JP2019119935A5 - - Google Patents
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Description
二種類の光線検査システムは、研磨特性の確定に適用される。図13Aに示す第一システムは、単方向照明システム150である。図13Aに示すように、照明光源154からの照明光152は、試料156に垂直な軸から測定した角度βで試料156にあたり、角度βは45°±2°であり、反射光158は、法線方向(0°)または角度θに位置する光レセプター159で捕獲する。角度θは0±10°である。単方向照明システムは一つの方向のみ照明を提供する。
第二システムは、図13Bに示し、拡散照明積分球システム151である。このシステム151は、積分球153を使用して全方向から試料156を均一に照明または観察する。積分球153は、球状装置であり、その内表面に例えば硫酸バリウムである白い材料で塗布されることにより、光を均一に拡散させる。照明光源154は、積分球153の内表面155に照射される照明光152を放射する。拡散光157は、試料156に照射し、光レセプター159により反射かつ捕獲される。光レセプター159は、試料156の法線方向(0±10°)から反射光158を捕獲することができる。システムのSCE/SCI機能により、鏡面角度±5°からの反射光を含むは排除することができる。しかしながら、捕獲された光は混合光であって、表面形態の特徴を区別することができない。線状光源を使用して銅箔表面の配向、すなわち、ノジュールの配向を線形または非線形に区別する。ゆえに、これは、発明者が、拡散照明積分球システム151ではなく、単方向照明システム150を使用して表面形態を区別する理由である。
表面処理
[酸洗処理]
まず、電解銅箔(処理されていないので、未処理銅箔とも呼ばれ)を酸洗処理に導入した。酸洗処理において、酸洗タンク内に130g/Lの硫酸銅と50g/Lの硫酸とを有する電解液を充填し、電解液の温度を27℃に維持した。未処理銅箔を電解液に30秒浸して、未処理銅箔表面の油、脂肪と酸化物を除去し、そして未処理銅箔を水で洗浄した。
[酸洗処理]
まず、電解銅箔(処理されていないので、未処理銅箔とも呼ばれ)を酸洗処理に導入した。酸洗処理において、酸洗タンク内に130g/Lの硫酸銅と50g/Lの硫酸とを有する電解液を充填し、電解液の温度を27℃に維持した。未処理銅箔を電解液に30秒浸して、未処理銅箔表面の油、脂肪と酸化物を除去し、そして未処理銅箔を水で洗浄した。
[被覆処理]
さらに、銅ノジュール層の剥離を防止するために、被覆処理することで銅めっき層を形成した。被覆処理において、硫酸銅と硫酸の濃度はそれぞれ320g/Lと100g/Lである硫酸銅溶液を使用し、電解液の温度を40℃に維持し、電流密度を15A/dm2にした。
さらに、銅ノジュール層の剥離を防止するために、被覆処理することで銅めっき層を形成した。被覆処理において、硫酸銅と硫酸の濃度はそれぞれ320g/Lと100g/Lである硫酸銅溶液を使用し、電解液の温度を40℃に維持し、電流密度を15A/dm2にした。
[亜鉛パッシベーション処理]
そして、被覆処理を完了したとき、第一パッシベーション層を形成した。このパッシベーション処理において、亜鉛をパッシベーション元素として使用され、また、銅ノジュール層の表面だけではなく、電解銅箔のレジスト面にも同時にパッシベーションされることにより、それぞれ第一パッシベーション層を形成した。硫酸亜鉛溶液を電解液として使用され、硫酸亜鉛濃度を100g/Lに維持し、溶液のpHを3.4にし、液温を50℃に設定され、および電流密度を4A/dm2に設定された。
そして、被覆処理を完了したとき、第一パッシベーション層を形成した。このパッシベーション処理において、亜鉛をパッシベーション元素として使用され、また、銅ノジュール層の表面だけではなく、電解銅箔のレジスト面にも同時にパッシベーションされることにより、それぞれ第一パッシベーション層を形成した。硫酸亜鉛溶液を電解液として使用され、硫酸亜鉛濃度を100g/Lに維持し、溶液のpHを3.4にし、液温を50℃に設定され、および電流密度を4A/dm2に設定された。
[ニッケルのパッシベーション処理]
亜鉛のパッシベーション処理完了したとき、水で洗浄を行った。第二パッシベーション処理は、第一パッシベーション処理に使用された元素以外の元素を選択して第二パッシベーション層を形成する。耐酸(acid−proofing)のために、ノジュールで処理されたドラム面の亜鉛のパッシベーション層上のみに電解ニッケルのパッシベーションをした。亜鉛のパッシベーション層(亜鉛層とも呼ばれる)に電解によりニッケルのパッシベーション層(ニッケル層とも呼ばれる)を形成した。電解条件は次の通りである:硫酸ニッケル七水和物(NiSO4・7H2O):180g/L、ホウ酸(H3BO3):30g/L、次亜リン酸ナトリウム(NaH2PO2):3.6g/L、温度:20℃、電流密度:0.2A/dm2、時間:3秒、pH:3.5。そして、表面処理銅箔は、銅箔の積層面とレジスト面との両面に形成された亜鉛の第一パッシベーション層を有し、また、銅箔の積層面のみに形成されたニッケルの第二パッシベーション層を有することにより、銅箔のノジュールで処理されたパッシベーション面が形成された。
亜鉛のパッシベーション処理完了したとき、水で洗浄を行った。第二パッシベーション処理は、第一パッシベーション処理に使用された元素以外の元素を選択して第二パッシベーション層を形成する。耐酸(acid−proofing)のために、ノジュールで処理されたドラム面の亜鉛のパッシベーション層上のみに電解ニッケルのパッシベーションをした。亜鉛のパッシベーション層(亜鉛層とも呼ばれる)に電解によりニッケルのパッシベーション層(ニッケル層とも呼ばれる)を形成した。電解条件は次の通りである:硫酸ニッケル七水和物(NiSO4・7H2O):180g/L、ホウ酸(H3BO3):30g/L、次亜リン酸ナトリウム(NaH2PO2):3.6g/L、温度:20℃、電流密度:0.2A/dm2、時間:3秒、pH:3.5。そして、表面処理銅箔は、銅箔の積層面とレジスト面との両面に形成された亜鉛の第一パッシベーション層を有し、また、銅箔の積層面のみに形成されたニッケルの第二パッシベーション層を有することにより、銅箔のノジュールで処理されたパッシベーション面が形成された。
[クロメートのパッシベーション処理]
第二パッシベーション処理を完了した後、水で洗浄を行った。なお、防錆(rustproofing)のために、亜鉛およびニッケルのパッシベーション層の上に電解クロメートのパッシベーションをした。ニッケルおよび亜鉛のパッシベーション層に電解によりクロメート層を形成した。電解条件は下記の通りである:クロム酸:5g/L、pH:11.5、液温:35℃、および電流密度:10A/dm2。この電解クロメートのパッシベーションは、銅ノジュール層のニッケルのパッシベーションの表面だけではなく、第一パッシベーション元素または亜鉛層を含む銅箔のレジスト面(積層面/粗面)にも同時に行う。ニッケルのパッシベーション処理した後、銅箔の両側ともにクロメートのパッシベーションが現れる。
第二パッシベーション処理を完了した後、水で洗浄を行った。なお、防錆(rustproofing)のために、亜鉛およびニッケルのパッシベーション層の上に電解クロメートのパッシベーションをした。ニッケルおよび亜鉛のパッシベーション層に電解によりクロメート層を形成した。電解条件は下記の通りである:クロム酸:5g/L、pH:11.5、液温:35℃、および電流密度:10A/dm2。この電解クロメートのパッシベーションは、銅ノジュール層のニッケルのパッシベーションの表面だけではなく、第一パッシベーション元素または亜鉛層を含む銅箔のレジスト面(積層面/粗面)にも同時に行う。ニッケルのパッシベーション処理した後、銅箔の両側ともにクロメートのパッシベーションが現れる。
[光沢度]
光沢度は、JIS Z 8741に準じて光沢計(BYK社製、ModelNo.micro−gloss60°型)を使用し、すなわち、60°の光を横方向(transverse direction、TD)に入射することにより、ノジュールで処理されたドラム面の光沢度を測量した。
光沢度は、JIS Z 8741に準じて光沢計(BYK社製、ModelNo.micro−gloss60°型)を使用し、すなわち、60°の光を横方向(transverse direction、TD)に入射することにより、ノジュールで処理されたドラム面の光沢度を測量した。
[信号損失(送信損失)]
表面処理銅箔を誘電基板(ITEQ社製のIT−150GS、IPC−TM−650 No.2.5.5.13の標準条件でテストして、10GHzではDk<3.9とDf<0.012を有し)に積層され、マイクロストリップ構造が形成された。信号損失は、AgilentPNA N5230Cネットワーク・アナライザにより、周波数10GHzで、掃引回数:6401点、校正:TRL、IF:30kHz、温度:25℃、テスト方法:CiscoS3方法で測量した。前記マイクロストリップ構造は、厚さ210μm、導体長さ102mm、導体厚さ18μm、導体回路幅200μm、特性インピーダンス50Ωを有し、かつ、被覆膜を有しない。これらの測量値において、10GHzの周波数に対応する送信損失es(dB/m)は、光研磨銅箔(比較例1に示される最低のDmax値である)の送信損失を100として説明する。
表面処理銅箔を誘電基板(ITEQ社製のIT−150GS、IPC−TM−650 No.2.5.5.13の標準条件でテストして、10GHzではDk<3.9とDf<0.012を有し)に積層され、マイクロストリップ構造が形成された。信号損失は、AgilentPNA N5230Cネットワーク・アナライザにより、周波数10GHzで、掃引回数:6401点、校正:TRL、IF:30kHz、温度:25℃、テスト方法:CiscoS3方法で測量した。前記マイクロストリップ構造は、厚さ210μm、導体長さ102mm、導体厚さ18μm、導体回路幅200μm、特性インピーダンス50Ωを有し、かつ、被覆膜を有しない。これらの測量値において、10GHzの周波数に対応する送信損失es(dB/m)は、光研磨銅箔(比較例1に示される最低のDmax値である)の送信損失を100として説明する。
Claims (19)
- ドラム面および析出面を有する電解銅箔、および
表面処理銅箔のノジュールで処理されたドラム面を形成するために、電解銅箔のドラム面にのみ直接に析出されたノジュール層を含み、
前記表面処理銅箔のノジュールで処理されたドラム面は、1.5〜3.1μmの範囲にある表面粗度(Rz)を有し、
前記表面処理銅箔のノジュールで処理されたドラム面の570nmと610nmとの反射率の差は、15%〜30%の範囲にある、
高速プリント回路基板用の表面処理銅箔。 - 前記ノジュールで処理されたドラム面の570nmにおける反射率は、20%〜30%の範囲にある、請求項1に記載の表面処理銅箔。
- 前記ノジュールで処理されたドラム面の610nmにおける反射率は、44%〜51%の範囲にある、請求項1に記載の表面処理銅箔。
- 前記ノジュールで処理されたドラム面の60°における光沢度は、0.5〜5.1の範囲にある、請求項1に記載の表面処理銅箔。
- 前記ノジュール層の上に銅めっき層をさらに含む、請求項1に記載の表面処理銅箔。
- 前記銅めっき層および前記電解銅箔の析出面の上に、それぞれ亜鉛層をさらに含む、請求項5に記載の表面処理銅箔。
- 前記銅めっき層上の前記亜鉛層に、ニッケル層をさらに含む、請求項6に記載の表面処理銅箔。
- シランカップリング剤で表面処理銅箔を処理することにより形成されたシランカップリング処理層をさらに含む、請求項1に記載の表面処理銅箔。
- 前記シランカップリング剤は、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを含む、請求項8に記載の表面処理銅箔。
- 前記シランカップリング剤は3−アミノプロピルトリエトキシシランを含む、請求項8に記載の表面処理銅箔。
- 前記ノジュール層における前記ノジュールは、3μmより小さい直径を有する、請求項1に記載の表面処理銅箔。
- 前記ノジュールは、2μmより小さい直径を有する、請求項11に記載の表面処理銅箔。
- 少なくとも100MHzの高周波信号を処理するための高速プリント回路基板用の表面処理銅箔であって、ドラム面および析出面を有する電解銅箔、および表面処理銅箔のノジュールで処理されたドラム面を形成するために、電解銅箔のドラム面にのみ直接に析出された銅ノジュールのめっき層を含み、
前記表面処理銅箔のノジュールで処理されたドラム面は、1.5〜3.1μmの範囲にある表面粗度(Rz)を有し、
前記表面処理銅箔のノジュールで処理されたドラム面の570nmと610nmとの反射率の差は、15%〜30%の範囲にある、高速プリント回路基板用の表面処理銅箔。 - 請求項1に記載の表面処理銅箔および誘電樹脂を含み、前記誘電樹脂は、IPC−TM650 No.2.5.5.13により測定され、Dk<3.9およびDf<0.012を示す、銅張積層板。
- 請求項14に記載の銅張積層板を含むプリント回路基板。
- 請求項15に記載のプリント回路基板を含む電子部品。
- 前記電子部品は、少なくとも100MHzの高周波信号を処理する、請求項16に記載の電子部品。
- 請求項16に記載の電子部品を含む電子装置。
- 前記電子装置は、少なくとも100MHzの高周波信号を処理する、請求項18に記載の電子装置。
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