JP2019120489A - 通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】案内情報の取得に係る通信端末とサーバ装置との間の通信量や通信時間を削減することを可能にした通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】通信端末5からの経路探索要求に応じてサーバ装置3において探索及び配信された経路を取得して通信端末5の案内経路として設定する。また、サーバ装置3は、通信端末5の要求に応じて、案内経路に基づく移動体の移動案内を行う為の移動案内情報26を、サーバ装置3と通信端末5との間で共有する識別情報により通信端末5へと配信し、一方で通信端末5は、サーバ装置3から配信された識別情報に対応する移動案内情報26を、通信端末5が有する記憶媒体から取得し、記憶媒体から取得された案内情報を用いて移動体の移動案内を行うように構成する。【選択図】図3

Description

本発明は、移動体の移動案内を行う通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムに関する。
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより自車の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図情報をDVD−ROMやHDDなどの記録媒体またはネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。また、上記ナビゲーション装置では、所望する目的地を設定すると、出発地(例えば自車の現在位置)から設定された目的地までの最適経路を探索する経路探索機能を備えており、更に、探索された経路(案内経路)に従って走行の案内を行う走行案内機能についても備えている。また、近年は携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある(以下、ナビゲーション装置を含めて通信端末という)。
ここで、日本全国においては毎年新しい道路(新設道路)が建設されている。また、これに伴って、既存の道路がなくなったり、交差点が追加されたり、既存の道路や交差点の形状が変更されたりする。その際、通信端末が有する地図情報が作成された後に新しく作られた新設道路等に関する情報は、地図情報に登録されていないという問題がある。即ち、新設道路等を含まない地図情報を持つ通信端末では、新設道路等が経路探索や案内の対象とならないため、新設道路等を通過しない遠回りの案内経路を探索したり、実在する道路や交差点が地図画像上では案内されない等の適切な移動案内が行われない場合がある。
そこで、近年では経路探索を通信端末側では行わずに最新の地図情報を有する外部のサーバ装置に実行させ、サーバ装置から案内経路を取得する構成(以下、センタールート探索という)について提案されている。センタールート探索では、通信端末が上述したように最新の地図情報を有していない場合、或いは通信端末が地図情報自体を有していない場合においても、最新の地図情報に基づいた経路を探索することが可能となる。但し、センタールート探索を行った場合には、最新の地図情報に基づいて経路が探索できる一方で、古いバージョンの地図情報を有する通信端末や地図情報を有しない通信端末側において案内経路に沿った走行案内を適切に行うことができない。
そこで、通信端末は案内経路に沿った走行案内を行う為に必要な案内情報についても、サーバ装置から取得する必要があった。例えば、特開2001−27539号公報には、センタールート探索によって探索された案内経路に基づく車両の走行案内を行う場合において、ナビゲーション装置が車両の現在位置から案内経路に沿って所定距離分の案内情報をサーバ装置に対して順次要求する技術について提案されている。
特開2001−27539号公報(第3−5頁)
ここで、案内情報には画像データや音声データなどのサイズの大きいデータが含まれることも多い。従って上記特許文献1の技術では、ナビゲーション装置とサーバ装置間の通信量が増加し、通信に必要な時間も長時間化する問題があった。特に、車両が案内経路から外れて再探索(リルート)が行われると案内経路が変更となるので、再探索が行われる度に案内情報の取得が行われることとなり、通信量が大きく増加する。更に、再探索された場合に案内情報を取得するのに時間がかかると、案内経路から外れてからしばらくの間において案内経路に基づく走行案内を行うことができない問題も生じていた。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、案内情報の取得に係る通信端末とサーバ装置との間の通信量や通信時間を削減することを可能にした通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る通信端末は、サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末において、前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う為の案内情報を、前記サーバ装置と前記通信端末との間で共有する識別情報により前記サーバ装置から受信する識別情報受信手段と、前記受信した識別情報に対応する前記案内情報を、前記通信端末が有する記憶媒体から取得する情報取得手段と、前記記憶媒体から取得された前記案内情報を用いて前記移動体の移動案内を行う案内手段と、を有する。
尚、「移動体」としては、車両以外に、歩行者や二輪車も含む。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、移動体の移動案内を行う為のコンピュータプログラムである。具体的には、サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末を、前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う為の案内情報を、前記サーバ装置と前記通信端末との間で共有する識別情報により前記サーバ装置から受信する識別情報受信手段と、前記受信した識別情報に対応する前記案内情報を、前記通信端末が有する記憶媒体から取得する情報取得手段と、前記記憶媒体から取得された前記案内情報を用いて前記移動体の移動案内を行う案内手段と、して機能させる。
また、本発明に係る移動案内システムは、サーバ装置と、前記サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末と、を有する移動案内システムにおいて、前記サーバ装置は、前記通信端末の要求に応じて、前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う為の案内情報を、前記サーバ装置と前記通信端末との間で共有する識別情報により前記通信端末へと配信する案内情報配信手段を有し、前記通信端末は、前記サーバ装置から配信された前記識別情報を受信する識別情報受信手段と、前記受信した識別情報に対応する前記案内情報を、前記通信端末が有する記憶媒体から取得する情報取得手段と、前記記憶媒体から取得された前記案内情報を用いて前記移動体の移動案内を行う案内手段と、を有する。
前記構成を有する本発明に係る通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムによれば、サーバ装置と通信端末との間で共有する識別情報によってサーバ装置から案内情報を受信するので、案内情報の取得に係る通信端末とサーバ装置との間の通信量や通信時間を削減することが可能となる。特に、移動体が案内経路から離脱する度に通信量が増加することを防止可能となり、移動体が案内経路から離脱した直後に案内経路に基づく移動案内が行われない事象が生じることも防止できる。
本実施形態に係る移動案内システムを示した概略構成図である。 本実施形態に係る移動案内システムの構成を示したブロック図である。 移動案内情報の一例を示した図である。 本実施形態に係る通信端末の制御系を模式的に示すブロック図である。 本実施形態に係る移動案内処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係る移動案内処理プログラムのフローチャートである。 移動案内情報の要求対象となる区間を示した図である。 音声データの取得タイミング及び出力タイミングを示した図である。 画像データの取得タイミング及び出力タイミングを示した図である。
以下、本発明に係る通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムを具体化した実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る通信端末を含む移動案内システム1の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態に係る移動案内システム1を示した概略構成図である。図2は本実施形態に係る移動案内システム1の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る移動案内システム1は、地図情報センタ2が備えるサーバ装置3と、ユーザ4が所持する通信端末5と、を基本的に有する。また、サーバ装置3と通信端末5は通信ネットワーク網6を介して互いに電子データを送受信可能に構成されている。尚、通信端末5としては例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ、ナビゲーション装置等がある。また、ユーザ4は車両に乗車している状態であっても良いし、車両に乗車していない状態であっても良い。
ここで、サーバ装置3は、通信端末5の要求に応じて経路探索の実行を行う。具体的には、通信端末5において目的地が設定された場合や経路の再探索(リルート)を行う場合に、通信端末5からサーバ装置3へと出発地や目的地等の経路探索に必要な情報が経路探索要求とともに送信される(但し、再探索の場合には目的地に関する情報は必ずしも送信する必要は無い)。そして経路探索要求を受信したサーバ装置3は、サーバ装置3の有する地図情報を用いて経路探索を行い、出発地から目的地までの推奨経路を特定する。その後、特定された推奨経路を要求元の通信端末5へと送信する。そして、通信端末5は受信した推奨経路を案内経路に設定し、案内経路に従って移動案内を行う。それによって、経路探索時点において通信端末5が有する地図情報が古いバージョンの地図情報であったり、通信端末5が地図情報自体を有さない場合であっても、サーバ装置3が有する最新バージョンの地図情報に基づいて適切な案内経路を設定することが可能となる。
また、サーバ装置3は、上記探索経路の配信に加えて、通信端末5においてユーザの移動案内を行う為の移動案内情報についても通信端末5の要求に応じて配信する。尚、移動案内情報は、最新バージョンの地図情報に基づいて作成され、後述のように最新バージョンの地図情報に対応して案内経路に沿った移動案内、画像の表示を行う為の情報である。
但し、本実施形態では移動案内情報を通信端末5に対して配信する際に、基本的にデータそのものを配信するのではなく、サーバ装置3と通信端末5との間で共有する識別情報(例えばID)によって配信する。そして、識別情報を受信した通信端末5は、通信端末5の有する記憶媒体に該当する移動案内情報が既に格納されている場合には、格納されている移動案内情報を読み出すことによって移動案内を行う。
そして、通信端末5はサーバ装置3から配信された識別情報に応じた移動案内情報を用いて移動案内を行うことによって、通信端末5が有する地図情報が古いバージョンの地図情報であったり、通信端末5が地図情報自体を有さない場合であっても、最新バージョンの地図情報に基づいてサーバ装置3において探索された案内経路に沿った移動案内を実施することが可能となる。
一方、通信端末5は、ユーザ4が所持し、ナビ機能を備えた情報端末が用いられ、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ、ナビゲーション装置等が該当する。
ここで、ナビ機能は、ユーザが指定した条件に該当する経路を探索したり、ユーザ4の現在位置周辺の地図画像を表示したり、表示された地図画像中においてユーザ4の現在位置を表示したり、設定された案内経路に沿った移動案内を行う機能が該当する。尚、上記ナビ機能の全てを通信端末5が備えている必要はなく、少なくとも案内経路に沿った移動案内を行う機能とを有していれば本願発明を構成することが可能である。
また、通信ネットワーク網6は全国各地に配置された多数の基地局と、各基地局を管理及び制御する通信会社とを含み、基地局及び通信会社を有線(光ファイバー、ISDN等)又は無線で互いに接続することにより構成されている。ここで、基地局は通信端末5との通信をするトランシーバー(送受信機)とアンテナを有する。そして、基地局は通信会社の間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク網6の末端となり、基地局の電波が届く範囲(セル)にある通信端末5の通信をサーバ装置3との間で中継する役割を持つ。
続いて、移動案内システム1におけるサーバ装置3の構成について図2を用いてより詳細に説明する。サーバ装置3は、図2に示すようにサーバ制御ECU11と、サーバ制御ECU11に接続された情報記録手段としての装置側地図DB12と、サーバ側通信装置13とを備える。
サーバ制御ECU11(エレクトロニック・コントロール・ユニット)は、サーバ装置3の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラムのほか、後述の移動案内処理プログラム(図5、図6参照)等が記録されたROM23、ROM23から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ24等の内部記憶装置を備えている。尚、サーバ制御ECU11は、後述の通信端末5のECUとともに処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、案内情報配信手段は、通信端末5の要求に応じて、案内経路に基づく移動体(ユーザ自身や車両)の移動案内を行う為の移動案内情報26を、サーバ装置3と通信端末5との間で共有する識別情報により通信端末5へと配信する。
また、装置側地図DB12は、外部からの入力データや入力操作に基づいて登録された最新のバージョンの地図情報である装置側地図情報25が、エリア毎(例えば20km四方のメッシュ毎)に区分されて記憶される記憶手段である。ここで、バージョンとは地図情報が作成された時期、最終的な更新が行われた時期、又は最終的な更新を行った際の地図更新情報(更新プログラム)が作成された時期を特定する為の作成時期情報であり、バージョンを参照することによって地図情報が作成された時期等を特定することが可能となっている。
ここで、上記装置側地図情報25は、通信端末5に格納されている地図情報と基本的に同一の構成を有しており、道路網を始めとして経路探索、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されている。例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、各交差点に関する交差点データ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等からなる。
探索データとしては、後述のように出発地(例えば車両の現在位置)から設定された目的地までの経路を探索する経路探索処理に使用される各種データについて記録されている。例えば、交差点に対する経路として適正の程度を数値化したコスト(以下、交差点コストという)や道路を構成するリンクに対する経路として適正の程度を数値化したコスト(以下、リンクコストという)等の探索コストを算出する為に使用するコスト算出データが記憶されている。
また、装置側地図DB12には、最新バージョンの地図情報に対応して通信端末5において現在位置の特定や案内経路に沿った走行案内を行う為の情報である移動案内情報26についてもエリア毎(例えば2.5km四方のメッシュ毎)に区分されて記憶されている。尚、移動案内情報26は装置側地図情報25に含まれていても、装置側地図情報25から独立した情報であっても良い。
ここで、移動案内情報26は、案内交差点での右左折案内等の案内経路に沿ってユーザに移動を行わせる為の案内に必要となる音声データ及び画像データを含む。音声データとして含まれるのは、例えば案内交差点までの距離に対応して案内交差点での退出方向(右左折方向)を指示する音声等である。但し、音声データは音声内容を示す文章データとしても良い。一方、画像データとして含まれるのは、例えば案内交差点の交差点拡大図等である。尚、音声データ及び画像データ以外のユーザの移動案内に用いるデータを、移動案内情報26に含めても良い。例えばユーザの現在位置のマップマッチングを行うのに必要となるマッチングデータ等がある。
更に、上記音声データ及び画像データは、データを識別する為の識別情報(ID)が夫々付与されて装置側地図DB12に格納されている。尚、識別情報が付与される単位は、例えば分岐点毎且つ分岐点への進入方向毎とする。但し、識別情報は分岐点毎且つ分岐点への進入方向毎ではなく分岐点毎、又は分岐点毎且つ分岐点への進入方向と分岐点からの退出方向の組み合わせ毎、或いはメッシュ毎に付与してもよい。また、識別情報は、サーバ装置3と通信端末5との間で共用されるID(番号)とする。
ここで、図3は装置側地図DB12に格納される移動案内情報26の一例を示した図である。図3に示すように移動案内情報26は、音声データ及び画像データについて分岐点毎且つ分岐点への進入方向毎に区分された状態で識別情報が付与され、格納されている。例えば、分岐点Aの移動案内情報26としては、識別情報として”100101”が付与された音声データと、”100102”が付与された画像データが含まれる。”100101”が付与された音声データとしては、分岐点AのX方向から進入する場合におけるユーザの退出方向毎に移動案内を行う為の音声データ或いは音声内容を示すテキストデータが格納されている。一方、”100102”が付与された画像データとしては、分岐点AのX方向から進入する場合における交差点拡大図が格納されている。
そして、サーバ制御ECU11は、後述のように通信端末5から経路探索要求を受信した場合には、装置側地図情報25を用いて出発地から目的地までの経路探索を行う。そして、探索された経路を要求のあった通信端末5へと配信する。また、サーバ制御ECU11は、移動案内情報26についても必要に応じて通信端末5に対して配信を行う。具体的には、通信端末5で設定された案内経路と関連する移動案内情報26を対象として、ユーザの現在位置から進行方向に沿って所定距離分の移動案内情報26を通信端末5に対して配信するように構成する。但し、本実施形態では移動案内情報を通信端末5に対して配信する際に、基本的にデータそのものを配信するのではなく識別情報によって配信する。
一方、サーバ側通信装置13は通信端末5と通信ネットワーク網6を介して通信を行う為の通信装置である。また、通信端末5以外にインターネット網や、交通情報センタ、例えば、VICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報の受信についても可能である。
次に、通信端末5の概略構成について図4を用いて説明する。尚、以下の説明では通信端末5として車両に設置されたナビゲーション装置を用い、移動体として特に車両の走行案内を行う場合を例に挙げて説明する。但し、ナビゲーション装置の代わりに、携帯電話機、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等を用いても良い。また、携帯電話機、タブレット型端末を用いる場合には、車両以外の移動体(例えば、歩行者、自転車等)の移動案内を行うことも可能である。図4は本実施形態に係る通信端末5であるナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
図4に示すように本実施形態に係る通信端末5は、通信端末5であるナビゲーション装置が搭載された車両(移動体)の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、ユーザからの操作を受け付ける操作部34と、ユーザに対して地図や目的地までの案内経路を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、サーバ装置3やVICSセンタ等との間で通信を行う通信モジュール38と、を有する。
以下に、通信端末5を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS41、車速センサ42、ステアリングセンサ43、ジャイロセンサ44等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ42は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサを通信端末5が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみを通信端末5が備える構成としても良い。
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された端末側地図DB45、キャッシュ46及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部32をハードディスクの代わりに不揮発性メモリ、メモリーカード、CDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
ここで、端末側地図DB45は、通信端末5における経路探索や走行案内に用いられる端末側地図情報48が記憶される記憶手段である。
ここで、端末側地図DB45に記憶される端末側地図情報48は、前記した装置側地図情報25と同様に道路網を始めとして経路探索、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、各交差点に関する交差点データ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等からなる。また、端末側地図DB45には、装置側地図情報25に格納される移動案内情報26に相当する情報についても、同様に識別情報が付与されて格納されている(図3)。
一方、キャッシュ46は、過去にサーバ装置3から配信された移動案内情報26が保管される記憶手段である。保管する期間は適宜設定可能であるが、例えば記憶されてから所定期間(例えば1年)としても良いし、キャッシュ46に格納されるデータ量が上限となった後に古いデータから順次削除するようにしても良い。尚、本実施形態では端末側地図DB45やキャッシュ46に存在しない移動案内情報26を用いて通信端末5が移動案内を行う必要がある状況において、サーバ装置3から該当する移動案内情報26が配信される。即ち、本実施形態に係る移動案内システム1では、後述のように端末側地図DB45やキャッシュ46に存在する移動案内情報26を用いて移動案内を行う場合については、サーバ装置3からは識別情報のみを取得し、その他の移動案内情報26の本体データについては新たに取得することなく端末側地図DB45やキャッシュ46から該当する移動案内情報26を読み出して移動案内が行われる。一方で、端末側地図DB45やキャッシュ46に存在しない移動案内情報26を用いて移動案内を行う場合については、サーバ装置3から移動案内情報26を取得して移動案内が行われる。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)33は、通信端末5の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムのほか、後述の移動案内処理プログラム(図5、図6参照)等が記録されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU33は、サーバ装置3のECUとともに処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、識別情報受信手段は、案内経路に基づく移動体(ユーザ自身や車両)の移動案内を行う為の移動案内情報26を、サーバ装置3と通信端末5との間で共有する識別情報によりサーバ装置3から受信する。情報取得手段は、受信した識別情報に対応する移動案内情報26を、通信端末5が有する記憶媒体から取得する。案内手段は、記憶媒体から取得された移動案内情報26を用いて移動体の移動案内を行う。
操作部34は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)を有する。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部34は液晶ディスプレイ35の前面に設けたタッチパネルを有しても良い。また、マイクと音声認識装置を有しても良い。
また、液晶ディスプレイ35には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ35の代わりに、HUDやHMDを用いても良い。
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、端末側地図DB45の更新等が行われる。尚、DVDドライブ37に替えてメモリーカードを読み書きする為のカードスロットを設けても良い。
また、通信モジュール38は、例えば、サーバ装置3やVICS(登録商標)センタやプローブセンタ等から送信された地図更新情報、経路情報、移動案内情報、交通情報等の各情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
続いて、前記構成を有する移動案内システム1において、サーバ装置3及び通信端末5が実行する移動案内処理プログラムについて図5及び図6に基づき説明する。図5及び図6は本実施形態に係る移動案内処理プログラムのフローチャートである。ここで、移動案内処理プログラムは、車両のACC電源(accessory power supply)がONされた後、即ち通信端末5の起動後に実行され、出発地から目的地までの経路を探索するとともに案内経路に沿った走行案内を行うプログラムである。但し、通信端末5がナビゲーション装置以外である場合には、ACC電源ではなく通信端末5の本体電源が投入された後(起動後)に実行する。尚、以下の図5及び図6にフローチャートで示されるプログラムは、サーバ装置3や通信端末5が備えているRAMやROMに記憶されており、CPU21或いはCPU51により実行される。
先ず、図5及び図6に基づいて通信端末5のCPU51が実行する移動案内処理プログラムについて説明する。ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU51は、経路の目的地を設定する。尚、目的地は基本的に操作部34において受け付けたユーザの操作(例えば登録地点の読出操作、施設の検索や選択操作)に基づいて設定する。
その後、S2においてCPU51は、出発地から目的地への経路の探索を要求する為の経路探索要求をサーバ装置3へと送信する。ここで、経路探索要求には、経路探索要求の送信元の通信端末5を特定する端末IDと、経路探索の探索条件である出発地(例えば車両の現在位置)と前記S1で設定された目的地とを特定する情報とが含まれている。
その後、S3においてCPU51は、経路探索要求に応じてサーバ装置3から送信された探索経路情報を受信する。ここで、前記S3で受信する探索経路情報は、前記S2で送信した経路探索要求に基づいてサーバ装置3が最新のバージョンの地図情報である装置側地図情報25を用いて探索した出発地から目的地までの推奨経路(以下、センタールートという)を特定する情報(例えばセンタールートに含まれるリンク列)である。
続いて、S4においてCPU51は、前記S3で受信したセンタールートを通信端末5において車両の走行案内を行う対象となる案内経路として設定する。但し、必ずしもセンタールートそのものを案内経路として設定する必要は無く、センタールートの一部を変更した経路を案内経路としても良い。
次に、S5においてCPU51は、車両の現在位置から案内経路に沿って所定距離以内に出力される移動案内情報26を要求する。移動案内情報26の要求には、移動案内情報の要求の送信元の通信端末5を特定する端末IDと、移動案内情報を要求する対象となる区間を特定する情報(例えば座標やリンクID)とが含まれている。本実施形態では図7示すように車両の現在位置から案内経路61に沿って10km分の区間において出力される移動案内情報26を要求する。尚、移動案内情報を要求する対象となる区間は3km分或いは5km分としても良い。但し、前記S5で要求するのは移動案内情報26のデータ自体ではなく、移動案内情報26を識別する識別情報(ID)である。また、S5以降の処理は車両が目的地に到着するまで繰り返し実行されるので、通信端末5において設定されている案内経路に沿った移動案内情報を、出発地側から順に要求することとなる。
その後、S6においてCPU51は、前記S5の移動案内情報26の要求に応じてサーバ装置3から送信された移動案内情報26の識別情報(ID)を受信する。尚、移動案内情報26は、案内交差点での右左折案内等の案内経路に沿ってユーザに移動を行わせる為の案内に必要となる音声データ及び画像データを含む。従って、前記S6で受信するのは、車両の現在位置から所定距離以内の案内経路に含まれる案内交差点で走行案内を行う為の音声データ及び画像データを識別する識別情報である。例えば、図8に示す例では車両の現在位置から目的地方向へ10km以内の案内経路61に、案内交差点として交差点62と交差点63を含む。従って、交差点62で走行案内を行う為の音声データ及び画像データを識別する識別情報と、交差点63で走行案内を行う為の音声データ及び画像データを識別する識別情報とがそれぞれ取得されることとなる。尚、前記S6で受信した識別情報は、対応する案内交差点毎に区分してフラッシュメモリ54等に一旦格納される。
次に、S7においてCPU51は、車両の現在位置を現在位置検出部31の検出結果や地図情報に基づいて特定する。尚、車両の現在位置を特定する際には、車両の現在位置を地図情報にマッチングさせるマップマッチング処理についても行う。車両の現在位置の特定は基本的に通信端末5が有する端末側地図情報48に基づいて行われるが、車両の現在位置するエリアの端末側地図情報48のバージョンが古い場合には、サーバ装置3から取得した車両の現在位置を特定する為の地図情報を用いて特定しても良い。
その後、S8においてCPU51は、案内交差点で走行案内を行う為の音声データ(音声データでなく、音声の内容を示すテキストデータでも良い。以下同じ)の取得タイミングか否かを判定する。具体的には、図8に示すように車両の現在位置が最初に案内交差点62に対する音声案内を出力するタイミングに対して500m手前、又は現在車速×5sec手前に位置するタイミングを、音声データの取得タイミングとする。また、本実施形態では案内交差点62に対する音声案内を出力するタイミングとして、案内交差点の700m手前、300m手前、50m手前とするので、最初に案内交差点62に対する音声案内を出力するタイミングは案内交差点62から700m手前となる。尚、音声データの取得タイミングは適宜変更可能であるが、車両の現在位置から前記S6で識別情報を取得する距離(例えば10km)より短い距離以内に出力される音声データを取得するようにする。
そして、案内交差点で走行案内を行う為の音声データの取得タイミングであると判定された場合(S8:YES)には、S9へと移行する。それに対して、案内交差点で走行案内を行う為の音声データの取得タイミングではないと判定された場合(S8:NO)には、S13へと移行する。
S9においてCPU51は、車両の進行方向前方の500m先又は現在車速×5sec先にある音声案内の出力タイミングで出力の開始される音声データが端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されているか否かを判定する。具体的には先ずCPU51は、前記S6でサーバ装置3から取得した識別情報に基づいて出力される音声データの識別情報を特定する。その後、特定された識別情報に基づいて該当する識別情報の音声データが端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されているか否かを判定する。尚、キャッシュ46には、サーバ装置3から過去に取得された音声データが識別情報とともに格納されている(S12)。
そして、車両の進行方向前方の500m先又は現在車速×5sec先にある音声案内の出力タイミングで出力の開始される音声データが端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されていると判定された場合(S9:YES)には、S13へと移行する。それに対して、車両の進行方向前方の500m先又は現在車速×5sec先にある音声案内の出力タイミングで出力の開始される音声データが端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されていないと判定された場合(S9:NO)には、S10へと移行する。
S10においてCPU51は、車両の進行方向前方の500m先又は現在車速×5sec先で出力の開始される音声データを要求する。尚、音声データの要求には、音声データの要求元の通信端末5を特定する端末IDと、要求する対象となる音声データを特定する識別情報とが含まれている。例えば図8に示す例では案内交差点62の700m手前、300m手前、50m手前で夫々出力される音声データを要求する。
その後、S11においてCPU51は、前記S10の音声データの要求に応じてサーバ装置3から送信された音声データを受信する。
S12においてCPU51は、前記S11でサーバ装置3から取得した音声データを、識別情報を付与した状態でキャッシュ46に格納する。その結果、次回以降に同じ音声データをサーバ装置3から取得する必要がなくなる。
次に、S13においてCPU51は、案内交差点で走行案内を行う為の音声データの出力タイミングか否かを判定する。具体的には、図8に示すように車両の現在位置が案内交差点の700m手前、300m手前、50m手前に位置するタイミングを、音声データの出力タイミングとする。
そして、案内交差点で走行案内を行う為の音声データの出力タイミングであると判定された場合(S13:YES)には、S14へと移行する。それに対して、案内交差点で走行案内を行う為の音声データの出力タイミングではないと判定された場合(S13:NO)には、S15へと移行する。
S14においてCPU51は、車両の現在位置に対応する音声データをスピーカ36から出力する。尚、前記S14で出力される音声データは予め端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されていた音声データ、或いは前記S11でサーバ装置3から新たに取得された音声データである。音声データを端末側地図DB45又はキャッシュ46から読み出すタイミングは音声データの取得タイミング(S8)以降であればいつでも良い。尚、音声データではなく音声の内容を示すテキストデータを取得した場合には、テキストデータを読み上げる音声をスピーカ36から出力する。例えば、車両が案内交差点から700m手前に位置するタイミングでは「700m先の○○(目印)のある交差点を右方向です」等の音声が出力される。その後、S15へと移行する。
S15においてCPU51は、案内交差点で走行案内を行う為の画像データの取得タイミングか否かを判定する。具体的には、図9に示すように車両の現在位置が案内交差点62に対する案内画像(交差点拡大図)を出力するタイミングに対して500m手前、又は現在車速×5sec手前に位置するタイミングを、画像データの取得タイミングとする。また、本実施形態では案内交差点62に対する案内画像を出力するタイミングは、案内交差点の500m手前とする。尚、画像データの取得タイミングは適宜変更可能であるが、車両の現在位置から前記S6で識別情報を取得する距離(例えば10km)より短い距離以内に出力される画像データを取得するようにする。
そして、案内交差点で走行案内を行う為の画像データの取得タイミングであると判定された場合(S15:YES)には、S16へと移行する。それに対して、案内交差点で走行案内を行う為の画像データの取得タイミングではないと判定された場合(S15:NO)には、S20へと移行する。
S16においてCPU51は、車両の進行方向前方の500m先又は現在車速×5sec先にある案内画像の出力タイミングで出力される画像データが端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されているか否かを判定する。具体的には先ずCPU51は、前記S6でサーバ装置3から取得した識別情報に基づいて出力される画像データの識別情報を特定する。その後、特定された識別情報に基づいて該当する識別情報の画像データが端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されているか否かを判定する。尚、キャッシュ46には、サーバ装置3から過去に取得された画像データが識別情報とともに格納されている(S19)。
そして、車両の進行方向前方の500m先又は現在車速×5sec先にある案内画像の出力タイミングで出力される画像データが端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されていると判定された場合(S16:YES)には、S20へと移行する。それに対して、車両の進行方向前方の500m先又は現在車速×5sec先にある案内画像の出力タイミングで出力される画像データが端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されていないと判定された場合(S16:NO)には、S17へと移行する。
S17においてCPU51は、車両の進行方向前方の500m先又は現在車速×5sec先で出力される画像データを要求する。尚、画像データの要求には、画像データの要求元の通信端末5を特定する端末IDと、要求する対象となる画像データを特定する識別情報とが含まれている。例えば図9に示す例では案内交差点62の500m手前で出力される画像データを要求する。
その後、S18においてCPU51は、前記S17の画像データの要求に応じてサーバ装置3から送信された画像データを受信する。
S19においてCPU51は、前記S18でサーバ装置3から取得した画像データを、識別情報を付与した状態でキャッシュ46に格納する。その結果、次回以降に同じ画像データをサーバ装置3から取得する必要がなくなる。
次に、S20においてCPU51は、案内交差点で走行案内を行う為の画像データの出力タイミングか否かを判定する。具体的には、図9に示すように車両の現在位置が案内交差点の500m手前に位置するタイミングを、画像データの出力タイミングとする。
そして、案内交差点で走行案内を行う為の画像データの出力タイミングであると判定された場合(S20:YES)には、S21へと移行する。それに対して、案内交差点で走行案内を行う為の画像データの出力タイミングではないと判定された場合(S20:NO)には、S22へと移行する。
S21においてCPU51は、車両の現在位置に対応する画像データを液晶ディスプレイ35に出力する。例えば、車両の進行方向前方にある案内交差点の交差点拡大図を表示する。尚、前記S21で出力される画像データは予め端末側地図DB45又はキャッシュ46に格納されていた画像データ、或いは前記S18でサーバ装置3から新たに取得された画像データである。画像データを端末側地図DB45又はキャッシュ46から読み出すタイミングは画像データの取得タイミング(S15)以降であればいつでも良い。画像データの出力は基本的に車両が案内交差点を通過するまで継続して行われる。その後、S22へと移行する。
S22においてCPU51は、車両が目的地に到達したか否かを判定する。
そして、車両が目的地に到達したと判定された場合(S22:YES)には、当該移動案内処理プログラムを終了する。それに対して、車両が目的地に到達していないと判定された場合(S22:NO)にはS23へと移行する。
S23においてCPU51は、車両が通信端末5で設定されている案内経路から逸脱したか否かを判定する。
そして、車両が通信端末5で設定されている案内経路から逸脱していないと判定された場合(S23:NO)にはS5へと戻り、継続して新たな車両の現在位置に応じた移動案内情報の受信及び受信した移動案内情報を用いた走行案内を行う。
一方、車両が通信端末5で設定されている案内経路から逸脱したと判定された場合(S23:YES)にはS2へと戻り、逸脱した車両の現在位置を出発地として経路の再探索(リルート)を行う。その後、新たな案内経路に応じた移動案内情報の受信及び受信した移動案内情報を用いた走行案内を行う。
次に、サーバ装置3のCPU21が実行する移動案内処理プログラムについて説明する。尚、以下のS31〜S33、S34〜S38、S39〜S41、S42〜S44の各処理は、通信端末5からの対応する情報を受信したタイミングで開始され、夫々並行して実施される。従って、各ステップの実施順序は必ずしもステップ番号の小さい順に実施されるとは限らない。
先ず、S31においてCPU21は、通信端末5から送信される経路探索要求を受信する。尚、経路探索要求には、経路探索要求の送信元の通信端末5を特定する端末IDと、経路探索の探索条件である出発地(例えば車両の現在位置)と前記S1で設定された目的地とを特定する情報とが含まれている。
次に、S32においてCPU21は、前記S31で受信した経路探索要求と、サーバ装置3が有する装置側地図情報25とを用いて、出発地から目的地までの経路探索処理を行い、出発地から目的地までの推奨経路(センタールート)を特定する。センタールートの探索には例えば公知のダイクストラ法を用い、コスト値の合計が最小となる経路をセンタールートとする。
続いて、S33においてCPU21は、前記S32で特定したセンタールートを特定する探索経路情報(例えばセンタールートに含まれるリンク列)を、経路探索要求の送信元の通信端末5に対して送信する。その結果、センタールートが通信端末5において案内経路に設定されることとなる。
その後、S34においてCPU21は、案内経路が設定された後の通信端末5から送信される移動案内情報26の要求を受信する。尚、移動案内情報26の要求には、移動案内情報の要求の送信元の通信端末5を特定する端末IDと、移動案内情報を要求する対象となる区間を特定する情報(例えば座標やリンクID)とが含まれている。
次に、S35においてCPU21は、移動案内情報の要求のあった区間について、装置側地図情報25を用いてリンク列を作成する。
続いて、S36においてCPU21は、前記S35で作成したリンク列に含まれるリンクの終点ごとに、案内が必要か否か、即ち案内交差点に該当するか否かを判定する。具体的には、案内経路が道なり方向に通過しない交差点や、道なり方向に通過する場合であっても特殊な交差点について、案内交差点に該当する。
そして、リンクの終点が案内交差点に該当すると判定された場合(S36:YES)には、その案内交差点及び進行方向に対応する移動案内情報26の識別情報を装置側地図情報25から抽出する(S37)。尚、移動案内情報26は、案内交差点での右左折案内等の案内経路に沿ってユーザに移動を行わせる為の案内に必要となる音声データ及び画像データを含むので、音声データに該当する識別情報と画像データに該当する識別情報とが夫々抽出される。
一方、リンクの終点が案内交差点に該当しないと判定された場合(S36:NO)には、処理対象となるリンクの終点を切り替える。そして、前記S35で作成したリンク列に含まれる全てのリンク終点に対してS36及びS37の処理が終了した後にS38へと移行する。
S38においてCPU21は、前記S37で抽出された識別情報を移動案内情報26の要求のあった通信端末5へと送信する。
その後、S39においてCPU21は、移動を開始した後の通信端末5から送信される音声データの要求を受信する。尚、音声データの要求には、音声データの要求元の通信端末5を特定する端末IDと、要求する対象となる音声データを特定する識別情報とが含まれている。
次に、S40においてCPU21は、該当する識別情報の音声データを装置側地図情報25から抽出する。
続いて、S41においてCPU21は、前記S40で抽出された音声データを要求のあった通信端末5へと送信する。その結果、通信端末5ではサーバ装置3から送信された音声データに基づく走行案内が行われる(S14)。
その後、S42においてCPU21は、移動を開始した後の通信端末5から送信される画像データの要求を受信する。尚、画像データの要求には、画像データの要求元の通信端末5を特定する端末IDと、要求する対象となる画像データを特定する識別情報とが含まれている。
次に、S43においてCPU21は、該当する識別情報の画像データを装置側地図情報25から抽出する。
続いて、S44においてCPU21は、前記S43で抽出された画像データを要求のあった通信端末5へと送信する。その結果、通信端末5ではサーバ装置3から送信された画像データに基づく走行案内が行われる(S21)。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る移動案内システム1、通信端末5及び通信端末5で実行されるコンピュータプログラムでは、通信端末5からの経路探索要求に応じてサーバ装置3において探索及び配信された経路を取得して通信端末5の案内経路として設定する(S4)。また、サーバ装置3は、通信端末5の要求に応じて、案内経路に基づく移動体の移動案内を行う為の移動案内情報26を、サーバ装置3と通信端末5との間で共有する識別情報により通信端末5へと配信し(S38)、一方で通信端末5は、サーバ装置3から配信された識別情報に対応する移動案内情報26を、通信端末5が有する記憶媒体から取得し、記憶媒体から取得された案内情報を用いて移動体の移動案内を行う(S14、S21)ので、サーバ装置と通信端末との間で共有する識別情報によってサーバ装置から案内情報を受信するので、案内情報の取得に係る通信端末とサーバ装置との間の通信量や通信時間を削減することが可能となる。特に、移動体が案内経路から離脱する度に通信量が増加することを防止可能となり、移動体が案内経路から離脱した直後に案内経路に基づく移動案内が行われない事象が生じることも防止できる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では通信端末5は地図情報の記憶された端末側地図DB45を有しているが、端末側地図DB45については省略しても良い。その場合には、前記S9及びS16のサーバ装置3から取得した識別情報に対応する移動案内情報26があるか否かの判定は、キャッシュ46のみを対象として行う。
また、キャッシュ46を省略しても良い。その場合には、前記S9及びS16のサーバ装置3から取得した識別情報に対応する移動案内情報26があるか否かの判定は、端末側地図DB45のみを対象として行う。
また、本実施形態では、経路探索処理をサーバ装置3が行う構成としているが、通信端末5が行っても良い。
また、本発明に係る通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムを具体化した実施例について上記に説明したが、通信端末は以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
サーバ装置(3)と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末(5)において、前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う為の案内情報(26)を、前記サーバ装置と前記通信端末との間で共有する識別情報により前記サーバ装置から受信する識別情報受信手段(51)と、前記受信した識別情報に対応する前記案内情報を、前記通信端末が有する記憶媒体(45、46)から取得する情報取得手段(51)と、前記記憶媒体から取得された前記案内情報を用いて前記移動体の移動案内を行う案内手段(51)と、を有する。
上記構成を有する通信端末によれば、サーバ装置と通信端末との間で共有する識別情報によってサーバ装置から案内情報を受信するので、案内情報の取得に係る通信端末とサーバ装置との間の通信量や通信時間を削減することが可能となる。特に、移動体が案内経路から離脱する度に通信量が増加することを防止可能となり、移動体が案内経路から離脱した直後に案内経路に基づく移動案内が行われない事象が生じることも防止できる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記識別情報受信手段(51)により受信した識別情報に対応する前記案内情報(26)が前記記憶媒体(45、46)に存在しない場合に、前記受信した識別情報に対応する前記案内情報を前記サーバ装置から受信する案内情報受信手段(51)を有し、前記案内手段(51)は、前記サーバ装置から受信した前記案内情報を用いて前記移動体の移動案内を行う。
上記構成を有する通信端末によれば、通信端末が有していない案内情報に基づいて移動案内を行う必要がある場合においても、サーバ装置から新たに案内情報を取得することによって、案内情報に基づく移動案内を適切に行うことが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記識別情報受信手段(51)は、移動体の現在位置から前記案内経路に沿って第1距離以内に出力される案内情報(26)を前記識別情報により受信し、前記案内情報受信手段(51)は、移動体の現在位置から前記案内経路に沿って前記第1距離より短い第2距離以内に出力される案内情報を前記サーバ装置(3)から受信する。
上記構成を有する通信端末によれば、識別情報については予め広範囲で取得する一方で、実際の案内情報をサーバ装置から取得するのは出力する直近とするので、サーバ装置から取得した案内情報が使用されずに無駄に終わることをできる限り防止できる。また、特に移動体が案内経路から離脱する度に案内情報がサーバ装置から取得される事象が生じることも防止できる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記案内情報受信手段(51)により受信した前記案内情報(26)を、前記記憶媒体(45、46)に格納する情報格納手段(51)を有する。
上記構成を有する通信端末によれば、通信端末が有していない案内情報をサーバ装置から新たに取得した場合において、取得した案内情報をキャッシュしておくことによって、次回以降に同じ案内情報をサーバ装置から再度取得する必要がなくなる。その結果、案内情報の取得に係る通信端末とサーバ装置との間の通信量や通信時間を削減することが可能となる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
前記記憶媒体(45)は、地図情報が記憶された記憶媒体である。
上記構成を有する通信端末によれば、特に地図情報が格納された記憶媒体を有する場合において、当該地図情報に含まれる案内情報についてはサーバ装置から新たに取得する必要がなくなる。その結果、案内情報の取得に係る通信端末とサーバ装置との間の通信量や通信時間を削減することが可能となる。
1 移動案内システム
2 地図情報センタ
3 サーバ装置
4 ユーザ
5 通信端末
11 サーバ制御ECU
12 装置側地図DB
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 フラッシュメモリ
25 装置側地図情報
26 移動案内情報
33 ナビゲーションECU
45 端末側地図DB
48 端末側地図情報
51 CPU
52 RAM
53 ROM
54 フラッシュメモリ
61 案内経路
62、63 案内交差点

Claims (7)

  1. サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末において、
    前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う為の案内情報を、前記サーバ装置と前記通信端末との間で共有する識別情報により前記サーバ装置から受信する識別情報受信手段と、
    前記受信した識別情報に対応する前記案内情報を、前記通信端末が有する記憶媒体から取得する情報取得手段と、
    前記記憶媒体から取得された前記案内情報を用いて前記移動体の移動案内を行う案内手段と、を有する通信端末。
  2. 前記識別情報受信手段により受信した識別情報に対応する前記案内情報が前記記憶媒体に存在しない場合に、前記受信した識別情報に対応する前記案内情報を前記サーバ装置から受信する案内情報受信手段を有し、
    前記案内手段は、前記サーバ装置から受信した前記案内情報を用いて前記移動体の移動案内を行う請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記識別情報受信手段は、移動体の現在位置から前記案内経路に沿って第1距離以内に出力される案内情報を前記識別情報により受信し、
    前記案内情報受信手段は、移動体の現在位置から前記案内経路に沿って前記第1距離より短い第2距離以内に出力される案内情報を前記サーバ装置から受信する請求項2に記載の通信端末。
  4. 前記案内情報受信手段により受信した前記案内情報を、前記記憶媒体に格納する情報格納手段を有する請求項2又は請求項3に記載の通信端末。
  5. 前記記憶媒体は、地図情報が記憶された記憶媒体である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の通信端末。
  6. サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末を、
    前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う為の案内情報を、前記サーバ装置と前記通信端末との間で共有する識別情報により前記サーバ装置から受信する識別情報受信手段と、
    前記受信した識別情報に対応する前記案内情報を、前記通信端末が有する記憶媒体から取得する情報取得手段と、
    前記記憶媒体から取得された前記案内情報を用いて前記移動体の移動案内を行う案内手段と、
    して機能させる為のコンピュータプログラム。
  7. サーバ装置と、前記サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末と、を有する移動案内システムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    前記通信端末の要求に応じて、前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う為の案内情報を、前記サーバ装置と前記通信端末との間で共有する識別情報により前記通信端末へと配信する案内情報配信手段を有し、
    前記通信端末は、
    前記サーバ装置から配信された前記識別情報を受信する識別情報受信手段と、
    前記受信した識別情報に対応する前記案内情報を、前記通信端末が有する記憶媒体から取得する情報取得手段と、
    前記記憶媒体から取得された前記案内情報を用いて前記移動体の移動案内を行う案内手段と、
    を有する移動案内システム。
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