JP2019123437A - サンルーフ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部の水が内部に浸入することを抑制できるサンルーフ装置を提供する。【解決手段】一対のガイドレール21及び一対のハウジング22,23からなる枠部25を有し、パネルを支持するサンルーフユニット20と、枠部25に接合され、開口の周縁部11bの全周に亘って該周縁部11bとの間に車両の高さ方向に介装された環状のシール部材30と、枠部25の両縁部の各々に接合され、ガイドレール21及び該ガイドレール21に接続される両ハウジング22,23の少なくとも一部に亘ってパネル等との間に車両の高さ方向に介装されたウエザストリップ35と、ガイドレール21及びハウジング22,23の接続部位27において、それらガイドレール21及びハウジング22,23の両突合せ面21f,26bの間に介装された突合部シール部材28とを備える。【選択図】図6
Description
本発明は、サンルーフ装置に関するものである。
従来、サンルーフ装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このサンルーフ装置は、車両のルーフに形成された開口の周縁部に載置される枠状のベースパネル(ハウジング)と、該ベースパネルの下方でこれに取着される一対のガイドレール等を有するサンルーフユニットと、ベースパネルの上方に配置され開口を閉塞可能な複数のパネルとを備えて構成される。
通常、このようなサンルーフ装置では、開口の周縁部及びベースパネルの複数の締結部の全てを包囲するように開口の周縁部の全周に亘って途切れることなくベースパネルとの間に環状のシール部材が介装されており、該シール部材によって外部の水(シール部材の外周側に浸入した水)が内部に浸入することが抑えられている。同様に、ベースパネルの車両の幅方向両縁部の略全長に亘って途切れることなく複数のパネルとの間にウエザストリップが介装されており、該ウエザストリップによって外部の水(ウエザストリップの車両の幅方向外側に浸入した水)が内部に浸入することが抑えられている。
ところで、ベースパネルを省略して、開口の周縁部にサンルーフユニットを直に載置することも検討されている。具体的には、サンルーフユニットを一対のガイドレール及びそれら両ガイドレールの先端同士を車両の幅方向に接続するハウジングにて枠状に成形することで、開口の周縁部に直に載置するものである。
この場合、前記に準じて開口の周縁部の全周に亘ってサンルーフユニットとの間に環状のシール部材を介装するのみでは、ガイドレール及びハウジングの接続部位に生じる隙間を通じて外部の水が内部に浸入する可能性がある。同様に、サンルーフユニットの車両の幅方向両縁部の略全長に亘って複数のパネルとの間にウエザストリップを介装するのみでは、ガイドレール及びハウジングの接続部位に生じる隙間を通じて外部の水が内部に浸入する可能性がある。
本発明の目的は、外部の水が内部に浸入することを抑制できるサンルーフ装置を提供することにある。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、車両のルーフに形成された開口を閉塞可能なパネルと、前記開口の車両の幅方向両縁部である一対の第1縁部に載置される一対のガイドレール、並びに前記開口の車両の前後方向両縁部である一対の第2縁部に載置され前記両ガイドレールの前端同士及び後端同士を車両の幅方向に接続する一対のハウジングからなる枠部を有し、前記パネルを支持するサンルーフユニットと、前記枠部に接合され、前記開口の周縁部の全周に亘って該周縁部との間に車両の高さ方向に介装された環状のシール部材と、前記枠部の車両の幅方向両縁部の各々に接合され、前記ガイドレール及び該ガイドレールに接続される前記両ハウジングの少なくとも一部に亘って前記パネルとの間に車両の高さ方向に介装されたウエザストリップと、前記ガイドレール及び前記ハウジングの接続部位において、それらガイドレール及びハウジングの両突合せ面の間に介装された突合部シール部材とを備える。
この構成によれば、前記接続部位における前記両突合せ面の間に前記突合部シール部材が介装される。これにより、前記接続部位は、前記突合部シール部材との協働で実質的に隙間無しの一続きの形状を成す。そして、前記開口の周縁部の全周に亘って該周縁部と前記枠部との間に車両の高さ方向に前記シール部材が介装されることで、外部の水(シール部材の外周側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。あるいは、前記ガイドレール及び該ガイドレールに接続される前記両ハウジングの少なくとも一部に亘って前記パネルとの間に車両の高さ方向に前記ウエザストリップが介装されることで、外部の水(ウエザストリップの車両の幅方向外側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。
上記サンルーフ装置について、前記突合部シール部材は、接着機能を有することが好ましい。
この構成によれば、前記突合部シール部材により、前記両突合せ面が接着されることで、前記ガイドレール及び前記ハウジングを少なくとも軽微に結合でき、前記サンルーフユニットの組付性をより向上できる。
この構成によれば、前記突合部シール部材により、前記両突合せ面が接着されることで、前記ガイドレール及び前記ハウジングを少なくとも軽微に結合でき、前記サンルーフユニットの組付性をより向上できる。
上記サンルーフ装置について、前記接続部位は、前記ガイドレールに形成された第1嵌合部と、前記ハウジングに形成され前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部とを備えて構成されることが好ましい。
この構成によれば、前記両突合せ面の面積、即ち前記突合部シール部材による接着面積は、前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部の嵌合形状の分だけ増加することで、前記ガイドレール及び前記ハウジングの結合強度をより増加できる。
本発明は、外部の水が内部に浸入することを抑制できる効果がある。
以下、サンルーフ装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。
図1に示すように、自動車などの車両のルーフ10には、略四角形の開口11が形成されている。この開口11は、その全周に亘って下向きに延びる略四角筒状の開口端縁11aを有するとともに、該開口端縁11aの全周に亘ってその下端から内周側(開口11の中心側)に突出する略四角枠状の周縁部11bを有する。この周縁部11bは、開口11の車両の幅方向両側で前後方向に延びる一対の第1縁部11cと、開口11の前後方向両側で車両の幅方向に両第1縁部11cの間に亘るように延びる一対の第2縁部11dとを有する。
そして、ルーフ10には、例えばガラス製又は樹脂製の板材からなる略四角形のパネルとしてのフロントパネル12、センターパネル13及びリヤパネル14が前後方向に並設されている。フロントパネル12及びリヤパネル14は、開口11の前部及び後部をそれぞれ常時閉塞するように取り付けられている。一方、センターパネル13は、開口11の前後方向中央部を開閉可能に取り付けられている。すなわち、センターパネル13は、その前側部位を支点に後側部位が上昇するチルトアップ作動及び前後方向へのスライド作動可能に取り付けられている。センターパネル13による開閉作動においては、チルトアップ状態のままスライド作動する、いわゆるアウタースライディング式が採用されている。
周縁部11bには、サンルーフユニット20が載置されている。すなわち、サンルーフユニット20は、開口11の両第1縁部11c(車両の幅方向両縁部)に載置される一対のガイドレール21、並びに開口11の両第2縁部11d(車両の前後方向両縁部)に載置され両ガイドレール21の前端21a同士及び後端21b同士を車両の幅方向にそれぞれ接続する一対のハウジングとしてのフロントハウジング22及びリヤハウジング23、並びに両ガイドレール21の前後方向中間部21c同士を車両の幅方向に接続するセンターハウジング24からなる枠部25を有する。各ガイドレール21は、例えばアルミニウム合金の押出材からなり、フロントハウジング22及びリヤハウジング23は共に、例えば樹脂材(例えばポリプロピレン材)からなる。
そして、フロントパネル12は、フロントハウジング22において枠部25(サンルーフユニット20)に支持されており、リヤパネル14は、両ガイドレール21の後端部、リヤハウジング23及びセンターハウジング24において枠部25(サンルーフユニット20)に支持されている。また、サンルーフユニット20は、両ガイドレール21に前後方向に移動可能に支持された一対の機能部品(図示略)を有する。センターパネル13は、両機能部品の間に橋渡しされる状態でそれらに連係及び支持されている。センターパネル13は、両機能部品の前後方向の移動に伴って前述の開閉作動をする。
枠部25の下面には、例えばウレタン樹脂からなる略四角環状のシール部材30が接合されている。このシール部材30は、周縁部11bの全周に亘って該周縁部11bとの間に車両の高さ方向に介装される。一方、枠部25の車両の幅方向両縁部25aの各々の上面には、例えばEPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマーの押出材からなる線状のウエザストリップ35が接合されている。このウエザストリップ35は、ガイドレール21及び該ガイドレール21に接続されるハウジング22,23の少なくとも一部に亘ってパネル12〜14との間に車両の高さ方向に介装される。
次に、シール部材30及び各ウエザストリップ35による止水構造について説明する。図2及び図3に示すように、各ガイドレール21は、第1縁部11cの上方で車両の幅方向の範囲の一部が重なるように車外側に延出するフランジ部21dを有する。一方、前述のシール部材30は、略四角形の一定断面形状を呈する。ガイドレール21(枠部25)では、シール部材30は、フランジ部21dの車外側端部下面に適宜の接着剤にて接合されて、第1縁部11cとの間に圧縮された状態で介装される。なお、フロントハウジング22及びリヤハウジング23は、共にフランジ部21dに面一で繋がる該フランジ部21dに準じた壁部26(図4参照)を有する。従って、ハウジング22,23(枠部25)では、シール部材30は、壁部26の車外側端部下面に適宜の接着剤にて接合されて、第1縁部11cとの間に圧縮された状態で介装される。
また、前述のウエザストリップ35は、取付基部36と、中空シール部37と、シールリップ部38とを一体的に有する。車両の幅方向において、取付基部36の寸法は、シール部材30の寸法よりも十分に長く設定されている。ガイドレール21(枠部25)では、取付基部36は、フランジ部21dの車外側端部上面に適宜の接着剤にて接合される。なお、ハウジング22,23(枠部25)では、取付基部36は、壁部26の車外側端部上面に適宜の接着剤にて接合される。
中空シール部37は、取付基部36の車内側端に下端が接続されて上方に延びる第1撓み部37a及び取付基部36の車両の幅方向中央部に下端が接続されて上方に延びる第2撓み部37bの上端同士が接続されて、中空断面を形成する。中空シール部37は、第1及び第2撓み部37a,37bが共に車内側斜め上方に向かって凸となる断面略弓形に成形されているものの、第1撓み部37aの延出長の方が第2撓み部37bの延出長よりも長く設定されていることで、全体として車外側に横倒れした姿勢となっている。そして、ウエザストリップ35は、中空シール部37においてパネル13,14の下面に弾性的に接触する。なお、中空シール部37は、図示2点鎖線の弾性復帰状態の姿勢に対して車外側に横倒れした姿勢でパネル13,14の下面との間にシール面37cを形成する。
シールリップ部38は、取付基部36の車外側端に接続されてフランジ部21d(又は壁部26)の車外側端面を覆うように下方に延びる下延部38aを有するとともに、該下延部38aの下端に接続されて車外側斜め上方に延びる撓み部38bを有する。そして、ウエザストリップ35は、撓み部38bにおいて開口端縁11aに弾性的に接触する。
図4及び図5に示すように、フランジ部21dの車外側端部下部には、ハウジング22,23から離間する前後方向に第1嵌合部としての略四角形の嵌合凹部21eが切り欠き形成されている。一方、壁部26の車外側端部下部には、ガイドレール21に近付く前後方向に第2嵌合部としての略四角形の嵌合凸部26aが突出形成されている。フランジ部21d及び壁部26は、嵌合凹部21e及び嵌合凸部26aが嵌合することで、面一で前後方向に繋がっている。嵌合凹部21e及び嵌合凸部26aは、ガイドレール21及びハウジング22,23の接続部位27を構成する。
図6に示すように、接続部位27におけるガイドレール21及びハウジング22,23の両突合せ面21f,26bは、互い違いに噛み合う略階段形状を呈する。そして、両突合せ面21f,26bの間には、それらの全面に亘って突合部シール部材28が介装されている(同図において便宜的に厚肉にして図示)。この突合部シール部材28は、両突合せ面21f,26bの間を隙間なく密着させるためのもので、例えば接着機能を有する素材(例えば変性オレフィン系接着剤)からなる。突合部シール部材28は、例えば加熱処理を施すことで接着機能が付与される。
ここで、図3に示すように、ガイドレール21では、フランジ部21dの下面に接合されたシール部材30が周縁部11bとの間に介装される。このため、例えば開口端縁11a及びシールリップ部38(撓み部38b)の間の車両の幅方向の隙間から該シールリップ部38の下方に浸入した水が車内側、ひいては車室内に浸入することがシール部材30によって抑制される。ハウジング22,23でも、フランジ部21dを壁部26に言い換えることで同様である。
特に、接続部位27は、突合部シール部材28との協働で実質的に隙間無しの一続きの形状を成す。このため、例えば開口端縁11a及びシールリップ部38(撓み部38b)の間の車両の幅方向の隙間から該シールリップ部38の下方に浸入した水が接続部位27の下方から車内側、ひいては車室内に浸入することがシール部材30及び突合部シール部材28の協働で抑制される。あるいは、例えば開口端縁11a及びシールリップ部38(撓み部38b)の間の車両の幅方向の隙間から該シールリップ部38の下方に浸入した水が接続部位27の上方から車内側、ひいては車室内に浸入することが取付基部36及び突合部シール部材28の協働で抑制される。
また、センターパネル13が全閉状態にあるとき、ガイドレール21では、フランジ部21dの上面に接合されたウエザストリップ35がパネル13,14の車外側端部下面との間に介装される。このとき、中空シール部37は、弾性復帰状態の姿勢に対して車外側に横倒れした姿勢でパネル13,14の下面との間にシール面37cを形成する。このため、例えば高圧洗浄等の際、開口端縁11a及びパネル13,14の間の車両の幅方向の隙間から該パネル13,14等の下方に浸入した外部の水W1がシールリップ部38に衝突するなどして車内側に横跳ねした水W2は、中空シール部37を押圧する際に該中空シール部37を弾性復帰状態の姿勢に近付けるように、即ちよりパネル13,14に密着させる方向に変形させようとする。これにより、シール性能を向上させることができる。ハウジング22,23でも、フランジ部21dを壁部26に、パネル13,14をパネル12,14に言い換えることで同様である。フランジ部21d及び壁部26が前後方向に面一に繋がる接続部位27でも同様であることはいうまでもない。
なお、シールリップ部38の下方で開口端縁11a、周縁部11b及びシール部材30によって区画される略U字状の溝部D1や、シールリップ部38の形成する略V字状の溝部D2は、適宜の排水回路に連通しており、溝部D1,D2に溜まった水が当該排水回路を通じて車両の外部に排出されるようになっている。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態では、接続部位27における両突合せ面21f,26bの間に突合部シール部材28が介装される。これにより、接続部位27は、突合部シール部材28との協働で実質的に隙間無しの一続きの形状を成す。そして、開口11の周縁部11bの全周に亘って該周縁部11bと枠部25との間に車両の高さ方向にシール部材30が介装されることで、外部の水(シール部材30の外周側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。あるいは、ガイドレール21及び該ガイドレール21に接続される両ハウジング22,23の少なくとも一部に亘ってパネル12〜14との間に車両の高さ方向にウエザストリップ35が介装されることで、外部の水(ウエザストリップ35の車外側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。
(1)本実施形態では、接続部位27における両突合せ面21f,26bの間に突合部シール部材28が介装される。これにより、接続部位27は、突合部シール部材28との協働で実質的に隙間無しの一続きの形状を成す。そして、開口11の周縁部11bの全周に亘って該周縁部11bと枠部25との間に車両の高さ方向にシール部材30が介装されることで、外部の水(シール部材30の外周側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。あるいは、ガイドレール21及び該ガイドレール21に接続される両ハウジング22,23の少なくとも一部に亘ってパネル12〜14との間に車両の高さ方向にウエザストリップ35が介装されることで、外部の水(ウエザストリップ35の車外側に浸入した水)が内部に浸入することを抑制できる。
(2)本実施形態では、突合部シール部材28は、接着機能を有する。従って、突合部シール部材28により、両突合せ面21f,26bが接着されることで、ガイドレール21及びハウジング22,23を少なくとも軽微に結合でき、サンルーフユニット20の組付性をより向上できる。
(3)本実施形態では、接続部位27は、ガイドレール21に形成された嵌合凹部21eと、ハウジング22,23に形成された嵌合凸部26aとを備えて構成される。このため、両突合せ面21f,26bの面積、即ち突合部シール部材28による接着面積は、嵌合凹部21e及び嵌合凸部26aの嵌合形状の分だけ、例えば前後方向に対向する単純な端面同士を突き合わせる形状に比べて増加することで、ガイドレール21及びハウジング22,23の結合強度をより増加できる。
また、ガイドレール21及びハウジング22,23の結合強度を確保しながらも、接続部位27が面一で前後方向に繋がることで、シール部材30やウエザストリップ35を好適に配置・接合できる。
(4)本実施形態では、パネル12〜14の下面に弾性的に接触する中空シール部37は、弾性復帰状態の姿勢に対して車外側に横倒れした姿勢でパネル12〜14の下面との間にシール面37cを形成する。従って、例えば開口端縁11a及びパネル12〜14の間の車両の幅方向の隙間から浸入した水が横跳ねして中空シール部37を車外側から押圧すると、該中空シール部37は、車内側に起立するように、即ち弾性復帰状態の姿勢に近付くように変形しようとする。このため、中空シール部37は、パネル12〜14の下面により密着するように変形することで、シール性能をより向上できる。
(5)本実施形態では、従来形態のようなベースパネルを省略できることで、装置全体としての質量を低減できる。あるいは、部品点数を削減でき、ひいてはコストを削減できる。
(6)図2に示すように、本実施形態では、ウエザストリップ35をガイドレール21の最車外側に配置した。従って、ウエザストリップ35によりシール性能が確保される車両の幅方向のスペースを最大化できる。そして、センターパネル13の開閉作動に係る機能部品等も車外側寄りに配置できる。また、ウエザストリップ35の車内側に別途、ウエザストリップを設けてシール性能を確保する必要がない。このように、車外側のスペースを効率的に使用することで、その分、車両の幅方向における室内開口の開口幅を拡大できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記実施形態において、ウエザストリップ35のシールリップ部38を省略してもよい。この場合、開口端縁11a及びパネル12〜14の間の車両の幅方向の隙間から該パネル12〜14等の下方に浸入した外部の水は、周縁部11bに衝突するなどして車内側に横跳ねすることになる。
・前記実施形態において、ウエザストリップ35のシールリップ部38を省略してもよい。この場合、開口端縁11a及びパネル12〜14の間の車両の幅方向の隙間から該パネル12〜14等の下方に浸入した外部の水は、周縁部11bに衝突するなどして車内側に横跳ねすることになる。
・前記実施形態において、ウエザストリップ35の中空シール部37は、例えば上方に向かって凸となる断面略円弧状であってもよい。
・前記実施形態においては、ガイドレール21及びハウジング22,23に嵌合凹部21e及び嵌合凸部26aをそれぞれ形成したが、それらの関係は互いに逆であってもよい。すなわち、ガイドレール21に第1嵌合部としての嵌合凸部を突出形成するとともに、該嵌合凸部と嵌合する第2嵌合部としての嵌合凹部をハウジング22,23に切り欠き形成してもよい。
・前記実施形態においては、ガイドレール21及びハウジング22,23に嵌合凹部21e及び嵌合凸部26aをそれぞれ形成したが、それらの関係は互いに逆であってもよい。すなわち、ガイドレール21に第1嵌合部としての嵌合凸部を突出形成するとともに、該嵌合凸部と嵌合する第2嵌合部としての嵌合凹部をハウジング22,23に切り欠き形成してもよい。
・前記実施形態において、互いに嵌合する嵌合凹部及び嵌合凸部は、例えば略三角形や鋸歯形であってもよい。
・前記実施形態において、両突合せ面21f,26bは、互いに近付く先端に向かうに従って先鋭となるように車両の高さ方向に傾斜する傾斜面であってもよい。
・前記実施形態において、両突合せ面21f,26bは、互いに近付く先端に向かうに従って先鋭となるように車両の高さ方向に傾斜する傾斜面であってもよい。
・前記実施形態において、両突合せ面21f,26bは、前後方向に対向する単純な端面(車両の高さ方向に起立する端面)であってもよい。
・前記実施形態において、突合部シール部材28は、例えばガイドレール21の突合せ面21f及びハウジング22,23の突合せ面26bの少なくとも一方に塗布した後に接続部位27を加熱することで、両突合せ面21f,26bが密着するように接着機能が付与されてもよい。あるいは、ガイドレール21にハウジング22,23をインサート成形する場合、突合部シール部材28は、例えばガイドレール21の突合せ面21fに塗布した後にインサート成形時の高温の射出樹脂で加熱することで、両突合せ面21f,26bが密着するように接着機能が付与されてもよい。
・前記実施形態において、突合部シール部材28は、例えばガイドレール21の突合せ面21f及びハウジング22,23の突合せ面26bの少なくとも一方に塗布した後に接続部位27を加熱することで、両突合せ面21f,26bが密着するように接着機能が付与されてもよい。あるいは、ガイドレール21にハウジング22,23をインサート成形する場合、突合部シール部材28は、例えばガイドレール21の突合せ面21fに塗布した後にインサート成形時の高温の射出樹脂で加熱することで、両突合せ面21f,26bが密着するように接着機能が付与されてもよい。
・前記実施形態において、突合部シール部材28は、接着機能を有しない素材(例えばシリコーン樹脂、ウレタン樹脂など)からなっていてもよい。
・前記実施形態において、サンルーフユニット20の支持するパネルの枚数は「1」でもよいし、「3」以外の複数であってもよい。
・前記実施形態において、サンルーフユニット20の支持するパネルの枚数は「1」でもよいし、「3」以外の複数であってもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)上記サンルーフ装置において、
前記ウエザストリップは、前記パネルの下面に弾性的に接触する中空シール部を有し、
前記中空シール部は、弾性復帰状態の姿勢に対して車両の幅方向外側に横倒れした姿勢で前記パネルの下面との間にシール面を形成する、サンルーフ装置。
(イ)上記サンルーフ装置において、
前記ウエザストリップは、前記パネルの下面に弾性的に接触する中空シール部を有し、
前記中空シール部は、弾性復帰状態の姿勢に対して車両の幅方向外側に横倒れした姿勢で前記パネルの下面との間にシール面を形成する、サンルーフ装置。
この構成によれば、例えば車両の幅方向における前記開口及び前記パネルの間の隙間から浸入した水が横跳ねして前記中空シール部を車両の幅方向外側から押圧すると、該中空シール部は、車両の幅方向内側に起立するように、即ち前記弾性復帰状態の姿勢に近付くように変形しようとする。このため、前記中空シール部は、前記パネルの下面により密着するように変形することで、シール性能をより向上できる。
(ロ)上記サンルーフ装置において、
前記ウエザストリップは、前記ガイドレールの車両の幅方向における最外側に配置された、サンルーフ装置。
前記ウエザストリップは、前記ガイドレールの車両の幅方向における最外側に配置された、サンルーフ装置。
この構成によれば、前記ウエザストリップによりシール性能が確保される車両の幅方向のスペースを最大化できることで、例えば当該幅方向における室内開口の開口幅を拡大できる。
10…ルーフ、11…開口、11b…周縁部、11c…第1縁部、11d…第2縁部、12…フロントパネル(パネル)、13…センターパネル(パネル)、14…リヤパネル(パネル)、20…サンルーフユニット、21…ガイドレール、21a…前端、21b…後端、21f,26b…突合せ面、22…フロントハウジング(ハウジング)、23…リヤハウジング(ハウジング)、25…枠部、25a…縁部、27…接続部位、28…突合部シール部材、30…シール部材、35…ウエザストリップ、37…中空シール部、37c…シール面。
Claims (3)
- 車両のルーフに形成された開口を閉塞可能なパネルと、
前記開口の車両の幅方向両縁部である一対の第1縁部に載置される一対のガイドレール、並びに前記開口の車両の前後方向両縁部である一対の第2縁部に載置され前記両ガイドレールの前端同士及び後端同士を車両の幅方向に接続する一対のハウジングからなる枠部を有し、前記パネルを支持するサンルーフユニットと、
前記枠部に接合され、前記開口の周縁部の全周に亘って該周縁部との間に車両の高さ方向に介装された環状のシール部材と、
前記枠部の車両の幅方向両縁部の各々に接合され、前記ガイドレール及び該ガイドレールに接続される前記両ハウジングの少なくとも一部に亘って前記パネルとの間に車両の高さ方向に介装されたウエザストリップと、
前記ガイドレール及び前記ハウジングの接続部位において、それらガイドレール及びハウジングの両突合せ面の間に介装された突合部シール部材とを備えた、サンルーフ装置。 - 請求項1に記載のサンルーフ装置において、
前記突合部シール部材は、接着機能を有した、サンルーフ装置。 - 請求項2に記載のサンルーフ装置において、
前記接続部位は、
前記ガイドレールに形成された第1嵌合部と、
前記ハウジングに形成され前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部とを備えて構成された、サンルーフ装置。
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JP2018006463A JP2019123437A (ja) | 2018-01-18 | 2018-01-18 | サンルーフ装置 |
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JP2018006463A JP2019123437A (ja) | 2018-01-18 | 2018-01-18 | サンルーフ装置 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019123437A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020132133A (ja) * | 2019-02-18 | 2020-08-31 | アイシン精機株式会社 | 車両用サンルーフパネル |
JP2022536438A (ja) * | 2019-08-19 | 2022-08-17 | ベバスト エスエー | 自動車を自動的または半自動的に運転するためのセンサシステムと、ルーフ開放システムおよび/またはソリッドルーフ要素とを含むルーフモジュール |
-
2018
- 2018-01-18 JP JP2018006463A patent/JP2019123437A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020132133A (ja) * | 2019-02-18 | 2020-08-31 | アイシン精機株式会社 | 車両用サンルーフパネル |
JP2022536438A (ja) * | 2019-08-19 | 2022-08-17 | ベバスト エスエー | 自動車を自動的または半自動的に運転するためのセンサシステムと、ルーフ開放システムおよび/またはソリッドルーフ要素とを含むルーフモジュール |
JP7311616B2 (ja) | 2019-08-19 | 2023-07-19 | ベバスト エスエー | 自動車を自動的または半自動的に運転するためのセンサシステムと、ルーフ開放システムおよび/またはソリッドルーフ要素とを含むルーフモジュール |
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