JP2019138726A - 通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラム Download PDF

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慎吾 青山
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Abstract

【課題】移動案内が行われるまでのタイムラグを減少させるとともに、移動体の現在位置に基づく正確な移動案内を行うことを可能にした通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】通信端末5からの経路探索要求に応じてサーバ装置3において探索及び配信された経路を取得して通信端末5の案内経路として設定する。また、サーバ装置3は、通信端末5の要求に応じて、案内経路に基づく移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報を通信端末5へと配信し(S27)、一方で通信端末5は、リクエストボタンが操作された場合には、出力情報の内、移動体の位置に依存する部分の出力情報については通信端末5側で生成し(S12)、サーバ装置3から受信した出力情報と組み合わせて出力する(S14)ことによって移動体の移動案内を行うように構成する。【選択図】図9

Description

本発明は、移動体の移動案内を行う通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムに関する。
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより自車の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図情報をDVD−ROMやHDDなどの記録媒体またはネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。また、上記ナビゲーション装置では、所望する目的地を設定すると、出発地(例えば自車の現在位置)から設定された目的地までの最適経路を探索する経路探索機能を備えており、更に、探索された経路(案内経路)に従って走行の案内を行う走行案内機能についても備えている。また、近年は携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある(以下、ナビゲーション装置を含めて通信端末という)。
ここで、日本全国においては毎年新しい道路(新設道路)が建設されている。また、これに伴って、既存の道路がなくなったり、交差点が追加されたり、既存の道路や交差点の形状が変更されたりする。その際、通信端末が有する地図情報が作成された後に新しく作られた新設道路等に関する情報は、地図情報に登録されていないという問題がある。即ち、新設道路等を含まない地図情報を持つ通信端末では、新設道路等が経路探索や案内の対象とならないため、新設道路等を通過しない遠回りの案内経路を探索したり、実在する道路や交差点が地図画像上では案内されない等の適切な移動案内が行われない場合がある。
そこで、近年では経路探索を通信端末側では行わずに最新の地図情報を有する外部のサーバ装置に実行させ、サーバ装置から案内経路を取得する構成(以下、センタールート探索という)について提案されている。センタールート探索では、通信端末が上述したように最新の地図情報を有していない場合、或いは通信端末が地図情報自体を有していない場合においても、最新の地図情報に基づいた経路を探索することが可能となる。但し、センタールート探索を行った場合には、最新の地図情報に基づいて経路が探索できる一方で、古いバージョンの地図情報を有する通信端末や地図情報を有しない通信端末側において案内経路に沿った走行案内を適切に行うことができない。
そこで、通信端末は案内経路に沿った走行案内を行う為に必要な案内情報についても、サーバ装置から取得する必要があった。例えば、特開2001−27539号公報には、センタールート探索によって探索された案内経路に基づく車両の走行案内を行う場合において、ナビゲーション装置が車両の現在位置から案内経路に沿って所定距離分の案内情報をサーバ装置に対して順次要求する技術について提案されている。
特開2001−27539号公報(第3−5頁)
ここで、案内情報には通信端末で出力される画像データや音声データなどのサイズが大きいデータ(以下、出力情報という)が含まれることが多い。このような出力情報をサーバ装置から取得する場合には、通信に必要な時間が長時間化する問題がある。
特に、ユーザが任意のタイミングで案内を希望した際には、事前にサーバ装置から案内情報を取得することができず、ユーザが案内を希望した時点で改めてサーバ装置から案内情報を取得する必要がある。案内情報を取得するのに時間がかかると、案内までのタイムラグが生じる上に、案内が行われるまでにユーザの現在位置が変化した結果、案内が行われる時点のユーザの位置と対応しない案内が行われてしまう問題もある。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、移動案内が行われるまでのタイムラグを減少させるとともに、移動体の現在位置に基づく正確な移動案内を行うことを可能にした通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る通信端末は、サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末において、前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報を前記サーバ装置から受信する出力情報受信手段と、前記出力情報の内、前記移動体の位置に依存する部分の出力情報である依存出力情報を生成する出力情報生成手段と、前記サーバ装置から受信した出力情報と前記依存出力情報を組み合わせて出力することによって前記移動体の移動案内を行う案内手段と、を有する。
尚、「移動体」としては、車両以外に、歩行者(ユーザ自身)や二輪車も含む。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、移動体の移動案内を行う為のコンピュータプログラムである。具体的には、サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末を、前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報を前記サーバ装置から受信する出力情報受信手段と、前記出力情報の内、前記移動体の位置に依存する部分の出力情報である依存出力情報を生成する出力情報生成手段と、前記サーバ装置から受信した出力情報と前記依存出力情報を組み合わせて出力することによって前記移動体の移動案内を行う案内手段と、して機能させる。
また、本発明に係る移動案内システムは、サーバ装置と、前記サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末と、を有する移動案内システムである。前記サーバ装置は、前記通信端末の要求に応じて、前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報を前記通信端末へと配信する出力情報配信手段を有する。また、前記通信端末は、前記サーバ装置から配信された前記出力情報を受信する出力情報受信手段と、前記出力情報の内、前記移動体の位置に依存する部分の出力情報である依存出力情報を生成する出力情報生成手段と、前記サーバ装置から受信した出力情報と前記依存出力情報を組み合わせて出力することによって前記移動体の移動案内を行う案内手段と、を有する。
前記構成を有する本発明に係る通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムによれば、通信端末は移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報の内、移動体の位置に依存する部分の出力情報については通信端末側で生成し、サーバ装置から受信した出力情報と組み合わせて出力するので、移動案内が行われるまでのタイムラグを減少させることが可能となる。また、移動体の現在位置に基づく正確な移動案内を行うことが可能となる。
本実施形態に係る移動案内システムを示した概略構成図である。 本実施形態に係る移動案内システムの構成を示したブロック図である。 本実施形態に係る通信端末の制御系を模式的に示すブロック図である。 本実施形態に係る移動案内処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係る移動案内処理プログラムのフローチャートである。 移動案内情報の要求対象となる区間を示した図である。 通信端末側で生成される出力情報の例を示した図である。 通信端末側で生成される出力情報の例を示した図である。 出力情報の組み合わせの例を示した図である。 出力情報の組み合わせの例を示した図である。
以下、本発明に係る通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムを具体化した実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る通信端末を含む移動案内システム1の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施形態に係る移動案内システム1を示した概略構成図である。図2は本実施形態に係る移動案内システム1の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る移動案内システム1は、地図情報センタ2が備えるサーバ装置3と、ユーザ4が所持する通信端末5と、を基本的に有する。また、サーバ装置3と通信端末5は通信ネットワーク網6を介して互いに電子データを送受信可能に構成されている。尚、通信端末5としては例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ、ナビゲーション装置等がある。また、ユーザ4は車両に乗車している状態であっても良いし、車両に乗車していない状態であっても良い。
ここで、サーバ装置3は、通信端末5の要求に応じて経路探索の実行を行う。具体的には、通信端末5において目的地が設定された場合や経路の再探索(リルート)を行う場合に、通信端末5からサーバ装置3へと出発地や目的地等の経路探索に必要な情報が経路探索要求とともに送信される(但し、再探索の場合には目的地に関する情報は必ずしも送信する必要は無い)。そして経路探索要求を受信したサーバ装置3は、サーバ装置3の有する地図情報を用いて経路探索を行い、出発地から目的地までの推奨経路を特定する。その後、特定された推奨経路を要求元の通信端末5へと送信する。そして、通信端末5は受信した推奨経路を案内経路に設定し、案内経路に従って移動案内を行う。それによって、経路探索時点において通信端末5が有する地図情報が古いバージョンの地図情報であったり、通信端末5が地図情報自体を有さない場合であっても、サーバ装置3が有する最新バージョンの地図情報に基づいて適切な案内経路を設定することが可能となる。
また、サーバ装置3は、上記探索経路の配信に加えて、通信端末5においてユーザの移動案内を行う為の移動案内情報についても通信端末5の要求に応じて配信する。尚、移動案内情報は、最新バージョンの地図情報や最新の交通情報等に基づいて作成され、後述のように最新バージョンの地図情報に対応して案内経路に沿った移動案内、画像の表示を行う為の情報である。
そして、通信端末5はサーバ装置3から配信された移動案内情報を用いて移動案内を行うことによって、通信端末5が有する地図情報が古いバージョンの地図情報であったり、通信端末5が地図情報自体を有さない場合であっても、最新バージョンの地図情報に基づいてサーバ装置3において探索された案内経路に沿った移動案内を実施することが可能となる。
但し、本実施形態では特にリアルタイム性が求められるユーザの要求に基づく移動案内を行う場合においては、ユーザ4(或いは車両)の現在位置に依存する部分の移動案内情報については通信端末5側で生成し、サーバ装置3から配信された移動案内情報と組み合わせることによって移動案内を行う。
一方、通信端末5は、ユーザ4が所持し、ナビ機能を備えた情報端末が用いられ、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ、ナビゲーション装置等が該当する。
ここで、ナビ機能は、ユーザが指定した条件に該当する経路を探索したり、ユーザ4の現在位置周辺の地図画像を表示したり、表示された地図画像中においてユーザ4の現在位置を表示したり、設定された案内経路に沿った移動案内を行う機能が該当する。尚、上記ナビ機能の全てを通信端末5が備えている必要はなく、少なくとも案内経路に沿った移動案内を行う機能を有していれば本願発明を構成することが可能である。
また、通信ネットワーク網6は全国各地に配置された多数の基地局と、各基地局を管理及び制御する通信会社とを含み、基地局及び通信会社を有線(光ファイバー、ISDN等)又は無線で互いに接続することにより構成されている。ここで、基地局は通信端末5との通信をするトランシーバー(送受信機)とアンテナを有する。そして、基地局は通信会社の間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク網6の末端となり、基地局の電波が届く範囲(セル)にある通信端末5の通信をサーバ装置3との間で中継する役割を持つ。
続いて、移動案内システム1におけるサーバ装置3の構成について図2を用いてより詳細に説明する。サーバ装置3は、図2に示すようにサーバ制御ECU11と、サーバ制御ECU11に接続された情報記録手段としての装置側地図DB12と、サーバ側通信装置13とを備える。
サーバ制御ECU11(エレクトロニック・コントロール・ユニット)は、サーバ装置3の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラムのほか、後述の移動案内処理プログラム(図4、図5参照)等が記録されたROM23、ROM23から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ24等の内部記憶装置を備えている。尚、サーバ制御ECU11は、後述の通信端末5のECUとともに処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、出力情報配信手段は、通信端末5の要求に応じて、案内経路に基づく移動体(ユーザ自身や車両)の移動案内を行う際に出力される出力情報の内、移動体の位置に依存しない部分の出力情報である非依存出力情報を、通信端末5へと配信する。
また、装置側地図DB12は、外部からの入力データや入力操作に基づいて登録された最新のバージョンの地図情報である装置側地図情報25が、エリア毎(例えば20km四方のメッシュ毎)に区分されて記憶される記憶手段である。ここで、バージョンとは地図情報が作成された時期、最終的な更新が行われた時期、又は最終的な更新を行った際の地図更新情報(更新プログラム)が作成された時期を特定する為の作成時期情報であり、バージョンを参照することによって地図情報が作成された時期等を特定することが可能となっている。
ここで、上記装置側地図情報25は、通信端末5に格納されている地図情報と基本的に同一の構成を有しており、道路網を始めとして経路探索、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されている。例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、各交差点に関する交差点データ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等からなる。
探索データとしては、後述のように出発地(例えば車両の現在位置)から設定された目的地までの経路を探索する経路探索処理に使用される各種データについて記録されている。例えば、交差点に対する経路として適正の程度を数値化したコスト(以下、交差点コストという)や道路を構成するリンクに対する経路として適正の程度を数値化したコスト(以下、リンクコストという)等の探索コストを算出する為に使用するコスト算出データが記憶されている。
また、装置側地図DB12には、最新バージョンの地図情報に対応して通信端末5において現在位置の特定や案内経路に沿った走行案内を行う為の情報である移動案内情報26についてもエリア毎(例えば2.5km四方のメッシュ毎)に区分されて記憶されている。尚、移動案内情報26は装置側地図情報25に含まれていても、装置側地図情報25から独立した情報であっても良い。
ここで、移動案内情報26は、案内交差点での右左折案内等の案内経路に沿ってユーザに移動を行わせる為の案内に必要となる音声データ及び画像データを含む。音声データとして含まれるのは、例えば案内交差点までの距離に対応して案内交差点での退出方向(右左折方向)を指示する音声等である。但し、音声データは音声内容(フレーズ)を示す文章データとしても良い。一方、画像データとして含まれるのは、例えば案内交差点の交差点拡大図等である。尚、案内交差点の案内を行う為の移動案内情報26としては、音声データ及び画像データ以外に交差点名称、交差点の位置座標、進入リンクID、退出リンクID等についても含まれる。更に、案内交差点の案内以外に、例えば渋滞区間の案内、車線規制の案内、踏切の案内、車線変更の案内、合流の案内等を行う為の情報についても移動案内情報26に含まれる。
また、音声データや画像データについては予め完成されたデータを移動案内情報26として格納するのではなく、通信端末5から移動案内情報26の要求があった時点でサーバ装置3において生成しても良い。その場合には、移動案内情報26には音声データや画像データを生成する為の素材となるデータを格納する。また、音声データや画像データは、データそのものを送受信するのではなくサーバ装置3と通信端末5との間で共用するIDを用いて送受信することも可能である。
そして、サーバ制御ECU11は、後述のように通信端末5から経路探索要求を受信した場合には、装置側地図情報25を用いて出発地から目的地までの経路探索を行う。そして、探索された経路を要求のあった通信端末5へと配信する。また、サーバ制御ECU11は、移動案内情報26についても必要に応じて通信端末5に対して配信を行う。具体的には、通信端末5で設定された案内経路と関連する移動案内情報26を対象として、ユーザの現在位置から進行方向に沿って所定距離分の移動案内情報26を通信端末5に対して配信するように構成する。
また、ユーザ4が通信端末5に配置されたリクエストボタンなどを操作することによって移動案内を要求した場合には、要求時点のユーザ4(或いは車両)の現在位置に対応した移動案内情報26を通信端末5に対して配信するように構成する。
一方、サーバ側通信装置13は通信端末5と通信ネットワーク網6を介して通信を行う為の通信装置である。また、通信端末5以外にインターネット網や、交通情報センタ、例えば、VICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報の受信についても可能である。
次に、通信端末5の概略構成について図3を用いて説明する。尚、以下の説明では通信端末5として車両に設置されたナビゲーション装置を用い、移動体として特に車両の走行案内を行う場合を例に挙げて説明する。但し、ナビゲーション装置の代わりに、携帯電話機、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等を用いても良い。また、携帯電話機、タブレット型端末を用いる場合には、車両以外の移動体(例えば、歩行者、自転車等)の移動案内を行うことも可能である。図3は本実施形態に係る通信端末5であるナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
図4に示すように本実施形態に係る通信端末5は、通信端末5であるナビゲーション装置が搭載された車両(移動体)の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、ユーザからの操作を受け付ける操作部34と、ユーザに対して地図や目的地までの案内経路を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、サーバ装置3やVICSセンタ等との間で通信を行う通信モジュール38と、を有する。
以下に、通信端末5を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS41、車速センサ42、ステアリングセンサ43、ジャイロセンサ44等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ42は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサを通信端末5が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみを通信端末5が備える構成としても良い。
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された端末側地図DB45及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部32をハードディスクの代わりに不揮発性メモリ、メモリーカード、CDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
ここで、端末側地図DB45は、通信端末5における経路探索や走行案内に用いられる端末側地図情報46が記憶される記憶手段である。
ここで、端末側地図DB45に記憶される端末側地図情報46は、前記した装置側地図情報25と同様に道路網を始めとして経路探索、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、各交差点に関する交差点データ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等からなる。また、端末側地図DB45には、装置側地図情報25に格納される移動案内情報26に相当する情報についても格納されている。
また、通信端末5から端末側地図DB45を除外しても良い。その場合においても、サーバ装置3から必要な情報を適宜取得することによって経路探索や走行案内を行うことが可能となる。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)33は、通信端末5の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムのほか、後述の移動案内処理プログラム(図4、図5参照)等が記録されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU33は、サーバ装置3のECUとともに処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、出力情報受信手段は、案内経路に基づく移動体(ユーザ自身や車両)の移動案内を行う際に出力される出力情報をサーバ装置3から受信する。出力情報生成手段は、出力情報の内、移動体の位置に依存する部分の出力情報である依存出力情報を生成する。案内手段は、サーバ装置3から受信した出力情報と依存出力情報を組み合わせて出力することによって移動体の移動案内を行う。
操作部34は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)を有する。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部34は液晶ディスプレイ35の前面に設けたタッチパネルを有しても良い。また、マイクと音声認識装置を有しても良い。特に本実施形態では、操作部34としてリクエストボタンを有する。リクエストボタンはユーザが任意のタイミングで移動案内を要求する際に操作され、リクエストボタンが操作されると、その操作時点におけるユーザ(車両)の現在位置に基づく走行案内が行われることとなる。
また、液晶ディスプレイ35には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ35の代わりに、HUDやHMDを用いても良い。
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、端末側地図DB45の更新等が行われる。尚、DVDドライブ37に替えてメモリーカードを読み書きする為のカードスロットを設けても良い。
また、通信モジュール38は、例えば、サーバ装置3やVICS(登録商標)センタやプローブセンタ等から送信された地図更新情報、経路情報、移動案内情報、交通情報等の各情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
続いて、前記構成を有する移動案内システム1において、サーバ装置3及び通信端末5が実行する移動案内処理プログラムについて図4及び図5に基づき説明する。図4及び図5は本実施形態に係る移動案内処理プログラムのフローチャートである。ここで、移動案内処理プログラムは、車両のACC電源(accessory power supply)がONされた後、即ち通信端末5の起動後に実行され、出発地から目的地までの経路を探索するとともに案内経路に沿った走行案内を行うプログラムである。但し、通信端末5がナビゲーション装置以外である場合には、ACC電源ではなく通信端末5の本体電源が投入された後(起動後)に実行する。尚、以下の図4及び図5にフローチャートで示されるプログラムは、サーバ装置3や通信端末5が備えているRAMやROMに記憶されており、CPU21或いはCPU51により実行される。
先ず、図4及び図5に基づいて通信端末5のCPU51が実行する移動案内処理プログラムについて説明する。ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU51は、経路の目的地を設定する。尚、目的地は基本的に操作部34において受け付けたユーザの操作(例えば登録地点の読出操作、施設の検索や選択操作)に基づいて設定する。
その後、S2においてCPU51は、出発地から目的地への経路の探索を要求する為の経路探索要求をサーバ装置3へと送信する。ここで、経路探索要求には、経路探索要求の送信元の通信端末5を特定する端末IDと、経路探索の探索条件である出発地(例えば車両の現在位置)と前記S1で設定された目的地とを特定する情報とが含まれている。
その後、S3においてCPU51は、経路探索要求に応じてサーバ装置3から送信された探索経路情報を受信する。ここで、前記S3で受信する探索経路情報は、前記S2で送信した経路探索要求に基づいてサーバ装置3が最新のバージョンの地図情報である装置側地図情報25を用いて探索した出発地から目的地までの推奨経路(以下、センタールートという)を特定する情報(例えばセンタールートに含まれるリンク列)である。
続いて、S4においてCPU51は、前記S3で受信したセンタールートを通信端末5において車両の走行案内を行う対象となる案内経路として設定する。但し、必ずしもセンタールートそのものを案内経路として設定する必要は無く、センタールートの一部を変更した経路を案内経路としても良い。
次に、S5においてCPU51は、通信端末5が有する地図情報や前記S3でサーバ装置3から受信した探索経路情報に基づいて、前記S4で設定された案内経路に沿った走行案内を行う為の仮の案内情報を生成する。尚、仮の案内情報は車両の現在位置から案内経路に沿って所定距離分(例えば1km分)生成される。前記S5で生成された仮の案内情報は、後述のようにサーバ装置3から移動案内情報26を取得する前に行われる走行案内に用いられる。
その後、S6においてCPU51は、前記S4で設定された案内経路に沿った車両の走行案内が開始される。
尚、車両の走行案内としては、例えば案内交差点の所定距離(例えば700m、300m、50m)手前に車両が到達したタイミングで、案内交差点における車両の退出方向を音声で出力する。例えば、車両が案内交差点から700m手前に位置するタイミングでは「700m先、○○交差点を右(左)方向です」の音声が出力される。或いは、車両が案内交差点から2つ手前の信号を通過したタイミングでは「2つ目の信号のある交差点を右(左)方向です」の音声が出力される。また、案内交差点の所定距離手前(例えば500m)手前に車両が到達したタイミングで、車両の進行方向前方にある案内交差点の交差点拡大図を表示する。更に、案内交差点の案内以外に、車両の進行方向前方に渋滞区間、車線規制、合流地点、踏切等がある場合には、それらの存在について案内する音声についても出力される。
尚、上記走行案内は基本的に後述のS8でサーバ装置3から取得された移動案内情報に基づいて行われる。但し、案内経路の設定後にすぐに走行を開始した場合であって、サーバ装置3から移動案内情報を取得する前に走行案内を行う必要がある場合については、前記S5で生成された仮の案内情報を用いて走行案内が行われる。それによって、走行開始後において走行案内が行われない事象の発生を防止することが可能となる。
次に、S7においてCPU51は、車両の現在位置から案内経路に沿って所定距離以内に出力される移動案内情報26を要求する。移動案内情報26の要求には、移動案内情報の要求の送信元の通信端末5を特定する端末IDと、移動案内情報を要求する対象となる区間を特定する情報(例えば座標やリンクID)とが含まれている。本実施形態では図6示すように車両の現在位置から案内経路61に沿って10km分の区間において出力される移動案内情報26を要求する。尚、移動案内情報を要求する対象となる区間は3km分或いは5km分としても良い。また、S7以降の処理は車両が目的地に到着するまで繰り返し実行されるので、通信端末5において設定されている案内経路に沿った移動案内情報を、出発地側から順に要求することとなる。
その後、S8においてCPU51は、前記S7の移動案内情報26の要求に応じてサーバ装置3から送信された移動案内情報26を受信する。尚、移動案内情報26は、案内交差点での右左折案内等の案内経路に沿ってユーザに移動を行わせる為の案内に必要となる音声データ及び画像データを含む。例えば、図7に示す例では車両の現在位置から目的地方向へ10km以内の案内経路61に、案内交差点として交差点62と交差点63を含む。従って、交差点62で走行案内を行う為の音声データ及び画像データと、交差点63で走行案内を行う為の音声データ及び画像データとがそれぞれ取得されることとなる。また、案内交差点の案内を行う為の移動案内情報26としては、音声データ及び画像データ以外に交差点名称、交差点の位置座標、進入リンクID、退出リンクID等についても含まれる。更に、案内交差点の案内以外に、例えば渋滞区間の案内、車線規制の案内、踏切の案内、車線変更の案内、合流の案内等を行う為の情報についても移動案内情報26に含まれる。
次に、S9においてCPU51は、前記S8でサーバ装置3から受信した移動案内情報26を、案内経路を構成する各リンク列に当てはめる。それによって、前記S5で生成された仮の案内情報を、サーバ装置3から受信した移動案内情報26へと置き換える。以降は移動案内情報26に基づく車両の走行案内が行われる。
その後、S10においてCPU51は、車両の現在位置を現在位置検出部31の検出結果や地図情報に基づいて特定する。尚、車両の現在位置を特定する際には、車両の現在位置を地図情報にマッチングさせるマップマッチング処理についても行う。車両の現在位置の特定は基本的に通信端末5が有する端末側地図情報46に基づいて行われるが、車両の現在位置するエリアの端末側地図情報46のバージョンが古い場合には、サーバ装置3から取得した車両の現在位置を特定する為の地図情報を用いて特定しても良い。
続いて、S11においてCPU51は、通信端末5に配置されたリクエストボタンが操作されたか否かを判定する。リクエストボタンはユーザが任意のタイミングで移動案内を要求する際に操作される。即ち、前記S11ではユーザによる移動案内の要求を受け付けたか否かが判定される。
そして、通信端末5に配置されたリクエストボタンが操作された、即ちユーザによる移動案内の要求があったと判定された場合(S11:YES)には、S12へと移行する。それに対して、通信端末5に配置されたリクエストボタンが操作されていない、即ちユーザによる移動案内の要求がないと判定された場合(S11:NO)には、S15へと移行する。
S12においてCPU51は、リクエストボタンの操作に応じて通信端末5から出力される車両の走行案内を行う為の出力情報の内、車両の現在位置に依存する部分の出力情報(以下、依存出力情報という)について生成する。特に本実施形態では、リクエストボタンが操作された場合には、次の案内交差点に関する案内を行う音声を出力する。従って、前記S12では依存出力情報として、次の案内交差点に関する案内を行う音声データの内、車両の現在位置に依存する部分の音声データについて生成する。
具体的には、案内交差点の案内を車両の現在位置から案内交差点までの距離を用いて行う場合には、依存出力情報は車両の現在位置から案内交差点までの距離の部分の出力情報となる。従って、CPU51は先ずリクエストボタンが操作された時点の車両の現在位置から案内経路に沿った次の案内交差点までの距離を算出する。そして、算出された距離を示す音声データを生成する。例えば図7に示すようにリクエストボタンが操作された時点の車両の現在位置から案内経路に沿った次の案内交差点62までの距離が500mである場合には「500m先」という音声データを生成する。
一方、案内交差点の案内を車両の現在位置から案内交差点までの信号機の数を用いて行う場合には、依存出力情報は車両の現在位置から案内交差点までの信号機の数の部分の出力情報となる。従って、CPU51は先ずリクエストボタンが操作された時点の車両の現在位置から案内経路に沿った次の案内交差点までの信号機(案内交差点の信号機も含む)の数を算出する。そして、算出された信号機の数を示す音声データを生成する。例えば図8に示すようにリクエストボタンが操作された時点の車両の現在位置から案内経路に沿った次の案内交差点62までの信号機の数が3個である場合には「3つ目の信号」という音声データを生成する。
その後、S13においてCPU51は、前記S8でサーバ装置3から受信した移動案内情報26の内、次の案内交差点に関する案内を行う音声データを抽出する。抽出される情報としては例えば『700m先(或いは300m先)、○○交差点を右(左)方向です』となる。そして、抽出された音声データの内、車両の位置に依存する部分を前記S12で生成された依存出力情報に置き換える。具体的には、前記S12で生成された依存出力情報が『500m先』であった場合には、図9に示すように『700m先』を『500m先』に置き換え、『500m先、○○交差点を右(左)方向です』との音声データを最終的に生成する。
同様に『2つ目の信号のある交差点を右(左)方向です』との音声データが移動案内情報26から抽出され、前記S12で生成された依存出力情報が『3つ目の信号』であった場合には、図10に示すように『2つ目の信号』を『3つ目の信号』に置き換え、『3つ目の信号のある交差点を右(左)方向です』との音声データを最終的に生成する。
また、前記S13においてCPU51は、前記S8でサーバ装置3から受信した移動案内情報26の内、車両の位置に依存しない部分の出力情報のみを非依存出力情報として抽出し、抽出した非依存出力情報に対して前記S12で生成された依存出力情報を挿入し、最終的に出力する出力情報を生成しても良い。即ち、移動案内情報26から『○○交差点を右(左)方向です』との音声データを抽出し、抽出した音声データに対して『500m先』の音声データを挿入し、『500m先、○○交差点を右(左)方向です』との音声データを最終的に生成しても良い。
その後、S14においてCPU51は、前記S13で生成した音声データをスピーカ36から出力する。それによって、リクエストボタンが操作された時点の車両の位置に基づく走行案内を行うことが可能となる。尚、前記S12や前記S13で生成するのは音声内容(フレーズ)を示す文章データであっても良い。その場合には、前記S14では生成されたフレーズに応じた音声を出力する。
次に、S15においてCPU51は、車両が目的地に到達したか否かを判定する。
そして、車両が目的地に到達したと判定された場合(S15:YES)には、当該移動案内処理プログラムを終了する。それに対して、車両が目的地に到達していないと判定された場合(S15:NO)にはS16へと移行する。
S16においてCPU51は、車両が通信端末5で設定されている案内経路から逸脱したか否かを判定する。
そして、車両が通信端末5で設定されている案内経路から逸脱していないと判定された場合(S16:NO)にはS7へと戻り、継続して新たな車両の現在位置に応じた移動案内情報の受信及び受信した移動案内情報を用いた走行案内を行う。
一方、車両が通信端末5で設定されている案内経路から逸脱したと判定された場合(S16:YES)にはS2へと戻り、逸脱した車両の現在位置を出発地として経路の再探索(リルート)を行う。その後、新たな案内経路に応じた移動案内情報の受信及び受信した移動案内情報を用いた走行案内を行う。
次に、サーバ装置3のCPU21が実行する移動案内処理プログラムについて説明する。尚、以下のS21〜S23、S24〜S27の各処理は、通信端末5からの対応する情報を受信したタイミングで開始され、夫々並行して実施される。従って、各ステップの実施順序は必ずしもステップ番号の小さい順に実施されるとは限らない。
先ず、S21においてCPU21は、通信端末5から送信される経路探索要求を受信する。尚、経路探索要求には、経路探索要求の送信元の通信端末5を特定する端末IDと、経路探索の探索条件である出発地(例えば車両の現在位置)と前記S1で設定された目的地とを特定する情報とが含まれている。
次に、S22においてCPU21は、前記S31で受信した経路探索要求と、サーバ装置3が有する装置側地図情報25とを用いて、出発地から目的地までの経路探索処理を行い、出発地から目的地までの推奨経路(センタールート)を特定する。センタールートの探索には例えば公知のダイクストラ法を用い、コスト値の合計が最小となる経路をセンタールートとする。
続いて、S23においてCPU21は、前記S22で特定したセンタールートを特定する探索経路情報(例えばセンタールートに含まれるリンク列)を、経路探索要求の送信元の通信端末5に対して送信する。その結果、センタールートが通信端末5において案内経路に設定されることとなる。
その後、S24においてCPU21は、案内経路が設定された後の通信端末5から送信される移動案内情報26の要求を受信する。尚、移動案内情報26の要求には、移動案内情報の要求の送信元の通信端末5を特定する端末IDと、移動案内情報を要求する対象となる区間を特定する情報(例えば座標やリンクID)とが含まれている。
次に、S25においてCPU21は、移動案内情報の要求のあった区間について、装置側地図情報25を用いてリンク列を作成する。
続いて、S26においてCPU21は、前記S25で作成したリンク列に含まれるリンクごとに、案内が必要か否かを判定し、案内が必要と判定されたリンクに対応する移動案内情報26を装置側地図情報25から抽出する。尚、抽出される移動案内情報26としては、案内交差点の案内以外に、例えば渋滞区間の案内、車線規制の案内、踏切の案内、車線変更の案内、合流の案内等を行う為の情報についても含まれる。
その後、S27においてCPU21は、前記S26で抽出された識別情報を移動案内情報26の要求のあった通信端末5へと送信する。その結果、通信端末5ではサーバ装置3から送信された移動案内情報26を用いて走行案内が行われる(S6)。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る移動案内システム1、通信端末5及び通信端末5で実行されるコンピュータプログラムでは、通信端末5からの経路探索要求に応じてサーバ装置3において探索及び配信された経路を取得して通信端末5の案内経路として設定する(S4)。また、サーバ装置3は、通信端末5の要求に応じて、案内経路に基づく移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報を通信端末5へと配信し(S27)、一方で通信端末5は、リクエストボタンが操作された場合には、出力情報の内、移動体の位置に依存する部分の出力情報については通信端末5側で生成し(S12)、サーバ装置3から受信した出力情報と組み合わせて出力する(S14)ことによって移動体の移動案内を行うので、移動案内が行われるまでのタイムラグを減少させることが可能となる。また、移動体の現在位置に基づく正確な移動案内を行うことが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では通信端末5は地図情報の記憶された端末側地図DB45を有しているが、端末側地図DB45については省略しても良い。
また、本実施形態では、経路探索処理をサーバ装置3が行う構成としているが、通信端末5が行っても良い。
また、本実施形態では、リクエストボタンが操作された場合に通信端末5から出力される出力情報は、案内交差点を案内する音声データとしているが、音声データではなく画像データ(例えば交点拡大図)を出力するようにしても良い。その場合には、前記S12では依存出力情報として車両の現在位置に依存する部分の画像データを生成し、前記S13ではサーバ装置3から配信された移動案内情報26に含まれる画像データと生成した画像データを合成することによって、最終的に出力する画像データを生成する。
また、本実施形態では、リクエストボタンが操作された場合に通信端末5から出力される出力情報は、案内交差点を案内する出力情報としているが、案内交差点の案内以外の案内に係る出力情報としても良い。例えば、渋滞区間の案内、車線規制の案内、踏切の案内、車線変更の案内、合流の案内等を行う出力情報であっても良い。そのような案内を出力する場合においても、車両の位置に依存する部分の出力情報については通信端末5側で生成し、サーバ装置3から受信した移動案内情報26に含まれる出力情報と組み合わせることによって、出力までのタイムラグを減少させることが可能となる。
また、本実施形態では車両の位置に依存する部分の出力情報のみを通信端末5側で生成し、それ以外の部分(車両の位置に依存しない部分)についてはサーバ装置3から配信された移動案内情報26に含まれる出力情報を用いているが、車両の位置に依存しない部分の出力情報について、一部を通信端末5側で生成しても良い。
また、本実施形態では、リクエストボタンが操作された場合、即ちユーザによる移動案内の要求を受け付けた際に、S12〜S14の処理を実行しているが、リクエストボタンが操作された場合以外においても、車両の現在位置に応じた案内を行う必要がある各種タイミングにおいて実行可能である。そのような場合においても、移動体の移動案内に係る出力情報(音声データなど)が出力されるまでのタイムラグを減少させることが可能となる。
また、本発明に係る通信端末、移動案内システム及びコンピュータプログラムを具体化した実施例について上記に説明したが、通信端末は以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
サーバ装置(3)と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末(5)において、前記案内経路(61)に基づく移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報を前記サーバ装置から受信する出力情報受信手段(51)と、前記出力情報の内、前記移動体の位置に依存する部分の出力情報である依存出力情報を生成する出力情報生成手段(51)と、前記サーバ装置から受信した出力情報と前記依存出力情報を組み合わせて出力することによって前記移動体の移動案内を行う案内手段(51)と、を有する。
上記構成を有する通信端末によれば、通信端末は移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報の内、移動体の位置に依存する部分の出力情報については通信端末側で生成し、サーバ装置から受信した出力情報と組み合わせて出力するので、移動案内が行われるまでのタイムラグを減少させることが可能となる。また、移動体の現在位置に基づく正確な移動案内を行うことが可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記案内手段(51)は、前記サーバ装置(3)から受信した出力情報の内、前記移動体の位置に依存する部分を前記依存出力情報に置き換えて出力することによって前記移動体の移動案内を行う。
上記構成を有する通信端末によれば、予めサーバ装置から受信した出力情報を用いることによって、通信端末側で生成する必要のある依存出力情報の量を減らすとともに、両者の情報を適切に組み合わせることによって移動体の現在位置に応じた適切な出力情報を生成可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記案内手段(51)は、前記サーバ装置(3)から受信した出力情報の内、前記移動体の位置に依存しない部分の出力情報である非依存出力情報に対して前記依存出力情報を挿入して出力することによって前記移動体の移動案内を行う。
上記構成を有する通信端末によれば、予めサーバ装置から受信した出力情報を用いることによって、通信端末側で生成する必要のある依存出力情報の量を減らすとともに、両者の情報を適切に組み合わせることによって移動体の現在位置に応じた適切な出力情報を生成可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
ユーザからの移動案内の要求を受け付ける要求受付手段(51)を有し、前記出力情報生成手段(51)は、前記ユーザからの移動案内の要求を受け付けた際に、前記ユーザからの移動案内の要求を受け付けた時点の前記移動体の位置に基づいて、前記依存出力情報を生成する。
上記構成を有する通信端末によれば、特にユーザが任意のタイミングで案内を希望した際において、サーバ装置から新たな出力情報を取得する必要なく、移動体の現在位置に基づいた出力情報を生成することが可能となる。その結果、ユーザが案内を希望してから案内が行われるまでのタイムラグを減少させ、案内が行われる時点のユーザの位置と対応しない案内が行われてしまうことについても防止できる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
前記出力情報受信手段(51)は、移動体の現在位置から前記案内経路に沿って所定距離以内に出力される出力情報を前記サーバ装置から受信する。
上記構成を有する通信端末によれば、出力情報については予め広範囲で取得しておくことで、案内が行われるまでのタイムラグを減少させることが可能となる。
また、第6の構成は以下のとおりである。
前記出力情報は、移動体の移動案内を行う音声に関する情報である。
上記構成を有する通信端末によれば、特にデータサイズの大きい音声に関する情報を出力する場合において、出力されるまでのタイムラグを減少させることが可能となる。
また、第7の構成は以下のとおりである。
前記移動案内は、前記案内経路において案内対象となる案内交差点に関する案内である。
上記構成を有する通信端末によれば、特に移動体の現在位置が重要となる案内交差点に関する案内を行う場合において、移動体の現在位置に基づく正確な移動案内を行うことが可能となる。
1 移動案内システム
2 地図情報センタ
3 サーバ装置
4 ユーザ
5 通信端末
11 サーバ制御ECU
12 装置側地図DB
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 フラッシュメモリ
25 装置側地図情報
26 移動案内情報
33 ナビゲーションECU
45 端末側地図DB
46 端末側地図情報
51 CPU
52 RAM
53 ROM
54 フラッシュメモリ
61 案内経路
62、63 案内交差点

Claims (9)

  1. サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末において、
    前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報を前記サーバ装置から受信する出力情報受信手段と、
    前記出力情報の内、前記移動体の位置に依存する部分の出力情報である依存出力情報を生成する出力情報生成手段と、
    前記サーバ装置から受信した出力情報と前記依存出力情報を組み合わせて出力することによって前記移動体の移動案内を行う案内手段と、を有する通信端末。
  2. 前記案内手段は、
    前記サーバ装置から受信した出力情報の内、前記移動体の位置に依存する部分を前記依存出力情報に置き換えて出力することによって前記移動体の移動案内を行う請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記案内手段は、
    前記サーバ装置から受信した出力情報の内、前記移動体の位置に依存しない部分の出力情報である非依存出力情報に対して前記依存出力情報を挿入して出力することによって前記移動体の移動案内を行う請求項1に記載の通信端末。
  4. ユーザからの移動案内の要求を受け付ける要求受付手段を有し、
    前記出力情報生成手段は、前記ユーザからの移動案内の要求を受け付けた際に、前記ユーザからの移動案内の要求を受け付けた時点の前記移動体の位置に基づいて、前記依存出力情報を生成する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信端末。
  5. 前記出力情報受信手段は、移動体の現在位置から前記案内経路に沿って所定距離以内に出力される出力情報を前記サーバ装置から受信する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の通信端末。
  6. 前記出力情報は、移動体の移動案内を行う音声に関する情報である請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の通信端末。
  7. 前記移動案内は、前記案内経路において案内対象となる案内交差点に関する案内である請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の通信端末。
  8. サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末を、
    前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報を前記サーバ装置から受信する出力情報受信手段と、
    前記出力情報の内、前記移動体の位置に依存する部分の出力情報である依存出力情報を生成する出力情報生成手段と、
    前記サーバ装置から受信した出力情報と前記依存出力情報を組み合わせて出力することによって前記移動体の移動案内を行う案内手段と、
    して機能させる為のコンピュータプログラム。
  9. サーバ装置と、前記サーバ装置と双方向通信可能に接続され、前記サーバ装置へと目的地への経路探索要求を送信するとともに、前記経路探索要求に応じて前記サーバ装置において探索及び配信された経路を取得して案内経路として設定する通信端末と、を有する移動案内システムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    前記通信端末の要求に応じて、前記案内経路に基づく移動体の移動案内を行う際に出力される出力情報を前記通信端末へと配信する出力情報配信手段を有し、
    前記通信端末は、
    前記サーバ装置から配信された前記出力情報を受信する出力情報受信手段と、
    前記出力情報の内、前記移動体の位置に依存する部分の出力情報である依存出力情報を生成する出力情報生成手段と、
    前記サーバ装置から受信した出力情報と前記依存出力情報を組み合わせて出力することによって前記移動体の移動案内を行う案内手段と、
    を有する移動案内システム。
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