JP2019122297A - 植物栽培システム及び植物栽培方法 - Google Patents

植物栽培システム及び植物栽培方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019122297A
JP2019122297A JP2018004874A JP2018004874A JP2019122297A JP 2019122297 A JP2019122297 A JP 2019122297A JP 2018004874 A JP2018004874 A JP 2018004874A JP 2018004874 A JP2018004874 A JP 2018004874A JP 2019122297 A JP2019122297 A JP 2019122297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant
cultivation
holder
holders
rails
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018004874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6713132B2 (ja
Inventor
晃彦 水品
Akihiko Mizushina
晃彦 水品
直彦 古川
naohiko Furukawa
直彦 古川
山本 武
Takeshi Yamamoto
武 山本
吉晃 松尾
Yoshiaki Matsuo
吉晃 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2018004874A priority Critical patent/JP6713132B2/ja
Priority to CN201811592018.XA priority patent/CN110036899B/zh
Publication of JP2019122297A publication Critical patent/JP2019122297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6713132B2 publication Critical patent/JP6713132B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G31/00Soilless cultivation, e.g. hydroponics
    • A01G31/02Special apparatus therefor
    • A01G31/06Hydroponic culture on racks or in stacked containers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/20Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
    • Y02P60/21Dinitrogen oxide [N2O], e.g. using aquaponics, hydroponics or efficiency measures

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Hydroponics (AREA)

Abstract

【課題】植物栽培システムの植物の搬送機能を向上する。【解決手段】植物2を栽培する植物栽培システム1であって、栽培対象の植物2を保持する保持具3と、複数の保持具3を長手方向に沿って移動可能に支持し、保持具3が長手方向における一方側から供給されるごとに複数の保持具3が長手方向における他方側に向けて供給された保持具3に応じて移動するように構成されたレール4と、複数のレール4を並設した栽培棚5aと、栽培棚5aにおける複数のレール4のうち少なくとも隣り合う1組それぞれの一方側に供給された複数の保持具3に対し、他方側へ同時に押し込んで移動させる同時押し込み部材91と、を有する。【選択図】図11

Description

開示の実施形態は、植物栽培システム及び植物栽培方法に関する。
特許文献1には、並設した複数のレールのそれぞれで植物を個体別で移動可能に支持する構成の水耕栽培装置が記載されている。
特許第5916189号公報
しかしながら上記従来技術では、植物を搬送移動させた際には植物どうしが接触し、その商品価値を下げてしまう可能性があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、植物の搬送機能を向上できる植物栽培システム及び植物栽培方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、植物を栽培する植物栽培システムであって、栽培対象の植物を保持する保持具と、複数の前記保持具を長手方向に沿って移動可能に支持し、前記保持具が前記長手方向における一方側から供給されるごとに前記複数の保持具が前記長手方向における他方側に向けて供給された前記保持具に応じて移動するように構成された植物搬送用レールと、複数の前記植物搬送用レールを並設した栽培棚と、前記栽培棚における前記複数の植物搬送用レールのうち少なくとも隣り合う1組それぞれの前記一方側に供給された複数の前記保持具に対し、前記他方側へ同時に押し込んで移動させる同時押し込み部材と、を有する植物栽培システムが適用される。
また、本発明の別の観点によれば、栽培対象の植物を保持する保持具が、複数並設された植物搬送用レールのうち少なくとも隣り合う1組それぞれの長手方向における一方側に供給された状態で、供給された複数の前記保持具に対して前記長手方向における他方側へ同時に押し込んで移動させることを実行する植物栽培方法が適用される。
本発明によれば、植物の搬送機能を向上できる。
実施形態に係る植物栽培システム全体の概略構成を表すシステムブロック図である。 積層栽培棚の一例を表す斜視図である。 積層栽培棚の各栽培棚におけるレールの配置の一例を表す説明図である。 積層栽培棚の各栽培棚における光源の配置の一例を表す説明図である。 ロボットの構成の一例を表す斜視図である。 保持具の構造の一例を表す斜視図である。 保持具を支持した状態のレールの構造の一例を表す横断面図である。 栽培棚におけるレールと植物の配置関係の一例を示す平面図である。 図8の配置関係で単独のレールで個別に植物を搬送移動させた場合の植物どうしの接触干渉を表す平面図である。 図8の配置関係とそれに対応した同時押し込み部材を表す平面図である。 同時押し込み部材で押し込み搬送した場合の配置関係を表す平面図である。 同時押し込み部材と支持機構からなる同時押し込み機構の全体外観を表す斜視図である。 植物の昇降搬送時における同時押し込み部材の支持位置を説明する側面図である。 レール間での保持具の間の配置ピッチに位相差を設けた配置関係とそれに対応した同時押し込み部材を表す平面図である。 同時押し込み部材で押し込み搬送した場合の配置関係を表す平面図である。 スペーサ循環用レールを設けた栽培棚の平面図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下において、植物栽培システムの構成の説明の便宜上、上下左右前後等の方向を各図中に示す方向に定義して適宜使用する場合がある。但し、植物栽培システムの各構成の位置関係を限定するものではない。
<1.植物栽培システムの構成>
図1乃至図4を参照しつつ、本実施形態に係る植物栽培システム1の全体構成の一例について説明する。なお図1においては、図示の煩雑を避けるためにシステム全体の構成を概略的に示すだけとし、各部の詳細な構造については簡略化して模式的に示している。
図1及び図2に示すように、植物栽培システム1は、栽培対象である植物2を保持具3で保持し、当該保持具3を所定の期間をかけてレール4に沿って移動させることにより、植物を生育させるシステムである。植物栽培システム1は、積層栽培棚5と、搬送ロボット6と、搬入コンベア7と、搬出コンベア8と、同時押し込み機構9と、搬送制御部10を有する。
(1−1.積層栽培棚)
積層栽培棚5には、複数段(この例では8段)の栽培棚5aが上下方向に多段で積層するよう配置されている。なお、「上下方向」は厳密な鉛直方向である必要はなく、実質的な鉛直方向であればよい。したがって、「上下方向」には鉛直方向に対して若干傾斜した方向も含まれる。また、積層栽培棚5における栽培棚5aの積み重ね方向は、上下方向に限定されるものではなく、上下方向に対して所定の角度傾斜した方向としてもよい。
各栽培棚5aのそれぞれには、複数のレール4(植物搬送用レール)が前後方向に沿って水平に延設されている。なお、本実施形態でいう「前後方向」は各栽培棚5aにおける植物2の流れ方向であり、レール4の長手方向あるいは延設方向でもある。また、「水平方向」は厳密な水平方向である必要はなく、実質的に水平方向であればよい。したがって、水平方向に対して若干傾斜した方向も含まれる。複数のレール4は、各栽培棚5aにおいて左右方向に並設されており、各レール4は実質的に平行に配置されている。なお、本実施形態でいう「左右方向」は上記上下方向及び前後方向と直交する方向である。
詳細な構造については後述するが、レール4は、複数の保持具3を長手方向に沿って移動可能に支持する。そして、レール4においては、保持具3が前後方向における一方側から供給されることで、他の支持された複数の保持具3が前後方向における他方側に向けて押し出されてスライド移動するよう構成される。
積層栽培棚5における栽培棚5aの段数は特に限定されるものではないが、本実施形態では8段である場合を一例として説明する。以下では、説明の便宜上、積層栽培棚5の栽培棚5aの段について適宜、最下段の1段をA段、最上段の1段をB段、上から2段目〜5段目をまとめてC段、上から6、7段目をまとめてD段という。すなわち、図1乃至図4に示すように、A段は1つの栽培棚5aを有し、B段は1つの栽培棚5aを有し、C段は4つの栽培棚5aを有し、D段は2つの栽培棚5aを有する。図3に示す例では、A段の栽培棚5aには比較的多数(図示する例では27レーン)のレール4が設置されている。B段の栽培棚5aには、A段よりも少ない数(図示する例では14レーン)のレール4が設置されている。C段の栽培棚5aのそれぞれには、B段よりもさらに少ない数(この例では9レーン)のレール4が設置されている。D段の栽培棚5aのそれぞれには、C段と同じ数(この例では9レーン)のレール4が設置されている。
(1−2.搬送順序)
次に、植物栽培システム1における保持具3及び植物2の搬送順序の一例について説明する。搬入コンベア7は、種子が播種されて発芽した状態の植物2を保持する保持具3(詳細は後述する)を、図示しないパレタイザからA段の後側から搬入供給する。また搬出コンベア8は、D段における各段の栽培棚5aの後側から、十分に生育した状態の植物2を保持した保持具3を搬出する。
図1、図3に、各栽培棚5aそれぞれにおける保持具3及び植物2の搬送方向を示す。なお、図1中における破線矢印が各栽培棚5aでの保持具3及び植物2の搬送方向を示している。また、図3中の記号101は、上記前後方向における前側から後側への保持具3及び植物2の搬送方向を示し、記号102は、反対に後側から前側への保持具3及び植物2の搬送方向を示している。図1、図3に示すように、A段では、各レール4において保持具3及び植物2が後側から前側へ向けて搬送される。B段では、各レール4において保持具3及び植物2が前側から後側へ向けて搬送される。C段では、各段とも、各レール4において保持具3及び植物2が後側から前側へ向けて搬送される。D段では、各段とも、各レール4において保持具3及び植物2が前側から後ろ側へ向けて搬送される。
積層栽培棚5の前側に位置する搬送ロボット6は、A段からB段への保持具3及び植物2の上昇搬送と、C段からD段への保持具3及び植物2の下降搬送を行う。このとき、前側の搬送ロボット6は、左右方向の振り分けを行うとともに、異なる段数にあるC段とD段の間の上下方向の振り分けも行う。また、積層栽培棚5の後側に位置する搬送ロボット6は、搬入コンベア7からA段への保持具3及び植物2の水平搬送と、B段からC段への保持具3及び植物2の下降搬送と、D段から搬出コンベア8への保持具3及び植物2のまとめ搬送を行う。このとき、前側の搬送ロボット6は、左右方向の振り分けを行うとともに、異なる段数にあるB段とC段の間の上下方向の振り分けも行う。
また、図4に示すように、積層栽培棚5の栽培棚5aの上方には、植物2の葉2b(後述の図7参照)に光を当てるための複数の光源15が設置されている。各光源15は、各栽培棚5aの上方にそれぞれ設けられた支持板11の下面に、左右方向に沿って延在する姿勢で設置されている。各光源15は、前後方向に沿って所定の間隔で配置されている。なお、光源15は特に限定されるものではないが、例えばLEDや蛍光灯等が使用される。
以上の搬送経路において、A段→B段→C段→D段の順で搬送されるに従い左右方向におけるレール間隔が次第に広くなる。これにより、植物2全体の大きさが保持具3よりも小さい育苗段階ではレール間隔が最も狭いA段で密集して栽培し、その後にレール間隔が広くなる順のB段→C段→D段で搬送することができる。すなわち、各植物2の全体が次第に大きく生育する段階に応じて配置間隔を広くでき、当該積層栽培棚5全体の設置面積に対して植物2の栽培面積を効率的に利用できる。本実施形態においては、このように栽培棚5aの間に渡って植物2を移し替える搬送作業を定植と呼称する。
<2.搬送ロボット>
次に、図5を用いて、搬送ロボット6の構成の一例について説明する。なお、図5においては積層栽培棚5の前側に配置される搬送ロボット6を斜視で示しており、X軸正の方向が右、X軸負の方向が左、Y軸正の方向が後、Y軸負の方向が前、Z軸正の方向が上、Z軸負の方向が下に対応する。また、積層栽培棚5の後側に配置される搬送ロボット6については、同じ構成のものをX軸、Y軸のそれぞれの正負方向を逆にしただけであるため、その図示を省略する。
搬送ロボット6は、保持具3及び植物2を一のレール4の端部から取り出して搬送し、他のレール4の端部へ押し込んで供給する。また本実施形態の例では、搬送ロボット6は、後述する同時押し込み部材91を用いた保持部3の押し込み搬送も行う(この押し込み搬送については後に詳述する)。図9に示すように、搬送ロボット6は、基台16と、基台16上に設置された門型の支持枠17と、支持枠17に設けられたアクチュエータ30と、ハンド21とを有する。
支持枠17は、基台16上にX軸方向に対向するようにZ軸方向に沿って設置された一対の支柱17aと、一対の支柱17aの上端にX軸方向に沿って架け渡された略水平な梁17bとを有する。
アクチュエータ30は、X軸ユニット18、Z軸ユニット19、及びY軸ユニット20を有する。X軸ユニット18は、ビーム18aと、スライダ18bと、X軸モータ18cとを有する。ビーム18aは、一対の支柱17a間にX軸方向に略水平に架設される。スライダ18bは、ビーム18aにX軸方向に沿って移動自在に支持される。X軸モータ18cは、ビーム18aの左端に取り付けられ、スライダ18bに装着された図示しないチェーン等を介してスライダ18bをX軸方向に駆動する。
Z軸ユニット19は、ビーム19aと、スライダ19bと、Z軸モータ19cとを有する。ビーム19aは、上端が梁17bにX軸方向に移動自在に支持されるとともに、スライダ18bに固定される。スライダ19bは、ビーム19aにZ軸方向に沿って移動自在に支持される。Z軸モータ19cは、ビーム19aの下端に取り付けられ、スライダ19bに装着された図示しないチェーン等を介してスライダ19bをZ軸方向に駆動する。
Y軸ユニット20は、ビーム20aと、スライダ20bと、Y軸モータ20cとを有する。スライダ20bは、スライダ19bに固定される。ビーム20aは、スライダ20bがY軸方向に沿って移動自在に支持される。Y軸モータ20cは、ビーム20aの前端に取り付けられ、スライダ20bに装着された図示しないチェーン等を介してスライダ20bをY軸方向に駆動するY軸モータ20cとを有する。
アクチュエータ30では、X軸モータ18cによりスライダ18bがX軸方向に駆動すると、ビーム19aがX軸方向に移動し、スライダ19b及びスライダ20bを介してビーム20aがX軸方向に移動する。また、Z軸モータ19cによりスライダ19bがZ軸方向に駆動すると、スライダ19b及びスライダ20bを介してビーム20aがZ軸方向に移動する。また、Y軸モータ20cによりスライダ20bをY軸方向に駆動すると、スライダ20bを介してビーム20aがY軸方向に移動する。このようにして、アクチュエータ30は、ビーム20aをX軸、Y軸、Z軸の三軸方向に移動することができる。
ハンド21は、アクチュエータ30のビーム20aの後側の先端に取り付けられ、保持具3を把持する。アクチュエータ30は、ビーム20aを三軸方向に移動することにより、ハンド21を三軸方向に移動することができる。すなわち、アクチュエータ30は、ハンド21を前後方向(レール4の長手方向)に沿って移動させる。またアクチュエータ30は、前後方向と垂直且つ互いに直交する2方向、すなわち左右方向(レール4の並設方向。略水平方向でもある)と上下方向(棚部9の積み重ね方向。高さ方向でもある)の2方向に沿って移動させることができる。
<3.保持具>
次に、図6及び図7を用いて、保持具3の構成の一例について説明する。なお、図6に示す方向は、保持具3がレール4に支持された状態での方向を示す。
保持具3は、植物栽培システム1の栽培対象である植物2を1株ごとに保持する部材である。なお、ここでいう「1株」とは、単一の種子から生育される1つの個体をいう。例えば図7に示す植物2のように、複数(単一でもよい)の葉2bが1本の茎2aによって支持されることで1つの個体としてまとまっているものは1株である。また、例えば茎が分岐等により複数ある場合でもその根がつながることで1つの個体としてまとまっているものは1株である。
図6に示すように、保持具3は、上下方向、左右方向、前後方向の各方向においてそれぞれ対称な形状を有する。保持具3は、摺動性の高い材料(例えば樹脂。金属等でもよい)で一体成形されており、保持具3を支持するレール4に対してスライド可能に構成されている。保持具3は、上下方向の両側にそれぞれ突起部33a,33bを有し、左右方向の両側にそれぞれ対向部32,32を有する。突起部33a,33bは、レール4のガイド溝43a,43b(後述の図7参照)に収容されることで、保持具3のレール4に沿った移動を可能とする。対向部32は、上側及び下側にレール4と対向する対向面32a,32bを有し、これら対向面32a,32bがレール4と接触して摺動する。
対向部32は、左右両側に突出した略直方体状の部分であり、その上側の面及び下側の面が平行な上記対向面32a,32bとなっている。保持具3は、左右の対向部32の先端部にそれぞれ、搬送ロボット6のハンド21により把持された際に支持される支持部35を有する。また、突起部33a、33bは、上下両側に突出した略直方体状の部分であり、その前後方向略中央部には、上下方向に貫通する穴部34が形成されている。この例では、穴部34は例えば丸穴であるが、四角形等の他の形状としてもよい。図7に示すように、穴部34には培地36が充填され、培地36に播種された種から発芽した植物2が保持される。培地36としては、例えば寒天等のゲル状培地を使用してもよいし、ウレタン、ロックウール等の固形培地を使用してもよい。
対向面32a,32bには、前後方向の2箇所に穴部37が形成されている。この穴部37により保持具3とレール4との接触面積(接触抵抗)が減少され、レール4との摺動性を向上できる。また、突起部33a,33bには、穴部34の前後方向両側に穴部39が形成されている。この穴部39により保持具3の重量が軽減され、レール4との摺動性をさらに向上できる。
なお、以上説明した保持具3の構成は一例であり、上記以外の構成としてもよい。例えば、上記では保持具3を一体成形としたが、複数の部品で構成されてもよい。また、保持具3が車輪を備え、レール4に対して車輪により移動する構成としてもよい。
なお、植物栽培システム1では、複数の保持具3の間に挿入されることで保持具3の前後方向の間隔を規定するスペーサが使用される。スペーサは、上記保持具3と共通の部品で構成される。すなわち、スペーサ3sとして、穴部34に培地36を充填しない空の状態の保持具3が使用される。したがって、レール4では、複数の保持具3と共に複数のスペーサも前後方向に沿って移動可能に支持される。そして、スペーサがレール4に前後方向における一方側から供給されるごとに、支持された保持具3及びスペーサが他方側に向けて供給されたスペーサに応じて移動する(後述の図8等参照)。
<4.レール>
次に、図7を用いて、レール4の構成の一例について説明する。なお、図7に示す方向は、レール4が栽培棚5aに設置された状態での方向を示す。
図7に示すように、レール4は、レール部40と、水槽部47とを有する。レール部40は、それぞれ左右方向に所定の幅を有し前後方向に延設された左右一対の上ガイド板41aと、これら上ガイド板41aの下方位置で同じくそれぞれ左右方向に所定の幅を有し前後方向に延設された左右一対の下ガイド板42aが設けられている。上ガイド板41aと下ガイド板42aとの間には、保持具3を収容する空間44が形成される。一対の上ガイド板の間には、保持具3の突起部33aが収容されるガイド溝43aが形成されている。一対の下ガイド板の間には、保持具3の突起部33bが収容されるガイド溝43bが形成されている。
水槽部47は、上側が開放された断面略U字状の長尺の水槽であり、内部に培養液48が貯留される。培養液48は、例えばポンプ等の適宜の流動手段により前後方向に流動される。
レール4に挿入された保持具3は、レール部40の空間44に収容される。保持具3は、上下の突起部33a,33bがそれぞれ上下のガイド溝43a,43bに収容されることで、レール4の長手方向に沿って移動可能に支持される。また、保持具3の左右の対向部32の対向面32a,32bはそれぞれ、左右の上レール部41のガイド板41aの下面、左右の下レール部42のガイド板42aの上面にスライド可能に接触する。これにより、保持具3はレール4の長手方向に滑らかに移動可能に支持される。このように、レール4の上レール部41と下レール部42により保持具3を上下から挟み込む構成とすることで、保持具3の傾きや倒れを防止することができる。
保持具3の穴部34内には、培地36が充填され、保持具3は培地36に播種された種から生育した植物2の茎2aを保持する。植物2は、根2cを下方に垂らして培養液48に浸しつつ、葉2bをレール4の上方で成長させることができる。
<5:本実施形態の特徴>
上記構成の植物栽培システム1は、播種、育苗、定植の工程を通じ、葉物野菜等の植物2を多数株まとめて大量に栽培することが可能である。このような植物栽培システム1においては、上述したように、その設置面積に対して栽培できる植物2の株数の効率化を図るために、各植物2の成長に伴う個体当たりの栽培占有面積の増大に対応した栽培配置の変更を行う定植の工程が重要となる。
このような定植を可能とする構成の一つとして、本実施形態の例のように植物2の配置間隔が異なる複数の栽培棚5aを利用し、各栽培棚5aの一方側の端部から他方側の端部へ向けて植物2を搬送して各栽培棚5aの各端部の間で植物2を移し替える構成がある。しかしながら、このような栽培棚5aにおけるレール4と植物2の配置関係次第では、植物2を搬送させた際に植物2どうしが接触して損傷し、商品価値を落としてしまう場合がある(詳細は後述)。
これに対して本実施形態では、栽培棚5aにおける複数のレール4のうち少なくとも隣り合う1組それぞれの一方側に供給された複数の保持具3に対し、他方側へ同時に押し込んで移動させる同時押し込み部材91が上記同時押し込み機構9に備えられている。この同時押し込み部材91を用いた押し込み搬送を行うことにより、栽培棚5aにおいてレール4と植物2がどのような配置関係にあっても、植物2を搬送させた際に植物2どうしの接触を回避できる。以下、そのための構成について順次説明する。
<6:定植及び搬送の手法と同時押し込み機構>
図8乃至13を用いて、本実施形態の各栽培棚5aにおける定植及び搬送の手法と、同時押し込み機構9について説明する。図8は栽培棚5aにおけるレール4と植物2の配置関係の一例を示すものであり、図示する例では積層栽培棚5のC段におけるいずれかの栽培棚5aをその上方からの平面視で見た図である。なお、図示の煩雑を避けるために、図8乃至図13に示す搬送ロボット6は上記図5に示した構成から適宜変更し細部を簡略化して示している。
上述したように、栽培棚5aには、前後方向に沿って配置されたレール4が複数(図示する例のC段では9レーン)並設されており、各レール4の長手方向一方側(図示する例のC段では後側)から植物2を保持した保持具3を供給してその押し出しにより長手方向他方側(図示する例のC段では後側)へ移動させて搬出する。このような栽培棚5aにおいて、各レール4どうしの間の配置間隔や各レール4中における植物2の搬送間隔を、植物2の成長段階に対応する個体当たりの栽培占有面積に応じて適宜設定する。そして栽培棚5aから取り出された植物2をその成長段階に応じてより適切な配置間隔に設定された他の栽培棚5aへ移し替えることで、育苗から出荷までに渡りムダな空きスペースを省略化した栽培が可能となる。
ここで、図8中の拡大図Aに示すように、平面視で見た植物2の栽培占有領域を保持具3の穴部34の中心P、つまり当該植物2の茎2aを中心とした直径Dの円形形状と見なせる。なお、この円形占有領域の直径Dは当該植物2のある一定の成長段階までは経時的に増大していくが、同一の栽培棚5aに配置される全ての植物2に対してはそれらの円形占有領域の直径Dが最大径に合わせて一律に同じに設定される。このとき、近隣の植物2どうしが接触することがなく、かつ、できるだけ密集するよう植物2を配置するためには、栽培棚5aにおいてその円形占有領域の直径D以下となる狭い配置間隔Wで各レール4を並設し、かつ、各レール4のそれぞれにおける植物2の搬送間隔Tを上記円形占有領域の直径D以上に広く設定して隣り合う2つのレール4間における植物2の配置ピッチの位相差Pを大きく取ればよい。
具体的に図8に示す本実施形態の例では、植物2を保持する保持具3と保持しないスペーサ3s(この例では保持具3と共通の部品)は搬送方向長さ(レール4の長手方向長さ)が同じであり、1つのレール4において保持具3とスペーサ3sを搬送方向に交互に配置している。つまり1つのレール4における植物2(保持具3)の搬送間隔Tは保持具3(スペーサ3s)2つ分の長さに相当し、言い換えるとこの搬送間隔Tを周期とした交互配置の位相で保持具3とスペーサ3sが配置されているそして、隣り合う2つのレール4どうしの間では、左右方向に並ぶ保持具3とスペーサ3sの間で配置ピッチに位相差はないが、植物2を保持する保持具3だけで見ると配置ピッチの位相差Pを保持具3の1つ分の長さに設定している。つまり、植物2をいわゆる市松模様の態様で配置している。以上の配置態様により、直径Dよりも狭い配置間隔Wでレール4を並設した場合でも、保持具3の1つ分の長さより少し大きい直径Dの円形占有領域にある各植物2どうしが、接触せずに密集して配置できる。
なお、図8において栽培棚5aの搬送方向両端部にそれぞれ示す網掛け領域は、搬送ロボット6が保持具3(スペーサ3s)を引き抜いて取り出す、又は押し込んで供給する領域である。つまり、栽培棚5aの前側に備えられた搬送ロボット6は、直近の網掛け領域に位置する保持具3(スペーサ3s)を各レール4から引き抜いて取り出すことができる。また、栽培棚5aの後側に備えられた搬送ロボット6は、各レール4に対して直近の網掛け領域まで保持具3(スペーサ3s)を押し込んで供給できる。
しかしながら以上のような栽培配置では、図9に示すように単独のレール4で個別に保持具3を供給して押し出し搬送を行うと、当該レール4中に並ぶ全ての植物2が隣のレール4中に並ぶ植物2と接触してしまう。栽培棚5aに植物2を供給する度にこのような植物2どうしの接触を繰り返した場合には、損傷が生じて商品価値を落としてしまう。
このような植物2どうしの干渉接触を避けるために、本実施形態では図10の右側に示すような同時押し込み部材91を利用して植物の押し込み搬送を行う。この同時押し込み部材91は、全体が十分な厚み寸法を有する略平板形状の部材であり、その平面視(上方から下方に向けた視点)で見て当該栽培棚に設けられたレールに対応する数と位置でそれぞれ押し込み方向に向けて突出した形状の櫛歯91aを有している。各櫛歯91aは、本実施形態の例では、それぞれ一律に保持具3の搬送方向長さと同じ長さ、つまり直近の網掛け供給領域の搬送方向幅寸法と同じ長さで、各レール4における上記レール部40の空間44に挿入可能な左右方向幅で形成されている。
そして本実施形態の例では、図11に示すように、搬送ロボットがこの同時押し込み部材91を把持して、各櫛歯91aを各レール4の空間44に挿入されている保持具3の側面に当接させて搬送方向に押し込む。これにより、同時押し込み部材91の各櫛歯91aは、各レール4中に配置されている保持具3及びスペーサ3sの列を全て一律に保持具3の1つ分の搬送方向長さだけ搬送方向に同時に押し込んで搬送させることができる。これにより、同時押し込み部材91によって同時に保持具3を押し込まれたレール4どうしの間では、植物2の配置ピッチの位相差Pが維持されたまま全体的な植物2の搬送が行われる。このため、それらレール4どうしが円形占有領域の直径Dよりも狭い配置間隔Wで並設されている場合であっても、植物2どうしの接触を回避できる。
上記の同時押し込み部材91は、各レール4と同じ高さ位置で、前後方向に移動可能に設置されていればよい。このため、図12に示すように、同時押し込み部材91の左右方向両端は、一対のスライド機構で構成される支持機構92で支持され、これら同時押し込み部材91と支持機構92とで、上記の同時押し込み機構9を構成する。この同時押し込み機構9は、各栽培棚5aにおける植物2と保持具3の供給側の端部にだけ設ければよい。
また、この同時押し込み機構9付近を側面で見た図13に示すように、栽培棚5aの端部付近では、搬送ロボット6による栽培棚5aの間の植物2の昇降搬送が行われる。この搬送領域の水平範囲B内では、レール4から取り出されて根2cを露出した植物2が保持具3ごと昇降搬送されるため、当該植物2の根2cや根2cから滴下した養液48が同時押し込み部材91に接触しやすい。このため、上記の支持機構92は、上記の水平範囲Bよりも後側に外れる位置まで同時押し込み部材91を移動可能に構成されている。したがって、搬送ロボット6で栽培棚5a間での植物2の昇降搬送を行う前には、当該搬送ロボット6は付近に設置されている同時押し込み部材91を栽培棚5aから最も離間させる位置まで引き込ませる必要がある。
上記図1に示した搬送制御部10は、このような同時押し込み部材91の移動シーケンスも含め、積層栽培棚5の前側と後側それぞれの搬送ロボット6に対してそれぞれに設定したロボット座標系における目標制御位置を算出し、その目標制御位置への移動制御とハンド21の駆動制御を行う。
<7.実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の植物栽培システム1は、栽培棚5aにおける複数のレール4のうち少なくとも隣り合う1組それぞれの一方側(図8中の例の後側)に供給された複数の保持具3に対し、他方側(図8中の例の前側)へ同時に押し込んで移動させる同時押し込み部材91を有している。これにより、同時押し込み部材91によって同時に保持具3を押し込まれたレール4どうしの間では、植物2の配置ピッチの位相差Pが維持されたまま全体的な植物2の搬送が行われる。このため、それらレール4どうしが各植物2の円形占有領域の直径Dよりも狭い配置間隔Wで並設されている場合であっても、植物2どうしの接触を回避できる。この結果、植物栽培システム1における植物2の搬送機能を向上できる。
また、本実施形態では特に、複数の栽培棚5aを上下方向に配置された積層栽培棚5と、積層栽培棚5における複数の栽培棚5aの間で保持具3を搬送する搬送ロボット6とをさらに有し、搬送ロボット6は、同時押し込み部材91の一方側から他方側への押し込み操作も行う。このように、植物2の成長段階に応じた複数の栽培棚5aを上下方向に並べて配置された積層栽培棚5を利用することで当該植物栽培システム1全体の設置床面積を縮小化できる。そして複数の栽培棚5aに渡る植物2の昇降搬送を行う搬送ロボット6が、同時押し込み部材91の押し込み操作を併せて行うことにより、同時押し込み操作専用の駆動アクチュエータを別途設ける必要がなくなり当該植物栽培システム1全体の構成を簡略化して製造コストを削減できる。
また、本実施形態では特に、栽培棚5aは、同時押し込み部材91を長手方向(搬送方向)に移動可能に支持する支持機構92を有し、支持機構92は、搬送ロボット6が複数の栽培棚5aの間で保持具3を搬送する領域の水平範囲Bよりも一方側の位置まで同時押し込み部材91の移動が可能である。これにより、搬送ロボット6が複数の栽培棚5aの間で植物2を昇降搬送している間に当該植物2の根2cや根2cから滴下する養液などが同時押し込み部材91に接触するのを回避できるよう、同時押し込み部材91を支持させることができる。
<8.変形例>
なお、開示の実施形態は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(8−1.レール間での保持具の間の配置ピッチに位相差を設ける場合)
上記実施形態では、隣り合う2つのレール4どうしの間では、左右方向に並ぶ保持具3とスペーサ3sの間で配置ピッチに位相差を設けていなかったが、これに限られない。例えば、図14、図15に示すように、隣り合う2つのレール4どうしの間で植物2を保持する保持具3どうしの配置ピッチに位相差を持たせてもよい。図示する例では、各レール4でスペーサ3sを挿入せずに植物2を保持する保持具3だけを直列に配置しており、隣り合うレール4間での保持具3の配置ピッチの位相差Pを、保持具3の半分の長さに設定している。
この場合には、同時押し込み部材91の各櫛歯91aの突出長さを、それぞれ対応するレール4における保持具3の配置ピッチの位相差Pに対応付けた突出長さに設定すればよい。このような同時押し込み部材91で押し込み搬送した場合には、図15に示すように、各レール4間における保持具3の配置ピッチの位相差Pを維持したまま全体を搬送することができる。
以上説明したように、本変形例の植物栽培システム1は、同時押し込み部材91が、複数のレール4に対応する位置でそれぞれ押し込み方向に向けて突出した形状の複数の櫛歯91aを有し、複数の櫛歯91aは、そのうち少なくとも隣り合う1組でそれぞれ突出長さが異なる。これにより、同時押し込み部材91の櫛歯91aどうしの突出長さの差(つまり押し込み距離の差)を適宜設定することで、例えば隣り合う1組のレール4どうしの間で長手方向の同じ位置に保持具3を挿入供給された場合でも、それらのレール4どうしの間に設定された植物2の配置ピッチの位相差Pを維持した全体的な植物2の搬送が可能となる。
(8−2.スペーサ循環用レールを設ける場合)
上記実施形態では、栽培棚5aに植物2を搬送するためのレール4だけを設置していたが、これに限られない。例えば図16に示すように、植物2と逆方向でスペーサ3sを搬送するための専用のスペーサ循環用レール51を栽培棚5aに設けてもよい。この場合、植物2を供給する側(図中の後側)の搬送ロボット6はスペーサ循環用レール51からスペーサ3sを取り出して他の植物搬送用のレール4に供給し、植物2を取り出す側(図中の前側)の搬送ロボット6は植物搬送用レール4から取り出したスペーサ3sをスペーサ循環用レール51に供給して押し込み搬送する。
以上説明したように、本変形例の植物栽培システム1は、1つの植物搬送用のレール4における複数の保持具3の間に挿入されることで保持具3の長手方向の間隔を規定するスペーサ3sをさらに有し、栽培棚5aは、複数の前記スペーサ3sを長手方向に沿って移動可能に支持し、スペーサ3sが他方側から供給されるごとに複数のスペーサ3sが一方側に向けて供給されたスペーサ3sに応じて移動するように構成されたスペーサ循環用レール51をさらに有する。これにより、1つの植物搬送用のレーン4における植物の搬送間隔をスペーサ3sの挿入数で容易に調整することができ、また1つの栽培棚5aで用いる多数のスペーサ3sをスペーサ循環用レール51で容易に取り回すことが可能となる。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 植物栽培システム
2 植物
3 保持具
4 レール(植物搬送用レール)
5 積層栽培棚
5a 栽培棚
6 搬送ロボット
7 搬入コンベア
8 搬出コンベア
9 同時押し込み機構
10 搬送制御部
51 スペーサ循環用レール
91 同時押し込み部材
91a 櫛歯
92 支持機構

Claims (6)

  1. 植物を栽培する植物栽培システムであって、
    栽培対象の植物を保持する保持具と、
    複数の前記保持具を長手方向に沿って移動可能に支持し、前記保持具が前記長手方向における一方側から供給されるごとに前記複数の保持具が前記長手方向における他方側に向けて供給された前記保持具に応じて移動するように構成された植物搬送用レールと、
    複数の前記植物搬送用レールを並設した栽培棚と、
    前記栽培棚における前記複数の植物搬送用レールのうち少なくとも隣り合う1組それぞれの前記一方側に供給された複数の前記保持具に対し、前記他方側へ同時に押し込んで移動させる同時押し込み部材と、
    を有することを特徴とする植物栽培システム。
  2. 前記同時押し込み部材は、
    複数の前記植物搬送用レールに対応する位置でそれぞれ押し込み方向に向けて突出した形状の複数の櫛歯を有し、
    前記複数の櫛歯は、
    そのうち少なくとも隣り合う1組でそれぞれ突出長さが異なることを特徴とする請求項1記載の植物栽培システム。
  3. 1つの前記植物搬送用レールにおける前記複数の保持具の間に挿入されることで前記保持具の前記長手方向の間隔を規定するスペーサをさらに有し、
    前記栽培棚は、
    複数の前記スペーサを前記長手方向に沿って移動可能に支持し、前記スペーサが前記他方側から供給されるごとに前記複数のスペーサが前記一方側に向けて供給された前記スペーサに応じて移動するように構成されたスペーサ循環用レールをさらに有することを特徴とする請求項1又は2記載の植物栽培システム。
  4. 複数の前記栽培棚を上下方向に配置された積層栽培棚と、
    前記積層栽培棚における前記複数の栽培棚の間で前記保持具を搬送する搬送ロボットとをさらに有し、
    前記搬送ロボットは、
    前記同時押し込み部材の前記一方側から前記他方側への押し込み操作も行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の植物栽培システム。
  5. 前記栽培棚は、
    前記同時押し込み部材を前記長手方向に移動可能に支持する支持機構を有し、
    前記支持機構は、
    前記搬送ロボットが前記複数の栽培棚の間で前記保持具を搬送する領域の水平範囲よりも前記一方側の位置まで前記同時押し込み部材の移動が可能であることを特徴とする請求項4記載の植物栽培システム。
  6. 栽培対象の植物を保持する保持具が、複数並設された植物搬送用レールのうち少なくとも隣り合う1組それぞれの長手方向における一方側に供給された状態で、供給された複数の前記保持具に対して前記長手方向における他方側へ同時に押し込んで移動させること
    を実行することを特徴とする植物栽培方法。
JP2018004874A 2018-01-16 2018-01-16 植物栽培システム及び植物栽培方法 Active JP6713132B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018004874A JP6713132B2 (ja) 2018-01-16 2018-01-16 植物栽培システム及び植物栽培方法
CN201811592018.XA CN110036899B (zh) 2018-01-16 2018-12-21 植物栽培系统以及植物栽培方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018004874A JP6713132B2 (ja) 2018-01-16 2018-01-16 植物栽培システム及び植物栽培方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019122297A true JP2019122297A (ja) 2019-07-25
JP6713132B2 JP6713132B2 (ja) 2020-06-24

Family

ID=67274038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018004874A Active JP6713132B2 (ja) 2018-01-16 2018-01-16 植物栽培システム及び植物栽培方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6713132B2 (ja)
CN (1) CN110036899B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6850441B2 (ja) * 2019-07-29 2021-03-31 株式会社安川電機 植物栽培システム
CN111328694B (zh) * 2020-04-09 2021-11-09 吉林大学 一种单元化马铃薯原原种雾化培养槽
JP7108979B2 (ja) * 2020-09-14 2022-07-29 株式会社安川電機 植物栽培システム及び植物栽培方法
JP7002023B1 (ja) * 2020-11-16 2022-01-20 株式会社安川電機 植物分離装置、植物栽培システム、植物分離方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5113651A (ja) * 1974-07-24 1976-02-03 Kubota Ltd
JPS6170930A (ja) * 1984-09-12 1986-04-11 三菱電機株式会社 植物栽倍装置
JPS6255022A (ja) * 1985-09-04 1987-03-10 三菱電機株式会社 植物栽培装置
JPS62122533A (ja) * 1985-11-25 1987-06-03 三菱電機株式会社 植物栽培装置
JPH08266174A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Mishima Shokuhin Kk 植物水耕栽培方法
WO2002090219A1 (en) * 2001-05-03 2002-11-14 The State Of Queensland Through Its Department Of Primary Industries Article handling system for handling and loading small articles from a conveyor
WO2011125965A1 (ja) * 2010-04-06 2011-10-13 有限会社シマテック 水耕栽培装置
JP2012152174A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Fairy Plant Technology Inc 植物栽培装置及び植物栽培方法
JP2015213491A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 富士機械製造株式会社 栽培装置及び栽培セル
JP2016007148A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 株式会社安川電機 栽培装置
WO2017042891A1 (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 株式会社安川電機 植物栽培システム及び植物栽培方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130118096A (ko) * 2012-04-19 2013-10-29 농업회사법인주식회사 세이프푸드 식물재배기
JP5465770B1 (ja) * 2012-12-13 2014-04-09 三和農林株式会社 植物栽培装置
JP6509655B2 (ja) * 2015-07-03 2019-05-08 昭和電工株式会社 植物栽培装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5113651A (ja) * 1974-07-24 1976-02-03 Kubota Ltd
JPS6170930A (ja) * 1984-09-12 1986-04-11 三菱電機株式会社 植物栽倍装置
JPS6255022A (ja) * 1985-09-04 1987-03-10 三菱電機株式会社 植物栽培装置
JPS62122533A (ja) * 1985-11-25 1987-06-03 三菱電機株式会社 植物栽培装置
JPH08266174A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Mishima Shokuhin Kk 植物水耕栽培方法
WO2002090219A1 (en) * 2001-05-03 2002-11-14 The State Of Queensland Through Its Department Of Primary Industries Article handling system for handling and loading small articles from a conveyor
WO2011125965A1 (ja) * 2010-04-06 2011-10-13 有限会社シマテック 水耕栽培装置
JP2012152174A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Fairy Plant Technology Inc 植物栽培装置及び植物栽培方法
JP2015213491A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 富士機械製造株式会社 栽培装置及び栽培セル
JP2016007148A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 株式会社安川電機 栽培装置
WO2017042891A1 (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 株式会社安川電機 植物栽培システム及び植物栽培方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6713132B2 (ja) 2020-06-24
CN110036899A (zh) 2019-07-23
CN110036899B (zh) 2021-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6598088B2 (ja) 植物栽培システム及び植物栽培方法
JP6713132B2 (ja) 植物栽培システム及び植物栽培方法
JP7299232B2 (ja) 環境制御農業用の垂直栽培タワー搬送システム
CN103491766B (zh) 植物栽培设备
JP6032972B2 (ja) 移植装置及び移植方法
WO2019176070A1 (ja) 植物栽培方法、植物栽培システム及びラック
US20160120114A1 (en) Plant transplanting device
US20180249625A1 (en) Plant transplantation apparatus
JP2019115293A (ja) 植物栽培システム及び植物栽培方法
JP2002338046A (ja) トレイ分離装置
CN110337873A (zh) 一种穴盘苗移栽用托盘库及其使用方法和生产线
JPH0947170A (ja) 植物搬送体及び植物栽培装置
JP6850442B2 (ja) 植物栽培システム
KR100788233B1 (ko) 작물순환 시스템을 이용한 작물의 집적 재배방법
CN113993369B (zh) 用于自动受控生长环境的移栽机系统
CN103340051A (zh) 一种用于穴盘苗移栽的取苗植苗方法
JP2019062825A (ja) 植物搬送システム
JP7153252B2 (ja) 植物栽培システム
CN112167043B (zh) 植物保持器具、植物栽培系统
JP6850441B2 (ja) 植物栽培システム
JP7008947B2 (ja) 植物保持具
JPH08289624A (ja) 苗保持器
JP7288615B2 (ja) 野菜生産システム及び野菜生産方法
JP7108979B2 (ja) 植物栽培システム及び植物栽培方法
KR100788234B1 (ko) 집적재배 시스템의 작물순환설비

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191210

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200310

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6713132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150