JP2019121677A - 板状物の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】均一な深さ位置に改質層を形成できる板状物の加工方法を提供すること。【解決手段】ウエーハの裏面を研削または研磨して平坦化する平坦化ステップS1と、平坦化ステップS1を実施した後、ウエーハの表面側から第1の光を照射するとともにウエーハの裏面側から第1の光よりも光量の少ない第2の光を照射しつつ、ウエーハの裏面を撮像部で撮像して撮像画像を形成し、撮像画像をもとにウエーハの裏面が平坦であるかを確認する平坦確認ステップS2と、平坦確認ステップS2を実施した後、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点をウエーハの内部に位置づけた状態で、ウエーハの裏面に対してレーザビームを照射してウエーハの内部に改質層を形成する改質層形成ステップS4と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、ウエーハ等の板状物にレーザ加工を施す板状物の加工方法に関する。
一般に、ウエーハ(板状物)の分割予定ラインに沿って、該ウエーハの内部に集光点を合わせてレーザビームを照射し、ウエーハの内部に改質層を形成し、この改質層を破断起点にして個々のデバイスチップに分割する加工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の加工方法では、ウエーハの内部に改質層を形成して分割するため、分割予定ラインに沿って切削ブレードにより切削加工する方法と比べて、加工屑の抑制が可能であり、切り代の狭小化を実現し、ひいては、予め形成される分割予定ラインの狭小化を図ることができる。
特許第3408805号公報
ところで、ウエーハの内部に改質層を形成する方法では、入射面におけるレーザビームの乱反射を防止するため、レーザ加工前に板状物の入射面(例えば裏面)を平坦に加工しておくことが好ましい。一般に、平坦加工は研削ホイールや研磨パッドによって実施されるが、例えば研削ホイールや研磨パッドの加工面が偏摩耗していた場合には、平坦加工を実施することで、反対にウエーハの平坦性が崩れることも想定される。ウエーハが平坦でない状態でレーザ加工を施すと、レーザビームの集光点に対するウエーハの厚さ方向の相対位置が変化するため、ウエーハの内部の均一な深さ位置に改質層を形成できないおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、均一な深さ位置に改質層を形成できる板状物の加工方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、板状物にレーザ加工を施す板状物の加工方法であって、該板状物の裏面を研削または研磨して平坦化する平坦化ステップと、該平坦化ステップを実施した後、該板状物の表面側から第1の光を照射するとともに該板状物の裏面側から該第1の光よりも光量の少ない第2の光を照射しつつ、該板状物の裏面を撮像手段で撮像して撮像画像を形成し、該撮像画像をもとに該板状物の裏面が平坦であるかを確認する平坦確認ステップと、該平坦確認ステップを実施した後、該板状物に対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点を該板状物の内部に位置づけた状態で、該板状物の裏面に対して該レーザビームを照射して該板状物の内部に改質層を形成する改質層形成ステップと、を備えたものである。
この構成によれば、板状物の裏面を平坦化する平坦化ステップを実施した後、該裏面が平坦であるかを確認する平坦確認ステップを実施することにより、該裏面が平坦であると確認された板状物にのみ改質層形成ステップを実施できることができる。このため、板状物に対して均一なレーザ加工を施すことができ、板状物の内部の均一な深さ位置に改質層を形成することができる。また、平坦確認ステップでは、板状物の表面側から第1の光を照射することで、板状物の裏面が周囲よりも黒く撮像される。さらに、板状物の裏面に第1の光よりも光量の少ない第2の光を照射することで、裏面の撮像画像の陰影を際立たせることができるため、該裏面が平坦であるかを容易に確認できる。
この構成において、該平坦確認ステップで該板状物の裏面が平坦でないと確認された場合、該板状物の裏面を研削または研磨して平坦化する再平坦化ステップを更に備えてもよい。この構成によれば、再平坦化ステップにより板状物の裏面を再度平坦化できるため、板状物の内部の均一な深さ位置に改質層をより確実に形成することができる。
また、該改質層形成ステップを実施した後、該板状物の裏面を研削して所定厚みへと薄化する薄化ステップを備えてもよい。この構成によれば、所定厚みまで研削される際に改質層に対して研削負荷が加えられるため、この改質層を破断起点とするクラックが板状物の内部に生じて板状物を分割することができる。
また、該平坦化ステップは平坦加工装置で実施され、該平坦確認ステップ及び該改質層形成ステップはレーザ加工装置で実施されてもよい。この構成によれば、レーザ加工装置にて、平坦確認を行った板状物に対して、そのまま改質層を形成することができるため、生産性を損なうことが防止される。
また、該平坦確認ステップは、該撮像画像における該板状物の裏面領域内に、他よりも輝度が高い部分が存在する場合には、該板状物の裏面が平坦でないと確認してもよい。この構成によれば、撮像画像における板状物の裏面の輝度分布により、板状物の裏面が平坦化されているか否かを精度良く確認することができる。
また、該平坦確認ステップは、裏面が平坦に形成された板状物の基準画像と該撮像画像とをパターンマッチング処理し、これら画像の類似度が所定のしきい値に達しない場合には、該板状物の裏面が平坦でないと確認してもよい。この構成によれば、基準画像と撮像画像とのパターンマッチング処理により、板状物の裏面が平坦化されているか否かを精度良く確認することができる。
本発明によれば、板状物の裏面を平坦化する平坦化ステップを実施した後、該裏面が平坦であるかを確認する平坦確認ステップを実施することにより、該裏面が平坦であると確認された板状物にのみ改質層形成ステップを実施できることができる。このため、板状物に対して均一なレーザ加工を施すことができ、板状物の内部の均一な深さ位置に改質層を形成することができる。
図1は、加工対象である板状物の一例であるウエーハの斜視図である。 図2は、本実施形態に係る板状物の加工方法で用いられる研削研磨装置の構成例の斜視図である。 図3は、本実施形態に係る板状物の加工方法で用いられるレーザ加工装置の構成例の斜視図である。 図4は、レーザ加工装置に設けられた平坦化確認ユニットの構造を示す断面模式図である。 図5は、板状物の加工方法の手順を示すフローチャートである。 図6は、平坦化ステップの概要を示す側面図である。 図7は、平坦確認ステップで平坦と確認される撮像画像の一例である。 図8は、平坦確認ステップで平坦でないと確認される撮像画像の一例である。 図9は、再平坦化ステップの概要を示す側面図である。 図10は、改質層形成ステップの概要を示す側面図である。 図11は、薄化ステップの概要を示す側面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
本実施形態に係る板状物の加工方法を図面に基づいて説明する。図1は、加工対象である板状物の一例であるウエーハの斜視図である。図2は、本実施形態に係る板状物の加工方法で用いられる研削研磨装置の構成例の斜視図である。図3は、本実施形態に係る板状物の加工方法で用いられるレーザ加工装置の構成例の斜視図である。図4は、レーザ加工装置に設けられた平坦化確認ユニットの構造を示す断面模式図である。
本実施形態に係る板状物の加工方法は、板状物としてのウエーハ200の裏面201側からレーザビームを照射してウエーハ200の内部に改質層を形成し、この改質層を破断起点にして個々のデバイスチップに分割するものである。ウエーハ200は、レーザビームを照射して内部に改質層を形成できるものであれば特に限定されない。ウエーハ200は、例えば、シリコン、ガリウムヒ素(GaAs)等を母材とする板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハ、ガラスやサファイア(Al)系の板状の無機材料基板等、板状の各種加工材料である。ウエーハ200は、図1に示すように、表面202に格子状に形成された分割予定ライン203により区画された複数の領域に、例えば、IC(Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)等のデバイス204が形成されている。ウエーハ200は、図2に示すように、表面202に保護部材205が貼着された状態で、研削研磨装置(平坦加工装置)1によって裏面201を研削または研磨して平坦化される。保護部材205は、ウエーハ200と同じ大きさの円板状に形成され、可撓性を有する合成樹脂により構成されている。
研削研磨装置1は、図2に示すように、装置本体2と、粗研削ユニット(研削手段)3と、仕上げ研削ユニット(研削手段)4と、研磨ユニット(研磨手段)5と、研磨ユニット移動機構6と、加工液供給ユニット7と、ターンテーブル8上に設置された例えば4つのチャックテーブル9(9a〜9d)と、カセット11,12と、ポジションテーブル13と、搬送アーム15と、ロボットピック16と、スピンナー洗浄装置17と、制御装置(制御部)100とを主に備えている。
粗研削ユニット3は、スピンドル3aの下端に装着された粗研削ホイール3bを回転させながら、チャックテーブル9に保持されたウエーハ200の裏面201に押圧することによって、該ウエーハ200の裏面201を粗研削加工する。同様に、仕上げ研削ユニット4は、スピンドル4aに装着された仕上げ研削ホイール4bを回転させながら、上記粗研削された後のウエーハ200の裏面201に押圧することによって、該ウエーハ200の裏面201で仕上げ研削加工する。
研磨ユニット5は、スピンドル5aの下端に装着された研磨パッド5bを回転させながら、チャックテーブル9に保持された仕上げ研削加工後のウエーハ200の裏面201に押圧することによって、該ウエーハ200の裏面201を研磨加工する。研磨パッド5bは、研磨対象となるウエーハ200の形状に追従して変形し、研磨パッド5bの下面は、ウエーハ200の裏面201に接触して該裏面201の研磨面となる。
本実施形態では、粗研削ユニット3、仕上げ研削ユニット4、もしくは研磨ユニット5を用いて、ウエーハ200の裏面201を研削または研磨して平坦化する作業が実施される。平坦化とは、ウエーハ200の裏面201に形成された酸化膜や該裏面201に生じた傷(凹凸)を除去するためのものであり、JIS規格(B0601)で規定される表面粗さRaが、例えばRa≦0.1(μm)、より好ましくはRa≦0.02(μm)の条件を満たす加工をいう。
研磨ユニット移動機構6は、研磨ユニット5を水平方向(研磨パッド5bの径方向、図2ではX軸方向)および垂直方向(スピンドル5aの軸方向、図2ではZ軸方向)に移動させることができる。加工液供給ユニット7は、研磨加工時に、研削加工後のウエーハ200の裏面201に研磨液と洗浄液とを選択的に供給する。この加工液供給ユニット7は、加工液供給路72を介して、研磨ユニット5の上端部と連結され、研磨ユニット5に研磨液または洗浄液を供給する。
ターンテーブル8は、装置本体2の上面に設けられた円盤状のテーブルであり、水平方向に回転可能に設けられ、所定のタイミングで回転駆動される。このターンテーブル8上には、例えば、4つのチャックテーブル9(9a〜9d)が、例えば90度の位相角で等間隔に配設されている。チャックテーブル9は、保持面に載置されたウエーハ200を真空吸着して保持する。
チャックテーブル9は、研削時及び研磨時には、回転軸(不図示)を中心として、モータにより回転駆動される。このようなチャックテーブル9は、ターンテーブル8の回転によって、搬入搬出領域A、粗研削領域B、仕上げ研削領域C、研磨領域Dの順番に移動して周回する。
カセット11,12は、複数のスロットを有するウエーハ200用の収容器である。一方のカセット11は、研削研磨前または平坦化加工前のウエーハ200を収容し、他方のカセット12は、研磨加工後または平坦化加工後のウエーハ200を収容する。ポジションテーブル13は、カセット11から取り出されたウエーハ200が仮置きされて、その中心位置合わせを行うためのテーブルである。
搬送アーム15は、水平方向(Y軸方向)に移動可能に構成されており、ポジションテーブル13に載置された研削研磨前または平坦化加工前のウエーハ200を搬送して、搬入搬出領域Aに位置するチャックテーブル9aに載置する。また、搬送アーム15は、搬入搬出領域Aに位置するチャックテーブル9aに載置された研磨後または平坦化加工後のウエーハ200を搬送して、スピンナー洗浄装置17のスピンナーテーブルに載置する。
ロボットピック16は、ウエーハ保持部(例えば,U字型ハンド)16Aを備え、このウエーハ保持部16Aによってウエーハ200の裏面201を吸着保持して搬送する。具体的には、ロボットピック16は、研削研磨前または平坦化加工前のウエーハ200をカセット11からポジションテーブル13へ搬送する。また、研磨後または平坦化加工後のウエーハ200をスピンナー洗浄装置17からカセット12へ搬送する。スピンナー洗浄装置17は、研磨後のウエーハ200を洗浄して、研削および研磨された加工面に付着している研削屑や研磨屑等のコンタミネーションを除去する。
制御装置100は、研削研磨装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御するものである。即ち、制御装置100は、ウエーハ200に対する研削研磨動作及び平坦化加工動作を研削研磨装置1に実行させる。制御装置100は、コンピュータプログラムを実行可能なコンピュータである。
一方、レーザ加工装置101は、研削研磨装置1によって裏面201が平坦化されたウエーハ200に対して、裏面201が平坦であるかを確認し、該裏面201にレーザビームを照射してウエーハ200の内部に改質層を形成するものである。改質層とは、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲の母材とは異なる状態になった領域をいい、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、および、これらの領域が混在した領域等である。
レーザ加工装置101は、図3に示すように、装置本体102と、チャックテーブル110と、レーザ照射部120と、X軸移動部(加工送り部)130と、Y軸移動部140(割り出し送り部)と、平坦化確認ユニット150と、搬送部160と、制御装置(制御部)170とを主に備えている。
チャックテーブル110は、ウエーハ200に対してレーザ加工を行う際に該ウエーハ200を保持する。本構成では、ウエーハ200は、保護部材205が貼着された形態でチャックテーブル110に保持される。チャックテーブル110は、ウエーハ200が載置されて吸引される保持面111を有している。
レーザ照射部120は、装置本体102の壁部103に固定されており、チャックテーブル110に保持されたウエーハ200に向けてレーザビームを照射する。レーザ照射部120は、レーザビームをウエーハ200に向けて照射する照射ヘッド121と、この照射ヘッド121とX軸方向(加工送り方向)に横並びに配置された撮像部122と、これら照射ヘッド121及び撮像部122を保持する本体部123とを備える。
X軸移動部130は、チャックテーブル110をX軸方向に沿って移動するものである。X軸移動部130は、X軸方向に延びるボールねじ131と、ボールねじ131と平行に配設されたガイドレール132と、ボールねじ131の一端に連結されボールねじ131を回動させるパルスモータ133と、下部がガイドレール132に摺接するとともにボールねじ131に螺合するナット(不図示)を内部に備えたスライド板134とを備える。スライド板134は、ボールねじ131の回動に伴い、ガイドレール132にガイドされてX軸方向に移動する。また、スライド板134には、内部にパルスモータ(不図示)を備えた回転駆動部135が固定されており、回転駆動部135は、チャックテーブル110を所定角度回転させることができる。本実施形態では、例えば、撮像部122によって撮像されたウエーハ200の画像に基づき、互いに交差する分割予定ライン203(図1)がそれぞれX軸方向及びY軸方向に向くように、チャックテーブル110(ウエーハ200)を回転する。
Y軸移動部140は、チャックテーブル110をY軸方向(割り出し送り方向)に沿って移動するものである。Y軸移動部140は、Y軸方向に延びるボールねじ141と、ボールねじ141と平行に配設されたガイドレール142と、ボールねじ141の一端に連結されボールねじ141を回動させるパルスモータ143と、下部がガイドレール142に摺接するとともにボールねじ141に螺合するナット(不図示)を内部に備えたスライド板144とを備える。Y軸移動部140は、装置本体102上に載置され、ボールねじ141の回動にともないスライド板144がガイドレール142にガイドされてY軸方向に移動する。スライド板144には上記したX軸移動部130が配設されており、スライド板144のY軸方向の移動に伴い、X軸移動部130も同方向に移動する。
平坦化確認ユニット150は、研削研磨装置1によってウエーハ200の裏面201が平坦化されているか否かを確認するものであり、装置本体102に隣接して配置されている。平坦化確認ユニット150は、図3に示すように、本体部151と、この本体部151の上面に配置される保持テーブル152と、この保持テーブル152の周囲に環状に配置される複数の第1の照明手段153と、保持テーブル152の鉛直上方に配置される撮像部(撮像手段)154とを備える。保持テーブル152は、図4に示すように、ウエーハ200よりも小径のポーラスセラミック等から形成された保持部152Aと、この保持部152Aに連通する吸引経路152Bとを備え、この吸引経路152Bには、吸引源155が接続されている。また、保持テーブル152は、保持部152Aの周囲に形成された環状溝152Cを備え、この環状溝152C内に複数の第1の照明手段153が配置されている。この第1の照明手段153は、環状溝152Cを覆う光透過部材152Dに向けて可視光線を発光するものであり、例えば、白熱電球やLEDが用いられる。光透過部材152Dは、光を透過可能な透明又は半透明部材からなり、ウエーハ200の直径に比較して外径が大きく、かつ、ウエーハ200の直径に比較して内径が小さい円環状(環状)に形成されている。光透過部材152Dの表面に、ウエーハ200の外周縁が載置される。保持部152Aの表面と光透過部材152Dの表面とは、同一平面上に設けられている。第1の照明手段153から照射された第1の光153Aは、ウエーハ200の外周縁の外側を進行し、撮像部154に至る。
撮像部154は、保持テーブル152の鉛直上方に配置されて、保持テーブル152に保持されたウエーハ200を撮像する。撮像部154は、ケース154A内に、例えば、可視光線を捕らえるCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを収容したカメラである。撮像部154は、ウエーハ200の裏面201を撮像して撮像画像を生成し、この撮像画像は、随時、制御装置170に送信される。また、撮像部154のケース154Aの周囲には、複数の第2の照明手段156が配置されている。この第2の照明手段156は、保持テーブル152に保持されたウエーハ200の裏面201に第2の光156Aを照射する斜光照明であり、例えば、白熱電球やLEDが用いられる。本実施形態では、第2の光156Aは、第1の光153Aよりも光量(光束)が小さく設定されている。
搬送部160は、チャックテーブル110と平坦化確認ユニット150の保持テーブル152との間でウエーハ200を相互に搬送するものである。搬送部160は、装置本体102の壁部103に固定されており、X軸方向に延びるボールねじ161と、ボールねじ161と平行に配設されたガイドレール162と、ボールねじ161の一端に連結されボールねじ161を回動させるパルスモータ163と、一端部がガイドレール162に摺接するとともにボールねじ161に螺合するナット(不図示)を内部に備えたスライド板164とを備える。搬送部160は、ボールねじ161の回動にともないスライド板164がガイドレール162にガイドされてX軸方向に移動する。スライド板164の下端部には、ウエーハ200を吸着して保持する保持部165が設けられている。
制御装置170は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理部171と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶部172と、入出力インタフェース装置とを有する。演算処理部171は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムをRAM上で実行して、レーザ加工装置101を制御するための制御信号を生成し、生成された制御信号は入出力インタフェース装置を介してレーザ加工装置101の各構成要素に出力される。
また、記憶部172には、平坦化確認ユニット150の撮像部154がウエーハ200の裏面201を撮像した撮像画像が随時、記憶され、演算処理部171は、この撮像画像に基づいて、ウエーハ200の裏面201が平坦であるか否かを判別する。また、制御装置170には、撮像画像を表示する表示部173が接続されている。
次に、本実施形態に係る板状物の加工方法について説明する。図5は、板状物の加工方法の手順を示すフローチャートである。まず、ウエーハ200の裏面201を平坦化する(ステップS1;平坦化ステップ)。具体的には、ウエーハ200の表面202に保護部材205を貼着した状態で、研削研磨装置1のチャックテーブル9に保持し、ターンテーブル8を回転させる。そして、図2に示すように、チャックテーブル9を粗研削ユニット3に位置づけ、粗研削ユニット3によって、ウエーハ200の裏面201を粗研削する。粗研削が終了すると、ターンテーブル8を回転させて、チャックテーブル9を仕上げ研削ユニット4に位置づけ、仕上げ研削ユニット4によって、ウエーハ200の裏面201を仕上げ研削する。これら粗研削及び仕上げ研削を行う場合、例えば、チャックテーブル9は300(rpm)で回転させるのに対して、粗研削ユニット3及び仕上げ研削ユニット4の各ホイールは6000(rpm)で回転させる。さらに、仕上げ研削が終了すると、ターンテーブル8を回転させて、図6に示すように、研磨ユニット5に位置づけ、研磨ユニット5によって、ウエーハ200の裏面201を研磨することにより平坦化する。この場合、例えば、チャックテーブル9は300(rpm)で回転させるのに対して、研磨ユニット5の研磨パッド5bは1500(rpm)で回転させる。この研磨を所定時間実行することにより、ウエーハ200の裏面201を平坦化する。なお、本実施形態では、平坦化する際に、ウエーハ200の裏面201を粗研削、仕上げ研削及び研磨の各工程を実施しているが、これに限るものではなく、粗研削及び仕上げ研削の工程で終了してもよい。
次に、ウエーハ200の裏面201が平坦化されたか否かを確認する(ステップS2;平坦確認ステップ)。本実施形態では、ウエーハ200を保護部材205とともに、研削研磨装置1からレーザ加工装置101に移送し、このレーザ加工装置101の平坦化確認ユニット150の保持テーブル152に保護部材205を介してウエーハ200を載置する。次に、図4に示すように、第1の照明手段153及び第2の照明手段156をそれぞれ点灯しつつ、ウエーハ200の裏面201を撮像部154に撮像させる。
撮像部154は、ウエーハ200の裏面201を撮像して撮像画像を生成し、この撮像画像を制御装置170に送信する。送信された撮像画像は、記憶部172記憶されるとともに、演算処理部171は、この撮像画像に基づいて、ウエーハ200の裏面201が平坦であるか否かを判別する。具体的には、演算処理部171は、撮像画像におけるウエーハ200の裏面201領域内の輝度分布を検出し、他の部分よりも輝度が所定の閾値以上高い部分が存在する場合に平坦でないと確認する。例えば、図7の例の撮像画像300では、ウエーハ200の裏面201領域内の輝度分布がほぼ一様であり、所定の閾値以上、輝度の高い部分が存在しないため、このウエーハ200の裏面201は平坦であると確認する(ステップS2;OK)。これに対して、図8の例の撮像画像301では、ウエーハ200の裏面201の周縁部201Aの輝度は、中央部201B(他の部分)よりも輝度が高くなっている。このため、周縁部201Aの輝度が中央部201Bよりも所定の閾値以上高い場合には、このウエーハ200の裏面201は平坦でないと確認する(ステップS2;NG)。
第1の照明手段153から照射された第1の光153Aのうち、ウエーハ200の外周縁より外側に照射された光は、撮像部154に到達するため、ウエーハ200の外周縁が明るくなり輪郭を際立たせる。また、ウエーハ200の裏面201には、第2の照明手段156から照射された第2の光156Aが照射される。この第2の光156Aは、第1の光153Aよりも弱い(光量が少ない)斜光である。このため、ウエーハ200の裏面201が平坦である場合には、第2の光156Aが裏面201で全反射することで撮像部154には達しない。これにより、ウエーハ200の裏面201領域内の輝度分布がほぼ一様な撮像画像300が生成される。一方、ウエーハ200の裏面201が平坦でない場合には、第2の光156Aが裏面201で乱反射するため、この乱反射した第2の光156Aの一部が撮像部154に達する。これにより、輝度分布にムラが生じて陰影が映り込んだ撮像画像301が生成される。
本実施形態では、制御装置170には、撮像画像を表示する表示部173が接続されている。このため、表示部173に撮像画像300,301を表示することにより、オペレータが表示された撮像画像300,301を見て、ウエーハ200の裏面201が平坦か否かを確認してもよい。
この平坦確認ステップにおいて、ウエーハ200の裏面201が平坦でないと確認された場合(ステップS2;NG)には、ウエーハ200の裏面201を、再度、研削または研磨して平坦化する(ステップS3;再平坦化ステップ)。本実施形態では、ウエーハ200を保護部材205とともに、レーザ加工装置101から再び研削研磨装置1に移送し、この研削研磨装置1のチャックテーブル9に保護部材205を介してウエーハ200を保持する。ここで、再平坦化ステップS3では、粗研削ユニット3及び仕上げ研削ユニット4の各研削ホイール3b,4bや研磨ユニット5の研磨パッド5bをドレッシングによりコンディションを整えた後、先の平坦化ステップS1と同様の加工条件でウエーハ200の裏面201を再度平坦化する。先の平坦化ステップS1では、ウエーハ200の裏面201を粗研削、仕上げ研削及び研磨の各工程を実施しているため、図9に示すように、チャックテーブル9を粗研削ユニット3及び仕上げ研削ユニット4に順次、位置づけ、同様の研削条件にて、ウエーハ200の裏面201の粗研削及び仕上げ研削を実施する。その後、図6に示すように、チャックテーブル9を研磨ユニット5に位置づけ、同様の研磨条件にて、ウエーハ200の裏面201の研磨を実施する。先の平坦化ステップS1を、粗研削及び仕上げ研削の工程で終了した場合には、再平坦化ステップS3も粗研削及び仕上げ研削の工程を実施する。この再平坦化ステップを実行した後、再び、処理をステップS2に戻して、ウエーハ200の裏面201が平坦化されたか否かを確認する。
一方、ウエーハ200の裏面201が平坦であると確認された場合(ステップS2;OK)には、ウエーハ200の裏面201に対してレーザビームを照射してウエーハ200の内部に改質層を形成する(ステップS4;改質層形成ステップ)。本実施形態では、ウエーハ200を保護部材205とともに、レーザ加工装置101における平坦化確認ユニット150の保持テーブル152から、搬送部160の保持部165を用いて、チャックテーブル110上に移送する。この場合、ウエーハ200は、図10に示すように、裏面201側が上方に露出した状態で、保護部材205を介してチャックテーブル110に保持される。
続いて、レーザ加工装置101は、チャックテーブル110に保持されたウエーハ200のアライメントを遂行する。その後、チャックテーブル110とレーザ照射部120とを相対的に移動させながら、図10に示すように、チャックテーブル110に保持されたウエーハ200の裏面201からウエーハ200に対して透過性を有する波長(例えば、1064nm)のレーザビーム125をウエーハ200の内部に集光点125Aを合わせて分割予定ライン203(図1)に沿って照射する。そして、分割予定ライン203に沿った改質層206をウエーハ200の内部に形成する。この改質層206を形成する際、ウエーハ200の内部に、改質層206から該ウエーハ200の厚み方向に延びるクラック207を発生させる条件でレーザ加工が施されている。このため、ウエーハ200の内部には、改質層206から該ウエーハ200の厚み方向に延びるクラック207が生成される。このクラック207は、例えば、ウエーハ200を薄化した際の所定厚みと同程度の長さに生成されている。
一般に、レーザ加工装置101は、研削研磨装置1と比較して、単位時間あたりの加工処理能力が高いことが知られている。本構成では、レーザ加工装置101に平坦化確認ユニット150を設け、平坦確認を行ったウエーハ200に対して、そのままレーザ加工によって改質層206を形成することができるため、生産性(スループット)を損なうことを防止できる。
次に、ウエーハ200の裏面201を研削及び研磨して所定厚みへと薄化する(ステップS5;薄化ステップ)。本実施形態では、ウエーハ200を保護部材205とともに、レーザ加工装置101から再び研削研磨装置1に移送し、この研削研磨装置1のチャックテーブル9に保護部材205を介してウエーハ200を保持する。次に、チャックテーブル9に保持されたウエーハ200は、ターンテーブル8の回転によって、粗研削ユニット3に位置付けられ、図11に示すように、チャックテーブル9を回転させた状態で、粗研削ユニット3の粗研削ホイール3bを回転させつつ下降させ、回転する粗研削ホイール3bをウエーハ200の裏面201に接触させて粗研削を行う。粗研削が終了すると、ターンテーブル8を回転させて、チャックテーブル9を仕上げ研削ユニット4に位置づけ、仕上げ研削ユニット4によって、ウエーハ200の裏面201を仕上げ研削する。さらに、仕上げ研削が終了すると、ターンテーブル8を回転させて、研磨ユニット5に位置づけ、研磨ユニット5によって、ウエーハ200の裏面201を研磨し、最終的にウエーハ200を所定厚みdに薄化する。ウエーハ200の厚みの測定は、例えば接触式厚さ測定ゲージを用いて、ウエーハ200の裏面201が露出した部分(ウエーハ200と研削ホイールや研磨パッドが重なっていない部分)で行われる。なお、薄化ステップS5は、粗研削、仕上げ研削及び研磨により実施されりことに限るものではなく、粗研削及び仕上げ研削によって実施されてもよい。
ウエーハ200には、改質層206から少なくともウエーハ200の表面202に至るクラック207が生成されている。このため、ウエーハ200を薄化した際に、これらクラック207により、分割予定ライン203に沿ってウエーハ200が分割され、所定厚みdのチップが複数形成される。形成された複数のチップは、保護部材205により支持される。なお、本実施形態では、ウエーハ200へのレーザ加工により、改質層206からウエーハ200の厚み方向に延びるクラック207を発生させ、ウエーハ200を薄化した際に、これらクラック207によってウエーハ200を分割しているが、これに限るものではない。例えば、ウエーハ200へのレーザ加工により、改質層206を形成し、ウエーハ200を薄化する際の研削負荷により、改質層206を起点とするクラックがウエーハ200内部に生じ、分割予定ライン203に沿ってウエーハ200を分割する構成としてもよい。
次に、上記した平坦確認ステップの別の実施形態を説明する。上記した実施形態では、演算処理部171は、撮像画像におけるウエーハ200の裏面201領域内の輝度分布を検出し、他の部分よりも輝度が所定の閾値以上高い部分が存在する場合に平坦でないと確認していたが、この別の実施形態では、演算処理部171は、予め取得したウエーハ200の基準画像と撮像画像とのパターンマッチング処理により、ウエーハ200の裏面201が平坦であるかを確認する。
具体的には、裏面が平坦化された基準ウエーハ(不図示)を形成し、この基準ウエーハの裏面を事前に撮像して基準画像(不図示)を取得しておく。この基準画像は、上記した平坦化確認ユニット150の撮像部154を用いて、同一の撮像条件にて撮像されて記憶部172に記憶されている。演算処理部171は、記憶部172に記憶された基準画像と、撮像された撮像画像300,301との類似度(一致度)を算出し、この類似度が所定のしきい値に達していれば、ウエーハ200の裏面201が平坦であると確認し、所定のしきい値に達しない場合には、ウエーハ200の裏面201が平坦でないと確認する。類似度は、例えば、正規化相関法の相関値などを用いるができるが、既存の手法によって算出された値でもよい。また、基準画像と撮像画像との類似度は、ウエーハ全体を比較して算出しても良いが、同等部分(例えば、ウエーハ200の外周縁を含む一部領域)の画像を切り出して、これらを比較して算出してもよい。
以上、本実施形態のウエーハ200の加工方法は、ウエーハ200の裏面201を研削または研磨して平坦化する平坦化ステップS1と、平坦化ステップS1を実施した後、ウエーハ200の表面202側から第1の光153Aを照射するとともにウエーハ200の裏面201側から第1の光153Aよりも光量の少ない第2の光156Aを照射しつつ、ウエーハ200の裏面201を撮像部154で撮像して撮像画像を形成し、撮像画像をもとにウエーハ200の裏面201が平坦であるかを確認する平坦確認ステップS2と、平坦確認ステップS2を実施した後、ウエーハ200に対して透過性を有する波長のレーザビーム125の集光点125Aをウエーハ200の内部に位置づけた状態で、ウエーハ200の裏面201に対してレーザビーム125を照射してウエーハ200の内部に改質層206を形成する改質層形成ステップS4と、を備える。この構成によれば、ウエーハ200の裏面201を平坦化する平坦化ステップS1を実施した後、裏面201が平坦であるかを確認する平坦確認ステップS2を実施することにより、裏面201が平坦であると確認されたウエーハ200にのみ改質層形成ステップS4を実施できることができる。このため、ウエーハ200の裏面201に対して均一なレーザ加工を施すことができ、ウエーハ200の内部の均一な深さ位置に改質層206を形成することができる。また、平坦確認ステップS2では、ウエーハ200の表面202側から第1の光153Aを照射することで、ウエーハ200の裏面201が周囲よりも黒く撮像される。さらに、ウエーハ200の裏面201に第1の光153Aよりも光量の少ない第2の光156Aを照射することで、裏面201の撮像画像の陰影を際立たせることができるため、裏面201が平坦であるかを容易に確認することができる。
本実施形態によれば、平坦確認ステップS2でウエーハ200の裏面201が平坦でないと確認された場合、ウエーハ200の裏面201を研削または研磨して平坦化する再平坦化ステップS3を更に備えたため、再平坦化ステップS3によりウエーハ200の裏面201を再度平坦化できるため、ウエーハ200の内部の均一な深さ位置に改質層206をより確実に形成することができる。
本実施形態によれば、改質層形成ステップS4を実施した後、ウエーハ200の裏面201を研削して所定厚みdへと薄化する薄化ステップS5を備えたため、所定厚みdまで研削される際に改質層206に対して研削負荷が加えられることで、この改質層206を破断起点とするクラックがウエーハ200の内部に生じてウエーハ200を容易に分割することができる。
本実施形態によれば、平坦化ステップS1は研削研磨装置1で実施され、平坦確認ステップS2及び改質層形成ステップS4はレーザ加工装置101で実施されるため、レーザ加工装置101にて、平坦確認を行ったウエーハ200に対して、そのまま改質層206を形成することができるため、生産性を損なうことが防止される。
本実施形態によれば、平坦確認ステップS2は、撮像画像におけるウエーハ200の裏面201の領域内に、他よりも輝度が高い部分が存在する場合には、ウエーハ200の裏面201が平坦でないと確認するため、ウエーハ200の裏面201が平坦化されているか否かを精度良く確認することができる。
本実施形態によれば、平坦確認ステップS2は、裏面201が平坦に形成されたウエーハの基準画像と撮像画像とをパターンマッチング処理し、これら画像の類似度が所定のしきい値に達しない場合には、ウエーハ200の裏面201が平坦でないと確認するため、基準画像と撮像画像とのパターンマッチング処理により、ウエーハ200の裏面201が平坦化されているか否かを精度良く確認することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本実施形態では、研磨ユニット5を用いて、ウエーハ200の裏面201を研磨もしくは平坦化加工する際に、加工液を供給しているが、この加工液を使用しないで研磨もしくは平坦化するドライポリッシュを行うこともできる。
また、本実施形態では、ウエーハ200の内部に改質層206を形成した(改質層形成ステップS4)の後に、ウエーハ200の裏面201を所定厚みdまで研削してチップに分割する構成としたが、これに限るものではない。例えば、予め所定厚みdまで薄化したウエーハ200の裏面201を研削または研磨によって平坦化し、裏面201の平坦化が確認された場合には、裏面201からレーザビーム125を照射してウエーハ200の内部に分割予定ライン203に沿った改質層206を形成する。そして、ウエーハ200の表面202に、保護部材205に替えて、例えば、エキスパンドテープを貼り付けるとともに、エキスパンドテープの周縁を保持しつつ、エキスパンドテープを拡張して分割予定ライン203に沿って形成された改質層206に張力を作用させて、ウエーハ200を分割予定ライン203に沿って分割することもできる。この場合、平坦化ステップの前に薄化ステップが実行され、改質層形成ステップの後に新たに分割ステップが実行される。
また、本実施形態では、レーザ加工装置101に平坦化確認ユニット150を設けた構成としたが、レーザ加工装置101のチャックテーブル110を、平坦化確認ユニット150の保持テーブル152と同様の構成とするとともに、例えば、チャックテーブル110のX軸方向の移動経路上に、ラインセンサカメラ及び第2の照明手段を配置し、このラインセンサカメラでウエーハ200の裏面201の画像を撮像する構成としてもよい。
1 研削研磨装置(平坦加工装置)
3 粗研削ユニット
3b 粗研削ホイール
4 仕上げ研削ユニット
4b 仕上げ研削ホイール
5 研磨ユニット
5b 研磨パッド
9、9a、9b、9c、9d チャックテーブル
100 制御装置
101 レーザ加工装置
110 チャックテーブル
120 レーザ照射部
121 照射ヘッド
125 レーザビーム
125A 集光点
150 平坦化確認ユニット
151 本体部
152 保持テーブル
153 第1の照明手段
154 撮像部
156 第2の照明手段
170 制御装置
171 演算処理部
172 記憶部
173 表示部
200 ウエーハ(板状物)
201 裏面
201A 周縁部
201B 中央部
202 表面
203 分割予定ライン
204 デバイス
205 保護部材
206 改質層
207 クラック

Claims (6)

  1. 板状物にレーザ加工を施す板状物の加工方法であって、
    該板状物の裏面を研削または研磨して平坦化する平坦化ステップと、
    該平坦化ステップを実施した後、該板状物の表面側から第1の光を照射するとともに該板状物の裏面側から該第1の光よりも光量の少ない第2の光を照射しつつ、該板状物の裏面を撮像手段で撮像して撮像画像を形成し、該撮像画像をもとに該板状物の裏面が平坦であるかを確認する平坦確認ステップと、
    該平坦確認ステップを実施した後、該板状物に対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点を該板状物の内部に位置づけた状態で、該板状物の裏面に対して該レーザビームを照射して該板状物の内部に改質層を形成する改質層形成ステップと、
    を備えた板状物の加工方法。
  2. 該平坦確認ステップで該板状物の裏面が平坦でないと確認された場合、該板状物の裏面を研削または研磨して平坦化する再平坦化ステップを更に備えた請求項1に記載の板状物の加工方法。
  3. 該改質層形成ステップを実施した後、該板状物の裏面を研削して所定厚みへと薄化する薄化ステップを備えた請求項1または2に記載の板状物の加工方法。
  4. 該平坦化ステップは平坦加工装置で実施され、
    該平坦確認ステップ及び該改質層形成ステップはレーザ加工装置で実施される請求項1〜3のいずれか一項に記載の板状物の加工方法。
  5. 該平坦確認ステップは、該撮像画像における該板状物の裏面領域内に、他よりも輝度が高い部分が存在する場合には、該板状物の裏面が平坦でないと確認する請求項1〜4のいずれか一項に記載の板状物の加工方法。
  6. 該平坦確認ステップは、裏面が平坦に形成された板状物の基準画像と該撮像画像とをパターンマッチング処理し、これら画像の類似度が所定のしきい値に達しない場合には、該板状物の裏面が平坦でないと確認する請求項1〜4のいずれか一項に記載の板状物の加工方法。
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