JP2019184327A - 経路探索システム及び経路探索装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにとって適切な探索条件への設定を容易に行うことを可能にした経路探索システム及び経路探索装置を提供する。【解決手段】段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて目的地までの経路の探索を行う場合において、過去に設定された探索条件と該探索条件で探索された経路に基づいて走行した際の車両の走行履歴とを、走行履歴情報として収集し、収集した走行履歴情報に基づいて探索条件を調整するように構成する。【選択図】図10

Description

本発明は、目的地までの経路の探索を行う経路探索システム及び経路探索装置に関する。
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより自車の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体またはネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。更に、かかるナビゲーション装置には、所望する目的地を入力すると、自車位置から目的地までの最適経路を探索する経路探索機能を備えており、探索された最適経路を案内経路として設定し、ディスプレイ画面に案内経路を表示するとともに、交差点に接近した場合等には音声による案内をすることによって、ユーザを所望の目的地まで確実に案内するようになっている。また、近年は携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある。
また、探索される経路をユーザにとってより適した経路とする為に、上記経路探索を行う際には、ユーザ側で探索条件を設定することも行われている。例えば特開平5−126590号公報には、探索条件として『距離』、『時間』、『費用』、『通り易さ』、『右左折』5つの項目を段階的に設定可能とし、ユーザによって設定された探索条件に基づいて経路探索時のコストの重み付けを変更し、設定された探索条件に応じた経路を探索する技術について開示されている。
特開平5−126590号公報(第5頁、図5)
ここで、上記特許文献1のように探索条件を設定する場合において、ユーザにとって適した経路を探索する為には、探索条件を適切な条件に設定する必要がある。しかしながら、特許文献1のように探索条件として複数の項目があって、且つ各項目を段階的に設定可能な場合には、より詳細にユーザの好みに合った経路の探索が可能となる一方で、探索条件の設定が複雑化し、ユーザに最適な探索条件を判断して設定することが難しい問題がある。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、過去の履歴から探索条件を調整することによって、ユーザにとって適切な探索条件への設定を容易に行うことを可能にした経路探索システム及び経路探索装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る経路探索システムは、段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて、目的地までの経路の探索を行う経路探索システムであって、過去に設定された探索条件と該探索条件で探索された経路に基づいて移動した際のユーザの移動履歴とを、移動履歴情報として収集する移動履歴収集手段と、前記収集した移動履歴情報に基づいて探索条件を調整する探索条件調整手段と、を有する。
尚、「移動履歴収集手段」は、探索条件を調整する対象とするユーザのみから移動履歴を収集しても良いし、不特定多数のユーザから移動履歴を収集しても良い。
また、「探索条件を調整する」には、探索条件を自動で設定又は変更すること、探索条件をユーザに提案すること等を含む。
また、本発明に係る経路探索装置は、段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて、目的地までの経路の探索を行う経路探索システムであって、過去に設定された探索条件と該探索条件で探索された経路に基づいて移動した際のユーザの移動履歴とを、移動履歴情報として収集する移動履歴収集手段と、前記収集した移動履歴情報に基づいて探索条件を調整する探索条件調整手段と、を有する。
前記構成を有する本発明に係る経路探索システム及び経路探索装置によれば、段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて目的地までの経路の探索を行う場合において、過去の履歴から探索条件を調整することによって、ユーザにとって適切な探索条件を容易に設定することが可能となる。その結果、設定された探索条件に基づいてユーザにより適した目的地までの経路を探索することについても可能となる。
第1実施形態に係る経路探索システムを示した概略構成図である。 第1実施形態に係る経路探索システムの構成を示したブロック図である。 探索条件の設定画面を示した図である。 走行履歴DBに記憶される走行履歴情報の一例を示した図である。 探索条件DBのデータ構造を示した図である。 第1実施形態に係るナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。 第1実施形態に係る走行履歴情報収集処理プログラムのフローチャートである。 第1実施形態に係る探索条件DB作成処理プログラムのフローチャートである。 第1実施形態に係る探索条件配信処理プログラムのフローチャートである。 推奨される探索条件に基づく探索条件の調整方法について説明した図である。 第2実施形態に係る走行履歴情報収集処理プログラムのフローチャートである。
以下、本発明に係る経路探索システムについて具体化した第1実施形態及び第2実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
[第1実施形態]
先ず、第1実施形態に係る経路探索システム1の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は第1実施形態に係る経路探索システム1を示した概略構成図である。図2は第1実施形態に係る経路探索システム1の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る経路探索システム1は、情報配信センタ2が備えるサーバ装置(経路探索装置)3と、車両4に搭載された通信(案内)端末であるナビゲーション装置5と、を基本的に有する。また、サーバ装置3とナビゲーション装置5は通信ネットワーク網6を介して互いに電子データを送受信可能に構成されている。尚、ナビゲーション装置5の代わりに、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータを用いても良い。
ここで、情報配信センタ2が備えるサーバ装置3は、経路探索を行う際にナビゲーション装置5で設定された経路の探索条件や車両4の走行履歴等について各車両4から収集し、収集した各情報に基づいてエリア毎或いは車両の走行状況毎に設定が推奨される探索条件を紐付けたデータベースについて作成する。
また、サーバ装置3は、上記“データベース”に基づいて、経路探索を行う各車両4に対して、車両(ユーザ)にとって設定が推奨される探索条件の配信についても行う。尚、探索条件が配信された車両4では、配信された探索条件を今後に経路探索を行う際の探索条件として設定することが可能となる。
また、サーバ装置3は、最新バージョンの地図情報を備え、ナビゲーション装置5の要求に応じて上記探索条件を用いた経路探索についても行う。具体的には、ナビゲーション装置5において目的地が設定された場合に、ナビゲーション装置5からサーバ装置3へと探索条件、出発地、目的地等の経路探索に必要な情報が経路探索要求とともに送信される。そして経路探索要求を受信したサーバ装置3は、指示された探索条件とサーバ装置3の有する地図情報を用いて経路探索を行い、出発地から目的地までの推奨経路(センタールート)を特定する。その後、特定された推奨経路に関する経路情報を要求元のナビゲーション装置5へと送信する。そして、ナビゲーション装置5はサーバ装置3から受信した経路情報を用いて案内経路を設定する。
但し、経路探索処理については必ずしもサーバ装置3で行う必要は無く、ナビゲーション装置5で行っても良い。
一方、ナビゲーション装置5は、車両4に搭載され、ナビゲーション装置5が有する地図データ或いは外部から取得した地図データに基づいて自車位置周辺の地図を表示したり、地図画像上において車両の現在位置を表示したり、設定された案内経路に沿った移動案内を行う車載機である。尚、ナビゲーション装置5の詳細については後述する。
また、通信ネットワーク網6は全国各地に配置された多数の基地局と、各基地局を管理及び制御する通信会社とを含み、基地局及び通信会社を有線(光ファイバー、ISDN等)又は無線で互いに接続することにより構成されている。ここで、基地局はナビゲーション装置5との通信をするトランシーバー(送受信機)とアンテナを有する。そして、基地局は通信会社の間で無線通信を行う一方、通信ネットワーク網6の末端となり、基地局の電波が届く範囲(セル)にあるナビゲーション装置5の通信をサーバ装置3との間で中継する役割を持つ。
続いて、経路探索システム1におけるサーバ装置3の構成について図2を用いてより詳細に説明する。サーバ装置3は、図2に示すようにサーバ制御ECU11と、サーバ制御ECU11に接続された情報記録手段としての走行履歴DB12と、探索条件DB13と、サーバ側地図DB14と、サーバ側通信装置15とを備える。
サーバ制御ECU11(エレクトロニック・コントロール・ユニット)は、サーバ装置3の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラムのほか、後述の走行履歴収集処理プログラム(図7)、探索条件DB作成処理プログラム(図8)、探索条件配信処理プログラム(図9参照)等が記録されたROM23、ROM23から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ24等の内部記憶装置を備えている。尚、サーバ制御ECU11は、後述のナビゲーション装置5のECUとともに処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば、移動履歴収集手段は、過去に設定された探索条件と該探索条件で探索された経路に基づいて移動した際のユーザの移動履歴とを、移動履歴情報として収集する。探索条件調整手段は、収集した移動履歴情報に基づいて探索条件を調整する。
また、走行履歴DB12は、全国を走行する各車両4から収集した走行履歴に関する走行履歴情報を累積的に記憶する記憶手段である。尚、第1実施形態においては、走行履歴情報として、特にナビゲーション装置5で設定された案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走した車両を対象として、(a)経路探索を行う際にナビゲーション装置5で設定されていた経路の探索条件、(b)車両が走行したエリア、(c)車両の走行状況(走行目的)を収集する。但し、上記(a)〜(c)以外の情報についても収集対象に含めても良い。例えば、目的地、案内経路、走行経路等を取得しても良い。
尚、第1実施形態では経路の探索条件として『距離』、『時間』、『経済性』、『快適性』、『景観』の5つの項目について、ユーザが優先度を夫々設定することが可能である。ここで、図3はナビゲーション装置5の液晶ディスプレイに表示される探索条件の設定画面25の一例を示した図である。探索条件の設定画面25では、『距離』、『時間』、『経済性』、『快適性』、『景観』の5つの項目に対して、コントロールバー26が表示され、コントロールバー26を左右に移動させることによって各項目に対する優先度を設定することが可能である。尚、以下の説明では優先度は10段階で設定可能とするが、より荒い段階(例えば3段階)や細かい段階(例えば100段階)で設定可能とすることも可能である。尚、探索条件の設定画面25の左側には、地図画像及び推奨経路27についても表示される。探索条件の設定画面25に表示される推奨経路27は、現時点で設定されている探索条件に基づいて探索された目的地までの推奨経路(コスト値の合計が最小となる経路)を示す。従って、ユーザがコントロールバー26を移動させて探索条件を変更すると、推奨経路27もそれに従って変化することとなる。
尚、上記探索条件の内、『距離』に対して高い優先度を設定すれば、目的地までの距離が短くなることを優先した経路探索を行う。『時間』に対して高い優先度を設定すれば、目的地までの所要時間が短くなることを優先した経路探索を行う。『経済性』に対して高い優先度を設定すれば、目的地までの走行に必要な料金が少なくなることを優先した経路探索を行う。『快適性』に対して高い優先度を設定すれば、交通量が少なく走行し易い道路を含むことを優先した経路探索を行う。『景観』に対して高い優先度を設定すれば、眺望の良い道路(例えばシーニックバイウェイに登録された経路)を含むことを優先した経路探索を行う。具体的には各項目で設定された優先度に応じて経路探索時のコストの重み付けを変更することにより、各項目の優先度に応じた経路探索を実現する。詳細については後述する。
また、図4は走行履歴DB12に記憶される走行履歴情報の一例を示した図である。図4に示すように、走行履歴情報は、送信元の車両を識別する車両IDと、走行日時と、上記(a)〜(c)に関する情報等が含まれる。例えば、図4に示す走行履歴情報は、3月2日の9:12にID“A”の車両4は、探索条件(『距離』10、『時間』8、『経済性』1、『快適性』5、『景観』1)で探索された経路を途中で探索条件を変更することなく完走し、その際の走行エリアは中部エリアで、ビジネス目的での走行であったことが記憶されている。同様にして、他の走行履歴情報についても記憶されている。尚、図4に示す例では、走行したエリアについて日本を区分する地域ブロック(北海道地方、東北地方、関東地方、中部地方、近畿地方、中国・四国地方、九州地方、沖縄地方)で特定しているが、都道府県や市区町村等の行政区画で特定することも可能である。また、都市部や郊外等で区分することも可能である。
そして、サーバ装置3は、走行履歴DB12に記憶される走行履歴情報を統計することによって、車両に対して設定が推奨される探索条件を特定した支援情報を生成する。特に第1実施形態でサーバ装置3は、エリア及び走行状況の組み合わせに対して推奨される探索条件との紐付けを行い、エリアと走行状況と推奨される探索条件との関連性を示す探索条件DB13を作成する。そして、サーバ装置3は、作成された探索条件DB13に基づいて後述のように経路探索を行う各車両に対して推奨される探索条件の配信を行う。例えば図5は探索条件DB13に記憶されるデータの一例を示した図である。
図5は、エリアと推奨される探索条件との関連性を示すデータベースの一例である。図5に示すように、探索条件DB13には、エリアである地域ブロック毎且つ走行状況毎に区分して、推奨される探索条件が紐付けて格納される。尚、図5に示す例では、走行状況はビジネス目的とプライベート目的の2種類で区分する。
例えば図5に示す例では北海道地区のビジネス目的で走行する走行状況に対して推奨される探索条件として(『距離』6、『時間』6、『経済性』4、『快適性』3、『景観』2)が対応付けられている。また、北海道地区のプライベート目的(例えば観光等)で走行する走行状況に対して推奨される探索条件として(『距離』5、『時間』4、『経済性』2、『快適性』3、『景観』8)が対応付けられている。同様にして他のエリア及び走行状況の組み合わせに対しても推奨される探索条件が紐付けられている。
ここで、推奨される探索条件は、当該地域ブロック内で且つ当該走行状況で走行した車両の内、ナビゲーション装置5で設定された案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走した車両において過去に所定回数N以上設定されていた探索条件とする。尚、該当する探索条件が多い場合には、Nの値を大きくすることによって探索条件の絞り込みを行う。或いは該当する探索条件を統計することによって、探索条件の代表値(最頻値、平均値、中央値)を特定し、特定された探索条件を推奨される探索条件として紐付けても良い。推奨される探索条件の特定方法の詳細については後述する。
尚、一のエリアと走行状況の組み合わせに対して紐付けられる探索条件は必ずしも一の探索条件である必要は無く、複数の探索条件を紐付けても良い。また、一のエリアと走行状況の組み合わせに対して複数の探索条件を紐付けた場合には、複数の探索条件を推奨される探索条件として配信しても良いし、複数の探索条件からユーザの嗜好に最も該当する探索条件のみを推奨される探索条件として配信しても良い。
尚、図5に示す例ではエリア及び走行状況の組み合わせに対して推奨される探索条件の紐付けを行っているが、エリアのみに対して推奨される探索条件の紐付けを行っても良い。また、走行状況のみに対して推奨される探索条件の紐付けを行っても良い。
上述したように探索条件DB13は、エリアと走行状況と推奨される探索条件との関連性を示すものとなる。従って、サーバ装置3は探索条件DB13に記憶された情報を用いることによって、車両の現在位置や走行状況に応じて該車両に対して推奨される探索条件を把握することが可能となる。そして、車両に対して推奨される探索条件の配信を行う。詳細については後述する。
一方、サーバ側地図DB14は、外部からの入力データや入力操作に基づいて登録された最新のバージョンの地図情報であるサーバ側地図情報が記憶される記憶手段である。ここで、サーバ側地図情報は、ナビゲーション装置5に格納されている地図情報と基本的に同一の構成を有しており、道路網を始めとして経路探索、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されている。例えば、道路網を示すノード及びリンクを含むネットワークデータ、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、各交差点に関する交差点データ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ等からなる。
一方、サーバ側通信装置15は各車両4のナビゲーション装置5と通信ネットワーク網6を介して通信を行う為の通信装置である。また、ナビゲーション装置5以外にインターネット網や、交通情報センタ、例えば、VICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報の受信についても可能である。
次に、ナビゲーション装置5の概略構成について図6を用いて説明する図6は第1実施形態に係るナビゲーション装置5の制御系を模式的に示すブロック図である。
図6に示すように第1実施形態に係るナビゲーション装置5は、ナビゲーション装置5が搭載された車両4の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、ユーザからの操作を受け付ける操作部34と、ユーザに対して地図や目的地までの案内経路を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、サーバ装置3やVICSセンタ等との間で通信を行う通信モジュール38と、を有する。
以下に、ナビゲーション装置5を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS41、車速センサ42、ステアリングセンサ43、ジャイロセンサ44等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ42は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサをナビゲーション装置5が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置5が備える構成としても良い。
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された端末側地図DB45、走行履歴DB46、配信情報DB47及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部32をハードディスクの代わりに不揮発性メモリ、メモリーカード、CDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。
ここで、端末側地図DB45は、ナビゲーション装置5における経路探索や走行案内に用いられる地図情報が記憶される記憶手段である。尚、地図情報を外部のサーバから取得する場合については端末側地図DB45は必ずしも必要でない。
また、走行履歴DB46は、車両4の走行情報を累積して記憶した記憶手段である。尚、第1実施形態では特に車両4が過去に走行した経路と走行状況(プライベート目的又はビジネス目的)、過去に設定された案内経路、探索条件の設定履歴等を記憶する。走行履歴DB46に記憶された走行情報は走行履歴情報としてサーバ装置3へと随時送信される。
また、配信情報DB47は、サーバ装置3から配信された配信情報(走行に関する支援情報)が記憶される記憶手段である。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)33は、ナビゲーション装置5の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムの他、後述の走行履歴収集処理プログラム(図7参照)、探索条件配信処理プログラム(図9参照)等が記録されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。
操作部34は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)を有する。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。特に第1実施形態では図3に示す探索条件の設定画面25において経路探索の探索条件を設定する際にも用いられる。尚、操作部34は液晶ディスプレイ35の前面に設けたタッチパネルを有しても良い。また、マイクと音声認識装置を有しても良い。
また、液晶ディスプレイ35には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ35の代わりに、HUDやHMDを用いても良い。
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、端末側地図DB45の更新等が行われる。尚、DVDドライブ37に替えてメモリーカードを読み書きする為のカードスロットを設けても良い。
また、通信モジュール38は、例えば、サーバ装置3やVICSセンタや地図配信センタ等から送信された地図更新情報、支援情報、交通情報等の各情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
続いて、前記構成を有する第1実施形態に係る経路探索システム1を構成するサーバ装置3及びナビゲーション装置5において実行する走行履歴収集処理プログラムについて図7に基づき説明する。図7は第1実施形態に係る走行履歴収集処理プログラムのフローチャートである。ここで、走行履歴収集処理プログラムは車両4のACC電源(accessory power supply)がONされた後に実行され、車両において設定された経路の探索条件や走行履歴等をサーバ装置3へと送信するプログラムである。尚、以下の図7〜図9にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーションECU33が備えているRAM52やROM53又はサーバ装置3が備えているRAM22やROM23等に記憶されており、CPU51又はCPU21により実行される。
先ず、ナビゲーション装置5において実行される走行履歴収集処理プログラムについて説明する。
ステップ(以下、Sと略記する)1においてCPU51は、ナビゲーション装置5において案内経路が設定されているか否かを判定する。尚、第1実施形態では基本的に目的地までの経路探索はサーバ装置3において行われる。ナビゲーション装置5は、サーバ装置3に対して経路の探索要求を送信し、サーバ装置3で最終的に特定された推奨経路(センタールート)を受信し、ユーザの操作に基づいて受信した推奨経路を案内経路として設定する。但し、ナビゲーション装置5で経路探索を行うことも可能である。
また、上記経路探索は設定された探索条件に基づいて行われる。探索条件は基本的に図3に示す探索条件の設定画面25においてユーザにより設定されるが、後述のように推奨される探索条件がサーバ装置3からナビゲーション装置5へと配信された場合には、配信された探索条件を用いることも可能である。詳細については後述する。
そして、ナビゲーション装置5において案内経路が設定されていると判定された場合(S1:YES)には、S2へと移行する。それに対して、ナビゲーション装置5において案内経路が設定されていないと判定された場合(S1:NO)には、当該走行履歴収集処理プログラムを終了する。
S2においてCPU51は、車両が案内経路に設定された目的地に到達したか否かを判定する。例えば、車両の現在位置と目的地の座標が所定距離(例えば50m)以内となった場合に、目的地に到達したと判定する。
そして、車両が案内経路に設定された目的地に到達したと判定された場合(S2:YES)には、S3へと移行する。それに対して、車両が案内経路に設定された目的地に到達していないと判定された場合(S2:NO)には、目的地に到達するまで待機する。
S3においてCPU51は、今回の走行に関して経路探索を行う際にナビゲーション装置5で設定されていた経路の探索条件、車両が走行したエリア、車両の走行状況、ナビゲーション装置5で設定された案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走したか否か(以下、完走有無という)をそれぞれ取得する。尚、“経路の探索条件”は前述したように『距離』、『時間』、『経済性』、『快適性』、『景観』の5つの項目に対して設定された優先度(1〜10)である。“車両が走行したエリア”は車両の走行軌跡と地図情報に基づいて判定され、日本を区分する地域ブロック(北海道地方、東北地方、関東地方、中部地方、近畿地方、中国・四国地方、九州地方、沖縄地方)で特定される。“車両の走行状況”はより具体的には車両の走行目的であり、ビジネス目的での走行であったか、プライベート目的の走行であったかが取得される。尚、“車両の走行状況”は、例えば同乗員の有無、時間帯、出発地や目的地のジャンルなどから推定することも可能である。また、“完走有無”は、探索条件の変更履歴及び案内経路と車両の走行軌跡の比較結果に基づいて判定される。
その後、S4においてCPS51は、前記S3で取得した情報を走行履歴情報としてサーバ装置3へと送信する。具体的には、“自車を識別する車両ID”と、“経路探索を行う際にナビゲーション装置5で設定されていた経路の探索条件”と、“車両が走行したエリア”と、“車両の走行状況”と“完走有無”を送信する。その後、当該走行履歴収集処理プログラムを終了する。
次に、サーバ装置3において実行される走行履歴収集処理プログラムについて説明する。
先ず、S11においてCPU21は、全国を走行する各車両4から走行履歴情報の送信があるか否か判定する。
そして、走行履歴情報の送信があると判定された場合(S11:YES)には、送信される走行履歴情報を受信する(S12)。
その後、S13においてCPU21は、受信した走行履歴情報の内、案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走した走行履歴情報のみを抽出して、走行履歴DB12へと累積的に格納する。尚、走行履歴情報の選別はナビゲーション装置5側で行っても良い。即ち、前記S4においてナビゲーション装置5は、案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走した走行履歴情報のみを抽出してサーバ装置3へと送信するようにしても良い。
一方、走行履歴情報の送信がないと判定された場合(S11:NO)には、当該走行履歴情報収集プログラムを終了する。
続いて、第1実施形態に係る経路探索システム1を構成するサーバ装置3においてCPU21が実行する探索条件DB作成処理プログラムについて図8に基づき説明する。図8は第1実施形態に係る探索条件DB作成処理プログラムのフローチャートである。ここで、探索条件DB作成処理プログラムは所定時間間隔(例えば24時間間隔)で実行され、各車両4から収集した走行履歴情報を統計することによって、エリアと走行状況との組み合わせに対して推奨される探索条件を紐付けたDBを作成するプログラムである。
ここで、探索条件DB作成処理プログラムでは、S21においてCPU21は、走行履歴DB12を参照し、前回の処理時から走行履歴情報が新たに格納されたか否か判定する。尚、走行履歴情報は前述した走行履歴収集処理プログラム(図7)において、全国を走行する各車両から随時送信され走行履歴DB12に格納される。
そして、走行履歴情報が新たに格納されたと判定された場合(S21:YES)には、S22へと移行する。それに対して、走行履歴情報が新たに格納されていないと判定された場合(S21:NO)には、当該探索条件DB作成処理プログラムを終了する。
S22においてCPU21は、走行履歴情報を走行履歴DB12から読み出す。そして、以下のS23以降の処理は走行履歴DB12から読み出された走行履歴情報を対象として、エリアと車両の走行状況の組み合わせ毎に区分して行う。尚、第1実施形態では“エリア”を日本を区分する地域ブロック(北海道地方、東北地方、関東地方、中部地方、近畿地方、中国・四国地方、九州地方、沖縄地方)で特定し、“車両の走行状況”をビジネス目的での走行であったか、プライベート目的の走行であったかで特定する。
S23においてCPU21は、処理対象のエリアと車両の走行状況の組み合わせに該当する走行履歴情報を抽出する。
次に、S24においてCPU21は、前記S23で抽出された走行履歴情報の内、案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走した車両において過去に所定回数N以上設定されていた探索条件があるか否か判定する。尚、第1実施形態では走行履歴DB12には、案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走した走行履歴情報のみが既に選別されて格納されているので、前記S24においてCPU21は、同一の探索条件が設定された走行履歴情報がN個以上あるか否か判定することとなる。
尚、Nの値は適宜設定可能であるが、該当する探索条件(前記S24の判定条件を満たす探索条件)が多い場合には、Nの値を大きくすることによって探索条件の絞り込みを行う。例えば該当する探索条件が1のみとなるようにNの値を設定することも可能である。
そして、前記S24の判定条件を満たす探索条件が少なくとも一以上あると判定された場合(S24:YES)には、S25へと移行する。それに対して、前記S24の判定条件を満たす探索条件が無いと判定された場合(S24:NO)には、処理対象のエリアと車両の走行状況の組み合わせに対しては推奨される探索条件を特定できないと判定し、探索条件DB13の更新を行うことなくS23へと戻る。
S25においてCPU21は、前記S24の判定条件を満たすと判定された探索条件を、処理対象のエリアと車両の走行状況の組み合わせに対して推奨される探索条件に特定する。そして、処理対象のエリアと車両の走行状況の組み合わせに対して探索条件を紐付けて探索条件DB13に格納する。
尚、前記S24の判定条件を満たすと判定された探索条件が複数ある場合には、複数の探索条件を紐付けても良い。或いは、前記S24の判定条件を満たすと判定された複数の探索条件を統計することによって、探索条件の代表値(最頻値、平均値、中央値)を特定し、特定された探索条件を推奨される探索条件として紐付けても良い。
以下同様にして、エリアと車両の走行状況の全ての組み合わせを対象として、S23〜S25の処理を実行し、最終的にエリアと車両の走行状況の組み合わせに対して、それぞれ推奨される探索条件が紐付けされた探索条件DB13を作成する。
上記探索条件DB作成処理プログラムによって作成された探索条件DB13は、車両の走行エリアと、車両の走行状況と、経路探索時に推奨される探索条件との関連性を示すものとなる。従って、サーバ装置3は探索条件DB13に記憶された情報を用いて、車両の現在位置や走行状況に応じて該車両に対して推奨される探索条件を把握することが可能となる。
次に、第1実施形態に係る経路探索システム1を構成するサーバ装置3及びナビゲーション装置5において実行する探索条件配信処理プログラムについて図9に基づき説明する。図9は第1実施形態に係る探索条件配信処理プログラムのフローチャートである。ここで、探索条件配信処理プログラムはナビゲーション装置5において経路探索を開始する為の所定の操作を受け付けた場合に実行され、サーバ装置3から車両に対して推奨される探索条件を配信するとともに、目的地までの推奨経路を探索するプログラムである。
先ず、S31においてCPU51は、サーバ装置3に対して経路探索要求を送信する。尚、経路探索要求には、経路探索要求の送信元のナビゲーション装置5を特定する端末IDと、出発地(例えば車両の現在位置)と目的地とを特定する情報と、送信元のナビゲーション装置5において現時点で設定されている経路の探索条件とが含まれている。尚、“経路の探索条件”は前述したように『距離』、『時間』、『経済性』、『快適性』、『景観』の5つの項目に対して設定された優先度(1〜10)であり、後述の探索条件の設定画面25においてユーザの指定した条件或いは推奨される条件に設定可能である(S34〜S36)。尚、再探索時については目的地を特定する情報は必ずしも必要では無い。
次にS32においてCPU51は、経路探索要求に応じてサーバ装置3から送信された探索経路情報を受信する。ここで、前記S2で受信する探索経路情報は、前記S1で送信した経路探索要求に基づいてサーバ装置3が最新のバージョンの地図情報を用いて探索した出発地から目的地までの推奨経路を特定する情報(例えば推奨経路に含まれるリンク列)である。
続いてS33においてCPU51は、サーバ装置3から配信された探索条件を受信する。尚、サーバ装置3から配信される探索条件は、現在の車両にとって推奨される探索条件である。具体的には、探索条件DB13において車両の現在位置が含まれるエリアと車両の現在の走行状況との組み合わせに紐付けられた探索条件が配信される。従って、前記S33においてCPU51は車両の現在位置と車両の現在の走行状況とを特定する情報について予めサーバ装置3へと送信する。尚、車両の現在位置は出発地としても良いし、現在位置検出部31により検出しても良い。また、車両の現在の走行状況は、ビジネス目的での走行又はプライベート目的の走行のいずれかで特定され、例えば同乗員の有無、現在時刻、出発地や目的地のジャンルなどから推定される。
次に、S34においてCPU51は、液晶ディスプレイ35において探索条件の設定画面25を表示する。ここで、図10は前記S34においてナビゲーション装置5の液晶ディスプレイ35に表示される探索条件の設定画面25の一例を示した図である。探索条件の設定画面25の左側には、地図画像及び前記S32で受信した推奨経路27が表示される。一方、探索条件の設定画面25の右側には、『距離』、『時間』、『経済性』、『快適性』、『景観』の5つの項目に対して、コントロールバー26が表示さる。また、探索条件の設定画面25には推奨探索条件設定ボタン61についても表示される。
ユーザは、探索条件の設定画面25においてコントロールバー26を左右に移動させることによって各項目に対する優先度を現在の値から変更することが可能である。また、図10に示すようにユーザが推奨探索条件設定ボタン61を選択することによって、各項目に対する優先度を前記S33で受信した探索条件に対応する値へと一括して変更することも可能である。また、探索条件の設定画面25に表示される推奨経路27は、現時点で設定されている探索条件に基づいて探索された目的地までの推奨経路を示す。従って、ユーザがコントロールバー26を移動させて探索条件を変更した場合や、推奨探索条件設定ボタン61によって推奨の探索条件へと変更された場合には、推奨経路27もそれに従って変化することとなる。
尚、推奨探索条件設定ボタン61は、特に推奨される探索条件がユーザの嗜好と合致する場合にのみ表示するようにしても良い。具体的には、CPU51は先ず過去の車両の走行履歴や探索条件の設定履歴等に基づいて、ユーザの経路に対する嗜好を特定する。例えば、有料道路よりも一般道を好む、空いている道路を好む等がある。そして、前記S33でサーバ装置3から配信された探索条件が、ユーザの嗜好と対応する場合のみに、推奨探索条件設定ボタン61を表示するようにする。例えば有料道路よりも一般道を好むユーザに対しては『経済性』の優先度が高い探索条件が対応する。また、空いている道路を好むユーザに対しては『快適性』の優先度が高い探索条件が対応する。それによって、ユーザの嗜好と異なる探索条件が設定されてしまうことを防止することが可能となる。
その後、S35においてCPU51は、探索条件を現在の条件から変更する操作を受け付けたか否かを判定する。具体的には、図10に示す探索条件の設定画面25において、ユーザがコントロールバー26を移動させた場合或いは推奨探索条件設定ボタン61が選択された場合に、探索条件を現在の条件から変更する操作を受け付けたと判定される。
そして、探索条件を現在の条件から変更する操作を受け付けたと判定された場合(S35:YES)には、受け付けた操作内容に従って探索条件を変更する(S36)。例えば、コントロールバー26を移動させる操作を受け付けた場合には、該当する各項目に対する優先度を現在の値から移動後のコントロールバー26の位置に対応する値へと変更する。また、推奨探索条件設定ボタン61を選択する操作を受け付けた場合には、各項目に対する優先度を前記S33で受信した探索条件に対応する値へと一括して変更する。その後、S31へと戻り、変更後の探索条件に基づく経路探索要求をサーバ装置3に対して送信する。その結果、変更後の探索条件に基づいて探索された推奨経路が探索条件の設定画面25に新たに表示されることとなる。ユーザは表示された推奨経路を視認した上で、再度探索条件を変更することも可能である。
一方、探索条件を現在の条件から変更する操作を受け付けていないと判定された場合(S35:NO)には、S37へと移行する。
S37においてCPU51は、直近にサーバ装置3から受信した推奨経路をナビゲーション装置5において車両の走行案内を行う対象となる案内経路として設定する。その後、設定された案内経路に基づく走行案内が開始される。
次に、サーバ装置3において実行される探索条件配信処理プログラムについて説明する。
先ず、S41においてCPU21は、ナビゲーション装置5から送信される経路探索要求を受信する。尚、経路探索要求には、経路探索要求の送信元のナビゲーション装置5を特定する端末IDと、出発地(例えば車両の現在位置)と目的地とを特定する情報と、経路の探索条件とが含まれている。
その後、S42においてCPU21は、サーバ装置3が有する地図情報に基づいて、車両の現在位置(出発地)から目的地までの間にある推奨経路を構成し得る各リンクを抽出する。そして、抽出された各リンクのリンクデータをサーバ側地図DB14から取得する。更に、取得した各リンクのリンクデータ及び前記S41で取得した経路の探索条件に基づいて各リンクのコスト値の重み付けを行う。例えば経路の探索条件として『距離』に対して高いパラメータ値が設定されている場合には、リンク長に依存するコストの重み付けを重くする。また、『時間』に対して高いパラメータ値が設定されている場合には、平均旅行時間に依存するコストの重み付けを重くする。また、『経済性』に対して高いパラメータ値が設定されている場合には、道路種別(有料道路か否か)に依存するコストの重み付けを重くする。また、『快適性』に対して高いパラメータ値が設定されている場合には、交通量に依存するコストの重み付けを重くする。また、『景観』に対して高いパラメータ値が設定されている場合には、道路種別(シーニックバイウェイか否か)に依存するコストの重み付けを重くする。
その後、CPU21は算出されたコスト値を用いて車両の現在位置から目的地までの経路探索処理を行う。具体的には、公知のダイクストラ法を用い、コスト値の合計が最小となる経路を推奨経路とする。尚、前記S42において探索された推奨経路はフラッシュメモリ24等に一旦格納される。
次に、S43においてCPU21は、前記S42で探索された推奨経路を、経路探索要求のあったナビゲーション装置5へと配信する。そして、推奨経路の配信されたナビゲーション装置5では、前述したように配信された推奨経路を液晶ディスプレイ35等を介してユーザに案内する(S34)。
更に、S44においてCPU21は、経路探索要求のあった車両(ユーザ)において推奨される探索条件を、該当するナビゲーション装置5へと配信する。具体的には、CPU21は先ず経路探索要求の送信元の車両の現在位置と車両の現在の走行状況とを特定する情報について予め取得する。その後、探索条件DB13(図5)を参照し、車両の現在位置が含まれるエリアと車両の走行状況の組み合わせに対して紐付けられている探索条件を取得する。そして、取得された探索条件が、経路探索要求のあった車両(ユーザ)において推奨される探索条件となる。
尚、前記S44の探索条件の配信は、基本的に初回の経路探索要求を受信した場合にのみ行われる。その後、探索条件が変更されたことに基づいて再度経路探索要求を受信した際には、推奨経路の配信のみを行い、探索条件の配信は行わないようにするのが望ましい。
尚、サーバ装置3ではなくナビゲーション装置5において、上記経路探索処理(S42)を実行させる構成としても良い。その場合には、探索条件DB13をサーバ装置3からナビゲーション装置5へと配信するように構成する。或いは、予め探索条件DB13をナビゲーション装置5に持たせるようにしても良い。
以上詳細に説明した通り、第1実施形態に係る経路探索システム1及びサーバ装置3では、段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて目的地までの経路の探索を行う場合において、過去に設定された探索条件と該探索条件で探索された経路に基づいて走行した際の車両の走行履歴とを、走行履歴情報として収集し(S12)、収集した走行履歴情報に基づいて探索条件を調整する(S34〜S36、S44)ので、段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて目的地までの経路の探索を行う場合において、過去の履歴から探索条件を調整することによって、ユーザにとって適切な探索条件を容易に設定することが可能となる。その結果、設定された探索条件に基づいてユーザにより適した目的地までの経路を探索することについても可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る経路探索システムについて図11に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図10の第1実施形態に係る経路探索システム1の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係る経路探索システム1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第2実施形態に係る経路探索システムの概略構成は、第1実施形態に係る経路探索システム1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施形態に係る経路探索システム1とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第1実施形態に係る経路探索システム1が、走行履歴情報の収集及び収集した走行履歴情報から推奨される探索条件を特定する処理をサーバ装置3が行うのに対して、第2実施形態に係る経路探索システムは、走行履歴情報の収集及び収集した走行履歴情報から推奨される探索条件を特定する処理をナビゲーション装置5が行う点で第1実施形態に係る経路探索システム1と異なっている。
以下に、第2実施形態に係る経路探索システムを構成するサーバ装置3及びナビゲーション装置5において実行する走行履歴収集処理プログラムについて図11に基づき説明する。図11は第2実施形態に係る走行履歴収集処理プログラムのフローチャートである。尚、第2実施形態に係る走行履歴収集処理プログラムは、第1実施形態に係る走行履歴収集処理プログラム(図7)と探索条件DB作成処理プログラム(図8)の2つのプログラムに相当する処理を実行する。
先ず、ナビゲーション装置5において実行される走行履歴収集処理プログラムについて説明する。
S101においてCPU51は、ナビゲーション装置5において案内経路が設定されているか否かを判定する。
そして、ナビゲーション装置5において案内経路が設定されていると判定された場合(S101:YES)には、S102へと移行する。それに対して、ナビゲーション装置5において案内経路が設定されていないと判定された場合(S101:NO)には、当該走行履歴収集処理プログラムを終了する。
S102においてCPU51は、車両が案内経路に設定された目的地に到達したか否かを判定する。例えば、車両の現在位置と目的地の座標が所定距離(例えば50m)以内となった場合に、目的地に到達したと判定する。
そして、車両が案内経路に設定された目的地に到達したと判定された場合(S102:YES)には、S103へと移行する。それに対して、車両が案内経路に設定された目的地に到達していないと判定された場合(S102:NO)には、目的地に到達するまで待機する。
S103においてCPU51は、今回の走行に関して経路探索を行う際にナビゲーション装置5で設定されていた経路の探索条件、車両が走行したエリア、車両の走行状況、完走有無をそれぞれ取得する。尚、詳細についてはS3と同様であるので省略する。
その後、S104においてCPS51は、前記S103で取得した完走有無に基づいて、今回の走行が案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走したものであるかを判定する
そして、今回の走行が案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走したものであると判定された場合(S104:YES)には、S105へと移行する。それに対して、今回の走行が目的地に到着するまでの間で案内経路から外れた或いは探索条件を途中で変更したものであると判定された場合(S104:NO)には、今回の走行は推奨される探索条件を特定するのには不適当な走行であったと認定し、当該走行履歴収集処理プログラムを終了する。
S105においてCPU51は、前記S103で取得した情報を走行履歴情報として走行履歴DB12へと累積的に格納する。尚、第2実施形態では、走行履歴DB12は、ナビゲーション装置5が有するものとする。
続いて、S106においてCPU51は、走行履歴情報を走行履歴DB12から読み出す。尚、読み出す対象となる走行履歴情報は、前記S105で新たに格納された走行履歴情報と同じ走行エリアと同じ車両の走行状況の組み合わせからなる走行履歴情報とする。そして、CPU51は、読み出された走行履歴情報において案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで所定回数N以上完走した探索条件があるか否か判定する。尚、第2実施形態では走行履歴DB12には、案内経路から外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで完走した走行履歴情報のみが既に選別されて格納されているので、前記S106においてCPU51は、同一の探索条件が設定された走行履歴情報がN個以上あるか否か判定することとなる。
尚、Nの値は適宜設定可能であるが、該当する探索条件(前記S106の判定条件を満たす探索条件)が多い場合には、Nの値を大きくすることによって探索条件の絞り込みを行う。例えば該当する探索条件が1のみとなるようにNの値を設定することも可能である。
そして、前記S106の判定条件を満たす探索条件が少なくとも一以上あると判定された場合(S106:YES)には、S107へと移行する。それに対して、前記S106の判定条件を満たす探索条件が無いと判定された場合(S106:NO)には、推奨される探索条件を特定できないと判定し、当該走行履歴収集処理プログラムを終了する。
S107においてCPU51は、前記S106の判定条件を満たすと判定された探索条件を、今回の車両が走行したエリアと車両の走行状況の組み合わせに対して推奨される探索条件に特定する。尚、前記S106の判定条件を満たすと判定された探索条件が複数ある場合には、複数の探索条件を推奨される探索条件に特定しても良い。或いは、前記S106の判定条件を満たすと判定された複数の探索条件を統計することによって、探索条件の代表値(最頻値、平均値、中央値)を特定し、特定された探索条件を推奨される探索条件として特定しても良い。そして、特定された探索条件をエリアと車両の走行状況の組み合わせに紐付けてサーバ装置3へと送信する。具体的には、“自車を識別する車両ID”と、“エリアと車両の走行状況の組み合わせ”と、“その組み合わせに対して推奨される探索条件”を推奨探索条件情報として送信する。その後、当該走行履歴収集処理プログラムを終了する。
次に、サーバ装置3において実行される走行履歴収集処理プログラムについて説明する。
先ず、S111においてCPU21は、全国を走行する各車両4から推奨探索条件情報の送信があるか否か判定する。
そして、推奨探索条件情報の送信があると判定された場合(S111:YES)には、送信される推奨探索条件情報を受信する(S112)。
その後、S113においてCPU21は、受信した推奨探索条件情報に基づいて、エリアと車両の走行状況の組み合わせに対して、推奨される探索条件が紐付けされた探索条件DB13を作成する。尚、第2実施形態では探索条件DB13は車両(ユーザ)毎に区分して格納する。即ち、車両(ユーザ)毎に推奨される探索条件が紐付けられることとなる。
その後、ナビゲーション装置5において経路探索を開始する為の所定の操作を受け付けた場合には、前述の探索条件配信処理プログラム(図9)が実行される。詳細については、第1実施形態と同様であるので省略する。但し、第2実施形態では、探索条件DB13は車両(ユーザ)毎に推奨される探索条件が紐付けられているので、S44では経路探索要求の送信元の車両(ユーザ)に対応する探索条件を配信するようにする。
以上詳細に説明した通り、第2実施形態に係る経路探索システム1及びナビゲーション装置5では、段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて目的地までの経路の探索を行う場合において、過去に設定された探索条件と該探索条件で探索された経路に基づいて走行した際の車両の走行履歴とを、走行履歴情報として収集し(S103)、収集した走行履歴情報に基づいて探索条件を調整する(S34〜S36、S44)ので、段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて目的地までの経路の探索を行う場合において、過去の履歴から探索条件を調整することによって、ユーザにとって適切な探索条件を容易に設定することが可能となる。その結果、設定された探索条件に基づいてユーザにより適した目的地までの経路を探索することについても可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、推奨される探索条件を探索条件の設定画面25においてユーザに提案し、ユーザが同意した場合にのみ推奨される探索条件が設定されることとなっているが、推奨される探索条件を自動的に探索条件に設定するようにしても良い。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、経路の探索条件は『距離』、『時間』、『経済性』、『快適性』、『景観』の5つの項目の組み合わせからなるが、上記5つの項目の内の1〜4の項目の組み合わせを経路の探索条件として用いても良い。また、具体的な優先度の値を設定するのではなく、5つの項目のうち優先する項目を指定する等の方法によって経路の探索条件を設定しても良い。
また、第1実施形態では、一のサーバ装置3が探索条件DB13を作成する処理と推奨経路の探索を行う処理をそれぞれ行っているが、探索条件DB13を作成する処理と推奨経路の探索を行う処理は別々のサーバ装置が行うようにしても良い。例えば、サーバ装置3が他のサーバ装置で作成された探索条件DB13を受信して、経路探索処理を行うようにしても良い。
また、ナビゲーション装置5の代わりに、経路探索機能を有する他の装置で経路探索システム1を構成することも可能である。例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等が可能である。更に、経路探索システム1において収集対象並びに探索対象とする経路は、車両以外の移動手段(例えば歩行者、自転車、バス、電車等)で移動する経路であっても良い。
また、本発明に係る経路探索システムを具体化した実施例について上記に説明したが、経路探索システムは以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて、目的地までの経路の探索を行う経路探索システム(1)であって、過去に設定された探索条件と該探索条件で探索された経路に基づいて移動した際のユーザの移動履歴とを、移動履歴情報として収集する移動履歴収集手段(21、51)と、前記収集した移動履歴情報に基づいて探索条件を調整する探索条件調整手段(21、51)と、を有する。
上記構成を有する経路探索システムによれば、段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて目的地までの経路の探索を行う場合において、過去の履歴から探索条件を調整することによって、ユーザにとって適切な探索条件を容易に設定することが可能となる。その結果、設定された探索条件に基づいてユーザにより適した目的地までの経路を探索することについても可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記探索条件調整手段(21、51)は、探索された経路を外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで到達した移動履歴において設定されていた探索条件を推奨される探索条件と推定し、推奨される探索条件に従って探索条件を調整する。
上記構成を有する経路探索システムによれば、ユーザの過去の移動履歴に基づいてユーザが不満なく最後まで走行できた経路を探索した際の探索条件を、推奨される探索条件として特定するので、推奨される探索条件を正確に特定することが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記探索条件調整手段(21、51)は、探索された経路を外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで所定回数以上到達した移動履歴において設定されていた探索条件を推奨される探索条件と推定する。
上記構成を有する経路探索システムによれば、ユーザの過去の移動履歴に基づいてユーザが不満なく最後まで複数回走行できた経路を探索した際の探索条件を推奨される探索条件として特定するので、推奨される探索条件を正確に特定することが可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記探索条件は、目的地までの距離、目的地までの所要時間、経済性、快適性、景観の内、少なくとも2以上の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される。
上記構成を有する経路探索システムによれば、探索条件として複数の項目を組み合わせて用いることによって、ユーザにとって適した経路をより正確に探索することが可能となる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
前記ユーザの移動履歴にはユーザが移動したエリアを特定する情報を含み、前記探索条件調整手段(21、51)は、前記収集した移動履歴情報をユーザが移動したエリア毎に区分し、エリア毎に区分された移動履歴情報に基づいてエリア毎に推奨される探索条件を特定し、ユーザが現在位置するエリアにおいて推奨される探索条件に従って探索条件を調整する。
上記構成を有する経路探索システムによれば、特にエリア毎に区分して推奨される探索条件を特定するので、ユーザの移動するエリアの地域性について考慮して、現在のユーザにとって適切な探索条件を設定することが可能となる。
また、第6の構成は以下のとおりである。
前記ユーザの移動履歴にはユーザの移動目的を特定する情報を含み、前記探索条件調整手段(21、51)は、前記収集した移動履歴情報をユーザの移動目的毎に区分し、移動目的毎に区分された移動履歴情報に基づいて移動目的毎に推奨される探索条件を特定し、ユーザの現在の移動目的において推奨される探索条件に従って探索条件を調整する。
上記構成を有する経路探索システムによれば、特に移動目的毎に区分して推奨される探索条件を特定するので、ユーザがどのような目的で移動するかについても考慮して、現在のユーザにとって適切な探索条件を設定することが可能となる。
1 経路探索システム
2 情報配信センタ
3 サーバ装置
4 車両
5 ナビゲーション装置
11 サーバ制御ECU
12 走行履歴DB
13 探索条件DB
21 CPU
22 RAM
23 ROM
25 探索条件の設定画面
26 コントロールバー
27 推奨経路
61 推奨探索条件設定ボタン

Claims (7)

  1. 段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて、目的地までの経路の探索を行う経路探索システムであって、
    過去に設定された探索条件と該探索条件で探索された経路に基づいて移動した際のユーザの移動履歴とを、移動履歴情報として収集する移動履歴収集手段と、
    前記収集した移動履歴情報に基づいて探索条件を調整する探索条件調整手段と、を有する経路探索システム。
  2. 前記探索条件調整手段は、
    探索された経路を外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで到達した移動履歴において設定されていた探索条件を推奨される探索条件と推定し、
    推奨される探索条件に従って探索条件を調整する請求項1に記載の経路探索システム。
  3. 前記探索条件調整手段は、探索された経路を外れることなく且つ探索条件を途中で変更することなく目的地まで所定回数以上到達した移動履歴において設定されていた探索条件を推奨される探索条件と推定する請求項2に記載の経路探索システム。
  4. 前記探索条件は、目的地までの距離、目的地までの所要時間、経済性、快適性、景観の内、少なくとも2以上の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の経路探索システム。
  5. 前記ユーザの移動履歴にはユーザが移動したエリアを特定する情報を含み、
    前記探索条件調整手段は、
    前記収集した移動履歴情報をユーザが移動したエリア毎に区分し、
    エリア毎に区分された移動履歴情報に基づいてエリア毎に推奨される探索条件を特定し、
    ユーザが現在位置するエリアにおいて推奨される探索条件に従って探索条件を調整する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の経路探索システム。
  6. 前記ユーザの移動履歴にはユーザの移動目的を特定する情報を含み、
    前記探索条件調整手段は、
    前記収集した移動履歴情報をユーザの移動目的毎に区分し、
    移動目的毎に区分された移動履歴情報に基づいて移動目的毎に推奨される探索条件を特定し、
    ユーザの現在の移動目的において推奨される探索条件に従って探索条件を調整する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の経路探索システム。
  7. 段階的に調整可能な複数の項目の優先度合いの組み合わせによって設定される探索条件に基づいて、目的地までの経路の探索を行う経路探索装置であって、
    過去に設定された探索条件と該探索条件で探索された経路に基づいて移動した際のユーザの移動履歴とを、移動履歴情報として収集する移動履歴収集手段と、
    前記収集した移動履歴情報に基づいて探索条件を調整する探索条件調整手段と、を有する経路探索装置。
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