JP2019124020A - 建設機械のキャブ構造 - Google Patents

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【課題】乗員のための居住スペースを犠牲にすることなくキャブを補強でき、車体横転時のキャブ剛性を高めることができる建設機械のキャブ構造を提供する。【解決手段】キャブ1のルーフ部分2とフロア部分3との間に、複数のピラー4a、4b、4cが架け渡された建設機械のキャブ構造であって、複数のピラー4a、4b、4cの内、車幅方向に間隔が隔てられた少なくとも一対のピラー4bの下端がフロア部分3よりも下方に延伸され、それらのピラー4bのフロア部分3より下方の延伸部4bxに、建設機械が横転してピラー4bに車幅方向の力Fが加わった際にピラー4bがフロア部分3に対して傾斜することを抑えるための補強部材5が設けられ、補強部材5は、延伸部4bxとフロア部分3とを接続するガセット板6、および延伸部4bxの下部同士を架け渡す補強クロスメンバー17の少なくとも一方を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械のキャブ構造に係り、特に、乗員のための居住スペースを犠牲にすることなくキャブを補強でき、車体横転時のキャブ剛性を高めた建設機械のキャブ構造に関する。
建設機械のキャブ構造は、ISOに規定されたROPS(Roll Over Protective Structure)と呼ばれる「土工機械 転倒時保護構造」(JISA8910)を満足する必要がある。ROPSは、建設機械が横転してキャブが変形した際に、キャブ内の運転者の生存空間を確保するための規格であり、建設機械が横転したときにキャブに加わる荷重を模擬して、キャブに横方向(車幅方向)、上下方向、前後方向に夫々所定の荷重を加え、変形したキャブ内に生存空間が確保されるか否かを検査する。
かかるROPSを満足するようキャブの剛性を高めるため、従来の建設機械のキャブ構造として、図8に示すように、キャブcのルーフ部分rとフロア部分fとの間に車幅方向に間隔を隔ててピラー(サイドピラー)pを架け渡し、ピラーpとルーフ部分rとの隅部、ピラーpとフロア部分fとの隅部に、三角板状の補強材(ガセット板)gを設けたものが知られている(特許文献1の図2および図4参照)。ガセット板gは、キャブcを正面から見たとき、ルーフ部分r、左右のピラーp、pおよびフロア部分fで構成されるフレーム枠wの四隅に設けられている。
特開平10−266267号公報
図8に示す従来のキャブ構造によれば、ROPS試験時にキャブcのルーフ部分rに車幅方向の力Fが加えられたとき、或いは建設機械が横転してキャブcのルーフ部分rに車幅方向の力Fが加わったとき、ガセット板gによってフレーム枠wが平行四辺形状に潰れる(ひしゃげる)事態、すなわちキャブcのマッチボクシング変形を抑制できる。これにより、キャブcのフレーム枠wの変形を乗員Dと接触しない範囲に抑え、乗員Dの安全性を確保するようにしている。
しかし乍ら、キャブcのフレーム枠wの四隅の内方に三角板状のガセット板gを取り付けているため、これらガセット板gによって乗員Dのための居住スペースが狭まってしまい、圧迫感が生じ、快適性の低下を招く。特に、上方の二隅(ルーフ部分rと左右のピラーpとの隅部)に取り付けられたガセット板gは、運転中や作業中に周囲を見回す乗員Dの視角に入るため、煩わしく、視界の妨げにもなり得、また、キャブcのマッチボクシング変形時に乗員Dと干渉することも考えられる。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、乗員のための居住スペースを犠牲にすることなくキャブを補強でき、車体横転時のキャブ剛性を高めることができる建設機械のキャブ構造を提供することにある。
上述した目的を達成すべく創案された本発明によれば、キャブのルーフ部分とフロア部分との間に、複数のピラーが架け渡された建設機械のキャブ構造であって、複数のピラーの内、車幅方向に間隔が隔てられた少なくとも一対のピラーの下端がフロア部分よりも下方に延伸され、それらのピラーのフロア部分より下方の延伸部に、建設機械が横転してピラーに車幅方向の力が加わった際にピラーがフロア部分に対して傾斜することを抑えるための補強部材が設けられ、補強部材は、延伸部とフロア部分とを接続するガセット板、および延伸部の下部同士を架け渡す補強クロスメンバーの少なくとも一方を備えている、ことを特徴とする建設機械のキャブ構造が提供される。
本発明に係る建設機械のキャブ構造においては、延伸部を有するピラーが、ルーフ部分の車体前後方向の中程とフロア部分の車体前後方向の中程とを架け渡すセンターピラーであってもよい。
本発明に係る建設機械のキャブ構造においては、キャブのフロア部分に、延伸部を有するピラー同士を架け渡すようにしてフロアクロスメンバーが設けられていてもよい。
本発明に係る建設機械のキャブ構造においては、キャブのルーフ部分に、延伸部を有するピラー同士を架け渡すようにしてルーフクロスメンバーが設けられていてもよい。
本発明に係る建設機械のキャブ構造によれば、車幅方向に間隔が隔てられた少なくとも一対のピラーをフロア部分よりも下方に延伸し、それら延伸部に設けた補強部材によって車体横転時にピラーがフロア部分に対して傾斜することを抑えてキャブ剛性を高めている。このように、ピラーをキャブの居住スペースの外部にまで下方に延伸し、延伸部に設けられた補強部材によって車体横転時のキャブ剛性を高めているので、乗員のための居住スペースを犠牲にすることなくキャブを補強でき、車体横転時のキャブ剛性を高めることができる。
本発明の第1実施形態を示す建設機械のキャブ構造の説明図であり、(a)はキャブフレームを斜め後方から見た斜視図、(b)はキャブフレームを下方から見上げた斜視図である。 図1(a)のII−II線矢視図(キャブフレームの正面図)である。 図1に示すキャブフレームを車体フレームに載せた斜視図である。 図1に示すキャブフレームを艤装したキャブの斜め後方からの斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す建設機械のキャブ構造の説明図であり、(a)はキャブフレームを斜め後方から見た斜視図、(b)は(a)のb−b線矢視図(キャブフレームの正面図)である。 本発明の第3実施形態を示す建設機械のキャブ構造の説明図であり、(a)はキャブフレームを斜め後方から見た斜視図、(b)はキャブフレームを下方から見上げた斜視図である。 図6(a)のVII−VII線矢視図(キャブフレームの正面図)である。 従来例を示す建設機械のキャブ構造の正面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(建設機械のキャブ構造の概要:第1実施形態)
図1(a)に、本発明の第1実施形態に係る建設機械のキャブ構造のフレーム(キャブフレーム)を斜め後方から見た斜視図を示し、図1(b)に、キャブフレームを下方から見上げた斜視図を示し、図2に、図1(a)のII−II線矢視図(キャブフレームの正面図)を示す。図1(a)において、左方斜め上方が建設機械の進行方向の前方、右方斜め下方が進行方向後方である。
図1(a)、図1(b)に示すように、本実施形態に係る建設機械のキャブ構造は、キャブ1のルーフ部分2とフロア部分3との間に、複数のピラー4a、4b、4cが架け渡された建設機械のキャブ構造において、複数のピラー4a、4b、4cの内、車幅方向に間隔が隔てられた少なくとも一対のピラー4bの下端がフロア部分3よりも下方に延伸され、それらのピラー4bのフロア部分3より下方の延伸部4bxに、補強部材5を設けたものである。補強部材5は、建設機械が横転してピラー4bに車幅方向の力F(図3参照)が加わった際にピラー4bがフロア部分3に対して傾斜することを抑えるための部材であり、延伸部4bxとフロア部分3とを接続するガセット板6を備えている。以下、各構成要素について説明する。
(ルーフ部分2、フロア部分3)
図1(a)、図1(b)に示すように、キャブ1のルーフ部分2は、車幅方向に間隔が隔てられた一対のルーフレール2aと、ルーフレール2aの前部同士を架け渡すように設けられたフロントヘッダー2bと、ルーフレール2aの後部同士を架け渡すように設けられたリヤヘッダー2cとを備えている。キャブ1のフロア部分3は、車幅方向に間隔が隔てられた一対のフロアレール3aと、フロアレール3aの前部同士を架け渡すように設けられたフロントクロスメンバー3bと、フロアレール3aの後部同士を架け渡すように設けられたリヤクロスメンバー3cと、これら部材3a、3b、3cの内方に設けられた長方形状のフロアパネル3dとを備えている。
(ピラー4a、4b、4c)
図1(a)、図1(b)に示すように、キャブ1のルーフ部分2とフロア部分3との間には、複数のピラー4a、4b、4cが架け渡されている。詳しくは、フロアレール3aの前部とルーフレール2aの前部との間にはフロントピラー4aが架け渡され、フロアレール3aの中程とルーフレール2aの中程との間にはセンターピラー4bが架け渡されている。なお、フロントピラー4aとルーフレール2aとは、パイプを屈曲させた一体構造であってもよい。
また、フロアレール3aの後部には、リヤピラー4cが立設されているが、リヤピラー4cは、ルーフレール2aの後部までの高さの中程までしか延出されていない。左右のリヤピラー4cの上部には、クロスメンバー7が架け渡されており、リヤピラー4cの上部とセンターピラー4bとの間には、サイドメンバー8が架け渡されている。サイドメンバー8とルーフレール2aとの間、クロスメンバー7とリヤヘッダー2cとの間には、ウインドガラス9(図4参照)を装着するためのスペース10が形成される。このスペース10にリヤピラー4cが存在しないため、乗員(運転者)Dの斜め後方の視界が広がる。
なお、本実施形態においては、リヤピラー4cとフロア部分3のリヤクロスメンバー3cとに三角状の取付板11を溶接等により装着し、取付板11にキャブマウントブラケット(図示せず、キャブ1を車体フレームに取り付けるためのブラケット)を取り付けるようにしたが、キャブ1のフロア部分3の下面にキャブマウントブラケットを取り付けるようにしてもよい。
(補強部材5、ガセット板6)
図1(a)、図1(b)、図2に示すように、上述した補強部材5(ガセット板6)が取り付けられる延伸部4bxを有するピラー4bは、センターピラー4bである。すなわち、一対のセンターピラー4bの下端がフロア部分3よりも下方に延伸され、それらのセンターピラー4bのフロア部分3より下方の延伸部4bxに、建設機械が横転してピラー4bに車幅方向の力Fが加わった際にセンターピラー4bがフロア部分3に対して傾斜することを抑えるための補強部材5として、延伸部4bxとフロア部分3とを接続するガセット板6が取り付けられている。ガセット板6は、直角三角形状の板からなり、溶接やボルトナット等によって、センターピラー4bの延伸部4bxとキャブ1のフロア部分3とに固定されている。
センターピラー4bをキャブ1のフロア部分3よりも下方に延伸させても、下方の車体フレームと干渉することはない。この点を説明すると、図3に示すように、キャブ1が載せられる車体フレーム12の上面には、車長方向および車幅方向に間隔を隔てて4個の載せ台13が四角状に配設されており、これらの載せ台13に、キャブ1のフロア部分3の四隅が載せられるようになっている。このため、キャブ1のフロア部分3(フロアレール3a)の中程と車体フレーム12の上面との間には、載せ台13の高さに相当するクリアランス14が形成されている。よって、センターピラー4bをキャブ1のフロア部分3よりも下方に延伸させても、クリアランス14の範囲であれば車体フレーム12と干渉することはなく、延伸部4bxに補強部材5(ガセット板6)を適切に設けることができる。
(フロアクロスメンバー3e、ルーフクロスメンバー2d)
図1(a)、図1(b)、図2に示すように、キャブ1のフロア部分3には、延伸部4bxを有するセンターピラー4b同士を架け渡すようにしてフロアクロスメンバー3eが設けられている。また、キャブ1のルーフ部分2には、延伸部4bxを有するセンターピラー4b同士を架け渡すようにしてルーフクロスメンバー2dが設けられている。この結果、図2に示すように、キャブ1を正面から見たとき、一対のセンターピラー4b、4b、フロアクロスメンバー3eおよびルーフクロスメンバー2dによって、乗員Dを囲むような枠体15が構成される。補強部材5としてのガセット板6は、フロア部分3のフロアクロスメンバー3eとセンターピラー4bの延伸部4bxとに、溶接等によって固定されている。
図2に示すように、枠体15から下方に延伸されたセンターピラー4bの延伸部4bxとフロア部分3のフロアクロスメンバー3eとの隅部に補強部材5(ガセット板6)が設けられているので、ROPS試験時にキャブ1のルーフ部分2に車幅方向の力Fが加えられたとき、或いは建設機械が横転してキャブ1のルーフ部分2に車幅方向の力Fが加わったとき、枠体15が平行四辺形状に潰れる(ひしゃげる)事態、すなわち、キャブ1のマッチボクシング変形を適切に抑制できる。また、補強部材5であるガセット板6は、キャブ1のフロア部分3より下方に設けられているため、乗員Dのための居住スペースが犠牲になることは一切なく、乗員Dの視界の妨げとなることもない。
(作用・効果)
本実施形態に係る建設機械のキャブ構造によれば、図1(a)、図1(b),図2に示すように、車幅方向に間隔が隔てられた一対のセンターピラー4bをフロア部分3よりも下方に延伸し、それら延伸部4bxに設けた補強部材5(ガセット板6)によって、センターピラー4bの延伸部4bxとキャブ1のフロア部分3との結合剛性を高め、車体横転時にセンターピラー4bがフロア部分3に対して傾斜することを抑えている。このように、センターピラー4bをキャブ1の居住スペースの外部にまで下方に延伸し、延伸部4bxに設けられた補強部材5(ガセット板6)によって車体横転時のキャブ剛性を高めているので、乗員Dのための居住スペースを一切犠牲にすることなくキャブ1を補強でき、車体横転時にキャブ1に加わる力Fに対するキャブ剛性を高めることができる。
図3に示すように、キャブ1は、車体フレーム12に設けられた4個の載せ台13に、フロア部分3の四隅が載せられている。このため、図4に示すように、センターピラー4bをキャブ1のフロア部分3よりも下方に延伸させても、載せ台13の高さに相当するクリアランス14の範囲であれば、延伸部4bxが車体フレーム12と干渉することはない。よって、センターピラー4bをキャブ1のフロア部分3よりも下方にクリアランス14の範囲で補強に必要な長さだけ延伸させることができ、延伸部4bxに設けられた補強部材5(ガセット板6)によって、キャブ剛性を的確に高めることができる。
図1(a)に示すように、キャブ1のフロア部分3にセンターピラー4b同士を架け渡すフロアクロスメンバー3eが設けられ、ルーフ部分2にセンターピラー4b同士を架け渡すルーフクロスメンバー2dが設けられているので、図2に示すように、左右のセンターピラー4b、4b、フロアクロスメンバー3eおよびルーフクロスメンバー2dによって、乗員Dを取り囲んで防護するように枠体15が構成される。
そして、枠体15から下方に延伸されたセンターピラー4bの延伸部4bxとフロア部分3のフロアクロスメンバー3eとの隅部に補強部材5(ガセット板6)が設けられているので、乗員Dのための居住スペースを一切犠牲にすることなくキャブ1を補強でき、車体横転時にキャブ1に加わる力Fに対する枠体15の剛性を高めることができる。よって、車体横転時、乗員Dを取り囲んで防護する枠体15が平行四辺形状に潰れる事態、すなわち、キャブ1のマッチボクシング変形を適切に抑制でき、変形したキャブ1内に生存空間を確保できる。
図1(a)に示すように、リヤピラー4cは、ルーフレール2aの後部までの高さの中程までしか延出されておらず、左右のリヤピラー4cの上部を架け渡すクロスメンバー7とリヤヘッダー2cとの間、リヤピラー4cの上部とセンターピラー4bとを架け渡すサイドメンバー8とルーフレール2aとの間に、図4に示すウインドガラス9(サイドガラス、バックガラス)を装着するためのスペース10が形成されている。よって、乗員D(運転者)の斜め後方の視界がリヤピラー4cによって遮られることはなく、後方視界が広がる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5(a)、図5(b)に示す。第2実施形態に係る建設機械のキャブ構造は、第1実施形態と基本的には同様の構成であり、センターピラー4bとフロア部分3とのキャブ1内の隅部に三角板状の第2ガセット板16を追加した点が、第1実施形態と相違する。その他は同様の構成であるので、同一の構成部品には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態によれば、第2ガセット板16を追加したので、車体横転時にキャブ1に加わる力Fに対する枠体15の剛性を第1実施形態よりも高めることができる。よって、車体横転時、キャブ1のマッチボクシング変形をより一層抑制でき、変形したキャブ1内に生存空間を確保できる。第2ガセット板16は、センターピラー4bとフロア部分3との隅部に設けられているため、キャブ1内の乗員Dの居住性に影響を与えることは殆ど無く、運転中の乗員Dの視界を妨げることもない。第2実施形態の基本的な作用効果は、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図6(a)、図6(b)、図7に示す。第3実施形態に係る建設機械のキャブ構造は、第1実施形態と基本的には同様の構成であり、補強部材5がセンターピラー4bの延伸部4bxの下部同士を架け渡す補強クロスメンバー17を備えている点が、第1実施形態と相違する。その他は同様の構成であるので、同一の構成部品には同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態によれば、センターピラー4bの延伸部4bxの下部同士を架け渡す補強クロスメンバー17を設けたので、車体横転時にキャブ1に加わる力Fに対する枠体15の剛性を高めることができる。すなわち、図7に示すように、キャブ1を正面から見て、左右のセンターピラー4b、ルーフクロスメンバー2d、フロアクロスメンバー3eおよび補強クロスメンバー17によって所謂日の字構造の枠体15が構成されるため、車体横転時にキャブ1に加わる力Fに対する枠体の剛性が高まる。また、キャブ1のフロア部分3(フロアクロスメンバー3e)と補強クロスメンバー17との間に各種電線(ワイヤーハーネス)、空調ダクト等の配線配管18を配置してもよい。
図7に示すように、キャブ1のフロアクロスメンバー3eと補強クロスメンバー17との間に、センターピラー4bの延伸部4bxとキャブ1のフロア部分3(フロアクロスメンバー3e)と補強クロスメンバー17とに固定された四角板状のガセット板19を追加してもよい。また、センターピラー4bとフロア部分3とのキャブ1内の隅部に固定された三角板状のガセット板20を追加してもよい。これらのガセット板19、20を追加することで、キャブ1内の乗員Dの居住性に影響を与えることなく、車体横転時にキャブ1に加わる力に対する枠体15の剛性が更に高まる。第3実施形態の基本的な作用効果は、第1実施形態と同様である。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。例えば、延伸部4bxを有するピラーはセンターピラー4bに限られず、フロントピラー4aまたはリヤピラー4cでもよく、これらピラー4a、4b、4c全てでもよく、ピラー4a、4b、4cの何れか二つでもよい。なお、建設機械には、油圧ショベル、油圧クレーン等の他、アーキュレートダンプトラックも含まれる。
本発明は、乗員のための居住スペースを犠牲にすることなくキャブを補強でき、車体横転時のキャブ剛性を高めた建設機械のキャブ構造に利用できる。
1 キャブ
2 ルーフ部分
2d ルーフクロスメンバー
3 フロア部分
3e フロアクロスメンバー
4a、4b、4c 複数のピラー
4b 少なくとも一対のピラー(センターピラー)
4bx 延伸部
5 補強部材
6 ガセット板
17 補強クロスメンバー
19 ガセット板
F 車幅方向の力

Claims (4)

  1. キャブのルーフ部分とフロア部分との間に、複数のピラーが架け渡された建設機械のキャブ構造であって、
    前記複数のピラーの内、車幅方向に間隔が隔てられた少なくとも一対のピラーの下端が前記フロア部分よりも下方に延伸され、それらのピラーの前記フロア部分より下方の延伸部に、前記建設機械が横転して前記ピラーに車幅方向の力が加わった際に前記ピラーが前記フロア部分に対して傾斜することを抑えるための補強部材が設けられ、
    該補強部材は、前記延伸部と前記フロア部分とを接続するガセット板、および前記延伸部の下部同士を架け渡す補強クロスメンバーの少なくとも一方を備えている、ことを特徴とする建設機械のキャブ構造。
  2. 前記延伸部を有するピラーが、前記ルーフ部分の車体前後方向の中程と前記フロア部分の車体前後方向の中程とを架け渡すセンターピラーである、ことを特徴とする請求項1に記載の建設機械のキャブ構造。
  3. 前記キャブのフロア部分に、前記延伸部を有するピラー同士を架け渡すようにしてフロアクロスメンバーが設けられた、ことを特徴とする請求項1または2に記載の建設機械のキャブ構造。
  4. 前記キャブのルーフ部分に、前記延伸部を有するピラー同士を架け渡すようにしてルーフクロスメンバーが設けられた、ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の建設機械のキャブ構造。
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