JP2019123110A - 樹脂成形品の成形方法 - Google Patents

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【課題】簡単な構成により、金型型面の表面形状の転写性に優れた樹脂成形品の成形方法を提供する。【解決手段】発泡樹脂層11の表裏両面にそれぞれ樹脂シート層12,13を配置した基材15を、金型20で熱圧着して樹脂成形品10を成形する樹脂成形品10の成形方法であって、ホットプレスの金型20の内側成形面に、耐熱性の潤滑シート層23,24が配設されており、熱圧着する前に、樹脂シート層12,13と金型20との間に空隙Dを設け、熱圧着する際に、ホットプレスの加熱で発生する発泡樹脂層11の熱膨張により、各樹脂シート12,13をそれぞれ対向する金型20の内面に対して圧着させて金型20の内面の成形面に対して密着させ、続いてコールドプレスにより金型20を真空引きすると共に、基材15を成形する。【選択図】図1

Description

本発明は、発泡樹脂層の表裏両面側に樹脂シート層が配置された樹脂成形品の成形方法に関する。
従来、軽量化、断熱、吸音等の種々の目的のために、気体を含有した所謂発泡材料を含む基材から成形された樹脂成形品が多く使用されている。
このような樹脂成形品は、例えば特許文献1や特許文献2に開示された成形方法により成形されている。
特許文献1には、未発泡状態の発泡性ポリオレフィンシートと合成樹脂シートとを貼り合わせた状態で加熱して、発泡性ポリオレフィンシートを発泡させると共に、合成樹脂シートを軟化させた後、直ちに真空成形とプレス成形とを同時に行なうことを特徴とする多層発泡成形品の製造方法が開示されている。
この方法によれば、真空成形とプレス成形を同時に一工程で行なうことができ、また軽量で剛性を有する多層発泡成形品を製造することができる。これにより、美麗な化粧表面と十分な絞り形状を備えた内装材として好適な多層発泡成形品が得られる。
また、特許文献2には、成形品の製造方法として、表面層を形成する熱可塑性樹脂シートを空気圧成形によって金型型面に沿って密着するように予備成形した後、金型内に成形品本体を形成する樹脂を供給して成形品を成形する方法が開示されている。
具体的には、予備成形を行なう前に金型型面を熱可塑性樹脂シートの軟化温度より高い温度に加熱し、又は金型型面に熱可塑性樹脂シートを空気圧成形によって沿わせた後、金型型面に沿った熱可塑性樹脂シートの表面側を加熱して軟化状態として、金型側に吸引する工程を介して予備成形をしている。
この方法によれば、予備成形の際に熱可塑性樹脂シートを軟化状態とすることにより、金型表面形状を確実に熱可塑性樹脂シートに転写することができる。
特開平1−095032号公報 特開平6−114877号公報
しかしながら、特許文献1による方法においては、真空成形の際に所謂雄引き真空により、熱可塑性樹脂シートを金型型面に吸引して、金型型面の表面形状を熱可塑性樹脂シートに転写していることから、転写性に関して高い精度は期待できない。このため、例えば平滑な表面形状を転写することは困難である。
また、特許文献2による方法においては、予備成形の際に熱可塑性樹脂シートが軟化状態であることにより、熱可塑性樹脂シートに対する金型型面の表面形状の転写性は優れているが、予備成形が必要であり、且つ予備成形の際に金型型面を加熱することにより、熱可塑性樹脂シートを軟化状態にしておかなければならない。このため、工程数が多くなり、コストが高くなってしまう。
本発明は、簡単な構成により、金型型面の表面形状の転写性に優れた樹脂成形品の成形方法を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明によれば、発泡樹脂層の表裏両面にそれぞれ樹脂シート層を配置した基材を、金型で熱圧着して樹脂成形品を成形する、樹脂成形品の成形方法であって、ホットプレスの金型の内側成形面に、耐熱性の潤滑シート層又は潤滑シート被覆層を配設し、熱圧着する前に、樹脂シート層と金型との間に空隙を設け、熱圧着する際に、ホットプレスの加熱で発生する発泡樹脂層の熱膨張により、各樹脂シートをそれぞれ対向する金型内面に対して圧着させて金型内面の成形面に対して密着させ、続いて、コールドプレスにより金型を真空引きすると共に、基材を成形する、樹脂成形品の成形方法により達成される。
上記構成によれば、熱圧着の際にホットプレスの加熱によって発泡樹脂層の温度が上昇して発泡樹脂層が熱膨張し、これにより発泡樹脂層の表裏両面に配置された各樹脂シート層が金型内面に対して接触し、さらに発泡樹脂層が熱膨張することにより、金型内面の成形面に対して圧着され、発泡樹脂層が樹脂シート層に対して熱溶着される。
その後、コールドプレスにより金型内の基材を成形することによって、樹脂成形品が完成する。
従って、熱圧着の際に各樹脂シート層と金型内面との間に発生する残留気泡は、発泡樹脂層の熱膨張による圧力によって確実に排出されるので、金型内面の表面形状の各樹脂シート層に対する転写が高精度で行なわれることになる。
また、金型内面に潤滑シート層又は潤滑シート被覆層が配設されることにより、熱圧着の際に発泡樹脂層が樹脂シート層を越えて金型内にはみ出したとき、発泡樹脂層が金型内面に対して張り付くようなことはない。
上記構成において、潤滑シート層又は潤滑シート被覆層の軟化温度を、好ましくは熱圧着の加熱温度よりも高くする。
好ましくは、金型が上型及び下型からなり、空隙を熱圧着前に上側の樹脂シート層と上型の成形面との間に設ける。
本発明によれば、簡単な構成により、熱圧着時の発泡樹脂層の熱膨張を利用することによって、予備成形を行なうことなく、金型型面の表面形状の転写性に優れた樹脂成形品の成形方法を提供することができる。
本発明の実施形態において、熱圧着工程で金型を加圧するときの状態を示す断面図である。 本発明の樹脂成形品の成形方法を示すフロー図である。 下型とストッパーとの位置関係を示す平面図である。 熱圧着工程終了時の金型と熱膨張した基材との位置関係を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
本実施形態では、樹脂成形品として、表裏両面が平滑面として形成される樹脂成形品の例を用いて説明するが、本発明では樹脂成形品の用途、形状、大きさなどは何ら限定されない。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂成形品10を得るための基材15を、熱プレス成形機の金型20内に収容して加圧する状態を示す断面図である。図1に示すように、基材15が熱プレス成形機の金型20内に収容されている。この基材15によって成形される樹脂成形品10は、発泡樹脂層11を挟んだ表裏両面側に第1樹脂シート層12及び第2樹脂シート層13が積層配置された成形品である。第1及び第2樹脂シート層12,13は発泡樹脂層11に付着した膜、フィルム、板などを含んで構成される。
発泡樹脂層11を構成する材料及びこの発泡樹脂層11の表裏面側に配置される第1及び第2樹脂シート層12,13を構成する材料としては、第1及び第2樹脂シート層12,13の外側から加熱して加圧することで、この発泡樹脂層11を樹脂シート層12,13間で溶着できる材料であればよい。
樹脂シート層12,13間を溶着できる材料とは、加熱された発泡樹脂層11が熱膨張により拡大して、第1樹脂シート層12と発泡樹脂層11との間が溶着されるとともに、発泡樹脂層11と第2樹脂シート層13との間が溶着されてもよい。
発泡樹脂層11の材料としては、ポリプロピレンフォーム(PPF)等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
第1樹脂シート層12及び第2樹脂シート層13の材料としては、ポリプロピレン(PP)等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
図示の場合、樹脂成形品10の表裏両面、即ち第1樹脂シート層12の上面及び第2樹脂シート層13の下面は、それぞれ平滑面として形成される。
図2は本発明の樹脂成形品10の成形方法を示すフロー図である。図2に示すように、本発明の樹脂成形品10の成形は以下のステップにより行われる。
ステップ1:発泡樹脂層11の表裏両面側に第1樹脂シート層12及び第2樹脂シート層13を重ねて、積層体(図1参照)でなる基材15とし、この基材15を、熱プレス成形機の金型20内に収容する。熱プレス成形機は上下に、分割可能な上型21と下型22とを備え、この上型21と下型22は、周囲にストッパー25が配置されて金型20の内部に所定の空間が形成される(図1参照)。上記基材15を熱プレス成形機の下型22の所定の位置に載置し、金型を閉じる(型閉じ)。
ステップ2:熱プレス成形機において、基材15を、所定の温度と所定の圧力に加熱して加圧する。熱プレス成形機によるホットプレスは、熱圧着とも呼ばれる。
ステップ3:ホットプレス基材15を金型20から取り出して、コールドプレス成形機の所定位置に挿入し、コールドプレスの上型及び下型からなる金型を真空引きしながら、室温迄冷却することにより樹脂成形品10を成形することができる。
図1に示すように、金型20は、上型21と下型22とから構成されており、上型21と下型22の互いに対向する内面(成形面)にはそれぞれ潤滑シート層23及び24が備えられている。ここで、上型21の成形面及び下型22の成形面は、図示の場合、例えば平滑面として形成されており、これに対応して、潤滑シート層23,24も平坦である。これにより、熱圧着によって各樹脂シート層12,13への金型20の内面の表面形状である平滑面が転写され、各樹脂シート層12,13の表面が平滑面として成形される。
これらの潤滑シート層23,24を構成する材料としては、上型21又は下型22と基材15との間の熱圧着工程後における離型を容易にするものであればよく、また熱圧着時の加熱温度より高い軟化温度を備えていればよい。つまり、潤滑シート層又は潤滑シート被覆層の軟化温度を、熱圧着の加熱温度よりも高くすればよい。潤滑シート層又は潤滑シート被覆層23,24の材料としては、例えばテフロン(登録商標)シート、フッ素樹脂シート等を用いることができる。ここで、潤滑シート層23,24の厚さは特に限定されないが、例えば0.1〜0.5mm程度の厚さに選定されている。
潤滑シート層23,24は、上型21の下面及び下型22の上面全体に亘って備えられていてもよく、また熱圧着工程で基材15が当接する領域付近のみに備えられていてもよい。また、潤滑シート層23,24の代わりに、表面に露出する部分のみに薄いシート状の潤滑材料を備えた潤滑シート被覆層を使用することも可能である。
さらに、金型20のうち、下型22の上面の周縁には、ストッパー25が配設されている。ストッパー25は、後述する型閉じ状態において、上型21の下面と基材15の上面との間に所定の寸法の空隙Dを画成するために設けられている。
そして、図1に示すように、下型22の上面にて、ストッパー25の間の領域に、成形前の基材15が配置される。
ここで、金型20は、公知の構成の熱プレス成形機に装着されており、型閉じの際には、上型21と下型22とが互いに接近するように所定の圧力で閉じられる。
再び図1を参照すると、図1では前述したステップ1の型閉じの状態における金型20と基材15との位置関係を示す断面図で表している。この図1に示すように、金型20は、その上型21が矢印Aで示すように下方へ移動して、上型21の下面の周縁がストッパー25に当接することにより閉じられ、下方に向かって加圧される。
この型閉じ状態において、ストッパー25により、上型21の下面と基材15の上面との間に所定の寸法の空隙Dが画成される。例えば、ストッパー25の高さを12.0mmとし、基材15の成形前の高さを10.0mmとした場合には、空隙Dの高さは2mmとなる。
なお、基材15を構成する発泡樹脂層11及び樹脂シート層12,13は、それぞれ成形前の高さが例えば8.0mm,1.0mmに選定されている。
図3は、図1の実施形態における下型22とストッパー25との位置関係を示す平面図である。図3に示すように、下型22の上面の周縁即ち長辺側の2個所、つまり、下型22の外周側の二辺(図1にて左右方向の延びる長辺)に沿ってストッパー25が配設され、基材15がストッパー25の内側に、即ち互いに対向する一対のストッパー25の間に載置されている。
図4は、図1の実施形態における熱圧着工程終了時の金型20と熱膨張した基材15との位置関係を示す断面図である。図4は、図1に示した型閉じ状態にて行なわれる熱圧着工程を示している。
図4に示すように、型閉じ状態において、熱プレス成形機により前もって例えば160℃程度まで加熱された上型21及び下型22が金型20の内部の温度を上昇させることにより、基材15のうち、発泡樹脂層11が熱膨張し、矢印Bで示すように、その上側及び下側に位置する樹脂シート層12,13をそれぞれ上方及び下方に押圧する。
従って、各樹脂シート層12,13は、発泡樹脂層11の熱膨張による加圧に基づいて、それぞれ潤滑シート層23,24を介して上型21及び下型22に対して密着され、熱圧着される。
これにより、各樹脂シート層12,13は、それぞれ上型21及び下型22の内面に形成された成形面の表面形状が転写される。
このとき、発泡樹脂層11が膨張することにより、発泡樹脂層11と第1樹脂シート層12又は第2シート層13との間に生じる残留気泡(層間空気)が、加圧により排出されて、発泡樹脂層11と第1樹脂シート層12又は第2シート層13との間が確実に熱溶着される。
なお、金型20の上型21及び下型22は、熱プレス成形機により互いに接近するように加圧されているので、発泡樹脂層11の熱膨張によって、上型21が上方に押し上げられて、金型20が開いてしまうようなことはない。
ここで、型閉じ状態における空隙Dは、基材15の厚さ、より厳密には基材15を構成する発泡樹脂層11の厚さ及びその熱膨張率に対応して決定される。これにより、発泡樹脂層11の上面及び下面にそれぞれ配置された各樹脂シート層12,13が、それぞれ対向する金型20の内面の成形面の表面形状が高精度で転写されることになる。
空隙Dの寸法は、基材の厚さに発泡樹脂層の熱膨張率を掛けた値以下とする。例えば、空隙Dは、基材15の厚さに対して、発泡樹脂層11を構成する材料の熱膨張率より低い25%程度に選定される。これにより、発泡樹脂層11の熱膨張によって、その表裏両面に配置された樹脂ヒート層12及び13がそれぞれ上型21及び下型22の内面に対して空隙を生ずることなく確実に圧着されることになる。
なお、空隙Dの高さが上限を越えると、発泡樹脂層11の熱膨張による樹脂シート層12,13の上型21及び下型22の内面への圧着が十分に行なわれず、密着度が低下するおそれがある。また、空隙Dの高さが下限を下回ると、発泡樹脂層11の熱膨張が樹脂シート12,13の上型21及び下型22への当接によって抑制されることになり、樹脂シート12,13が確実に上型21及び下型22に当接することになるが、発泡樹脂層11の一部が側方にはみ出してしまうおそれがある。
これにより、空隙Dを基材15の厚さに対して、発泡樹脂層11を構成する材料の熱膨張率より低い、例えば25%程度とすることにより、発泡樹脂層11の熱膨張によって、発泡樹脂層11の表裏両面に配置された各樹脂シート層12,13が、それぞれ対向する金型20の内面に対して確実に圧着されるので、金型20の内面の表面形状がそれぞれ樹脂シート層12,13の表面に高精度で転写され得る。
熱圧着工程の終了後に、再び金型20が開かれると、基材15の成形された表裏両面は、潤滑シート層23,24を介して上型21及び下型22の内面に接触していることから、容易に樹脂成形品10を金型20内から取り出すことができる。
その後、ステップ3のコールドプレスによって、例えば20℃程度で、かつ、真空引きされながら基材15全体が金型20により成形される。この場合、コールドプレスの図示しない上型と下型側からなる金型は、上型及び/又は下型側から真空引きされている。このため、発泡樹脂層11の内部や樹脂シート層12,13との間の空気をより確実に排除することができる。この際、ステップ3のコールドプレスにおいて、発泡樹脂層11内及び発泡樹脂層11と樹脂シート層12,13との間の空気が確実に抜けているので、基板15の表面全体が金型20の内面の成形面に密着していることから、高い転写性が得られることになる。
本発明によれば、基材15の密着と積層とを熱プレス成形機とコールドプレス成形機のみで成形することが可能となる。これにより、余分な接着剤等の材料が不要となるので、低コストで樹脂成形品10を成形することが可能となる。
なお、熱圧着の際には、金型20の成形面により画成されるキャビティ内を真空排気している。これにより、発泡樹脂層11の熱膨張による各樹脂シート12及び13の上型21及び下型22の内面に対する密着性がより一層向上することになる。
本発明の樹脂成形品10は、大きなサイズの、例えば車体のルーフパネルに好適に適用され得るが、その他、内装品として、ドアパネル、インスツルメントパネル、ピラー部品、トリム部品、エンジンルーム部品、外装品として、天井パネル、バンパー、サイドモール、エアスポイラーなどに使用することができる。
以下、本発明を具体的な実施例によりさらに詳しく説明する。
ポリプロピレンから成り、厚さが8.0mmの発泡樹脂層11の表裏両面側に、ポリプロピレンから成り厚さが1.0mmの第1樹脂シート層12及び第2樹脂シート層13を積層して、図2の工程により厚さが10.0mmの基材15とした。
また、潤滑シート層23,34は厚さが0.5mmのテフロン(登録商標)シートを使用した。
以下にホットプレス及びコールドプレスの金型20と基材15の寸法を示す。
金型20の寸法:2500mm×1500mm
基材15の寸法:2000mm×1300mm
ホットプレス及びコールドプレスの条件を以下に示す。
ホットプレス:樹脂シート層12,13の半溶融温度である160℃で、20MPaの圧力を印加した。
プレス時間は、基材15の厚さや面積により適宜に設定すればよい。
コールドプレス:20℃で、5MPaの圧力を印加した。プレス時間や真空度は、基材15の厚さや面積により適宜に設定すればよい。
上記実施例の樹脂成形品10においては、基材15の表裏両面が平滑面として成形されていることが目視により確認できた。
(比較例)
金型20の上型21及び下型22の内面に配置される潤滑シート層23及び24を取り除いて、基材15の表裏両面が金型20の上型21及び下型22の内面に直接に接触するようにした以外は、実施例と同様にして樹脂成形品10を成形した。
完成した樹脂成形品10は、金型20の上型21及び下型22の内面にそれぞれ各樹脂シート層11及び12が張り付いてしまった結果、金型20から取り出す際に、各樹脂シート層11及び12の一部が金型20の上型21及び下型22の内面に残ってしまった。このため、樹脂成形品10の表裏両面は、部分的に各樹脂シート層11及び12が欠落することになり、目視によっても平滑面とはいえないことが確認できた。
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
例えば、上述した実施形態においては、樹脂成形品10が平滑な表裏両面を備えた長方形の形状である場合について説明したが、樹脂成形品10の形状は他の形状であってもよいことは明かである。
上述した実施形態においては、表面を構成する第1樹脂シート層12と、裏面を構成する第2樹脂シート層13と、両樹脂シート層12,13間に配置された発泡樹脂層11と、からなる三層構造の樹脂成形品10について説明したが、このような三層構造には限定されない。例えば他の層が両樹脂シート層12,13間或いは外側に積層されて四層以上の樹脂成形品10であってもよい。
上述した実施形態においては、金型20の上型21及び下型22の成形面は平滑面として形成されているが、表裏両面の双方又は何れか一方が模様等の平坦ではない表面形状を備えていてもよく、この場合、金型20の成形面及び潤滑シート層23,34がこれらの表面形状に対応して形成されればよい。
10:樹脂成形品
11:発泡樹脂層
12:第1樹脂シート層
13:第2樹脂シート層
15:基材
20:金型
21:上型
22:下型
23:潤滑シート層
24:潤滑シート層
25:ストッパー

Claims (4)

  1. 発泡樹脂層の表裏両面にそれぞれ樹脂シート層を配置した基材を、金型で熱圧着して樹脂成形品を成形する、樹脂成型品の成形方法であって、
    ホットプレスの前記金型の内側成形面に、耐熱性の潤滑シート層又は潤滑シート被覆層を配設し、
    熱圧着する前に、前記樹脂シート層と前記金型との間に空隙を設け、
    熱圧着する際に、前記ホットプレスの加熱で発生する前記発泡樹脂層の熱膨張により、各樹脂シートをそれぞれ対向する金型内面に対して圧着させて前記金型内面の成形面に対して密着させ、
    続いて、コールドプレスにより金型を真空引きすると共に基材を成形する、樹脂成形品の成形方法。
  2. 前記潤滑シート層又は前記潤滑シート被覆層の軟化温度を、前記熱圧着の加熱温度よりも高くする、請求項1に記載の樹脂成形品の成形方法。
  3. 前記金型が上型及び下型からなり、前記空隙を熱圧着前に上側の樹脂シート層と上型の成形面との間に設ける、請求項1又2に記載の樹脂成形品の成形方法。
  4. 前記空隙を、前記基材の厚さに前記発泡樹脂層の熱膨張率を掛けた値以下とする、請求項1〜3の何れかに記載の樹脂成形品の成形方法。
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