったとしても、圧力差が緩和され、その結果安定して接続した半導体装置が得られると考えられる。加熱工程の後、通常、熱プレス用シート3は除去される。
加熱工程における加熱温度は、接続部同士の接合を確実に確保する観点から、接続部の融点以上の温度であってもよい。言い換えると、接続部同士の金属接合が形成される温度で積層体を加熱してもよい。例えば、バンプ25がはんだバンプである場合、加熱工程の温度は、230℃以上であってもよい。アンダーフィル材の耐熱性の観点から、加熱工程の温度は、320℃以下、又は300℃以下であってもよい。
加熱工程における基板10の温度が25〜200℃で、電子部品20の温度が200℃〜300℃又は230〜300℃であってもよい。
1枚の基板10上に設けられる電子部品20の数は、2個以上、3個以上、又は5個以上であってもよい。本実施形態の方法による効果は、一括して加熱する電子部品の数が多いほど顕著であるが、電子部品の数は、通常、5000個以下である。
加熱工程は、生産効率の観点から、短時間で行われることが好ましい。具体的には、例えば、5℃/秒以上、10℃/秒以上、又は15℃/秒以上の昇温温度で昇温してもよい。加熱時間は、接続部を構成する材料の種類により異なるが、接続部がはんだバンプである場合、加熱時間は、例えば、30秒以下、20秒以下、又は10秒以下であってもよい。Cu−Cu又はCu−Auの金属接合の場合、加熱時間は、例えば、30秒以下であってもよい。
1層目の電子部品20を基板10と接続した後、図4に示されるように、2層目以降の複数の電子部品20を順次積み重ねて、多層構造体50を形成する。積み重ねの方向に沿って隣り合う電子部品20を、それらの間にアンダーフィル材30を介在させながらそれぞれの接続部同士が対向するように配置し、全体を加圧して積層体を形成する加圧工程と、形成された積層体を、対向配置された1組の押圧部材としてのステージ41及び圧着ヘッド43で挟むことにより加熱及び加圧して、それにより、アンダーフィル材30を硬化させるとともに対向する接続部同士を接合する加熱工程とを、1回、又は1層の電子部品毎に2回以上繰り返して行うことにより、電子部品20が積み重ねられる。それぞれの加熱工程において、積層体と圧着ヘッド43との間に熱プレス用シート3を介在させる。加圧工程及び加熱工程の条件は、上述と同様に設定することができる。加圧工程及び加熱工程を、全ての電子部品20が積層された状態で行い、アンダーフィル材30を一括して硬化してもよい。接続部間の距離、又は隣接する半導体装置との距離が小さい場合など、電子部品に高度な位置精度及び加圧精度が求められるときは、一層毎に加圧工程及び加熱工程を行って電子部品を接続してもよい。
図5に示すように基板としての半導体ウェハW上に電子部品としての半導体チップCを積み重ねて、多層構造体を形成してもよい。半導体ウェハWのサイズとしては、4インチ以上、又は8インチ以上であってもよく、生産性の観点から12インチ以上であってもよい。半導体ウェハWのサイズの上限は、特に制限されないが、通常18インチ以下である。
多層構造体50を形成した後、ダイシング等により基板10を分割して個片化することで、それぞれ1個以上の多層構造体50を有する複数の半導体装置(例えば半導体メモリ、又はコンピュータ記憶媒体装置)を得ることができる。
<半導体装置>
半導体装置は、半導体チップ又は配線基板と、アンダーフィル材の硬化物と、電子部品とを有し、これらがこの順に積層されている。半導体チップ又は配線基板と電子部品とが接続部を介して電気的に接続されている。アンダーフィル材の硬化物が、半導体チップ又は配線基板と、電子部品との間隙、及び、電子部品同士の間隙を充填している。本実施形態の半導体装置は、電子部品と半導体チップ又は配線基板との接続性が良好であり、信頼性に優れる。
<熱プレス用シート>
本実施形態の製造方法で用いられる熱プレス用シートは、加熱及び加圧のための押圧部材と1枚の基板上に配置された複数個の電子部品との間に設置することにより,電子部品の高さバラつきの影響を低減し、電子部品の接続状態を向上させるために用いられるシートである。
熱プレス用シートは、熱硬化性樹脂を含む樹脂層を有する。熱硬化性樹脂としては、アクリレート化合物、エポキシ化合物、ビスマレイミド化合物、シアネート化合物、フェノール化合物等を挙げることができる。中でも、樹脂層の粘度及び硬化物の熱膨張率の観点から、熱硬化性樹脂は、アクリレート化合物、エポキシ化合物、ビスマレイミド化合物、及びフェノール化合物からなる群より選択される少なくとも1種であってもよく、アクリレート化合物、エポキシ化合物、及びビスマレイミド化合物からなる群より選択される少なくとも1種であってもよい。これらの熱硬化性樹脂は、1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
熱硬化性樹脂を含む樹脂層は、高温での実装性向上のため、無機フィラーを含有していてもよい。無機フィラーは特に限定されないが、シリカ、溶融シリカ、タルク、アルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、水酸化カルシウム、アエロジル及び炭酸カルシウムが挙げられる。無機フィラーは、分散性を高める等の目的で,これらをシランカップリング剤等の各種カップリング剤で処理したものを含む。これらは、単独でも、2種以上を組み合せて用いてもよい。
熱プレス用シートがステージ及び圧着ヘッドによる熱プレスに用いられる前に、樹脂層に含まれる熱硬化性樹脂の硬化反応がある程度進行していてもよい。これにより、電子部品の厚み等のばらつきが大きくなった場合にも、荷重不均一性の解消の点でより一層顕著な効果が得られる。例えば、樹脂層を形成するための乾燥条件の調整、又は、熱処理若しくは紫外線照射により、熱硬化性樹脂の硬化反応をある程度進行させることができる。
熱硬化性樹脂の硬化反応の進行の程度は、樹脂層の溶融粘度に基づいて見積もることができる。具体的には、樹脂層の25℃から180℃の領域における最低溶融粘度が1000〜100000Pa・sであってもよい。最低溶融粘度が1000以上であると、荷重不均一性を解消するために変形した熱プレス用シートにおいて、樹脂層が過度に流動せずに形状を保持し易い。最低溶融粘度が100000以下であると、熱プレス用シートが荷重不均一性を解消するように変形し易い傾向がある。同様の観点から、樹脂層の25℃から180℃の領域における最低溶融粘度が5000〜50000Pa・s、又は10000〜30000Pa・sであってもよい。樹脂層の最低溶融粘度は、5%振り角、周波数1Hz、昇温速度10℃/分の条件で樹脂層の粘度(複素粘性率)を測定したときの、粘度(複素粘性率)の最小値である。粘度(複素粘性率)の測定は、例えばレオメータ(動的粘弾性測定装置、装置名:MCR301、(株)アントンパール・ジャパン製)を用いて行うことができる。
熱プレス用シートは、樹脂層の両面を覆う支持フィルムを更に有していてもよい。支持フィルムとしては、例えば、銅箔及び樹脂フィルム(ポリイミドフィルム等)が挙げられる。支持フィルム上への熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物の塗工は、公知の方法により実施することができる。具体的には、コンマコート、ダイコート、リップコート、グラビアコート等の方法が挙げられる。
熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物をフィルムにする手法はどのようなものでもよいが,溶剤を含むワニスを乾燥させる方法、液状の熱硬化性樹脂組成物に光重合開始剤を加え、露光によりフィルム化する方法、固形の熱硬化性樹脂組成物を熱により溶融させた状態で塗工するホットメルト法が挙げられる。
アンダーフィル材が染み出してアンダーフィル材と熱プレス用シートが接着することを防ぐために、熱プレス用シートの片面又は両面が離型処理されていてもよい。離型処理の種類は特に制限されないが、熱プレス用シートの片面又は両面に離型層を設けてもよい。離型層に用いる離型剤としては,例えばフッ素系離型剤,シリコーン系離型剤などがあげられる。熱硬化タイプの離型剤は、耐熱性に優れ、電子部品に転写しにくい。市販のフッ素系離型剤としては,例えばAGCセイミケミカル株式会社製のMR F−6758−ALが挙げられる。市販のシリコーン系離型剤としては信越シリコーン株式会社製のKF−965等,が挙げられる。熱硬化タイプの離型剤は、例えばアルキド樹脂とメラミン樹脂を含んでいてもよく、その市販品としては、日立化成株式会社製のテスファイン303,テスファイン319、TA31−209E等が挙げられる。
3…熱プレス用シート、5…積層体、10…基板、11…基板本体、13…接続部、20…電子部品、21…本体部、23…電極、25…バンプ(接続部)、30…アンダーフィル材、41…ステージ、42…圧着ヘッド、43…圧着ヘッド、50…多層構造体、W…半導体ウェハ、C…半導体チップ。

Claims (8)

  1. 接続部を有する1枚の基板の主面上に、該主面に垂直な方向に積み重ねられ半導体チップ及びその片面又は両面側に設けられた接続部を有する2層以上の電子部品を含む複数の多層構造体を形成することを備える、半導体装置を製造する方法であって、
    当該多層構造体が、
    前記基板及び1層目の複数の電子部品を、前記基板と前記1層目の電子部品との間にアンダーフィル材を介在させながら、前記基板の接続部と前記1層目の電子部品の接続部とが対向するように配置し、形成された積層体を、対向配置された1組の押圧部材で挟むことにより加熱及び加圧して、それによりアンダーフィル材を硬化させるとともに対向する前記接続部同士を接合することと、
    2層目以降の複数の半導体チップを、積み重ねの方向に沿って隣り合う電子部品をそれらの間にアンダーフィル材を介在させながらそれぞれの接続部同士が対向するように配置し、形成された積層体を、対向配置された1組の押圧部材で挟むことにより加熱及び加圧して、それにより、アンダーフィル材を硬化させるとともに対向する前記接続部同士を接合することを1回以上行って、積み重ねることと、
    をこの順に含む方法により形成され、
    それぞれの前記積層体と、前記1組の押圧部材のうち前記電子部品側に位置する押圧部材との間に、熱硬化性樹脂を含む樹脂層を有する熱プレス用シートを介在させた状態で、ぞれぞれの前記積層体が加熱及び加圧され、
    前記基板が、半導体ウェハ、又は、絶縁基板を有する配線基板である、
    方法。
  2. 接続部を有する1枚の基板の主面上に、該主面に垂直な方向に積み重ねられ半導体チップ及びその片面又は両面に設けられた接続部を有する2層以上の電子部品を含む複数の多層構造体を形成することを備える、半導体装置を製造する方法であって、
    当該多層構造体が、
    前記基板上に、2層以上の電子部品を、前記基板と1層目の電子部品との間、及び積み重ねの方向に沿って隣り合う電子部品同士の間にアンダーフィル材を介在させながら、前記基板の接続部と1層目の電子部品の接続部とが対向し、積み重ねの方向に沿って隣り合う電子部品の接続部同士が対向するように配置し、形成された積層体を、対向配置された1組の押圧部材で挟むことにより加熱及び加圧して、それにより、それぞれの前記アンダーフィル材を一括して硬化させるとともに対向する前記接続部同士を接合することを含む方法により形成され、
    前記積層体と、前記1組の押圧部材のうち前記電子部品側に位置する押圧部材との間に、熱硬化性樹脂を含む樹脂層を有する熱プレス用シートを介在させた状態で、前記積層体が加熱及び加圧され、
    前記基板が、半導体ウェハ、又は、絶縁基板を有する配線基板である、
    方法。
  3. 当該多層構造体を形成する方法が、前記基板及び/又は前記電子部品に予め前記アンダーフィル材を付与することを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 当該多層構造体を形成する方法において、前記基板が25〜200℃に加熱され、前記電子部品が200〜300℃に加熱される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記熱プレス用シートの片面又は両面が、離型処理された表面である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記積層体を、前記1組の押圧部材で挟むことにより加熱及び加圧した後、前記熱プレス用シートが除去される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記多層構造体を形成した後、前記基板を分割して、それぞれ1個以上の前記多層構造体を有する複数の半導体装置を得ることを更に備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記半導体装置が半導体メモリである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
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